GABの問題と攻略ポイント|出題内容を分野別にわかりやすく解説

GABの問題と攻略ポイント|出題内容を分野別にわかりやすく解説

就職活動の適性検査では、「GAB」を受検することがあります。

GABではどんな問題が出るのか、出題内容を事前に把握しておきたい就活生も多いでしょう。

この記事では、GABの問題の全体像と分野別の攻略ポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • GABの問題構成と出題分野
  • 分野別の攻略ポイント
  • 問題を効率よく解くテクニック
  • おすすめの対策ツール・教材
この記事をおすすめしたい人
  • GABの出題内容を知りたい
  • GABの対策を始めたい
  • 分野別に効率よく対策したい

GABとは?基本情報と特徴

GABはSHL社が提供する総合職向けの適性検査で、論理的思考力を重視する企業で広く採用されています。ここではGABの基本情報を確認しましょう。

GABの概要

GABは「Graduate Aptitude Battery」の略称で、新卒総合職の採用選考に特化した適性検査です。

日本エス・エイチ・エル(SHL社)が開発・提供しており、受検者の知的能力と性格特性を総合的に測定します。

GABの能力検査は言語(長文読解・論理判定)と計数(図表読み取り)の2科目で構成されています。

SPIとは異なり、長文を論理的に分析する力や、図表から数値を正確に読み取って計算する力が重視されるのが特徴です。

GABにはペーパー形式とWeb形式(Web-GAB)があり、Web-GABの方が問題数が多く制限時間も短い傾向にあります。

性格検査も含まれており、全体の所要時間は約1時間30分程度です。

GABを導入している企業の傾向

GABは総合商社、コンサルティングファーム、金融機関、大手メーカーを中心に採用されています。

具体的には、三菱商事、伊藤忠商事、アクセンチュア、デロイトトーマツ、三井住友銀行などの企業がGABの導入実績を持っています。

これらの企業に共通するのは、大量の情報を素早く処理し、論理的に判断する能力を重視しているという点です。

GABの出題形式は玉手箱の一部と共通しており、玉手箱の「GAB形式」はGABの出題形式をベースにしています。

志望企業がGABを採用しているかは就活口コミサイトや先輩の体験記で事前に確認しておきましょう。

GABの受検形式と制限時間

GABにはペーパー形式のGABとWeb形式のWeb-GABの2種類があります。

ペーパー形式のGABでは言語が約25分で32問、計数が約35分で40問出題されます。

Web-GABでは言語が約25分で52問、計数が約35分で40問と、言語の問題数がペーパー形式より多くなっています。

Web-GABの言語では1問あたり約29秒で解答する必要があり、スピーディーな読解力が求められます。

計数では1問あたり約53秒で図表を読み取り計算を行う必要があり、正確な読み取りと素早い計算が不可欠です。

性格検査は約30分で実施され、行動特性や職務適性が測定されます。

GABの問題構成と出題分野の全体像

GABの能力検査は言語と計数の2科目で構成されています。ここでは各科目の出題形式と全体的な特徴を把握しましょう。

出題される分野と問題数

GABの能力検査は言語(長文読解・論理判定)と計数(図表読み取り)の2科目で構成されています。

言語科目では長文が複数提示され、各長文に対して設問が4問程度出題される形式です。

計数科目では図表やグラフが提示され、そのデータに基づいて計算問題が出題されます。

Web-GABの場合、言語は8つの長文に対して計52問、計数は複数の図表に対して計40問が出題されます。

ペーパー形式では言語が8つの長文に対して計32問、計数が複数の図表に対して計40問です。

性格検査では約300問の質問に回答し、受検者の行動特性や職務適性が測定されます。

分野ごとの配点・出題比率

GABでは言語と計数がそれぞれ独立した偏差値として企業に報告されます。

言語と計数の配点比率は公表されていませんが、企業にはそれぞれの科目のスコアが個別に提供されるため、両方でバランスよく得点することが重要です。

言語科目は1つの長文に対して複数の設問が出題されるため、長文の内容を正確に理解できれば連続して正解できる可能性があります。

計数科目も1つの図表に対して複数の設問があるため、図表を正確に読み取れれば連続正解が期待できます。

逆に長文や図表の読み取りを誤ると、その長文・図表に関連する複数の設問を全て落とすリスクがあることにも注意が必要です。

制限時間と1問あたりの解答時間

GABは制限時間に対して問題数が多く、時間との勝負になる適性検査です。

Web-GABの言語では25分で52問を解く必要があり、1問あたり約29秒しかありません。

ただし長文を読む時間も含まれるため、実質的な1問あたりの解答時間はさらに短くなります。

計数では35分で40問を解く必要があり、1問あたり約53秒の計算時間があります。

図表の読み取り時間を含めると、1問あたり実質30秒から40秒程度で計算を完了させる必要があります。

ペーパー形式の方が制限時間に若干の余裕がありますが、それでも十分な対策なしでは時間内に全問解答することは困難です。

GABの問題【言語科目】の内容と攻略法

GABの言語科目は長文読解と論理判定の形式で出題されます。ここでは言語科目の出題内容と攻略法を詳しく解説します。

出題される問題の種類

GABの言語科目では長文が提示され、設問の記述について「正しい」「正しくない」「本文からは判断できない」の三択で回答する形式です。

出題される長文はビジネス、経済、社会問題、科学技術など幅広いジャンルから出題されます。

1つの長文に対して4問程度の設問が設けられており、Web-GABでは8つの長文で合計52問が出題されます。

設問では本文の内容に基づいて論理的に判断することが求められ、自分の知識や常識ではなく本文の記述のみを根拠に回答する必要があります。

長文の分量は1つあたり300字から500字程度で、SPIの長文読解と比較すると1つ1つの文章は比較的短めです。

ただし問題数が多いため、素早く文章を読み取り正確に判断する力が問われます。

解き方のポイント

GABの言語科目を攻略するには、「正しい」「正しくない」「判断できない」の判断基準を明確にすることが最も重要です。

「正しい」は本文に記述されている内容と設問の記述が一致している場合に選択します。

「正しくない」は本文の記述と設問の記述が矛盾している場合に選択します。

「本文からは判断できない」は本文に関連する記述がない場合や、正しいとも正しくないとも言えない場合に選択します。

設問を先に読んでから本文の該当箇所を探す方法が時間効率に優れた解答アプローチです。

特に「本文からは判断できない」の判断は難しいため、「本文に明確な根拠があるかどうか」を基準に判断する習慣をつけましょう。

よくある間違いと対処法

GABの言語科目で最も多い間違いは、「正しい」と「本文からは判断できない」を混同することです。

本文に直接的な記述がなくても「おそらくそうだろう」と推測して「正しい」を選んでしまうケースが頻発します。

対処法としては、設問の記述に対応する本文の箇所を必ず特定し、明確な根拠がなければ「判断できない」を選ぶことを徹底しましょう。

また、本文の記述を「正しくない」と判断する際に、部分的な相違を見落とすミスも多く見られます。

設問の記述と本文の記述を単語レベルで比較し、微妙な表現の違いにも注意を払うことが重要です。

時間に追われて長文を十分に読まずに回答すると正答率が著しく低下するため、最低限の読解は省略しないようにしましょう。

GABの問題【計数科目】の内容と攻略法

GABの計数科目は図表やグラフからデータを読み取って計算する形式です。ここでは計数科目の内容と効果的な攻略法を紹介します。

出題される問題の種類

GABの計数科目では図表やグラフが提示され、そのデータを基に計算して正解を導く問題が出題されます。

出題される図表には棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、表形式のデータなど多様な形式があります。

設問では「前年比の増減率」「構成比」「合計値からの割合」「複数年度の比較」などが問われます。

1つの図表に対して複数の設問が出題される形式で、図表を正確に読み取れるかどうかが複数問の正否に影響します。

選択肢は5つ程度用意されており、概算で絞り込める問題も多い一方で、正確な計算が必要な問題もあります。

Web-GABでは電卓の使用が認められるため、電卓操作に慣れておくことも重要なポイントです。

解き方のポイント

計数科目の攻略には、図表の読み取り精度を上げることと計算スピードを鍛えることの2点が重要です。

まず図表が提示されたら、タイトル、単位、軸のラベル、凡例を確認してデータの全体像を把握しましょう。

設問を読んで求められている計算内容を明確にしてから、必要なデータを図表から抽出して計算に取りかかります。

増減率の問題では「(今年の値−前年の値)÷前年の値×100」の公式を使い、概算で選択肢を絞り込んでから正確な計算を行うと効率的です。

構成比の問題では各項目の合計を先に計算し、求められている項目の割合を算出します。

複数の図表を横断して計算する問題もあるため、複数のデータソースを組み合わせて解答する練習も重要です。

よくある間違いと対処法

計数科目で最も多い間違いは、図表の単位や目盛りの読み間違いです。

「百万円」と「千万円」、「人」と「千人」など、単位を見誤ると桁数が全く異なる答えになってしまいます。

問題を解き始める前に必ず単位を確認し、計算結果の桁数が妥当かどうかをチェックする習慣をつけましょう。

増減率の計算では基準となる年度や数値を取り違えるミスも頻発します。

「前年比」なのか「基準年比」なのかを明確に区別し、分母にどの数値を使うかを間違えないよう注意が必要です。

電卓を使用する際はキー入力ミスにも注意し、重要な計算は2回行って結果を確認することをおすすめします。

GABの問題【性格検査】の内容と攻略法

GABには能力検査に加えて性格検査も含まれています。ここでは性格検査の概要と対策ポイントを解説します。

出題される問題の種類

GABの性格検査では、日常の行動や考え方に関する質問が約300問出題されます。

質問形式は「私は計画を立てて行動するタイプだ」といった文に対して、「あてはまる」から「あてはまらない」までの段階で回答する形式です。

測定される項目は対人関係、仕事への取り組み方、感情のコントロール、チームワークなど多岐にわたります。

約30分の制限時間が設けられており、1問あたり約6秒のペースで回答する必要があります。

性格検査には正解・不正解はありませんが、企業が求める人物像との適合度が評価されます。

一貫性のない回答や極端な回答は信頼性が低いと判断される可能性があるため注意が必要です。

解き方のポイント

性格検査では自分の素直な気持ちで回答することが最も重要です。

企業が求める回答を予想して意図的に回答を歪めると、回答の一貫性が崩れて信頼性が低いと判断される可能性があります。

性格検査には「嘘発見」の仕組みが組み込まれており、似たような質問が角度を変えて複数回出題されます。

そのため矛盾した回答をすると検知され、テスト全体の信頼性が低下する恐れがあります。

回答のペースを一定に保ち、各質問に対して深く考えすぎずに直感的に回答することが大切です。

迷った場合は「どちらかと言えば」の中間的な選択肢を選ぶよりも、自分が普段取る行動に近い方を選ぶことをおすすめします。

よくある間違いと対処法

性格検査で最も多い失敗は、「理想の自分」を演じようとして回答が一貫しなくなることです。

全ての質問に対して「積極的」「前向き」と回答すると、現実離れした人物像として信頼性が疑われます。

また、全ての質問に中間的な回答を選ぶことも避けるべきです。

中間回答ばかりだと「自己理解が不足している」「回答を回避している」と判断される可能性があります。

性格検査は能力検査ほど対策に時間をかける必要はありませんが、事前に自己分析を行い、自分の性格や行動傾向を客観的に理解しておくことが重要です。

自己分析ができていれば回答に迷うことが減り、一貫性のある回答をスムーズに進められるようになります。

GABの問題を効率よく解くテクニック

GABで高スコアを獲得するには、正確さとスピードの両方を兼ね備えた解答力が必要です。ここでは効率的な解答テクニックを紹介します。

時間配分の戦略

GABでは長文・図表1つあたりの時間配分を事前に決めておくことが重要です。

Web-GABの言語では8つの長文に対して25分の制限時間があるため、1つの長文あたり約3分が目安です。

各長文を1分で読み、残りの2分で4問程度の設問に回答するペースが理想的です。

計数では複数の図表に対して35分の制限時間があるため、1つの図表あたり5分から7分程度の配分で解答しましょう。

時間が足りないと感じたら、解きやすい問題から先に解答し、難しい問題は後回しにすることも有効な戦略です。

消去法の活用

GABの計数科目では概算による消去法が非常に有効です。

図表の読み取り問題では、正確な計算をしなくても概算で明らかに範囲外の選択肢を除外できる場合が多くあります。

例えば構成比を求める問題で、目視で約30%と判断できれば、15%や60%の選択肢は除外できます。

言語科目でも、本文に全く関連のない内容の選択肢は素早く除外して検討対象から外すことで時間を節約できます。

消去法で選択肢を2つまで絞り込めれば正解確率は50%となるため、時間がない場合でも一定のスコアを確保できます。

正答率を上げるコツ

GABの正答率を上げるには、GAB形式の問題に特化した練習を繰り返すことが最も効果的です。

GABの出題形式は独特であり、他の適性検査の対策だけではカバーしきれない部分があります。

言語科目では三択の判断基準を体に染み込ませるために、最低でも100問以上の練習問題を解くことをおすすめします。

計数科目では図表の読み取り精度と計算スピードの両方を高める必要があるため、時間を計って練習することが不可欠です。

模擬テストを受けた後は正答率の低い分野を分析し、その分野に重点を置いた対策を行うことで効率よくスコアを伸ばせます。

GABの問題対策におすすめのツール・教材

GABの対策には専用の教材やツールが不可欠です。ここでは効果的なGAB対策方法を紹介します。

無料サイト・アプリ

GABの対策として、まずは無料のWebテスト対策サイトやアプリで出題形式に慣れることをおすすめします。

GAB形式の言語問題(三択の論理判定)を体験できるサイトでは、本番の出題形式を把握するための入門として活用できます。

計数科目の図表読み取り問題を練習できるアプリもあり、通学時間などのスキマ時間に練習できます。

ただし無料コンテンツでは問題数や解説の質に限りがあるため、本格的な対策には対策本の併用が必須です。

無料ツールはあくまで導入として位置づけ、対策の中心は対策本と模擬テストに置くことが効果的です。

おすすめの対策本

GAB対策の定番教材は「これが本当のCAB・GABだ!」(SPIノートの会著)です。

この対策本はGABの全出題形式を網羅しており、実際の出題に近い問題と詳しい解説が収録されています。

Web-GAB対策には「これが本当のWebテストだ!(1)」も有効で、玉手箱のGAB形式問題の対策として活用できます。

対策本は1冊を最低3回は繰り返し解き、解法パターンを完全に定着させることを目標にしましょう。

間違えた問題にはチェックをつけて集中的に復習し、弱点を確実に克服していくことが重要です。

模擬テストの活用法

GABの対策で最も効果的なのは、本番と同じ制限時間で模擬テストを解くことです。

GABは時間との勝負となる適性検査であるため、時間感覚を身につけることが合格への近道です。

模擬テストでは正答率だけでなく、各問題にかかった時間も記録して分析しましょう。

時間がかかりすぎている分野を特定し、その分野の対策を強化することで全体的なパフォーマンスが向上します。

模擬テストは最低3回は受験し、回を重ねるごとにスコアが向上していることを確認しながら対策を進めることをおすすめします。

まとめ

GABはSHL社が提供する総合職向け適性検査で、言語(長文読解・論理判定)と計数(図表読み取り)の2科目と性格検査で構成されています。

言語科目では三択の論理判定形式、計数科目では図表からのデータ読み取りと計算が中心で、いずれもスピードと正確さが求められます。

効率よく対策を進めるには、まず出題形式の全体像を把握し、GAB形式に特化した問題演習を繰り返すことが重要です。

対策本と模擬テストを活用して十分な準備を行い、本番に自信を持って臨めるよう計画的に対策を進めましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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