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はじめに
多くの方にとって就職活動の最初の難関は、一次面接でしょう。
アルバイトの面接とは緊張感も異なり、最初に受ける一次面接ではがちがちに緊張してしまう方も多いです。
その上、一次だからといってほとんどの方が合格できるわけでもありません。
しかし面接のポイントを把握していれば、より多くの企業で一次面接をパスし二次面接・役員面接に進むことができます。
この記事では、一次面接の通過率や通過するためのポイントについてまとめました。
面接の通過率はどれくらい?
まずは、一次面接から最終面接までどの程度の方が選考を通過するのか見ていきましょう。
こちらで紹介する数字はあくまで目安で、企業の選考形式によってかなり差があります。
また多くの学生が集まると、例年以上に低い合格率となってしまうのは当然でしょう。
景気や前年の実績などで人気が高くなった企業は、面接の合格率が前年と比べて下がる可能性が高いです。
そうした企業では人事の予想以上にエントリーがあり、書類選考や一次面接など初期段階の倍率が非常に高くなることもあります。
一次面接の通過率はどれくらい?
一次面接の通過率は、一般的に30%から50%程度といわれています。
この数字を見ると、かなり低い確率だと感じる方も多いでしょう。
企業によってかなり差はありますが、実は割合だけ見れば一次面接が一番きびしい企業もあるほどです。
一次面接はまだ受験者が絞りきれておらず、かなり多くの学生を落とさなければいけません。
そのため、面接の内容自体が良くても筆記試験の結果やスキル・学歴などを加味したうえで落とされてしまうことがあります。
もし面接でベストを尽くし良いアピールができたと思っても不合格だったのなら、面接以外のポイントで落とされていてもおかしくありません。
一次面接で何が良くなかったのか・変えるべき点はないかと、あまり深く考えすぎないようにしましょう。
二次面接の通過率はどれくらい?
二次面接の通過率も、一次面接と同じ程度(30%~50%)といわれています。
一次面接は「足切り」的な意味が強く、面接以外にもさまざまな要素で採点されている可能性が高いです。
企業によっては、面接でビジネスマンとしてふさわしいコミュニケーションが取れるかどうかなど、最低限のことだけをチェックしている場合もあります。
その場合、学歴や筆記試験・スキルなどである程度合格候補が絞られていることになるでしょう。
しかし二次面接からは面接自体が勝負の場であり、面接の印象が合否を100%分けていると考えてください。
二次面接を通過できるのは、その就活生が入社しても活躍できるポテンシャルを秘めていると見なされた場合だけです。
ここを通過できたのなら、今後の面接にも自信をもてるでしょう。
最終面接の通過率はどれくらい?
就職試験では、実は最終面接が一番通過しやすいです。
50%程度の方が最終試験まで進めば内定を得られ、企業によっては最終面接に進んだ方全員に入社意思を確認し、意欲のある方全員に内定を出すこともあります。
しかし、最終面接でも役員・社長がしっかり「うちの会社にふさわしい学生か」を吟味する企業も多いです。
最終面接に進んだからといって気をゆるめず、も企業研究や自己分析をやりなおしましょう。
特に最終面接では、企業と就活生がどれだけ相性が良いか・入社にかける熱意がどれだけあるかを見られます。
面接での受け答えを通して、本当にその企業で働きたいと思っていると感じてもらえなければ、能力が高く評価されても不合格となってしまうケースが多いです。
職種や企業の規模によっても変わる
企業の規模や職種などによって、一次~最終面接の合格率はかなり変わります。
特に企業の規模は、合格率にかなり大きな影響を与える要素です。
大企業では、書類選考・筆記試験・一次面接の通過率がどうしても低くなります。
エントリーする学生自体が非常に多いため、面接に残したいと思える方を絞り込む段階で多くの方を落とさなければいけません。
一方、社員総数が100人以下といった中小企業では、面接が一次面接・最終面接(役員・社長面接)の2回だけということもあります。
中小企業の場合は内定を出せる人数が少なく、最終面接に残す就活生も非常に少なくなってしまうのは当然です。
そのため、大企業とはまったく異なる事情で、一次面接の合格率が非常に低くなってしまうことが考えられます。
一次面接に受かりたい!通過率を上げるポイントは?
一次面接になかなか受からないと「自分はいつまでも就職活動が終わらないのでは」と不安に感じてしまう場合もあるでしょう。
1社でも一次面接を通過した経験ができれば、そのあとの試験にも落ち着いて臨みやすくなります。
最初の1社から合格を勝ち取り、そのあとの就職活動をスムーズに進めるため、一次面接を通過するためのコツを身につけてください。
ハードルの高い人気企業ばかり受けていない限り、以下のことに留意していれば、いずれ自分に合った企業から合格の連絡をもらえるでしょう。
企業研究が重要
一次面接で合否を左右する大きなポイントは、企業をどれだけ知っているか・興味をもってもらえているかです。
この時期はまだ、「とりあえず受けておこう」程度の気持ちで、志望度の低い企業を受ける就活も珍しくありません。
そのため、面接官は「自社の志望度が低く、次の面接に残しても辞退されないか」という点もチェックしています。
企業について質問されて何も答えられないのでは、ほかの企業が本命と思われても仕方ないでしょう。
主な企業についての質問として考えられるのは「うちの会社について知っていることはなんですか」「うちの会社のどこに魅力を感じましたか」などです。
企業の主な事業内容などをしっかり予習しておき、これらの質問に答えられるようにしてください。
自己分析も行っておく
一次面接では、志望動機などの定型質問と並んで自己アピールを求められることが多いです。
そのため、自分の長所が何か、明確にアピールできるようにしておきましょう。
これは一次面接自体を通過するだけでなく、そのあとの面接でより有利な立場となるためにも大切です。
「〇〇さんといえば一次面接で自分の長所を〇〇とアピールしていた」と、面接官に印象づけられるようにしてください。
「いつも笑顔で、受験者の中で一番明るかった」「とにかく体力に自信があるとアピールしていて、体も一番大きかった」など、強烈な個性で相手に自分を覚えてもらえるとベストです。
効果的なアピールのためには、自分の長所のうち、どこが一番就職活動で強みになるかしっかり分析できていなければなりません。
身だしなみを整えておく
一次面接では、身だしなみやビジネスマナーなど、基本的な部分で落とされてしまう方も残念ながらいらっしゃいます。
就職活動になじめていない時期から面接が始まってしまうと、周りの学生に差をつけられてしまうのです。
スーツの着こなしは、ある程度スーツを着た経験がないと、なかなかしっくりこないことがあります。
ネクタイの結び方がおかしい・靴や靴下がビジネスシーンにそぐわないなど、細かい点でマイナスポイントをつけられないようにしましょう。
面接に行く前は、必ず全身を鏡で確認してください。
髪も就職活動に向けて、早い段階で整えておくのがおすすめです。
特に男性の方は、髪が伸びているとそれだけでマイナスイメージをもたれる可能性があります。
回答を事前に考えておく
就職活動の面接は、多くの企業で聞かれる頻出質問が多いです。
「志望動機」「ガクチカ」「自己PR」「逆質問」がその代表例でしょう。
これらの質問はほぼ100%聞かれると考え、事前に回答を考えておくことが大切です。
一次面接でこれらの質問に答えられる時間は、一問あたり1~2分程度です。
手短に答えられないと、相手に話が長い・説明が下手という印象を与えてしまうことになりかねません。
模擬面接などを通じて、簡潔で論理的な答えを返せるよう準備しておくのがベターです。
ただし、面接本番では練習を重ねて準備した答えが棒読みになってしまわないよう注意してください。
面接官の表情・反応を見ながら、気持ちを込めて話すテクニックも身につけましょう。
印象が良くなるような振る舞いをする
一次面接は、面接官と就活生が初対面になる・はじめてじっくり対話する機会となる可能性が高いです。
そのため、第一印象の良しあしがそのまま合否につながってしまうことも考えられます。
背筋を伸ばす・ハキハキしゃべるなど印象が良くなる振る舞いを常に心がけることが、一次面接を突破するための大きなポイントです。
特に面接の後半になってくると、徐々に緊張がほぐれてきて、背筋がだらしなくなってしまう方もいるので注意してください。
面接自体はもちろん、入退室時のあいさつや受付での応対もチェックされていると考えましょう。
面接自体はしっかり準備していても、ビジネスマナーの知識・実戦経験が不足しているために、相手に不快な思いをさせてはいけません。
一次面接に受かりたい!落ちてしまう人の特徴は?
次に、一次面接で落ちてしまう可能性が高い方の特徴も押さえておきましょう。
基本的には、先述した「通過率を上げるポイント」で紹介したポイントができていない方ということになります。
一次面接は印象が悪くないか・質問にしっかり答えられているかで最低限の「足切り」もされており、このラインに引っかかってしまうと、問答無用で落ちてしまうでしょう。
人によっては、単に面接に慣れていないことが原因で面接に失敗してしまうこともあります。
面接に自信のない方は、事前にしっかりリハーサルしておきましょう。
印象が良くない
身だしなみが整っていない・おどおどしていて落ち着きがないといった就活生は、真っ先に落とされる対象です。
初対面の方と会うのは緊張するという、人見知りな性格の方もいらっしゃるでしょう。
この性格自体を克服するのは、簡単ではありません。
しかしその短所が面接で顕著に出てしまうと、どうしてもおどおどしていて頼りない印象を与えてしまいます。
背筋をピンと伸ばす・口角を上げて明るい表情を常に心がける・大きめの声で話すなど基本的なポイントを徹底し、緊張が相手へ伝わらないようにしましょう。
身だしなみを整えるためには、余裕をもって面接に行くことが大切です。
事前に駅のトイレなどで身だしなみの最終チェックをするための時間を取って、相手に悪印象を与えないようにしてください。
質問に答えられない
質問にしっかり答えを返せることは、一次面接に合格するための絶対条件です。
少なくとも志望動機などの頻出質問に答えられないのは問題外なので、頻出質問には必ず答えられるよう準備してください。
質問に答えられても、その回答が長い・わかりにくいという印象を与えてしまうと、ほとんど合格できません。
面接で論理的でわかりやすいと相手に思ってもらうためには、結論ファーストで話すのがコツです。
「私が御社に入りたいと思ったきっかけは、~~のためです」と、最初に要点を話してしまいましょう。
そのあとに理由・補足するエピソードを追加する話し方がおすすめです。
これは質問内容を問わず、最終面接までずっと使える初歩的なテクニックなのでぜひマスターしておきましょう。
会社への理解が足りない
企業研究が足りず「会社への理解が足りないと」見なされてしまった方もほとんどは一次面接で落とされてしまいます。
具体的には、志望動機があいまい・入社後にどんな仕事をやりたいかうまく説明できない・企業の魅力について自分の言葉で話せないといった就活生です。
一次面接から最終面接まで、志望度の高さは面接を通過する大切なポイントです。
志望度が低いと見られてしまうと、一次面接でもすぐ落とされてしまうでしょう。
一次面接の段階では、入社後の具体的な話が出ることは少ないですが「どうして同業他社からうちを選んだのか」「うちに感じた魅力は何か」といった質問をされる可能性は高いです。
最低でも企業の良さや事業内容などは、質問されてもすぐ答えられるよう準備してください。
一次面接の通過率を上げたいなら練習が重要!ポイントは?
一次面接を通過するためのポイントは、多くが面接本番よりも企業研究や身だしなみなど面接前の準備段階に関することです。
面接の準備には、模擬面接などの練習も含まれます。
事前に面接の練習をして慣れておくことが、一次面接の合格率を高める大きなポイントとなるでしょう。
特に話すのが苦手な方は、頻出質問に対してすらすら回答できるようになるには、練習が欠かせません。
以下の見出しでは、より効果的な面接練習をするためのポイントを紹介しています。
面接前にリハーサルをする際の参考にしてください。
本番に近い環境で行う
練習をする際のポイントは、本番に近い環境で行うことです。
少なくとも周りに人がたくさんいる学生食堂などは、面接の場として緊張感が出ません。
自分や友達の家で練習する際も、模擬面接官と自分以外の人がいない状況を作っておきましょう。
できることなら、面接をする場所は居心地の良い自分の部屋ではなく、殺風景な会議室風の場所がベストです。
良い場所が確保できない場合も、できるだけ面接に近い雰囲気を出せるように部屋を片付けておきましょう。
リハーサルでも本番同様、ドアをノックしてあいさつをしてから椅子に座わり、最後もあいさつまでしっかりすることが大切です。
本番とまったく同じ動きを最初から最後まで通すことが、練習に良い緊張感をもたせるのに役立ちます。
第三者にフィードバックしてもらう
模擬面接を終えた際は、必ず練習中の様子を確認してください。
自分で録音・録画して面接の様子を見るのもいいですが、第三者にフィードバックしてもらうとより気づきを得られます。
自分ではまったく意識していなかった目線の動き・表情・姿勢などについて、思わぬアドバイスを得られる可能性も高いです。
最近は大学の就職課で模擬面接をしてくれることも多いので、チャンスがあればぜひ利用しましょう。
こういった模擬面接では、自分に志望業界・感じている課題に合わせてアドバイスをくれることもあります。
模擬面接前に、「どの企業を受ける予定なのか」「どこをチェックしてもらいたいか」などを決めておきましょう。
シチュエーションを決めておけば第一志望を受ける仮定で面接に臨め、回答がその企業を受けるのに適切かどうか評価してもらえます。
おわりに
一次面接はかなり多くの方が落とされてしまうので、いきなり大きな壁に当たってしまうと感じる方が多いです。
慣れないうちは、何社も連続で不合格になってもおかしくありません。
しかし一次面接を突破できるようになれば自信がつき、最終面接までスムーズに進みやすくなります。
ここで身につけた面接テクニックは、二次面接以降でも引き続き役立つことが多いです。
基本的なポイントを理解したうえでしっかり練習を重ね、早い段階で合格をもらえるように努めましょう。
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