印象に残るエントリーシートの書き方を徹底解説!

印象に残るエントリーシートの書き方を徹底解説!

はじめに

インターンシップや採用活動の選考に進むためには、まずESを通過する必要があります。

しかし、大量に届くESのなかで、自分のESに注目してもらえるか不安になることがあるでしょう。

ESのコツは、企業のニーズを理解したうえで的確にアピールする文章を書くことです。

ESに取り組む前に知っておきたい、志望動機や自己PRの書き方、視覚効果の活用方法を具体例込みでご紹介します。コツをつかむだけで、人事担当者の目に留まるESを書けるようになるでしょう。

【印象に残るES】ESの重要性

エントリーシートは面接に進むための第一関門で、非常に重要です。

「最初の書類選考を突破すれば、エントリーシートは関係ない」と思っている方もいますが、実はそのあとの選考でもあらためてエントリーシートをチェックされる可能性があります。

内定をもらえるまで影響する大切な書類なので、慎重に記入しましょう。

ただ、書類選考ではエントリーシートの細かい内容よりも印象が合否を左右します。

特に大企業・人気企業の採用担当者は、何百人・何千人から送られるエントリーシートをすべて読む時間がありません。

印象に残るエントリーシートを書けないと、ほとんど中身を見てもらえないまま落とされる可能性もあります。

書き出しが印象的なエントリーシートだと、中身も目を通してくれる確率が高まるでしょう。

【印象に残るES】書き方のコツ

印象に残るエントリーシートを書くための、書き方のコツを紹介します。

パソコンからエントリーシートを提出する企業では、全エントリーシートが同じ活字だけの書類になるでしょう。

見た目でなかなか差がつかない以上、書き出しの一文や、読みやすさが勝負を分けます

選考後半で候補者が少なくなってくれば、履歴書や面接で何を述べるかが大切です。

しかしエントリーシートの段階では、採用側が何を述べるかまで、細かくチェックできる余裕がありません。

書き方を工夫して、まずは読んでもらえる書類にする必要があります。

書き方を統一する

1枚のエントリーシート内で、書き方を統一させることは非常に大切です。

書き方が統一されていないと、全体的に乱雑で読みにくい印象を与えてしまいます

統一性が大切になる代表的な部分は、箇条書きを使う際の表記です。

箇条書きは、エントリーシートを読みやすくまとめるのに有用なテクニックです。

ある項目で「1・2・3」と箇条書きをしているのに、別の項目で「1つ目・2つ目」と書かないようにしましょう

語尾の統一も大切です。

もちろん基本は「です・ます」調ですが、自分の長所やモットーを書く際に一部「である・だ」調を使いたい方もいらっしゃるかもしれません。

しかし「1、毎日元気良く挨拶します」「2、ありがとう・ごめんなさいをはっきり言うのが大切だ」という書き方では違和感があります。

箇条書きを使うなら、項目にしっかり統一感をもたせましょう

視覚効果やイラストも活用しよう

オンラインでESを提出する場合は規定の文字だけしか使えませんが、紙媒体で提出する場合はフォントやイラスト、写真などを活用してみましょう。

簡単なところでは、強調したい文章を太字にしたり下線を引いたりするだけで、格段に読みやすくなります。

ベンチャー企業など、クリエイティビティやオリジナリティを重視する企業の場合、自己PR欄にイラストや写真を盛り込んで個性を強調してみるとよいでしょう。

ただし、自己PRと無関係のイラスト・写真は逆効果です。

ワーキングホリデーや部活動、アルバイトなど、自己PRで記載している経験にまつわるイラストや写真を加えることで、人事担当者が実際の光景を想像しやすくなります。

無駄を省く

無駄を省き見やすい書類にする努力も大切です。

できるだけ目立とうと、エントリーシートであちこちにカラーを使う方がいます。

しかし強調が多いと、どこが一番強調したいのかわかりにくくなってしまうため、好ましくありません。

強調でここがポイントと示す場所は、2つか3つまでに抑えてください。

字数制限内で、いかに見やすくまとめるかのほうが重要です。

同じ理由で、枠内びっしり文字を埋め尽くすエントリーシートも良くありません

アピールしたいことがたくさんある場合も、優先順位をつけ、一番書きたいことだけに絞って書く習慣をつけてください。

これは履歴書を書くときも同様で、小さい文字がびっしり並ぶ、相手が読みにくい書類にならないよう注意しましょう。

論理的に説明する

論理的な説明を心がけることも意識してください。

具体的には、PREP法で書くと論理的な文章が作りやすいのでおすすめです。

PREP法とは、結論→理由→具体的事例→結論の順番に文章を続ける方法のことです。

例えば、「誰とでも仲良くなれる」ことを長所としてアピールする場合、最初に「私の長所は誰とでも仲良くなれることです」など結論を述べましょう

そのあとで誰とでも仲良くなれる理由(「田舎暮らしで、お年寄りから子どもまであらゆる世代の方と交流をしてきたから」など)を付け加えます。

そして、その長所が活かされた具体的な事例を示しましょう

最後に「誰とでも仲良くなれる強みを活かして貴社の営業でも多くの顧客の心をつかめるよう」など、もう一度結論を述べます

2回目の結論では、最初と同じ文を繰り返すのではなく「入社後に頑張りたい」「こんな形で活躍したい」など入社意欲を示す文で締めるのがおすすめです。

【印象に残るES】企業はエントリーシートの何を見るのか

エントリーシートで、企業の採用担当者はどんな点をチェックしているのでしょうか。

以下の見出しで、主なチェックポイントを5つ紹介しています。

長所やガクチカで何を書こうか迷ったときは、以下のポイントを伝えられる文章になるよう意識してください。

提出する前に、エントリーシートは必ず手元にコピーを残しておきましょう

なぜなら、受け答えがエントリーシートの内容と矛盾がないよう、面接前にエントリーシートを見返しておく必要があるためです。

面接のとき、エントリーシートに自分の長所をなんと書いていたか、忘れていたのでは困ります。

①実績

学生はビジネスで実績をあげられていない分、学歴や部活・インターンシップでの実績がチェックポイントです。

ただし「部活で優秀な成績を残した」だけでは良いアピールになりません。

その成績を出すためにどんな努力をし、その中で自分がどう成長できたかを書きましょう。

部活・サークルで役職に就いていた実績も、その肩書きだけを書いても意味がありません。

その役職で何をしてきたかが重要です。

インターンシップについては、長期・就業型で志望先の業種と近い企業での経験を書きましょう。

②人柄

エントリーシートでは、学生の人柄もチェックポイントです。

企業の社風・雰囲気・志望職種とマッチするかが見られています。

自己PR欄・長所や短所を記入する欄は、特に人柄が出やすい項目です。

ホームページなどで、企業が求める人物像をきちんと確認しておきましょう。

自分から進んで行動できる人を欲しがっている企業に「自分は与えられた仕事を強い責任感でやり遂げられます」とアピールするのは良くありません。

長所が1つだけという人間はいないため、自分の人柄の中から企業に響きそうなアピール材料を探してください。

③熱意

採用担当者は、エントリーシートから学生の熱意も感じ取りたいと思っています。

特に志望動機や自己PR欄は、熱意をアピールできる場所です。

志望理由を書くときは、どうしてその業界を選んだかではなく、業界の中でもその企業に決めた理由が伝わる文章を書きましょう。

入社後にどんな社員になりたいか・どんな活躍をしたいかを書くのも効果的です。

長所を記入する欄で、自分の長所を活かした働き方(「傾聴力を活かし、顧客から信頼される営業マンになりたい」など)をしたいと書くこともできます。

④スキル

エントリーシートは、正しい日本語を使う力・読みやすい文章を書く力も試される書類です。

敬語の間違いなどは、常識力が足りないと判断されても仕方ありません。

話し言葉では「御社」と言うべきところを書き言葉では「貴社」にするなど、基本的な敬語のルールを確認しておきましょう。

文章の流れが論理的かもチェックされています。

手書きのエントリーシートでは、字の丁寧さが見られていることも多いです。

特に事務系など丁寧な仕事をできることが求められる仕事では、字の汚いことが大きなマイナス評価になる可能性があります。

【印象に残るES】項目別の書き方のポイント

人事担当者の目にとまり、印象に残るESを作るためには、いくつかのコツがあります。

特に志望動機や自己PRは、ほかの志望者との差別化をはかれる重要な部分なので、ポイントをつかんでおきたいところです。

ここでは、書く内容の決め方、書き方については例文も示しながら解説していきます。

また、たくさんのESの中で人事担当者の目を引くためには、視覚によるインパクトも大切です。

志望動機は簡潔・具体的に!

志望動機を書く場合は、

  1. 志望動機
  2. 志望動機の具体的な内容
  3. 志望のきっかけや自分のスキルとの関係
  4. 入社後活躍したいこと

という順番に文章を構成します。具体的な例文は次の通りです。

①貴社の営業部門で法人営業に携わりたいです。

②具体的には、新商品をソリューションとともに提案していく新規事業部に所属したいと考えています。

③◯◯の市場でトップのシェアを誇っている貴社ですが、企業研究やOB訪問を通して、新たな◯◯という市場開拓への意気込みを感じました。
私は大学でマーケティングを学び、産学連携プロジェクトを通して◯◯という製品の市場化を実現しました。
◯◯という強みを持つ貴社で、私の経験やスキルを活かし、より多くのお客さまが便利に過ごせるようなソリューションを提案していきたいです。

④入社後はなるべく多くの現場に訪れ、お客さまの生の声を聞きたいです。
データと生の声を合わせながら、ニーズの高いソリューションを提案していきます。また、お客さまと会社との架け橋になるような存在を目指します。

自己PRは結論ファースト!

自己PRを書く場合は、

  1. 結論
  2. 結論に至るまでの具体的なエピソード
  3. 仕事でいかに活かせるか

という構成にしてみましょう。例文は次の通りです。

①私の強みは、粘り強く努力する点です。

②小学生から11年間空手をしており、個人戦・団体戦ともに経験してきました。
年に1回の大会に向けて日頃からトレーニングを行い、小学生から中学生にかけては毎年地区大会で優勝してきました。
高校に入り地区が広がったことで、強いライバルが現れ入賞できなくなりましたが、毎朝・毎夕2時間ずつトレーニングを重ね準優勝に返り咲くことができました。

③社員の方からは、なかなか営業で成果が出ず落ち込むことも多いとうかがいました。
逆境に粘り強く立ち向かう自分の強みを活かして、成果が出ないときもコツコツ努力を積み重ね、必ず成果をつかみ取りたいと思っています。

終わりに

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ESでは熱意を伝えたいあまり、あれもこれも盛り込みすぎてしまうことがあります。

しかし、内容が整理されておらず、情報過多のESは人事担当者にとって読みづらいため、すぐ脇に置かれてしまうかもしれません。

伝えたいことをシンプルに絞り、それを補強するための具体例や視覚効果を活用していきましょう。例文もぜひ参考にしてみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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