銀行業界の志望動機の書き方を徹底解説【メガバンクの例文付き】

銀行業界の志望動機の書き方を徹底解説【メガバンクの例文付き】
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

「銀行での仕事内容にはどのようなものがあるの?」 「エントリーシートに銀行の志望動機を書く場合、どんなポイントがある?」 「銀行で働くにはどんな知識が必要?」 このように、銀行への就職を目指している人の中には、志望動機の書き方で困っているという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、銀行業界の動向や銀行の仕事内容に加え、ESに書く志望動機のポイントなどについて解説しています

この記事を読むことで、どのように銀行業界の志望動機を書けばよいかが把握できるでしょう。

また、ESを通過した志望動機の例文も紹介するため、具体例を知りたい人も参考にできます。

銀行業界に興味がある人や、銀行の志望動機の適切な書き方について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 銀行業界とは
  • 志望動機を書く前にしておくべき5つの準備
  • 志望動機の5つのポイント
  • 銀行の種類別の例文
この記事をおすすめしたい人
  • 銀行業界について知りたい人
  • 銀行業界を志望する人
  • 志望動機の例文を参考にしたい人

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【銀行業界の志望動機】に銀行の志望動機を書く前にしておく5つの準備

【銀行業界の志望動機】に銀行の志望動機を書く前にしておく5つの準備

志望企業を銀行に決めれば、次に準備したいのはエントリーシートです。

特に志望動機は、選考を通過する際に非常に重要となってくる質問です。

近年はインターネットやAIの普及により、銀行業界の将来性を心配する就活生も少なくありません。

しかし、安定した職種であると言われることから、未だ人気の職種であり、簡単に採用される可能性は低いでしょう。

以下に、志望動機を書く前のポイントを紹介します。しっかりと準備を行い、選考に通過できるような志望動機を完成させましょう。

銀行業界を選んだ理由を考えておく

銀行は大きく「金融業界」に分類されます。

保険、証券会社とある中で、なぜ「銀行」なのかを明確にしておく必要があります。

銀行の業務に関すること、社会的役割に関することなどその中から自分の軸となる志望動機を考えて、それをもとに書くようにしましょう。

メガバンクと地方銀行の違いを把握しておく

メガバンクと地方銀行では業務内容や規模に多少違いがあります。

具体的には、メガバンクは全国規模で事業を展開しているのに対し、地方銀行は支店が一部地域に集中しているという違いがあります。

両社以外にも、志望する銀行の違いを明確にしておきましょう。

各銀行の強みや特色、志望する銀行がどのような仕事をしているのかは知っておくと良いでしょう。

比較してみることで、自分のやりたいことと、その銀行の特色がマッチングするかがわかり、志望動機にも書くことができるでしょう。

なぜこの銀行なのかを伝える

他業界の志望動機でも言えることですが、「なぜ、その銀行なのか」をしっかり答えられるようにしましょう。
面接官に「銀行ならどこでもいいのかな?」と思われないように、同じ種類の銀行でも、その銀行でなければならない理由を考えましょう。

志望する銀行の特色をしっかりと捉え、その銀行で自分のスキルがどのように活かせるのかなど、どのように活躍できるかをアピールできると良いです。

「ここで働きたい!」という熱意を面接官に伝えることで、志望度の高さを示すことができ、好印象を与えることができます。

自分の強みを把握しておく

志望動機に、ただ「働きたい」という意欲を書くだけでは、選考を通過する可能性は低いでしょう。

意欲も重要ですが、企業としては活躍してくれる人材、能力のある人材を積極的に採用したいと考えているでしょう。

たとえば、銀行業務では業務の正確性を求められる場合が多いため、自身の強みとして正確性に関する経験やエピソードを書くと、自分の能力をアピールできます。

銀行の求める人材を把握しておく

大切な預金を管理するため、一つひとつの業務に対して責任感が必要になります。

また、業務における正確さ、知識、提案力のある人材が求められるでしょう。

志望動機には、これらの能力があるということをアピールしながら書くことが大切です。

【銀行業界の志望動機】志望動機の構成

魅力的な志望動機には共通する構成があります。

思いついたことをそのまま書くのではなく、まずは志望動機に必要な要素を3つに分けて整理しましょう。

以下は、銀行業界の基本的な志望動機の構成です。

志望動機の構成
  1. 結論
  2. 具体的なエピソード
  3. 入社後に貢献したいこと

それぞれ見ていきましょう。

①結論

志望動機を伝える際、まずは結論を明確にすることが重要です。

冒頭に結論を持ってくることで文章が読みやすくなり、読者の興味を引き付けます。

銀行業界に対する熱意や、具体的な目標を最初に提示することで、採用担当者に対してポジティブな印象を与えることができます。

②具体的なエピソード

志望動機の核となるのは、自分自身の経験や体験に基づくエピソードです。

たとえば、銀行でのインターンシップ経験や、金融関連の学業、あるいは個人的な金融管理の成功体験など、具体的なエピソードを交えることで、あなたの銀行業界に対する熱意や理解度が明確に伝わります。

採用担当者に「もっと知りたい!」と思わせるエピソードを書ければ、書類選考突破につながるかもしれません。

③入社後に貢献したいことを書く

最後に、入社後にどのように貢献したいかを述べます。

銀行業界での活躍を具体的に描くことは、採用担当者にあなたのポテンシャルを示す絶好の機会です。

例えば、顧客サービスの向上、新しい金融商品の開発、または効率的な内部運営への貢献など、具体的な目標を設定し、それを達成するための自分自身のスキルや経験を結びつけることが重要です。

これにより、採用担当者はあなたが入社後にどのように組織に貢献できるかを具体的にイメージできます。

【銀行業界の志望動機】ESに銀行の志望動機を書く4つのポイント

志望動機を書く準備が整えば、実際に書いてみましょう。

しかし、初めて志望動機を書く人や、銀行の志望動機にどのようなことを書けばいいかわからない人も多いでしょう。

以下に、志望動機を書く際のポイントを4つ紹介していきます。ぜひ参考にして、志望動機に取り入れてみてください。

ESに銀行の志望動機を書く4つのポイント 
  1. 「なぜ」金融業界、銀行なのか?
  2. 銀行で成し遂げたいことを書く
  3. 熱意を伝える
  4. 銀行員との交流や生の声を聞いた経験を取り入れる
  5. シンプルでわかりやすい文章で書く

①「なぜ」金融業界、銀行なのか?

金融業界、特に銀行は多くの学生にとって魅力的な職場ですが、単に「人気があるから」という理由では、採用担当者に強い印象を残すことは難しいでしょう。

より説得力を持つ志望動機を構築するためには、個人のキャリアプランや将来像を織り交ぜることが重要です。

例えば、あなたが金融業界や銀行を志望する理由として、大学での経済学の勉強によって金融の世界に興味を持ったこと、または個人的な投資経験から資産運用の重要性を学んだことなど、具体的な体験や学びを基に語ることができます。

また、「将来的には顧客に対して賢明な財務アドバイスを提供することで、資産形成を支援したい」というような明確なキャリア目標を持つことも、採用担当者にとっては重要な判断基準となるかもしれません。

このように、自分なりの軸を持ち、それを通じて金融業界や銀行に対する情熱を示すことが、採用担当者に対してあなたの真剣さと熱意を伝える鍵となります。

金融業界の就活についてもっと知りたい人はこちらも参考にしてくださいね。

②銀行で成し遂げたいこと書く

銀行業界だけに関わらず、志望動機の最後には、入社後どのようなキャリアプランを考えているのか、成し遂げたいことは何かを書くようにしましょう。

たとえば、「お客様に最適な金融商品を提案し、より豊かな生活を送っていただけるような手助けがしたい」など、将来働いているビジョンを具体的に伝えることで、志望動機がより説得力の増すものになります。

③熱意を伝える

志望理由を適当に書いてしまうと、熱意に欠けた印象になる可能性があります。

自分の企業選びの軸をもとに、「なぜ銀行なのか、その中でもなぜ他の銀行ではなく、この銀行を選んだか」を明確に書くことによって、熱意のある志望動機になります。

「業務を頑張りたい」や「働きたい」だけが理由の志望動機にならないように注意しましょう。

④銀行員との交流や生の声を聞いた経験を取り入れる

OB・OG訪問は、実際に銀行で働いている先輩の声を聞くことができ、志望動機にその経験を書けるため、非常に有効です。

知り合いや大学を通じてできる可能性があれば、積極的にアポイントを取りましょう。

志望動機に書くことで、会社について勉強しているのだと感じてもらえ、より熱意や真剣さが伝わる可能性があります。

⑤シンプルでわかりやすい文章で書く

企業の採用担当者は、多数の応募者のエントリーシートに目を通さなくてはなりません。

そのため、長々と書かれている志望動機や、結論がない文章は担当者の印象に残らない可能性があります。

志望動機を書くときは、まず「結論」から書き始め、短い文章で簡潔に書くように心がけましょう。

【銀行業界の志望動機】銀行業界の動向

銀行業界に就職を希望しているのであれば、まずは銀行業界の動向を押さえておく必要があります。

業界のことをしっかり理解していない状態で志望動機を考えても、内容が浅くなってしまい企業側の印象に残らないからです。

近年の銀行業界はどのような状況なのでしょうか。

二つの観点に分けて説明していきたいと思います。

業界規模の推移

まずは業界規模がどのように変化していっているのかを説明していきます。

結論として、近年では大手銀行の経常収益、純利益が共に減少傾向にあり、銀行業界の現状は厳しいといえます。

その理由としては、マイナス金利の長期化によって銀行の稼ぐ力が低迷し、ただでさえ状況が厳しい時に新型コロナウイルスによって国内の消費が減少したからです。

メガバンクと呼ばれる三菱UFJ、三井住友、みずほの純利益もここ10年で緩やかな減少傾向にあります。

また少子高齢化が進んでいくことによって、さらに銀行に悪影響を及ぼすと考えられています。

地方銀行の合併

次に、地方銀行の現状について説明していきたいと思います。

まず結論として、地方銀行は近年合併が多く見られるようになって来ています。

それではなぜ地方銀行の合併が進んでいるのでしょうか。

その理由として一番に挙げられるのはマイナス金利による貸付金利の低下です。

銀行は貸付の利子で利益を得ています。そのため低金利では利益を得ることが難しくなり、経営自体が厳しくなっています。

また、近年ではインターネットバンクが成長しているため、地方銀行の需要自体が少なくなっているのもあります。

地方銀行を志望している場合には、その銀行がどのような対策をしているのか理解しておく必要があるといえます。

コロナの影響で人員削減

AIや人工減少による利益縮小が原因で、銀行は人員を削減する傾向があります

メガバンクと呼ばれる三菱UFJ、三井住友、みずほも、近年、人員削減の施策をしています。

新型コロナウイルスの影響で、その人員削減がさらに進んでいます。

この影響により、不要不急の外出を防ぐため、多くの顧客が銀行取引にデジタル化を導入しました。

外資系・仮想通貨への投資増大

近年では、外資系銀行や仮想通貨への投資が増えています。

特に、仮想通貨への投資には、かなり多くのインパクトがあります。

日本企業の中にもグローバル展開を進める企業が増えたこともあり、外資系銀行でも日本の法人向け業務を強化する動きがあります。

また、仮想通貨などのデジタル資産の台頭によって金融業界全体に変化が起こっており、今後の展開にも注目が集まっているといえるでしょう。

【銀行業界の志望動機】銀行の3つの仕事内容

銀行の仕事は多岐に渡りますが、お金に関するサポートが主な仕事内容になります。

業務を大きく分けると、預金業務、為替業務、融資業務に分類でき、各業務でさらに細かく仕事が分担され、一人ひとりの銀行員が担当業務を行います。

近年、銀行窓口で保険商品を販売したり投資信託などの金融商品の販売を行ったりと、業務の幅は広くなってきていると言えるでしょう。

為替業務

為替業務は、主に振込、口座振替、小切手などを担当する業務です。

銀行によっては、外国為替を取り扱っている支店もあり、そこでは外貨預金や外国送金などの取引も可能になります。

銀行業務の中でも、特に信頼関係の必要とされる仕事であり、銀行間のやりとりや各金融関連機関とのやりとりなど、細心の注意を払って業務に取り組む必要があります。

近年では、インターネットを利用した振り込みサービスなども普及しており、こういった業務の対応をする場合もあります。

預金業務

預金業務は、個人・法人の顧客に関わらず、資金を預かり管理したり(普通預金、当座預金等)、定期預金や定期積金などの商品を販売・手続きをしたりする業務です。

銀行の窓口で対応する仕事が多く、顧客の様々なニーズにあった手続きを提案するため、幅広い知識や提案力が必要になります。

貸付業務

顧客から預かった預金を、融資を必要とする顧客に貸し付け、資金運用する業務です。

運用利益の一部は、顧客の預金の利息に充てられます。

企業向けに様々な融資の方法を提案したり、住宅ローンやマイカーローン、フリーローンなど個人向けの商品を販売したりするなど、銀行業務の中でも大きな収益業務の一つになります。

【銀行業界の志望動機】銀行の種類

「銀行」とひと口に言っても、地方銀行やネット銀行、メガバンクなど、銀行はさまざまな種類に分類できます。

また、種類によってビジネスモデルなどにも違いがあるため、ここでは銀行の種類を詳しく見ていきましょう。

地方銀行

「地方銀行」とは、地方を中心に地域経済の発展につながる金融活動を行っている銀行です。

地方銀行は地域に根差した営業を展開しており、主に本店のある地域の企業に対して融資を行っています。

取引対象も地域の中小企業や個人が中心となっています。

信託銀行

信託銀行とは、特定の範囲に対して営業を展開している銀行です。

特定の地域や業種を営業範囲としており、組員などから資金を集め、中小企業などへの融資を行っています。

また、信託銀行では信託業務や相続関連の業務だけでなく、証券代行業務や不動産の仲介業務なども行っています。

外資系投資銀行

外資系投資銀行とは、法人向けに証券業務を行っている銀行です。

日本における「証券会社」のことで、企業や機関投資家などを顧客としており、資金調達のアドバイスや金融商品の販売などを行っています。

ネット銀行

ネット銀行とは、インターネット上で金融サービスを提供している銀行です。

実店舗はありませんが、インターネット上で振込や明細照会などのサービスを完結できます。

窓口がないため、顧客が現金を引き出す場合は提携銀行などのATMを利用することになります。

メガバンク

メガバンクとは、規模が大きく巨大な市場を持っている巨大な銀行のことを指します。

メガバンクは「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「三井住友フィナンシャルグループ」「みずほフィナンシャルグループ」の3行です。

これらのメガバンクは全国に支店を持っており、大企業に対して融資を行うこともあります。

【銀行業界の志望動機】銀行の主な職種

銀行の職種は大きく3つに分けることができます。

それが一般職と総合職、営業職です。

この3つの職種は同じ銀行業界でも仕事内容や将来的なキャリアが大きく変わってきます。

しっかりと違いを理解して選択を間違えないようにしましょう。

それではそれぞれの特徴を説明していきます。

一般職

まずは一般職の紹介をします。

一般職の仕事として一番に挙げられるものは窓口業務です。

窓口業務は銀行にくるお客様の対応をするのが基本的な業務のため、銀行の顔と言っても過言ではありません。

また、預金や送金、口座の開設など窓口で行える業務のすべてを担当します。

基本的には窓口での接客がメインなのですが、裏で事務作業を行うこともあります。

このように、一般職は基本的な業務が多くなっています。

総合職

銀行の総合職と聞くと転職が多いというイメージが多いと思います。

実際に総合職は将来の幹部候補として採用されることが多いため、イメージ通り転勤や他部署へ配属といった異動が多くあります。

そのため一般職のように固定業務を行うということは少なく、窓口ではなく営業に配属され、外回りをすることが多いです。

総合職は将来の幹部候補ということもあり、出世コースを歩むことになるため一般職に比べて求められる仕事のハードルが高くなり、残業なども多くなります。

しかし仕事が大変な分給料が良いのも特徴です。

営業職

銀行にも、他の業種と同じように営業職があります。

銀行の営業職の仕事は、個人相手か法人相手かによっても異なりますが、顧客に対して金融商品などを提案することが仕事です。

法人相手の場合は、融資の案内や資金繰りに関するアドバイスなども行います。

【銀行業界の志望動機】銀行における主な業務内容

「銀行の業務」というと、顧客の資金を管理する預金業務をイメージする人が多いでしょう。

しかし、銀行の業務には他にもさまざまなものがあります。

ここでは銀行における主な業務内容を紹介していくため、参考にしてみてください。

窓口業務

窓口業務は、主に普通預金や定期預金、当座預金といった銀行口座を管理する業務です。すべて窓口を通して行う業務のため、「窓口業務」と呼ばれ、「銀行の顔」のような役割を果たします。

窓口業務を担当するのは、主に一般職の行員が多いでしょう。

バックオフィス業務

銀行のバックオフィス業務としては、契約書類の整理などが挙げられます。

さまざまな契約書類の作成や保管を行ったり、投信元本の管理や運用商品の管理、取引の決済などを行ったりします。

融資業務

融資業務は、顧客から預かっている資産を、資金が必要な企業や個人に融資する業務です。企業の場合は事業拡大のための資金、個人の場合は住宅ローンなどが該当します。

銀行は、このような融資業務によって発生した利息で利益を得ています。

法人・個人営業業務

銀行の営業業務は法人営業と個人営業の2種類があります。

法人営業の場合は、企業からの融資の相談を受け、実際に融資を行うことが仕事です。

個人営業の場合は、一般家庭向けに金融商品の販売や融資を行います。

【銀行業界の志望動機】銀行の将来性

近年では、テクノロジーとファイナンスという言葉が合体してできた、「フィンテック」が台頭してきていると言われています。

手続きする書類が手書きではなく、タブレット端末で入力したり、為替業務などがインターネットバンキングの普及で、スマートフォンからできたりするなど、銀行員の業務がテクノロジーにより少なくなってきています。

また、「マイナス金利政策」や「海外事業の推進」などにより、銀行業界の環境は変化してきています。

そういったことから将来性を心配する就活生も少なくないでしょう。

しかし、顧客の獲得や金融商品の開発など、テクノロジーでは補いきれない部分においては、銀行員の必要性はあると言えます。

また、銀行業界の今後の動向として、地方銀行の再編や、フィンテックの台頭、ネットバンクの発展が予測されるので、「将来性はある」と言えるでしょう。

銀行に入行してからも、将来的に銀行が少なくなる可能性があるということもしっかり理解して、生き残るためには、どのようなアクションを起こすべきか考えるようにしましょう。

【銀行業界の志望動機】銀行で働くために必要な3つの知識

銀行で働くために必要な資格はありません。

しかし、入行後に取得しなければいけない資格や、業務する上で必要な知識は継続的に勉強する必要があります。

働き始めると、勉強に割く時間が短くなってしまうため、可能であれば入行前に資格取得をしたり、金融の基礎知識を勉強したりしておくことをおすすめします。

金融リテラシー

「金融リテラシー」とは、金融に関する知識や情報を理解し、正しく判断できる能力のことを指します。

銀行員として、顧客に正しい金融知識を伝えたり提案したりして問題を解決していかなくてはなりません。

そのためにも、金融知識だけでなく、新聞やテレビなどで経済の動向を把握するなど、常に自己啓発に勤めて新しい知識を取り入れるように心がけましょう。

簿記

「簿記」の資格を直接活かす機会は少ない可能性がありますが、企業の帳簿や経営状況を読み解くためには必要なスキルと言えます。

簿記を勉強することによって、勘定科目というものがわかるようになり、入行前でも、銀行のおおよその仕組みや用語が理解しやすくなるでしょう。

語学力

語学力は一見必要にないように思われますが、日本で労働している外国人の口座開設の応対時や、外国送金の業務を行う上で非常に役に立つスキルと言えます。

可能であれば、働く前に習得しておくと、即戦力として業務に抜擢される可能性もあるでしょう。

【銀行業界の志望動機】銀行に向いている人の5つの特徴

銀行だけに関わらず、自身の能力や性格によって、仕事の向き不向きがあります。企業のネームバリューや他人の評価に捉われず、自分のことを理解し活かせる仕事を探すようにしましょう。

以下には、銀行員に向いている人の特徴を紹介します。参考にしてください。

銀行に向いている人の5つの特徴
  • 内容経営に興味がある
  • 正義感がある
  • 几帳面である
  • コミュニケーション能力がある
  • 柔軟性がある

経営に興味がある

特に融資業務を行う上で、企業の決算書を見たり、直接企業に訪問して経営状況を把握したりする仕事があります。

その時の会社の状況だけでなく、社会状況も考慮して将来性を判断し、融資などを行うか決めなくてはなりません。

非常に難しい業務ではありますが、経営に興味がある人は、知識などを活かすこともできるため、業務に適している可能性があるでしょう。

正義感がある

どの仕事にも言えますが、不正などをしてしまうと、個人だけでなく会社全体の信頼が落ちてしまいます。

特に銀行では、大切な顧客の資金や個人情報を管理しているため、正義感を持って仕事に取り組むことが必要とされるでしょう。

几帳面である

銀行では、必ず数字がつきまといます。一つでも数字にミスがあれば、ミスがわかるまで業務を終了できない可能性もあります。

数字は丁寧に記入する、お金を勘定する際は2度繰り返すなど、几帳面さが求められます。

コミュニケーション能力がある

顧客のニーズに応えるには、コミュニケーションの中から顧客の悩みを引き出していく必要があります。

そのため、「話す・聞く」のコミュニケーション能力は必要なスキルと言えるでしょう。

柔軟性がある

金融に関する法律やルールが変わった場合、勉強し、顧客に対応する柔軟性が必要になります。

また、イレギュラーな問題が生じた場合も冷静に対応し、金融知識に基づいてトラブルを解決する力が求められるでしょう。

【銀行業界の志望動機】銀行の種類別に例文を紹介

この見出しでは、銀行の種類別にメガバンク、地方銀行、信用金庫、信託銀行の順で紹介していきます。

銀行には様々な種類があるので、自分の志望する銀行が当てはまっていたら、ぜひ、参考にしてみてください。

同じ種類の銀行であっても、求められる人材像は異なることを理解しておきましょう。

メガバンク

例文
私は、生活するうえでお金はとても大切だと考えています。
なので、人々の生活の基盤である銀行業界は金融業界の中でも、金銭面のサポートがをすることで社会貢献ができると考えています。
私は、顧客に寄り添うという、御行のビジョンに深く共感しました。
また、規模が大きい業務を行うことで、より社会貢献ができると考えているので、貴行で働くことで、顧客との関わりを大切にしながら働きたいと考えております。

地方銀行

例文
私が御行を志望する理由は、御行ならば、地域に寄り添いながら働くことができると思ったからです。
また、銀行は個人だけでなく企業にも重要な役割を果たしているので、生まれ育ったこの地域に社会貢献ができると考えているからです。
これからの時代は信頼関係が重要になると考えているので、お客様の信頼を大切にするという御行の企業理念に深く共感しました。
私は、御行で働くことで、顧客のニーズに寄り添って、信頼関係を築くことで社会貢献していきたいと考えております。

信用金庫

例文
私は、もともと金融業界に興味があり、利益を得ることを目的としていない信用金庫に魅力を感じたので御行に志望しました。
信用金庫の中でも、貴行は地域に密着し、企業の支援をすることで、地域の持続的な成長に貢献し、信頼関係を築けていると思いました。
利益を求めず、地域に貢献している点が一番の魅力と考えています。
そんな御行で働くことで、私自身も、地域の持続的な成長に貢献していきたいと考えております。

信託銀行

例文
私は前職で、不動産会社の営業を担当していました。
信託銀行の仕事であれば、銀行も業務だけでなく、不動産業の仕事もできるため御行を志望しました。
入社後は、不動産会社で培ったスキルを活かし、御行に貢献していきたいと考えております。

【銀行業界の志望動機】ESを通過した志望動機の例文を紹介

以下に、実際に銀行で使える志望動機をご紹介します。

メガバンクや地方銀行、信用金庫などによって、業務内容に多少の差がある場合や、強みや特色が異なる場合があります。

それらの点にも注意しながら、事前に企業について調べ、志望動機を書くようにしましょう。

みずほフィナンシャルグループの場合

例文
私が、貴グループを志望した理由は、「お客様第一」を実現できると感じたからです。
学生時代は経営に関する勉強をしており、企業の抱える悩みは三者三様だと学んだ経験から、企業の夢や成長を側で支えていくことができる銀行に興味を持ちました。
特に、貴グループは、信託、証券と連携を取りながらお客様に最適なサービスを提案でき、まさに「お客様第一」を実現できると感じました。
法人営業として、企業の悩みを解決できるエキスパートになりたいと考えております。

みずほファイナンシャルグループは、「One MIZUHO」を掲げ、銀行・信託・証券一丸となって運営しています。

そのため、志望動機には、顧客の幅広いニーズに応えることができる経営方針について書くと良いでしょう。

三井住友銀行の場合

例文
私が貴行を志望する理由は、学生時代に培った「最後まで物事をやり通す力」が活かされると感じたからです。
学生時代は、海外ボランティアサークルに所属しており、現地の子供達に勉強を教えていました。
言葉の壁や子供との関わり方で、何度も挫けそうになりましたが、根気強く勉強を教えたことで、子供達も勉強に取り組むようになり、この経験から、任された仕事は最後までやり抜くという力を身につけました。
貴行は、こういった自分らしさを大切にして働くことができると感じました。
また、セミナーではグローバルな働き方をされている行員の方のお話を聞き、私も経験を活かして活躍したいと感じました。

三井住友銀行は、業務におけるスピード力や効率性を追求し、営業力のある銀行です。

志望動機には、「自分らしさ」を軸に、これまで経験したことで何を得ることができたか、またその経験をどう活かして仕事に取り組むのかを書くと良いでしょう。

三菱UFJ銀行の場合

例文
私が貴行を志望した理由は、金融という側面からお客様の生活を豊かにする様々な提案ができると感じたからです。
お金は私たちが生活する上で非常に重要な存在でありますが、知識を必要とする場面があります。
私はそういった場面で困っている人がいたときに、そっと手を差し伸べてあげる行員になりたいと考えております。
特に貴行は、グループ力があり、幅広い金融ニーズに対応できることから、お客様に最適な金融サービスを提供できると考えております。
私も貴行の一員として、金融のプロフェッショナルになり、活躍したいと感じました。

三菱UFJ銀行は、経営規模が大きく、世界でも活躍する銀行です。

志望動機には、グループ力やグローバルに活躍したいというエピソードなどを書くと説得力が高くなる可能性があります。

あおぞら銀行の場合

例文
私が貴行を志望した理由は、お客様の夢や希望を金融という側面からお手伝いできるのではないかと感じたからです。
私は働く上で、お客様の喜びに貢献できる仕事がしたいと考えております。
貴行は、6つのビジネスモデルを掲げられており、お客様により専門的な金融サービスを提供できると感じました。
また、支店訪問やインターンシップにも参加させていただき、お客様の問題解決に懸命に取り組む行員の方と、喜ばれているお客様の姿に感銘を受け、貴行の一員として働きたいと思いました。

あおぞら銀行の志望動機のポイントは、「6つのビジネスモデル」です。

これらを軸に様々な事業展開をしており、お客様のニーズにあったサービスを提供できるため、信頼関係を築きやすいといった点について書くと良いでしょう。

りそな銀行の場合

りそな銀行は信託機能を持った銀行であり、ES、CS工場に力を入れています。

業務によってコース別の採用を行なっており、自分の取り組みたい業務に合った志望動機を書く必要があります。

例文

私が貴行を志望した理由は、お客様を一番に考える姿勢です。

私は大学生の頃から銀行に興味関心があったのですが、銀行の中でも貴行は相手のことを第一に考えたサービスを行なっていると感じました。

特に、信託機能を持っていることでお客様に提案できる範囲が広い特徴があり、魅力を感じました。

法人営業として、金融のプロフェッショナルな働きができるよう努めます。

信用金庫の場合

信用金庫はさまざまな地域に異なった名前で存在するため、地元で貢献したいという志望理由が刺さる事が多いです。

同じ信用金庫でも企業理念に違いがあるため、企業研究を徹底した方がよいでしょう。

例文は以下のとおりです。

例文

私は、金融業界の中でも利益を得る手段を目的としない御社に惹かれ、志望しました。

貴行の見返りを求めない地元の地域に密着、また地元の成長に貢献している点がとても魅力的に感じました。

私も地元である貴行の一員として、多くの地域経済の発展にかかわりながら活躍していきたいと考えています。

横浜銀行の場合

例文
私が貴行を志望した理由は、地元に貢献したいと考えたからです。
私は、神奈川県出身で、小さい頃から両親に連れられて貴行を訪れるなど、銀行は身近な存在でした。
就職活動をする上で、地元に貢献したいと考えたときに、私にとって身近な存在である銀行で地元企業やお客様を支えていきたいと感じました。
特に貴行は、地元からの信頼も厚く、企業の海外進出の支援に力を入れていることからも、地域の発展を目指し、幅広く活躍できると考えております。

横浜銀行の志望動機のポイントは、「地域貢献」です。

地元企業を金融の側面から支えていくといった点について書くと良いでしょう。

京都銀行の場合

例文
私が貴行に志望した理由は、「広域型地方銀行」として関西全体の発展に寄与して働くことができるためです。
私は大阪の出身ですが、学生時代は京都で過ごし、京都の地域発展を軸に就職活動を考えました。
貴行の働き方は、地元企業に密着した問題解決を図るだけでなく、関西全体のお客様を金融の側面から支えていくことができます。
また、京都にはたくさんの伝統工芸があり、それらを守る中小企業を支えたいという気持ちから、貴行を志望致しました。貴行の一員として、金融知識豊富な行員になり、お客様に信頼していただけるよう頑張りたいと思います。

京都銀行は、「広域型地方銀行」として京都のみならず、関西全体の発展に寄与して働くことができます。

京都にゆかりのない人でも、幅広く活躍できる点について書くと、説得力のある文章を書けるでしょう。

【銀行業界の志望動機】志望動機を明確にしてから銀行のESを作成しよう

銀行の志望動機に、「安定しているから」「働いてみたいから」といった理由を書くのは避けましょう。

「なぜ銀行なのか、その中でも他の銀行ではなく、なぜこの銀行なのか」というところまで深く志望動機を掘り下げて書くことができれば、企業の印象に残る志望動機になる可能性があります。

志望動機をしっかりと明確にしてから書いてみましょう。

おわりに

銀行業界のように競争の激しい分野での志望動機作成は、自分の思いやキャリアプランを効果的に表現することが鍵です。

とはいえ、自分の熱意をどのように表現すべきかに苦労する学生が多いのも事実。

そんな時は、志望動機作成ツールの利用を検討してみましょう。

これらのツールは、経験や将来の目標を言葉にする手助けをし、あなたの思いを際立たせる表現を提案します。

あれこれと悩む前に、まずはツールを使って志望動機を書き出してみることから始めましょう。

ライバルと志望動機で差をつけたい学生は、ぜひ検討してみてくださいね。

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