クレペリン検査採用企業一覧!業界別の有名企業と対策法を完全網羅

クレペリン検査採用企業一覧!業界別の有名企業と対策法を完全網羅

就職活動で行われる適性検査の中でも、クレペリン検査(内田クレペリン検査)は鉄道・航空・運輸など安全性を重視する業界で多用される独特の作業検査です。

クレペリン検査は、株式会社日本・精神技術研究所(日精研)が提供する検査で、官公庁・企業・学校で年間約100万人が受検しているといわれています。

志望企業がクレペリン検査を採用しているかどうかは、能力検査中心のSPIや玉手箱とは対策法が全く異なるため、事前に確認しておきたい重要な情報です。

この記事では、クレペリン検査を採用している業界別の代表企業を一覧で紹介し、作業曲線の評価ポイントから対策法までを完全網羅で解説します。

この記事を読んでわかること
  • クレペリン検査の基本情報と作業曲線の特徴
  • クレペリン検査を採用している業界別の代表企業一覧
  • 鉄道・航空・公安など安全性重視職種の選考データ
  • 計算ドリルとは違うクレペリン検査特有の対策法
この記事をおすすめしたい人
  • 志望企業がクレペリン検査を採用しているか確認したい人
  • 鉄道・航空・運輸業界を志望していて選考テストを把握したい人
  • 警察官・自衛隊・公安などの公務員試験を控えている人
  • 作業検査ならではの対策のポイントを知りたい人

クレペリン検査とは?基本情報と特徴

クレペリン検査は、一桁の足し算を延々と繰り返す作業検査法に分類される独特の適性検査です。能力ではなく作業曲線から性格と適性を読み解く点で、SPI等とは全く異なる検査になります。

クレペリン検査の概要と開発元

クレペリン検査の正式名称は内田クレペリン検査で、株式会社日本・精神技術研究所(日精研)が開発・提供しています。

ドイツの精神科医エミール・クレペリンが開発した連続加算作業の研究をもとに、日本の心理学者・内田勇三郎が1947年に検査法として体系化しました。

1950年に現行の形になって以降、累計受検者数は5,000万人以上といわれており、戦後の日本社会で最も長く使われ続けている適性検査のひとつです。

就活生にとってはSPIほど遭遇する確率は高くありませんが、鉄道・航空・運輸・公安系を志望する場合はほぼ確実に受検するテストになります。

能力検査ではなく作業検査に分類されるため、点数を競うのではなく、作業の進み方そのものから性格や適性を分析する仕組みになっています。

1948年に国鉄(現JR)が採用したことで全国に普及し、現在も鉄道・運輸の現業職採用では事実上の標準テストとなっています。

クレペリン検査の出題科目と試験時間

クレペリン検査は、一桁の数字どうしの連続加算作業を前半15分・後半15分で行うシンプルな構成です。

前半15分の作業を終えると5分間の休憩が入り、その後同じ作業を後半15分繰り返します。

合計の作業時間は30分、休憩を含めた所要時間は35分前後で、SPIや玉手箱と比べて短時間で完了する点が特徴です。

用紙には1行に横並びの数字が約115個並んでおり、隣り合う数字を順次足して、その答えの一の位を間に書き込んでいきます。

1分ごとに「次の行」の合図があり、合図が出たら今書いている位置から次の行へ移って続けます。

計算問題そのものは小学校1〜2年生レベルの簡単な足し算ですが、30分間絶え間なく集中して作業を続ける持続力が問われる検査です。

クレペリン検査が広く採用されている理由

クレペリン検査が長年採用され続ける理由は、作業曲線から性格と適性を客観的に分析できる独自性にあります。

各行の到達点を結ぶ線(作業曲線)の形状から、処理速度・正確性・疲労耐性・集中力の持続パターンを多角的に評価できる仕組みです。

とくに「単純作業を長時間集中して続けられるか」「ミスなく安定したパフォーマンスを出せるか」を見極めるのに優れており、安全運行や精密作業を担う職種で重宝されています。

国鉄が1948年に導入した際は、年間1,400件以上発生していた責任事故が数年で300件以下まで減少したという実績があり、安全管理ツールとしての信頼性が確立されました。

また、受検者が事前対策をしても作業曲線の本質的なパターンは変えにくいため、性格検査として対策しにくい点も企業から評価されています。

結果として、鉄道・航空・運輸・公安・医療など人命や安全に関わる業界では、現在も標準的な選考ツールとして位置づけられています。

クレペリン検査を採用している企業の特徴

クレペリン検査を採用する企業には明確な傾向があります。ここでは業界傾向、企業側のメリット、職種特性の観点からクレペリン検査採用企業の特徴を整理します。

クレペリン検査採用企業の業界傾向

クレペリン検査を採用している企業は、安全性が事業の生命線となる業界に強く集中しています。

とくに鉄道、航空、バス・タクシー、海運、警察・自衛隊、医療、エネルギー、製造業の現場職といった業界で導入が顕著です。

鉄道業界ではJRグループ各社をはじめ、私鉄各社・地下鉄会社の現業職採用でほぼ確実に実施されます。

航空業界ではJAL・ANAの自社養成パイロット採用で、心理適性検査としてクレペリン検査が使われることが知られています。

公務員系では自衛隊が隊員へのクレペリン検査を実施し、戦車・潜水艦・戦闘機などの操縦適性を測定するためのツールとして活用されています。

このように、クレペリン検査は「人命と安全を扱う職種の標準テスト」として広く定着しています。

クレペリン検査を選ぶ企業側のメリット

企業がクレペリン検査を採用する最大のメリットは、事故リスクの高い人材を早期にスクリーニングできる点にあります。

作業曲線の形状や誤答パターンから、注意力散漫・衝動性・疲労耐性の低さといった「事故につながりやすい特性」を客観的に検出できます。

また、SPI等の能力検査と違い事前対策が効きにくいため、受検者の素の性格・行動特性を測定しやすい点も評価されています。

採用試験だけでなく、入社後の人員配置・安全管理・メンタルヘルス管理にも長期的に活用できるため、人事データとしての汎用性が高いのも強みです。

鉄道事業者の場合、国土交通省令により運転士は3年に1度クレペリン検査の受検が義務付けられているため、入社後も継続的に活用されます。

結果として、人命を預かる職種を抱える企業ほど、選考の最重要関門としてクレペリン検査を位置づけています。

採用企業の規模・知名度の傾向

クレペリン検査は、大手の運輸インフラ企業や公的機関での導入率が圧倒的に高いのが特徴です。

とくにJRグループ各社、JAL・ANA、東京メトロ、大手私鉄、警察庁、自衛隊といった「日本社会のインフラを支える組織」での採用が中心となります。

就職人気ランキング上位の常連であるJR東日本・JR東海・JR西日本・JAL・ANAは、いずれもクレペリン検査を選考に組み込んでいます。

中堅・中小企業の中にも、トラック運送業・タクシー業・バス事業者など運輸系の事業者ではクレペリン検査を導入しているケースが多く見られます。

一方、IT・金融・コンサルといった頭脳労働中心の業界では、クレペリン検査の採用率はきわめて低いのが実情です。

そのため、「運輸・安全系志望なら必ず対策しておくべきテスト」と認識して準備するのが基本戦略となります。

【業界別】クレペリン検査採用企業一覧

ここでは、本サイトで把握しているクレペリン検査採用企業を業界別に整理して紹介します。志望業界が運輸・安全系に該当する就活生は、対策の優先順位を考えるうえで参考にしてください。

鉄道業界の採用企業

鉄道業界は、クレペリン検査採用企業の中で最も導入率が高い業界です。

運転士・車掌・駅員といった現業職採用ではほぼすべての鉄道会社で実施されており、総合職採用でも導入企業が多く見られます。

本サイトで把握している鉄道業界のクレペリン検査採用企業は以下のとおりです。

JR東日本・JR東海・JR西日本・JR北海道・JR九州・JR四国・JR貨物・東京メトロ・東京都交通局・小田急電鉄・京王電鉄・東急電鉄・京成電鉄・西武鉄道・東武鉄道・近畿日本鉄道・名古屋鉄道・京阪電気鉄道

JR各社では運転士・車掌登用試験の際にもクレペリン検査を再受検する仕組みになっており、入社後も継続的に評価対象となります。

東京メトロ・東京都交通局(都営地下鉄)は首都圏の地下鉄2強で、ともにクレペリン検査を選考に組み込んでいます。

大手私鉄では小田急電鉄・京王電鉄・東急電鉄・東武鉄道・西武鉄道・京成電鉄といった関東私鉄が並び、運輸職志望の主要選考をカバーします。

関西私鉄では近畿日本鉄道・京阪電気鉄道・名古屋鉄道などの大手が代表的なクレペリン検査採用企業で、関西・東海エリアの鉄道志望者の対策必須対象です。

JR貨物の機関士採用でもクレペリン検査が使われており、貨物輸送職を狙う就活生も対策が必要となります。

航空・運輸業界の採用企業

航空・運輸業界では、パイロット採用・運輸職採用を中心にクレペリン検査が広く採用されています。

とくに大手航空会社の自社養成パイロット選考では、心理適性検査としてクレペリン検査がほぼ確実に組み込まれます。

本サイトで把握している航空・運輸業界のクレペリン検査採用企業は以下のとおりです。

日本航空(JAL)・全日本空輸(ANA)・スカイマーク・ソラシドエア・AIRDO・日本郵船・商船三井・川崎汽船・西日本鉄道・はとバス・国際自動車(kmグループ)・日本通運

JAL・ANAでは自社養成パイロット採用試験で内田クレペリン検査とロールシャッハ検査を組み合わせた心理適性検査を実施するのが定番となっています。

スカイマーク・ソラシドエア・AIRDOといった中堅航空会社のパイロット採用でも、クレペリン検査の受検が広く知られています。

海運業界では海運大手3社(日本郵船・商船三井・川崎汽船)の航海士・機関士採用でクレペリン検査が使われています。

陸上運輸では西日本鉄道(西鉄)・はとバス・国際自動車(kmタクシー)といったバス・タクシー事業者で、ドライバー職の安全適性を測る目的で実施されます。

大手物流の日本通運でも、ドライバー職を中心にクレペリン検査が導入されています。

公安・公務員系の採用企業

公安・公務員系では、国民の安全を守る職種を中心にクレペリン検査が広く採用されています。

警察・自衛隊・消防・海上保安庁などの公安系職種では、危機管理能力と判断力を測る重要な選考ツールとして位置づけられています。

本サイトで把握している公安・公務員系のクレペリン検査採用機関は以下のとおりです。

警察庁・各都道府県警察・自衛隊(陸上・海上・航空)・海上保安庁・消防庁・各市町村消防本部・刑務官・入国警備官

警察官採用試験では、警察庁および各都道府県警察(警視庁・大阪府警察等)で、クレペリン検査が標準的な適性検査として実施されます。

自衛隊では入隊試験の際にクレペリン検査を受検し、戦車・潜水艦・戦闘機などの操縦適性を測定するためのツールとして使われます。

海上保安庁では海上保安官・船舶職員の採用試験で、消防庁では消防官の採用試験でクレペリン検査が組み込まれることがあります。

法務省所管の刑務官や、出入国管理庁の入国警備官といった公安系国家公務員でもクレペリン検査が広く実施されています。

公務員試験志望者は、第一次筆記試験を通過した後の人物試験段階でクレペリン検査と対面することになるケースが大半です。

医療・福祉業界の採用企業

医療・福祉業界では、人命に直接かかわる職種を中心にクレペリン検査が採用されています。

とくに看護師・医療技術職・介護職などの集中力と持続力が問われる職種で、適性判断のために使われます。

本サイトで把握している医療・福祉業界のクレペリン検査採用企業は以下のとおりです。

各大学病院・国公立病院機構・日本赤十字社・済生会・全国の大手介護事業者・東京海上日動メディカルサービス・ニチイ学館

大学病院や国立病院機構の看護師採用試験では、クレペリン検査が標準的な適性検査として組み込まれているケースが多く見られます。

日本赤十字社・済生会といった大規模医療法人でも、看護師・コメディカル職の採用でクレペリン検査が活用されています。

介護業界ではニチイ学館をはじめとする大手介護事業者で、現場職の疲労耐性と集中持続力を確認する目的で実施されることがあります。

医療事務・薬剤師など、ミスが許されない正確性が求められる職種でも導入される場合があります。

厚生労働省所管の検疫官(看護師)採用でも、適性検査の一環としてクレペリン検査が使われるケースが報告されています。

製造業・エネルギー・その他業界の採用企業

製造業・エネルギー業界では、生産現場の安全管理が重要な事業領域でクレペリン検査が採用されています。

とくに自動車・電機・素材メーカーの工場・生産職、電力・ガスといったインフラ系の現場職で導入例が見られます。

本サイトで把握している製造業・エネルギー・その他業界のクレペリン検査採用企業は以下のとおりです。

トヨタ自動車(生産職)・日産自動車(生産職)・本田技研工業(生産職)・パナソニック(一部工場)・東京電力ホールディングス・東北電力・関西電力・中部電力・新日鐵住金(現日本製鉄)・JFEスチール

自動車メーカーの生産職採用では、ライン作業の安全性と持続力を確認する目的でクレペリン検査が使われるケースがあります。

電力会社では原子力発電所の運転員・保守員といった高度な安全性が求められる職種で、クレペリン検査が標準的な検査として組み込まれています。

鉄鋼業界では新日鐵住金(現日本製鉄)・JFEスチールといった大手で、現場職の集中力・持続力評価に活用されることがあります。

原子力関連事業者では、運転員・点検員の採用や定期的な適性評価としてクレペリン検査を実施するのが業界標準となっています。

建設・プラント業界では現場監督・安全管理者の採用で、化学工業ではプラントオペレーターの採用で、それぞれ安全意識の評価ツールとして使われることがあります。

業界別クレペリン検査採用企業の傾向

クレペリン検査採用企業は運輸・安全系に強く集中しており、最多は鉄道業界、次いで公安・公務員、航空・運輸、医療、製造業の現場職の順となります。志望業界が決まっている人は、自分の業界がクレペリン検査採用に該当するかを最優先で確認しましょう。

大手・有名企業のクレペリン検査選考データ

ここでは、大手企業を受ける際に押さえておきたいクレペリン検査の判定基準、通過率の傾向、再受検のルールについて解説します。

大手企業のクレペリン検査判定基準

クレペリン検査にはSPIのような明確な得点ボーダーはなく、作業曲線の形状から「定型曲線」に近いかどうかで合否を判断します。

定型曲線とは、前半・後半とも作業量が一定で、最初の1分が最も多く、その後緩やかに減少して終盤に再び持ち直すパターンを指します。

JR各社や航空業界の自社養成パイロット選考では、定型曲線からの逸脱が大きい受検者は不適性判定とされる傾向があります。

大手企業の場合、作業量そのものよりも「曲線の形」と「誤答パターン」が重視されるため、平均より少し多めの作業量で安定した曲線を描けるかがカギです。

警察・自衛隊といった公安系では、衝動性や持続力の欠如が読み取れるパターンが出ると、即座に不適性判定となるケースもあります。

志望企業が決まったら、同業界の判定基準を理解したうえで対策の方向性を設定しましょう。

JAL・ANAなど航空業界の自社養成パイロット選考では、ロールシャッハ検査と組み合わせて多角的に判定されるため、クレペリン単独より基準は厳しくなる傾向です。

鉄道現業職の選考では、運転士登用後の3年ごとの再受検でも判定が継続されるため、入社時の評価が将来のキャリアにも影響を及ぼします。

製造業の生産職では、作業量の絶対値よりも「ミスのない安定作業」が評価されやすく、無理な高速作業はかえって不利になる場合があります。

採用倍率と通過率の傾向

クレペリン検査の通過率は、受検者の8〜9割程度といわれています。

SPIのように足切りで大幅に絞り込むテストではなく、作業曲線が極端に異常なパターンを示す受検者を除外する「足切り型」の運用が一般的です。

JR各社や航空業界のパイロット採用といった人気企業でも、クレペリン検査単独で大幅に絞り込まれるケースは少なく、面接や他テストとの総合判断で合否が決まります。

ただし、定型曲線から極端に外れた場合や、誤答が異常に多い場合は、その時点で不適性判定となり選考から外れるリスクがあります。

公安系では適性検査の比重が高く、クレペリン検査の異常パターンが警察官・自衛官の不採用に直結することも珍しくありません。

志望先の業界特性を踏まえて、作業曲線の安定性を最優先に対策することがクレペリン検査突破の鍵となります。

運輸系大手のJR東日本・JR東海・JR西日本では、運転士候補に対する判定基準が他業界より厳しめに設定されている傾向があります。

医療・福祉系では極端な異常パターンが出なければ通過するケースが多く、「安定した作業継続ができるか」が確認されればOKとされる傾向です。

志望企業の選考フロー全体を就活サイトで調べ、クレペリン検査がどの段階でどれくらい重視されているかを把握しましょう。

テスト結果の再受検と有効期限

クレペリン検査の大きな特徴は、入社後も継続的に再受検が義務付けられる点にあります。

とくに鉄道業界では、国土交通省令により運転士は3年に1度クレペリン検査の受検が義務付けられており、定期的な適性評価が続きます。

このため、選考時のクレペリン検査は「一度限りの試験」ではなく、入社後のキャリアにわたって継続的に評価対象となるテストです。

SPIのように同じスコアを複数社で使い回す仕組みはなく、各企業の選考ごとに毎回受検する必要があります。

また、運転士登用試験・乗務員登用試験・配置転換時など、社内のキャリア節目でも再受検が求められるケースが多くあります。

志望企業の入社後の運用まで含めて把握し、長期的に安定した作業曲線を描ける状態を維持することが重要です。

クレペリン検査を採用企業向けに対策する方法

志望企業がクレペリン検査を採用している場合、どのように対策を進めれば効率的か、スケジュール・教材・実戦演習の3観点で解説します。

対策スケジュールの立て方

クレペリン検査の対策は、本番の1〜2ヶ月前から始めるのが理想的です。

計算ドリルのような「点数を伸ばす対策」ではなく、30分間の連続加算作業に体と精神を慣らす「持久力トレーニング」が中心となります。

対策の前半2週間は、5〜10分単位の短時間練習で計算リズムをつかみ、自分の作業曲線の特徴を把握します。

後半2〜4週間では、本番と同じ30分間(前半15分+休憩5分+後半15分)のフル通し演習を週に2〜3回繰り返します。

志望企業の受検時期から逆算して、本番1週間前には体力的に余裕を持って30分作業を完走できる状態を目指しましょう。

とくに本番直前の体調管理と睡眠が作業曲線に直結するため、規則正しい生活を心がけることが対策の柱となります。

鉄道・航空系の人気企業を志望する場合は、定型曲線に近い形を再現できるよう、本番形式の通し演習を10回以上こなしておくのが安全策です。

公務員系(警察・自衛隊)志望の場合は、適性検査全体に占めるクレペリン検査の比重が高いため、2ヶ月以上前から本格対策を始めるのが推奨されます。

おすすめの問題集・対策アプリ

クレペリン検査対策の王道教材は、市販の対策本1冊と練習用紙の反復演習です。

対策本は「内田クレペリン検査 完全理解マニュアル」など、検査の仕組みと作業曲線の見方を解説しているものを1冊選びましょう。

練習用紙は対策本に付属しているもののほか、無料の練習サイトでダウンロード・印刷して反復演習に使うことができます。

対策アプリは隙間時間の計算リズム作りには有効ですが、本番は紙と鉛筆で行うため、必ず紙での演習をメインにしましょう。

無料の練習サイトや模擬試験を併用することで、本番形式の用紙レイアウトと1分ごとの行替えタイミングに慣れておくことが大切です。

志望企業の受検形式(紙ベースが原則)に合わせて、できるだけ本番に近い環境で練習を進めるのが効果的です。

効率的な反復学習のポイント

クレペリン検査で良好な作業曲線を描くには、一定のリズムで安定して作業を続ける状態を体に染み込ませることが重要です。

計算速度を無理に上げると後半でガクッと落ちる曲線(疲労型)となり、不適性判定に近づくため、自分の安定ペースを見極めましょう。

序盤の1分目を最高速にして、その後はゆるやかに減速し、終盤でわずかに持ち直す「定型曲線」を意識した練習が効果的です。

誤答が増えすぎると「衝動性が高い・注意力散漫」と判定されるため、スピードよりも正確性を優先する意識づけが必要です。

性格検査と同様に、対策本というよりも自己理解を深めて自分のペースを保つことが重要となります。

本番1週間前には本番形式の通し演習で30分作業を完走し、コンディションを整えて本番に臨みましょう。

鉄道・航空系志望者は、入社後3年ごとの再受検も視野に入れて、無理のないペースを長期的に維持できる作業習慣を身につけておくのが理想です。

本番当日は、体調を整えて通常の朝食を取り、過度な緊張を避けてリラックスした状態で臨むことが安定した作業曲線につながります。

クレペリン検査対策の3ステップ
  • STEP1:5〜10分単位の短時間演習で計算リズムと自分のペースを把握
  • STEP2:30分通し演習で定型曲線に近づける作業習慣を定着
  • STEP3:本番1週間前に体調管理を最優先し当日のコンディションを整える

クレペリン検査採用企業に関するよくある質問

クレペリン検査採用企業に関して、就活生からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。志望企業の選考準備にあたって押さえておきましょう。

志望企業がクレペリン検査か事前に分かる方法は?

志望企業がクレペリン検査を採用しているかを事前に知るには、業界特性と就活口コミの両面から確認するのが基本です。

志望業界が鉄道・航空・運輸・公安・医療いずれかに該当する場合は、クレペリン検査が含まれる可能性が高いと考えてよいでしょう。

本記事のような採用企業一覧の確認に加えて、就活口コミサイトやOB・OG訪問で過去の受検情報を集めるとより正確な情報が得られます。

企業の採用ページや募集要項に「適性検査」「作業検査」「クレペリン」と明記されているケースもあるため、まずは公式情報を確認しましょう。

説明会やインターン参加時に、人事担当者から選考フローについて直接情報を得られる場合もあります。

これらの情報を総合的に判断して、志望企業の受検テストを早期に特定することが対策の第一歩です。

クレペリン検査と他テストの併用企業はある?

大手企業の中には、選考段階ごとにクレペリン検査と他テストを使い分けている企業が多くあります。

たとえばJR各社では、書類選考と同時にSPIまたはWebテストを実施し、面接前後にクレペリン検査を行うパターンが一般的です。

JAL・ANAの自社養成パイロット選考では、クレペリン検査・ロールシャッハ検査・心理適性検査・テストセンター・小論文を組み合わせた多重テスト方式が採用されています。

警察・自衛隊では、一次試験の能力試験を通過した後に、クレペリン検査と他の人物試験を組み合わせて適性を判定するのが標準です。

本選考でクレペリン検査を採用している企業であっても、最終面接前にミキワメや独自の性格検査を追加で実施するケースもあります。

応募企業が複数テストを併用しているかどうかを早めに把握し、必要に応じてSPIや他テストの対策も並行しましょう。

性格検査と能力検査どちらを重視している?

クレペリン検査は分類上「作業検査法による性格検査」に該当し、能力よりも性格・行動特性の評価に重点が置かれています。

多くの企業では、クレペリン検査で「事故リスクのある特性」を持つ受検者を早期にスクリーニングし、適性のある人材を残す運用をしています。

とくに鉄道・航空・運輸といった安全運行を担う業界では、能力面より「注意力と持続力の安定性」が選考通過に直結します。

公安系(警察・自衛隊)では、衝動性や攻撃性のパターンが読み取れる作業曲線は不適性判定となるため、性格面の評価が極めて重視されます。

医療・福祉では、長時間労働への耐性と注意力の持続パターンが評価され、能力検査としての側面はほぼ重視されません。

志望職種の特性を踏まえて、作業曲線の安定性を意識した対策を進めましょう。

能力検査としてはSPI等を別途実施する企業が多いため、クレペリン検査ではあくまで「安定した性格特性」を示すことを優先しましょう。

製造業の生産職採用では、作業量の絶対値より「ミスのない安定作業」が評価される傾向があり、無理な高速作業はかえって不利になる場合があります。

クレペリン検査採用企業を受検する際の注意点

志望企業がクレペリン検査採用と確認できても、SPIや玉手箱と異なり作業曲線そのものを書き換えることは難しいテストです。事前対策では「点数を伸ばす」よりも「自分の安定ペースを把握して再現する」ことを目標とし、本番当日は体調管理と十分な睡眠を最優先しましょう。

まとめ

クレペリン検査は、人命と安全に関わる職種で広く採用されている独特の作業検査です。

鉄道、航空、運輸、公安、医療、製造業の現場職など、安全性が事業の生命線となる業界で標準的な選考ツールとして導入されています。

JR各社・JAL・ANA・東京メトロ・警察・自衛隊・大手医療機関といった日本社会のインフラを支える組織が、クレペリン検査採用企業として並びます。

判定基準はSPIのような得点ボーダーではなく、作業曲線が定型曲線に近いかどうかで合否が決まる点が大きな特徴です。

入社後も鉄道運転士は3年に1度の再受検が義務付けられるなど、選考時に限らず長期的に評価される検査です。

対策は本番の1〜2ヶ月前から始め、30分の通し演習で安定した作業ペースを体に染み込ませることが重要となります。

志望企業のクレペリン検査採用有無を早期に確認し、計画的に持久力トレーニングを進めることが選考突破の最短ルートです。

本記事で紹介した業界別の採用企業一覧を参考に、自分の志望企業がクレペリン検査採用かをまず確認し、無理のない安定ペースで作業曲線を描ける状態を作って選考突破を目指してください。

クレペリン検査は能力ではなく性格・行動特性を測る検査であるため、付け焼き刃の対策ではなく、規則正しい生活と体調管理を含めた総合的な準備が選考通過率を高める鍵となります。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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