「企業研究、やった方がいいのは分かるけど、結局なにをどう調べたらいいのか分からない」。
27卒のみなさんの中で、こんなふうに手が止まっている人は驚くほど多いはずです。
就活サイトを開けば求人票が並び、口コミサイトを開けば断片的なレビューが流れてきて、IR資料を開けば数字の山。情報はあるのに、どれを拾えばよくて、どれを捨てていいのかが見えない。
そのまま面接に進んでしまい、「うちの強みはなんだと思いますか?」と聞かれてフリーズした、という話もよく聞きます。
この記事は、そんな「企業研究のやり方そのものが分からない」という入門段階の27卒のために書きました。
調べる観点、信頼できる情報源、進め方、ESや面接への落とし込みまで、最初の一社目をやり切れるレベルで体系化していきます。
後半では、調べたことが散らからないようにNotionで仕組み化する方法にも軽く触れますが、主役はあくまで企業研究そのもののやり方です。
- 企業研究とは何か、なぜ27卒に必要なのか
- 企業研究で必ず押さえるべき10の観点
- 信頼できる情報源の使い分けと優先順位
- 初心者でも詰まらない具体的な進め方ステップ
- 調べた内容をESと面接に活かす方法
- 企業研究をこれから始める27卒の人
- 調べているのに情報がまとまらない人
- 面接で「志望動機」を聞かれると言葉に詰まる人
- そもそも何を調べればいいか正解が分からない人
目次[目次を全て表示する]
そもそも企業研究とは何か
企業研究という言葉はあちこちで聞きますが、ふんわりした理解のまま進めている人が大半です。まずは「何のために、何をする行為なのか」をきちんと定義しておきましょう。
企業研究は「企業を知る」ことではなく「自分との接続点を探す」こと
多くの27卒が、企業研究を「会社のことを暗記する作業」だと思い込んでいます。
たしかに事業内容や売上規模を覚えるのは入り口として必要です。
ですが企業研究の本当のゴールは、覚えた情報をベースに「自分とその企業がどこで噛み合うか」を言語化できる状態を作ることにあります。
面接官が知りたいのは、あなたがどれだけ会社案内をなぞれるかではありません。
「うちで働いたら何をしてくれそうか」「うちの空気と合いそうか」を測りたいのです。
つまり企業研究は、相手の情報を集める一方通行ではなく、自分の経験・志向と照らし合わせるマッチング作業だと捉え直すと、調べるべきポイントが一気にシャープになります。
暗記ではなく接続。これが最初に持っておきたい姿勢です。
企業研究と業界研究はレイヤーが違う
もうひとつ、最初に区別しておきたいのが業界研究との違いです。
業界研究は「市場全体の地図を作る」作業で、その業界の成り立ち、プレイヤーの構図、収益モデル、これからの逆風と追い風を見ます。
一方の企業研究は、その地図のなかで「特定の一社」にズームインして、ポジション・強み・働く人・カルチャーまでを掘り下げる作業です。
この2つを混同したまま進めると、業界の一般論ばかり調べて、肝心の「その会社ならではの話」がない志望動機ができあがります。
順番としては、業界研究で全体像をうっすら掴んでから個社の企業研究に入ると、ピントが合いやすくなります。
逆に、気になる一社を起点に業界へ広げるルートもあります。
どちらでも構いませんが、レイヤーが違うことだけは意識しておきましょう。
- 企業研究のゴールは暗記ではなく自分との接続点の言語化
- 業界研究は地図づくり、企業研究は個社のズームイン
- 面接官が知りたいのはあなたとその会社の噛み合わせ
志望企業を一覧で並べて比較できる状態を作りませんか?
