岩手大学は就職が悪い?主な就職先と学部別の傾向から実態を解説

岩手大学は就職が悪い?主な就職先と学部別の傾向から実態を解説

岩手大学(岩大)は盛岡市にキャンパスを置く国立大学で、教員・公務員・製造業・インフラへの就職に強みがあります。

「岩手大学の就職先はどこが多い?」「就職が悪いって本当?」と気になって、実際のデータを探している学生もいるのではないでしょうか。

この記事では、岩手大学の学部別の主な就職先と人数、学科別の就職者と進学者の割合を公開データで示し、就職が悪いと言われる理由まで整理します。

結論として、岩手大学の就職先は教員・公務員・東北の製造業とインフラが中心で、公開データを見るかぎり就職が悪いとはいえません。

この記事を読んでわかること
  • 岩手大学の学部別の主な就職先と人数
  • 「就職が悪い」と言われる理由と学科別のデータ
  • 就職に強い学部と学部ごとの進路の違い
  • キャリアセンターの活用法と学年別の就活スケジュール

岩手大学の主な就職先と学部別の内定企業

岩手大学の就職先は、教育学部が教員、人文社会科学部が銀行と公務員、理工学部がメーカーとインフラ、農学部が公務員と、学部ごとに分かれます。

大学受験パスナビが公開する最新のデータでは、教育学部から岩手県公立学校への54名が最も多い就職先です。

ここでは学部別の主な就職先と人数と、学部ごとの卒業者数・就職者数を順に確認します。

学部別の主な就職先と人数

岩手大学の学部別で就職者が最も多いのは、人文社会科学部が岩手銀行、教育学部が岩手県公立学校です。

理工学部はキオクシア岩手、農学部は岩手県職員が最多で、どの学部も岩手県内の就職先が1位に入っています。

大学受験パスナビが公開する2025年度卒(2026年3月までの卒業者)の主な就職先を、学部ごとに整理しました。

岩手大学の学部別の主な就職先(2025年度卒)
  • 人文社会科学部:岩手銀行(14名)、岩手県職員(12名)、盛岡市職員(6名)、岩手県公立学校・秋田県職員(各3名)、仙台国税局・楽天カード(各2名)など
  • 教育学部:岩手県公立学校(54名)、千葉県公立学校(8名)、青森県公立学校(5名)、栃木県・福島県の公立学校(各4名)など
  • 理工学部:キオクシア岩手(9名)、アルプスアルパイン(6名)、東北電力・NEXCO東日本(各4名)、日本原燃・日立ソリューションズ東日本・ジャパンセミコンダクター・岩手県職員(各3名)など
  • 農学部:岩手県職員(13名)、農林水産省(8名)、秋田県職員・宮城県職員(各5名)、北海道農業共済組合(3名)など

教育学部は岩手県だけでなく、千葉県・青森県・栃木県・福島県など県外の公立学校にも教員として採用されています。

理工学部では、半導体のキオクシア岩手やジャパンセミコンダクター、電子部品のアルプスアルパイン、電力の東北電力など、東北に拠点を持つ企業が並びます。

人文社会科学部と農学部は、岩手県職員や農林水産省などの公務員が上位に入るのが特徴です。

出典:大学受験パスナビ(旺文社)岩手大学 卒業後の進路(2025年度卒)(2026年9月確認)。

学部別の卒業者数と就職者数

岩手大学の学部別の就職者数は、人文社会科学部が181名、教育学部が136名、理工学部が173名、農学部が141名です。

同じパスナビの2025年度卒のデータを見ると、どの学部も就職希望者と就職者の人数がほぼ同じです。

学部 就職希望者 就職者 進学者
人文社会科学部 188名 181名 9名
教育学部 141名 136名 12名
理工学部 178名 173名 246名
農学部 146名 141名 75名

理工学部は卒業者437名のうち246名が大学院などへ進学しており、就職者より進学者のほうが多い学部です。

農学部も卒業者225名のうち75名が進学しており、理系の2学部では進学してから就職する進路が一般的です。

人文社会科学部は卒業者208名のうち181名、教育学部は162名のうち136名が就職しており、学部卒で就職する学生が中心です。

出典:大学受験パスナビ(旺文社)岩手大学 卒業後の進路(2025年度卒)(2026年9月確認)。

岩手大学は就職が悪いと言われる理由と実際のデータ

岩手大学の就職が悪いという評判は、公開データを見るかぎり実態とは異なります。

河合塾Kei-Netの2024年度卒業者のデータでは、人文社会科学部地域政策課程の就職者の割合が91.3%、教育学部も90.5%です。

ここでは悪いと言われる背景と実際のデータ、大学名と選考の関係を分けて整理します。

就職が悪いと言われる背景

岩手大学の就職が悪いと言われる背景の一つは、地方の国立大学のため、全国区の有名企業の名前が就職先の上位に並びにくいことです。

教員・公務員・地元メーカーが中心のため、大手民間企業のブランド名を基準に見ると、実績が弱く映ることがあると考えられます。

もう一つは、理工学部では卒業者の半数以上が大学院に進学するため、学部卒の就職者数だけを見ると少なく感じやすいことです。

さらに、ネットの断片的な口コミが、実際のデータと切り離されて広まることもあります。

いずれも就職の実績そのものではなく、地域性や進路の方向性に由来する印象の問題です。

評判が気になるときは、大学やデータサイトが公開する進路の数字で確かめると判断を誤りません。

学科別の就職者と進学者の割合

岩手大学の学科別の進路は、文系と教育系では就職が中心で、理工学部の3学科はいずれも進学者の割合が5割を超えています。

河合塾Kei-Netが公開する2024年度卒業者のデータから、主な学科の卒業者数と進路の割合を表にまとめました。

学部・学科 卒業者 進学者の割合 就職者の割合
人文社会科学部 人間文化課程 138名 7.2% 84.1%
人文社会科学部 地域政策課程 69名 0.0% 91.3%
教育学部 学校教育教員養成課程 168名 7.1% 90.5%
理工学部 化学・生命理工学科 80名 62.4% 31.3%
理工学部 物理・材料理工学科 77名 57.1% 37.7%
理工学部 システム創成工学科 251名 60.2% 37.8%
農学部 食料生産環境学科 54名 24.1% 70.3%
農学部 共同獣医学科 32名 9.4% 87.5%

就職者の割合が最も高いのは地域政策課程の91.3%で、卒業者69名のうち63名が就職しています。

理工学部の就職者の割合が3割台にとどまるのは、進学者の割合が5割を超え、大学院へ進む学生が多いためです。

総合科学研究科の理工学の修士課程では、2024年度の修了者209名のうち179名が就職し、就職者の割合は85.7%です。

出典:河合塾Kei-Net 岩手大学 進学・就職実績(2024年度卒業者)(2026年9月確認)。

大学名だけで就職は決まらない

採用で見られるのは大学名だけではなく、学生時代の経験・志望動機・準備の質です。

教員や公務員の採用では、試験の成績や面接での人物評価が中心になり、大学の知名度は大きな要素になりません。

民間企業の選考でも、合否を分けるのはインターンや自己分析、業界研究といった準備の量と質です。

同じ大学の学生でも、早くから動いた人とそうでない人では、選考の結果に差が出ます。

評判を気にして立ち止まるより、説明会やインターンへの参加を増やすほうが結果に直結します。

キャリアセンターや先輩の選考体験を使って準備を前倒しすることが、大学名以上に結果を左右します。

岩手大学で就職に強い学部と学部別の傾向

岩手大学で就職に強い分野は、教育学部の教員、人文社会科学部と農学部の公務員、理工学部の製造業・インフラと、学部ごとに異なります。

どの学部が強い・弱いというより、進む分野の方向性が学部ごとに違うと考えるのが正確です。

ここでは教育・人文社会系と理工・農学部に分けて、就職先の傾向を整理します。

教育・人文社会系の就職傾向

教育学部は教員への就職に強く、河合塾Kei-Netの2024年度卒業者のデータでは、卒業者166名のうち97名が教員に就職しています。

教員就職者の内訳は正規採用が82名、臨時的任用が15名で、卒業者に占める教員就職者の割合は58.4%です。

臨時的任用とは、正規の教員採用とは別に、期間を区切って学校で教員として勤める採用の形です。

教員・保育士以外への就職は29.5%、大学院などへの進学は7.2%で、教員以外の進路を選ぶ学生もいます。

出典:河合塾Kei-Net 岩手大学 教員養成学部の就職状況(2024年度卒業者)(2026年9月確認)。

人文社会科学部は、大学受験パスナビの2025年度卒のデータで岩手銀行(14名)や岩手県職員(12名)が上位で、地元の金融と公務員が中心です。

教員採用試験や公務員試験は準備に時間がかかるため、3年生の春までに過去問に目を通すと、対策の計画を立てやすくなります。

理工学部・農学部の就職傾向

理工学部は製造業・インフラ・半導体への就職に強く、農学部は公務員と農業・食品分野への就職が中心です。

大学受験パスナビの2025年度卒のデータでは、理工学部はキオクシア岩手(9名)、アルプスアルパイン(6名)、東北電力とNEXCO東日本(各4名)が上位です。

東京エレクトロンや東北電力ネットワーク(各2名)など、半導体や電力の技術職への就職も見られます。

農学部は岩手県職員(13名)、農林水産省(8名)、秋田県職員・宮城県職員(各5名)と、行政機関への就職が上位を占めます。

北海道農業共済組合(3名)や仙台小林製薬(2名)など、農業団体や食品メーカーに進む学生もいます。

理工学部は卒業者437名のうち246名、農学部は225名のうち75名が進学しており、大学院で専門を深めてから就職する選択肢も現実的です。

理系は専攻と就職先の結びつきが強いため、研究室の先輩の進路を3年生のうちに確認しておくと、志望先を絞りやすくなります。

岩手大学の就職で勝ち組と言われる進路の傾向

岩手大学の就活で勝ち組と言われやすいのは、教員や公務員の安定した進路と、製造業・インフラの有力企業です。

一般には、安定性・年収・社会的評価のいずれかが高い進路が、勝ち組と呼ばれる傾向にあります。

ここでは勝ち組と呼ばれやすい進路の共通点と、価値観によって評価が分かれる就職先を整理します。

勝ち組と呼ばれる進路の共通点

勝ち組と呼ばれる進路の共通点の一つ目は、教員や公務員のように雇用が安定した進路であることです。

教員採用や県職員・省庁は、雇用の安定性と地域での信頼から、勝ち組と見なされやすい進路です。

二つ目は、NEXCO東日本やアルプスアルパイン、東北電力などの製造業・インフラで、東北で働きたい学生に人気があります。

三つ目は、キオクシア岩手やジャパンセミコンダクターなど半導体関連の企業で、理工学部の専門を活かせる進路です。

いずれも岩手大学の2025年度卒から就職者が出ている、現実的な選択肢です。

価値観で評価が分かれる就職先

何を勝ちとするかは価値観によって分かれ、同じ就職先でも学生によって評価が変わります。

安定を最優先する学生は教員や公務員を、成長環境や年収を重視する学生はメーカーの技術職などを高く評価します。

地元志向の強い学生は、全国転勤のある大手より、東北で働ける企業を評価することもあります。

周囲の評判に流されて志望先を決めると、入社後に仕事内容や勤務地のミスマッチを感じやすくなります。

序列で考えるより、勤務地・働き方・年収の優先順位を自分で決めることが、満足度の高い就活につながります。

岩手大学の採用実績のある企業と評価のされ方

岩手大学の学歴は、教員・公務員・製造業・インフラの分野で安定した採用実績があり、東北では国立大学として信頼されています。

教育学部からは各地の公立学校へ、人文社会科学部と農学部からは岩手県職員や農林水産省など行政機関へ就職しています。

民間では、岩手銀行やキオクシア岩手、アルプスアルパイン、東北電力、NEXCO東日本など、東北に拠点を持つ企業への実績が中心です。

一部の全国区の人気企業では、旧帝大などの学生と同じ選考で競う場面もあります。

こうした企業を狙う場合は、インターン参加やOB・OG訪問で、早めに志望度と準備の差をつけることが欠かせません。

志望先の採用実績を把握しておくと、志望動機で「なぜこの業界か」を語るときの説得力も高まります。

教員・公務員・東北の製造業とインフラであれば、岩手大学の採用実績が選考で有利に働くため、志望分野に応じて戦い方を変えるのが現実的です。

岩手大学のキャリアセンターの活用法

岩手大学の就活では、キャリアセンターを早めに使うほど、情報と対策の両面で有利になります。

個別相談から選考対策、教員・公務員試験の対策まで、在学中は無料で支援を受けられます。

ここではキャリアセンターでできることと先輩データの使い方を紹介します。

キャリアセンターでできること

岩手大学のキャリアセンターでは、個別相談・エントリーシート添削・模擬面接など、選考対策を幅広く受けられます。

教員採用試験や公務員試験の対策も用意されており、専門職を目指す学生を支える体制が整っています。

業界研究セミナーや学内企業説明会も開かれており、地元企業の情報を効率よく集められます。

これらの支援はいずれも無料で、在学中は何度でも利用できます。

就活に不安がある人ほど、一人で抱え込まずに早めに相談すると、準備の遅れを取り戻しやすくなります。

3年生の4月までに初回の個別相談を予約すると、夏のインターン選考の準備に間に合います。

先輩の就職データの活用

キャリアセンターでは、過去の先輩の就職先データや選考体験の記録を確認できます。

志望する分野に先輩がどのルートで進んだかを知ると、自分の準備の方向性を定めやすくなります。

教員や公務員のように先輩の実績が多い進路では、試験のスケジュールや勉強の進め方も記録から具体的にわかります。

エントリーシートや面接で実際に問われた内容を知っておくと、対策の精度が上がります。

気になる進路があれば、記録を読んだその週のうちに相談員に質問すると、次の行動につなげやすくなります。

岩手大学の就活スケジュールと今やること

岩手大学で内定を得るには、学年ごとにやることを決め、締切から逆算して動くことが起点になります。

特に教員・公務員志望者は試験対策に時間がかかるため、民間志望者より早い始動が求められます。

ここでは学年別にやることと締切の確認方法を整理します。

1・2年生と3年生でやること

1・2年生は自己分析と業界研究の土台をつくり、就活の全体像をつかんでおきます。

3年生は民間志望ならサマーインターンへの参加を最優先にし、地元メーカーとの接点を増やすことが内定への近道です。

教員・公務員志望者は3年生のうちから試験対策を始め、実習や資格取得のスケジュールと両立できるよう計画します。

専門職と民間を併願する場合は、試験日程と選考日程が重なりやすいため、3年生の秋までに両方の日程を一覧にしておくと調整できます。

志望先の締切を確認する方法

志望先の締切は、就活サイトの締切一覧とカレンダーで早めに確認するのが確実です。

選考の締切は時期ごとに動くため、サマーインターンの日程・締切一覧本選考の締切カレンダーで、志望先の締切をまとめて確認できます。

締切を確認したら手帳やカレンダーアプリに登録し、締切の2週間前までにエントリーシートを仕上げる計画を立てます。

締切から逆算してスケジュールを組むことが、岩手大学での就活を出遅れずに進めるコツです。

よくある質問

岩手大学の就職について、検索で特に多い疑問に回答します。

回答するのは、就職先・就職が悪いという評判・強い学部・今からできることの4つです。

数字はいずれも、大学受験パスナビと河合塾Kei-Netの公開データにもとづきます。

教育学部は岩手県公立学校などの教員、人文社会科学部は岩手銀行や岩手県職員、理工学部はキオクシア岩手やアルプスアルパイン、農学部は岩手県職員や農林水産省が中心です。大学受験パスナビの2025年度卒のデータでは、教育学部から岩手県公立学校への54名が最多でした。東北電力やNEXCO東日本など、インフラ企業へ進む学生もいます。

いいえ、就職が悪いわけではありません。河合塾Kei-Netの2024年度卒業者のデータでは、人文社会科学部地域政策課程の就職者の割合が91.3%、教育学部の学校教育教員養成課程が90.5%です。悪いと言われるのは、全国区の有名企業の名前が並びにくいことや、理工学部で進学者が多いことからくる印象です。

分野ごとに強い学部が異なります。教育学部は教員に強く、河合塾Kei-Netの2024年度卒業者のデータでは卒業者166名のうち97名が教員に就職しました。理工学部は半導体・電力・インフラ、人文社会科学部は地元の金融と公務員、農学部は公務員と農業関連に強いのが特徴です。

キャリアセンターで個別相談を受けて、就活スケジュールを立てることが第一歩です。教員・公務員志望者は3年生のうちから試験対策を始め、民間志望者はサマーインターンに参加して地元企業との接点を増やします。締切は時期ごとに動くため、志望先の締切を早めに確認しておきます。

まとめ|岩手大学の就職先は教員・公務員・東北の企業が中心

岩手大学の就職先は、教育学部の教員、人文社会科学部と農学部の公務員、理工学部の半導体・電力・インフラ企業が中心です。

河合塾Kei-Netのデータでは地域政策課程の就職者の割合が91.3%、教育学部が90.5%で、就職が悪いという評判は裏づけられません。

理工学部は卒業者の半数以上が大学院へ進学しており、専門を深めてから就職する道も開けています。

3年生の4月までにキャリアセンターで個別相談を予約し、夏のサマーインターンや試験対策に間に合わせるところから始めます。

岩手大学の就職先は教員・公務員・東北の製造業とインフラが柱で、教育学部から岩手県公立学校への就職は54名にのぼります。学科別の就職者の割合も地域政策課程91.3%、教育学部90.5%と高い水準です。評判を気にするより、試験対策とキャリアセンターの活用を早めに進め、志望先の締切に合わせて動くことが、大学名以上に結果を左右します。
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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