第一生命保険（以下、第一生命）は、安定した経営基盤とグローバルな事業展開で、毎年多くの就活生から高い人気を集める企業の一つです。
特に27卒の皆さんにとっては、メガバンクや他の大手金融機関と並び、キャリアを築く上で非常に魅力的な選択肢でしょう。
「お客さま第一」の精神を貫き、国内外で大きな存在感を放つ第一生命の本選考は、当然ながら競争率も高くなります。
だからこそ、ライバルに差をつけるためには、早期からの情報収集と徹底した準備が不可欠です。
この記事では、27卒の皆さんが第一生命の本選考を突破するために必要な情報、特に予想されるスケジュールや選考フロー、そして具体的な対策のポイントについて、これまでの傾向を踏まえながら詳しく解説していきます。
本選考の全体像を掴み、今から何をすべきかを明確にして、内定獲得への第一歩を踏み出しましょう。
【第一生命 本選考】27卒本選考の採用スケジュール
27卒の皆さんにとって、本選考の具体的なスケジュールは最も気になるところでしょう。
第一生命のような大手企業は、就活ルールの変更や社会情勢も踏まえつつ、優秀な人材を確保するために戦略的な採用スケジュールを組みます。
2025年11月現在、27卒向けの正式なスケジュールはまだ発表されていませんが、これまでの傾向、特に26卒採用の動向を分析することで、大まかな流れを予測することは十分に可能です。
第一生命は、基幹総合職（G型・R型）や基幹業務職（A型）など、コース別採用を行っており、それぞれのコースで選考スケジュールが異なる点に注意が必要です。
インターンシップ参加者向けの早期選考と、通常の一般選考とでも時期が分かれる可能性があります。
早めに情報をキャッチアップする姿勢が、まずは重要になってきます。
本選考の日程
27卒の本選考日程は、26卒の実績を参考にすると、大学3年生の冬から春にかけて本格化すると予想されます。
具体的には、インターンシップ参加者などを対象とした早期選考が大学3年生の12月頃から始まる可能性があります。
一般選考については、基幹総合職（G型・R型）は大学3年生の2月上旬頃からエントリーシート（ES）の受付が開始され、基幹業務職（A型）は3月下旬頃から開始されるなど、職種によってスタート時期がずれる傾向があります。
情報解禁とされる3月1日を待たずに、実質的な選考プロセスが動き出す可能性が高いです。
2月頃にはESの準備が万全な状態になっているよう、自己分析や企業研究は年内のうちから進めておくことが賢明です。
本選考の締切
本選考の締切についても、コースや選考ルートによって複数回設定されるのが通例です。
例えば、26卒採用では、基幹職（エリアコース）で11月中旬に1次締切が設けられた例もありました。
これは冬のインターンシップ参加希望者や早期のキャリア意識を持つ学生を対象にしたものと考えられます。
一般選考の主要な締切は、ES受付開始から約1ヶ月後、つまり基幹総合職であれば2月下旬から3月上旬、基幹業務職であれば4月中旬頃に設定されると予想されます。
ただし、第一生命ほどの人気企業では、締切が複数回設けられても、早い段階の締切で応募する方が意欲的と見なされる可能性があります。
常に最新の採用マイページ情報を確認し、余裕を持ったスケジュールで提出できるように準備を進めてください。
【第一生命 本選考】27卒本選考の選考フロー
第一生命の選考フローは、じっくりと学生と向き合う姿勢が特徴的です。
26卒の例を参考にすると、基本的な流れは「エントリーシート（ES）提出およびWeb適性検査（自宅受験）」、その後「個別座談会（Career 3rd）」が複数回、そして「テストセンターでの適性検査」、最後に「個人面接（複数回）」を経て内定、というステップが一般的でした。
27卒においても、この流れが大きく変わる可能性は低いでしょう。
特筆すべきは「Career 3rd」と呼ばれるプロセスです。
これは名目上「座談会」となっていますが、実質的にはリクルーター面談や初期段階の面接と捉えるべき重要な選考ステップです。
