サマーインターンへの応募が本格化するこの時期、コンサルや新規事業系の企業を志望する就活生のあいだで存在感を増しているのがデザイン思考テストです。SPIや玉手箱のような知識・計算を問う能力検査とは性質がまったく異なり、与えられたテーマに対してどれだけ価値ある発想を生み出せるかという創造性そのものを測る点が大きな特徴です。
デザイン思考テストはVISITS Technologies社が提供する検査で、新しい価値を発見する「創造セッション」と、他者のアイデアを評価する「評価セッション」の2部構成になっています。受検者の発想力や思考プロセスを創造性スコアとして数値化する仕組みで、近年サマーインターンの選考に取り入れる企業が増えています。
このテストの厄介なところは、暗記や反復練習で短期的に点数を伸ばせる類のものではないという点です。だからといって対策が無意味なわけではなく、デザイン思考のプロセスを理解し、日頃から課題発見の練習を積むことでスコアは着実に変わってきます。何を評価されているのかを知らずに臨むのと、思考の型を持って臨むのとでは結果が大きく分かれます。
この記事では、28卒の大学3年生がこれからサマーインターンに応募するにあたって押さえておくべきデザイン思考テスト対策の全体像を、出題形式・評価のされ方・スコアの高め方・2つのセッションへの取り組み方・スコアが伸びない人の特徴まで網羅的に解説します。情報が少なく対策法が分かりにくいこのテストについて、この1本で考え方の土台を固められる構成にしています。
なお本記事では具体的な「模範解答」は一切示しません。デザイン思考テストは正解を覚えるテストではなく、自分の頭で価値を生み出す思考法を身につけることがそのまま対策になるからです。まずは「デザイン思考テストとは何か」という全体像から確認していきましょう。
- サマーインターンで出題されるデザイン思考テストの2部構成と形式
- 創造性スコアの仕組みと合否への影響・結果の扱い
- デザイン思考のプロセス理解と日頃からできる対策の進め方
- 創造・評価セッションの取り組み方とスコアが伸びない人の特徴
- 大学3年生(28卒)で2026年サマーインターンに応募予定の人
- デザイン思考テストの対策をこれから始めるが何をすべきか迷っている人
- コンサル・新規事業・ベンチャーを志望し発想力の選考に備えたい人
目次[目次を全て表示する]
デザイン思考テストとは?サマーインターンでの出題形式
まずはデザイン思考テストがどのような検査で、サマーインターンではどんな形式で出題されるのかという基本を押さえましょう。何を測られているのかを理解することが、的外れな対策を避ける第一歩です。
創造セッションと評価セッションの2部構成
デザイン思考テストはVISITS Technologies社が開発した検査で、大きく「創造セッション」と「評価セッション」の2部構成になっています。前半と後半でまったく性質の異なる課題に取り組むため、それぞれで求められる力を理解しておくことが大切です。
創造セッションは、与えられたテーマや状況に対して新しい価値やアイデアを自分で発想し、記述していくパートです。たとえば日常の困りごとや社会の課題を起点に、誰のどんな不満をどう解決するのかを言語化していきます。アイデアの数だけでなく、その質や独自性、課題と解決策の結びつきの強さが見られます。
評価セッションは、他の受検者などが生み出した複数のアイデアを提示され、それぞれの価値や将来性を自分なりに評価していくパートです。単に好き嫌いで選ぶのではなく、どのアイデアが本質的に優れているかを多面的に見極める力が問われます。創造と評価という二つの異なる思考を一つのテストで測る点が、デザイン思考テスト最大の特徴です。
何を測るのか(創造性と思考プロセス)
デザイン思考テストが測っているのは、知識量や計算の速さではなく創造性と、価値を生み出すまでの思考プロセスです。一般的な能力検査が「正解にどれだけ速く正確にたどり着けるか」を見るのに対し、このテストは「正解のない問いにどう向き合うか」を見ています。
具体的には、目の前の事象から課題を発見する力、その課題に対して筋の良い解決策を発想する力、そして他者のアイデアの価値を見抜く目利きの力が評価対象です。これらは性格検査のように人柄や行動特性を聞くものとも異なり、実際に頭を使って価値を生み出す過程そのものを測定している点が独特です。
つまりデザイン思考テストは、能力検査でも単純な性格検査でもない第三のタイプの検査だといえます。新規事業の立ち上げやサービス開発の現場で求められる「ゼロから価値をつくる力」を選考の早い段階で見極めたい企業が、このテストを採用しているのです。何を測られているかを取り違えると対策の方向もずれてしまうため、まずこの点を正しく理解しておきましょう。
採用している企業・業界(コンサル・新規事業・ベンチャー)
デザイン思考テストは創造性や課題解決力を重視する企業を中心に導入が広がっています。論理的な処理能力よりも、新しい価値を生み出す発想力を採用基準として重視する企業との相性が良いテストです。
とくにコンサルティングファーム、新規事業開発を手がける企業、ベンチャー・スタートアップ、事業会社の新規事業部門などのサマーインターンで出題されるケースが目立ちます。これらの企業は、決められた手順をこなす力よりも前例のない課題に自分なりの答えを出せる人材を求めているため、デザイン思考テストが選考に適しているのです。
一方で、同じ業界でもSPIや玉手箱といった従来型の能力検査を使う企業も依然として多くあります。そのため、志望企業がどの検査を採用しているかは事前にリサーチしておくことが欠かせません。ただしデザイン思考テストで問われる課題発見力や価値提案力は、グループワークやケース面接でも問われる汎用的な力でもあるため、対策しておく価値は十分にあります。
サマーインターンのデザイン思考テストの評価のされ方
ここでは、デザイン思考テストがどのように評価され、創造性スコアが選考にどう影響するのかを解説します。評価の仕組みを理解することで、何を意識して取り組むべきかが明確になります。
創造性スコアの仕組み
デザイン思考テストの結果は、創造性スコアという独自の指標として算出されます。これは創造セッションでのアイデアの質と、評価セッションでの目利きの精度を組み合わせて数値化したもので、受検者の発想力と評価力を総合的に表すものです。
創造セッション側では、生み出したアイデアの独自性や、課題と解決策のつながりの強さ、価値の提案として筋が通っているかが見られます。単に突飛なだけの思いつきや、誰でも考えつくありきたりな案ではスコアは伸びにくく、納得感のある価値を論理立てて示せているかが問われます。
評価セッション側では、他者のアイデアに対する評価が、優れたアイデアを正しく見抜けているかという観点で採点されます。多くの受検者の評価傾向や、後の検証結果と照らし合わせて、その人の評価がどれだけ的確だったかが測られる仕組みです。創造と評価の両面でバランスよく力を発揮することが、高い創造性スコアにつながると理解しておきましょう。
合否への影響
創造性スコアがサマーインターン選考の合否にどう影響するかは、企業ごとに位置づけが異なります。能力検査のように一定ラインで足切りに使う企業もあれば、面接の参考資料として総合的に判断する材料に使う企業もあります。
コンサルや新規事業系の人気企業では、応募者が多いぶんスコアが一次の絞り込みに使われることがあります。この場合、創造性スコアが一定水準に届かないと面接に進めない可能性があるため、軽視はできません。一方で、スコアだけで機械的に判断するのではなく、どんな思考プロセスで価値を生み出したかを後の面接で深掘りされるケースも多くあります。
いずれにせよ、創造性スコアは「あなたがどう考える人か」を示すデータとして選考に活用されます。点数だけを追うのではなく、自分の発想や評価が後の面接で説明を求められることも想定して取り組むと、一貫性のあるアピールにつながります。スコアと面接は地続きだと考えておきましょう。
結果の扱い・受検後の流れ
デザイン思考テストを受検したあとの結果の扱いについても、基本的な流れを知っておくと安心です。多くの場合、受検後に創造性スコアやフィードバックが本人に共有される仕組みがあり、自分の傾向を振り返ることができます。
このフィードバックは、自分の発想がどの観点で評価されたのか、どこに伸びしろがあるのかを知る貴重な材料になります。一度受検して自分のスコア傾向を把握しておけば、次に同じテストを受ける際にどこを意識すべきかが具体的に見えてくるため、結果は必ず振り返るようにしましょう。
また、サマーインターンで一度受検した結果が、同じ企業の後の選考や別の機会で参照されることもあります。一回ごとの受検を真剣に取り組むことが、長い目で見て自分の評価を積み上げることにつながります。結果に一喜一憂するのではなく、毎回の受検を思考力を鍛える機会として活かす姿勢が大切です。
サマーインターンのデザイン思考テスト対策・スコアの高め方
ここからは、デザイン思考テストのスコアを高めるための具体的な対策の考え方を解説します。暗記型の対策が効かないからこそ、日頃の取り組み方が差を生みます。
デザイン思考のプロセスを理解する
対策の出発点は、デザイン思考のプロセスそのものを理解することです。デザイン思考とは、一般に「観察→課題定義→発想→検証」という流れで価値を生み出していく思考の枠組みを指します。この型を知っているかどうかで、創造セッションでの動き方が大きく変わります。
まず観察では、対象となる人やテーマをよく見て、表面的な困りごとの奥にある本当のニーズを探ります。次の課題定義では、観察で得た気づきを「誰の、どんな課題なのか」という形に明確に言語化します。ここが曖昧だと、その後の発想もぼやけてしまうため最も重要な工程です。
そして発想では、定義した課題に対して解決策のアイデアを広げ、検証ではそのアイデアが本当に価値を生むかを問い直します。この一連の流れを頭に入れておくと、創造セッションで行き当たりばったりではなく筋道立てて価値を組み立てられるようになります。まずはこのプロセスを自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておきましょう。
日頃から課題発見のトレーニングを積む
デザイン思考テストは一夜漬けが効かないぶん、日頃から課題発見の習慣をつけることが最も効果的な対策になります。難しいことをする必要はなく、身のまわりの不便や違和感に目を向けるところから始められます。
たとえば、通学中に感じた小さなストレス、アルバイト先で見かけた非効率な作業、よく使うサービスの使いにくい部分など、日常には課題の種があふれています。それを見つけたら「これは誰のどんな困りごとで、どう解決できるか」を頭の中で言語化してみる癖をつけましょう。これを繰り返すだけで、課題を発見し価値に変換する回路が鍛えられます。
さらに余裕があれば、見つけた課題と解決案をメモに残し、後から「本当に価値があるか」を自分で検証してみるとより効果的です。こうした地道な積み重ねが、本番でテーマを与えられた瞬間に課題を見つけ出す瞬発力につながります。特別な教材よりも、日常を題材にした思考の反復が最大のトレーニングだと考えてください。
筋の良い価値提案の作り方
創造セッションでスコアを伸ばす鍵は、筋の良い価値提案を作れるかどうかにあります。ここでいう筋の良さとは、奇抜さやインパクトではなく、課題と解決策が論理的につながり、誰かの役に立つ納得感があることを指します。
多くの受検者が陥りがちなのが、突飛なアイデアを出せば評価されると考えてしまうことです。しかし実際には、いくら斬新でも「その課題を本当に解決しているか」が伝わらなければ価値とは見なされません。重要なのは、明確に定義した課題に対して、その課題を確かに解消する解決策を結びつけることです。
筋の良い提案を作るには、まず課題を具体的に絞り込み、次にその課題を抱える人が解決策によってどう楽になるのかをイメージできる形で示すとよいでしょう。なお、ここで特定の正解例を覚えても意味はありません。テーマごとに自分で課題と解決のつながりを組み立てる思考のクセこそが、どんなお題にも通用する本物の対策になります。
創造セッション・評価セッションの取り組み方
ここでは、デザイン思考テストの2つのセッションそれぞれについて、本番での具体的な取り組み方のコツを解説します。性質が異なる2パートを切り替えて臨む意識が重要です。
創造セッションのコツ
創造セッションでは、課題の定義に時間をかけることが最大のコツです。多くの人はいきなり解決策を考え始めてしまいますが、まず「誰のどんな課題を扱うのか」を明確にするほど、その後のアイデアが鋭くなります。土台となる課題が曖昧なまま発想を広げても、価値の伝わらない案になりがちです。
課題を定義したら、その課題に対する解決策を一気に複数考えてみましょう。最初の一つに固執せずいくつかの角度から発想を広げることで、より筋の良い案にたどり着けます。広げたうえで、課題との結びつきが最も強いものを選んで言語化すると、説得力のある提案になります。
記述する際は、課題・解決策・それによって生まれる価値の三点が読み手に伝わるよう意識します。頭の中では筋が通っていても、言葉にした時に飛躍があると正しく評価されません。第三者が読んでも納得できる形で書き切ることを心がけましょう。限られた時間の中で、定義・発想・記述のバランスを取ることが創造セッション攻略の要です。
評価セッションの多面的な見方
評価セッションでは、他者のアイデアを多面的な視点で見極めることが求められます。自分の好みや第一印象だけで判断するのではなく、複数の評価軸を持って一つひとつのアイデアを吟味する姿勢が大切です。
具体的には、そのアイデアが解決しようとしている課題は本質的か、解決策は課題に対して有効か、実現できそうか、新しさはあるか、といったいくつかの観点から総合的に判断します。一つの軸だけで優劣を決めると、本当に価値あるアイデアを見落としたり、見栄えだけの案を過大評価したりしてしまいます。
また、自分が創造セッションで考えたのと違うタイプのアイデアに対しても、フラットに価値を認められるかが問われます。自分の発想と異なるからといって低く評価しない公平な目を持つことが、評価精度を高めるポイントです。多くのアイデアに触れる中で、優れた提案に共通する要素を感じ取れるようになると、評価の質が安定してきます。
時間配分の考え方
デザイン思考テストは制限時間の中で2つのセッションをこなすため、時間配分の意識が結果を左右します。考え込みすぎて時間切れになると、頭の中の良いアイデアも形にできず評価されません。
創造セッションでは、課題定義・発想・記述の各工程にどれくらい時間をかけるかをあらかじめざっくり決めておくとよいでしょう。とくに記述に十分な時間を残しておくことが重要で、考えがまとまっても書き切れなければ得点にならないからです。一つの案に時間をかけすぎず、テンポよく進める感覚を持ちましょう。
評価セッションでも、一つのアイデアに延々と悩むのではなく、決めた評価軸に沿って一定のペースで判断していくことが大切です。全体を見渡したうえで相対的に評価する必要があるため、最後まで一通り目を通せる時間を確保しておくことを優先しましょう。事前に時間の使い方をイメージしておくだけで、本番の落ち着きがまったく変わってきます。
サマーインターンのデザイン思考テストでスコアが伸びない人の特徴
ここでは、デザイン思考テストでなかなかスコアが伸びない人に共通する特徴を整理します。自分に当てはまる点がないかを確認し、対策の軌道修正に役立ててください。
ありきたりな発想にとどまる
スコアが伸びない人の代表的な特徴が、発想がありきたりなところで止まってしまうことです。与えられたテーマに対して、誰もが最初に思いつくような一般的なアイデアだけを出してしまい、独自の視点を加えられないパターンです。
ありきたりな発想にとどまる原因の多くは、課題の掘り下げが浅いことにあります。表面的な困りごとをそのまま課題として扱うと、解決策も平凡なものになりがちです。なぜその困りごとが生まれるのかを一歩深く考えると、見過ごされていた本質的な課題が見え、そこから独自性のあるアイデアが生まれます。
ただし、独自性を求めるあまり突飛なだけのアイデアに走るのも逆効果です。目指すべきは、奇抜さではなく「言われてみれば確かに価値がある」という気づきを与える発想です。日頃から身近な課題を深掘りする習慣をつけ、当たり前の一歩先を考える練習を重ねることが、この壁を越える近道になります。
課題と解決の繋がりが弱い
もう一つの典型的な特徴が、課題と解決策のつながりが弱いことです。発想したアイデア自体は面白くても、それが最初に定義した課題を本当に解決しているのかが曖昧なケースは、評価が伸び悩みます。
これは、課題を考える人と解決策を考える人が頭の中で分離してしまっている状態です。アイデアを思いついた瞬間にそちらへ意識が向き、そもそも何を解決したかったのかを置き去りにしてしまうと、提案全体の筋が通らなくなります。課題と解決策は常にセットで考える必要があります。
対策としては、解決策を記述する前に「この案はさっき定義した課題をどう解消するのか」を一度自問する習慣をつけることです。課題から解決策へ一本の線が通っているかを自分でチェックすれば、論理の飛躍を防ぎ説得力のある提案に仕上げられます。創造性は飛躍ではなく、筋の通ったつながりの中で評価されるものだと意識しましょう。
評価が表面的になる
創造セッションだけでなく、評価セッションで評価が表面的になることもスコアが伸びない一因です。他者のアイデアを「なんとなく良さそう」「目新しいから」といった印象だけで判断してしまうパターンです。
表面的な評価に陥ると、見栄えの良いアイデアを過大評価したり、地味だが本質的に優れた案を見落としたりしてしまいます。評価セッションは、優れたアイデアを正しく見抜けているかどうかが問われるため、印象に流される評価は精度を下げてしまうのです。
対策は、自分なりの評価軸を持って一つひとつのアイデアを複数の観点から吟味することです。課題の本質性、解決策の有効性、実現性などを意識して見比べれば、なぜそのアイデアが優れているのかを言語化できるようになります。創造する側だけでなく評価する側の力も鍛えることが、総合的な創造性スコアの底上げにつながります。
サマーインターンデザイン思考テストに関するよくある質問
最後に、サマーインターンのデザイン思考テストについて多くの就活生が抱く疑問に答えます。不安や誤解を解消して、自信を持って本番に臨みましょう。
デザイン思考テストは対策できるのか?
「正解のないテストだから対策しても無駄なのでは」という疑問を持つ人は少なくありませんが、デザイン思考テストは対策できる検査です。ただし、暗記や反復で点を取る従来の対策とは方向性がまったく異なります。
このテストの対策とは、デザイン思考のプロセスを理解し、日頃から課題発見と価値提案の思考を反復することそのものです。模範解答を覚えるのではなく、どんなテーマが来ても課題を見つけ筋の良い解決策を組み立てられる思考のクセをつけることが対策になります。
そのため、テスト直前に詰め込むより、応募シーズンに入る前から日常の中で考える習慣を育てておくことが効果的です。一朝一夕では伸びにくいぶん、早く始めた人ほど確実に有利になります。対策できないと諦めるのではなく、今日から思考のトレーニングを始めましょう。
デザイン思考テストの難易度は高い?
デザイン思考テストの難易度は、慣れているかどうかで体感が大きく変わるのが特徴です。形式や評価のされ方を知らずに臨むと、何を答えればいいのか分からず非常に難しく感じる一方、思考の型を持っていれば落ち着いて取り組めます。
知識を問うテストではないため、勉強量で差がつくというより、普段からどれだけ物事を深く考える習慣があるかが出やすい検査だといえます。これまで課題発見や価値提案を意識してこなかった人にとっては、最初は手応えをつかみにくいかもしれません。
ただし、デザイン思考のプロセスを理解し、課題発見の練習を積めば誰でも着実に慣れていけます。難易度を必要以上に恐れるより、形式に慣れ思考の型を身につけることに集中すれば、十分に対応できるテストです。事前準備の有無が体感難易度を大きく左右すると考えておきましょう。
本選考でも同じテストが出る?
サマーインターンでデザイン思考テストを受けた企業では、本選考でも同種のテストが課される可能性があります。創造性や課題解決力を重視する企業の選考方針は、インターンと本選考で一貫していることが多いためです。
そのため、サマーインターンでの受検は本選考に向けた絶好の練習機会になります。一度形式を体験し、自分のスコア傾向やフィードバックを把握しておけば、本選考では弱点を意識して臨めるようになります。インターンでの経験を無駄にしない振り返りが重要です。
また、デザイン思考テストで鍛えられる課題発見力や価値提案力は、本選考のグループワークやケース面接でも問われる汎用的な力です。サマーインターンの段階でこの思考法を身につけておけば、その後の選考全体で通用する土台になります。早期から取り組む価値は、テスト単体にとどまらず選考全般に及ぶと考えてよいでしょう。
まとめ
サマーインターンで出題されるデザイン思考テストは、創造セッションと評価セッションの2部構成で、受検者の創造性と思考プロセスを創造性スコアとして測る独特の検査です。知識や計算を問う能力検査とも、人柄を見る性格検査とも異なる第三のタイプであり、コンサル・新規事業・ベンチャー系の企業を中心に導入が広がっています。
対策の本質は、デザイン思考の「観察→課題定義→発想→検証」というプロセスを理解し、日頃から身近な課題を発見して筋の良い価値提案へ変換する思考を反復することです。模範解答を覚えるのではなく、どんなテーマにも通用する思考のクセを育てることが、そのままスコア向上につながります。
スコアが伸びない人は、ありきたりな発想にとどまる、課題と解決のつながりが弱い、評価が表面的になるという特徴を抱えがちです。創造セッションでは課題定義に時間をかけて筋の通った提案を作り、評価セッションでは複数の観点から多面的に判断する意識を持つことで、創造と評価の両面でスコアを底上げできます。
デザイン思考テストは一夜漬けが効かないぶん、早くから取り組んだ人ほど有利になります。28卒のあなたがこれからサマーインターンに挑むなら、今日から身のまわりの課題に目を向け、自分の頭で価値を考える習慣を始めてみてください。その積み重ねが、サマーインターンだけでなく本選考まで通用する確かな思考力として、あなたの就活を支えてくれるはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート










