就職活動の適性検査では、「デザイン思考テスト」を受検することがあります。
デザイン思考テストではどんな問題が出るのか、出題内容を事前に把握しておきたい28卒(大学3年生)も多いでしょう。
この記事では、デザイン思考テストの出題テーマの具体例と分野別の攻略ポイントを、表と回答例つきでわかりやすく解説します。
- デザイン思考テストの問題構成と2セッションの中身
- 実際に出やすい出題テーマ(お題)の具体例
- 相互評価によるスコアリングの仕組み
- 課題発見・課題解決の回答例と攻略ポイント
- デザイン思考テストの出題内容を知りたい人
- どんなお題が出るのか具体例で確認したい人
- 分野別に効率よく対策したい人
目次[目次を全て表示する]
デザイン思考テストとは?基本情報と特徴
デザイン思考テストはVISITS Technologies社が提供する新しいタイプの適性検査です。まずは全体の骨格を確認しましょう。
デザイン思考テストの概要
デザイン思考テストは、創造的問題解決能力を測定することを目的とした適性検査です。
従来の検査が学力や性格を測るのに対し、本テストはイノベーションを起こす思考力を評価します。
正解が1つに決まらない問題が出題され、アイデアの質と量の両方が評価対象になります。受検者は自分のアイデアを記述するだけでなく、他の受検者のアイデアを評価する作業も行います。
2セッションの構造を表で理解する
デザイン思考テストは大きく「創造セッション」と「評価セッション」の2部に分かれます。それぞれの役割を表で整理しました。
| セッション | 作業内容 | 測定される力 |
|---|---|---|
| 創造セッション | お題に沿って課題を発見し、解決アイデアを記述する | 課題発見力・課題解決力 |
| 評価セッション | 他の受検者が出したアイデアを相互に評価する | アイデアを見極める目利き力 |
この2つは連続して行われることもあれば、創造と評価が別日程に分かれることもあります。志望企業の案内で構成と日程を確認しておきましょう。
デザイン思考テストの受検形式と制限時間
デザイン思考テストはWebテスト形式で受検します。
創造フェーズは提示テーマに対してアイデアを記述し約20〜30分、評価フェーズは他者アイデアを評価し約15〜20分が目安です。全体の所要時間は約45〜60分と、他の適性検査より長めです。
アイデアはタイピングで記述するため、キーボード入力のスピードも結果を左右する要素になります。
デザイン思考テストの問題構成と出題分野の全体像
デザイン思考テストは従来の適性検査とは全く異なる形式で出題されます。ここでは出やすいお題の具体例を表で確認しましょう。
出題される分野と問題数
問題は大きく「課題発見」「課題解決」「アイデア評価」の3要素で構成されます。
課題発見では社会的テーマから課題を洗い出し、課題解決ではその解決アイデアを記述、評価では他者のアイデアを判定します。専門知識は不要ですが、社会問題への関心と自分なりの視点があると有利です。
出題テーマ(お題)の具体例
実際に出やすいテーマは「身近な社会課題」が中心です。以下は出題形式のイメージをつかむための代表例で、本番の実問題ではありません。分野ごとに例を整理しました。
| 分野 | お題の代表例 |
|---|---|
| 教育・学習 | 地方在住の高校生が受けられる学習機会を増やすアイデア |
| 環境・資源 | 飲食店の食品ロスを減らす新しい仕組み |
| 地域・生活 | シャッター街になった商店街を再び賑わせるアイデア |
| 福祉・健康 | 通院が難しい高齢者の健康を支えるサービス |
| テクノロジー | スマホ依存を自然に減らせる仕組み |
いずれも「誰の・どんな困りごとか」を具体化するほど良いアイデアにつながる形式です。直前にはこうしたテーマで自分なりに考える練習をしておきましょう。
制限時間と1問あたりの解答時間
各パートには約15〜30分の制限時間が設けられています。
創造パートでは1つのアイデアに約3〜5分、評価パートでは1つあたり約30秒〜1分が目安です。時間配分を意識し、質と量のバランスを取った回答を心がけましょう。
デザイン思考テストの問題【課題発見】の内容と攻略法
課題発見パートでは社会的テーマから課題を見つけ出す力が問われます。攻略法を回答例つきで解説します。
出題される問題の種類
課題発見パートでは「○○に関する課題を見つけてください」というテーマが提示されます。
受検者は自分なりの視点で課題を発見し、具体的に文章で記述します。1つではなく制限時間内にできるだけ多くの課題を挙げることが求められ、表面的な現象ではなく根本原因に踏み込んだ課題が高評価につながります。
課題発見の回答例(形式イメージの代表例)
お題「地方在住の高校生が受けられる学習機会を増やすアイデア」を題材に、課題の洗い出し方を見てみましょう。以下は代表例です。
・高校生本人=近くに塾がなく、質問できる相手が身近にいない
・保護者=送迎の負担が大きく、都市部との教育格差に不安
・地元の教員=進路指導の情報が都市部より届きにくい
このように立場ごとに視点を切り替えると、1つのテーマから複数の課題が生まれます。「なぜ塾がないのか」「なぜ情報が届かないのか」と根本原因まで深掘りできれば、さらに評価が上がります。
よくある間違いと対処法
最も多い失敗は表面的で誰でも思いつく課題しか挙げられないことです。
「人が少ない」「お金がない」で止めず、「なぜそうなるのか」を追って根本原因に迫りましょう。課題の数が少なすぎるのも減点要因なので、最低5つ以上を目標に幅広く探すことが大切です。
デザイン思考テストの問題【課題解決】の内容と攻略法
課題解決パートでは発見した課題への解決策を提案する力が問われます。攻略法を回答例つきで紹介します。
出題される問題の種類
課題解決パートでは提示された課題に対する解決策のアイデアを記述します。
具体的で実現可能なアイデアが求められ、抽象的な提案では高評価を得にくいです。テクノロジー活用・仕組みの変革・コミュニティ形成など多様なアプローチが期待され、1つの課題に複数の解決策を出せると評価が高まります。
課題解決の回答例(形式イメージの代表例)
先の「地方高校生の学習機会」の課題に対する解決アイデアを、「誰が・何を使って・どうやって」の型で書いた代表例です。
| 要素 | 記述例 |
|---|---|
| 誰が | 都市部の大学生ボランティア |
| 何を使って | ビデオ通話アプリと学習記録の共有ツール |
| どうやって | 地方の高校生と1対1で週1回のオンライン質問対応をマッチング |
| 効果 | 送迎不要で質問環境が生まれ、教育格差の縮小につながる |
この型で書くと、具体性と実現可能性が一目で伝わります。既存サービスをそのまま出すのではなく、自分なりのアレンジを加えて独自性を出しましょう。
よくある間違いと対処法
最も多い失敗はアイデアが抽象的すぎて実行イメージが湧かないことです。
「意識を変える」「活性化する」で止めず、どんな仕組み・ツールで実現するかまで踏み込みましょう。既存サービスの丸写しも独自性に欠けます。既存要素の組み合わせや新しい文脈への応用でオリジナリティを出すのが有効です。
デザイン思考テストの問題【アイデア評価】の内容と攻略法
デザイン思考テストにはアイデアを相互評価するパートも含まれます。スコアリングの仕組みと攻略法を解説します。
相互評価によるスコアリングの仕組み
評価セッションのスコアは、単に厳しく採点すれば上がるものではありません。自分の評価が全体の評価傾向とどれだけ一致するかで決まる仕組みです。
| あなたの評価 | 全体(多数)の評価 | スコアへの影響 |
|---|---|---|
| 良いと判定 | 良いと判定 | 一致=目利き力が高いと加点 |
| 良くないと判定 | 良くないと判定 | 一致=加点 |
| 良いと判定 | 良くないと判定 | 不一致=評価がズレていると判断 |
