「自分の長所は行動力だけどどうやって伝えていいのかわからない」
「行動力があると思われる体験がわからない」
「面接官が長所を聞く理由は?」
このように、長所である行動力の伝え方や体験談が思い浮かばない就活生は多くいるのではないでしょうか。
記事の前半では「面接官が長所を聞く理由」を解説しつつ、記事の後半では「行動力を長所としてアピールするポイント」、「長所のわかりやすい伝え方」を具体的に解説します。
この記事を読み終えることで、人事が長所を聞く理由がわかるだけではなく、長所である行動力を上手く面接官に伝える方法が理解でき、あなたの魅力を面接官に伝えられ面接通過率がアップします。
- 人事が長所を聞く理由
- 長所である行動力を伝えるポイント
- 長所である行動力を伝える際の例文
- 長所を上手く伝えたい人
- 伝わりやすい話の構成にしたい人
- 行動力が証明される体験談を知りたい
目次[目次を全て表示する]
【長所:行動力】人事が長所を聞く理由
まず、面接のときに人事が長所を聞く理由をわかっておく必要があります。
理由は、面接で長所を聞かれたときに、面接官に印象が残り、的確に答えることができるからです。
長所を聞かれたときに、どんなことをアピールしたらいいのかやどんな話し方をしたら印象に残るのかを理解することで、面接を有利に進められます。
そのため、人事が長所を聞く理由を理解しておきましょう。
学生の人柄を知るため
実は、履歴書で記載したり面接で聞かれたりする自己PRは、就活生の人柄を知るための重要な質問といえます。
言葉は違えど、「あなたのよさを教えてください」と聞いているようなものです。
採用担当者は、ただ就活生の顔や仕草を見ただけでは人柄やその人のよさを知ることはできません。
そのため、「あなたの長所はなんですか?」と聞かれることが多々あります。
この質問により、企業にとってふさわしい人物であるか、どのような能力がある人物かを見極めているのです。
ですから、自己PRでは、ただ一言で自分のよさを伝えるのではなく、能力や性格を採用担当者に知ってもらえるようにアピールすることが大切です。
それぞれの企業によって、求めている人材には違いがあります。
企業との相性を図るため
企業の経営方針や仕事内容によっては、慎重さを求めているところやコミュニケーション能力を要するところ、積極的な行動を起こせる人物を必要としているところなどさまざまです。
面接で自己PRに関する質問をする際には、企業が求める人材であるのかを真っ先に知りたいと思っているのです。
内定を勝ち取りたい企業を念入りにリサーチして、その経営方針に合った回答を用意しなければいけないと思っている方も多いかもしれません。
しかし、企業が求めているのは、ありきたりな回答ではないのです。
就活生の多くが答えてしまうようなマニュアルのような回答では、採用担当者に好印象を与えることはできません。
自己PRでは、ただ企業に対する熱い思いを伝えるのではなく、自分の能力や性格が企業のカラーに合っているかということを伝えることが重要です。
企業は、業務を同僚たちと円滑に進めることができ、成果を上げることが可能な人物を、喉から手が出るほどほしがっています。
ですから自己PRをする際には、自分を最大限にアピールできるように意識してみましょう。
長所を上手に伝えなければいけないのはもちろんのこと、入社後に自分が活躍できる人物であるということをしっかり伝えなければいけません。
採用担当者が求めている質問の回答と大きくかけ離れてしまうと、高い評価を得ることは難しくなってしまうため、注意が必要です。
MVVは必須で確認しよう
どの企業もMVVを重要としています。
MVVとは、Mission Vision Valuesの略で、各企業の将来なりたい姿や目標、それに伴う行動指針などを定めているものです。
これらの要素を明確に定義し、組織全体で共有することで統一感や方向性を確保し、企業の成長や成功に向けて一体となった取り組みを進められます。
企業のMVVに合った人材であることを、自分の過去経験や強みとすり合わせて伝えられると高評価でしょう。
Mission (使命)
企業の使命は、存在理由や目的を指します。
なぜこの企業・組織が存在するのか、企業がどのような価値を提供するのかなど、企業・組織が目指す社会を表しています。
使命は、企業の核となる原動力や方向性を定義する重要な要素です。
Vision (ビジョン)
企業のビジョンは、将来の理想的な状態や目標を指しています。
企業がどのような姿になりたいのか、どのような成果や影響を生み出したいのかを示しています。
ビジョンは、企業の長期的な方向性を示すための指針となるでしょう。
Values (価値観)
企業の価値観は、行動指針や基本原則を指しています。
企業が大切にする論理的な価値や信念、組織文化を示すものです。
価値観は、企業の行動や判断の基準となり、対内外の関係者との共通の価値基盤を構築する役割を果たします。
【長所:行動力】行動力はアピールになる?
