採用まで至るには面接で好印象を与えるのが大事です。
見た目はもちろん話し方や言葉遣い、マナーなど面接官からチェックされています。
特に押さえておきたいポイントを7つ紹介しましょう。
服装と髪型で好印象を与えるポイント
面接に限らず初めて顔を合わせたときの第一印象は、相手に対する好き嫌いを決定づけてしまうこともあります。
後から覆すのは難しいものです。特に見た目の印象が8割を決めるといっても過言ではありません。
清潔感のある身だしなみ
清潔感のある身だしなみであり、社会人としてのマナーを心得ていることが大事です。
例えば男性ならスーツの色は黒かグレーか紺、ワイシャツは白で体形に合ったものを選びます。
ベルトや靴下はスーツの色に合わせ、靴は黒かダークブラウンです。
いずれもオーソドックスなスタイルで傷や綻びが無いよう気をつけます。
ネクタイの柄に注意
ネクタイは青系が無難で、情熱的な性格なら赤系を選んでもいいでしょう。
柄は無地かストライプ、ドットや小紋など控えめにします。
髪形は目や耳にかからないようカットやセットして整え、色は黒が鉄則です。
跳ねたり尖らせたりして個性を出す必要はありません。ヒゲはきれいに剃りましょう。
女性の着こなし
女性の場合、スーツやブラウスの色は男性と同じですがスカートを履くなら膝丈にして必ず肌色のストッキングを着用します。
靴はパンプスでヒールの高さは5㎝くらいが適切です。
メイクはナチュラルで血色良く見えるよう心がけ、髪は短くするか後ろでまとめます。
お辞儀したとき前髪が垂れないようピンで留めておくと安心です。
さらに男女ともアナログのシンプルな腕時計を身に着け、バッグはA4サイズの書類がそのまま入り、自立するビジネス用を選びます。
抵抗を感じる学生もいるかもしれませんが、相手に受け入れられる=採用に至るためには欠かせません。
服装が無指定・自由だった場合
一方で会社の中には私服で面接に来るよう指示するところがあります。例えばアパレル業界や広告業界です。
個性を見られるだけでなく、会社の意向に合わせられる柔軟さを試されています。
そのため、よほど自由な社風でない限りラフな格好はNGです。
「私服」以外の指示が無ければ、会社側では「オフィスカジュアル」で来るものと想定しています。
男性ならシャツにジャケット(またはカーディガン)、チノパン、革靴です。
女性のボトムスは体形にあったパンツにするとスマートに見えます。
靴はヒールのあるパンプスにしましょう。
もちろん服の色は黒・白・グレー、紺が基本で、他の色を使うにしても派手になり過ぎないように気をつけます。
面接会場に到着した際のマナー
面接会場には時間通りに到着しているのが常識であり、遅刻は大きく印象が悪くなる原因となります。
遅くても10分前には到着できるように出発しましょう。
少し早めに出発し、会場付近で時間を調節すると身だしなみを整えられますし、余裕を持って面接に挑めます。
社内に入ったときから、たとえ面接官ではなくても社員からチェックされています。
誰かに声をかける前には髪の乱れを直したり、コートは脱いで腕にかけたりするなど体制を整えておきましょう。
相手は仕事で忙しいので用件は簡潔に伝えます。
面接が始まるまでは無闇にスマートフォンをいじらず、静かに待つのがマナーです。
名前を呼ばれたらまず返事をして、次に3回ノックしてからドアを開けます。
普段は2回のノックに慣れ親しんでいるかもしれませんが、面接では4回が基本です。
ただし多くの会社では3回でも良しとしています。2回は明らかな間違いです。
中から「どうぞ」という声が聞こえたら「失礼いたします」といって入室します。
ここからは自信を持って堂々と振る舞いましょう。
用意された椅子の横に立ったら自己紹介をして一礼します。
面接官から「おかけください」と一声かけられてようやく着席です。
バッグは椅子の横に置き、コートがあるときは折り畳んでその上に乗せます。
面接で好印象を与えるためには
面接で好印象を与えるためにはいくつかポイントがあります。
以下のポイントを意識して好印象を獲得しましょう。
笑顔を常に意識
面接では笑顔を常に意識しましょう。
緊張しているなかで笑顔をキープするのはなかなか難しいですが、難しいからこそ企業からの印象も圧倒的に向上するのです。
面接時笑顔でいられる学生は少ないです。
そのため、笑顔での学生はなかなか印象的です。
また、自分自身の緊張もほぐれます。
笑顔を意識することで自分にも企業にもメリットがあるのです。
姿勢や身だしなみに気を抜かない
面接において、面接を受ける際の姿勢や身だしなみにも注意を払いましょう。
いつも通りの髪型ではいけないときもあります。
例えば、前髪は流すかピンで留める必要があります。
スーツについても着なれないため、間違った着方をしてしまうことがあります。
スーツにおける身だしなみなどに注意しましょう。
また、面接を受ける際の姿勢も大切です。
面接を受けるときに背もたれによりかかりすぎると印象が悪くなってしまいます。
だらしない印象を与えないようにさまざまな部分に気を付けましょう。
面接官とのコミュニケーションを大事に
面接は質問と回答の繰り返しであると思われがちです。
しかし、あくまで面接官も一人の人です。
そのため、緊張しすぎないように面接官とのコミュニケーションを意識しましょう。
面接官によっては、最初は堅い雰囲気を漂わせていることがあります。
そのようなときにも、最後には面接官を笑顔にできるように、笑顔でコミュニケーションをとることが大事です。
面接時に好印象を与える話しかたとは
せっかく前向きな内容でも、うつむきがちでボソボソと話していたのでは相手に伝わりません。話し方を変えれば面接官に好印象を与えられます。
例えば姿勢です。背筋を伸ばして座れば自信があるように見えますし、お腹から声が出て良く通るようになります。さらにハキハキと抑揚をつけて話せば、面接官は聞き取りやすいでしょう。
笑顔も大切なポイントです。仏頂面やぼんやりした表情よりも親しみやすくなり、話を聞いている意思表示にもなります。
相槌やアイコンタクトも同様です。質問の答えを考えこむとしかめっ面をしがちなので、普段から鏡やビデオなどで表情を作る練習をしておくといいでしょう。もちろん面接官の話を途中で遮ってはいけません。
面接で好印象を獲得できる回答のポイント
面接で好印象を獲得するには回答に工夫を施す必要があります。
面接で好印象を獲得できる回答について、以下のことを意識しましょう。
結論を最初に明示
まず、一番重要なのは、結論を最初に明示することです。
自分が一番に伝えたいことを最初に明確にしましょう。
結論を最初に明示することで、それ以降の話が理解されやすくなります。
また、自分自信の軸もぶれずにアピールできるでしょう。
きっと面接本番は緊張しますが、緊張しているからこそ、結論を最初に明示し、自分のなかでポイントを整理できるよう心掛けましょう。
エピソードで人柄をアピール
面接ではかこの 経験をアピールする機会があります。
その際、ただあったことを羅列的に説明するのではなく、自身の人柄に絡めて説明するように心がけてください。
エピソードだけでは、他の学生と差別化を図れません。
企業により自分の人柄を理解してもらうためにも、自分らしさに目を向ける必要があるのです。
具体的には、エピソードの要所に自分の考え方や当時の気持ちを交えるのです。
ただ挫折して、そのあと気持ちを切り替えて結果を出したというプロセスよりも、そのプロセスの中でどうして気持ちを切り替えられて、どうして結果を出せたのかなど、自分の長所があらわれた部分に着目するほうが具体的で創造しやすくなります。
企業に貢献できることをアピール
企業は面接で、入社後に活躍できる人材を探しています。
そのため、自ら企業に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
回答の最後に一言、働くことを見据えたことをアピールできるだけで、企業からの印象はぐっと上がります。
企業に貢献できる人材であることをアピールして、企業に、あなたと一緒にはたらくことをイメージさせましょう。
ただしい敬語知ってる?
面接官とは敬語でやり取りします。正しく使えれば好印象ですが慣れていないと難しいものです。特に面接中は緊張してせっかく覚えても出て来ない恐れがあります。あらかじめ質問を想定し、敬語でどのように答えるかシミュレーションしておきましょう。
「ヤバい」とか「めっちゃ」のような砕けた言葉は論外ですが、尊敬語と謙譲語の間違いにも注意したいところです。あくまでも尊敬語は目上の人に、謙譲語はへりくだるときに使います。主な例を以下にまとめました。
動詞 |
尊敬語 |
謙譲語 |
言う |
おっしゃる |
申す |
思う |
お考えになる |
存じる |
見る |
ご覧になる |
拝見する |
行く |
いらっしゃる |
参る、伺う |
他にも語尾は「です」や「ます」にして、無駄に伸ばさないようにします。一人称は男女とも「私(わたし、わたくし)」です。さらに「恐れ入りますが」や「差し支えなければ」のように直接的な物言いを和らげる「クッション言葉」を使いこなせると好印象です。
最後に一発逆転も!好印象を与える逆質問
面接官の中には一通り話が終わった後、「何か質問はありませんか?」と尋ねてくることがあります。
これは自分をアピールできる最後のチャンスです。
逆質問の内容次第では面接中の手応えがいまひとつでも一発逆転できる可能性があります。
面接官は逆質問を通して仕事に対する意欲やコミュニケーション能力を探っていますから、それにふさわしい質問をするのが理想です。
残業や給料、休みについては仕事の意欲が感じられませんし、面接官も望んではいません。
会社情報のように自分で調べれば分かる質問も失礼です。
- 入社までに身に着けたほうがいいスキルはありますか?
- 今までの経験やスキルを活かせる仕事はありますか?
- 経営理念を実践するために社員が心がけていることはありますか?
- 御社の〇〇という商品(事業)のプロジェクトに携われますか?
このような仕事に対する意欲が伝わる逆質問が好印象につながるでしょう。
企業の商材や社風に関する質問
企業について、商材や社風に関する質問するのが逆質問として一般的です。
ただし、企業の商材や社風などについて質問する際にはある程度調べる必要があります。
質問しなくても調べたらわかるようなことは質問するとむしろ印象が悪いです。
企業の商材や社風に関する知識を備えたうえで発展的な質問をすることで企業の印象に残りやすくなります。
面接官に対する質問
面接官にフォーカスを当てて質問するのも簡単に逆質問を考えるコツです。
例えば、「御社の魅力とはなんですか?」というのは調べたらでてくるような印象の悪い質問ですが、「○○さん目線から見て御社の魅力はどういったところにありますか?」という質問は、質問する相手によって回答が異なります。
そのため、普通だったらひねりのない質問でも、面接官一人に対して意見を聞くことで印象が変わります。
自分に関する質問
自分に関する質問についても割と考えやすいです。
企業に入社する前にとっておくと良い資格、なにか準備しておくと良いことはあるかなど、自分のことに関する質問がよいです。
調べ足りないこともないですし、勉強熱心である印象も与えられます。
面接について、その日の印象はどうだったか聞く学生もいます。
面接でフィードバックをもらうことで、それ以降ある面接に活かすことができます。
面接終了後のメールは必要?
社会人になるとアポイントに応えてくれたお礼にメールを送るのがマナーであり、次のアポイントの後押しにもなります。
ただし面接後にメールを送るのは好印象になるかもしれませんが必須ではありません。
むしろ間違ったメールを送って評価が下がるリスクもあります。
メールを送るのは当日中か翌朝までが望ましく、休日や就業時間外に送るのはNGです。
誤字脱字も失礼にあたります。誰から何の目的で送られたか分かるように文章は簡潔にまとめましょう。
例えば以下のとおりです。
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様
お世話になっております。
本日(または〇月〇日)面接を受けた〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇でございます。
本日はお忙しいところ貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。
(ここに面接の感想や意欲を簡潔に書きます)
本日の御礼とともに、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 ◯年 〇〇
メールアドレス:
電話番号:
【番外編】面接官の好印象を感じても落ちる?
面接で良い雰囲気になり手応えも感じていたのに結果は不採用だった……という経験はありませんか?
そこにはいくつかの理由があります。例えば自分では好印象を与えたつもりでも面接官はそうでない場合です。
コミュニケーションが一方的になっていないか振り返ってみましょう。
面接官は好印象でも役員の評価が芳しくなくて不採用になることもあります。
その中には能力が高すぎて使いこなせる上司がいないなど、好印象ゆえの理由があるので必ずしもガッカリする必要はありません。
縁がなかったと潔く諦めて次を探しましょう。
まとめ
面接では初対面同士が顔を合わせるのですから、相手に受け入れてもらうには好印象を与えなければいけません。
身だしなみや振る舞い、話し方、言葉遣い、逆質問など工夫次第でいくらでも印象は変えられます。
採用されるためにも会社に求められる人物になりましょう。就活市場では面接で好印象を与えるポイントが紹介されています。
不足を補って一発逆転しましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート