【例文あり】忍耐力をアピールするガクチカは評価されるの?コツや注意点も徹底解説

【例文あり】忍耐力をアピールするガクチカは評価されるの?コツや注意点も徹底解説

忍耐力のガクチカはぶっちゃけ評価されるのか?

忍耐力をアピールするガクチカは、多くの企業で評価されます。

働き始めると、忍耐力が活躍する場面があるためです。

とくに忍耐力のおかげで結果を出した経験があれば、価値は大きくなります。

ただし「私は忍耐力があります」とだけ伝えても得られる効果は薄くなります。

ガクチカ全体が抽象度の高い内容になるためです。

ガクチカを作成する際は、具体的なエピソードを用いて説得力のある文章にしてください。

忍耐力のガクチカから人事が受ける印象

忍耐力のガクチカから人事が受ける印象は、以下の3つです。

人事が受ける印象
  • 成果が明確であればインパクトを受ける
  • 特定のジャンルは分からない人事も多い
  • 忍耐力がガクチカだからといって落とすことはない

ガクチカを提出するにあたって、人事が受ける印象を予想しておくことが重要です。

自分の考えをそのまま伝えても、評価されない可能性があります。

人事は忍耐力に加えて、エピソードの背景や結果にも関心を持っています。

人事の求める要素を理解して、好印象を与えましょう。

成果が明確であればインパクトを受ける

人事は、成果が明確であればインパクトを受けます。

ガクチカの内容に説得力が生まれるためです。

たとえば、忍耐力を発揮した結果、資格を取得した経験が挙げられます。

忍耐力が資格取得につながったことが明らかであるため、人事は評価しやすくなるでしょう。

ガクチカ内で、成果が具体的に示されていると、忍耐力の重要性が際立ちます。

その結果、人事の受ける印象が強くなります。

インパクトが大きくなることで、人事の記憶にも残りやすくなるでしょう。

就活が始まると、人事は1日に何十人ものガクチカを読みます。

ありきたりな文章や曖昧なガクチカでは、自分の強みを覚えてもらえません。

人事から高評価を得るためにも成果は、明確に示してください。

特定のジャンルは分からない人事も多い

特定のジャンルが分からない人事もいます。

人事にも興味関心、得意分野があるためです。

人事は、すべてのジャンルに精通しているイメージがありますが、実際は異なります。

大学時代の専攻や担当してきた仕事内容によって、知識に偏りがあります。

ガクチカを作成する際は、専門的な内容にならないようにしましょう。

ゼミでの研究内容と事業内容がリンクしている場合、専門知識を使った文章を作りたくなります。

しかし、読み手が同じ知識レベルではない可能性があります。

そのため、ガクチカでは忍耐力を伝えることに焦点を当ててください。

人事側が自分の強みや魅力を理解しやすくなります。

忍耐力がガクチカだからといって落とすことはない

忍耐力がガクチカだからといって、選考から落ちることはありません。

人事は、忍耐力が仕事にどう活かせるのかに興味があるためです。

忍耐力は低評価で、コミュニケーション能力は高評価など、選んだ言葉だけで評価が変わりません。

忍耐力をアピールしただけでは、選考が不利になることはないため、安心してください。

むしろ、ほかの要素と組み合わせて話すことで、良い印象を与えられます。

たとえば、忍耐力を軸に計画性や継続力、柔軟性などをアピールしましょう。

自分の経験や強みに幅が生まれます。

その結果、さまざまな強みを持った人材であることが、人事に伝えられます。

選考では忍耐力=不利になるわけではないため、自信を持ってアピールしましょう。

忍耐力のガクチカを作る3ステップ

忍耐力のガクチカを作る3ステップを解説します。

ガクチカの文章構成がわからず、困っている就活生は以下の通りに作成してください。

ガクチカを作る3ステップ
  • 学生時代に頑張ったことが忍耐力であることを伝える
  • 活動目的や課題、解決のための工夫を具体的に伝える
  • 学びを入社後にどう活かすか伝える

ガクチカは、就活を機に作成する就活生がほとんどです。

初めての作成に戸惑うでしょう。

そこで、本章の解説を読み、ガクチカを作成するためのポイントを押さえてください。

1. 学生時代に頑張ったことが忍耐力であることを伝える

まずは、学生時代に頑張ったことが、忍耐力であることを伝えてください。

人事に自分の主張を明確にアピールするためです。

忍耐力を発揮したエピソードを伝えることで、説得力が増します。

ガクチカの冒頭で主張せずに文章を展開すると、抽象度の高くなります。

何が言いたいのか、学生時代の経験が何だったのか、わからないガクチカが生まれるでしょう。

何も伝わらないガクチカは、人事からの評価が低くなるため注意してください。

また、最初にガクチカの軸を伝えることで、以降の文章が読みやすくなります。

展開や内容が予想しやすくなるためです。

ガクチカを作り始めたら、学生時代の経験から得たものが忍耐力であることを説明しましょう。

2. 活動目的や課題、解決のための工夫を具体的に伝える

次に、活動目的や課題、解決のための工夫を具体的に伝えましょう。

人事は、トラブルや困難を乗り越える方法に興味があるためです。

質問の裏には就活生の回答から、人柄や価値観、性格を見極める意図があります。

人事の意図を汲み取るためにも、課題を乗り越えるための工夫まで伝えてください。

「バスケットボールの練習に耐えました」だけでは、活動の報告です。

つらい練習をどのように耐えたのかまで伝えることで、具体性のあるガクチカになります。

メンバーと励まし合ったのか、目標達成をモチベーションにしたのか、自分なりの回答を用意しましょう。

その結果、オリジナリティがあるガクチカが完成します。

ガクチカは具体性がキーワードになるため、覚えておきましょう。

3. 学びを入社後にどう活かすか伝える

最後は、学びを入社後にどう活かすか伝えてください。

人事は入社後に活躍する人材を探しているためです。

企業は学生時代に活躍したからといって、職場でも活躍するとは限らないと考えています。

求められるスキルや能力が違うためです。

しかし、人事は学生時代の経験から将来を判断するしかありません。

そこで、人事の不安や心配を払拭するためにも、入社意欲を伝えてください。

忍耐力を入社後にどのように活かすかを示すことで、企業側に具体的な未来像をイメージさせられます。

企業から「自社に貢献してくれるだろう」と評価されて、初めて内定が獲得できます。

ガクチカは最後まで気を抜かずに、自分の有効性をアピールしましょう。

忍耐力のガクチカで選考を通過するコツ

忍耐力のガクチカで選考を通過するコツは、以下の3つです。

選考を通過するコツ
  • 学んだことを言語化する
  • 成果を示すために数字を用いて具体的に伝える
  • チームの場合は積極的にチーム活動であったことを伝える

選考を通過するためには、忍耐力をただ述べるだけでなく、具体的な成果や学びを含めることが大切です。

人事は、忍耐力だけを評価しているわけではありません。

取り組みの背景やきっかけなどを含めて判断していることを理解しておきましょう。

学んだことを言語化する

学んだことは言語化するようにしましょう。

ガクチカとして伝えなければ、人事には伝わらないためです。

忍耐力を発揮した結果、どんな学びがあったのかを言葉でしっかりと伝えてください。

「忍耐力があることで自信が得られた」「忍耐力を発揮して売上をアップさせた」など、自分のエピソードを盛り込みましょう。

言語化には自己分析が重要です。

学生時代の経験を振り返り、エピソードとして使えるものがないかチェックしましょう。

また、言語化しておかないと「あの時アピールしておけば良かった」と後悔する原因になります。

できる限りの就活対策を重ねて、選考を突破してください。

成果を示すために数字を用いて具体的に伝える

成果を示すために数字を用いて具体的に伝えてください。

忍耐力によって得られた成果を、数字を交えて具体的に伝えることで、説得力が増すためです。

たとえば「簿記1級を取得しました」と「6か月勉強を続けた結果、簿記1級資格を取得しました」を比較しましょう。

前者は、どの期間勉強したのかがわかりません。

そのため、忍耐力が発揮できたのか予想することが困難です。

しかし、後者は勉強期間が記載されているため、忍耐力があることが想像できます。

忍耐力だけを伝えても「どの程度の忍耐力なのだろうか?」と人事に疑問を与えてしまいます。

曖昧なガクチカにしないためにも、数字を盛り込むようにしましょう。

チームの場合は積極的にチーム活動であったことを伝える

チームの場合は、積極的にチーム活動であったことを伝えましょう。

協調性やチームワーク、柔軟性など、忍耐力以外の要素もアピールできるためです。

また、企業で働く際は、チームで動くことがほとんどです。

そのため個人で稼ぐ力よりも、職場環境に馴染める人材を優先する企業があります。

チームとしての忍耐力を培った経験がある就活生は、個人だけでなくチーム全体で成し遂げた成果として強調しましょう。

確かに成果を出すことは重要です。

しかし「自分1人ですべてを成し遂げました」とアピールすると、マイナス効果が生まれます。

「チームの輪を乱す可能性」「自己中心的」など、悪い印象を与えてしまうためです。

ガクチカではチームワークの要素も伝えてください。

忍耐力のガクチカをアピールする際の注意点

忍耐力のガクチカをアピールする際の注意点は、以下の3つです。

アピールする際の注意点
  • 困難を乗り越えるために取った戦術を明確にする
  • 努力の過程ばかり語らず、結果や学びも伝える
  • 長期間の継続をアピールするだけでは弱い

ガクチカはエピソードを盛り込むだけでは不十分です。

注意点を理解しておかないと、無意識にマイナス評価を受ける原因を作ってしまいます。

本章を読むことで、減点される可能性が回避できます。

選考を有利に突破したい就活生は、ぜひ参考にしてください。

困難を乗り越えるために取った戦術を明確にする

まずは、困難を乗り越えるために取った戦術を明確にしましょう。

なぜなら人事は、就活生の人間性や価値観、能力が知りたいためです。

さらに、ガクチカに具体性が生まれ、説得力のある文章になります。

たとえば「目標を細かく設定した」「適度に休憩しながら取り組んだ」など、自分なりの戦術を人事に伝えましょう。

自分が忍耐力を発揮するための工夫が明らかになります。

その結果、人事に自分の特徴をわかりやすく伝えることが可能です。

就活は企業と自分の相性を確かめる機会です。

お互いが納得した状態で入社するためにも、困難を乗り越えるための戦術をアピールしましょう。

努力の過程ばかり語らず、結果や学びも伝える

次は、努力の過程ばかり語らず、結果や学びも伝えてください。

人事はエピソードよりも得たものを重要視しているためです。

人事は、学生時代の経験が知りたいわけではありません。

あくまで、結果や学びを聞き出すためのきっかけです。

努力を説明する過程で、文字数を使いすぎないようにしてください。

ガクチカのメインは、取り組みの結果や得た学びです。

ガクチカは文字数制限があるため、好きに表現できるわけではありません。

伝えたい箇所を厳選し、強調する必要があります。

ガクチカを作成する際は、企業が重要視している箇所を見極め、内容に盛り込むようにしましょう。

募集要項や企業説明会に参加することで、理解するヒントが得られます。

長期間の継続をアピールするだけでは弱い

ガクチカは、長期間の継続をアピールするだけでは弱い文章です。

人事は、継続期間に比例して、評価を高くしているわけではないためです。

人事はガクチカを読んで、どういった改善を試みたのか、どのように成長したのかに興味があります。

もし、期間が重要なのであれば、3歳からピアノを習っている人が選考で優遇されることになるでしょう。

しかし、実際は必ずしも評価されるわけではありません。

選考基準は、企業の経営方針や求める人物像によって、評価が大きく異なるためです。

ガクチカで忍耐力をアピールする際は、期間に加えて別の要素を掛け合わせるようにしましょう。

たとえば、取り組みの結果や得た学びが効果的です。

将来性や成長性のアピールにつながり、人事から高評価を得られる可能性が高くなります。

忍耐力のガクチカ例文3選

忍耐力のガクチカ例文を3つ紹介します。

忍耐力の有効性は理解できても、実際の文章を読んでみないと想像できない就活生は多いでしょう。

そこで、本章ではアルバイトや部活、ゼミなど就活生なら一度は経験するものを題材にした例文を紹介します。

自分の経験と比較しながら読み進めてください。

もし、使えると思った箇所があれば、自分のエピソードと入れ替えて、ガクチカを作成しましょう。

アルバイトのガクチカ例文

例文

私は、学生時代に居酒屋でのアルバイトに注力しました。
GWや年末年始などの忙しい時期は、接客業務を円滑に進めるため、効率的な動きと常に笑顔を心掛けました。
忙しさを表情や態度に出したくなる気持ちはありましたが、表に出しても解決できないことに気がついたためです。
そのため、業務のピーク時でも冷静に対応しました。
私が冷静な行動を継続したことで、周囲のアルバイトにも良い影響がありました。
それは、業務の連携がスムーズになったことです。
全員が落ち着いて接客できるため、メニュー提供にかかる時間が2分から1分30秒になりました。
全員が効率よく動けるようになってからは、毎月売上目標を達成しています。
アルバイトを通して、忍耐力と継続力の重要性を学びました。

部活のガクチカ例文

例文

私は、テニスの練習に力を入れて過ごしていました。
インカレでの優勝を目指していたからです。
大会で優勝することでしか得られない達成感があります。
しかし、大学2年生の頃に成績が安定しない日々が続きました。
自分の過去を振り返ったところ、体力に課題があることが判明しました。
そこで私は、部活の練習に加えて、練習前と後に10km走るようにしました。
この習慣を1年間継続したことで、誰よりも体力のあるプレーヤーに成長できました。
その結果、翌年のインカレでは優勝を手に入れました。
私はコツコツと努力する重要性を学びました。
入社後も商品知識を学び続けるつもりです。

ゼミのガクチカ例文

例文

私は、ゼミの研究に力を入れて取り組みました。
大学時代のゼミ研究において、当初期待した結果が得られず、発表内容の信頼性確保に苦慮しました。
しかし、私は諦めずに原因を追究するため、研究計画を根本から見直しました。
具体的には、データ収集方法の再検討、関連文献の徹底的な調査、そしてゼミ仲間との活発な情報共有を重視しました。
取り組みを通じて、多角的な視点からデータを分析し、新たな仮説を立てることで、研究に活路を見出せました。
その結果、最終的には学会で高い評価を受ける発表ができました。
この経験から、困難な状況でも諦めずに粘り強く取り組む力、多様な意見を取り入れながらチームで目標を達成する力を身につけました。
入社後は、忍耐力を活かし、貴社の発展に貢献したいと考えています。

まとめ

本記事では、忍耐力を題材にガクチカを作成する際のコツと注意点について解説してきました。

忍耐力を伝える際には、工夫が欠かせません。

曖昧な表現や抽象度の高いガクチカになるためです。

忍耐力をアピールするガクチカは、その背景や成果をしっかりと伝えることで評価されます。

人事がどの箇所をチェックしているのか、あらかじめ理解しておきましょう。

ガクチカは、企業に自分の人柄や価値観を伝える貴重な機会です。

自分の魅力をアピールして、内定獲得につなげてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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