いよいよ27卒の皆さんの就職活動も本格的に意識し始める時期ですね。
特に、グローバルな舞台で活躍したいと考えている方にとって、世界最高峰の投資銀行であるゴールドマン・サックス（GS）は、憧れの企業の一つではないでしょうか。
しかし、最難関企業であるがゆえに「選考がいつ始まるのか」「どんな準備をすればいいのか」と不安に思っている人も多いかもしれません。
GSの選考は、他の日系企業と比べてスケジュールが非常に早く、対策も独特です。
この記事では、27卒の皆さんに向けて、ゴールドマン・サックスの本選考スケジュールや選考フロー、そして突破のためのポイントを、これまでの傾向を踏まえて分かりやすく解説していきます。
GSへの挑戦権を掴むためには、何よりも早い段階での情報収集と準備が不可欠です。
この記事を読んで、ライバルより一足早くスタートダッシュを切りましょう！
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
ゴールドマン・サックスの採用スケジュールは、外資系投資銀行（外銀）の中でも特に早期化が進んでいることで知られています。
日系企業の一般的な就活スケジュール（大学3年生の3月に広報解禁）とは全く異なるため、GSを志望する場合は専用のスケジュール管理が必須です。
特に27卒の皆さんも、26卒の動向を参考に早め早めの行動を心がける必要があります。
GSの採用は部門ごと（投資銀行部門、証券部門、アセット・マネジメント部門など）に行われることが多く、部門によって選考の開始時期や締切が異なるケースも珍しくありません。
そのため、自分がどの部門に興味があるのかを早期に明確にし、志望部門の採用情報をピンポイントで追いかける姿勢が求められます。
情報を見逃さないよう、大学のキャリアセンターや就活サイトだけでなく、GSの公式採用ページを定期的にチェックする習慣をつけましょう。
本選考の日程
27卒のゴールドマン・サックス本選考の日程は、現時点（2025年11月）ではまだ公式発表されていませんが、例年の傾向から予測することは可能です。
GSの選考プロセスは、夏に行われるサマー・インターン（サマージョブ）が非常に重要な位置を占めています。
多くの内定者がこのサマー・インターン経由で決まるため、実質的な選考は大学3年生の夏から始まっていると言っても過言ではありません。
本選考（サマー・インターンに参加しなかった学生や、インターン以外のルートでの採用枠）については、大学3年生の秋から冬にかけて、つまり2025年の10月頃から翌2026年の1月頃にかけてエントリーが開始される可能性が高いです。
特に投資銀行部門（IBD）などは動きが早い傾向にあります。
26卒の実績では、10月頃からエントリー受付が始まり、年内には面接が本格化するスケジュールでした。
27卒もこの流れを踏襲、あるいはさらに早期化する可能性も視野に入れて準備を進める必要があります。
本選考の締切
本選考の最終締切についても、27卒の正確な日時は未定ですが、26卒の例を参考にすると、エントリー開始から1ヶ月〜2ヶ月程度、つまり大学3年生の12月下旬から1月頃が一つの目安となるでしょう。
ただし、GSの選考で絶対に注意すべきなのは、「ローリング・ベース（Rolling Basis）」、つまり先着順で選考が進められる可能性が高い点です。
これは、締切日ギリギリに応募するよりも、受付開始後なるべく早く応募した方が有利になる（あるいは、遅いと枠が埋まってしまう）ことを意味します。
そのため、「最終締切」を意識するのではなく、「応募受付開始」と同時に提出できる状態を目指して準備を進めるのが賢明です。
ES（エントリーシート）の準備やWebテストの対策は、大学3年生の秋学期が始まる前から着手しておくくらいのスピード感が求められます。
締切は複数回設けられることもありますが、初回締切での応募を強く推奨します。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考の選考フロー
27卒のゴールドマン・サックスの本選考フローは、26卒以前の選考と大きな変更はないと予想されます。
基本的な流れは「ES（エントリーシート）提出」→「Webテスト（または録画形式の動画面接）」→「複数回の面接（オンラインまたは対面）」→「内定」となります。
ただし、GSの選考で特徴的なのは、面接の回数が非常に多いこと、そしてその形式が多岐にわたることです。
特に「スーパーデイ」と呼ばれる、1日に複数の社員と立て続けに面接を行う選考ステップは有名です。
これは、応募者の論理的思考力、コミュニケーション能力、そして何よりもGSのカルチャーにフィットするかどうかを多角的に判断するために行われます。
例年との違いとしては、新型コロナウイルスの影響で主流となったオンライン面接と、従来の対面面接のハイブリッド型が継続される可能性が高い点です。
初期選考はオンラインで効率的に、最終選考に近い段階では対面でじっくりと人物を見極める、という流れが定着しつつあります。
どの形式でも実力を発揮できるよう、両方の対策が必要です。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり？
ゴールドマン・サックスの27卒本選考においても、Webテスト（またはそれに準ずるオンラインアセスメント）は実施される可能性が極めて高いです。
GSのWebテストは、一般的な日本のWebテスト（SPIや玉手箱）とは異なり、独自の形式や英語での出題が含まれることが多いため、専用の対策が不可欠です。
例年、論理的思考力、数的処理能力、そして英語力を問う問題が出題される傾向にあります。
また、近年では「HireVue（ハイアービュー）」と呼ばれるAIを活用した録画形式の動画面接（自己紹介や特定の質問に対して動画で回答を提出する形式）が、従来のWebテストの代わり、あるいは追加で課されるケースも増えています。
これは、応募者の表情や話し方なども含めて評価しようという意図があります。
26卒の選考でもこの形式が採用された部門がありました。
27卒の皆さんは、筆記試験の対策と同時に、動画選考で簡潔かつ論理的に自分を表現する練習も積んでおく必要があります。
どのような形式であれ、初期段階で多くの応募者を絞り込むための重要なステップであることに変わりはありません。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
ゴールドマン・サックスのES（エントリーシート）で聞かれる項目は、あなたの「人物像」と「GSへの適性」を深く掘り下げるものが中心となります。
27卒の皆さんも、26卒以前の傾向を踏まえて準備を進めましょう。
典型的な質問としては、「志望動機」「学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）」「キャリアプラン」などが挙げられます。
しかし、GSのESが他社と異なるのは、その質問の「深さ」と「具体性」です。
例えば、単なる志望動機ではなく、「なぜ他の投資銀行ではなく、ゴールドマン・サックスなのか」「GSのどの部門で、どのようなビジネスに貢献したいのか」を具体的に問われるでしょう。
また、GSが掲げる「14のビジネス原則（Business Principles）」に関連づけて、自身の経験や価値観を説明させるような、ユニークな質問が過去に出題されたこともあります。
これは、応募者がGSのカルチャーや価値観にどれだけ共感し、体現できるかを測るためのものです。
表面的な自己PRではなく、徹底した自己分析と企業研究に基づいた、あなた自身の言葉で語られたESを作成することが突破の鍵となります。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考のインターン優遇
ゴールドマン・サックスの本選考において、インターン（サマージョブ）参加者への優遇は「ある」と断言してよいでしょう。
むしろ、GSの内定を獲得する上で、サマー・インターンは最も重要かつ王道のルートとなっています。
外資系投資銀行の多くは、このサマー・インターンを選考プロセスの一環として非常に重視しており、インターン期間中のパフォーマンスが優れた学生に対して、早期に内定（または内々定）を出すのが通例です。
優遇の具体的な内容としては、「本選考の面接回数が一部免除される」「通常の本選考とは別枠で選考が進む」「インターン終了後、比較的早い段階でジョブオファー（内定）が出る」などが挙げられます。
そのため、GSを第一志望群に考えている27卒の皆さんは、大学3年生の夏（2026年夏）に行われるサマー・インターンの選考を絶対に逃さないよう、大学2年生の冬頃から情報収集と対策を開始する必要があります。
本選考からの内定枠がゼロというわけではありませんが、インターン経由組が大多数を占めるのが実情です。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる？
これは、多くの就活生が気になる点だと思います。
結論から言うと、ゴールドマン・サックスのサマー・インターン選考に落ちた学生でも、本選考に再応募することは可能です。
GSの採用ページでも、インターンと本選考は別個のプロセスとして応募を受け付けていることが明記されている場合があります。
ただし、この「再応募」には注意点があります。
前述の通り、GSの内定者の多くはインターン経由で決まるため、本選考の採用枠はインターン経由と比べて非常に限られている可能性が高いです。
また、インターン選考で不採用となった場合、その評価が本選考にどの程度影響するかは定かではありませんが、インターン選考時よりも格段に成長した姿を見せなければ、評価を覆すのは容易ではないでしょう。
しかし、諦める必要はありません。
インターン選考で落ちた理由を徹底的に分析し、ESや面接対策を練り直すことで、本選考での逆転突破の可能性はゼロではありません。
また、インターン選考時とは異なる部門に応募するという選択肢も考えられます。
【ゴールドマン・サックス 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
世界中からトップクラスの学生が集まるゴールドマン・サックスの選考は、まさに「最難関」です。
生半可な準備では、数多くのライバルたちに埋もれてしまいます。
では、この厳しい選考を突破するためには、具体的にどのような心構えと準備が必要なのでしょうか。
単に学歴が高い、英語が話せる、というだけでは内定にはたどり着きません。
GSが求めるのは、高い知性、強靭な精神力、そして何よりもGSのカルチャーに強く共感し、チームの一員として貢献できる人物です。
27卒の皆さんが今から取り組むべき、本選考突破のための重要なポイントを3つに絞って解説します。
これらのポイントを意識して対策を進めることが、内定への近道となるはずです。
圧倒的な「Why Goldman Sachs?」を構築する
面接で必ず聞かれる「なぜGSなのか」。
この質問に対して、説得力のある答えを用意することが絶対条件です。
「世界一の投資銀行だから」「グローバルな環境で働きたいから」といった漠然とした理由は、他の学生も全員言います。
あなたが用意すべきなのは、競合他社（例えばモルガン・スタンレーやJ.P.モルガン）と比較した上で、それでもGSでなければならない「あなただけの理由」です。
そのためには、GSの歴史、企業文化（特に14のビジネス原則）、強みを持つビジネス領域、さらには最近の業績やニュースリリースまで徹底的に調べ上げる必要があります。
OB・OG訪問をしたり、説明会で鋭い質問をしたりして得た一次情報を盛り込むのも良いでしょう。
GSのどの部分に強く惹かれ、自分のどのような強みがGSの成長に貢献できるのか、そのロジックを完璧に構築してください。
高いストレス耐性と知的好奇心を示す
外資系投資銀行の業務は、非常に激務であり、常に高いプレッシャーの中で最高の結果を出すことを求められます。
そのため、選考では「ストレス耐性」が厳しくチェックされます。
過去の経験（部活動、研究、アルバートなど）の中で、困難な状況や高いプレッシャーの中でどのように考え、行動し、結果を出したのか、具体的なエピソードを準備しておきましょう。
重要なのは、単に「耐えた」という話ではなく、プレッシャー下でも冷静に状況を分析し、周囲と協力しながら問題を解決したプロセスを語ることです。
また、金融業界は常に変化しています。
新しい金融商品、テクノロジー、規制など、未知の分野を素早く学び、キャッチアップしていく「知的好奇心」と「学習能力」も極めて重要です。
面接での鋭い質問に対しても、臆せず自分の頭で考え、論理的に回答する姿勢が評価されます。
面接でのキレを磨く（ロジカルと瞬発力）
GSの面接は、思考の「キレ」と「瞬発力」が試される場です。
特に、投資銀行部門などで課されることがあるフェルミ推定やケース面接では、短時間で課題を構造化し、論理的な仮説を立て、説得力のある結論を導き出す能力が求められます。
しかし、これは単なるテクニックの問題ではありません。
普段から物事を論理的に考える癖（「Why?」を5回繰り返すなど）をつけることが重要です。
また、面接官からの質問に対しては、必ず「結論ファースト」で答えることを徹底してください。
「（質問の答え）です。なぜなら〜」という話し方を体に染み込ませるのです。
的外れな答えだったとしても、論理的に破綻していなければ、次の質問で軌道修正するチャンスはあります。
自信を持って、ハキハキと、簡潔に答える練習を積み重ねましょう。
これが、GSが好む「スマートさ」のアピールに繋がります。
まとめ
今回は、27卒の皆さんに向けて、ゴールドマン・サックス（GS）の本選考スケジュールや選考フロー、そして突破のためのポイントについて解説しました。
GSの選考は非常に早期から始まり、その難易度も極めて高いことは事実です。
しかし、裏を返せば、それだけ早くから徹底した準備を積めば、ライバルに差をつけるチャンスがあるということです。
サマー・インターンが内定への王道であること、ESや面接では「Why GS?」の深い掘り下げと論理的思考力が求められることを、しっかり胸に刻んでください。
27卒の皆さんの就活はまだ始まったばかりですが、最難関への挑戦は、皆さんを大きく成長させてくれるはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
