はじめに
実際の職場の空気を味わえるインターンは、就活の場においても効果を発揮します。
しかし、インターンにも種類があり、どの企業に行こうかなど迷うためなかなか実行に移せない人も多いでしょう。
時間を要することなので、インターン選びは慎重に行いたいでしょう。
今回はその中でも、理系の長期インターンに絞り、その目的や参加方法などを詳しく解説していきます。
現在、長期インターンを考えている人にとっても参考になる内容となっているので、ぜひ最後まで見てみてください。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】インターンとは
そもそもインターンシップとは、学生が興味のある企業や業界で実際に働いてみたり、訪問したりする職業体験のことです。
いくら就職を志望している企業や業界があっても、実際に自分がやってみないと得られないことは多くあるでしょう。
入社後にいきなり働くと、その企業が自分と合わなかったり、想像していた業務内容と違ったりなどのトラブルが起きてしまいます。
インターンで実際に職場の空気を肌で感じることによって、入社後のギャップがなくなり、それらを未然に防ぐことにつながります。
また、企業のHPや企業説明会などから情報を集めるのにも限度があるでしょう。
インターンでは本当の企業の形や、職場環境がわかるので就活を有利に進めるのにも役立ちます。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】インターンの種類
インターンは、多くの企業の中から選んで参加しないといけません。
インターンの中にも種類があり、今回は大きく3つに分けて紹介します。
それぞれ目的が違うので、それによって得られものも異なってきます。
自分が行こうとしているインターンが、どの種類に分類されるかを把握しておくことが大事です。
まずはインターンで自分がどのようなことを望むのかをはっきりさせて、それに応じて効果が得られるものに参加するのが良いでしょう。
講義型
講義型インターンにはさまざまな参加方法があります。
エントリーシートやWebテストを通過した人だけが参加できる選考型、早い者勝ちの先着型、誰でも参加できる自由参加型などです。
自分が行こうとしている企業が、どんな参加方法を採用しているかはチェックしておきましょう。
主に業界の現状についてや、企業の業務内容などを知ることができます。
企業についての説明会のようなイメージで良いでしょう。
短期間でのプログラムであることが多いので、気軽に参加できるのもメリットです。
また同じ業界を志している中には、どのような人たちがいるのかなども観察でき、差別化を図るのにも役立つでしょう。
インターンに業界知識や、見聞を広めたい人などの目的がある人は講義型に参加してみると良いでしょう。
就業型
企業の社員と一緒に仕事をするインターンです。
就業型インターンは、長期インターンの場合が多いでしょう。
体験を通して、実際の業務内容を知ることができます。
その職場が自分に合っているかなどがわかり、入社後のギャップを埋めることが可能です。
また業務をするうえで、自分に足りてない知識やスキルなど、現場とのレベル感を図るためにも有効です。
自分が参加した企業と実力が離れていることが事前にわかるので、企業を選び直す判断材料になるでしょう。
また給料が出ることが多く、バイトなどで学費や家賃を賄っている人でも参加しやすいのが特徴です。
働き次第では早期内定につながることもあるので、現在志望している企業があり、選考を有利に進めたい人はぜひとも参加したいでしょう。
課題型
課題型インターンは企業に赴き、他のインターン参加者と一緒に、企業が出した課題の解決策をグループセッションで話し合うものです。
経営に課題がある店舗などの課題を話し合うことで、考える力を身につけることができます。
話し合った内容を最終日に発表するので、社会人目線でのプレゼン能力を養えるのです。
またグループでの話し合いを通して、相手の意見を尊重したり自分の主張を通したりと、ビジネスシーンで必要になることを経験できます。
企業に所属し働いていけば、必ず課題にあたります。
その時に、課題型インターンで経験してきた課題に取り組む姿勢や、社会人として考える力が役に立つでしょう。
比較的1日程度で終わる簡単な課題であることも多いでしょう。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】インターンのメリット
インターンにはどのような種類があるか、理解できたでしょう。
しかし、いまいちインターンに参加する意義がわからず、メリットを感じられない人もいるでしょう。
次では、インターンを行うことでどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
メリットを理解しながらインターンに参加することで、より効果を実感しながら意欲的に取り組むことにつながります。
まだどのような利点があるかわからない人は、ぜひ最後まで読んでインターンに役立ててみてください。
業界研究・企業研究に活用できる
実際の業務を体験することで、会社や業界についての理解を深められます。
インターンによって、インターネットで得られる情報よりも、質が高く信憑性のある情報を得ることが可能です。
業界研究・企業研究は就活において、最も重要なことの一つでしょう。
これがしっかりできていないと、自分の目標としていることを実現できる会社を探すことができません。
企業間の違いを比較することで、より自分に合った職場環境や価値観の企業に絞って就活を進めていけます。
また、仕事を実際にやってみることで業界や企業に、自分が合っているかどうかの判断にも参考になるでしょう。
自分が考えていた企業イメージと、実際の業務内容が異なっていたという、ミスマッチを防ぐという目的でも有効です。
就職活動が有利になる
インターンシップは、就職活動を有利に進めたいという目的でも参加メリットがあります。
生のリアルな情報を得られるということは、それだけ他の志望者より有利になります。
インターンで得た情報は、他で仕入れた情報より確実で、そこでしか得られないこともあるでしょう。
面接でも業界の知識や、自社の製品・サービスや力を入れていることなどを聞かれる場合が多いでしょう。
その時にインターンで得た知識や経験は、企業への志望度も示せ、確実な回答を用意できます。
インターンシップで優秀だと認められた場合に、選考に有利となる企業もあり、そのまま採用に直結する可能性もあるのです。
採用に直結しない場合でも、インターンシップで経験した業務内容が、就職活動で経験値として評価される場合もあるでしょう。
社会人として働くイメージができる
自分が社会人として企業に所属し、働くということをイメージできない学生は多いでしょう。
ほとんどの人が経験したことない業務が多く、学生から社会人へいきなり切り替えるのが難しいのは当然でしょう。
入社後、業務をこなしていくにあたって慌てないためには、学生と社会人とのギャップを埋めておくことが重要になってきます。
インターンシップへの参加は、社会人として働くことを体験したいという目的としても役に立つのです。
補助的な作業を行うアルバイトとは異なり、実務に近い体験ができます。
そのため、社会人がどのように働いているかという仕事のイメージを掴むことが可能です。
また、社会人としてのマナーについても学ぶ良い機会になるでしょう。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】インターンのデメリット
ここまでで、インターンに参加するメリットを説明してきました。
インターンに参加する意義がしっかりイメージできたでしょう。
しかし、メリットと同時に、インターンに参加することで起こり得る問題もあるのです。
次では、インターンに参加する際のデメリットについて解説します。
これらの可能性を理解することで、自分がそうならないためにはどうしたら良いかなど、事前に対策を練ることが可能です。
参加した後に、こうしておけば良かったと後悔しないためにも、しっかり理解しておきましょう。
学業との両立が難しい
長期インターンの場合は、企業によっても異なりますが、1日に出勤する時間や週に出勤する日数が指定されます。
インターンに参加した後で、このように要する時間が多いことを初めて知る学生も多いのです。
そのため、大学の授業やテストなどとスケジュールが合わず苦しむことになる可能性があります。
学生の本分はやはり勉強で、学習するために学費を払い大学に通っています。
就活も大切ですが、それが原因で単位を落とすことや学業に支障が出てしまったら元も子もありません。
インターン参加後に、厳しくなり取り消したりしたら、その企業にも迷惑がかかり自身の信用も落ちます。
そうならないためにも、長期インターンを希望する際は、しっかり計画性を持って学業と両立できる場合に参加するようにしましょう。
目的がなければ意味がなくなる
インターンに参加するにあたって、目的を持たなければ意味がなくなってしまいます。
先述した通り、長期インターンの場合は、それなりに時間を使って参加します。
目的を持たないで参加すると、終わった後に何も得られるものがなく、ただ時間だけを浪費する結果になるでしょう。
大学生という、自身が成長するための貴重な時間を使って行うので、なるべく無駄に過ごすことは避けたいでしょう。
逆にいえば、目的を持って取り組むことでさらなる成長につながります。
目的があれば、そのためにどのような行動や選択をするのが正解かがわかります。
自分が何を成したいのか、どんな情報を得たいのかなど、前もって目的を設定してからインターンに臨むことが大切です。
採用されにくい
インターンに参加するためには採用面接や書類選考を通過しなければなりません。
人気の企業は倍率が高いため、いくつも企業を受けることになるでしょう。
そのため、それぞれの企業に合わせた対策をすることや単純にいくつも面接を受けるので時間が取られます。
何個も受けた結果、一つも受からなければ労力だけかかります。
応募することだけにも、時間を取られる場合がある点は把握しておきましょう。
また、自分の希望するところに必ずしも参加できるわけではないのにも、注意した方が良いでしょう。
学業やお金、時間などに余裕がある場合のみ、応募することが大切です。
闇雲に受けても採用される確率は低いので、確実に受かりそうなところに絞るか、しっかり対策をしましょう。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】理系におすすめの長期インターンの職種
インターンに参加するメリットとあわせて、起こり得るデメリットなどを理解できたでしょう。
長期インターンは総じて時間を取られることが多いことがわかります。
そのため目的を持って取り組まないと、貴重な時間が無断になってしまいます。
しかし、目的がしっかりあると、短期インターンより多くの経験や体験ができるでしょう。
次では、特に理系の人におすすめの長期インターンの職種を紹介します。
どんな職種に応募しようか迷っている人は、参考にしてみてください。
技術系・研究系
大学で学んだ理系知識を活かすにはこの技術系・研究系がおすすめです。
研究職や設計開発職などを担当できます。
将来設計に携わりたい思っている人は、どのようなフローで構築していくのかや、設計する時のマインドなどを学ぶことができるでしょう。
なかなか上流工程を体験できる機会がないため、貴重な経験となります。
技術を追求することが好きな人や、研究に向いている性格の人はこの職種を選ぶと良いでしょう。
大学で学んだ内容がそのまま活かせることが多いので、アウトプットにも最適です。
また自分が知らない技法や最先端の技術を学べることも多いため、自身のスキルアップにもつながります。
学んだことがどのように活用できるかわからない人や、応用していく術を身につけたい人にも適しているでしょう。
開発系・エンジニア系
開発系・エンジニア系インターンシップでは、理系の一般の知識を活かしてインターンが行われるのでおすすめです。
開発やエンジニア系の仕事に就くためには、実務レベルでの技術や知識を求められます。
エンジニア職に入社した人の多くは、自分が経験した知識や技術と、実際の業務においての考え方などのギャップに苦労する場合が多いのです。
このインターンに参加することで、スムーズに開発に携われることや実務的なスキルを身につけることが可能です。
将来、こういった職業に就きたい人は、必ず経験しておきたいインターンになります。
開発系・エンジニア系では論理的思考力や理系的な知識が求められるため、興味のある方も応募することをおすすめします。
文系インターン
意外かもしれませんが、理系の学生であっても文系のインターンに参加することは、メリットが大きいのです。
実際に理系職の企業でも、文系職に必要とされるスキルや経験を重視するところもあります。
特に経済や経営の知識は、どの企業においても重宝されます。
企業目線で考えられる人材は、貴重な存在となるからです。
また、自分とは違う分野での仕事を経験することによって、広い視野や新たな知見を得られるかもしれません。
さらに就活市場では、文系職において理系の人材が注目されています。
倍率が高く採用されにくいところでも、理系という強みで採用されやすいというメリットもあります。
どこに参加しようか迷っている人も、理系文系問わず、とにかく参加してみると良いでしょう。
【理系におすすめの長期インターンを紹介!】長期インターンに参加するために
理系の長期インターンにおすすめの職種が理解できたでしょう。
どんな職種であれ、そこでしか得られない経験があることがわかります。
今まで興味がなかった人も、参加したいという意思が沸いた人もいるでしょう。
そこで次では、長期インターンに参加するための方法を紹介します。
具体的な参加方法を把握しておけば、スムーズに進めることが可能です。
どのような流れで長期インターンに参加したら良いかわからない人は、ぜひこれを参考にしてみてください。
参加したい企業に応募する
まずは、興味のある業界から参加したい企業を選んで応募してみましょう。
先ほど説明したメリットをもとに、自分の学びたいことが実現できる企業から優先的に応募すると良いでしょう。
インターンは採用されても、参加前ならキャンセルができます。
インターン参加時の選考は、就活のための面接練習にもなるのです。
面接は、さまざまな質問への受け答えをしていかなければならないので、対応するためには慣れが重要になります。
就活の時に、ぶっつけで面接に挑むと、緊張してうまく話せなかったり、上手な伝え方ができなかったりするでしょう。
複数の企業に同時に応募することで、場数をこなすことができそれ自体が経験値となるので、臆せず積極的に行っていきましょう。
書類選考を通過する
企業に応募した後、まずは書類選考を通過しなくてはなりません。
ここで重要になってくるのは、エントリーシートです。
エントリーシートなどは、就活を意識してしっかり書いてみたほうが良いでしょう。
就活の練習にもなり、就活以外でエントリーシートを提出する機会はインターンだけなので、活用しない手はありません。
またインターンの書類選考はそこまで重要視されないとは言え、失礼のないよう最低限のマナーや書式で書きましょう。
よくある間違いとしては貴社を御社と書くことで、数多くの書類に目を通す審査官は、意外とこういった細かいところで判断します。
何度も見直しをして、誤字脱字や適切な表現になっているかを確認してから提出する癖をつけておきましょう。
採用面接を通過する
インターンの選考で、最も落とされる選考は採用面接でしょう。
採用面接では就活の面接と違い、アルバイト面接などのようにフランクな感じであることが多いでしょう。
しかし、それにつられて礼儀を欠いた対応をした場合や砕けた態度を取ってしまうと簡単に落ちてしまいます。
相手の対応に甘えることや流されずに、気持ちを引き締めて臨むことが大切です。
普段通りの受け答えができるよう、いろんな状況を想定しておくと良いでしょう。
内容としては、企業に入社したい思いや、どういったことが経験したいかなど、目標がしっかり伝わるような内容を話しましょう。
他の志望者と差別化を図るためにも、事前に参加する企業や業界についての知識もアピールすることで、良い印象を与えられます。
まとめ
インターンに参加するメリット・デメリット、理系におすすめの長期インターンなどを詳しく解説してきました。
有意義な時間にするためにも、しっかりと目的意識を持って取り組むことが大切だと理解できたでしょう。
またインターンの応募自体にも、それなりの時間を要するので、余裕を持って臨みましょう。
技術職やエンジニア職など理系職はもちろん、文系インターンも参加するメリットが大きいので、迷わずいろんな職種に応募すると良いです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート