GROWの例題と解き方!出題パターン別にステップ解説

GROWの例題と解き方!出題パターン別にステップ解説

就職活動の適性検査では、「GROW」を受検することがあります。

GROWを初めて受ける人にとって、「どんな問題が出るのか」は最も気になるポイントでしょう。

この記事では、GROWの例題を出題パターン別に掲載し、解き方のステップまで丁寧に解説します。

この記事を読んでわかること
  • GROWの出題パターンと例題
  • 各問題タイプの解き方のステップ
  • GROWの出題傾向と難易度
  • 例題を活用した効果的な対策法
この記事をおすすめしたい人
  • GROWの出題内容を事前に知りたい人
  • GROWの解き方のコツを掴みたい人
  • GROWの対策を始めたばかりの人

GROWとは?基本情報と試験概要

GROWは、IGS(Institution for a Global Society)が提供するAI×360度評価型の適性検査です。ここでは、GROWの基本情報と試験の全体像を解説します。

GROWの概要と特徴

GROWはIGS株式会社が開発・提供する適性検査で、AIと360度評価を組み合わせた独自の測定手法が特徴です。

従来の適性検査のように受検者本人だけが回答するのではなく、周囲の評価者(友人や同僚など)からの評価も加味して結果を算出する点が大きな違いです。

測定領域は大きく「性格特性」と「気質」の2つに分かれており、リーダーシップ・協調性・誠実性などの要素を多角的に評価します。

AIが評価のバイアスを補正する仕組みを備えているため、従来の性格検査よりも正確な人物像の把握を目指しています。

近年では大手企業を中心に導入が増加しており、特に新卒採用の初期選考で活用されるケースが目立ちます。

GROWを導入している企業の傾向

GROWは、総合商社やメガバンク、大手メーカーなど、人材育成に力を入れている企業で多く導入されています。

特に「人物重視」の採用を掲げる企業が、従来の適性検査では測りにくいリーダーシップや協調性を評価するために導入する傾向があります。

360度評価の仕組み上、自己申告だけでは見えにくい「他者から見た強み・弱み」を把握できることが、企業側にとって大きなメリットです。

エントリーシート提出後やインターンシップ選考のタイミングで実施されることが多いため、早い段階での対策が求められます。

IGSの公開情報によると、累計数十万人が受検しており、今後さらに導入企業が増える可能性が高いテストです。

GROWの出題形式と試験構成

GROWは他の適性検査と出題形式が大きく異なります。ここでは、試験構成や受検方式について詳しく解説します。

試験構成(測定領域・評価方法)

GROWの試験は、自己評価パート他者評価パートの2つで構成されています。

自己評価パートでは、受検者自身が性格や行動傾向に関する質問に回答します。

他者評価パートでは、受検者が指定した評価者(通常3〜5名程度)が受検者の特性について回答します。

測定される項目は、リーダーシップ・協調性・誠実性・耐ストレス性・創造性・外向性・気質など多岐にわたります。

回答時間は自己評価パートが約20〜30分、他者評価パートは評価者1人あたり10〜15分程度です。

受検方式と流れ

GROWはWeb受検方式で実施され、パソコンやスマートフォンから回答できます。

受検の流れとしては、まず受検者本人が自己評価に回答し、その後に評価者へ依頼メールが送信されます。

評価者がすべて回答を完了した時点で結果が算出されるため、評価者への依頼は早めに行うことが重要です。

評価者の選定にあたっては、自分をよく知る友人やゼミの仲間など、日常的に接している人を選ぶよう推奨されています。

他のテストとの違い

GROWと他の適性検査の最大の違いは、360度評価を取り入れているという点です。

SPIやCUBICなどの一般的な適性検査は受検者本人の回答のみで結果が決まりますが、GROWは他者の視点も加味されます。

そのため、自己認識と他者認識のギャップも測定対象となり、「自分を客観的に見られているか」も評価に含まれます。

また、AIによるバイアス補正機能があるため、評価者が意図的に高い点をつけても補正される仕組みになっています。

能力検査(言語・数理)がないことも特徴で、純粋に性格と気質のみを測定するテストです。

GROWの例題|リーダーシップ

リーダーシップ領域では、集団の中での主導力や意思決定力が測定されます。ここでは、代表的な質問パターンの例題を紹介します。

自己評価の例題とステップ解説

例題:リーダーシップ(自己評価)

以下の文章について、あなたにどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「グループで活動する際、自分から率先して方向性を提案することが多い。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:質問が測定している要素を把握します。この質問は「主導性」や「提案力」を測定しています。

ステップ2:自分の普段の行動を具体的に振り返りましょう。ゼミの議論やアルバイト先での行動を思い出すと判断しやすくなります。

ステップ3:回答は正直に答えることが最も重要です。GROWでは他者評価との整合性もチェックされるため、実態と異なる回答をすると矛盾が生じます。

ステップ4:「3. どちらともいえない」を多用すると特徴が出にくくなるため、できるだけ2か4のどちらかに寄せて回答することがポイントです。

他者評価の例題とステップ解説

例題:リーダーシップ(他者評価)

対象者について、以下の文章がどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「この人は、困難な状況でも冷静に判断し、チームを導くことができる。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:他者評価では、評価者の視点が加わるため、自分では気づきにくい強みが反映されます。

ステップ2:評価者を選ぶ際は、自分のリーダーシップを発揮した場面を見ている人を含めると、適切な評価が得られます。

ステップ3:自己評価と他者評価の差が大きい場合、自己認識の正確さが低いと判定される可能性があります。

ステップ4:日頃から自分の行動について周囲にフィードバックをもらう習慣をつけておくと、自己評価と他者評価の一致度が高まります。

リーダーシップ領域の回答ポイント

リーダーシップ領域の質問に回答する際は、「自分が過去にリーダーシップを発揮した場面」を具体的に思い出すことが大切です。

抽象的なイメージで回答すると、実態とのずれが生じやすくなります。

「リーダーシップ=グループ全体を引っ張る力」だけでなく、「目標に向けて周囲を巻き込む力」や「冷静な判断力」も含まれます。

GROWではリーダーシップを多面的に測定するため、強引なリーダータイプだけが高評価になるわけではありません。

サーバントリーダーシップ(支援型リーダーシップ)のスタイルも評価される場合があるため、自分の自然なリーダーシップスタイルを正直に回答しましょう。

GROWの例題|協調性

協調性領域では、他者との関係構築力やチームワークの質が測定されます。ここでは、代表的な質問パターンを紹介します。

対人関係の例題とステップ解説

例題:協調性(対人関係)

以下の文章について、あなたにどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「意見が対立したとき、相手の考えを理解しようと努力する方だ。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:この質問は「傾聴力」と「他者理解」を測定しています。

ステップ2:過去に意見が対立した具体的な場面を思い出しましょう。ゼミの発表準備やグループワークなどが典型的な場面です。

ステップ3:そのとき自分がどう行動したかを振り返ります。相手の話を最後まで聞いたか、途中で遮ってしまったかで判断が変わります。

ステップ4:協調性は「自分の意見を抑えること」ではなく「相手を尊重しながら建設的に議論できるか」が評価されるポイントです。

チームワークの例題とステップ解説

例題:協調性(チームワーク)

以下の文章について、あなたにどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「チームの成果のために、自分の担当範囲外の仕事でも積極的にサポートする。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:「チーム貢献力」と「利他性」を測定する質問です。

ステップ2:サークル活動やアルバイトで、自分の担当以外の仕事を手伝った経験を振り返りましょう。

ステップ3:頻度や自発性の度合いを考慮して回答します。頼まれてからサポートするのか、自分から声をかけるのかで回答が変わります。

ステップ4:他者評価との整合性が重要なため、周囲から見た自分の行動と一致する回答を心がけることがポイントです。

協調性領域の回答ポイント

協調性の質問では、「相手を尊重しつつ自分の意見も表明できるバランス感覚」が高く評価されます。

すべての質問に「あてはまる」と回答すると、自分の意見がない「イエスマン」と判断されるリスクがあります。

逆に「あてはまらない」が多すぎると、チームワークに課題があると判定される可能性があります。

重要なのは、回答に一貫性を持たせることです。似たような質問が複数出題されるため、矛盾した回答をするとAIが検知します。

日頃からチーム活動の中で自分の役割を振り返り、強みと改善点を把握しておくことが最善の対策です。

GROWの例題|気質

気質領域では、生まれ持った性格の傾向やストレス耐性などが測定されます。ここでは、気質に関する質問パターンを紹介します。

ストレス耐性の例題とステップ解説

例題:気質(ストレス耐性)

以下の文章について、あなたにどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「予定外のトラブルが発生しても、比較的落ち着いて対処できる方だ。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:この質問は「ストレス耐性」と「情緒安定性」を測定しています。

ステップ2:実際にトラブルが起きたときの自分の反応を思い出しましょう。アルバイトでのクレーム対応や、試験当日のハプニングなどが参考になります。

ステップ3:「落ち着いて対処できる」には程度があります。内心は焦るが行動は冷静、という場合はやや慎重に回答しましょう。

ステップ4:気質に関する質問は「良い悪い」ではなく、企業との相性を測るものです。無理に高い評価を狙わず、自然体で回答することが重要です。

行動特性の例題とステップ解説

例題:気質(行動特性)

以下の文章について、あなたにどの程度あてはまるかを5段階で答えてください。

「新しい環境や初対面の人に対して、抵抗なく溶け込めるタイプだ。」

1. まったくあてはまらない 2. あまりあてはまらない 3. どちらともいえない 4. ややあてはまる 5. とてもあてはまる

解き方のステップ

ステップ1:「外向性」と「適応力」を測定する質問です。

ステップ2:大学入学時やサークル加入時、アルバイト初日など、新しい環境に入ったときの自分の行動を振り返ります。

ステップ3:「溶け込めるかどうか」は時間の長さでも変わるため、最初の数日間の自分の行動を基準に判断するとよいでしょう。

ステップ4:この質問も他者評価と照合されます。自分が思う以上に周囲は「溶け込むのが早い」と感じていることもあるため、客観的な視点を意識しましょう。

気質領域の回答ポイント

気質に関する質問は、性格の「良し悪し」ではなく「傾向」を測定するものであるため、企業ごとに求められる特性が異なります。

たとえば、営業職ではストレス耐性や外向性が重視される傾向がありますが、研究職では慎重さや集中力が評価されます。

しかし、志望企業に合わせて回答を作り込むことはおすすめしません。

GROWのAIは回答パターンの矛盾を検出する機能を持っているため、作為的な回答はかえって評価を下げるリスクがあります。

気質は変えにくい部分であるからこそ、正直に回答し、自分に合った企業とマッチングすることが長期的に見て最善の結果につながります。

GROWの例題から見る出題傾向と難易度

GROWの出題傾向を理解することで、効率的な準備が可能になります。ここでは、頻出パターンや難易度について分析します。

頻出パターンの分析

GROWで最も多い質問パターンは、「行動場面を想定した自己評価」です。

「○○のとき、あなたは△△する方ですか」という形式の質問が中心で、日常生活やグループ活動での行動傾向を問います。

協調性に関する質問の出題頻度が最も高く、次いでリーダーシップ、誠実性、ストレス耐性の順となっています。

同じ特性を異なる角度から測定する質問が複数出題されるため、回答の一貫性が重視されます。

他者評価パートでは、自己評価と同じ特性について評価者に質問されるため、自己認識の正確さも測定されています。

難易度の考え方

GROWは能力検査ではないため、「正解・不正解」という概念がない点が他のテストとの大きな違いです。

難しさがあるとすれば、「自分を正確に把握して回答すること」と「評価者との認識を一致させること」の2点です。

自己認識が曖昧なまま回答すると、他者評価との乖離が大きくなり、結果として評価が下がるリスクがあります。

制限時間は比較的余裕がありますが、回答を迷いすぎると「一貫性のない回答」になりやすいため、直感的に答えることも重要です。

評価者選びの影響

GROWの結果は、評価者の選び方によって大きく左右されるため、評価者の選定は慎重に行う必要があります。

自分のことをよく知らない人を評価者にすると、「3. どちらともいえない」の回答が増え、特徴が出にくい結果になります。

逆に、親しすぎる友人だけを評価者にすると、バイアスがかかりやすくなりますが、AIの補正機能が一定程度これを修正します。

理想的には、ゼミの仲間、サークルのメンバー、アルバイト先の同僚など、異なるコミュニティの人を組み合わせて選ぶとよいでしょう。

評価者への依頼は受検案内が届いたらすぐに行い、回答期限に余裕を持たせることが大切です。

GROWの例題を活用した効果的な対策法

GROWは性格検査のため暗記型の対策はできませんが、事前準備によってベストな結果を出すことは可能です。ここでは、効果的な対策法を紹介します。

自己分析を深める対策

GROWの最も効果的な対策は、自己分析を徹底的に行うことです。

まず、自分の性格特性を「リーダーシップ」「協調性」「誠実性」「ストレス耐性」「創造性」「外向性」の各項目について5段階で自己評価してみましょう。

次に、具体的なエピソードを書き出して、その評価の根拠を明確にします。

たとえば「協調性が高い」と思うなら、「ゼミで意見が対立したときに双方の意見を整理し、折衷案を提案した」といった具体例を挙げられるようにしておきましょう。

この作業を行うことで、回答に迷いがなくなり、一貫性のある回答が自然にできるようになります。

評価者との事前すり合わせ

GROWでは他者評価が結果に影響するため、評価者の選定と依頼方法が重要な対策ポイントです。

評価者には、日頃から自分と密にコミュニケーションを取っている人を選びましょう。

依頼する際は、「就活の適性検査で周囲の人にも評価してもらう形式のテストがある」と正直に説明し、協力をお願いします。

ただし、評価者に「高く評価してほしい」と頼むことはNGです。

AIがバイアスを検出する仕組みがあるため、不自然に高い評価はかえって信頼性スコアを下げるリスクがあります。

注意

評価者に具体的な回答を指示したり、高評価を依頼したりすると、AIがバイアスとして検出する可能性があります。自然な評価を依頼しましょう。

本番で心がけること

GROW本番では、考えすぎずに直感的に回答することが最も重要です。

性格検査の質問は深く考えるほど「こう答えるべきか」という意識が働き、本来の自分とは異なる回答になりがちです。

1問あたり10〜15秒程度を目安に、テンポよく回答していきましょう。

また、似た質問が繰り返し出題されることがありますが、これは回答の一貫性を確認するためです。

前の回答を覚えて合わせようとするよりも、その都度素直に答える方が一貫性のある結果になります。

GROWに関するよくある質問

GROWについて、受検者からよく寄せられる質問にお答えします。

GROWの結果に正解・不正解はありますか?

GROWは性格検査であるため、正解や不正解は存在しません

測定結果は「良い・悪い」ではなく「特性の傾向」として表示され、企業がその傾向と自社の求める人物像を照合して判断します。

たとえば、リーダーシップが高い人材を求める企業と、協調性を重視する企業では、同じ結果でも評価が異なります。

無理に企業の求める人物像に合わせようとするよりも、自分の自然な特性を正確に伝えることが、入社後のミスマッチを防ぐためにも重要です。

評価者が期限内に回答しなかった場合はどうなりますか?

評価者の回答が揃わない場合、自己評価のみで結果が算出される可能性があります。

ただし、他者評価のデータが不足すると結果の精度が下がるため、企業側にとっても受検者にとっても望ましくありません。

評価者には余裕を持って依頼し、回答期限の2〜3日前にリマインドを送ると確実です。

万が一回答が間に合わない評価者がいる場合は、企業の採用担当者に事前に相談しておくと安心です。

GROWは複数回受けると結果が変わりますか?

GROWの結果は、受検するたびに多少変動する可能性があります。

気分や体調によって微妙に回答が変わることがあるため、完全に同じ結果にはなりにくいです。

ただし、性格の根本的な部分は短期間では変わらないため、大幅に結果が変わることは通常ありません。

他者評価の結果は評価者のメンバーによっても変わるため、異なる評価者で受検すると違った傾向が出ることもあります。

まとめ

GROWは、IGSが提供するAI×360度評価型の適性検査で、リーダーシップ・協調性・気質など多角的に人物像を測定します。

自己評価だけでなく他者評価も加味される独自の仕組みにより、従来の性格検査よりも正確な特性把握を目指しています。

対策としては、自己分析を深めて自己認識の精度を高めることと、適切な評価者を選定することが最も重要です。

回答は正直に、直感的に行い、一貫性を意識することがベストな結果につながります。

しっかりと自己分析を行い、自信を持ってGROWに臨みましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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