「そもそも、行動力は企業にとって魅力的なアピールになるのか」といった疑問を抱いている方もいるかもしれません。
結論、行動力は多くの企業にとって魅力的なアピールポイントといえます。
行動力は、業界や職種問わず、多くの仕事で役立つ素質です。
また、行動力は、企業から評価される他の素質とも強く結びついています。
行動力と他の素質との結びつきをふまえ、多くの企業で行動力が魅力的なアピールになる背景について、以下から詳しく解説していきます。
主体性がある
行動力がある人は、自ら考えて行動に移すことができる人、ということができます。
そのため、行動力がある人には主体性が備わっている、ともいえます。
会社では、与えられた役割や仕事をきっちりとこなすことも大切です。
しかし、企業が求めているのは、与えられたことを遂行するだけではなく、主体的に考え、さらに大きな成果や効率化を実現するために取り組む姿勢を持っている人材です。
そのため、主体的に行動することができる力は、企業からも高く評価されるでしょう。
粘り強い
行動力がある人は、課題にぶつかってもすぐに施策を考え、粘り強く取り組むことができる人が多い傾向にあります。
仕事では、これまで経験したことのない業務や役割を任される場面や、関わったことのない人と接する機会も増え、困難や課題にぶつかることも必然的に多くなるでしょう。
企業は、そういった困難や課題に対してもめげず、最後まであきらめずに取り組むことができる行動力のある人材を求めています。
チャレンジ精神がある
行動力がある人は、新たな物事にも積極的に取り組めるチャレンジ精神がある、といえる場合も多いでしょう。
会社では、自分にとって初めての事に挑戦するという場面だけでなく、その会社としても初めての取り組みに自分がチャレンジする、という経験をする可能性もあります。
そうした場面で、企業に革新をもたらすためには、時にリスクを恐れずチャレンジする姿勢が重要です。
何事にも好奇心をもって前向きに取り組める人、チャレンジ精神が旺盛な人は、特に大きな成長を求める企業から評価されやすいでしょう。
【長所:行動力】企業に好印象を与えるポイント
ここまでで、行動力は多くの企業にとって魅力的なアピールポイントであることがわかりました。
ただし、行動力を伝えるだけで企業に響くアピールをすることができる、というわけではありません。
企業に好印象を与えるためには、事前に確認しておくべきポイントや、伝え方の工夫について抑えておくことが重要です。
以下からは、企業に好印象を与える長所を作成するためのポイントを解説していきます。
企業の求める人物像に合った長所をアピール
長所を作成する前に、あなたが志望する企業の「求める人物像」を確認しましょう。
企業の求める人物像は、その企業で活躍するために必要な能力やスキル、その企業とマッチする人柄やマインドなどをもとに、それぞれの企業で設定される人物像です。
そのため、企業の求める人物像と合っている長所を伝えることが、企業に響く効果的なアピールに繋がります。
まずは、あなたの志望する企業の求める人物像に、行動力が含まれているかを確認しましょう。
入社後にどう生かすかを伝える
長所は、ただ単に伝えて終わりではありません。
これまで発揮されてきた長所を、入社後はどのように活かせるのか、というビジョンまで伝えることが重要です。
冒頭で解説した通り、企業はあなたの長所を通して、自社で求めている人材であるかを見極めています。
長所を入社後どのように活かして活躍するのか、というビジョンまで繋げてアピールすることで、あなたの入社後のイメージがより具体化され、企業の印象に残りやすくなるでしょう。
企業理解が重要
長所を入社後どのように活かすのかを考えるにあたっては、企業理解が重要です。
企業や職種の理解を深め、入社後の役割や業務内容までしっかりと把握し、あなたの長所をどのように活かせそうかイメージしましょう。
また、あなたが目指すキャリアプランを達成するために、長所をどのように発揮し、どのようにキャリアアップしていきたいかを伝えるのも手です。
先のキャリアビジョンが明確であると、「長期的に活躍し続けてくれる」という企業の評価に繋がりやすくなるでしょう。
長所を言い換えてアピールする
行動力をアピールする就活生は、少なくはありません。
また行動力といっても、どのような原動力のもと、どのような行動に移せるのかなど、人によって異なる要素も多く、企業に的確な長所が伝わるか分かりません。
行動力をより具体的に言い換えたり、オリジナリティのある表現に変換したりすることで、企業に的確かつ効果的なアピールができ、他の就活生との差別化を図ることができます。
具体的な言い換え表現は、以下で紹介します。
- 責任感がある
- 好奇心旺盛
- 巻き込み力がある
責任感がある
行動力があることの言い換え表現1つ目は「責任感がある」です。
行動力がある人は、一度目標を掲げたら達成のためにすぐに行動に移すことができます。
つまり、自分の決定に責任感があるということです。
一旦、行動を開始したら途中であきらめることなく目標達成するまで工夫しながら行動を継続していきます。
真に行動力のある人は、なぜ責任感があるのかというと「目的意識」を持っているからです。
「こうしたい」「こうなりたい」という目的・目標があれば自然と行動を継続できます。
逆に目的意識や目標が無く、ただ闇雲に行動しているだけ、行動すること自体が目的になっていては継続させることは至難の業です。
好奇心旺盛
行動力があることの言い換え表現2つ目は「好奇心旺盛」です。
行動力がある人は好奇心旺盛な傾向があり、興味のあるものはすぐに試したい、知りたいと思うことが多いのです。
社会に出たら課題発見能力が求められますが、好奇心は課題を発見するための原動力になります。
「なぜそうなの?」「どうして?」「こうやったらどうなるだろう?」という興味や疑問を持って物事に打ち込める人は仕事に熱意を注げます。
好奇心旺盛な人は、人や物事の変化を敏感に察知します。
周囲をよく観察しているので興味や疑問を持てたり、「何か変わった?」「何かいつもと違う?」という風に気づきやすいのです。
巻き込み力がある
行動力があることの言い換え表現3つ目は「巻き込み力がある」です。
行動力がある人は、率先して自ら行動するため周囲を自然と引っ張る場面が多くなります。
また、自発的に周りを巻き込んで課題に取り組む人も多い傾向があります。
一般的に、人を巻き込んで何かをしようという人は少ないでしょう。
何かお願いして断られたらどうしようと思ったり、失敗した時に迷惑をかけるかもしれないという考えが頭をよぎります。
これも「自分はこうしたい」という想いや、目的意識が明確にあるかどうかがポイントになります。
その想いを聞いた人たちが「それいいね!」「面白そう!」と賛同していくのです。
【長所:行動力】長所で行動力をアピールする際の構成
自分の長所を述べる際に、行動力があるところだと答える就活生はとても多いです。
そのため、他の就活生と差をつけられるような自己PR文を作成し、わかりやすく上手に自分のよさを話していかなければいけません。
ここでは、行動力を強みとして述べる際のポイントを解説します。
自分のよさを採用担当者に上手く伝えるコツを事前にしっかり確認し、面接はもちろん、履歴書を作成する際にも役立ててみてはいかがでしょうか。
結論:私の長所は行動力があるところです(アピールポイント)
長所や自己PRなど自分の思いを伝えるときに、もっとも重要な点といえば、一番はじめに結論からわかりやすく述べることです。
多くの就活生が、これまで自身が経験したエピソードを述べたうえで、メインとなる話を伝えがちです。
しかし、これでは大きなインパクトを与えることはできません。
採用担当者がもっとも知りたいと思っているのは、どのような長所をもっているのかという部分であるため、まずは相手が知りたいことを、ハッキリと伝えてしまうことがポイントです。
ここでは、「私の長所は行動力があるところです」と、もっとも採用担当者が知りたいことや自分が知ってほしい事柄を述べると、その後の話を伝えやすくなります。
理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論を述べた後は、理由を伝えなければ、行動力があるという事実がわかりません。
ただ行動力があるということを述べただけでは、採用担当者に大きなインパクトを与えることはできないでしょう。
そこで、結論を述べ、さらに理由へとつなげていきます。
「なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです」という文章を利用し、行動力があるということをアピールしてみてください。
ここでは、長所を明確にする説得力のある経験談を伝えることが大切です。
話に説得力がなければ、好印象を与えることは難しくなります。
まずは、どのようなことがきっかけで自分は行動力があると感じたのかを振り返ってみるといいでしょう。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
長所を伝える際には、その根拠となる具体的な経験や体験を盛り込んで、話をわかりやすくしていきます。
「私は〇〇で〇〇ということをしていました」というように、自身がこれまで経験した長所につながる話をし、採用担当者に興味をもってもらうようにしましょう。
企業が面接で就活生の長所に関する質問を投げかける際には、その人の人間性を見ています。
一日に数十人にもわたる就活生の面接を行う企業もあるため、インパクトを残せるエピソードを用意しておくといいでしょう。
もっと話を聞きたいと思ってもらえるような具体的な経験や体験を話すと、相手に興味をもたせ、評価を大幅に上げることも夢ではありません。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
具体的な経験談や体験談に加えて、実際に起こった問題を述べて、その改善策まで伝えることも上手なアピール方法になります。
自身の長所を発揮した経験の中では、誰しも思いもよらない問題に直面したことがあるのではないでしょうか。
その問題に向き合わずに、諦めてしまったという方も少なくないでしょう。
思わぬ問題に直面したときに、どのようにその問題を乗り越えたのかを自身の長所につながるような話を交えながら伝えていくこともおすすめの方法です。
「その経験で〇〇という問題に直面しました」というような言葉を使って、あまり難しく考えず、問題解決に向けて自身がとった行動へとつながるような文章を作成してみてください。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
行動を述べる部分は、問題を解決するために、どのような努力をしてきたのかを伝えるところです。
どのような問題に直面したとしても、自分はそこから逃げずに立ち向かう強い意志を持ち合わせているということを伝えることも、重要なポイントといえます。
また、ここでは、ただ問題を解決する根性があるというプラスなイメージを与えるだけでなく、考察力があるという点や努力家であるといった、より多くの強みにつながるようなエピソードを伝えるチャンスです。
「私は〇〇と考え、〇〇を行いました」と自身の考える力や行動力を述べて、長所の根拠となる話を、より具体的に伝えるようにしていくといいでしょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
問題を提議し、改善するための行動を述べた後は、必ずその結果を伝えるようにしましょう。
「その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました」というような文章で、明るくポジティブなイメージで伝えていくと好印象です。
ここでは、一緒に仕事をして即戦力になる人物なのか、また、きちんと成果を出す人物であるかを伝えられるように述べてみてください。
自慢するかのような文章になってしまうとあまりいい印象をもたれませんが、行動力を発揮し、努力した結果、どのような嬉しい出来事を体験することができたのかを素直に伝えてみると、採用担当者に興味をもってもらうことができます。
また、ここで魅力的な内容を述べると自分がアピールした長所を活かして、いかに仕事で活躍できるかを判断してもらうことができ、ライバルに差をつけて内定を勝ちとることにつながるでしょう。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
長所で行動力があるということを伝えることは、間違いではありません。
しかし、ただ行動力があるということだけを伝えるのではなく、それを入社後にどのように活かしていくのかも述べてみると、高評価につながります。
「その経験を活かして、貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております」というような次なる目標や入社後の意欲を伝えると、企業にとって本当に必要な人間であるかという点を、採用担当者が見極めやすくなります。
ここでは、事前に企業研究を行い、経営理念や仕事内容を把握したうえで、適切な入社後の目標や意欲を伝えることが大切です。
その企業を選んだ意思も同時に伝わるように、入社後の目標や意欲を述べてみるといいでしょう。
【長所:行動力】行動力を長所としてアピールする際の例文
行動力とは、目標や問題解決を達成するためにスピーディーに行動し成果やメリットを出していくことです。
面接はもちろん、履歴書などでも行動力があるということは伝え方によっては上手に自己アピールできます。
例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
例文1:受験勉強
私の長所は、工夫をして最後まで課題をやり遂げる行動力です。
私は高校時代の受験勉強で、A大学を志望していましたが、3年の夏の時点ではD判定でした。
自分の勉強の仕方を見直した結果、当日に勉強する内容を決めており、具体的に自分が何ができていなくて何ができるのかわかっていなかったことが、うまくいっていない原因でした。
そこで私は、1週間の目標を立て試験範囲内の苦手な部分、得意な部分を細分化して、勉強時間をグラフ化して効率的に勉強しました。
その結果、苦手分野を克服し、無事A大学に合格することができました。
御社に入社後も、課題を発見し、問題解決に徹底して取り組んでいくよう努力いたします。
例文2:部活動
私の長所は、目標達成のために周りを巻き込む行動力です。
私は高校時代、野球部のキャプテンを務めていました。
私がキャプテン就任時、チーム内では経験者と未経験者の能力差が激しく、練習をしても未経験者はついていけなくて、彼らのモチベーションが低下していました。
私は何とか問題を解決できないかと思い、未経験者一人一人のトレーニングメニューを考え、食事にも気を付けるようにメニューを作成しました。
そのメニューをもとに、部員1人ひとりへ積極的な声掛けを行い各部員の問題点を解決していきました。
その結果、メンバーのモチベーションが回復し、5年ぶりに県大会に出場することができました。
入社後も、どんな立場の人とも考えを共有して目標達成に貢献していけるよう努力いたします。
例文3:アルバイト
私の長所は、主体的に考えすぐに実行できる行動力です。
私がアルバイトをしている飲食店には、外国人旅行客がよく訪れます。
当初は日本語メニューしかなく、お客様の要望を細かく汲み取れず、嗜好に合った料理を探すのに時間を費やしてしまうことや、料理を提供した際に食べられないことが判明するといったことが起こっていました。
そこで、外国語やハラールフードの表記を加えたメニューの作成を店長に提案し、作成しました。
その結果、観光客のお客様が来店した際にメニューを選びやすいと喜んでもらうことができました。
入社後もこの長所を活かし、アイディアをすぐに行動に移すことで、お客様への快適なサービス提供を実現したいと考えています。
例文4:長期インターン
私の長所は、積極的に改善に取り組み、成果に繋げる行動力です。
私は、テレフォンアポイントメントの長期インターンに参加しています。
始めた当初は、なかなか商談まで繋げることができず、悔しい思いをしていました。
そこで、自分の行動を振り返り、良かった点と改善点を毎日まとめるようにしました。
そして改善に向け、先輩にアドバイスを求めたり、本やインターネットでノウハウを調べて取り入れたりしました。
改善策をすぐに行動に移すことで、徐々に成功率も上がり、平均100件に1件だったところ、100件に3件まで増やすことができました。
入社後は営業職として、日々改善に向けて試行錯誤することで、成果に繋げ活躍したいと考えます。
例文5:ボランティアサークル
私の長所は、課題から発想に繋げ、解決に導く行動力です。
私は地域ボランティアサークルの一員として活動し、週1回の頻度で地域のごみ拾いに参加していました。
しかし、毎週ごみが増え続け、ボランティアの人員も不足しており、大量のごみ拾いに多くの時間と労力がかかる状況でした。
そこで、ミーティングの際に、ポイ捨てによる環境への影響を周知する活動を行うことを提案しました。
そして、自ら主体となって公民館での講演や、近所のスーパーでの呼びかけ、ポスター制作を行いました。
その結果、ボランティアに参加してくれる人数を増やすことができ、ごみの量も以前の10%ほど減らすことができました。
入社後もこの行動力を活かし、課題から新たなアイディアを生み出し、問題解決に繋げられるよう尽力します。
【長所:行動力】行動力をアピールする際の注意点
多くの企業にとって魅力的な行動力ですが、長所以外の回答との兼ね合いやアピールの仕方によっては、マイナスの評価に繋がってしまう可能性もあります。
あなたが持っている行動力を最大限魅力的にアピールするためには、そうした企業のマイナス評価に繋がってしまうポイントも確認し、避ける意識が大切です。
以下から、行動力をアピールする際の注意点や避けるべきポイントを解説していきます。
短所と矛盾しないよう注意
長所と短所で、矛盾した印象を与えないように注意しましょう。
例えば、長所として行動力を伝え、新しい場面や物事に対しても積極的に行動できることをアピールしたとします。
一方、短所では人見知りと伝えてしまうと、新たな人に対して積極的に行動できない、というちぐはぐな印象を与えてしまう恐れがあります。
相手に矛盾した印象を与えないような言い換え表現を使いましょう。
以下では、行動力を短所として言い換えた表現を紹介していきますので、ご参考ください。
短所への言い換え表現
これまで長所としての行動力の言い換え表現をご紹介してきましたが、ここからは短所としての行動力の言い換え表現をご紹介します。
面接では短所を聞かれることもありますし、短所を説明できると自分自身を客観視できているのだと企業側に良い印象を与えられます。
長所だけでなく短所としての行動力も把握して就活対策にのぞみましょう。
具体的な短所への言い換え表現は下記3点です。
- 視野が狭い
- 頑固
- 計画性がない
視野が狭い
短所への言い換え表現1つ目は「視野が狭い」です。
一度やると決めたらすぐに行動できる反面、周りが見えなくなってしまうという欠点にもつながってしまいます。
行動力のある人は基本的に熱量が高く、「やってみたいからやる」という思いでどんどん行動していきます。
しかし、何かに熱中することは良いのですが、他のやらなければならないことに手が回らなくなってしまったら本末転倒です。
視野が狭いことへの対処・補足としては、優先順位をつけて行動することが重要です。
熱量や勢いだけで行動するのではなく、冷静で論理的な一面もあるということをアピールして短所を補いましょう。
頑固
短所への言い換え表現2つ目は「頑固」なことです。
行動力がある人の中には、一度正しいと思ったら意地でも意見を曲げない頑固な人もいます。
先述した通り、熱量や思いが一般的な人より強いため「こうだ!」と強く思い込むと、ゴールまで突っ走っていきます。
しかし、周りのメンバーは本人の考えがわからずに付いて行けず、気がつけば周りに誰もいないということは社会人でもよくある話です。
自分の意見をもつことは大切ですが、状況に応じて周囲のメンバーからフィードバックを受けたり柔軟に意見を変えることも重要です。
計画性がない
短所への言い換え表現3つ目は「計画性がない」です。
行動力がある人は多くの場合、その場の思いつきで行動しがちです。
行動を起こすことに対して心理的なハードルが低いのですぐ行動に移せるのです。
しかし、思いつきのため全く計画性がないという人も多いです。
計画を立てずに行動した結果、思いがけないところでトラブルが起きてしまうということも珍しくありません。
そういった人は、周囲のメンバーからフォローしてもらえるように気を配っておきましょう。
計画性がないのは一見頼りない人のように思われますが、そういった人は周囲の人が本人をサポートしたり助けたくなるのです。
マイナスなイメージを与えないよう注意
行動力は、表現によっては、行き当たりばったりで計画性がない、一人で突っ走ってしまい協調性がない、といったマイナスな印象を企業に与える可能性もあります。
そうしたマイナスなイメージを与えないよう、行動力に加えて、計画性や協調性も兼ね備えていることを示す意識が大切です。
特に、計画性がなく目先のことしか考えずに行動してしまうと、施策次第では企業に大きな損害を与えてしまう恐れもあります。
そのため、計画性がないと捉えられてしまうと、選考に不利になる場合が多いので注意しましょう。
企業では、リスクを最低限に抑えつつも行動できる人材が求められている、という点を意識し、行動にあたって思考した過程や計画を立てた過程もしっかりと伝えましょう。
まとめ:長所の行動力は伝え方が大事
今回は長所である行動力の伝え方について解説しました。
主に以下のことを伝えました。
- 「行動力」は高評価を得られる長所になる
- 伝え方にとっては「行動力」が短所になることもあるため注意
- 人事が長所を聞く理由
- 行動力をアピールする際の構成
- 行動力を長所としてアピールするポイント
- 行動力は短所にもなる
- 行動力を長所としてアピールする例文
今回紹介したポイントを抑えながら面接に挑むことで、自身の魅力を伝えることができるので、面接を有利に進められます。