【例文あり】我慢強いは長所として使える?言い換え表現や構成を解説!

【例文あり】我慢強いは長所として使える?言い換え表現や構成を解説!

我慢強さを、自身の長所としてアピールすることをためらっている人もいるかもしれません。

確かに我慢強さは長所として伝わりやすい部分もありますが、場合によってはネガティブな印象が伴ってしまうこともあります。

ただ、我慢強さを言い換えて表現したり、我慢強さを活かせる職業を選ぶことで、相手に良い印象を抱かせることが可能です。

そこで今回は、我慢強いことを長所とした場合の面接官からの印象や我慢強さをアピールポイントとして変換するための方法について解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 「我慢強い」を長所としている人のイメージ
  • 我慢強さの言い換え表現
  • 我慢強さを活かせる職業
  • 我慢強さをアピールする例文
この記事をおすすめしたい人
  • 我慢強さを長所として上手に伝えたい人
  • 我慢強さを長所として伝えるための言い換え表現を知りたい人 
  • 我慢強さを活かすことができる職業を知りたい人
  • 我慢強さをアピールできる例文について確認したい人

【長所は我慢強い】企業が長所で求めているポイント

多くの採用面接やエントリーシートで、「あなたの長所は何ですか」という質問は定番です。

そもそも企業の採用担当者は、どうして志望者一人ひとりに長所は何かという質問をするのでしょうか。

簡単にまとめてしまうと、就職試験では能力やスキルだけでなくその人の全体的な「人物像」を知るためです

まずはその点を理解し、企業の方がどんな答えを望んでいるかを知ったうえで長所をアピールする文章を準備しましょう。

以下の見出しで、企業が長所を聞く理由について3つの観点から紹介します。

人柄

採用担当者が長所についての質問で第一に知りたいと思っているのは、志望者の人柄です。

企業にはさまざまな人が集まって仕事をしており、似た性格の方ばかりが集まっていてはなかなか円滑な運営ができないでしょう。

単純作業が多い部署であれば我慢強い方、コツコツ型努力する方が適していますし、営業といった部署ではコミュニケーションが上手な方や明るい方などが求められます。

入社後の「適材適所」を目指す観点からも、入社前から志望者の人柄について知っておきたいのは当然でしょう。

もちろん、採用担当者にとって「ビジネスマンとしてふさわしい人柄」を備えているかを確認する意味もあります。

そのため、長所をアピールする際はビジネスで活かせることを示すのがポイントです。

企業にマッチしているか

多くの企業では代表者のメッセージや企業紹介などで社員に求める人物像について触れています

社風によって企業に求める資質や人柄は異なっており、履歴書や面接の自己PRでアピールされる長所がその人物像とマッチしているかも注目されていると考えましょう。

当然、この点は就職試験を受ける前に「予習」ができます。

企業のパンフレットやホームページを事前にしっかり読み、企業が求める人物像とかけ離れた答えを返さないことも大切です。

簡潔に説明できる自分の長所を2つ~3つ持っているのなら、企業によって使い分けることもできます。

業界によっても社員に求める人物像に大きく違いが出ることもあるので、早い段階からしっかり業界・企業研究を進めておきましょう。

入社後活かせるか

志望者が述べる長所が、入社後に活かせるものであるかも採用担当者がチェックする大きなポイントです。

就職試験はよく恋愛のマッチングなどに例えられますが、就職試験の場合は「性格が優しい」という文章ではあまりアピールになりません。

「いい人」として評価されるだけでなく「社員」として魅力があることをアピールする必要があります。

「優しい・温厚」といった性格が長所の場合でも、ビジネスでの利点に置き換えて「多くの人と対立せずコミュニケーションが取れる」「後輩などに慕われる」などと説明することが大切です。

もちろん自分の長所が「我慢強い」である場合も同様で、「痛みを我慢することができる」といった類の我慢強さではまったくアピールになりません。

「我慢強く仕事やスキルアップに取り組める」ことをいかに理解してもらえるか考え、良いアピール文を作りましょう。

【長所は我慢強い】面接官からの印象

我慢強いことを長所としてアピールする場合、面接官からどのような印象を持たれるのか考えておく必要があります。

というのも、単に我慢強いというアピールだけでは他に考えられる長所と比べるとどうしても印象が弱くなってしまうからです。

また、我慢強いことを長所ではなく短所として捉える人もいるため、「我慢強いという性格をどのようにアピールしていくか」という点から考えてみることが重要です。

ただ、この点については、「我慢強いこと」の言い換え表現を使うことによって、面接官に良い印象を与えることが可能になります。

ストレス耐性がある

我慢強いという性格は、「自分の気持ちを抑えることができる」ことです。

社会人になると、今までになかった多くのストレスに向き合う機会が増えます。

そういったときに我慢できないですぐ仕事を投げ出す、乗り越えられない壁にぶつかって逃げ出すような人では会社の中でやっていけません。

また我が出過ぎて周りに気づかいのできない人は、ちょっとしたことでもストレスがたまり、すぐに仕事を辞めてしまいます。

簡単に物事を投げ出さない我慢強い人は、ストレスに負けない人間だと採用担当者に見てもらえるのです。

成果を出してくれる

我慢強さのアピールは、すぐに成果が出ないタイプの仕事でも我慢強く成果が出るまで頑張ってくれるという期待にもつながります。

成果が出るまで時間がかかる仕事といえば研究職などが思い浮かびますが、それ以外の部署でも我慢強さが実を結ぶことは多いです。

営業でもなかなか成果が出ない時、すぐに諦めず提案の手法を変えてみるなど試行錯誤を繰り返すことで状況が好転することがあります。

ビジネスではうまくいかない時の「課題解決力」が成功の大きなカギを握っているため、我慢強く課題に取り組めるという性格は大きな武器となります。

業界・業種を問わず我慢強い性格であることを採用担当者の方に理解してもらえれば、大きなアピールになる可能性が高いです。

長く働いてくれそう

我慢強い性格は「長く働いてくれる」印象を与えます。

我慢強い人は、意欲的に働き、困難な仕事でも諦めずにやり遂げてくれ、長く働いてくれるという印象を持ってくれるでしょう。

仕事を行っていると、失敗をしたり、良い成果が出ないときもあります。

このようなことが続くと、ストレスを感じたり自分には合っていないと諦めてしまい会社を辞めてしまいます。

そういったときに我慢強い人は、途中で諦めたい気持ちを抑えて、成果が出るまで取り組み続けることができます。

我慢強さは、長期間にわたって困難な状況に立ち向かい、解決策を見出す力をアピールできるため、採用担当者も長期的に会社に貢献をしてくれると見てもらえます。

【長所は我慢強い】我慢強いの言い換え表現

単に「我慢強いこと」を長所としてアピールしても、それがどう企業への貢献につながるのか示すことは難しいかもしれません。

ただ、適切な言い換え表現をすることによって、面接官に良い印象を与えることが可能です。

「企業が何を目指しているのか」「どのような人材を求めているのか」を事前にリサーチし、求められている要素を満たせるような言い換え表現はないか考えてみることが重要です。

我慢強いの言い換え表現
  • 忍耐力がある
  • 辛抱強い
  • 継続力がある
  • 責任感がある
  • 粘り強い
  • 精神力がある
  • 打たれ強い

忍耐力がある

我慢強いことと忍耐力があることはほぼ同義ですが面接官に与える印象は異なります。

企業としては、辛いことがあったらすぐ辞めてしまうタイプは採用せず、採用した社員にはできるだけ長くとどまって貢献してほしいと考えています。

その点、「忍耐力がある」というアピールの仕方をすることで、「繁忙期や難しい課題にぶつかった場合でも頑張ってもらえる」という期待を抱いてもらうことができます。

辛抱強い

我慢強いを辛抱強いに言い換えることで、失敗しても落ち込まずにポジティブに捉えることができるという印象を与えることができます。

また、辛抱強く取り組むことによって長期的な目標を達成する可能性が高くなるため、面接官も好意的に受け取ってくれるでしょう。

ただ、単に辛抱強いと伝えるのではなく、壁にぶつかった時にめげずに取り組み続けたエピソードを伝えていくことが重要です。

継続力がある

辛抱強い人は粘り強く、継続し続けることが得意な傾向があります。

目標を達成するために努力し続けたり、なかなか成果が出ないことでも諦めない姿勢は仕事をする上でも重要であり、企業が求めている人材像でもあります。

継続的な努力は他者からの信頼と信用を築くのに役立つので、面接では「継続して行動し続けることによって何を得ることができたか」を伝えることで大きく印象アップにつながるでしょう

責任感がある

我慢強さを責任感があると言い換えることで、一度やると決めたことを最後までやり遂げるという印象を与えることができます。

そのため、仕事に対して妥協せずに地道に努力し続けた経験などをアピールしていきましょう。

また、責任感がある人は組織内で高く評価される傾向があるので、入社後も責任感を持って仕事に取り組むことで、昇進やプロジェクトを任されるチャンスが広がっていきます。

粘り強い

粘り強いに言い換えることで、成果が出ない厳しい時期でも目的や目標を見失わずに努力が継続できるという印象を与えられます。

また、辛い時期を迎えたときでもポジティブに出来事の良い面や前向きな面を見て、根気強くやり遂げるため取り組めることがアピールできます。

入社後の業務では、困難に直面することも少なくありません。

その際に、諦めない粘り強さは、安心して任せられる人材として企業に高く評価されるでしょう。

精神力がある

精神力があると言い換えることで困難な状況に直面しても自分自身を鼓舞し、一貫して高いモチベーションを維持しながら目標に向かい邁進する強さを伝えられます。

また、辛い状況が続いても信念を貫いて目的の軸をぶらさないという、固い意思を持つという印象を与えられます。

このように心が強くストレス耐性が高いことで、突発的なトラブルや予期しない障害が発生した場合にも冷静に判断し行動できることが評価されるでしょう。

打たれ強い

打たれ強いと言い換えることで、逆境にもめげず試行錯誤を重ねて継続できる印象を与えられます。

そうすることで負けたくない気持ちが強く、挫けない精神的に強い抵抗力を持っていると評価されます。

ビジネスでは否定されることも多いですが、それでも諦めずに何度もチャレンジする姿勢が企業から求められています。

ただし、困難を受け流しているのではなく、事実を受け止めて迅速に対策を講じていることを伝えることが大切です。

【長所は我慢強い】我慢強さを活かせる職業

我慢強い人は、すぐに諦めることなく仕事に取り組む人と見られます。

そして、面接でアピールをする際に特にこの性格のアピールが響きやすい職種があります

その職種は以下の2つです。

我慢強さを活かせる職業
  • 営業職
  • 研究職

営業職

営業職は結果を出すためにコツコツと努力を積み重ねていくことが求められる仕事です。

顧客によっては何度も断られたり、粘り強く説得・交渉したりすることが求められます。

また、毎月のノルマのプレッシャーにも耐え、諦めずに行動し続けることが重要になります。

この職業の場合は、我慢強さが非常に重要な要素になるため、面接での強力なアピールポイントになります。

研究職

研究職では新しい発見や新商品の開発が求められます。

ただ、すぐに結果が出るわけではなくそれでも粘り強く仕事に取り組むことが必要になります。

また、研究職では新しい知識や理解を求める好奇心と探求心も重要となりますが、それらを維持して結果を出すためにも、我慢強く努力し続けることが求められます。

【長所は我慢強い】我慢強いを長所としてアピールするポイント

我慢強いを長所としてアピールしたいと考えている場合、説明をする際にそのまま伝える場合は注意が必要です。

我慢強いを長所と考えている人もいますが、逆に短所として考えアピールをする人もいるためです。

また単に我慢強いというアピールだけでは、ほかの長所に比べるとどうしても弱いため、しっかりと根拠を示す必要があります。

そこで我慢強いという性格をどうアピールすべきなのか、事前にチェックしたいこと・注意点について詳しくご紹介します。

ネガティブなイメージを抱く場合も

我慢強い性格は、長所でもありますが短所ととらえられることもあります

不平不満を口にせず、仕事に取り組む人であると同時に、大変でも周りに相談をせず、抱え込む人も多いためです。

採用担当者によって、我慢強い性格をどう受け止めるかはこちらからはわかりません。

我慢強い性格を好意的に受け取ってもらうためには、ネガティブに受け止められないような言い換えや、具体的な例をあげることも必要です。

説得力のある説明をすれば「我慢強い性格の人材が欲しい」と思ってもらえるはずです。

言い換え表現を用いる

我慢強い性格は、我慢ができるレベルは人によって違うため、アピールが難しいです。

そのため、単に我慢強いことをアピールするよりも、表現を変えた方が聞く側も想像しやすくなります。

精神的なことを耐え忍ぶ我慢強いという性格は、ほかにも忍耐強い、辛抱強いといった似た表現があります

また困難に立ち向かうという意味では、粘り強いという表現もできるので、どういった経験をしたことで我慢強い自分になれたのかを説明する際には、言い換えを考えてみましょう。

エピソードを深掘りする

我慢強い性格を長所としてアピールするためには、エピソードを深掘りして具体的に伝えると採用担当者へ伝わります。

単に我慢強さをアピールしても採用担当者の方には印象を残すことができません。

具体的には、我慢強く行動をし、結果を出すために何をしたか、そしてどのような成果を出せたかを考えてみます。

そのためにも、過去の経験をもとに困難な状況でも我慢強さを発揮したエピソードを深掘りして説明することを心がけましょう。

具体的なエピソードで我慢強さを伝えることができれば採用担当者へ印象を残すことができます。

一貫性をもたせる

面接では、我慢強さをアピールする時は一貫性をもたせて伝えるようにしましょう。

話した内容に対して矛盾点があると信憑性が得られず、採用担当者から不信感を持たれてしまうからです。

たとえば、厳しい環境でのバイト経験や締め切りに追われるプロジェクトにおいて、計画をたてて着実に成果を上げた経験を挙げてみるといいでしょう。

アピールした内容に一貫性があることで、過去の経験や行動が将来の挑戦にどのように繋がっているかが明確になり、採用担当者へ強い印象を残すことができます。

【長所は我慢強い】長所をアピールする際の最強の構成

次に、長所をアピールする際にどんな構成で話したり文章を書いたりすればいいかを考えます。

大切なのは、結論ファーストでその後に根拠を示すという流れです。

これは長所をアピールする際だけでなく、履歴書やエントリーシートの多くの記入欄で共通して使える構成となっています。

もちろん、面接で質問に答える際もこの流れを意識することが非常に大切です。

以下の見出しで、それぞれを話す際や書く際のポイントについて参考になさってください。

結論

最初にシンプルに「私の長所は我慢強く物事に取り組めることです」と述べることが大切です。

結論を最初に伝えてしまい、その後に補足説明することで論理的である印象を相手に与えられます。

逆に結論に至る前の説明が最初にきて、最後に「こうしたことから、私は自分の長所を我慢強さであると思っています」と述べると話が長い印象を相手に与えてしまいます。

面接では短時間で相手に効果的なアピールができるかが勝負なので、相手に話が長いと思わせるのは愚策です。

履歴書やエントリーシートも同様で、何十人、何百人の書類に目を通す面接官にとっては最初に目にする文章で結論がわかるほうが好印象を抱きやすくなります。

この「結論ファースト」の文章構成は非常に大切なので、ぜひマスターしてください。

根拠 

根拠として示す際、効果的なのは「困難を乗り越え、何かを達成したエピソード」です

我慢強さをアピールする場合、どうしても結果を重視してしまい、そこばかりを強調して目立たせがちです。

しかし、相手が自分のエピソードに同調し納得してくれなければ意味がありません。

エピソードをまとめる際は、結果だけではなく、そこに至る過程を加えてストーリーを組み立てましょう

面接官が引き込まれるようなエピソードを、感情の起伏を込めて話すことも重要なポイントです。

入社後どのように活かせるか

結論・根拠という流れで話を進めた後、入社後にその「我慢強さ」をどのように活かせるかを説明することもカギです。

長所についての質問で、採用担当者の方は志望者が入社後にどんな活躍を見せてくれるかのイメージを強く持ちたいと考えています。

また、「入社後に頑張りたい」という内容の一文を加えることで自分の志望度が本気であることを相手に示すことにもつながります。

内定を出しても辞退の可能性が高いと考える場合、よほど優れた人物という評価でない限り内定を見送られてしまうことが少なくありません。

長所などの自己PRの場面で、「御社に入ったら持ち前の我慢強さを活かしこういう形で貢献したい」という話をして自分の志望度をアピールすることは大切です。

結論

最後に話す文章、書く文章では、もう一度「自分の長所が我慢強さである」ということがわかるようにしておきましょう。

最後の一文が「入社後どのように活かせるか」であっても、その中に「我慢強さを活かす」といった内容が含まれていることが大切です。

これは自分がアピールしたい内容を強調する意味もありますし、論理的な流れで書ける、話せるということをアピールする意味もあります。

履歴書でも面接でも、多くの採用担当者は志望者が「論理的な思考ができるか」ということをチェック項目にしているのです。

結論ファーストで始まり、最後にもう一度結論で締めるという論理的な説明ができるなら、そのこと自体も大きなアピールとなります。

この文章の流れをしっかり練習しておきましょう。

【長所は我慢強い】我慢強いとアピールする際の注意点

続いて、長所が我慢強さであるとアピールする際の注意点について説明します。

我慢強さは確かに長所ですが、頑固である、自己中心的で周りが見えないといった短所と隣り合わせという印象を与える可能性があります。

そのため、我慢強さを説明するエピソードでそうした要素を感じさせない工夫をすることが大切です。

以下の見出しで、長所が我慢強さとアピールする際に失敗しやすいポイントを2つ紹介しています。

こうした点に当てはまらないか注意して、効果的なアピール文を考えましょう。

ただ続けているだけになっていないか

我慢強さをアピールするうえで最初に気を付けたいのは、相手に「惰性で続けている」というイメージを持たれないことです。

たとえば、語学の勉強をするために毎日長文読解の参考書を1セクションやることを習慣にしているという方がいたとします。

しかし、それが中学・高校時代からの習慣であり、大学になってからも英語を忘れないためにただ続けているとなればあまり良いアピールにならないでしょう。

その習慣に「語学留学をする」「その留学のためにTOEICで700点取る」「そのために試験苦手な読解力を鍛える」という目標や目的があることが大切です。

大きな目的を持って我慢強さを発揮できているというエピソードを選び、その我慢強さが入社後の仕事でも発揮してもらえるのではという期待を抱いてもらうようにしましょう。

自己中心的じゃないか

我慢強いという長所は、何か助言を受けても自分の意見を曲げない自己中心的な短所の裏返しとも思われる可能性があります。

そのため、我慢強さのエピソードを話す時は自己中心的なイメージを持たれないよう心がけましょう。

「〇〇に取り組むうえで、私は周りからそろそろ~~してはどうかという意見を貰いましたが、自分を信じ頑張り続けました」という話は、確かにスポーツなどでは美談となり得ます。

しかしビジネスの分野では、そうしたエピソードが「こだわりが強く頑固」などマイナスイメージで捉えられてしまう可能性もあるので気を付けましょう。

何かに取り組み続けるうえで周りの意見を参考にするなど「工夫」していく過程を示せるのなら、こうしたマイナスイメージを持たれる可能性が低くなります。

受け身になっていないか 

我慢強い自分について例をあげて説明する際、受け身の行動になっていないかどうか注意が必要です。

特に我慢強さをアピールする場合に、ネガティブな印象を与えやすい「耐え忍んで我慢する」イメージに受け取られないよう注意しましょう。

ストレスをため込んだり、誰にも相談しないで行動したりすると思われないよう、プラスでの説明もすることです。

たとえば、協調性があることや周りに気づかいをしながら行動ができる人間だということも、あわせて説明するといいでしょう。

【長所は我慢強い】我慢強いことを長所として伝える例文

最後に、長所は我慢強さであるとアピールする際の例文を2つ見ていきましょう。

一つは部活でレギュラー落ちしても頑張り続けたというエピソードで、もう一つは受験でC判定が出たけれど諦めずに合格を勝ち取ったというエピソードです。

どちらの例文も、結論ファーストで始まり最後に「入社後にどう活かすか」まで触れているという流れに即しています。

こちらの例文と同じ文章構成で、自分なりの「我慢強さ」アピールを作り上げてみましょう。

例文①:部活経験

例文①

私の長所は我慢強く物事に取り組み、結果が出るまで頑張り続けられる点です。

私は〇〇部で3年生になった時、高校で全国経験のある新入生が入部し一時レギュラーを外れる経験をしました。

非常に悔しかったのですが、4年生が卒業するのではなく今年度のうちにレギュラーを取り返すことを目標に今まで以上に練習に取り組むようになりました。

先輩にアドバイスを積極的に求めるようになり、コーチやキャプテンからも「お前変わったな」と声を掛けられたことも励みになっています。

この頑張りから秋にレギュラーに復帰することができ、結果レギュラー落ちが大きな自分の糧になりました。

入社後もこうした経験を活かし、難しい課題に直面しても周囲の方と協力しながら諦めず状況を打開できる社員になりたいと思います。

例文②:受験経験

例文②

私は両親や先生などから我慢強い性格と評価されることが多く、自分でも長所だと感じています。

私は現在の大学に入学する前、12月の時点ではC判定で志望校を落とすよう言われていましたが頑張って合格を掴みました。

もし落ちると両親に迷惑がかかるので、万が一浪人する場合の条件などについては両親とよく話し合っています。

両親からも励まされ、受験本番までモチベーション高く勉強することができました。

今までC評価だった原因をよく分析し、苦手分野の克服に重点を置いて勉強をしてきたことも成功の理由と考えています。

入社後もこれまで自分の大きな力となってきた我慢強さをフルに発揮し、自分の成長やスキルアップを常に目指せる社会人でありたいです。

例文③:サークル

例文③

私の長所は責任感が強いという性格で、大学時代にボランティアサークルのサークル長を務めた際に我慢強く行動をしたことがあります。

それは当時、サークルの参加率が低いことが課題としてありました。

私はこの課題に向き合い、課題解決のために主体的に行動しました。

まず、メンバーとの円滑なコミュニケーションを図り、なぜ参加率が低いのかをヒアリングしました。

その際にサークルの魅力を伝え、参加率が上がるイベントや活動の企画を計画しています。

その結果、参加率は60%から90%に向上しました。

私はメンバーにサークル活動に参加してもらうために、自ら率先して行動し、サポートすることが大切だと感じました。

仕事においても、プロジェクトやチームの進捗に責任を持ち、自ら率先して行動し、なぜその問題が生じたのかを徹底的に分析し、解決策を見つけられる社員になりたいです。

例文④:アルバイト

例文④

私の我慢強さが発揮された瞬間の一つは、塾講師のアルバイトを行っているときでした。

勉強に対して非常に消極的で、やる気を出すことが難しい状況の生徒がいたのですが、私はその生徒に対して簡単に諦めることなく、根気強くやる気を出してもらうように指導を続けました。

毎回の授業でその生徒とのコミュニケーションを大切にし、関心を引く方法を模索しました。

彼の興味を引くトピックや学習スタイルを理解し、適切なアプローチをするように心がけました。

苦労の末に、生徒の第一志望である学校に合格した時はとても嬉しかったです。

私はこの経験を顧客やクライアントとの関係構築においても同様の姿勢を持ち、課題に対して諦めずに解決策を提案できるまで努力をします。

そして、信頼性のあるパートナーシップを築けるように我慢強さを発揮していきます。

例文⑤:長期インターンシップ

例文⑤

私の粘り強い性格が特に発揮された経験は、テレアポの長期インターンのときです。

最初はアポイントをとることが非常に難しく、失敗や断られることが続きました。

しかし、一度始めたことはやり抜きたいと思い、めげずに頑張り続けました。

私はトークスクリプトの見直しや反省を繰り返し、アポイントを取るスキルを向上させました。

結果として、インターン生の中で一番多くのアポイントを取ることができました。

この経験から学んだことは、目標の達成に向けてたとえ辛くても粘り強くコツコツと努力し続けることの大切さです。

仕事においても同様の姿勢を持ち、プロジェクトや課題に取り組む際には、一歩ずつ進みながら着実に目標に向かっていくことを心掛けていきたいです。

【長所は我慢強い】おわりに

ビジネスはいつもうまくいくことばかりとは限らず、むしろ難しい局面や行き詰まった局面でどのように業務に取り組むかがビジネスマンの評価につながります。

そのため、どの業界を志望するにせよ我慢強い性格であることは社会人になった後にも大きな武器となるでしょう。

しかし、まずはその我慢強い長所を上手にアピールし採用担当者に良い印象を持ってもらわなければなりません。

我慢強さを長所としてアピールして内定を勝ち取りたいのなら、結論ファーストのわかりやすい文章構成を心がけエピソードに説得力を持たせましょう。

長所としてアピールした我慢強さに加え、論理的で柔軟な思考力も備えているとジャッジしてもらえれば内定を得られる可能性が大きく高まります。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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