企業はコミュニケーション能力の高い人を求めています。
円滑なコミュニケーションの基礎となる「話を聞く力」をうまくアピールできれば、良い印象を与えることができるでしょう。
しかし、「聞き上手」をアピールする就活生は少なくありません。
本記事では魅力的に「聞き上手」をアピールするポイントを解説します。
- 聞き上手は自己PRになるのか
- 聞き上手を効果的にアピールする方法
- 聞き上手をアピールする際の注意点
- 自己PRの例文
- 聞き上手であることを自分の強みであると自覚している人
- 自己PRを何から書いて良いか分からない人
- 採用担当側の気持ちを知りたい人
- 豊富な例文を読みたい人
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
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【自己PR】選考で求められる理由
そもそも企業が自己PRを質問する理由について紐解いていきましょう。
というのも、自己PRの書き方がわからない人は、企業のニーズを知らない可能性が高いのです。
企業の意図を理解することで、自己PRはぐっと書きやすくなります。
あなたのポテンシャルを見るため
企業は自己PRを質問することで、あなたのポテンシャルを図っています。
あなたの能力を知ることで、企業で活躍できる存在なのかみているのです。
あなたの能力を積極的にアピールして、企業に貢献できることを伝えましょう。
貴方の人柄を知るため
企業は面接を通して、あなたの人柄を知ろうとしています。
社風や仕事内容とマッチしているか確認することで、入社後のミスマッチを防ごうという意図があります。
【自己PR】「聞き上手」はアピールになる?
聞き上手であることをうまくアピールできれば、傾聴力があるとみなされ、特にチームで業務をこなす企業から重宝されます。
しかし、受け身の姿勢、つまり消極的なイメージを与えてしまうことも多いので、注意が必要です。
また、聞き上手であることをアピールする学生は多いので採用担当側からすれば「またこの自己アピールか」と思わせてしまう可能性もあります。
そこで、差別化を図るためにも、書き方の構成やアピールポイントを抑えて、抑揚のある自己PRを執筆する必要があります。
採用担当者からの印象は?
聞き上手な人は、コミュニケーション能力の高さや傾聴力を評価されます。
そのため、直接顧客と対話する仕事が向いています。
一方で、受動的な印象を与えてしまうこともあります。
伝え方によっては自分から意見を言うことがなかったり、積極性に欠く印象をあたえてしまう為注意が必要です。
【自己PR】聞き上手な人の特徴
聞き上手であることを自己PRに用いようと考えている人は今一度、聞き上手である人の特徴を知って、自身の強みを再認識しましょう。
- 理解力がある
- 人から相談されやすい
- 相手の意見を受容できる
- 相手が話しやすい雰囲気を作れる
理解力がある
聞き上手な人は相手の立場に立って物事を考えることができます。
そのため相手の話の要点を掴み、的を得た返答をすることができます。
理解力があることは面接でも大いに役に立ちます。
というのも面接ではいくつかの質問をされますが、それぞれの質問の意図を理解し、適切な回答ができると面接官に良い印象を与えられるからです。
人から相談されやすい
聞き上手な人は話のテンポを合わせたり、相槌を打つのが上手であるなど、話の聞き方が上手いため、相手に心地よく話をさせることができます。
そのため相手の話を引き出すことがうまく、人から相談されることが多いです。
人から相談されるということは信頼関係を築けている証でもあるため、入社後にも活かせる強みになるでしょう。
相手の意見を受容する
聞き上手な人は相手の意見が自分と違っても、それを完全に否定するわけではなく、一度相手の意見を受け入れてから「でもこういう考えもあるのでは?」と柔らかく提案することができます。
相手の意見を受容できることは自分の考えに固執せず、新たな知識を受け入れることができるため、考え方の視野が広がるでしょう。
どんな意見も否定せず、うまくまとめ上げられる人材は、さまざまな企業で必要とされるでしょう。
相手が話しやすい雰囲気を作れる
聞き上手な人は、相手がどんな声をかけてほしいのかを察して適切な声掛けを行ったり、適切なタイミングで相槌を打つことができます。
このような振る舞いを行うことで、相手が話しやすい雰囲気を作ったり、相手との信頼関係を築くことができます。
特に営業職や接客業でこの性質を活かすことができるでしょう。
【自己PR】 聞き上手が活かせる職種一覧
そもそも「聞き上手」って、どんな職種で活かせるのでしょうか?
