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リース業界の基本知識
リース業界の基礎知識について解説します。
「リース業界とはどんな業界?」
「リース業界の現状や課題が知りたい」
上記のように、リース業界の情報が得られておらず、苦戦している就活生は多いでしょう。
そこで、本章ではリース業界の種類やビジネスモデル、市場の大きさなどについて解説します。
業界研究の材料にして、就活に役立ててください。
- 総合型リースと特化型リースの違い
- ビジネスモデルと仕組み
- モノを通じた金融サービスとしての側面
- 市場の大きさと成長要因
- リースとレンタルの違い
総合型リースと特化型リースの違い
リース業界には、総合型リースと特化型リースの2種類が存在します。
それぞれの違いを以下の表にまとめました。
総合型リース | 特化型リース | |
特徴 | 幅広い業界・業種に精通 | 特定の業界・用途に特化 |
対象範囲 | あらゆる業界・業種の法人 | 特定の業界・業種の法人 |
強み | リスク分散ができる 大規模案件に対応できる 多様なニーズに対応できる | ニッチな分野で競争優位に立てる 専門知識を活かした付加価値が提供できる |
弱み | 画一的なサービスになる | リスクが集中する 顧客が限定される |
企業例 | オリックス 三井住友ファイナンス&リース | リコリース NECキャピタルソリューション |
総合型は幅広い物件を扱い、特化型は特定の業種や分野に特化して展開しています。
企業ごとに事業領域が異なるため、志望動機を作成する際は注意しましょう。
ビジネスモデルと仕組み
リース業界のビジネスモデルは、以下の流れになります。
- 企業からの依頼
- リース会社による購入
- リース契約の締結
- リース物件の貸し出し
- リース料の支払い
リース会社は、企業からの依頼を受け、設備や機械などを購入します。
次に、リース会社と企業の間で、リース期間やリース料、保守・管理などの条件を定めたリース契約を締結することで、企業は設備や機械の使用が可能です。
リース企業は、企業が納めるリース料から利益を得ます。
モノを通じた金融サービスとしての側面
リース業界は、単にモノを貸し借りするだけでなく、金融サービスとしての側面が強いのが特徴です。
企業は、リースを利用することで、高額な設備を一度に購入する必要がなく、初期費用を抑えられます。
浮いた資金は、ほかの事業や投資に回し、企業の資金効率を高めることが可能です。
リース業界は、中小企業やスタートアップ企業にとって、欠かせない存在になっています。
市場の大きさと成長要因
公益社団法人リース事業協会が、2025年5月に発表したデータによると、2024年のリース業界の取扱高は5兆847億円でした。
前年比で9.8%増です。
コロナ禍を経験し、取扱高は減少しましたが、回復しつつあります。
成長の要因として、企業の設備投資ニーズの拡大、海外市場や環境分野への進出などが挙げられます。
ほかにもDXやSDGsといった取り組みなども、今後のリース市場が成長する一因になるでしょう。
参考:リース統計 (2024年度)|公益社団法人リース事業協会
リースとレンタルの違い
リースとレンタルの違いを以下の表にまとめました。
リース | レンタル | |
契約期間 | 中長期(1年〜数年) | 短期(数日〜数年) |
中途解約 | 原則不可 | 可能 |
保守・修繕 | リースを受けた企業 | レンタル会社 |
目的 | 初期投資の抑制 経営戦略の安定化 | 維持費の抑制 一時的ニーズへの対応 |
会計処理 | 減価償却による経費 | 全額経費 |
リースとレンタルは、さまざまな面において違いがあります。
リース業界を志望する就活生は、必ず理解しておきましょう。
リースとレンタルを勘違いした発言は、業界研究不足と判断され、印象が悪くなる可能性があります。
リース業界を理解する前に
リース業界は、社会に対して以下のような役割を果たしています。
- DXの推進
- 設備投資の促進
- 資金運用の支援
企業の多くは、資金調達や資金繰りに苦労しています。
そこで、リース業界のサービスを利用することで、経営(とくに資金面)が楽になります。
今後、企業は、リースを利用する機会がより増加する見込みです。
本章の解説を読み、社会のトレンドを理解しましょう。
なぜ就活でリース業界が注目されているのか
続いて、リース業界が、就活生に注目される理由を解説します。
リース業界の最大の魅力は、「モノ」と「金融」という異なる要素を融合させたビジネスモデルです。
そのため、複数の業界や企業を相手に仕事がしたい就活生にとっては、魅力的な事業内容になります。
一般的な企業は1つの業界に属し、活動します。
しかし、リース業界は、特定の物件や業界に縛られることはありません。
その結果、リース業界は幅広い知的好奇心を持つ就活生から高い人気を誇っています。
法人向けリースの種類を知る
法人向けリースの種類について解説します。
法人向けリースは、ファイナンスリースとオペレーティングリースの2つに分類することが可能です。
以降の章では、特徴と役割、違いについて紹介するので、理解する参考にしてください。
リース業界だからといって、一括りにするのは避けましょう。
それぞれの違いを知ることで、業界への理解が深まります。
- ファイナンスリースの特徴
- オペレーティングリースの役割
- コスト構造とリスク分担の違い
ファイナンスリースの特徴
ファイナンスリースの特徴は、途中解約不可かつ、フルペイアウトであることです。
フルペイアウトとは、リースを受ける企業がリース費用を実質的に全額負担することです。
そのため、ファイナンスリースは、実質的に「モノの購入に近い」金融取引として位置づけられます。
また、途中解約する場合、違約金が発生するため注意が必要です。
企業が特定の機械や設備などを長期的に利用したい場合に選択されます。
オペレーティングリースの役割
オペレーティングリースは「純粋な賃貸借契約」に近い性質を持ちます。
企業が短期的または、技術革新の早い物件を利用したい場合に選択されることが多い契約形態です。
つまり、短い期間で契約し、物件が陳腐化するのを防ぐ目的があります。
さらに、事業の拡大・縮小に合わせてリースできるため、柔軟性が高いともいえるでしょう。
コスト構造とリスク分担の違い
ファイナンスリースとオペレーティングリースでは、コスト構造やリスク分担が異なります。
コスト構造
ファイナンスリース | リースの代金に手数料や金利を上乗せした金額を支払う |
オペレーティングリース | リースの購入代金から残存価値を差し引き、金利や手数料などを上乗せした金額を支払う |
リスク分散
ファイナンスリース | リースを受ける企業が保守、修繕のリスクを負担する |
オペレーティングリース | リース企業がリスクの大部分を負担する (企業側に過失がない場合に限る) |
リース業界をけん引する大手企業7社
リース業界をけん引する大手企業を7社紹介します。
大手企業の多くは、リース業界の先頭に立ち、トレンドやビジネスモデルを構築します。
大手企業を理解することは、業界全体を理解することにつながるでしょう。
本章では、押さえておくべき企業の特徴や事業内容について解説します。
業界・企業研究に役立ててください。
- オリックス
- 三菱HCキャピタル
- 三井住友ファイナンス&リース
- 東京センチュリー
- 芙蓉総合リース
- みずほリース
- JA三井リース
オリックス
オリックスは、創業当時からリース業を営む大手企業です。
現在では、多角的に事業を展開し、国内外に強い影響力があります。
たとえば、不動産や事業投資、環境エネルギー、保険、銀行、コンサルティングなどです。
多様な事業領域を持つことで、経済変動や特定分野のリスクを分散し、安定した収益基盤を確立しています。
さらに、リース業界のリーダーも担っています。
オリックスは、リース業界を理解するうえで欠かせない存在です。
三菱HCキャタル
三菱HCキャピタルは、2021年に三菱UFJリースと日立キャピタルが合併し、誕生した企業です。
主要株主は、三菱UFJフィナンシャル・グループと日立製作所です。
その影響から銀行系とメーカー系の両方の強みを併せ持ちます。
また、環境エネルギーから航空、不動産など幅広い事業を展開しているのが特徴です。
オリックスと同様に、多角化することで、リスクを分散させています。
三井住友ファイナンス&リース
三井住友ファイナンス&リースは、2007年に住商リースと三井住友銀リースが合併し、誕生しました。
メガバンクの強固な顧客基盤と資金調達力、総合商社の幅広い事業ネットワークとビジネス展開力を掛け合わせることで、付加価値の高いソリューションを提供しています。
また、医療機器や不動産、発電設備など、さまざまな物件をリースとして取り扱っています。
経営サポートまで対応してくれるため、企業にとってはありがたい存在です。
東京センチュリー
東京センチュリーは、2009年にセンチュリー・リーシング・システムと東京リースが合併したことで誕生しました。
情報通信機器に加えて、グローバルネットワークの強みが掛け合わさった結果、東京センチュリーは、リース業界の新しいビジネスモデルです。
現在は、ICTや環境、モビリティ分野など、社会課題を解決することに力を入れています。ほかにも、2020年にはNTTと資本業務提携契約を締結し「NTT・TCリース株式会社」を設立するなど、挑戦を続けています。
芙蓉総合リース
芙蓉総合リース株式会社は「前例のない場所へ」といったスローガンを掲げ、顧客の想像を超えるソリューションを提供する会社です。
また、2025年6月には温室効果ガスの削減に貢献している優れた企業として「アジア太平洋地域気候変動リーダー企業」に選出されました。
脱炭素社会への実現に向けて、リース事業を通じて貢献していくことが予想されます。
みずほリース
みずほリースは、みずほグループの一員として、強固な顧客基盤を持っているのが特徴です。
さらに、東芝や丸紅といった企業とも協力関係にあり、リース業界では強い影響力を持っています。
とくに医療・ヘルスケアに注力しています。
リース事業を通じて、人手不足や都市部と地方の格差を解決するためです。
リース事業で得たデータは、医療機関やメーカーと連携し、課題解決に役立てる計画です。
JA三井リース
JA三井リースは、JAが持つ国内のネットワークに加え、商社である三井グループの強みが合わさった企業です。
リース事業を始めオートリースや半導体、コンサルティングなど、さまざまな事業を展開しています。
とくに農林水産業社向けのリースに強みがあります。
農業機械の購入から補助金申請のやり方まで、幅広いジャンルをサポートすることが可能です。
さらに、海外進出にも挑戦しており、成長を続けている企業です。
リース業界が抱える構造的な課題
リース業界は構造的な課題を主に3つ抱えています。
リース業界を志望する就活生は、マイナス面として理解しましょう。
リース業界への憧れのみで、企業を選んでしまうと後悔する可能性があります。
本章の解説を読み、リース業界の現状を理解しましょう。
また、志望動機や面接での質問に役立ててください。
- 会計ルールの変化とその影響
- 企業再編・業界再構築の流れ
- 海外展開を見据えた経営戦略
会計ルールの変化とその影響
リース業界は、会計ルールの変更により、市場が冷え込む可能性があります。
2027年4月1日以降に始まる事業年度から、原則としてすべてのリース取引を貸借対照表に資産・負債として計上する「オンバランス化」が適用されるからです。
リース契約することで、資産が増えます。
しかし、会計上では自己資本比率が下がるため、企業がリース契約を控える可能性があります。
リース業界は、制度が適応されるまでに収益構造を見直す必要があるでしょう。
企業再編・業界再構築の流れ
日本のリース業界は、企業再編・業界再構築の流れになるでしょう。
少子高齢化や企業設備投資の伸び悩みにより、国内市場は成熟期に入りつつあります。
そのため、新たな成長の機会を創出しなければなりません。
そこで、大手企業を中心に合併や買収の動きが活発化するでしょう。
競合他社を合併、買収することで、事業規模の拡大が可能です。
さらに、資金調達力の強化や管理コストの削減につながるため、今後のトレンドになるでしょう。
海外展開を見据えた経営戦略
リース業界は、これから海外展開を見据えた経営戦略が重要になります。
日本国内のリース市場は、大幅な成長が見込めなくなりました。
そこで、日本のリース企業は、欧米やアジアへの進出を始めています。
たとえば、三菱HCキャピタルはヨーロッパやアメリカを中心に、2023年の売上総利益が約1兆2,000億円でした。
翌年の2024年には、約1兆3,500億円にまで成長しています。
これからのリース企業は、海外展開を視野に入れる必要があるでしょう。
参考:2024年3月期決算概要資料|三菱HCキャピタル株式会社
リース業界で進む変革とチャンス
リース業界は、以下の3つの変革とチャンスが話題です。
ESG・脱炭素文脈でのリースの活用
自動車・モビリティとの連携
デジタル化と異業種競争の進行
就活において、志望業界の現状を理解し、未来を予想することは重要です。
就活を有利に進めるためにも、本章をぜひ参考にしてください。
- ESG・脱炭素文脈でのリースの活用
- 自動車・モビリティとの連携
- デジタル化と異業種競争の進行
ESG・脱炭素文脈でのリースの活用
リース業界は、ESG・脱炭素が注目されています。
ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を組み合わせた言葉です。
企業の成長に必要な3つの観点を指します。
現在、地球規模での気候変動問題やSDGs(持続可能な開発目標)への意識が高まっています。
そのため、リースへの意識も高まり、新たなビジネスチャンスとなるでしょう。
自動車・モビリティとの連携
リース業界は、自動車やモビリティとの連携が深まっています。
モビリティとは、自動車やカーシェアなどの移動手段やサービスを指す言葉です。
カーリースやEVへの人気上昇を受け、モビリティ関連分野での展開が注目されています。
とくに自動車は、初期費用が多くかかる物件です。
さらに、維持・保管するだけでも多くのお金が必要になります。
そのため、リース利用が高まるでしょう。
デジタル化と異業種競争の進行
デジタル技術の進歩により、異業種との競争が激化しています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、業務効率の大幅上昇が実現しました。
また、データ分析が容易になったことで、リース業界は単なる物貸しから経営をサポートする存在に変化しつつあります。
リースした物件から得た情報を整理し、企業に伝えることで、コンサルティングもできるようになりました。
その結果、IT業界とリース業界の事業内容が重なり始めています。
業界での主な職種とその役割
本章では、営業職と資産管理職、審査・法務職について解説します。
あなたが志す業界は同じでも、職種によって求められるスキルや役割は大きく異なります。
そのため、自分の強みを活かせる職種を見つけるためにも、本章を参考にしてください。
もし、自分の価値観に合わない職種を希望してしまうと、就活を後悔する可能性があります。
納得のいく就活にするためにも、リース業界の職種を理解しておきましょう。
- 顧客課題に向き合う営業職
- 審査・リスク管理のプロフェッショナル
- 資産を守る管理・再販担当者
顧客課題に向き合う営業職
営業職は、リース会社の「顔」であり、顧客企業のニーズに応じた最適なリースソリューションを提案する最前線の職種です。
主な仕事内容は以下の通りです。
仕事名 | 仕事内容 |
顧客開拓 | 新規顧客(主に法人)の開拓 既存顧客の定期訪問 |
ヒアリング・提案 | 顧客の課題やニーズ、事業内容、財務状況、設備計画などを聞き取り、最適な解決策を提案 |
見積書の作成・契約 | 月々のリース料を計算したのち、契約条件の交渉、契約書類の作成・締結 |
アフターフォロー | 契約後の設備納入、稼働状況の確認、リース期間中の顧客サポートなどを対応 |
審査・リスク管理のプロフェッショナル
審査・法務職は、リース取引における顧客のリスクを評価し、契約の可否を判断する重要な職種です。
審査するのは、企業の信用力や資産価値などです。
主な仕事内容は以下の通りです。
仕事名 | 仕事内容 |
与信審査 | 顧客の財務状況、事業内容、経営者の資質などを確認し、支払い能力を審査 |
物件審査 | リース対象の市場価値や残存価値を審査 |
契約審査 | 契約内容の不備や法律、企業のリスクポリシーに違反がないか審査 |
資産を守る管理・再販担当者
資産管理・再販担当職は、リースした物件が適切に運用されているか確認する職種です。
主な仕事内容は以下の通りです。
仕事名 | 仕事内容 |
契約管理 | リース契約書の管理、リース料の請求・回収、入金状況の確認 |
資産管理 | リース物件のデータベース管理、固定資産税の納税管理、リース満了物件の回収・処分・再リース |
営業事務 | 見積書作成の補助、契約書類の準備、顧客からの問い合わせ対応、データ入力 |
経理・財務 | リース会計基準に則った会計処理、資金管理、税務処理 |
リース業界で働く魅力とは?
リース業界で働く魅力は、大きく以下の3つがあります。
社会インフラを支えるやりがい
顧客の成長戦略に深く関われる
キャリアの幅が広がる経験の多様性
リース業界に対して、明確な志望理由がない就活生は本章を読み、ぜひ魅力を見つけてください。
業界の魅力を知ることで、志望動機の作成に役立ちます。
- 社会インフラを支えるやりがい
- 顧客の成長戦略に深く関われる
- キャリアの幅が広がる経験の多様性
社会インフラを支えるやりがい
まず、リース業界には社会インフラを支えるやりがいがあります。
あらゆる産業の「モノ」がリースを通じて提供されるからです。
たとえば、病院の医療機器をはじめ、オフィスのITシステムや物流を支えるトラック、建設現場の重機、飛行機や船舶などが挙げられます。
リースした物件が円滑に稼働することで、医療や物流、交通、エネルギーといった社会基盤が機能し、人々の暮らしを支えることが可能です。
社会インフラに興味がある人は、仕事にやりがいを感じるでしょう。
顧客の成長戦略に深く関われる
顧客の成長戦略に深く関われるのは、リース業界の特徴です。
リース業界に就職することで、資金調達や設備導入の場面で顧客企業の意思決定に関与できます。
最適な選択を共に考え、成長をサポートできるため、仕事が終われば大きな達成感を覚えるでしょう。
さらに、リース契約は数年単位の長期にわたるため、一度契約すれば終わりではありません。
信頼関係を築き、新たな設備投資ニーズにも対応していくことで、真のビジネスパートナーとしての貢献を実感できます。
キャリアの幅が広がる経験の多様性
リース業界は、キャリアの幅が広がる経験ができます。
多様な業界・商材を扱うため、ビジネス全体の理解が深まるからです。
さまざまな経験を積むことで、長期的なキャリア形成にもつながります。
たとえば、海外展開している企業であれば、海外で働くことが可能です。
ほかにも、リース業界で培った知識や経験を活かして、事業投資やコンサルティングといった新たな分野に進むキャリアパスも考えられます。
向いている人の特徴を押さえる
リース業界に向いている人の特徴は、以下の3つです。
- 論理性
- 協調性
- 注意力
リース業界を志望しているものの、自分に向いているのか心配になる就活生は多いでしょう。
本章で解説する特徴に当てはまる人は、自信を持って就活に挑んでください。
もし、該当しない人は、今から上記の特徴を意識してみましょう。
論理性
リース業界に向いている人の特徴1つ目は、論理性です。
リース業界で活躍するには、顧客ニーズに対して適切な案を提案したり、リースのリスクを見極めたりする力が求められます。
そのため、論理的思考は欠かせません。
感情や主観などを排除し、データや数値といった客観性のある説明にすることで、自分の発言に説得力が生まれます。
論理的思考力を身につけたい人は、物事に仮説を立て、1つずつ検証する癖をつけましょう。
協調性
リース業界に向いている人の特徴2つ目は、協調性です。
リースの業務は、社内外の関係者と連携しながら進めるため、信頼関係の構築が不可欠です。
たとえば、顧客企業の財務状況をチェックするには経理の知識が必要になります。
営業部はもちろんのこと、経理部の力を借りることで、より正確な審査が可能です。
もし、自己中心的な性格だと自覚している人は、友人や先輩の話を最後まで聞いてから行動するようにしてください。
注意力
リース業界に向いている人の特徴3つ目は、注意力です。
業務上でのミスに加えて、契約するリスクを見極めるためにも身につけたい特徴になります。
たとえば、財務状況が悪い顧客にリースしてしまうと、リース料が滞るかもしれません。
ほかにも、契約書の不備を見落とすことで、重大なトラブルに発展する可能性があります。
そのため、リース業界で働く人にも注意力が重要です。
注意が散漫な人は、チェックするべき項目を可視化し、1つずつ確認しましょう。
リース業界を目指す学生が準備すべきこと
リース業界を目指す学生が準備するべきことは、以下の3つです。
- 業界・企業研究の深め方
- インターンや選考ルートの重要性
- OB/OG訪問で得られるリアルな情報
就活は、行動と成果が必ず比例するとは限りません。
効率よく準備・対策することで、少ない時間でも内定を獲得することが可能です。
就活の準備を始めたい学生は、本章を参考にしてください。
業界・企業研究の深め方
リース業界を目指すなら、業界・企業研究を深めましょう。
志望企業のビジネスモデルや強みを理解することで、志望動機に説得力を持たせることが可能です。
さらに、リース業界は多岐にわたる事業を展開しているため、表面的な理解に留まらず、深く掘り下げて研究する必要があります。
たとえば、リースとレンタルの違いやファイナンスリースとオペレーティングリースの特徴などは、調べておきましょう。
インターンや選考ルートの重要性
タイミングが合えば、インターンにも積極的に参加しましょう。
業界を理解したり、職場の雰囲気を知ったりする機会になります。
さらに、インターンによっては、選考早期に参加できる可能性があります。
選考早期とは、就活情報が解禁される3月1日以前に、特別枠で選考に参加することです。
早期選考は、自分の実力を試しつつ、内定獲得が狙えるため、インターンには積極的に参加しましょう。
OB/OG訪問で得られるリアルな情報
OB/OG訪問で得られるリアルな情報も就活に役立ちます。
実際に働く社員の方から、仕事の具体的な内容や困難な点、やりがいなど、現場の生の声を聞くことが可能です。
公式ホームページや募集要項でも、ある程度の情報は手に入ります。
しかし、すべての情報が掲載されるわけではありません。
そこで、OB/OG訪問した人にしかわからない情報を活用することで、周囲との差別化が可能です。
自己分析と志望動機の作り方
リース業界にエントリーするにあたって、自己分析の方法と志望動機の作り方を解説します。
自己分析と志望動機の2つは、どの企業に応募しても必要です。
書類選考や面接での質問に回答するには、事前に準備しておく必要があります。
応募の締切間近になって準備すると慌てる可能性があるため、時間に余裕のある間に対策しましょう。
自分の特性とリース業界の役割を結びつけて言語化する
志望動機を作成するには、自分の特性とリース業界の役割を結びつけましょう。
そして、自分の考えを言語化することで、志望動機が明確に決まります。
自己分析は、頭の中で考えているだけでは終わりません。
紙に書いたり、専用ツールを利用したりして、自分の強みやスキルを明らかにしてください。
次に、自分の強みがリース業界で活かせるか検討しましょう。
リース業界に必要のない強みや企業が求めていないスキルの場合、高い評価を得るのは困難です。
診断ツールを使って適性を見極めよう
診断ツールを使うことで簡単に自分の適性が見極められます。
本章では、就活ツール・AI診断、適職診断ツール、自己分析ツールの3つに分けて解説します。
すべてを利用する必要はありません。
興味のあるツールや知りたい項目が決まっている人は、目的に合ったツールを利用してください。
就活ツールやAI診断などの活用方法
就活ツールやAI診断は、手軽に自己理解を深める手段として有効です。
近年の就活は、情報過多になりがちです。
しかし、ツールやAIを利用することで、あなたの時間と労力を節約し、より質の高い分析ができます。
また、複数のツールを利用し、比較するのもおすすめです。
より客観的な情報が手に入ります。
ただし、利用目的をきちんと理解しておきましょう。
適当に利用すると得られるものがありません。
自分の強みが知りたいのか、面接対策がしたいのかなど決めておきましょう。
適職診断ツールを活用しよう
適職診断ツールの活用もおすすめです。
就活市場が提供している適職診断ツールを利用することで、自分に合った仕事が見つけられます。
診断は20個の質問に回答するだけで完了します。
就活や学業が忙しい人でも安心です。
自分では気がつかない業界や職種があるかもしれません。
また、自分の認識とマッチしていれば、自信を持ってエントリーしてください。
適職診断ツールは、無料で利用できるので興味のある人は、一度利用してみましょう。
自己分析ツールを活用しよう
就活には、自己分析ツールも欠かせません。
自分の価値観や行動傾向を可視化し、志望動機や自己PRを作成する材料が手に入ります。
自己理解が進んでいない状態では、志望動機の説得力が弱くなるでしょう。
書類選考の通過も厳しくなるかもしれません。
そこで、就活準備として、就活市場の自己分析ツールを利用しましょう。
適職診断ツールと同様に質問に答えるだけで、自分の性格や特性が明らかになります。
就活エージェントと連携して戦略を練る
就活を効果的かつ、スムーズに進めるには、就活エージェントの力を借りてください。
自力では拾いきれない情報や選考サポートを受けることで、就活の質が格段に上がるからです。
「就活は1人で進めるもの」と思い込んでいる人はいませんか?
就活はプロの力を借りても問題ありません。
自分の弱い部分を補強する存在として、有効活用しましょう。
まとめ:リース業界で働く未来を考える
本記事では、リース業界のビジネスモデルから大手企業7社を解説してきました。
リース業界は安定性と成長性の両方を持っています。
また、顧客企業の経営戦略にも関われるため、仕事のやりがいは大きいでしょう。
さらに、さまざまな経験を通じて、多様なキャリアを提供してくれます。
就活は、自分の価値観と志望企業を比較、検討しながら選ぶことが大切です。
自己分析ツールや就活エージェントをうまく活用し、納得のいく就活にしてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート