就活生が6月にエントリーすべき業界や企業を徹底解説!内定獲得のポイントも

就活生が6月にエントリーすべき業界や企業を徹底解説!内定獲得のポイントも

6月でもまだまだエントリーできる企業は多い!

6月に入り、もう就活のチャンスは残っていないのでは…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際には6月以降も新卒採用を継続している企業は数多く存在しています。

特に中堅・中小企業やベンチャー企業を中心に、夏採用・秋採用を行うところも増えており、今からでも内定を目指すことは十分に可能です。

企業によって採用スケジュールはさまざまで、あえて遅めにスタートすることで、じっくり学生と向き合いたいと考える企業もあります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

近年では通年採用の動きも広がっており、自分のペースで応募できるチャンスも増えています。6月からの就活であっても、視野を広げて行動を続けていくことが、納得のいく就職につながります。焦らず、自分に合った企業を探していきましょう。

【大学4年生】6月にエントリーをすべき業界5選

6月時点で就職活動を進めている方や、これから本格的にスタートしようと考えている方にとって、どの業界にエントリーすればよいのかは大きな悩みかもしれません。

選考が進んでいる企業が多い中でも、今なお新卒を積極的に採用している業界は確かに存在します。

特に、IT業界や人材業界、介護業界、不動産業界、建築業界は、6月以降も採用枠が開いていることが多く、未経験からでも挑戦しやすいのが特長です。

また、これらの業界は成長性や社会的需要が高いため、今後のキャリア形成を考える上でも魅力的な選択肢となります。

ここでは、それぞれの業界について、採用が活発な理由とあわせて、具体的な企業例も紹介します。

今からでも間に合う就活の一歩として、ぜひ参考にしてください。

IT業界(特にシステムエンジニア)

IT業界は、技術革新が絶え間なく進む現代社会において、今後も成長が期待される分野です。

そのため、人材ニーズが非常に高く、新卒採用においても6月以降の選考を設けている企業が多く見られます。

特に、エンジニア職だけでなく、営業職やカスタマーサポート職、マーケティング職など、幅広い職種で新卒を受け入れている点も魅力の一つです。

また、文系・理系問わず採用を行っている企業が多く、未経験でも研修制度やOJT体制が充実している企業を選べば、基礎からスキルを身につけることができます。

自分の努力次第で大きく成長できる可能性を秘めた業界といえるでしょう。

企業例としては、サイボウズ、GMOインターネットグループ、富士ソフトなどが挙げられます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

これらの企業は新人研修や育成制度に力を入れており、IT初心者の方にも安心して挑戦できる環境を整えています。手に職をつけたい、柔軟な働き方をしたいと考えている方には、今からでもIT業界を目指す価値は十分にあります。

人材業界(営業職)

人材業界は、企業と求職者の間に立ってマッチングを行う重要な役割を担っているため、景気や時期を問わず常にニーズの高い業界です。

新卒採用についても、6月以降も積極的に採用活動を続けている企業が多く、業界全体として人との関わりを大切にする風土が根付いています。

この業界では、自らの経験や価値観を活かしながら、多くの人のキャリア支援ができる点が大きな魅力です。

営業職やキャリアアドバイザー、リクルーターなど職種の幅も広く、コミュニケーション能力や課題解決力が求められる一方で、入社後に学べる体制も整っているため、未経験でも安心して挑戦できます。

企業例としては、パーソルキャリア、リクルート、エン・ジャパンなどがあり、いずれも新卒向けの充実した研修やフォローアップ制度を備えています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

誰かの人生のターニングポイントに関わりたい、人と深く関わる仕事がしたいと感じる方には、人材業界は非常にやりがいのあるフィールドです。今からの就活でも、十分にチャンスがあります。

介護業界(介護職)

介護業界は日本の少子高齢化にともない、今後ますます需要が高まっていく成長産業の一つです。

そのため、人材不足が深刻であり、6月以降も積極的に新卒採用を続けている企業が非常に多く存在します。

経験や専門知識がなくても、意欲や人柄を重視する傾向が強いため、今からのエントリーでも十分に採用される可能性があります。

また、介護業界では人に寄り添う力、思いやり、コミュニケーション能力が重視されるため、これまでアルバイトや部活動、ボランティアなどで人と関わってきた経験がある方には特に向いている業界といえるでしょう。

働きながら資格取得を目指せる制度や、明確なキャリアパスを設けている企業も増えており、長く安定して働ける環境が整っています。

企業例としては、SOMPOケア、ツクイ、ニチイ学館などが挙げられます。

これらの企業は新人研修が手厚く、介護未経験の新卒社員でも安心して現場に入れるようなサポート体制が整っています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

誰かの役に立ちたい、感謝される仕事がしたいという気持ちがある方には、非常にやりがいを感じられる業界です。今からのチャレンジでも、十分に未来を切り開けるフィールドが広がっています。

不動産業界(営業職)

不動産業界は、年間を通じて採用活動を行っている企業が多く、6月以降でもエントリー可能な求人が豊富にあります。

景気の動向に左右されにくい住まいを扱う業界であり、住宅需要が安定していることから、新卒採用も積極的に続けられています。

特に営業職の募集が多く、頑張った分だけ成果に結びつく評価制度を導入している企業が多いのも特徴です。

成果主義に魅力を感じる方や、人と話すことが好きな方、自分の提案でお客様の人生に大きな影響を与えたいと考える方には向いています。

また、不動産業界では研修やOJT制度が整っている会社も多く、宅地建物取引士などの資格取得支援制度を導入しているところもあります。

未経験からでも着実にスキルを身につけ、専門性を高めていける環境があります。

企業例としては、オープンハウス、住友不動産販売、ミニミニなどがあり、いずれも新卒向けの研修プログラムが充実しています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

人の人生の節目に関わる仕事がしたい、成果を正当に評価されたいという方にとって、不動産業界は魅力的な選択肢となるはずです。

建築業界(施工管理職)

建築業界はインフラ整備や都市開発、住宅設計などを通じて社会に貢献できる重要な分野です。

プロジェクトのスケジュールに合わせて採用活動が進むことが多く、通年で新卒採用を行っている企業も多いため、6月以降でもエントリーのチャンスが十分に残されています。

技術職(設計・施工管理など)や営業職、事務職など、さまざまな職種で募集があるため、自分の興味や強みに合わせて応募先を選べるのも魅力です。

また、建築系の学部出身者はもちろんのこと、理系全般や文系からの挑戦も歓迎している企業も増えています。

働く環境についても改善が進んでおり、働き方改革を取り入れた企業では、労働時間の見直しや休暇制度の充実を図るなど、若手が安心してキャリアを築ける環境づくりが進められています。

企業例としては、大和ハウス工業、竹中工務店、積水ハウスなどがあり、いずれも新卒社員に対して丁寧な教育体制を用意しています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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形に残る仕事をしたい、社会のインフラを支える一員として活躍したいという想いを持つ方にとって、建築業界は今からでも挑戦する価値のある業界です。

【大学4年生】6月にエントリーをする際の注意点

6月から就職活動を本格化させるにあたっては、まだまだチャンスがある一方で、いくつか注意すべき点もあります。

特に、就活の前半戦を終えた企業も多いため、戦略を立てずに動いてしまうと、応募できる企業が少なく、情報が手に入りにくいといった状況に陥る可能性もあるのです。

だからこそ、今の時期は冷静に現状を把握し、行動を最適化していくことが大切です。

すでに採用活動を終了している企業があることや、採用枠が限られている場合など、6月ならではの特徴を理解し、それに応じた柔軟な姿勢を持つことが成功の鍵となります。

ここでは、6月からエントリーを行う際に意識しておきたい3つのポイントについて、具体的に解説していきます。

6月にはエントリーを締め切っている企業も多い

6月になると、すでに多くの企業が一次募集を締め切っていたり、採用枠が充足しているケースが増えてきます。

特に大手企業や人気業界においては、3月〜4月の段階で多くの内定を出しており、6月時点ではエントリー自体ができないことも珍しくありません。

気になる企業があったけど、もう募集が終わっていた…という状況にならないためにも、こまめに就活サイトや企業の公式採用ページを確認し、最新の募集状況を把握しておくことが大切です。

また、募集が終了していても、夏採用や秋採用を行う場合もありますので、そのような情報にも目を光らせておくと良いでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

エントリーを検討する際には、今応募できる企業に注目し、積極的に説明会や選考に参加することが重要です。早めに動くことで、今あるチャンスを逃さず活かすことができます。

採用枠が少ない可能性がある

6月以降の採用活動では、企業の採用枠がすでに少なくなっている可能性がある点も意識しておく必要があります。

これは特に新卒採用において、一定の人数を確保した企業が追加募集を限定的に行っている場合などによく見られます。

そのため、同じ企業にエントリーする学生の数は多くても、実際の採用人数がごくわずかというケースもあり、競争がやや厳しくなることもあります。

なかなか通過しない、面接が急に少人数制になっていると感じることがあれば、それはこのような背景が影響しているかもしれません。

とはいえ、ここで大切なのは枠が少ない=無理と決めつけてしまわないことです。

採用人数が少ないということは、より自分らしさや意欲をしっかり伝えることができれば、逆に強く印象づけるチャンスでもあります。

応募する際には志望動機や自己PRを一層丁寧に仕上げ、少ない枠をしっかりとつかみにいきましょう。

業界・業種は絞らず広げてエントリーする

6月からの就活では、志望業界を広げることが成功の鍵となります。

すでに選考を終えている企業が多いなかで、希望を一つに絞ってしまうと、応募できる企業の数自体が極端に少なくなってしまい、選択肢が限られてしまうからです。

もちろん、自分が興味のある業界や業種があることは素晴らしいことです。

ただし、6月以降は自分が活かせるスキルや価値観にマッチしているかどうかという視点で、他の業界にも目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。

たとえば、人と関わる仕事がしたいと思っている方は、人材業界や販売職だけでなく、介護や不動産業界なども視野に入れることができます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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自分の希望条件を業界名に限定せず、仕事内容や価値観に広げて考えることで、エントリーできる企業の幅が一気に広がります。自分にとって新しい選択肢に出会えるタイミングでもある6月。柔軟に視野を広げて、前向きに挑戦していきましょう。

【大学3年生】6月にエントリーをすべき業界5選

大学3年生の6月といえば、インターンシップや業界研究に本格的に取り組む時期です。

そろそろ就活準備を始めないと…と感じつつも、何から始めてよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。

実は、6月は企業がサマーインターンの募集を開始・締切していく重要なタイミングです。

早期選考につながるインターンも増えている今、業界選びを曖昧なままにしておくと、後々の選択肢が狭まってしまう可能性があります。

だからこそ、今のうちに自分の興味がある業界、成長できそうなフィールドに積極的にエントリーして、実際の業務を体感する機会を得ることが大切です。

ここでは、大学3年生が6月にぜひエントリーを検討したい業界を5つご紹介します。

それぞれの業界の特徴や企業例もあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

IT業界

IT業界は、今後のキャリアを考えるうえで非常に魅力的なフィールドです。

社会全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が加速するなかで、業界の成長は続いており、新卒採用も早期化の傾向にあります。

そのため、多くの企業が6月の段階でサマーインターンの募集をスタートさせており、インターン経由で早期選考に進むルートも珍しくありません。

IT業界のインターンはエンジニア向けとビジネス職向けの両方が用意されており、文系理系問わずチャレンジできるのが特長です。

業務内容や企業風土を体感することで、自分に合った会社像を見つけやすくなるでしょう。

企業例としては、楽天グループ、サイバーエージェント、LINEヤフー、アクセンチュア(テクノロジー部門)などがあり、いずれもサマーインターンからの採用実績があります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

技術革新の最前線に立っているIT業界は、学びも多く、就活の軸を見つけるうえでも有意義な体験ができるはずです。

コンサルティング業界

コンサルティング業界は、企業や組織の課題を解決する専門家として、論理的思考力・問題解決力が求められる職種です。

その分、やりがいや成長機会が大きく、多くの学生にとって憧れの業界でもあります。

特に大手コンサルティングファームでは、6月から夏インターンの選考が本格的に始まり、早期内定につながることも多いです。

インターンでは、実際のコンサル業務を模したグループワークや、現役コンサルタントとの座談会などが行われ、業界理解を深めると同時に、自己分析のヒントにもつながります。

選考難易度は高めですが、準備の段階から得られる学びが多く、仮に志望が変わっても他業界の選考で役立つ力が身につきます。

企業例としては、野村総合研究所(NRI)、アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどがあり、いずれも6月〜7月にかけてインターン選考を実施しています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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戦略的思考を鍛えたい方や、幅広い業界に触れてみたい方には、今のうちからエントリーしておく価値のある業界です。

メーカー

メーカーは、日本の産業を支える基幹業界の一つです。

BtoC企業であれば消費者に直接商品を届ける面白さ、BtoB企業であれば業界全体を支えるダイナミズムが魅力であり、就職先としても根強い人気があります。

近年では、ものづくりだけでなく、デジタル技術を取り入れた製品開発やグローバル展開を進めており、若手にも挑戦の機会が与えられやすくなっています。

特に総合職(営業、企画、マーケティングなど)や技術職のインターンは6月から募集が始まり、早期選考へとつながるケースも増えています。

企業研究と実務体験を並行して行えるため、興味がある分野の商品や業界をより深く理解することができます。

企業例としては、トヨタ自動車、パナソニック、資生堂、キヤノンなどがあり、それぞれ業界別に特色のあるインターンを実施しています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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製品を通じて社会に貢献したい、安定性と成長性のバランスが取れた業界で働きたいと考える方にとって、メーカーは魅力的な選択肢になるでしょう。

金融業界(銀行・保険含む)

金融業界は、銀行・証券・保険・信託など多様な業種から構成されており、社会や経済を支えるインフラとしての役割を担っています。

その重要性から、毎年安定した人気を誇る業界であり、インターンを通じて早期に学生と接点を持ち、将来の内定候補として育成していく傾向が強まっています。

特にメガバンクや大手損保・生保会社では、6月からサマーインターンの募集を開始しており、多くの場合、秋以降の本選考に直結する可能性があります。

実際の業務体験を通して、金融の仕組みや顧客対応の流れ、社会との関わり方を知る貴重な機会になります。

インターンでは、個人・法人向け営業体験、ファイナンスに関するケーススタディ、若手社員との座談会などが実施されることが多く、実務に近い内容を体験できます。

金融知識がなくても参加可能なプログラムも増えており、未経験の方でも安心して挑戦できます。

企業例としては、三菱UFJ銀行、三井住友海上、第一生命ホールディングス、大和証券などがあり、いずれも夏のインターンを通じて選考が進んでいくことが多いです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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社会への影響力が大きく、安定性のある金融業界。数字に強い方や、人との信頼関係を築くことにやりがいを感じる方には、ぜひ早めのエントリーをおすすめします。

人材業界

人材業界は、企業の採用活動を支援したり、求職者の転職やキャリア形成をサポートしたりすることで、社会に大きな影響を与える業界です。

常に人に関わる仕事であるため、人とのコミュニケーションにやりがいを感じる方にとっては非常に魅力的なフィールドといえるでしょう。

この業界はインターンシップを積極的に活用しており、6月から夏のインターンを募集している企業も多くあります。

インターンでは、模擬面談やキャリア提案のロールプレイ、営業体験などを通じて、実際の業務に近い体験ができるのが特徴です。

人の人生に関わる重みと責任、そしてやりがいを実感できる貴重な機会となります。

また、業界自体が変化に強く、ベンチャー的な柔軟性を持つ企業が多いのも特徴です。

若手でも裁量のある仕事を任されやすく、成長意欲が高い学生には特に合っています。

企業例としては、リクルート、パーソルキャリア、エン・ジャパン、マイナビなどが代表的で、いずれもインターンから早期選考に進む可能性があります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

人の役に立ちたい、感謝される仕事がしたいと感じている方は、6月からの行動がその第一歩となります。早めのエントリーで、実りあるインターン経験を積んでみてください。

【大学3年生】6月にエントリーをする際の注意点

6月は、大学3年生にとってインターンシップや業界研究を進める重要な時期です。

企業のサマーインターン情報も出揃いはじめ、エントリーのタイミングを逃さないようにすることが求められます。

しかし、この時期だからこそ気をつけたいポイントもいくつかあります。

早期にエントリーが締め切られる企業や、人気企業ではすでに採用枠が埋まりつつあることもあり、出遅れたかも…と焦る気持ちが出てくるかもしれません。

ですが、冷静に戦略を立てれば、今からでも十分に価値あるインターンに参加することは可能です。

ここでは、6月からエントリーを始める大学3年生が押さえておきたい注意点を3つに絞って解説します。

後悔のない就活準備を進めるために、ぜひチェックしてみてください。

6月にはエントリーを締め切っている企業も多い

インターンシップの選考は年々早期化しており、6月時点で既にエントリーを締め切っている企業も少なくありません。

特に大手企業や人気業界では、5月中にプレエントリーを締め切っていたり、ES(エントリーシート)提出期限が過ぎているケースもあります。

インターンに参加したかった企業がもう締め切っていた…という事態を避けるためにも、こまめな情報収集が重要です。

就活ナビサイトの通知設定を活用したり、企業の採用ページを定期的にチェックすることで、チャンスを逃さずに済みます。

また、サマーインターンが終わっても、秋や冬にもプログラムを実施する企業はあります。

6月に間に合わなかったとしても、次のチャンスに備えて今のうちに企業研究をしておくことが大切です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

就活は情報戦とも言われます。早め早めの行動を心がけ、自分にとって必要な情報をキャッチできる体制を整えていきましょう。

採用枠が少ない可能性がある

6月以降にエントリーする場合、企業によってはインターンや早期選考の枠がすでに限られていることもあります。

特に規模の小さいインターンや、定員の少ないグループワーク形式のプログラムは、先着や抽選で参加者を決めていることもあり、申し込み時点ですでにキャンセル待ちになっていることもあります。

そのため、エントリーする企業数をある程度増やしておくことや、同時進行で複数の業界・企業にアプローチしておくことが重要です。

また、選考を通過できるよう、ESや面接対策にも力を入れて準備しておくことで、限られた枠の中でも自分をしっかりアピールすることができます。

採用枠が少ない=チャンスが少ない、という状況に感じてしまうかもしれませんが、逆に言えば、しっかりとした準備と熱意でアピールできれば、印象に残りやすいとも言えます。

少しの努力の差が結果につながる時期ですので、焦らず丁寧に取り組むことが大切です。

業界・業種は絞らず広げてエントリーする

就職活動を始めたばかりの段階で、興味がある業界しか見ないと決めてしまうのはもったいないことです。

特に6月は、インターンの応募が集中する時期でもあるため、1つの業界だけに絞ってしまうと、そもそも応募できる企業数が限られてしまう可能性があります。

まずは、どんな価値観を大事にして働きたいか、どんな仕事に面白みを感じそうかといった視点から、自分の選択肢を広げてみることが大切です。

例えばチームで働きたいという価値観があるなら、IT業界だけでなく、メーカーや人材業界、教育業界なども候補になってくるでしょう。

また、異なる業界を比較することで、自分が本当にやりたいことがより明確になることもあります。

業界を絞るのは、その後でも遅くはありません。

今はむしろ、幅広くチャレンジして視野を広げることが、将来の後悔を減らすポイントです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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迷うことは悪いことではありません。行動しながら軸を見つけていきましょう。

6月にエントリーをする際には就活スケジュールからの逆算が大切

就職活動を進めるうえで、なんとなくで動くのではなく、自分のゴールを定めて逆算して行動することが非常に重要です。

特に6月以降は、就活の後半戦に差しかかる大学4年生や、インターン選考の波に乗りたい大学3年生にとって、いつまでに何を終わらせておきたいかを明確にしておくことが成功への近道になります。

就活は年によって動きが変わることも多く、予想外のタイミングでチャンスが訪れることもあれば、準備不足でチャンスを逃してしまうこともあります。

だからこそ、まずは目標時期を決めて、それに向けて必要な準備を逆算して考える習慣を身につけておきましょう。

ここでは、大学4年生・大学3年生それぞれに向けて、逆算思考のポイントやスケジュールの立て方について詳しく解説していきます。

大学4年生はいつまでに就活を終えたいのかを決める

大学4年生にとって、就活をいつまでに終わらせたいかという目標設定はとても大切です。

多くの企業では10月に内定式を実施するため、その前までに内定を獲得しておくことを一つの目安とすると、今からの行動に具体性が出てきます。

10月に内定を持っていたいと考えた場合、そこから逆算して、夏〜秋にかけてどのような企業の選考があるかを調べ、6月〜7月にはエントリーを進めておく必要があります。

また、自己分析や面接対策、書類の準備など、やるべきことを小さく分けてスケジューリングしておくと、迷わず動きやすくなります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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中には、卒論と並行しながら就活を続けたい、9月までに決めて留学準備をしたいといった個別の事情もあるかもしれません。そうした個人の予定も含めて、無理のない就活計画を立てておくことで、焦りを減らし、納得のいく内定につなげることができます。

大学3年生はいつまでに最初の内定が欲しいのか考える

大学3年生の場合、本選考前に1社でも内定をもらっておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。

実際に、早期選考やインターン経由での内定は年々増えており、早い人では大学3年の冬〜春に内定を得るケースもあります。

早期内定を持っていると、就活がすべてダメだったらどうしよう…という不安がぐっと減り、他社の選考にも精神的に余裕をもって臨むことができます。

そのためには、夏のインターンに参加して企業との接点を持ち、秋〜冬の早期選考につなげることが非常に重要です。

その意味でも、6月の段階で夏インターンに向けたスケジュールをしっかり立てておくことが求められます。

エントリー締切の確認、ESの作成スケジュール、面接練習の期間など、細かく逆算して行動することで、無理なく成果につなげていくことができます。

就活スケジュールは大まかでもいいので立てて見直し続ける

就職活動のスケジュールは、自分自身の計画だけでなく、企業側の動きにも大きく影響されます。

そのため、一度スケジュールを立てたら終わりではなく、常に見直しながら柔軟に対応していくことが大切です。

たとえば、ある企業が急に追加募集を始めたり、予定していたインターンが中止になったりすることもあります。

また、自分の志望業界が変わったり、他の選考が長引いて予定がズレたりすることも珍しくありません。

そうした変化に対応するためには、大まかな流れを押さえた上で、月ごとの行動予定を定期的に見直す習慣を持つことが効果的です。

Googleカレンダーや手帳など、自分が使いやすいツールを活用しながら、柔軟にスケジュールを調整していきましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

完璧な計画を立てる必要はありません。むしろ、変化を前提としたゆとりのあるスケジュールを組むことが、就活をスムーズに進めるカギになります。

まとめ

6月という時期は、就活の進捗に個人差が出始め、今からでも間に合うのかと不安を抱える方も多いかもしれません。

しかし、実際にはまだ多くの企業が採用活動を続けており、自分に合った企業との出会いのチャンスは十分に残されています。

大学4年生は、いつまでに内定を取りたいかという目標から逆算して行動を整理し、視野を広げながら柔軟にエントリーを進めることが大切です。

一方、大学3年生は、インターンを通じて自分に合った業界や仕事を見極める好機です。

早めに動くことで、今後の就活を有利に進められる土台が築けます。

共通して大切なのは、自分のペースで前に進みながら、情報をしっかり集め、行動を止めないことです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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