つまり「多くの人が良いと考えるアイデアを、自分も見抜けるか」が問われます。個人の好みで評価すると全体からズレてスコアが下がるため、客観的な基準で判断することが重要です。
解き方のポイント
攻略には明確な評価基準を自分の中に持つことが欠かせません。
「本当に課題を解決できるか」「実行可能か」「独自性があるか」の3視点でアイデアを見ましょう。表面的にユニークなだけの案と、実際に課題解決につながる案を区別する力が求められます。テンポよく進め、制限時間内に全て評価し終えることも大切です。
よくある間違いと対処法
多い間違いは自分の好みや偏見で評価してしまうことです。
思いつかなかった案に低評価をつけがちですが、それでは全体傾向からズレます。また全部を高評価にする「甘い評価」も的確さが低いと判断されます。メリハリのある評価を、上記3視点に沿って客観的に行いましょう。
デザイン思考テストの問題を効率よく解くテクニック
高スコアには発想力と表現力の両方が必要です。実践的なテクニックを紹介します。
時間配分の戦略
デザイン思考テストではアイデアの質と量のバランスを取った時間配分が重要です。
創造パートは最初の5分でテーマを分析し、1つのアイデアを3〜4分でまとめるペースが理想です。評価パートは1つあたり30秒〜1分で判定を完了させ、未評価を残さないよう進めましょう。
消去法の活用
記述式が中心ですが、評価パートでは判断基準の明確化が消去法に相当します。
明らかに実現不可能な案や課題と無関係な案は即座に低評価とし、検討時間を節約します。創造パートでも、思いついた中から具体性と独自性が高いものを優先して記述するのが効率的です。
正答率を上げるコツ
スコアを上げるには日常的なデザイン思考の訓練が効果的です。
ニュースや社会問題に対し「なぜ起きるのか」「どう解決するか」を考える習慣を持ちましょう。素早く正確にアイデアを文章化する力もスコアに直結するため、タイピング練習も並行して行うと安心です。
デザイン思考テストの問題対策におすすめのツール・教材
デザイン思考テストは従来型の対策本では対応が難しい検査です。効果的な対策方法を紹介します。
無料サイト・アプリ
対策として、VISITS Technologies社の公式サイトで模擬テストが提供されることがあります。
公式模擬テストは本番と同じ形式を体験でき、出題形式に慣れる最も有効な手段です。日常のトレーニングにはブレインストーミング系アプリやタイピング練習サイトが活用でき、社会問題のニュースを追う習慣も課題発見の練習になります。
書籍・講座での学習
体系的に学ぶならデザイン思考の書籍や講座が有効です。
「デザイン思考が世界を変える」(ティム・ブラウン著)は基本概念を学ぶ定番書です。大学やオンラインで無料講座が提供されることもあり、共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストの流れを理解しておくと本番の思考が整理されます。
体験談の活用法
対策として実際に受検した先輩の体験談は貴重な情報源です。
就活口コミサイトやSNSで検索し、実際の出題テーマや雰囲気を把握しましょう。過去のテーマと似たお題で自分でアイデア出しの練習をするのも効果的です。比較的新しい検査のため、最新の体験談を参照するよう心がけてください。
まとめ
デザイン思考テストはVISITS Technologies社が提供する適性検査で、課題発見力・課題解決力・アイデア評価力の3つが測定されます。
出題テーマは「地方の学習機会」「食品ロス」など身近な社会課題が中心で、「誰の・どんな困りごとか」を具体化するほど良い回答になります。
評価セッションは自分の評価が全体傾向と一致するかでスコアが決まるため、客観的な目利きの練習が有効です。
本記事の出題例と回答例を参考に、具体的で独自性のあるアイデアを生む力を磨いて本番に臨みましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