ここで社員と深く対話し、志望度の高さや人柄をアピールすることが、次のステップに進むための鍵となります。
面接が複数回設定されていることからも分かる通り、学生一人ひとりの個性や考え方を多角的に見極めようとする企業の姿勢がうかがえます。
【第一生命 本選考】27卒本選考はWebテスト実施あり？
結論から言うと、27卒の本選考でもWebテストはほぼ確実に実施されると考えて間違いありません。
第一生命では例年、選考の初期段階でWebテストを導入しています。
26卒の実績では、ES提出とほぼ同時に自宅で受験する形式の「Web適性検査①」が実施されました。
さらに選考が進むと、面接の前に「テストセンター」での受験も求められるケースが一般的です。
つまり、自宅受験型とテストセンター型の両方、少なくとも2回の適性検査が課される可能性が高いです。
テストの種類としては、最も一般的な「SPI」が採用される傾向にあります。
特にテストセンターでの受験は、ボーダーライン（合格基準点）が自宅受験型よりも高く設定されていることが多いため、SPIの対策は早期から徹底的に行う必要があります。
参考書を1冊決めて繰り返し解き、苦手分野をなくしておくことが必須です。
【第一生命 本選考】27卒本選考のESで聞かれる項目
エントリーシート（ES）は、皆さんの第一印象を決める非常に重要な書類です。
第一生命のESで聞かれる項目は、例年、標準的な質問が多い傾向にあります。
具体的には、「学生時代に最も力を入れたこと（ガクチカ）」、「自己PR」、「第一生命への志望動機」といった就活の「三種の神器」とも言える項目が中心となるでしょう。
これらに加え、「これまでに直面した困難と、それをどう乗り越えたか」や「チームで何かに取り組んだ経験」など、第一生命が求める「主体性」や「協調性」を確認するような質問も予想されます。
26卒の傾向から見ても、奇をてらった質問は少ないと予想されますが、「なぜ金融なのか」「なぜ生命保険なのか」「なぜその中でも第一生命なのか」という志望動機の一貫性と深さを、非常に重視しています。
自身の経験と第一生命のビジネスや企業理念をしっかりと結びつけ、論理的に説明できる準備が不可欠です。
【第一生命 本選考】27卒本選考のインターン優遇
インターンシップの優遇についてですが、第一生命ではインターン参加者向けの優遇措置が存在する可能性が非常に高いです。
ただし、これは主に夏や冬に実施される複数日程（数日間〜数週間）のインターンシップ参加者が対象となると考えられます。
1dayのイベントなどでは、優遇に直結するケースは少ないでしょう。
優遇の具体的な内容としては、「本選考の早期選考ルートへの案内」が最も一般的です。
これには、通常よりも早い時期に面接が設定されたり、場合によっては「ESの免除」や、選考フローの一部（例えばWebテスト①やCareer 3rd）が実質的に免除または確約されるといった特典が含まれる可能性があります。
インターンに参加し、そこで高い評価を得ることができれば、本選考を有利に進められることは間違いありません。
【第一生命 本選考】27卒本選考はインターン落ち学生でも応募できる？
これは多くの学生が不安に思う点ですが、全く問題なく応募できますし、不利になることもありません。
インターンシップの選考と本選考は、基本的に「別物」として扱われています。
インターンはあくまでも就業体験や企業理解の場であり、その選考基準と、本選考で採用する人材の基準が完全に一致するとは限りません。
企業側も、インターン選考の時点ではまだ学生のポテンシャルを見極めきれていないことを理解しています。
インターンに落ちてしまったとしても、本選考で評価が下がることはないので安心してください。
むしろ大切なのは、インターン選考でなぜ落ちたのかを自己分析し、その反省を本選考対策に活かすことです。
諦めずにしっかりと準備をして、本選考に臨みましょう。
【第一生命 本選考】27卒本選考を突破するためのポイント
ここまで第一生命の27卒本選考に関する様々な情報を見てきましたが、最後に、数多くのライバルの中から内定を勝ち取るために、特に意識してほしい3つの重要なポイントを解説します。
第一生命は、伝統ある大手企業でありながらも、"DSR経営"（第一生命が推進するサステナビリティ経営）やデジタル技術の活用など、変革にも積極的に取り組んでいます。
こうした企業の姿勢を深く理解し、自分がいかに貢献できるかをアピールすることが求められます。
表面的な企業研究では見抜かれてしまうため、徹底的な準備が合否を分けると言っても過言ではありません。
具体的な行動レベルで何をすべきか、しっかりと確認していきましょう。
「なぜ第一生命か」を徹底的に深掘りする
面接で必ず聞かれる「なぜ生命保険業界か」「なぜ第一生命か」という質問。
これに対する答えの深さが、内定への鍵を握っています。
単に「安定しているから」「人に寄り添いたいから」といった抽象的な理由だけでは不十分です。
生保業界には多くの企業がありますが、その中で第一生命独自の強み（例えば、海外事業の積極的な展開、資産運用力の高さ、"DSR経営"への取り組みなど）を正確に把握しましょう。
そして、その強みと、ご自身の経験や価値観、将来実現したいことを結びつけ、「第一生命でなければならない理由」を論理的に構築してください。
OB・OG訪問や説明会で社員の生の声を聞き、自分の言葉で語れるようにしておくことが非常に重要です。
「Career 3rd（個別座談会）」を面接として捉える
26卒の選考フローで重視されていた「Career 3rd」は、27卒でも引き続き重要なプロセスとなる可能性が高いです。
これは「座談会」という名称ですが、リラックスした雰囲気の中で学生の人柄や思考の深さ、コミュニケーション能力を見極める「実質的な選考の場」であると認識してください。
社員と1対1、あるいは少人数で対話する機会になるでしょう。
ここで大切なのは、受け身にならず、質の高い逆質問を準備していくことです。
企業研究で得た情報に基づき、社員の具体的な業務内容やキャリア観、仕事のやりがいなどを掘り下げて質問することで、志望度の高さと企業理解の深さを示すことができます。
この場での評価が、その後の面接に進めるかを左右すると言ってもよいでしょう。
早期からのWebテスト（SPI）対策を怠らない
第一生命の選考では、初期段階の自宅受験型Webテストと、選考途中のテストセンター受験の両方が課される可能性が高いです。
特に、ESと同時に課されるWebテスト①で基準点に達しないと、ESの内容を読んでもらうことすらできずに不合格となってしまう恐れがあります。
また、テストセンターのボーダーは一般的に高いレベルで設定されています。
SPIは対策すれば必ず点数が伸びる分野です。
大学3年生の夏頃から、遅くとも秋にはSPIの対策本を1冊購入し、繰り返し解いておくことを強く推奨します。
特に非言語分野（数学）は、解き方を忘れていると時間がかかります。
早期に対策を完了させ、ESや面接対策に時間を割けるようにしておきましょう。
まとめ
今回は、27卒の皆さんに向けて、第一生命の本選考スケジュールや選考フロー、そして突破のための重要なポイントについて、過去の傾向を基に解説してきました。
第一生命は、その安定性や社会貢献性の高さから、非常に人気が高く、内定を獲得するのは簡単ではありません。
しかし、早期から正しい方向性で準備を進めれば、道は必ず開けます。
27卒の選考スケジュールはまだ未確定な部分も多いですが、例年の傾向から、大学3年生の冬には実質的な選考がスタートすると予想されます。
「なぜ第一生命なのか」という志望動機を徹底的に深掘りし、Webテスト対策を万全にし、そして「Career 3rd」のような社員との対話の場をチャンスと捉えて準備することが、内定への最短距離となります。
この記事を参考に、今からできる準備を着実に進め、自信を持って第一生命の本選考に臨んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