- 販売・接客
- 営業職
- 事務職
- システムエンジニア職
他にもたくさん職種はありますが、皆様もうお分かりでしょうか?
そう、聞き上手はすべての職業に活きる必須スキルなのです。
話を聞く力は、すべての職種に必要だからです。
特定の職種に応募する場合は、
- 自分が目指す職種に求められることは何か
- それに対して「聞き上手」を活かすとしたら具体的にどうするのか
以上をアピールできれば上出来です。
職種別!おすすめのアピ―ル
ここからは職種を分けて説明していきます。
職種別のおすすめポイントを意識することで、自身の魅力がより伝わりやすくなります。
ぜひ意識してみてください。
販売・接客
お客様と直接関わることのできる仕事は、聞き上手がよく活かせるので好印象を獲得することができます。
販売や接客に関する仕事を志望する場合には、お客様と親身に会話することができる点、ヒアリングに長けている点、話をよく聞いてお客様ごとに適切なご提案ができることをアピールすると良いです。
聞き上手という強みが、販売や接客でどのように活かせるのか考えてみましょう。
販売・接客について詳しく知りたい方はこちら
営業職
営業職も、お客様と直接的なコミュニケーションを図ることができるため、聞き上手を効果的にアピールできます。
お客様ごとのニーズを拾って、どのようにアプローチするかがポイントになってきます。
さらに、あなたの人柄や魅力が影響を与え、契約につながることもままあります。
そのため、自己PRでは、お客様との信頼関係を築けることや、お客様の話したことを記憶して話題を提供することができるなど、アピールできるポイントは沢山あります。
営業職について詳しく知りたい方はこちら
システムエンジニア
システムエンジニアは一見人とかかわることの少ない職業に感じます。
また、聞き上手も活かしにくいようにかんじると思います。
しかし、エンジニア職のような場合にも、クライアントのニーズをきいてそれに沿った提案をすることが大事です。
聞く力を活かして社内や顧客との良好な関係を築くという意味で、聞き上手はしっかりアピールすることができます。
SEについて詳しく知りたい方はこちら
自己PRの内容に迷ったときは
- この職種に求められることは何か?
- 聞き上手はどう活かせるか?
- 具体的なエピソードプラスワンでオリジナリティを出す
- 短所もしっかり自覚して、改善点と改善策を話せるようにする
以上を思い出して、せっかくなら楽しみながら自己PRを考えてみてください!
【自己PR:聞き上手】自己PRを作るための準備
エントリーシートに自己PRをいきなり書き始める前に、あらかじめ準備しておいた方が良いことが色々あります。
ここではその内容を3つに分けて紹介しますので、初めての人はすべてしっかり押さえておきましょう。
自分の持つ長所について整理する
まずは自分がどのような長所を持っているのかを、きちんと整理することが大切です。
長所を把握していないと何をアピールするべきなのかわからなくなってしまうので、すぐに思いつかない人は必ずやっておかなければいけません。
だからこそ、今までの経験で自分が結果を出してきたことを、一度振り返ってみましょう。
その中には、必ず自分の良いところを活かせた場面があったはずです。
また、長所を整理する際に大切なのが、自己分析をしてみること。
自分のことは自分が一番よく理解しているようで、意外と認識できていないことも多々あります。
そのため、これまでの学生時代で印象的に残っている出来事を、1つずつ思い出してみてください。
文字に起こすようにすることで、よりいっそうその時の状況を思い出しやすくなるはずです。
長所を発揮したエピソードを整理する
自分の長所をピックアップした後は、その長所が実際にどんな形で発揮されたことがあるのか?そのエピソードを思い出していきましょう。
自己PRにおいて、長所をただ伝えるよりも、その内容を明確に示せるエピソードがあった方が信憑性が出ます。
またエピソードを伝える際には、単純に経験を話すのではなく、どんな困難にぶつかってきたのか?それに対して自分がどのように乗り越えてきたのか?など、ストーリー性を持たせることも大切です。
そうすれば、より自分の長所をアピールしやすくなるでしょう。
読み手に納得してもらわなければ意味がありませんので、自分の長所がもっとも活躍したエピソードを探しておいてください。
入社後にどう活かせるか考える
自己PRにおいて大切なのは、自分の長所が入社後においてどう役に立つのかを伝えることです。
いくら長所をアピールしたところで、それが活かせなければまったく意味がありません。
だからこそ、実際に現場で活かせるイメージを膨らませる必要があります。
そこまで伝えることができれば、必ずあなたを採用する価値を感じてくれるでしょう。
そして、少しでも採用担当者の心に刺さるようにアピールするために、業界や企業研究を必ずしておくことも重要です。
同じ業界でも企業ごとに求めている人材像が違うものですので、自分が志望する企業がどんな人を欲しがっているのかを、明確化させておかなければいけません。
そうすれば、何をアピールした方が良いのか自然と理解できるようになるでしょう。
【自己PR】聞き上手を言い換えてアピールしよう!
聞き上手というアピールをする就活生は少なくありません。
そこで同じようなアピールをしてしまうと、アピールが埋もれてしまい、あなたの魅力が企業に伝わらないということも。
そこでおすすめなのが聞き上手を言い換えてアピールすることです。
言い換えてアピールすることで、あなたの魅力をより具体的に伝えられたり、オリジナリティを演出できたりという効果があります。
聞き上手の具体的な言い換え例には、以下のような9つの言い回しが挙げられます。
- 人の意見に耳を傾けられる
- 相手の潜在的な要望を聞き出すことができる
- 相手の気持ちに配慮した声掛けができる
- 話の要点をつかみ、わかりやすくまとめられる
- 話を聞きながら本質や課題を捉えることができる
- 相手が話しやすい雰囲気づくりができる
- 相手の話に共感し、信頼関係を築くのが得意
- 相手の本音を聞き出すことができる
- 相手の話を親身に聞くことができる
以下でそれぞれ詳しく説明します。
1:人の意見に耳を傾けられる
聞き上手な人は相手の意見にしっかりと耳を傾けられるといえるでしょう。
人の意見を否定せず、しっかりと親身に向き合うことが得意な人におすすめの言い換え表現です。
2:相手の潜在的な要望を聞き出すことができる
聞き上手な人は相手の意見の表面上の意味だけではなく、真意を引き出すことが得意な人が多いです。
「○○というより××を重視しているのではないか」などと、相手の話を分析し、話の本質をつかむことができる人におすすめの表現です。
また、聞き上手だけでなく分析力や本質をつかむ力もアピールできるでしょう。
3:相手の気持ちに配慮した声掛けができる
特に、相手の気持ちに寄り添うことが得意な人におすすめの言い換え表現です。
相手の心情や立場を配慮し、気遣いできたり、心ある対応ができる人は社内外の人と円満な関係を築くのに重要です。
また、聞き上手だけでなく、相手の立場に立って考える力もアピールできるでしょう。
4:話の要点をわかりやすくまとめられる
聞き上手な人の中でも、相手の話を整理しながら聞くことができる人におすすめの言い換え表現です。
また、要点を掴みながら話を聞ける人は頭の回転が速いという印象を与えることもできます。
相手の話を分かりやすくかみ砕き、まとめられる力は社内で「報連相」を行う際など、重要な情報を漏らさず的確に伝える際に生かせるでしょう。
5:話の本質や課題を捉えることができる
先ほどの「相手の潜在的な要望を聞き出すことができる」と似たような表現ですが、こちらはより先の「課題」を見据えられているという点がさらに評価されることでしょう。
相手の話を聞くとなると、相手の主観での情報を受け取ることになりますが、相手の話を深堀り、客観的にアドバイスできたり、新たな課題を見つけられるという強みは営業職やコンサルティングなどで大いに生きるでしょう。
6:相手が話しやすい雰囲気づくりができる
特に相手を気遣える人におすすめの言い換え表現です。
先ほど挙げた「相手の気持ちに配慮した声掛けができる」と同じように、相手に配慮するという点は同じですが、こちらは聞くことに徹しているという点が大きな違いになります。
相手が話しにくい話題をしている際に相槌や一言添えるなどの気遣いが得意な人におすすめの言い換え表現です。
7:相手の話に共感し、信頼関係を築くのが得意
聞き上手な人のなかでも共感力に優れている人におすすめの言い換え表現です。
相手の意見や気持ちに共感できる人は、相手に親身になって接していることの現れですので、信頼を獲得しやすいでしょう。 信頼関係を築き、維持することは入社後に大いに役立ちます。
また、優しく親切な人柄であることもアピールできるでしょう。
8:相手の本音を聞き出すことができる
聞き上手な人は相手から本音を聞き出すことが得意な人が多いです。
相手の本音を引き出すには、親身に接し、信頼を得ることや話しやすい雰囲気を作ることなど相手の話を聞く力以外の様々な要素が関わっています。
ただし、無理に聞き出しているのでは?という印象を与えないように、あなたがどのように相手の本音を引き出しているのかというエピソードを根拠として話すことが重要になります。
相手の話を親身に聞くことができる
聞き上手な人は相手の意見に真面目に誠実に耳を傾けられるでしょう。
特に接客業や営業職など初対面のお客様と関わる職業の場合、相手に与える印象が大変重要になります。
相手に親身に寄り添うことで良い印象をもってもらうことができるでしょう。
9:相手の話を親身に聞くことができる
聞き上手な人は相手の意見に真面目に誠実に耳を傾けられるでしょう。
特に接客業や営業職など初対面のお客様と関わり職業の場合、相手に与える印象が大変重要になります。
相手に親身に寄り添うことで良い印象をもってもらうことができるでしょう。
【自己PR】聞き上手を魅力的にアピールする方法
聞き上手な性格を自己PRでアピールするには材料を集める必要があります。
ここからは、聞き上手なことを魅力的にアピールするための準備についてお話します。
聞き上手なことをどのようにアピールすればいいのかわからない人はぜひ以下の項目を参考に、情報を集めてみましょう。
- 聞き上手を自分なりに定義付けしよう
- 友人や知人からの意見を参照
- 聞き上手が企業でどのように活かせるかアピール
聞き上手を自分なりに定義づける
聞き上手といっても多義的です。
そのため、自分がイメージする聞き上手の定義を明確にしましょう。
聞き上手とは具体的にどのような特徴があるでしょうか。
例えば、人から話を聞きだすのが上手なのか、初対面の人とも話が続けられることなのか、相談に適切なアドバイスができることなのか、聞き上手は人それぞれ違います。
自分が想像する聞き上手を明確に言葉でまとめておきましょう。
友人や知人の評価を反映させる
聞き上手な性格を裏付けるために、友人や知人からの意見を聞いてみましょう。
友人や知人から、なにか自分についての印象に関するエピソードをヒントにしてみると良いです。
自分だけで聞き上手なエピソードを考えても、どうしても主観的だとおもわれてしまいます。
友人や知人からの意見を参考にすることで、客観的に自身の性格を裏付けることができるのです。
友人や知人から意見を集めてみてください。
聞き上手が企業でどのように活かせるかアピール
聞き上手な性格が、どの業界でも活かせるわけではありません。
営業などのサービス業、人と関わる機会の多い職業は、聞き上手な性格は重宝されます。
聞き上手のアピールが有効である業界に向けてアピールしましょう。
聞き上手な性格が企業でどのように活かせるでしょうか?
企業にどのように貢献できるのかアピールすると、企業もあなたと働くことをイメージできます。
【聞き上手を自己PRに!】聞き上手をアピールする自己PRの構成
自己PRを作る際には、いかに相手に伝わる文章を作るのかを考える必要があります。
そのためにも大切なのが、構成からしっかり考えて、適切な順番で話し始めることです。
ここではどんな人にも伝わりやすい、PREP法と呼ばれる構成を紹介します。
Point(結論)
Reason(理由)
Example(例)
Point (まとめの結論)
Point(結論)
まずPREP法のPは、Pointです。
つまり、結論となる部分から話し始めるようにしていきましょう。
物事を伝える上で、もっとも気にしなければいけないのは、何もわからない相手にも瞬時に理解してもらうことです。
「結局この人は何を伝えたいの?」と思われてしまうと何も伝わらないアピールになってしまいますので、最初に結論を言ってから具体的な内容に入るようにしてください。
そうすれば、相手が誰であろうと自分の話をしっかり理解してくれるようになります。
ちなみに就活ではもちろんのこと、普段のコミュニケーションにおいても、これは大切なことです。
常に相手の立場になった上で物事を伝えるようにしないと、思うように伝わらずに終わってしまうことは珍しくありませんので、気をつけておきましょう。
Reason(理由)
結論を伝えた後は、なぜその結論に至っているのかを具体的に伝える必要があります。
つまり、その背景が何なのかを話していきましょう。
例えば「私は聞き上手なところが強みです。
なぜなら○○○だからです。
」のような感じで文章を作ってみてください。
これでどんな人にも、余計な疑問を抱かれることなくスムーズに話を理解してもらえます。
相手は自分のことを何も知らない状態で自己PRを読み進めることになりますので、常に丁寧に伝えるように意識しなければいけません。
また、就活において大切なのは、他の人といかに差別化できるのかです。
特に「聞き上手」な強みは、どちらかといえばありがちなアピールポイントになりがちですので、理由の部分でしっかり個性を出すようにしましょう。
Example(例)
結論と理由まできたら、具体例もそこに付け加えていきます。
つまり、ここから初めて本格的なエピソードを話していくことが重要です。
いきなりエピソードから入っても相手は理解してくれないおそれがありますので、注意しないといけません。
そして、具体例を話す上で覚えておかなければいけないのが、起承転結をハッキリさせることです。
エピソードの部分は結論を引き立たせる上で大切な要素になりますので、エピソードの内容が薄いとせっかくのアピールが台無しになってしまうおそれがあります。
また、この段階で会社側が求める人材像であることを伝えられると、よりいっそう惹きつけることができるでしょう。
Point (まとめの結論)
自己PRの最後の締め方は、必ずもう一度結論を伝えることです。
これによって、綺麗な締め方になります。
そして、忘れてはいけないのが、どのようにその会社で貢献できるのかも伝えることです。
例えば「私が貴社に入社した際には、聞き上手なところを活かして○○○していきたいです」のような締め方にしてみましょう。
具体的な活躍例を示すことができれば、その一文だけでもあなたを採用する価値を感じてくれる可能性が出てきます。
就活で大事なのは、自分の強みをただ伝えるのではなく、いかにその強みを仕事で活かせるのかどうかなので、そこは大前提として理解しておかなければいけません。
詳しい自己PRの構成について知りたい方はこちら
【自己PR】聞き上手であることをアピールする例文
自己PRでは学生生活やアルバイトでのエピソードなど、あなたにしかない実体験を書くべきです。その上で、あなたの「聞き上手」以外の長所も2個3個盛り込んでみましょう!
例文1:授業のグループワーク
私の強みは相手の本音を読み取る力です。
大学時代、私は心理学部に在籍しており、グループ授業に参加する機会が多くありました。
あるプロジェクトでは、グループ内で意見が対立し、一向に話し合いが進まなくなりました。
そこで、私はまずメンバー一人ひとりの意見にしっかりと耳を傾けることにしました。
この結果、各メンバーの意図や考えを理解でき、それをパワーポイントでまとめることで総合理解を進めることに成功しました。
スライドを元にレポートを作成した結果、評価基準が厳しい授業でしたが、全員が最高評価のSを獲得できました。
この経験を通して、ただ聞くだけでなく、相手の言葉の背後にある感情や意図を感じ取る能力が、チームでの円滑なコミュニケーションや問題解決に不可欠であることを痛感しております。
貴社での業務においても、この「聞き上手」であるスキルは大変役立つと確信しています。
多様な背景を持つ同僚や顧客との関係構築、プロジェクトの円滑な推進に寄与する所存です。
例文2:本屋のアルバイト
私の強みは聞き上手です。
学生時代、私がアルバイトをしていた書店はさまざまなジャンルの書籍が揃っており、お客様からの本に関する質問やリクエストが多く寄せられていました。
ある日、本をお探しのお客様が来店しました。
ただ、そのお客様はタイトルや著者の名前を思い出せず、表紙の雰囲気と文体しかわからないとのことでした。
そこで私は彼女の話をじっくりと聞き、覚えていることを一つひとつ傾聴することにしました。
情報を絞り込み、そのお客様が求めていた本を見つけ出すことができました。
彼女は大変喜んでくれ、それ以降、最寄りでないにもかかわらず、本を買う際は必ず当店に立ち寄ってくれました。
この経験を通じて、「聞き上手」であることが人との関係を深め、信頼を築く上で非常に効果的であることを実感しました。
貴社に入社した際も、顧客や同僚の意見や要望を真摯に受け止め、それを基に行動を起こすことを大切にしていきます。
私の「聞き上手」な性格は、企業での業務においても大きな強みとして活かされると信じています。
例文3:営業の長期インターン
私の強みは相手に寄り添う姿勢です。
私は大学時代に営業の長期インターンシップを経験しました。
インターンシップでは、私は新たなクライアントを開拓する業務を任され、顧客の潜在的なニーズや課題を深く掘り下げることに専念しました。
ある日、私は業界内で中堅の企業との商談の場を持ちました。
最初は彼らが我々の提供するサービスに興味が無い様子でしたが、私は彼らの話に耳を傾け、間接的な情報や言葉の端々から彼らが抱える実際の課題を見つけ出しました。
そして、我々のサービスがその課題を解決するための最適な手段であることを提案しました。
その結果、大きな契約を獲得することができ、事業部の売り上げに大きく貢献しました。
これ以降、顧客の声に真摯に耳を傾け、その背後に隠れるニーズや要望を的確に掴むことの重要性を強く意識しています。
貴社の業務でも、顧客の本当のニーズを理解し、それに合わせた提案をすることで信頼関係を築き、貢献できると確信しています。
例文4:イベントサークル
私の強みは様々な意見をまとめる力です。
大学時代、私はサークル活動に熱心に取り組んでいました。
最も印象深い経験として、サークルの大型イベント運営時のエピソードがあります。
大きなイベントということもあり、メンバー一丸となって準備を進めていました。
しかし、進行中に意見が対立し、メンバー同士がぶつかり合うことも増えてしまいました。
しかし、ただ意見を押し付け合うのではなく、全員の声をきちんと受け止め、理解することが重要だと考え、一人ひとりの意見や考えをまとめることにしました。
その結果、それをもとにみんなが納得する案を練り上げることができました。
「メンバー全員が納得のいく形」でイベントを成功させることができたのが、最も達成感を感じたことです。
この経験を通じて、「聞き上手」であることは複雑な状況下でもチームの一体感を保つために重要であると痛感しました。
私は今後、この「聞き上手」な姿勢を持ち続け、貴社内でのコミュニケーションや業務遂行にも活かしていきたいと考えています。
例文5:学生生活
私の強みは相手の要望を引き出す質問力です。
大学時代、私は留学生の学校生活サポート係として様々な相談に乗っていました。
留学生たちの中には日本語がまだまだ苦手な人も多いです。
彼らの気持ちや悩みを適切に理解するためには、短い会話から意図を把握する必要があります。
先日、日本語の初級レベルの留学生から「日本の授業についていけない」という相談を受けました。
彼の日本語は拙いですが、英語も交えて彼の話をじっくりと聞き、わかりやすい日本語で答えました。
また、彼の悩みを深く掘り下げるために質問を投げかけ、彼が本当に伝えたかったことを引き出しました。
この経験を通じて、相手の言葉をしっかりと聞き取り、その上で適切な対応やアドバイスを行うことで、多くの人をサポートできると強く感じました。
私はこの「聞き上手」のスキルを、貴社でも活かし、多様な背景を持つ人々とのコミュニケーションを円滑に進めていきたいと考えています。
例文6:人生相談に乗ったエピソード
私の強みは、相手に寄り添った話の聞き方ができる聞き上手なところです。
大学生時代では、アルバイトでの失敗を悔やむ友人の相談に乗り、相手に寄り添いつつ相手が前向きになれるような声掛けをしました。
結果として、友人は失敗を次の糧とし、私は友人が前を向く手助けができたのです。
相手の立場になって考えながら話を聞くことによって、信頼関係を構築できたこの経験から、自身の強みは聞き上手であることを自覚しました。
御社に営業として入社した際は、お客様の立場になってヒアリングすることで、最適な商品やサービスを提案していきたいです。
そうしてお客様と信頼関係を築きながら、自身も成長しながら御社に貢献していきたいと考えています。
例文7:サークル活動のエピソード
私は、人と話すことが好きで、相手の話をよく聞くことを大切にしています。
相手の話を聞くことで、相手の考えや気持ちを知ることができるだけでなく、新たな発見や学びを得ることができます。
学生時代には、サークル活動でリーダーを務めていました。
メンバーの意見をしっかりと聞き、意見を取り入れながら、チームをまとめました。
貴社に入社後も、聞き上手であることを活かして、チームワークを向上させ、目標達成に貢献していきたいと考えております。
例文8:接客業のアルバイト
私の長所は、聞き上手であることです。
人と話す際には、相手の目を見て、しっかりと話を聞くことを心がけています。
また、相槌を打ったり、質問を投げかけたりすることで、相手に話を続けてもらうようにしています。
以前、アルバイトで接客をしていた時に、お客様の話をよく聞くことで、お客様のニーズを正確に把握し、満足度の高いサービスを提供することができました。
貴社に入社後も、聞き上手であることを活かして、お客様や同僚の話をしっかりと聞き、信頼関係を築きながら、貢献していきたいと考えております。
例文9:ボランティア活動のエピソード
私は、人の話を聞くことで、相手のことを理解し、共感することができると考えています。
また、聞き上手であることは、コミュニケーションの基本であり、円滑な人間関係を築くために重要だと考えています。
以前、ボランティア活動に参加した際に、参加者の話をよく聞くことで、参加者のニーズを把握し、適切なサポートを行うことができました。
貴社に入社後も、聞き上手であることを活かして、お客様や同僚の話をしっかりと聞き、信頼関係を築きながら、貢献していきたいと考えております。
【聞き上手を自己PRに!】自己PR添削のポイント
自己PRをエントリーシートに書いた後、そのまま出してしまうのも良いですが、できることなら少しでも完璧にしたいと思いませんか?
特に本命企業がある人は、失敗するわけにはいかないはずです。
そこで、ここからは自己PRの添削について、大切なポイントを紹介します。
第3者視点で見てもらう
まず作成した自己PRは、自分で見直すことが大切です。
ただし、いくら気をつけていても、ミスを見逃してしまうことはあるでしょう。
だからこそ大切なのが、第三者視点も活用することです。
つまり、自分で確認をするだけではなく、周りにいる人にもしっかり確認してもらうようにしてください。
そうすれば、自分では気づかないミスに、すぐ気づけるようになるでしょう。
そして、ミスだけではなく、根本的にその自己PRが良いものなのかどうかも、計ることができるようになります。
人から見て魅力的なものであれば、就活においても活用できる可能性が高まるので、積極的に見てもらうようにしてみてください。
強みが仕事でどのように活かせるのかを考える
作った自己PRを見直す際には、本当に企業にとってそれが魅力的に見えるのかどうかを改めて考える必要があります。
なぜなら、最終的に採用するのかどうかを判断するのは、当然相手だからです。
つまり、自分の中で良いアピールだと思っていても、相手が同じように思ってくれるのかは別問題になります。
だからこそ、自己PRの内容は、常に相手目線になって良いものが書けているのかどうかを、確認しておく必要があるでしょう。
もしその判断が難しい場合は、企業研究が足りていない可能性があります。
自分が志望する企業が、どのような人材を求めているのかを理解していれば、アピールの仕方も自然とわかるはずですので、必ずチェックしておいてください。
誤字脱字がないようにする
どれだけ自己PRで良いアピールができていたとしても、誤字脱字があるだけで台無しになってしまうことは珍しくありません。
誤字脱字はどんなにささいなものだったとしても、マイナスにつながるおそれがありますので、1つでも多く解消しておく必要があります。
なぜなら「この人は見直しができないタイプなんじゃないか?」や「いつも時間ギリギリで取り組むタイプなんじゃないか?」と、思われてしまうおそれがあるからです。
余計なところで悪い印象を与えてしまうのはもったいないので、細心の注意を払わなければいけません。
だからこそ、見直す際には目で読むだけではなく、口でもつぶやくようにしてみてください。
これによって、誤字脱字を発見しやすくなるでしょう。
最もおすすめなのはエージェント
第三者に自己PRを添削してもらうのが、何よりも安心かつ効率的な添削方法だといえます。
しかし、そうはいっても身近に見てもらえるような人がなかなかいないケースもあるでしょう。
もしくは、見てもらいたい人自体がいないかもしれません。
そんな人は、就活エージェントと呼ばれるサービスを活用するのがおすすめです。
就活エージェントとは、就活におけるプロのアドバイザーから、直接アドバイスを受けられるサービスになります。
つまり、自己PRが本当に良いものになっているのかどうかを判断するのに、ピッタリな方法だといえるでしょう。
誰でも無料で気軽に利用できますので、少しでも完成度を高めたい人には必見です。
【自己PR】面接で聞き上手をアピールする際のポイント
聞き上手を自己PRで用いる際には注意点も存在します。
この注意点を知らずにいるとマイナスなイメージを与えてしまうかもしれません。
これからご紹介する3つの注意点に必ず目を通しておきましょう。
受動的になることが聞き上手ではない
聞き上手とは相手の話にうまく応答して、十分に話をさせることだと考えている人が多いと思います。
この考えは間違っていませんが、この認識が強すぎるあまり、面接官の質問に受動的になってしまうというケースがあります。
覚えていてほしいのは受動的になりすぎて、自己主張が弱い人と捉えられてしまうと一気にマイナスなイメージを抱かせてしまうということです。
そのため、具体的なエピソードを用いるなどして聞き上手を強みと捉えてもらえるように心がけましょう。
面接でも振る舞いに気をつける
聞き上手を自分の強みにしたからには面接においても面接担当者に自分が聞き上手であると感じさせることが必要になります。
そのためには
・適度な相槌をする
・話のテンポを相手に合わせる
などの基本的な聞き上手の振る舞いを忘れないようにしましょう。
必ず見直しをしよう
自己PRは作ったらそのまま使うわず、見直して修正することが必須です。
まず自分で誤字脱字がないかの確認を行い、次に友人や家族などの第三者にチェックしてもらいましょう。
自分では普通に見えた文章も、ほかの人から見たらおかしい文章であることは多々あることです。
具体的には、表現に違和感がないか、悪い印象を与えていないかの確認をします。
周りにそういった人がいない場合は、大学のキャリアセンターの活用なども検討すると良いでしょう。
就活エージェントの利用がおすすめ
より効果的な自己PRを書くなら、就活エージェントの活用がおすすめです。
就活エージェントとは、就活生向けの役立つ情報発信や、就活を進めるうえで自分にあったサポートが受けられるサービスのことです。
「就活は自分1人で頑張らなければいけない」と思っている人もいるかもしれませんが、ときに効率良く就活を進めなければいけない場面もあります。
就活のプロであるエージェントから、効果的で実用的なアドバイスをもらえるため、面接対策としても最適な手段の1つと言えるでしょう。
数ある就活エージェントの中でも「就活市場エージェント」というサービスがおすすめなので、気になった人はぜひチェックしてみてください。
【自己PR】ツッコまれるかも…聞き上手の弱みも自覚しよう
強みと弱みは表裏一体です。
どれだけ素晴らしい強みでも、弱点となりうるのです。
例えば「聞き上手」という強みは、相手の話を聞きすぎるあまり自分の意見が言えなかったり、適当に相槌を打っているという印象を与えてしまう可能性があります。
「この人、何を考えているかわからない。」と、相手によっては信用を失ってしまうかもしれません。
面接官があなたのことをよく知るために、あなたの強みに対して答えにくい質問をしてくることもあるかもしれません。
しかし、もし面接の場でツッコまれてもチャンスに変えることはできます!
改善すべき点として自覚し、具体的にどのように改善するかを話せばいいのです。
私は話を聞くほうが得意なため、人前でたくさん話すのは苦手です。
【自己PR】これからは社会人として、決められた時間内に自分の伝えたいことを伝えられるように努力をする必要があると思います。
【自己PR】といったように、自分の改善点を把握すればどう改善していくべきかをはっきりと答えることができます。
実際本番でツッコまれたときに「そうですね…はい。」と言葉に詰まってしまわないように、事前に準備しておきましょう!
【自己PR】まとめ
自己PRで聞き上手を用いる際には受動的だという印象を与えない、面接での振る舞いにも気をつける、具体的なエピソードを用いて他の就活生との差別化を図るなどして、自身の強みを魅力的に伝える工夫をしましょう。