企業研究の入り口は、調べた情報を一か所に並べて見比べられる状態を作ることです。
就活市場が配布している「Notion企業マスタテンプレート」は、企業名・事業・強み・採用情報・自分の所感まで、研究で押さえるべき項目があらかじめ枠として用意されています。
記入欄が決まっているからこそ、調べ始めの27卒でも迷子にならずに研究を進められるのが特徴です。
ブラウザでメモを散らかしたり、Excelで列を増やすたびに崩れたりという失敗を避けられます。
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なぜ27卒にこそ企業研究が重要なのか
「企業研究は昔から大事」と言われ続けていますが、27卒の置かれた状況を踏まえると、その重みは一段と増しています。背景を整理しておきましょう。
選考の早期化で「迷っている時間」がない
27卒の就活は、実質的にインターンの段階から動き出します。
サマー、オータム、ウィンターと続くインターン選考は、本選考と内容も合否基準もほぼ地続きです。
つまり「3年生の夏には、もうある程度は志望業界と志望企業のあたりが付いている」状態が前提になりつつあります。
このスピード感の中で、行き当たりばったりで企業を眺めていると、気付いたときにはエントリー期限を逃しています。
早い段階で企業研究の型を持っておくことが、選考機会の数そのものを左右するのです。
ここで言う型とは、「どの観点を、どこから、どう調べるか」の自分なりの手順のことです。
毎社ゼロから悩まずに済む状態を作ると、研究のスピードと精度が両立します。
情報が爆発的に増えた時代だからこそ「捨てる技術」がいる
27卒のみなさんが触れる企業情報は、上の世代と比べて桁違いに多いです。
就活サイトの口コミ、X(旧Twitter)の現役社員投稿、YouTubeのOB動画、生成AIに尋ねた要約、企業の公式note。
取りに行こうと思えば、いくらでも入ってきます。
ところがこの状況、実は「全部読もうとした人から先に詰む」設計になっています。
情報源ごとに信頼度も鮮度もバラバラなので、優先順位を付けずに飲み込むと、矛盾した情報に振り回されて疲弊するだけです。
必要なのは、信頼できる順番を決めて、上から潰していくこと。
そして「これは今は読まない」と捨てる判断を持つことです。
企業研究は、足し算より引き算のセンスが問われる時代に入っています。
- 27卒はインターン段階で企業のあたりを付けておく必要がある
- 情報過多の時代は捨てる判断を持っている人が勝つ
- 毎社ゼロから悩まないための研究の型を早く作る
調べた情報を一気に貯められる場所、用意できていますか?
情報を集める前に、入れる箱を整えておくと研究のスピードが何倍にもなります。
就活市場のNotion企業マスタは、業界・事業・売上規模・採用人数・選考フロー・自分の所感まで一覧で扱える設計になっています。
あとから見返したときに、企業同士を横並びで比較できる構造なので、志望度の見直しにも使えます。
27卒の早期化スピードに合わせて、最初の一社を調べる段階から導入しておくのがおすすめです。
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企業研究で必ず調べるべき10の観点
「何を調べたらいいか分からない」という悩みの多くは、観点リストを持っていないことが原因です。ここでは最低限押さえたい10項目を3つのグループにまとめて紹介します。
事業と数字に関する観点
まず最初に押さえるのは、企業の足腰にあたる事業と数字です。
具体的には次の4観点を見ていきます。
ひとつめは「主力事業と売上構成比」。同じ社名でも、何で稼いでいるかで会社の顔は別物になります。
ふたつめは「直近3〜5年の業績推移」。伸びているのか、横ばいか、減っているか。
みっつめは「ビジネスモデル」。誰から、何を対価に、お金を受け取っているかを一文で説明できる状態が目安です。
よっつめは「市場ポジション」。業界内で何番手か、シェアはどれくらいかという立ち位置です。
ここまで揃うと、その会社の「土台」が見えてきます。
逆にここが曖昧だと、いくら社風や福利厚生を語れても、面接で「うちの主力は何だと思う?」と聞かれた瞬間に崩れます。
数字は嫌厭されがちですが、IR資料の最初の数ページを読むだけで充分です。
人と組織に関する観点
事業の輪郭が見えたら、次はそこで働く人と組織の観点です。
みっつのチェックポイントを置きます。
ひとつめは「社員の属性と平均像」。年齢構成、男女比、新卒比率、平均勤続年数。退職率まで見られると理想的です。
ふたつめは「組織カルチャー」。トップダウンかボトムアップか、評価軸が成果か行動か、意思決定が早いか慎重か。
みっつめは「育成方針とキャリアパス」。新卒1年目に何をやらせるか、3年目で何を任されるか、どんなロールへの広がりがあるか。
これらは公式情報だけでは見えづらく、社員インタビュー記事やOB訪問が大きな武器になります。
とくにカルチャーは、合う合わないがそのまま入社後の幸福度を左右する要素です。
「業績は良いがカルチャーがしんどい」会社に入ってしまうと、入社半年で疲弊します。
事業と同じくらい時間を割く価値があります。
採用と選考に関する観点
最後のグループは、自分が「受ける側」として知っておくべき情報です。
みっつ挙げます。
ひとつめは「採用人数と職種別の枠」。母集団が10人と300人の会社では、選考の通り方も求められる人物像も別物です。
ふたつめは「選考フローと所要期間」。エントリー〜内定までに、どんなステップが何回あるか。
みっつめは「過去のES設問・面接で聞かれたこと」。これは直近の合格者の体験談が一番頼りになります。
採用観点は、研究そのものの面白さは薄いものの、「自分が次に取るべき行動」を決めるための地図になります。
ESの設問が分かれば、自己分析のどの素材を磨けばいいかが逆算できます。
選考期間が分かれば、他社との並走スケジュールが立てられます。
つまりこの3つは、企業研究を「行動」につなげるラストワンマイルなのです。
- 事業と数字、人と組織、採用と選考の3グループ10観点でカバーする
- 数字はIR資料の最初の数ページを読むだけでも効果がある
- カルチャーは入社後の幸福度を左右するから事業と同じだけ時間を割く
信頼できる情報源とその優先順位
観点が決まったら、次に決めるべきは「どこから取りに行くか」です。情報源には信頼度の階層があり、これを意識しないと、研究の精度は一気にぶれます。
一次情報を最優先する
まず最強なのは、企業自身が出している一次情報です。
具体的には、企業の公式サイト、採用ページ、IR資料、決算説明会資料、社長メッセージ、統合報告書などが該当します。
これらは「企業が自分の口で言っていること」なので、事実関係についての信頼性は最高ランクです。
とくにIR資料は、上場企業であれば誰でも無料で読めるうえ、その会社が「何を強みだと自認しているか」「これからどこで戦うつもりか」を堂々と書いてくれています。
面接で語る材料を一次情報から拾うと、説得力が段違いです。
注意点として、一次情報は「企業に都合の悪いこと」はあまり書きません。
強みの裏返しとしての弱みや、業界の構造的な逆風は別のソースで補う必要があります。
とはいえ、まず最初に潰すべきは間違いなく一次情報です。
就活サイトの要約を読む前に、本家を10分眺めることから始めましょう。
二次情報・三次情報の使い分け
一次情報のあとに位置するのが二次情報と三次情報です。
二次情報は、新聞・経済誌・調査会社のレポートなど、第三者が一次情報を取材・加工して書いたものを指します。
日経電子版の企業ページや業界レポートはこの代表例です。
客観性が高く、企業が言わない不利な話や業界の構造分析が読めるのが強みです。
三次情報は、就活サイトの口コミ、SNSの社員投稿、まとめブログなどを指します。
速報性と「リアルな声」では一番ですが、書き手のバイアスや個人的な感情がそのまま混ざります。
使い方としては、一次で事実、二次で構造、三次で感情を補うと覚えておくと整理しやすいです。
三次情報を一次情報より先に読むと、悪い印象だけがインプットされて志望度が歪むので、必ず順番を守りましょう。
- 一次情報を最優先、まず公式サイトとIRに10分
- 新聞・業界誌は構造と弱みの補完に使う
- 口コミ・SNSは最後、感情情報として位置づける
業界研究と企業研究の違いと使い分け
序盤でも触れましたが、業界研究と企業研究はセットで語られがちで、混同が起こりやすい領域です。ここでは「実際にどう使い分けるか」に踏み込んで整理します。
業界研究は「ふるい」、企業研究は「掘削」
業界研究の役割は、世の中にある膨大な選択肢を絞り込む「ふるい」です。
市場規模、成長率、収益構造、主要プレイヤーの顔ぶれを並べて、「自分がいまから入って活躍できそうな業界」を3〜5本に絞ります。
ここで大事なのは、好き嫌いだけでなく、伸びている市場かどうかという視点を入れることです。
沈んでいく業界に飛び込むのは、流れに逆らって泳ぐようなものです。
ふるい終わったら、企業研究の出番です。
企業研究は、絞り込んだ業界のなかで一社一社を「掘削」していく作業になります。
業界の平均と比べて、その企業はどこが強いのか、弱いのか、平均なのか。
同業他社と並べて見ると、それぞれの個性がクッキリ浮かびます。
業界研究で地形を把握し、企業研究で井戸を掘る。このイメージで使い分けると迷いません。
同業他社比較で初めて「強み」が見える
もうひとつ強調したいのが、「強みは比較しないと存在しない」という事実です。
一社だけ眺めていると、すべての施策がすごく見えます。
でも本当の強みは、同業他社と並べて初めて輪郭がはっきりします。
たとえば「採用人数が30人」という情報は、それ自体では何も意味しません。
同業の競合が500人採用していれば「少数精鋭」になりますし、競合が10人ならその逆です。
同じ「研修制度が手厚い」という言葉も、業界平均と比べないと評価できません。
企業研究をするときは、必ず最低でも「本命1社+同業3社」の4社セットで進めましょう。
面接で語る差別化ポイントも、この比較作業から自然と浮かび上がってきます。
ひとつの企業を深掘りする時間と、横並びで比較する時間。両方をスケジュールに組み込んでおくのが、上達の近道です。
- 業界研究はふるい、企業研究は掘削
- 強みは比較しないと存在しない
- 本命1社+同業3社の4社セットで進める
同業4社を横並びで眺められる仕組み、もう持っていますか?
企業研究の精度は、何社を横並びで比べられるかで決まります。
就活市場の企業マスタテンプレートは、業界タグや売上規模でフィルタできるので、本命1社と同業3社をワンクリックで並べて見比べることができます。
同じ項目を同じ順番で埋める設計なので、企業ごとの差が一目で浮き上がります。
比較作業に毎回Excelを組み直していた時間を、丸ごと志望動機の言語化にまわせます。
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企業研究の具体的な進め方ステップ
観点と情報源が決まったら、あとは手を動かすだけです。ここでは初心者がそのまま真似できる進め方を3ステップに分けて紹介します。
ステップ1 公式サイトとIRを30分でざっと舐める
最初のステップは、欲張らずに「ざっと舐める」ことに徹します。
具体的には、企業の公式トップ・事業紹介・採用ページ・IRトップを順に開き、合計30分以内で全体像を掴みます。
このタイミングではメモを取らなくても構いません。
「主力事業はこのへんで、最近こういうトピックがあって、社員はこんな雰囲気で」という、ざっくりとした手触りを得ることが目的です。
細かい数字や言葉を最初から拾おうとすると、5分で疲れます。
ここで大事なのは、自分のなかに「印象の地図」を作ること。
「面白そう」「思ったより固そう」「事業がたくさんあって混乱した」など、感想ベースで構いません。
その第一印象が、あとの深掘りで掘る方向を決めるコンパスになります。
30分でざっと触る、というハードルの低さが、最初の一社を始められるかどうかの分岐点です。
ステップ2 10観点シートに事実を埋める
第一印象をつかんだら、本格的な情報収集に入ります。
ここで使うのが、先ほど紹介した10観点です。
事業と数字、人と組織、採用と選考のグループごとに、空欄を埋めていく感覚で進めます。
大事なのは、最初から完璧を目指さないことです。
埋まらない欄は「?」のまま残しておき、あとでOB訪問や口コミで補えばOK。
このステップの目的は「事実」と「未確認」を分けて可視化することにあります。
取り組む時間の目安は1社あたり1〜2時間。
慣れてくれば30分ほどで型通りに埋められるようになります。
ここで意識したいのが、出典を必ず併記しておくことです。
「IRの何ページ」「公式noteのこの記事」と書き残しておくと、あとで面接官に質問されても根拠を即答できます。
事実と感想を混ぜないという、地味ですが効く習慣です。
ステップ3 自分の言葉で要約と所感をまとめる
最後のステップは、調べた事実を「自分の言葉」に変換する作業です。
10観点の事実が並んだだけのシートは、まだただの資料です。
そこから「結局この会社はどんな会社なのか」を3〜5行で要約してみてください。
声に出して読んだときに、自分の言葉で説明できるかがチェックポイントになります。
続けて「自分はこの会社のどこに惹かれるか/違和感を覚えるか」も書き残します。
事実だけだと面接で語れません。
事実×自分の感情の組み合わせで初めて、あなただけの志望動機の素材になります。
ここまでやって、ようやく1社の企業研究が完了します。
大変そうに見えますが、慣れると驚くほどスピードが上がるので、最初の3社さえ乗り越えれば自走できます。
- ステップ1は30分でざっと舐める、第一印象を作る
- ステップ2は10観点シートで事実と未確認を可視化する
- ステップ3は自分の言葉で要約+所感まで持っていく
企業研究の結果をESや面接に活かす方法
調べることがゴールではありません。集めた情報を、ESと面接という出力に変換できて初めて企業研究は完成します。ここでは具体的な落とし込み方を見ていきます。
志望動機は「事実×自分の経験」の掛け算で作る
志望動機がどうしても薄くなる人の多くは、事実と自分の経験を切り離して書いています。
「御社は業界シェア1位で、海外展開も進めていて、若手の裁量が大きい点に魅力を感じました」。
これだとパンフレットの感想文です。
強い志望動機は、企業の事実と自分の経験を「だから」でつなぐ構造をしています。
たとえば「海外展開が進んでいる」という事実に対して、自分の留学経験や英語学習の継続を結びつける。
「若手の裁量が大きい」という事実に対して、サークルやアルバイトでリーダーを任されて手応えを得た経験を結びつける。
事実は他の応募者と被りますが、紐づけた経験はあなただけのものなので、自然と差別化が生まれます。
企業研究で集めた10観点のなかから、自分のエピソードに刺さるものを2〜3個ピックアップし、「だから自分はこの会社で活きる」と言い切るのが志望動機の骨組みです。
逆質問は企業研究の質がもっとも露骨に出る
面接の最後に必ず聞かれる逆質問は、企業研究の深さがいちばん露骨に出る場面です。
調べていない人は「御社の強みはなんですか?」「やりがいはなんですか?」のような、公式サイトに書いてあることを聞いてしまいます。
ここで面接官の評価は静かに下がります。
逆に、よく調べている人は「先日のIR資料で○○事業の伸びが大きいと拝見しましたが、現場ではどんな手応えがありますか」のように、一次情報に紐づいた具体質問を投げます。
これだけで「ちゃんと見てきた人だな」という空気になります。
逆質問は2〜3個用意しておきましょう。
うちひとつは、調べた事実をベースにした具体的な質問。
もうひとつは、面接官個人のキャリアや一日の働き方を聞く人間味のある質問。
これが鉄板の組み合わせです。
企業研究の成果を、最後の数分で全部回収できる場面なので絶対に手を抜かないでください。
- 志望動機は企業の事実×自分の経験を「だから」でつなぐ
- 逆質問は一次情報ベースの具体質問を必ず1つ用意する
- 事実だけでは語れず、感情と経験を必ず添える
調べた事実をESにそのまま流し込む準備、できていますか?
企業研究で集めた事実は、ESに転用してこそ価値が生まれます。
就活市場のNotion ES管理テンプレートは、設問単位で自分の文章を蓄積していく構造で、企業研究で集めた事実をその場で参照しながら書き進められます。
過去に書いた回答を使い回したり、企業ごとに微調整したりが圧倒的にラクになります。
志望動機が毎回ゼロから書き直しになっている27卒には、特に効きます。
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Notionで企業研究を仕組み化する
ここまでの内容を実行に移すと、すぐに直面するのが「集めた情報をどこに置くか問題」です。最後にNotionを使った仕組み化のヒントをまとめます。
1社=1ページではなく1社=1レコードで持つ
Notion初心者がやりがちなのが、企業ごとに自由形式のページを作って、長文メモを書き連ねるパターンです。
これは見た目は整っているのですが、企業同士を横並びで比較できないという致命的な弱点があります。
おすすめは、データベースを1つ作って「1社=1レコード」で扱う方式です。
列に「業界」「事業」「強み」「採用人数」「選考フロー」「自分の所感」などを並べておけば、ひとつの画面で全企業を一望できます。
フィルタを使えば「IT業界だけ」「志望度A以上だけ」のような切り出しも一瞬です。
もちろん、レコードを開けば自由記述スペースもあるので、長文メモも残せます。
「構造化された比較」と「自由なメモ」を両立できるのが、Notionをわざわざ使う価値です。
Excelでも近いことはできますが、検索性とリンクのしやすさで一歩劣ります。
テンプレ化して毎回ゼロから作らない
もうひとつ大事なのが、毎回ゼロから入力欄を作らないことです。
企業研究のたびに「あれ、なに調べるんだっけ」と悩んでいたら、研究の本筋に集中できません。
10観点をあらかじめテンプレ化しておき、新しい企業を追加するときはそのテンプレを複製するだけの状態を作りましょう。
Notionには「テンプレートボタン」という機能があり、これを使えばワンクリックで型通りのページが生成されます。
もちろん、ゼロから自作するのは大変なので、就活向けに設計済みのテンプレートを使うのが現実的です。
就活市場が配布している企業マスタテンプレートは、まさに10観点を埋められる前提で作られているので、初日から型を持って始められます。
「型を作るところから始める人」と「型を借りて運用に集中する人」では、最初の1か月で進む距離がまったく違います。
Notion初心者ほど、テンプレに頼って手戻りを減らしてください。
- 1社=1レコードで横並び比較できる構造にする
- 10観点をテンプレ化して毎回ゼロから作らない
- 初心者は配布テンプレに頼って運用に集中する
10観点が最初から入った企業研究テンプレ、無料で使ってみませんか?
本記事で紹介した10観点を、そのまま入力欄として持っているのが就活市場の企業マスタテンプレートです。
事業・数字・組織・採用・自分の所感まで、空欄を埋めるだけで研究が進む構造になっています。
業界タグや志望度でフィルタもできるので、本命と同業他社を一画面で比較できます。
これから企業研究を始める27卒にとって、最初の一歩を最短ルートに変える道具です。
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まとめ
企業研究は、会社のことを暗記する作業ではなく、自分とその会社の接続点を言語化する作業です。
27卒の就活はインターン段階から実質スタートしているため、早い時期に「研究の型」を持つかどうかで、半年後に向き合える企業の数がまったく変わります。
調べるべき観点は、事業と数字・人と組織・採用と選考の3グループ10観点。これを毎回同じ枠で埋めれば、初心者でもブレません。
情報源は一次情報を最優先、二次情報で構造を補い、三次情報で感情を補うという順番を守ってください。
進め方は「30分で舐める→10観点を埋める→自分の言葉で要約する」の3ステップ。最初の3社さえ乗り切れば、あとは自走できます。
そして集めた情報は、ESと面接という出力に必ず接続してください。
事実と自分の経験を「だから」でつなぐ志望動機、一次情報ベースの逆質問。これが企業研究の本当のゴールです。
最後に、研究の効率と再現性を一段引き上げたい人は、Notionと配布テンプレートを活用してみてください。
調べる時間より、自分について考える時間のほうが圧倒的に多くなる、それが企業研究の理想形です。
27卒のみなさんの就活が、納得感のあるものになることを願っています!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート













