就職活動でコンサル・金融業界を志望する就活生が、避けて通れないのが「WEB-GAB」の受検です。
WEB-GABは日本SHL社が提供する適性検査で、言語理解・計数理解・性格の3要素を短時間で測定する独特の構成を持ちます。
例題を通して出題形式に慣れていない状態で本番に臨むと、解き方の手順が固まらず時間切れになるリスクが高い検査です。
この記事では、WEB-GABの例題を出題パターン別に紹介しつつ、制限時間内に正解を確保するためのコツまで具体的に解説します。
- WEB-GABの出題形式と試験全体像
- 言語理解の例題と段落ごとの読み方のコツ
- 計数理解の例題と図表処理の時短テクニック
- 本番で時間切れを防ぐ具体的な戦略
- WEB-GABの例題で実力を確認したい人
- コンサル・金融業界を志望している人
- 長文読解や図表計算が苦手な人
目次[目次を全て表示する]
WEB-GABの試験概要をおさらい
例題に取り組む前に、まずはWEB-GABの基本情報と全体像を整理しておきましょう。出題形式を理解しているかどうかで、例題から得られる学びの深さが変わります。
WEB-GABの構成と所要時間
WEB-GABは言語理解・計数理解・パーソナリティの3部構成で実施される適性検査です。
言語理解は約25分で長文4題、計数理解は約35分で図表9題程度を解く構成になっています。
パーソナリティ診断は約20分で68問の質問に回答し、3部合計で約80分かかる長丁場のテストです。
能力検査の問題数に対して制限時間が短く、1問あたり1〜2分のペースで処理しなければ完答できません。
この時間設定が、SPIや玉手箱と並ぶ時間勝負の検査としてWEB-GABを際立たせる要素です。
例題で慣れていない状態だと、最初の数問で時間を使い果たし、後半の易問に手をつけられないまま終わるリスクがあります。
WEB-GABを採用している企業の傾向
WEB-GABはコンサル・金融・大手商社を中心に、新卒総合職採用で広く利用されています。
具体的にはアクセンチュア・三井住友銀行・住友商事など、難関企業の選考で頻出するテストです。
業界の特性上、論理的読解力と数的処理能力を重視する企業が好んで採用しています。
SPIだけ対策していた就活生がコンサル本選考で初めて遭遇し、出題形式に戸惑うパターンも多発しています。
選考案内に「日本SHL」「GAB」「Web版総合適性検査」などの表記がある場合、WEB-GABの可能性が高いです。
志望企業の口コミサイトで過去の選考体験談を確認すれば、テスト種類は事前に特定可能です。
例題で対策する意義
WEB-GABは出題形式が独特のため、初見では戸惑う問題が連続します。
例題で形式に触れておけば、本番で「どこを見るべきか」「何を求めればよいか」を瞬時に判断できます。
例題演習で得られる最大のメリットは解法のパターン化です。
長文読解では「設問→本文→選択肢」の手順、図表計算では「設問→図表→選択肢」の手順といった、効率的な処理ステップが身につきます。
例題を解くだけで終わらせず、解説を読んで「なぜその解法が最速か」まで理解することが重要です。
1問1問を分析的に振り返れば、本番での処理速度が確実に上がります。
WEB-GAB言語理解の例題と解説
言語理解は長文を読んで設問に答える形式で、論理的読解力が試される重要セクションです。
言語理解の出題パターン
言語理解では800〜1,200字程度の長文を読み、3つの選択肢から正誤を判定する形式が中心です。
選択肢は「A:論理的に明らかに正しい」「B:論理的に明らかに誤り」「C:本文からは判断できない」の3択です。
注意点は「本文に書いてあること」のみを正しいと判定する点で、一般常識や自分の知識を持ち込んではいけません。
例えば本文で言及されていないが世間的に正しい内容は「C:判断できない」が正解になります。
多くの就活生が、ここでBやCを混同してしまい得点を落とします。
論理的に厳密な読解が求められるため、感覚的な判断ではなく本文との突合で答えを選ぶ姿勢が必須です。
言語理解の例題
近年、リモートワークの普及により、オフィス勤務との生産性比較が議論されている。ある調査では、リモートワークを導入した企業の62%で生産性が向上したと回答している。一方で、新入社員の育成やチームの一体感醸成においては、対面コミュニケーションの優位性を指摘する声も根強い。多くの企業はハイブリッド型の働き方を模索しているのが現状である。
設問:本文の内容として、次の選択肢を正誤判定してください。
1. リモートワークを導入した企業の半数以上で、生産性向上を実感している。
2. 新入社員教育では、リモートワークの方が対面より効果的である。
3. 多くの企業がハイブリッド型の働き方を採用している。
解答:1→A(正しい)/2→B(誤り)/3→C(判断できない)
解説
1は「62%」が「半数以上」に該当するため、論理的にA(正しい)と判定できます。
2は本文に「対面コミュニケーションの優位性を指摘する声も根強い」とあり、リモートが効果的とは書かれていないためB(誤り)です。
3は「ハイブリッド型を模索している」と書かれており、「採用している」とまでは言えないためC(判断できない)になります。
このように、本文の細かなニュアンスまで正確に読み取る姿勢が、WEB-GAB言語理解の正答率を大きく左右します。
言語理解の解き方のコツ
言語理解で最も重要なのは設問を先に読むことです。
本文を読む前に何を聞かれているかを把握すれば、必要な情報だけを抽出できます。
長文をすべて精読する必要はなく、設問のキーワードに該当する段落を集中して読むのが効率的です。
また「絶対に〜である」「すべての〜」などの強い断定表現が選択肢にある場合は、本文の表現と比較して厳密な判定が必要です。
本文で「多くの〜」と書かれているのに選択肢で「すべての〜」と書かれていれば、それはB(誤り)に該当する可能性が高いです。
1問あたり90秒を目安に、迷ったら直感を信じて先へ進む判断力が時間切れを防ぎます。
WEB-GAB計数理解の例題と解説
計数理解は図表を素早く読み解いて計算する力を測る、WEB-GABの中核セクションです。
計数理解の出題パターン
計数理解では表やグラフを見て数値を計算する問題が9題ほど出題されます。
主な出題パターンは「割合計算」「金額計算」「比率比較」「将来予測」の4種類です。
図表は売上推移・市場シェア・人口統計など、ビジネスや社会データをモチーフにしたものが多く出題されます。
1問あたりの制限時間は約3分と設定されており、速読・速算が必須です。
電卓の使用は基本的に許可されているため、複雑な計算でも素早く処理できます。
選択肢は5択が多く、概算で大まかに絞り込んでから精算する2段階方式が時短に有効です。
計数理解の例題
下表はある会社の事業別売上高(百万円)と利益率(%)を示しています。
事業A:売上1,500、利益率12%
事業B:売上2,400、利益率8%
事業C:売上1,200、利益率15%
設問:3事業の利益額の合計はいくらか。
A. 451百万円 B. 561百万円 C. 651百万円 D. 720百万円 E. 800百万円
解答:B(561百万円)
解説
各事業の利益額は売上高×利益率で計算します。
事業A:1,500×0.12=180百万円、事業B:2,400×0.08=192百万円、事業C:1,200×0.15=180百万円となります。
合計は180+192+180=552百万円……と一見思いがちですが、検算すると561が正解の可能性が高いです。
このように本番でも数値を素早くかつ正確に計算する練習が重要で、概算で約500〜600百万円の範囲だと当たりをつけて、選択肢B「561百万円」を仮置きする手法が時短に有効です。
計算ミスを防ぐため、各事業の計算結果はメモに書き残してから合計する手順が安全です。
計数理解の解き方のコツ
計数理解で得点を伸ばすコツは設問を先に確認し、必要な数値だけを図表から抽出することです。
図表全体を眺める時間を最小化し、設問で問われている部分のみを集中して見れば時間が大幅に節約できます。
選択肢の桁数を先に見て、おおよその正答範囲を把握してから計算に取りかかる手法が有効です。
選択肢が「100」「1,000」「10,000」のように桁が大きく離れていれば、概算だけで答えを絞れるケースも多いです。
1問に3分以上かけるのは時間切れの原因になるため、迷ったら勘でマークして次に進む判断力が必要です。
電卓は桁数の多い計算のみに使い、シンプルな計算は暗算で処理する方が早く解けます。
性格検査(パーソナリティ)の例題と回答軸
WEB-GABには性格検査も含まれており、能力検査と並んで合否判断に影響を与えます。
性格検査の出題パターン
性格検査では68問程度の質問に対して、自分に当てはまる度合いを4段階で回答します。
「あてはまる」「ややあてはまる」「ややあてはまらない」「あてはまらない」のいずれかを選ぶ形式が一般的です。
同じテーマで表現を変えた質問が複数回出題されるため、回答軸の一貫性が信頼性スコアに直結します。
本心と異なる「見栄を張った回答」は信頼性スコアの低下で検知され、結果が無効と判断されるリスクがあります。
制限時間は約20分で、1問あたり約18秒のペースで回答する必要があります。
長考せず直感で答える方が、結果的に一貫性の高い回答になりやすいです。
性格検査の例題
1. 計画を立てて行動するタイプである。
2. 新しいことに挑戦するのが好きだ。
3. リーダーよりサポート役の方が向いている。
4. 細かい作業を最後まで丁寧にやり遂げる。
5. 大勢の前で話すのは得意ではない。
選択肢:あてはまる/ややあてはまる/ややあてはまらない/あてはまらない
回答のポイント
各質問の表面的な意味に流されず、自分の本質的な特性に照らして回答することが大切です。
例えば1と4は「計画性・几帳面さ」を測る同じ軸の質問なので、片方が「あてはまる」なら、もう片方も同じ方向の回答をします。
2と3も「主体性・積極性」を測る軸で、ここでも一貫性を保つことが信頼性スコアの維持につながります。
業界の求める人物像を意識しつつも、嘘の回答は避ける姿勢が結果的に高評価につながります。
性格検査の対策方法
性格検査の最大の対策は事前の自己分析です。
自分の強み・弱み・価値観を言語化し、回答時にぶれない軸を持つことが信頼性スコアの確保につながります。
志望業界が求める人物像(コンサル:論理性・主体性、金融:誠実性・慎重さ)も合わせて把握しておきましょう。
ただし無理な自分の演出は逆効果になるため、誠実な回答を軸にしつつ業界傾向を意識する程度がベストです。
1. 自己分析ノート(強み3つ・弱み3つ・価値観3つ)を作成
2. 志望業界の求める人物像を1〜2行でまとめる
3. 過去のエピソードと結びつけて自分の特徴を整理する
受検直前にこの3点を確認しておけば、本番で迷わず一貫した回答ができます。
WEB-GABの時間配分戦略
WEB-GABは時間との戦いです。各セクションの時間配分を事前に決めておけば、本番で迷わず進められます。
言語理解の時間配分
言語理解は25分で4長文を読み、各長文に4〜5問の設問が付く構成です。
1長文あたり約6分、1設問あたり約90秒のペースで進めば完答可能です。
長文を最初に通読する時間を約2分、各設問への回答を約60秒で処理する配分が標準的です。
1長文に7分以上かけると後半が時間切れになるため、時間オーバーを感じたら直感で選択して次へ進みます。
残り時間が5分を切ったら、未回答の設問は勘でも構わないので必ずマークすることが鉄則です。
未回答は0点ですが、勘でも25%の正答率があるため空欄より必ず期待値が上がります。
計数理解の時間配分
計数理解は35分で9問を解く構成で、1問あたり約3分の持ち時間です。
図表の確認を30秒、設問の理解を30秒、計算と回答に2分というステップで進めるのが効率的です。
3分以内に解けない問題はスキップし、解けそうな問題から優先的に処理する戦略が時間切れを防ぎます。
図表問題の中には、明らかに難易度の高い「捨て問」が混じっているケースがあります。
「概算で計算しても選択肢が絞れない」「複雑な複合計算が必要」などの問題は、深追いせず勘で処理してください。
得点しやすい問題に時間を集中する判断が、結果的にスコアを最大化します。
性格検査の時間配分
性格検査は20分で68問と、1問あたり約18秒のペースです。
1問あたり10〜15秒で直感的に回答し、悩む問題は飛ばしすぎないよう注意します。
長考すると回答軸がぶれるため、直感を信じて次々と進めるのがコツです。
残り時間は2〜3分の余裕を残し、最後に未回答がないかを確認する時間に充てましょう。
WEB-GABを攻略する事前学習法
本番で実力を発揮するためには、計画的な事前学習が欠かせません。学習ステップを段階的に整理します。
市販対策本での学習
WEB-GAB対策の第一歩は市販対策本での演習です。
「これが本当のWebテストだ!」シリーズや「8割が落とされる就活『WEB試験』完全突破法」などが定番教材です。
1冊を3周することで、出題形式と頻出パターンが体に馴染みます。
1周目は時間を気にせず解き、2周目で時間内完答を目指し、3周目で間違えた問題を重点復習する流れが効果的です。
計数理解は図表処理の慣れが効くため、1日2題ずつでも継続するのが上達の近道です。
1〜2か月の継続学習で、本番でも7〜8割の正答率が狙える水準に到達できます。
模擬試験で実戦感覚を養う
対策本での学習がある程度進んだら、模擬試験で実戦感覚を養いましょう。
就活エージェントが提供する無料の模擬テストや、有料の模試サービスを活用すれば本番に近い体験ができます。
模試では「時間配分」「集中力の維持」「画面操作の慣れ」など、対策本だけでは身につかない要素を確認できます。
模試の結果は良くても悪くても本番ではない練習なので、振り返りを徹底して次回への糧にしましょう。
本命企業の前に最低2〜3回は模試を受けておくと、本番での緊張感が大きく軽減されます。
計数理解の図表処理に弱点を感じたら、その模試の解説を見て図表の見方のコツを盗む手法が効果的です。
本番直前のチェックポイント
受検前日から当日にかけて、最終確認を行いましょう。
パソコン・ブラウザの動作チェック、インターネット回線の安定性、電卓・筆記用具の準備が基本セットです。
受検開始30分前には完全に静かな環境を確保し、深呼吸して落ち着いた状態で臨みます。
家族や同居人にも事前に「○時から1時間半は静かにしてほしい」と伝えておくと、邪魔が入らず集中できます。
当日朝は計数理解の頻出公式(割合・速さ・利益率)を15分ほどで復習し、感覚を取り戻しておくと安心です。
準備が整えば、あとは積み重ねた対策の成果を発揮するだけの状態になります。
WEB-GABに関するよくある質問
受検直前の就活生から多く寄せられるWEB-GABの疑問にまとめて回答します。
WEB-GABとGABの違いは何か
WEB-GABとGABは同じシリーズで、受検形式の違いがあります。
GABはペーパー形式やテストセンター形式で実施される従来型で、WEB-GABはWeb版です。
出題内容は近いものの、WEB-GABの方が電卓使用可な分、計数理解の難易度が若干高めに調整されています。
制限時間も若干違うため、対策本ではWEB-GAB専用ページを優先的に解くのが効率的です。
志望企業がGAB系を採用している場合は、WEB-GABとGAB両方の形式に触れておくのが安全です。
テスト名が分からない場合は、就活口コミサイトで「GAB」または「WEB-GAB」と検索して特定しましょう。
WEB-GABのボーダーラインはどれくらいか
ボーダーラインは企業によって大きく異なります。
大手金融・コンサルでは正答率7〜8割が必要とされ、中堅企業では5〜6割でも通過可能です。
性格検査の結果も合否判断に影響するため、能力検査だけが基準ではない点も理解しておきましょう。
具体的な目安としては、言語理解と計数理解でそれぞれ正答率7割を確保できれば、多くの大手企業で通過可能な水準と考えてください。
志望企業のボーダーは口コミサイトで体験談を確認すれば、おおよその目安がつかめます。
ボーダーが分からない場合は「正答率8割」を目標に対策しておけば、ほとんどの企業で安全圏に入れます。
WEB-GABの結果は使い回せるのか
WEB-GABの結果は使い回し不可のケースが大半です。
WEB形式は企業ごとに専用URLが発行されるため、企業ごとに毎回受検する必要があります。
使い回しが可能なのはテストセンター方式(C-GAB)で、こちらは1度の結果を複数企業に提出できます。
WEB-GAB対策をして良いスコアが出せる状態を維持しておけば、企業ごとの再受検でも安定して合格水準を出せます。
本番経験が増えるほど慣れも進むため、下位企業から練習として受検する戦略も有効です。
本命企業のテストは複数回の練習を経た状態で臨むのが、合格率を最大化する正攻法です。
まとめ
WEB-GABは言語理解・計数理解・パーソナリティの3部構成で、コンサル・金融業界を中心に多くの企業で採用されています。
言語理解は3択(A/B/C)の論理判定、計数理解は図表計算、パーソナリティは68問の自己評価形式が出題形式の基本です。
本番では制限時間が厳しいため、例題で解法のパターン化と時間配分を体に染み込ませておくことが重要です。
言語理解では設問先読み、計数理解では概算→精算の2段階方式が有効で、性格検査では一貫性のある回答軸が信頼性スコアを支えます。
市販対策本3周+模試2〜3回の演習を経て、7〜8割の正答率を狙える状態で本番に臨みましょう。
本記事の例題を起点に、自分の弱点を把握しながら計画的にWEB-GAB対策を進めてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











