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はじめに
インターンの面接を受け体験したいのであれば、まずはとにかく目的が重要です。
もしどんなに目的を考えても見つからないというのであれば、もしかしたら今から面接する企業は自分に合わないかもしれません。
インターンに限ったことではないのですが、人は目標があると動きや学んだことを吸収しようとする自主的な姿勢が大きくなります。
短期から長期のものまであり、とくに長いと1年以上期間もあります。
その間途中で投げ出すこともなく頑張るには、目標が大切です。
・企業がガクチカを聞きたい理由
・長期インターンをガクチカにするメリット
・長期インターンをガクチカとして書くときのポイント
・差別化できる構成と例文
・ガクチカで長期インターンを書きたい人
・ガクチカで他の学生と差をつけたい人
・ガクチカの書き方がわからない人
・例文を参考にガクチカを作成したい人
【長期インターンのガクチカ】企業がガクチカを聞く理由
「そもそもなぜガクチカについて聞かれるの?」
「強み・能力がわかれば良いんじゃないの?」
このように思われる方もいらっしゃると思います。
まず、企業がガクチカを聞く理由について把握しておきましょう。
具体的な理由は下記の3点です。
・学生の人間性を見るため
・論理的思考があるかを見るため
・問題への対応力を見るため
詳しく見ていきましょう。
学生の人間性を見るため
ガクチカを見る目的の1つ目は、学生の「人間性」を見るためです。
ガクチカは多くの場合、エピソードを含めて書かれています。
エピソードを通じてその人がどんな価値観を持って、どんなことに意欲が湧くのか、自社の理念や社風と照らし合わせて見ているのです。
例えば、自社の理念に「お客様に喜ばれること」という項目があれば、アルバイト等でお客様に喜ばれて嬉しかったというエピソードがある人を採用したいでしょう。
社風が「新しいことにチャレンジする」というものであれば、何かチャレンジした経験のエピソードが企業側には響きます。
何にモチベーションの源泉があるか、どういった考えを大切にしているかがわかれば自社に合う人材かどうかを判断できるのです。
論理的思考があるかを見るため
「論理的思考」も採用において重要な判断材料の1つです。
なぜ論理的思考が重要かというと、問題解決には最低限の論理性が必要だからです。
世に出ている商品・サービスは誰かの問題解決をしており、問題解決することが企業の仕事だといっても過言ではありません。
論理的思考と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、決してそうではありません。
「これをしたら次はこうなる」といった、「原因と結果」を想像する力です。
例えば、自分が言った一言で相手はどう思うか、話の筋が通っているか等です。
実際、面接の場面でガクチカを話す際に論理的に話すことができているか、そのエピソードのなかで論理的に物事を考えているかを見られています。
問題に対してどのように対応する人なのかを見るため
先述した通り、誰かの問題解決が企業の仕事です。
直面した問題に向き合えるか、簡単に逃げ出そうとしないかは重要な要素です。
問題には必ず「原因」があり、その原因をしっかり考えて対応できる人間かを見ているのです。
ガクチカを見ることで、困難(問題)をどう乗り越えたかを知りたいのです。
エピソードの中で発生している問題にどのように対応したかがポイントになります。
入社後も日々の課題に取り組む姿勢や、緊急トラブルの際に対応ができるか見られています。
さて、ここまで読まれると「問題ばかりが待ってるなんて、社会人になるのは憂鬱だ」と思われるかもしれませんが、そう思う必要はありません。
地に足をつけて仕事に取り組めば自然と問題解決力は身についていきますので、安心して就活を進めてください。
【長期インターンのガクチカ】アピールできる長期インターンの期間はどのくらい?
「長期といってもどのくらいの期間以上なら長期インターンとしてアピールできるの?」と思われるかもしれません。
結論からいいますと、長期インターンの最短期間(約3ヶ月)で問題ありません。
むしろ期間よりもアピールする内容が充実したものかどうかが重要です。
多くの企業は、伝えたい内容が明確であれば期間は問いません。
しかし、期間が長いほど経験が多く伝えられる内容も多くなるため、必然的に長期インターンの方が内容の濃いものになります。
3ヶ月以上の長期インターンでは業務に深く関われますし、インターン先の先輩社員と一緒に仕事を進めていく機会があります。
そのため、人柄が伝わりやすく自分らしさもアピールしやすいのです。
インターン先からの評価は、アピール材料として非常に大きな武器になります。
【長期インターンのガクチカ】ガクチカで長期インターン経験をアピールするメリット
ガクチカでインターンをアピールすることはその業界に対する高い志望度を示すため、他の就活生との差別化戦略になります。
また、インターンに自ら進んで参加した経験は、主体性を持った行動と採用担当者に評価されるでしょう。
さらに、インターンで得た実体験と業務スキルは、入社後にも活用できる場面が多いです。
・他の就活生と差をつけられる
・長期インターンの経験を企業でも活かせる
・主体性をアピールできる
他の就活生と差をつけられる
インターンの経験があることで、採用担当者が感じる印象は全く違ったものになります。
なぜなら、業界や企業に興味があり志望度が高いと採用担当者が感じるからです。
アルバイトのように企業で働いたことをアピールする方法はありますが、インターンの方が就業体験を主目的としているので入社後の再現性をアピールできます。
長期インターンの経験を企業でも活かせる
インターンとして実務を経験できたことは、就活において大きなアドバンテージになります。
ガクチカを書く上で、将来その企業で働くことを想像して内容を作り上げていくことが一般的でしょう。
しかし、想像だけでガクチカを作り上げるのか、実際にその企業で実務経験を得た上でガクチカを作るのかでは大きな差になります。
仕事の現場を見たことで、より一層自分が働いている姿をイメージしやすくなります。
ガクチカで何を書けば良いのかも自然と内容が思いつくでしょう。
実務に必要なPCスキルや専門知識など、長期インターンで学んだことで、そのまま企業での業務に活かせることも多いです。
その他にも、一般の就活生が身につけていない考え方も身に付くため、長期インターンの経験はガクチカとして非常に有効です。
主体性をアピールできる
インターンへの参加理由や経験したことを述べることで、主体的に考えて行動したことがアピールできます。
インターンは就活生が自ら探し応募して参加して、企業や業界の内部、職業を理解する機会にするものです。
このように、インターンに参加する人は主体性を持って積極的に行動する傾向があり、企業に評価されやすいです。
【長期インターンのガクチカ】ガクチカで長期インターン経験をアピールするデメリット
ガクチカで気を付けたいのは、志望企業と関連性が低い内容や参加しただけのインターンのアピールをすることです。
志望業界や業種に合わない内容は、採用担当者に入社後の活躍するイメージが伝わりにくく印象を下げてしまいます。
また、参加しただけでインターンで得たことが伝わらない内容だと、目的意識がなく学びを得る姿勢がないと評価を下げる危険性があります。
就業体験から学びを得て入社後に活かせることを伝えましょう。
受ける業界や業種に合わない内容はマイナスになる
ガクチカは、就活生の企業とのマッチ度や志望度の高さを知るために聞かれています。
そのため、志望する業界や業種に合っていないインターンの内容は、自分が入社後に活躍するイメージや志望度の高さを伝えるのには適さず評価を下げてしまいます。
企業研究を行い、志望企業に合わせた内容を伝えることを意識しましょう。
長期インターンの経験は非常に貴重ではりますが、経験があることのみではガクチカになりません。
極端な話ですが、ただ長期インターンを経験しただけで、何も感じることがなく何も学んでいなければ活かせるものが何もありません。
くどいようですが、ガクチカは「困難をどう乗り越えたか」が重要であって、経験それ自体は重要視されていないのです。
例えば
・学びや気づきが無い長期インターンの経験
・つらいこともあったし学ぶことも多かったアルバイト経験
上記2択であれば、企業側が魅力に感じるのは後者のアルバイト経験のガクチカです。
ガクチカの前提をふまえ、なおかつ長期インターンという実務経験があれば就活を進めるのに非常に有利であるということです。
長期インターンで何を学び、何を身につけたか伝えることを意識しましょう。
【ガクチカでインターンをアピールする書き方】ガクチカでインターンを効果的にアピールする方法4選
まず、インターンシップに参加した理由や目的を明確にすることが重要で、目的は具体的であることが望ましいです。
そして、自分がどのようなプロジェクトに関わり、どのような役割を果たしたのかを具体的に説明します。
その際、具体的な数値を用いて自分の行動が、どの程度の成果だったかを示すと説得力のある内容になります。
さらに、インターンシップで学んだ知識やスキル、経験を志望企業で活かせるかを具体的に話しましょう。
・インターンに参加した目的を話す
・インターンで取り組んだことを具体的に話す
・インターンに参加して得られた成果をできるだけ数値で表して話す
・インターンの経験から学んだこと、企業で活かせることを話す
①インターンに参加した目的を話す
インターンに参加する行動を起こすことになった目的、そのモチベーションは何だったのかを明確に述べます。
例えば、自分のスキルレベルを試したかったのかや社会貢献をしたかったのか、業界研究をしたかったなどです。
目的を明確にすることで、意思決定能力や主体性を採用担当者にアピールできます。
②インターンで取り組んだことを具体的に話す
インターンで関わったプロジェクトや業務のことを具体的に話すことで、真剣に取り組んでいたことがアピールできます。
なぜなら、具体的な内容を述べるには、プロジェクトに積極的に参加している必要があるからです。
また、具体的な説明は採用担当者がインターンのエピソードを想像する助けになり、関心を引くことができます。
③インターンに参加して得られた成果をできるだけ数値で表して話す
インターンに参加した成果を正しく評価してもらうには、できるだけ数値で表すことが重要です。
「良くなった」や「改善された」など主観的な言葉ではなく、具体的な「何%」や「何件」など客観的な数値で示すと効果的です。
ただし、成果が評価できる数値なのかは把握しておき、適切な方法でアピールしましょう。
④インターンの経験から学んだこと、企業で活かせることを話す
インターンへの参加を通じて得た学びを明確にすることが重要で、真剣にプロジェクトに取り組んでいた証にもなります。
そして、インターンに参加して得た経験やスキルを入社後にどのように活かせるかを具体的に伝えます。
そうすれば、採用担当者も入社後に活躍するイメージがつき評価されるガクチカになります。
【ガクチカでインターンをアピールする書き方】インターンの経験を効果的にアピールするガクチカの書き方6ステップ
効果的なアピールができるガクチカで大切なのは、結論ファーストを守ることです。
そして、結論に辿り着くまでをインターンに参加する行動を起こす原点となる目的、行動を起こすことで成し遂げたかった目標から述べていきます。
次に、目標を達成するために行動して直面した困難と、困難な出来事にどのように対応し乗り越えたのかを順番に説明していきます。
最後に、インターンから何を学び、企業でどう活かすのかを忘れずに伝えます。
・結論:インターンに参加してどんな経験をしたか
・目的:インターンに参加した目的
・目標:インターンの参加で掲げた目標
・困難:どんな困難があったか
・取り組み:その困難をどう乗り越えたか
・学んだこと:インターンの経験から何を学んだか、その経験を企業でどう活かせるか
①結論:インターンに参加してどんな経験をしたか
結論を最初に話すことで、採用担当者はその後の内容を理解しやすくなります。
なぜなら、結論が分かっていることで何について話をしているのか考える必要がなくなり、内容に集中できるからです。
②目的:インターンに参加した目的
インターンに参加する目的を明確に話すことで、主体的に行動したということが伝えられます。
また、目標は自分の価値観やモチベーションの源泉などを満たすために立てるため、人柄を伝えることにもなります。
③目標:インターンの参加で掲げた目標
どのような目標を掲げてインターンに参加したのか具体的に話します。
インターンの業務で見つけた課題とそれを解決するために立てた目標を明確にします。
このとき目的の達成につながる目標であることが重要です。
④困難:どんな困難があったか
インターンで目標達成のために活動を続ける中で、どのような困難に直面したのかを話します。
困難な出来事がないと感じる場合、目標設定が適切に行えていないことを示している可能性があります。
⑤取り組み:その困難をどう乗り越えたか
困難を乗り切るために、どのようにモチベーションと業務への熱量を維持して頑張れたのかを話します。
その際の取り組み方や解決策の内容から、忍耐力や柔軟性などの強みが伝えられます。
⑥学んだこと:インターンの経験から何を学んだか、その経験を企業でどう活かせるか
最後にまとめとしてインターンに参加した経験から何を学んだのかと、その学びを入社後どのように活用できるのかを話します。
行動を起こしただけで終わらずに、学びの内容を明確にして次回活用できることが重要です。
【長期インターンのガクチカ】長期インターンの経験をガクチカにした例文
ここまで、ガクチカの意味やメリット、ガクチカを書く際のポイント、注意点などを解説してきましたが、最後に具体的な例文を3つご紹介します。
これまで解説した内容をふまえながら例文を見て、あなたのガクチカ作りの参考にしてください。
例文①営業
私は、インターンシップで営業職の業務を経験いたしました。
どんな会社にも営業職はありますし、営業力を身につけることで即戦力として活躍できると思い参加いたしました。
営業職をするにあたり、毎月1件以上受注することを目標に掲げました。
実際の営業活動では、訪問先でなかなか話を聞いていただけなく、話を聞いていただいた方でも受注までつながりませんでした。
そこで、アプローチする顧客層を絞り、事前準備やリサーチをすることで興味を持ってもらえるよう工夫しました。
その結果、毎月コンスタントに1〜3件の受注をいただけるようになりました。
目標を達成するためには、目の前の小さな目標をクリアしていくこと、するべき行動を明確にして実行に移すことが大切だと実感しています。
御社に入社後も目的意識を持って業績改善に貢献いたします。
例文②マーケティング
私はインターンシップでマーケティング職としてSNSマーケティング業務を経験しました。
私は以前からSNSを使ったマーケティングに興味があり、SNSマーケティングを通して多くの企業様に貢献したいと思いインターンに参加いたしました。
SNS集客で毎月3件のお問合せ獲得をすることを目標に掲げました。
実際、業務に携わってみると、自分が知らないことが多すぎると感じました。
ウェブ解析や広告運用など細かく意識しなければいけないことが多く、膨大な作業量に心が折れかけました。
しかし、何とか着いていこうと思い、自分のすべきことを考えて先輩上司と相談しながら、粘り強く続けました。
その結果、毎月5件のウェブからの問合せを獲得することができました。
困難に思えることでも、冷静に考えて粘り強く一歩ずつ行動する大切さを学びました。
例文③エンジニア
私はインターンに参加して、アプリケーション開発に携わりました。
自分自身でも簡単なアプリケーションを作っておりますが、さらに大きな開発プロジェクトに関わりたいと思い参加しました。
難しい開発ですがスケジュール内に納品することを目標に掲げました。
プロジェクトを進める上で、複雑な仕事の流れとメンバーとのコミュニケーション不足が課題でした。
そこで、私から定期的にミーティングを行うようメンバーに働きかけ、業務の効率化やコミュニケーション方法について意見を出し合いました。
その結果、仕事の流れが明確になり、コミュニケーション不足による動作の不具合も起こらなくなりました。
チームで仕事をする上で、個人で問題を抱え込まず協力しあって問題を解決する大切さを学びました。
まとめ
今まで学生の間に頑張ってきた力は、インターン面接のときに多いにプラスになります。
まずはどんなことを頑張ってきたのか振り返り、具体的で本当にあったエピソードを伝えインターンでも頑張ることを伝えましょう。
どう頑張ってきたのかそのストーリーから学生の特徴を知り、自社に合う人材なのかどうかを人事の方もジャッジしています。
全国大会に出たなど大きいアピールがない場合、小さいことでも心の底から頑張ったというものがあれば大丈夫です。
自分の言葉でわかりやすく、心に響くような文章を考えて面接で伝えましょう。