エントリーシートで課外活動について書くポイントは?くわしく解説!

エントリーシートで課外活動について書くポイントは?くわしく解説!

はじめに

エントリーシートでは、力を入れたことや印象に残ったことなど、学生時代のエピソードについて質問されることが多々あります。

課外活動についてエントリーシートに書くときは、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。

そもそも課外活動とは?

課外活動とは、学校の授業以外での活動全般を指します。

大学生であれば、サークルに所属したりアルバイトに勤しんだりした経験もあるかもしれませんが、これも課外活動です。

学園祭の実行委員会などもそうです。

また、就職活動を見据えてインターンに参加するのも立派な課外活動ですし、資格取得のための勉強や留学も課外活動と言って良いでしょう。

ボランティア活動への参加も課外活動として認められているので、エントリーシートに課外活動について答える質問があったら、ボランティアへの取り組みについて書いても問題ありません。

意外なところでは、趣味の活動も課外活動の1つです。

もしも、趣味の活動を通して学んだことの中に、企業に対してアピールしたいことがあるのなら書いてもかまいません。

課外活動について書くのはあり?どんなアピールができる?

エントリーシートで課外活動について書くのは、悪いことではありません。

むしろ、そこで何か大切なことを学び、それを将来活かしていきたいと考えているのであれば、積極的にアピールすべきです。

大学生ともなれば大学の授業以外の活動をしていて当たり前ですし、1つも経験していないほうがかえって、「この人は学生時代に何をしていたのだろうか」と不思議に思われてしまうかもしれません。

課外活動もあなたの人生の一部ですので、自信をもってアピールしましょう。

貴重な体験

課外活動の体験は、大学の授業だけでは、決して得られない貴重なものだったのではないでしょうか。

授業に出席しているだけでは、ほかの学生と同じようなことしか体験できません。

しかし、課外活動に参加することで、あなたの骨となり肉となるような貴重な体験ができたはずです。

あなたならではの貴重な体験やユニークな経験について書くことで、インパクトのあるエントリーシートになります。

課外活動に参加したからこそできた貴重な体験や、あなたが自分の力で学び得たことは、就活でもあなたの大きな強みとなるでしょう。

学生時代のあなたが何を経験し学んできたかは、企業にとっても大変関心が高い事柄です。

ぜひ積極的にアピールし、インパクトを残しましょう。

行動力・チャレンジ精神

高校までとは異なり、大学生の課外活動は自分で決めて動くものであり、誰かがお膳立てしてくれるものではありません。

したがって、課外活動に参加したということは、あなたがもっている行動力のあらわれです。

また、今まで経験したことのなかった活動に参加したことが、チャレンジ精神があることの証明になります。

行動力もチャレンジ精神も企業が学生に求めているものの1つです。

就職すれば新しい販路を切り開く行動力や、新しい企画に挑戦するチャレンジ精神が求められます。

それゆえ、行動力とチャレンジ精神は社会人として成功するのに必要不可欠な要素なのです。

それをアピールすれば企業の目に留まりやすくなり、選考の次のステップが見えてくることでしょう。

主体性

大学の課外活動は、参加するも参加しないも自分の意思次第です。

誰かに強制されることもありませんが、ただ待っているだけでもなかなか参加できません。

自分でどのような活動をするか考え、もし活動する場所がなければ自分で作り出す努力が必要です。

自ら動いて課外活動に参加したエピソードは、あなたが主体的な人であるというアピールになります。

会社での仕事も大学の課外活動と似たようなところがあり、それは主体性を必要とする点です。

顧客のところへ自ら出向いて契約を勝ち取ったり、人が足りていない業務に積極的に取り組んだりするなど、働いていれば主体性を求められることがたくさんあります。

主体性のない人間は仕事で成功することは難しく、それがあることはあなたの大きな強みとなるでしょう。

課外活動についてアピールするポイント

課外活動についてエントリーシートでアピールする際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

まず、人と違った珍しい体験をしただけでは社会人として通用しません。

また、同じような体験をした学生はたくさんいるはずで、ほかの人との差別化も難しいでしょう。

「私はこんな体験をしました」と、体験そのものについてアピールしてもだめなのです。

それを通じて自分がどう成長したのかについて述べ、企業に好感度を与え、就活を有利に進めていきましょう。

課外活動を通して何を学んだのか

企業に伝えるべきことは、課外活動を通して何を学び、どのように自分を成長させられたかです。

エントリーシートは珍しい体験を自慢する場ではありません。

むしろ体験した内容は珍しくなくても、まったく問題ないでしょう。

たとえば、アルバイトの経験であればよっぽど珍しい職場に勤めない限り、大学生の間に経験できることはたかが知れています。

たいていの学生が似たような生活を送り、就活の時期を迎えています。

つまり、企業が見ているのは活動内容ではなく「学び」です。

「ほかの学生にはできなかった自分だけの学び」、これがアピールすべきポイントです。

同じような活動の中で、どれだけほかの学生と学びの差をつけられたかが、就活で成功するカギと言っても良いでしょう。

経験をどう活かせるのか

いくら知識があってもそれを実践に活かせなければ意味がないように、経験もそれを活かせなければ意味がありません。

あなたが課外活動で得た経験は、今後どう活かせるのでしょうか。

実のところ、企業が知りたいのは内容そのものではなくそこなのです。

経験をどう活かすのか、それがどういったところで役立つと考えるのかを、エントリーシートで述べましょう。

体験の内容は似通っていても、そのあとどう活かしていくのかは、その人次第でもあります。

得た知識を直接活かす場面はなかったとしても、働く際の姿勢は変わってくるものでしょう。

せっかくの課外活動も、単なる学生時代の思い出にしかならない人もいますが、自分はそうでないことを理解してもらいましょう。

具体的なエピソードを添える

課外活動ではどんな出来事があったのでしょうか。

どなたにでも、印象に残ったエピソードがいくつかあるはずです。

そういった具体的なエピソードを添えると、内容により説得力が増します。

わざわざ感動的なエピソードを探したり、特別な成功体験を語ったりする必要もありません。

困難を乗り越えたことよりも、どうやって乗り越えたのかという過程や、つらい状況下でどうメンタルを保ったのかというエピソードのほうが、あなたの人としての魅力を伝えてくれます。

自分にとってはささいな取るに足らないようなことでも、企業からすれば大変興味深い内容かもしれません。

企業があなたという人間に興味をもち「もっといろいろ聞いてみたい」と思うようなエピソードを紹介してください。

確認しておきたい注意点は?

エントリーシートで課外活動について語る際は、注意点もあります。

ここであげる注意点を守らないと、どんなにすばらしい経験や学びがあったとしても、それが企業に伝わりません。

それどころかかえって悪い印象を与えてしまい、選考で不利になる可能性もあります。

エントリーシートの内容をもとにして面接が進んでいく場合もあるので、自分が書いた内容については、自信をもって話せるようにしておきましょう。

ここでは気をつけるべきことについて、2点紹介するので参考にしてください。

嘘はつかない

当たり前のことですが、嘘をついてはいけません。

実際は参加していないのに、参加していたように振る舞うのはNGです。

「当然のことだろう」と思われる方がほとんどでしょうし、ネタが見つからないことに焦って、嘘をついてしまうケースもあります。

話を誇張するのも、やっていることは嘘をつくのと同じです。

面接で深掘りされてうまく答えられないなど、嘘や誇張は必ずばれてしまいます。

平気で嘘をつくような人間のことを、誰が採用したいと思うでしょうか。

「就職したあとも、平気で嘘をついてごまかすのだろう」と思われても仕方がありません。

嘘や誇張は避け、本当に体験したことを正直に伝えましょう。

自分では「書くべきことではない」と思っていても、案外ネタとして使える出来事もあったはずです。

文章を客観的にとらえる

あなたが書いた文章は、読む相手のことを考えた文章になっているでしょうか。

エントリーシートの文章は、誰もが読んで理解できる内容でなければなりません。

そのためには、客観的な視点で文章を書く必要があります。

たとえば、専門用語を多用するとその課外活動に無縁な人にとっては、決して親切な文章とは言えません。

実際に活動していた人であれば知っていて当然かもしれませんが、関係のない人にとっては未知の用語かもしれないのです。

それでは伝えたいことが正しく伝わらないおそれもあるばかりか、読んだ人にストレスを与えるおそれもあります。

エントリーシートを提出する前に、相手の立場になって客観的な視点で自分の書いた文章を見直してみてください。

課外活動を使った例文

私はダンスサークルに所属し、力を入れてきました。

まったくの初心者でしたが、高校生のときからずっと興味があり、大学入学とともにダンスサークルに入ったのです。

最初は経験者である同期にさえついていけなくて、辞めようと思ったことが何度もありました。

自分がメンバーの足を引っ張っているように思えて、とにかくつらい日々でした。

憧れだけでダンスは踊れないということを実感する日々でしたが、今になっては、その経験が自分の糧になっていると思えます。

有名なダンスコンテストにも一度きりの人生だと思いチャレンジし、日々の練習でも経験者に追いつくため、地道に努力し続けました。

同じく未経験の後輩もできたので、簡単な振り付けさえ満足に踊れなかった自分だからこそできるアドバイスを心がけています。

そのような努力を積み重ねた結果、最後の発表会では大きな舞台でパフォーマンスをすることに成功しました。

この経験を今後でも活かし、貴社でも地道に努力することで戦力になれる人材になりたいと考えています。

まとめ

課外活動は大学生の多くが何かしらの体験をしていますが、そこから何を学び、それをどう活かしていくかが大切です。

自分から動かなくては参加できないため、自分の行動力や主体性をアピールする良い材料となります。

具体的なエピソードを織り込むことで、さらにあなたの良さが企業に伝わりやすくなるでしょう。

ただ、してこなかったことをいかにも経験したように表現するのはやめましょう。

深掘りされたときに答えられず嘘がばれてしまうからです。

また、文章には客観性が必要であり、専門用語などを使いすぎないように注意してください。

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