「ガクチカでアルバイトについて話すにはどうしたらいい?」
「アルバイト経験についてうまく伝えるには、どう組み立てたらいいのかな?」
このように、ガクチカでアルバイトについて話したいと考えている方には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカの組み立て方などの基礎知識に加え、アルバイト経験について話す場合に気をつけるべきポイントを紹介しています。
・企業がガクチカで見ているポイント
・企業に好印象を与えられるガクチカの書き方
・アルバイト経験のアピールの仕方
・ガクチカがないときの対処法
・ガクチカの書き方を知りたい人
・アルバイトの経験をガクチカに書きたい人
・例文を参考にしてガクチカを書きたい人
・ガクチカにかけることがない人
目次[目次を全て表示する]
【アルバイトのガクチカ】ガクチカとは?
まずガクチカについて作成するにあたり、ガクチカの定義について考える必要があります。
何を指している言葉なのか、就活においてどの程度重要であるのかについて理解してから取り組むようにしましょう。
学生時代に力を入れたこと
ガクチカとは、就活用語であり、「学生時代に力を入れたこと」の略です。
就活においては、エントリーシートだけでなく面接でも100%と言っていいほど聞かれる可能性が高く、志望動機と自己PRの次に重要な要素の1つです。
よって、時間をかけてクオリティの高いものを作成する必要があります。
自分が学生時代どのようなことに力を入れてきたのか、伝わりやすい文章を作成できるように心がけましょう。
ガクチカと自己PRの違いは?
ガクチカと自己PRを混同してしまう人も多いため、それぞれの定義を明確にしておきましょう。
確かに似ているものですが、正確には異なります。
自己PRの重要なポイントは、自分の強みや性格などアピールしたいところを重点的に伝えるところであり、「私を採用した場合は御社にこのようなメリットがあります」と伝えるものです。
一方で、ガクチカはあなたが学生時代に力を入れたプロセスや学びについて重要視されています。
つまり、どのようなことに対してモチベーションを感じるのか、どのくらい努力を続けられるのかについて、企業の採用担当者に伝わりやすい書き方をすることが重要なのです。
【アルバイトのガクチカ】アルバイト経験はガクチカで使えるのか?
結論、アルバイト経験はガクチカで使えます!
しかし、ガクチカでアルバイト経験について書くこと自体は、受けがいいとも悪いとも言えません。
大切なのはどのような価値観や考え方に基づいてアルバイトをし、その結果どのような経験を積んだのかをいかに説明できるか、という事です。
留学や長期インターン、体育会の部活動は一見すると受けが良い経験に思われるかもしれませんが、その経験で行った事と学んだことが1番重要なので、経験の種類はあまり関係ないのです。
アルバイト経験をガクチカにするなと言われる理由
就活関連のアドバイスの中には、ガクチカでアルバイト経験について書いたり話したりするのはよくないと言われることもあります。
なぜならアルバイト経験をガクチカにする多くの就活生は、「ただのアルバイト経験」を述べてしまうことが非常に多いからです。
企業は、「笑顔ができる」「コミュニケーション能力を磨いた」というありふれた話に興味はありません。
企業が知りたいのは、以下の3つの内容です。
1. どのような考えでアルバイト先を選んだか
2. どのように考えて仕事をしているか
3. その結果どのような価値観や学びを得たか
逆に言えば、上記の3つのポイントに注意さえしておけば、アルバイト経験は十分にガクチカにすることができるということです。
これからお話しするコツをおさえて、あなたのアルバイト経験を自信の持てるガクチカに仕上げましょう!
企業のアルバイトのガクチカに対する印象
経験の種類よりも、何を経験し学んだかが重要であると述べました。
しかし、アルバイトのガクチカは多くの学生が使うものになるので、どうしても採用担当者側からすれば、ありきたりのものになってしまいます。
アルバイトの経験をガクチカにする際には、他の学生のアルバイトのガクチカに勝つためには、他の学生と差別化できる所を見つける必要があります
ガクチカに書くアルバイトの職種は問わない
ガクチカに書くアルバイトは、どのような職種であっても構いません。
どんなアルバイトでも、なにかを学んだり、身につけたりしているはずだからです。
企業は、アルバイトの経験から得たものや仕事に対する姿勢などを知りたいのであり、どんな職種であったかは問いません。
ガクチカにおすすめのアルバイトとは?
ガクチカにアルバイトを書くときは、長期間続けたものや、成績を残したものを選びましょう。
企業は長く勤めてくれる人材を探しているので、長期間同じアルバイトで頑張ったという経験は好印象です。
また、同じ職場に長くいればエピソードもたくさんあるため、ガクチカでアピールしやすいというメリットがあります。
また、売上を○パーセント上げたなどの具体的な数字を示すことができれば、アルバイトを頑張っていたことがわかりやすく伝わるため、なんらかの成績を残せた場合は欠かさずアピールしましょう。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカで面接官が見ているポイント
ガクチカはしばしば、エントリーシートや面接で聞かれます。
ガクチカを通して面接官が見ているものは、「いかにアルバイトを頑張ったか」ではありません。
それでは一体何を求めているのでしょうか?
こちらでは面接官が重視するポイントについて説明します。
- 学生のポテンシャル
- 社風とマッチするか
- 仕事でも通用する課題解決能力
- 仕事への取り組み方
- 具体的に物事を伝えられる能力
- 人柄
- モチベーションや情熱
1.学生のポテンシャル
アルバイトのエピソードの中で面接官が重視するのは、その学生のポテンシャルです。
ポテンシャルというのは、今すぐなにか成果を上げてというのではなく、あなたを採用して将来的にどのような利益を与えてくれるのかというあなたの将来性の部分になります。
そのため、ガクチカでは、「あなたが一番伝えたい、あなた自身の強み」を面接官にいかに伝えられるかを意識してみましょう。
ガクチカのアルバイトのエピソードを聞いて「この学生なら社内でも活躍してくれそうだ」と思わせることが大切です。
同じ接客業でも「新発売する商品の販売展開を工夫し、前年比の売上が増えた」というエピソードを伝えた学生と、
「常に笑顔で接客するよう心掛けました」と言う学生がいたとします。
面接官としては、前者のほうが入社後の活躍が期待できると判断するでしょう。
あなたもしっかりと入社後の将来を見据えたアピールをできるように今一度ガクチカを考え直すようにしましょう。
2.社風とマッチするかどうか
面接官が面接の際に重視するポイントとしてもうひとつ大切なのは、「この学生は自社の社風に合っているか」ということです。
会社にはそれぞれ社風があるため、その社風に合いそうな考え方や価値観を持つ学生を採用したいというのは当然のことです。
学生側も企業がどのような学生を求めているかを理解したうえで、アルバイト経験をガクチカで説明すべきです。
3.仕事でも通用する課題解決能力
企業がガクチカを通して知りたいことのひとつが、課題解決能力です。
難しい課題や困難に出会ったとき、それについて何を考え、どのように行動して課題を乗り越えたかだけではなく、その解決能力が仕事でも通用するかどうかを知りたいと思っています。
アルバイトをしていたときに解決してきた課題のうち、仕事でも通用するエピソードを選べば、ガクチカで良い印象を持ってもらえるでしょう。
4.仕事への取り組み方
どの企業も、熱心に仕事に取り組んでくれる人を採用したいと思っています。
面接官はアルバイトでの姿勢と重ねて、入社後のあなたが仕事に対してどんな姿勢かをイメージします。
良いイメージを持ってもらうためには、アルバイトに対する真剣さが伝わるエピソードを取り上げると良いでしょう。
5.具体的に物事を伝えられる能力
企業がガクチカを通じて確認したいと思っているポイントの1つとして、就活生に具体的に物事を伝えられる能力が備わっているかが挙げられます。
具体的で分かりやすい回答をすることで、論理的思考力、つまり物事を具体的に伝えられる能力が備わっているかをアピールしましょう。
基本的に企業の採用担当者は初対面、もしくは企業説明会で一度会ったことがある程度の相手です。
よって、そのような相手にも自分が学生時代に取り組んだことについて具体的にイメージしてもらえるような文章を作成する必要があります。
自分のことを詳しく知らない相手に、学生時代に取り組んだことを分かりやすく伝えられるということは、仕事においても物事を的確に伝える能力があるということです。
これは社内でのコミュニケーションに限らず、取引先など社外の人と関わる際にも活用できる能力であるため、重視して確認されている可能性が高いです。
6.人柄
企業はガクチカを通して、就活生の人柄も知りたいと考えています。
企業にとっての新卒採用は、同じ会社の一員として長く一緒に働くことになるであろう人を採用する場です。
先述したような「仕事で力を発揮できそうか」「自社に貢献してくれそうか」という観点ももちろん大切ですが、同じ組織の仲間として一緒に働きたいと思えるか、という観点も重要視されています。
一緒に働きたいと思えるかどうかは、就活生の人柄が大きく関わります。
いくら優秀な就活生であっても、その人柄が社風や周囲の社員とマッチしていないと、それぞれ働きにくいと感じてしまう可能性があるでしょう。
そのためガクチカでは、自分の人柄について、その会社の雰囲気や社員の人柄と合っている点を伝えられると良いでしょう。
7.モチベーションや情熱
仕事で活躍する上で、向上心を持って取り組めるかは重要な要素の一つです。
仕事では、商品やサービスの知識、業界知識、競合他社の動向など、多くの知識や情報が必要となります。
また、ただ豊富な知識や情報を持っていればよいわけではなく、その知識や情報を活かして成果をあげられるスキルや技術を磨いていくことが求められます。
そのため現状に満足せず、新しい知識を身につけたり、スキルを高めるために努力をしたりと、向上心を持ち続ける姿勢は企業から評価されるでしょう。
その向上心に大きく関わるのが、モチベーションや情熱です。
モチベーションや情熱があることで、もっと良くしたいという向上心に繋がります。
ガクチカの中で、どういった原動力で頑張れたのか、どんな情熱の下取り組んできたのかを伝え、仕事に対してもモチベーション高く励めるイメージをアピールしましょう。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカで企業にアピールできる強み10選
企業がガクチカで見ている部分について解説しましたが、それではどのような内容が企業にとって好印象になるのでしょうか?
ここではアルバイトを通して身につきやすい力を説明しています。
アルバイト経験はあるけれど、実際自分にどういった学びがあったのかわからないと言う方は参考にしてみてください。
- 協調性
- 責任感
- 問題解決能力
- 提案力
- 忍耐力
- 分析力
- 計画性
- コミュニケーション能力
- リーダーシップ
- 学習意欲
1.協調性
協調性は、社会で働く上で求められる能力のひとつです。
入社後は、年代や価値観が異なる人と一緒に仕事を進めなければなりません。
協調性があると職場に早くなじめるだけでなく、取引先との関係構築も円滑にできるため、企業に重宝されやすいです。
様々な人と関わるのはアルバイトでも同様です。
アルバイトを通じて、お客様や社員の方など様々な世代の人と関わることで協調性の大切さを感じた方もいると思います。
集団の中でどのような動きをしてきたのかについて述べることができれば、企業もあなたと一緒に働くイメージもつきやすくなります。
協調性をアピールする際のポイントは下記の記事を参考にしてみてください。
2.責任感
自分の仕事に責任をもつことは社会人になってから必要不可欠です。
何か問題が起きた時に原因が自分にあると考えられる自責の思考や、自分に原因がなくても自分事として物事を捉えられる当事者意識は、社会で重要視されます。
アルバイトは社会に出て働き、労働の隊かとしてお金をもらっているため、自分自身の言動に責任をもつことが求められます。
責任感があることをアピールする場合は、上記のような自責思考や当事者意識について触れるようにしましょう。
時間や約束を守るといったことは社会人なら当たり前のこととされていますので、社会人レベルの責任感を伝えることが重要になってきます。
責任感をアピールする際は下記の記事を参考にしてみてください。
3.問題解決能力
問題解決能力とは、課題を分析し、対策を考えて行動することを指します。
現状を適切に把握し、解決に向けて積極的に動くことができる就活生は、「課題発見能力」や「問題解決能力」、「実行力」があると企業に評価され、好印象を与えることができます。
ノルマや成果が求められるアルバイトでは、問題解決能力が求められることもあるでしょう。
どのような課題があり、それに対してどういった解決策を考え実行したのかをエピソードにして伝えると良いでしょう。
4.提案力
顧客のニーズにあわせて課題解決のための提案をする営業職や、様々な角度から物事を捉え、アイデアを出す企画職など、社会ではわかりやすく簡潔に提案をすることが求められます。
ただ意見を言うだけではなく、相手にわかりやすく伝え、納得してもらう力は社会人にとって必要な能力です。
アルバイトで売上を上げるための提案を社員の方にしたことがある方は、提案力をアピールしてみても良いでしょう。
提案力をアピールする際は下記の記事を参考にしてみてください。
5.忍耐力
社会に出ると、学生時代経験してこなかったような大きな挫折を多く味わうようになります。
そのため、失敗してもめげずに努力し続けることは社会人になっても大切です。
地道な作業も諦めずに続けられたり、困難な状況もプラスに捉えたりする力がある人は、社会でも重宝されます。
壁にぶつかっても、課題解決のために努力をし続けた経験のある方はガクチカでアピールしてみましょう。
忍耐力をアピールする際は下記の記事を参考にしてみてください。
6.分析力
分析力とは、ある問題の原因を特定するために要素を分解し、構造化させる力のことです。
正確な現状分析ができる人材は企業にとって非常に魅力的です。
アルバイトに取り組む中で問題を分析し、何が原因なのか考えたことのある人はアピールしてみても良いでしょう。
企業はガクチカで学生の問題に取り組む姿勢を見ているので、課題を考えたことだけではなく、そこから実行に移しているエピソードを話すようにしましょう。
7.計画性
計画性もアルバイトの経験でアピールすることができます。
この計画性とは目標立てや優先順位立てをしていくことを指しています。
社会に出てからは限られた期間で、一定の成果を出すことが求められます。
そのためには自己管理能力、つまり計画性が必要とされていきます。
その計画性があれば、どんな仕事をする上でも成果をあげられる人だと評価されやすくなります。
アルバイトなどで計画性を活かして努力した経験がある人はガクチカでアピールしてみましょう。
8.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、仕事を進める上で社内外との円滑なコミュニケーションを図るために欠かせない能力です。
仕事は、一人ですべて完結することは少なく、様々な人と関わりながら取り組むことが求められます。
そのため、相手の話を理解し、自分の考えや意見を的確に伝えられる力は重要です。
アルバイトにおいて、スタッフやお客様など、人とコミュニケーションを図りながら仕事に取り組んだ経験がある方は、コミュニケーションで何を意識し、どのように行動したのか等を含めてコミュニケーション能力をアピールするのもよいでしょう。
9.リーダーシップ
リーダーシップは、チームをまとめ、目標を達成するために必要な能力です。
チームで進めていく仕事においては、周囲の人を巻き込み、協力を得ながら物事を成し遂げられる人が求められます。
アルバイトの中で、一緒に働く人たちを巻き込みながら、目標達成や課題の克服に取り組んだことがある人は、リーダーシップをアピールしてみても良いでしょう。
その際は、リーダーシップを発揮するうえで意識したこと・行動したことを具体的に伝えましょう。
10.学習意欲
学習意欲は、変化の激しい現代社会において、常に新しい知識やスキルを身につけ、成長し続けるために欠かせない能力です。
企業に入ってからも、取り扱う商品やサービスの情報、スキルアップのために必要な専門知識など、主体的に学び続ける姿勢がとても大切です。
自分の成長に直結することはもちろん、会社からのよい評価にも繋がるでしょう。
アルバイトにおいて知識習得やスキルアップのために努力した経験があれば、学習意欲としてアピールすることもおすすめです。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカで高評価を得るための書き方とポイント4選
アルバイトのガクチカを面接官に伝わりやすくするためのコツをご紹介します!
ガクチカを伝わりやすいものにするには、3つのポイントをおさえた構成にするのがおすすめです。
それぞれ重要ですので、あなたもこのポイントをおさえてガクチカを作るようにしましょう。
- 過程に焦点を当ててアピール
- 企業に貢献する意思を伝えよう
- 数字を用いると具体性が上がる
- 企業にマッチしたポイントをアピールする
1.過程に焦点を当ててアピール
先にも述べた通り、企業は経歴や功績そのものについてあまり重視していません。
そのためアルバイトを頑張った経験についても、頑張った結果はもちろん大事ですが、過程でどんな努力をしてきたかを詳しく説明するように心がけましょう。
過程での努力や考え方、問題をいかにして解決したかというエピソードには学生の人柄がより濃く表れます。
人柄や自分らしさが企業に正しく伝わるように、過程に重心をおいてガクチカを作成しましょう。
2.企業に貢献する意思を伝えよう
ガクチカでは学生時代に頑張ったことが問われます。
しかし、実際に企業が見ているポイントは学生が企業に入社した場合企業に貢献してくれるのかどうかなのです。
つまり入社後のことまで考えている学生は企業にとって魅力的です。
企業に貢献できることを自分の言葉で説明できると企業もあなたと一緒に働く想像がしやすくなります。
ガクチカでは、過去の自分の努力や功績をアピールするだけでなく、自分の将来のビジョンについても言及すると好印象が獲得できます。
3.数字を用いると具体性が上がる
数字を用いて功績をアピールすると、さらにガクチカが理解されやすくなります。
アルバイトをガクチカの内容にするなら例えば売り上げや来客数、業務の効率化など、数字で説明できる要素がたくさんあります。
課題解決について数字を用いた説明をすると具体的に考えやすくなります。
自分の努力が数字に表れている場合は数字を用いて具体的な説明を加えるとわかりやすくなります。
4.企業にマッチしたポイントをアピールする
ガクチカを作成するにあたって、その企業にマッチしたアピールをするという意識を持つことはとても重要です。
企業は、ただ優秀な人材を採用したいと考えているのではなく、「自社に合う人材」「自社で活躍できそうな人材」を採用したいと考えています。
例えば、スピードや効率性を何より重視している企業に対して、時間をかけて着実かつ丁寧に物事を進められるという点をアピールしても、中々採用には結び付きにくいでしょう。
企業に響くアピールをするためには、その企業が求めている強みや人柄に合ったポイントを伝えることが重要です。
企業が求める人物像を把握し、それにマッチしたアピールができる経験を取り上げることで、入社後活躍できる印象を企業に与えられるようにしましょう。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカを書く際の注意点
ここからは、ガクチカでアルバイト経験を伝える際に重要な6つの注意点をご紹介していきます。
当たり前のように思えるかもしれませんが、これができていない就活生も多く、この注意点を取り入れるだけで人と違ったガクチカを作ることができますので、あなたもしっかりと抑えておきましょう。
1. 嘘はつかない
2. アルバイト先の企業名は出さない
3. ありがちな表現はやめて独自性を出す
4. 具体的な表現をする
5. あまり専門的な用語は使わない
6. 客観的な結果を用いる
1.嘘はつかない
ガクチカを伝えるうえで、絶対にやってはいけないのが「嘘をつくこと」です。
より良い印象を持たせようと華やかな内容の嘘を入れてしまうと、万が一面接でその点について突っ込まれたときに、きちんと説明することができません。
そうなれば面接官に「この学生は嘘をついている」と見抜かれるだけでなく、「もし入社させても嘘をつくのでは」という疑いがかけられてしまいます。
前提として、面接でのガクチカは「突っ込まれること」が当たり前だと思ってください。
- なぜそれをする必要があると思ったのか?
- その経験は今後の自分にどのように働くと思うか?
などの質問に的確に答えることができれば、あなたという人物についてよりしっかり印象付けることができます。
2.アルバイト先の企業名は出さない
アルバイトの経験をガクチカにする場合、なるべく企業名は出さない方が良いでしょう。
誰もが知っているチェーン店でアルバイトをしている場合、店名を出した方がエピソードがわかりやすく作成でき、面接官にもイメージを伝えやすいとお考えかもしれません。
しかし、アルバイト先の企業名を出してしまうと、守秘義務に違反してしまう可能性があります。
アルバイト先の名前で勝負するのではなく、あなたがアルバイト先で経験したことで勝負しましょう。
たとえば、駅前の売上が全国上位の飲食店で、常に満席状態なのに接客を笑顔で丁寧にすることを心がけて清掃にも気を配った。
結果として店舗の売上や評価も上がり、リピーターが増えたというような伝え方だと、店名を出さなくても忙しい状況でもパフォーマンスを維持できることを伝えられます。
3.ありがちな表現はやめて独自性を出す
ガクチカでアルバイトについて書くときに気を付けるべきことのひとつに「他の人と似たような内容になってしまう」というものがあります。
- 笑顔で接客するよう心掛けた
- アルバイトでコミュニケーション能力が身についた
等のエピソードは、アルバイトについて書いた人にありがちな表現です。
「笑顔で接客」するのは接客業として誰もが心がけるべきことで、その人に「コミュニケーション能力」があるかどうかを判断するのは本人ではなく他人です。
ただ漠然と「笑顔で接客するよう心掛けました」「一生懸命接客しました」と言われるのと比べて、具体的にどうお客様へ対応していたかを説明すると説得力が増します。
そのため、
↓
お客様を笑顔にするにはまずは自分が笑顔にならなきゃいけないと心がけた
↓
お客様が何を求めているのかを仕草などから察し、先を読んだコミュニケーションを身に着けた
など、似たようなものでも、あなた独自の目線を追加することが重要になります。
4.具体的な表現をする
ガクチカで「アルバイトを一生懸命がんばりました」と言って、果たしてそれが面接官に伝わるでしょうか。
お金をもらう以上、与えられた仕事を自分の出来る限りの範囲でやろうとするのは当然のことで、「一生懸命」という漠然とした表現では何も伝わりません。
どんなに忙しくても、お客様に丁寧に対応することを第一とし、店の慌ただしさをお客様に感じさせないことを徹底しました。
というように具体的な表現をするのが大切です。
5.あまり専門的な用語は使わない
アルバイトをしているうちに慣れてしまって意識していないかもしれませんが、当たり前のように使っていた言葉がその職種の専門用語だったということはよくあります。
文章で書く際には気をつけていても、面接で話すときにうっかり専門用語を使ってしまうと話が通じない可能性がありますし、印象も良くないので気をつけましょう。
アルバイトで使っている言葉の意味が一般的に使われている意味と同じであるならば使っても構いませんが、誤解が起きるおそれがあるならば、使わないほうが無難です。
6.客観的な結果を用いる
ガクチカでの経験を通して、出した結果や成果を伝える時は客観的な要素を入れましょう。
結果や成果が主観的なものであると、説得力がなく、採用担当者側は評価しづらくなってしまいます。
例えば、周りの意見や調査の結果、数字で表れている結果を用いて伝える事で説得力が増します。
どんなにすごい成果を出したとしても、採用担当者側に伝わらなければ意味がありません。
そのため、エントリーシートや面接では客観的な結果を伝えて、あなたの結果がしっかり伝わるように心がけましょう。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカのわかりやすい構成
構成を意識してガクチカを書くことで、文章が読みやすくなり、面接官に伝えたい内容が明確に伝わります。
その結果、好印象を与えることができるでしょう。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.冒頭で結論を述べる
相手に何か伝える際は、「まずは結論を述べる」ということが大切です。
最初に結論を伝えることで受け手側も話を聞きやすく、その後の具体的な説明についても理解しやすくなります。
たとえば、
学生時代に私が最も力を入れたのは〇〇でのアルバイトです。
というように、まずは結論を伝え、それから具体的な内容に移っていくというのを心がけてください。
2.アルバイトを始めた動機を述べる
冒頭で結論を述べたら、次に必要なのは動機です。
「なぜそれに力を入れようと思ったのか」という動機は、自分自身の考え方を簡潔に伝えるために必要です。
もちろん「色んなお客さんがいて楽しそうだったから」や「お金を稼ぎたかったから」という単純な理由で選んだのだとしても、伝え方次第できちんとした動機になるのです。
たとえば、
将来会社で幅広い世代の相手とやり取りすることを考え、様々な年代のお客様が利用する店で働きたいと思いました。
という説明なら将来を見据えた動機となります。また、
売り上げに応じて歩合がつくため、よりお客様に商品を手に取ってもらうためにどうすれば良いか、再来店を促すにはどうすれば良いかを自分なりに勉強したかったからです。
このような動機も入社後、会社の売上を意識した働きをしてくれそうだという印象に繋がります。
ガクチカでのアルバイト先を決めた動機を、単なる動機ではなく、面接官に「自分はこのような考え方をしている」と伝えるための場として使いましょう。
3.アルバイトで試行錯誤した内容を述べる
さらにアルバイトをする中で直面した課題や試行錯誤した経験をエピソードとして述べられると、あなただけのアルバイト経験を伝えることができます。
アルバイトで試行錯誤した内容をわかりやすく伝えるためには、「状況」「課題」「行動」「結果」の4つのステップに分けて説明することを意識しましょう。
2.アルバイト先での役割
2.アルバイト経験で気づいた自身の課題(複数のお客さんに同時に気を配れなかった、スケジュール管理が上手くできなかった等)
2.原因を解決するために起こした行動(バイト先に働きかけたこと、自分自身で改善したこと等)
この4つのステップに当てはめてあなたのアルバイト経験を整理すれば、どんな経験であってもガクチカとして通用する内容に仕上げることができます。
あなたもガクチカをこの4つのステップに一度分けてみて、あなたのアルバイト経験を伝わりやすくするために整理してみましょう。
4.アルバイトから得られた学びを述べる
最後に、問題の解決に向けて取り組んだことで得られた考えや価値観を、いかに面接官に対して説明できるかが大切になります。
ここまで伝えられるかどうかが、内定を獲得できるかできないかといった微妙な差にかかわってきますから、最後にそれまでの内容を上手くまとめることを心がけましょう。
試行錯誤した経験から得られた学び
アルバイト経験を通して身についた価値観
といった内容で、入社後に活躍できる人材であるということをアピールしましょう。
5.入社後に活かせることをアピール
ガクチカの内容が入社後に企業でどのように活かせるのかについてもアピールするようにしましょう。
再三言っていますが、企業にとって一番大事なのはあなたが入社後に活躍できる人材かどうかを見極めることなのです。
入社後のことについて自分から言及することで、企業はあなたと働くことを想像しやすい上、印象にも残ります。
丁寧に言及しすぎるとガクチカそのものの割合が減ってしまいますから、軽く言及する程度にしましょう。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカ例文を紹介
大きな功績がなかったとしても、全体的にどう頑張ったかではなく、具体的なエピソードに絞り込むことで、企業が求めているガクチカを創ることができます。
ここからは、アピールポイ18個の例文をご紹介していきます。
①ファミレスでのアルバイトの例文
私が学生時代頑張ったことは、ファミレスでのアルバイトです。
私はキッチンスタッフとして働いていたのですが、スタッフの役割分担が曖昧だったため、オーダーが立て込むと無駄な動きが増え提供までに時間がかかっていました。そこで私はミーティングでそれぞれのメインの役割を決める提案をしました。
その結果、メインの役割としての動きをしつつ、手が空いていれば互いのサポートができるようになり、料理提供までの時間を平均1分短縮させることができました。
この経験から、私は問題解決に向けて率先して行動する主体性が身につきました。この力を活かして、サービスの課題を分析して適切な解決策を提案し、実行にうつしたいと考えています。(300語)
②居酒屋でのアルバイトの例文
私が学生時代頑張ったことは、居酒屋でのアルバイトです。
ホールスタッフをやっていましたが、混雑時になるとスタッフが慌ただしく動いてしまい、お客様への対応が雑になってしまう問題がありました。実際、接客が雑だというクレームも入ったことがあります。
そこで私はスタッフの対応改善のために、どんな時でもお客様だけでなくスタッフにも1人1人へ丁寧に接することにしました。その結果スタッフも混雑時の苛立ちがおさまってオーダーミスが減り、毎月あった接客についてのクレームがなくなりました。
私はこの経験から人に丁寧に接することで、円滑に仕事に回すことができ全体の作業の効率を上げることができると学びました。入社後もチームのメンバーと良好な関係を築きながら活躍していきたいです。(328語)
小玉 彩華
この経験は、現場での課題に対して冷静に対応し、スタッフ全体の動きを改善した点がよく表現されています。
チーム内の雰囲気を整えることで、結果的に業務効率や顧客満足度の向上にもつながっており、リーダーシップと柔軟な対応力を示す良いガクチカです。
こちらの関連する事例もぜひご覧ください。
③カフェアルバイトの例文
私はコーヒー専門店のカフェアルバイトで、スタッフの業務効率向上に尽力しました。
スタッフの中でできる仕事にばらつきがあり、ピーク時になるとスタッフ同士の連携が上手くとれずお客様への提供が遅れてしまうことがありました。
私は全スタッフが業務内容を理解しておく必要があると考え、店長にマニュアルの改訂を提案し、単純作業も丁寧に記載するようにしました。
結果新人の業務内容の理解が早まった上に全体の業務を再確認できたため、ピーク時でも業務を円滑に進めることができ、提供時間を約1分減らすことができました。
この経験を通じて私は問題解決のために解決策を自ら考え、提案する力が身につきました。入社後は自ら問題を見つけて解決策を考え、会社の発展に貢献したいと考えます。(324語)
木下恵利
この経験では、課題を見つけ、自発的に解決策を提案して成果を出した点が明確に示されています。
特に、全スタッフの業務理解を深めるためのマニュアル改訂という具体的なアプローチが効果的で、問題解決力と提案力がよく伝わる内容になっています。
④ホールスタッフの例文
私はレストランのホールスタッフのアルバイトで、店舗全体のコミュニケーション増加によるミス削減とお客様の満足度向上に尽力しました。
私が勤めていた店舗では、当初スタッフ同士のコミュニケーションエラーで料理の出し間違いが起きており、お客様にご迷惑をかけてしまっていました。
そこで私は、注文を受け付けた担当のホールスタッフが、店舗全体への共有と、料理長からの確認事項を発信する、という方法を考えました。
原因の解決策の提案と実施により、業務の効率アップと従業員のコミュニケーション増加に繋がったことに加え、お客様の満足度も高めることができました。
この経験から身についた視野の広さやリーダーシップを活かし、入社後も周囲を巻き込みながら組織やチームの課題解決に貢献したいと考えます。(334語)
小玉 彩華
この経験では、問題発見から解決策の提案、実施までのプロセスが明確で、組織全体に好影響を与えた点が強調されています。
視野の広さとリーダーシップを持って、効率化と顧客満足度向上に貢献したことが伝わり、入社後の具体的な活躍イメージも描けるガクチカになっています。
⑤ドラックストアでのアルバイトの例文
私が学生時代頑張ったことは、ドラックストアでのアルバイトです。
私が働いていた店舗では、私が担当している化粧品部門の販売個数が伸び悩んでいました。そこで私は何が原因で販売数が伸び悩んでいるのか解明するため、顧客への聞き込みを行いました。アンケートでは使い方がわからないという理由が多かったため、使用方法を説明したPOPを作成し説明書を添付しました。
その結果、ひと月に5個も売れていなかった商品が、毎月安定して50個前後売れるようになるなどし、化粧品部門の売上が他の部門の売上と同程度まで回復しました。
この経験から、課題を分析して解決策を考えて実行することの重要性を学びました。入社後もお客様の気持ちを踏まえて課題を分析し、解決策を実行することができると思います。(330語)
木下恵利
この経験では、課題を分析し、顧客の声をもとに具体的な解決策を実行して成果を上げた点が際立っています。顧客目線での問題解決力を示しており、入社後もその視点を活かして貢献できるという強みがよく伝わるガクチカです。
⑥コンビニでのアルバイトの例文
私が学生時代頑張ったことは、コンビニでのアルバイトです。
私が勤務していた店舗では、菓子パンの売上に苦労しており、全体の平均の7割程度しかありませんでした。
そこで私は売上げ増加のために、陳列の場所を変えて売上をあげようとしました。お客様の目線に合う場所にある商品が売れる傾向があることをデータを用いて店長に説得し、安定して売れる商品を下に移動させ、菓子パン類を棚の上部に置くことができました。
三ヶ月後には菓子パンの売上が回復し、他のパン類と同程度の売上を出せました。
この経験から情報をもとに人に提案をする提案力が身につきました。この力を活かして、データを用いてお客様により説得力のある提案をしたいと考えています。(305語)
小玉 彩華
この経験では、データを活用して課題を解決する力と、店長を説得する提案力が明確に示されています。菓子パンの売上回復に成功したプロセスが具体的で、実績とともに、今後もデータをもとにした提案を行う姿勢がよく伝わるガクチカです。
⑦家電量販店でのアルバイト例文
私が学生時代頑張ったことは、家電量販店でのアルバイトです。
私は接客・販売業務を行っていました。しかしはじめはお客様に商品の魅力を伝えることができず、売上が思うように伸びませんでした。
そこで私は接客の質の向上のために、先輩にロープレに付き合ってもらったり、勤務時間外でメーカーごとに商品を比較して情報を整理しました。
結果、半年後にはアルバイトの中で売上1位を獲得することができました。
この経験から自己の成長のためには主体性が重要であることを学びました。入社後は自らプロジェクトの成功のために何が必要か考え、率先して行動できると思います。(267語)
木下恵利
この経験では、自己成長に対する主体性と努力がしっかりと伝わっています。問題を認識し、それを克服するために積極的に行動した結果、売上1位を獲得した成果が明確で、今後もプロジェクトにおいてリーダーシップを発揮できる点が強調されています。
⑧塾講師の例文
私が学生時代頑張ったことは、塾講師のアルバイトです。
私は当時4名の中学3年生を担当していましたが、1人非常に勉強嫌いな子がいました。
その子が勉強に前向きになる手助けをするため、勉強嫌いな理由を探すために、その子ととにかく話をしました。
勉強に関係ない話や友人のこと、学校のことと話していく中で、内容の理解を待たずにどんどん進んでしまう、早すぎる授業速度に勉強が嫌いな原因があることがわかりました。
そこでひとつひとつの内容を理解できるまでゆっくりと時間をかけて指導するやり方に変えたところ、苦手だといっていた科目のテスト点数を30点上げることができました。
この経験から、相手に寄り添って話を聞くことの大切さを学びました。社会人になったら、お客様に寄り添ってひとりひとりの課題の解決のために責任もって取り組みたいと思います。(359語)
小玉 彩華
この経験では、生徒に寄り添い、深いコミュニケーションを通じて問題を解決した点が強調されています。生徒の勉強嫌いの原因を理解し、それに合わせた指導で成果を出したプロセスが具体的で、入社後も同様にお客様に寄り添って課題解決に取り組む姿勢がよく伝わるガクチカです。
⑨アパレルの例文
私が学生時代頑張ったことは、アパレルでの販売員としてのアルバイトです。
私が勤務していた店舗では、他店に比べて売上が伸びなかった時期がありました。
原因を探るために売上が高い店舗に訪れた結果、ディスプレイが非常に魅力的で店員の接客のレベルが非常に高いことがわかりました。そこで私はディスプレイの配置を変更したり、お客様に積極的に声掛けを積極的に行うようにした。
その結果、売上が前年度まで回復しただけでなく、売上が他店よりも上回るようになりました。
この経験から、課題の問題を突き止めるために自ら行動する主体性を身につけることができました。この力を活かし、入社後も自分から問題解決のために行動したいと考えています。(303語)
木下恵利
この経験では、自らの行動によって課題を特定し、実際に改善策を実行した結果をしっかりと示しています。ディスプレイの変更や接客の工夫が具体的で、売上の回復を実現した成果が明確です。主体的な行動が評価されるポイントであり、入社後もその姿勢を活かして問題解決に取り組む意欲が伝わります。
⑩長期インターンの例文
私が学生時代頑張ったことは、テレアポの長期インターンです。
インターンを始めた当初は、アポイントの取得に苦戦し、ノルマのプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。
しかし、トークが上手い先輩社員の真似をしたり、スクリプトを見直してトーク内容の改善を図り、半年間試行錯誤を繰り返しました。
結果、インターン生の中で一番多くアポイントを取得するようになりました。(179語)
小玉 彩華
試行錯誤を通じてアポイント取得数を増やした経験が素晴らしいです。先輩から学び、自ら改善策を見つけた行動力は、今後の業務に大いに活かされるでしょう。
⑪コールセンターの例文
私が学生時代頑張ったことは、電話営業のアルバイトでの契約獲得数の増加です。
電話営業では一日ごとに契約数の目標数値がありましたが、当初私は全く契約がとれず、架電数をただこなしているだけの状況でした。
私は目標を達成しチームに貢献したいと考え、まずはしっかりと相手のニーズを聞き出すことに徹し、そこからニーズに直結した商品の魅力を伝えることを意識しました。
その結果、お客様が欲しいと思っていただける商品を的確にご提案でき、喜んで契約していただけるようになりました。
この経験から、相手の考えていることをしっかり把握した上で、要望に沿ったアプローチをする大切さを学びました。
この傾聴力を活かし、入社後もお客様のニーズに寄り添った的確な提案によって貴社に貢献したいと考えます。(332語)
木下恵利
この経験から、あなたは相手のニーズを理解することの重要性を学び、成功に繋げたことがわかります。傾聴力を駆使して、入社後もお客様に寄り添った提案ができる姿勢は、非常に貴重です。
⑫カラオケの例文
私が学生時代頑張ったことは、カラオケ店でのアルバイトです。
アルバイトを始めた当初は、曲や機材など基礎的な知識が不足しており、お客様に合った提案をしたり、聞かれた質問に自信をもって答えたりすることができませんでした。
そこで先輩や同期のスタッフに少しずつ教えてもらいながら、機材のそれぞれの違いや流行りの曲の特徴などを図表を用いて視覚的に分かりやすくまとめることで、知識習得に取り組みました。
その結果、お客様の好みや要望に合わせて最適な機材やサービスを提案できるようになりました。
この経験から身につけた主体的に学習する姿勢やお客様への提案力を活かし、貴社の接客業においてもお客様に喜んでいただけるよう行動したいと考えます。(309語)
小玉 彩華
あなたの主体的な学習姿勢と、視覚的な工夫を用いた知識習得が印象的です。お客様に合わせた提案力を活かして、入社後でも高い接客スキルを発揮することができると期待できます。
⑬カフェの例文
私は大学2年生の夏休みから1年間、地元のカフェでアルバイトをしました。
その経験を通じて、お客様とのコミュニケーションスキルや、同時に複数の業務をこなすマルチタスク能力を身につけました。特に忙しい時間帯には、オーダーを取りながらドリンクを作り、レジ操作を行うなど、一人で多くの業務を同時にこなすこともありました。その結果、時間管理スキルや優先順位の決定能力も向上しました。また、店舗を任されることもあり、開店準備や閉店作業、在庫管理などを任されることで、一つの仕事に対する責任感も強くなりました。この経験を活かして、皆様の企業で働く際にも、効率的にタスクをこなし、責任感を持って業務に取り組むことができると自負しております。(311語)
木下恵利
あなたのアルバイト経験から得た具体的なスキルと成長がしっかりと伝わります。特に、マルチタスク能力や責任感の強化についての具体例は、職場での実践的な能力を示す良い証拠です。
こちらの関連する事例もぜひご覧ください。
⑭イベントスタッフの例文
私が学生時代頑張ったことは、イベントスタッフのアルバイトです。
私はスタッフの統括を務め、多い時は100名程のスタッフをまとめながら様々な会場運営に携わりました。
リーダーになった当初はスタッフとの連携がうまくいかず業務が滞ったり、トラブルに上手く対処できずお客様に迷惑をかけてしまったりしていました。
私はスタッフとのコミュニケーション不足に原因を見出し、スタッフ100名規模の会場であっても必ず一人ひとりと直接会話し、励ましを怠らず、協力関係の構築とモチベーションの維持に努めました。
トラブル発生時もすぐに現場に駆けつけ、現場のスタッフから丁寧に状況を確認し、全体への共有と指示出しを行うことで、問題解決に繋げました。
結果、スタッフからの評価、来場者満足度ともに5段階中4以上を獲得することができました。
この経験から得たコミュニケーション能力とリーダーシップを活かし、入社後も周囲と連携を図りチームの成果に繋げたいと考えています。(415語)
小玉 彩華
イベントスタッフとしてのリーダーシップを発揮し、スタッフとのコミュニケーションを重視した結果、トラブルを迅速に解決できた点が素晴らしいです。特に、個別の会話を通じてモチベーションを維持し、来場者満足度の向上に繋げたことが具体的な成果として示されています。
⑮スマートフォン販売の例文
私が学生時代頑張ったことは、スマートフォン販売のアルバイトです。
勤務先にはスタッフ約30名が在籍しており、当初私は業績が最下位でした。
私は悔しさから業績一位を目指すことを決意し、まずは最も業績の良いスタッフの接客を観察し、自身との違いを探りました。
私の接客は一方的に説明するばかりで、お客様が発言する割合が低いことに気が付き、お客様への問いかけや相槌を増やすことを意識しました。
加えて、上司と相談しながら提案内容を検討し、商品やサービスについてお客様の要望とマッチしている点を明確に伝えることで、一人ひとりに響く提案を心がけました。
その結果、半年後には店舗内で業績一位を達成することができました。
この経験から得た営業力と目標達成力を活かし、入社後もお客様に合わせた提案を行い、積極的に業績達成に励みたいと考えます。(358語)
木下恵利
スマートフォン販売での業績向上を目指し、自らの接客スタイルを見直す姿勢が素晴らしいです。お客様との対話を増やし、ニーズに合わせた提案を行うことで、業績一位を達成した具体的な成果が明確に示されています。
⑯ブライダルスタッフの例文
私が学生時代頑張ったことは、ブライダルスタッフのアルバイトです。
ブライダルの会場では、数十名〜100名程の方々に対するサービスが求められます。
当初私はお客様の方から声掛けや合図をもらうまで、追加ドリンクや求めている対応に気がつけずにいました。
私はもっと結婚式を心行くまで楽しんでほしいという想いで、お客様の立場に立ってニーズを分析し、先回りして行動することを心がけました。
小さなお子様やご年配の方の位置も予め把握し、率先してサポートを行ったり、料理提供時にドリンクの減り具合もチェックしこちらから提案を行ったりと、視野広くお客様への気配りに努めました。
その結果、顧客アンケートで9割以上の参列者の方からスタッフのサービスに満足の声を頂戴できるようになりました。
入社後もニーズを把握した細やかな気配りによって、顧客満足度の向上に貢献したいと考えます。(375語)
小玉 彩華
お客様のニーズを先回りして把握し、細やかな気配りを実践した結果、顧客満足度を高めることに成功した点が非常に印象的です。特に、様々な立場のお客様に対して意識を向けた取り組みは、今後の接客業においても大いに役立つスキルです。
⑰スーパーマーケットの例文
私が学生時代頑張ったことは、スーパーマーケットのアルバイトです。
当初、勤めていた店舗では作業効率の悪さが課題で、スタッフの残業時間が基準より平均2時間も多い状況でした。
私は店舗全体での作業効率化を目指し、対策に取り組みました。
まずはそれぞれの作業でかかっている時間を洗い出しつつ、スタッフ一人ひとりに作業の進め方をヒアリングしました。
ヒアリング内容をもとに、最も効率の良い作業手順をマニュアル化し統一を図りました。
また店内での声掛けを積極的に行うことで、スタッフ間の連携強化に努めました。
その結果、全ての作業で効率化に成功し、平均残業時間は基準を下回るようになりました。
この経験を活かし、入社後もチームワークを発揮して周囲の意識を高め、効率的な業務遂行を実現したいと考えます。(339語)
木下恵利
作業効率の改善に向けて具体的なアクションを起こし、マニュアル化やスタッフ間の連携強化を実践した点が非常に評価されます。残業時間の短縮という具体的な成果を出したことで、業務効率化への取り組みの重要性を証明しました。
⑱従業員の定着率の例文
学生時代、カフェのアルバイトでスタッフの定着率改善に取り組みました。
新入スタッフの早期離職が課題だったため、マニュアルの見直しと先輩スタッフによるサポート体制の強化を提案しました。
新人が安心して業務に取り組める環境を整えた結果、離職率が低下し、定着率が向上しました。
この経験から、働きやすい職場環境の重要性や、チーム全体の協力が効果的な結果につながることを学びました。(185語)
小玉 彩華
新入スタッフの定着率改善に向けてマニュアルの見直しやサポート体制の強化を提案した点が非常に良いです。働きやすい環境を整えることで、実際に離職率が低下した成果は、あなたのリーダーシップと問題解決能力の証明です。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカNG例文
ではどのようなガクチカがNGなのかを紹介していきます。
どのような要素を入れるとNGになるのかを見ていきましょう。
- 結果が主観的
- 肩書に頼っている
- 周囲との関わりが見えない
NG例文1.結果が主観的
私が学生時代に頑張ったことは飲食店でのアルバイトになります。
私が働いている飲食店では提供スピードが遅いことが問題になっており、お客様からクレームを受けることも多々ありました。
そのため私はスマホなどの電子端末での注文方法を提案し、業務の効率化を図ったことで、料理の提供スピードが向上し、多くのお客さんに喜んで頂けました。
NG例文2.肩書に頼っている
私が学生時代に頑張ったことは居酒屋でのアルバイトになります。
私は1年生の頃から働き続けており、主体的に行動していった結果、大学3年生の頃にはバイトリーダーになることができました。これからもバイトリーダーとして、バイトの人たちをまとめていきたいです。
入社後はこの経験を活かして、リーダーとしてチームをまとめていきたいと考えています。
NG例文3.周囲との関わりが見えない
私が学生時代に力を入れたことはカフェのアルバイトです。 私が働いているカフェでは、スタッフの努力や成果によってスタッフが昇格できる制度がありました。
私は接客や業務で努力し、無事に一番上のランクまで昇格することができました。
【アルバイトのガクチカ】アルバイトのガクチカでよくある質問
弊社は就活エージェントを運営しているため、さまざまな就活生のサポートしていますが、アルバイトをガクチカとしてアピールしたい人は比較的多いです。
その中でも多くの就活生の方からいただく不安や質問を厳選して回答するため、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトリーダーに任命されるのは、継続的な勤務と信頼関係の構築があってこそです。そのため、リーダーシップを評価する企業では高く評価されるでしょう。
しかし、リーダーでなくても、自分らしさを発揮し、チーム内で果たした役割や貢献を素直に伝えることが、何よりも大切です。
結論として、特定のエピソードがなくても問題ありません。
重要なのは、日々の仕事に対する真摯な取り組み方や姿勢、そして自分なりに行っていた改善策や工夫を強調してアピールすることです。
無理にすごいエピソードを作る必要はありません。
自分がアルバイト先で実際に工夫して上手くいったことや、小さな成功体験でも、それをどう考えて行動したかを具体的に伝えることで、十分に評価されるポイントとなります。
失敗経験を書くことは問題ありませんが、その経験だけを述べるのではなく、その後にどう改善し、成長したかを詳しく伝えることが非常に重要です。
企業が評価するのは、失敗そのものではなく、その失敗を通じて学んだことや、どのようにして次のステップでより良い結果を得られるように工夫したかという点です。
複数のアルバイト経験を効果的にまとめて伝えるには、それぞれのアルバイトで学んだことを整理し、共通するスキルや経験に焦点を当てて一貫性を持たせることが大切です。
たとえば、「コミュニケーション能力」・「チームワーク」・「時間管理」・「問題解決能力」など、複数のアルバイトを通じて培った共通のスキルを強調すると、一貫性を持たせやすくなります。
それぞれのアルバイトでどのようにこれらのスキルを活かし、成長させたかを具体的に説明しましょう。
短期間のアルバイト経験でも、どのように貢献したか、またはその仕事から何を学んだかを具体的に伝えることで、十分にアピールすることが可能です。
短期間で職場に慣れ、仕事をスムーズにこなすためには、迅速な適応力が求められます。
そのため、新しい環境や仕事に対して柔軟に対応した経験や、短期間で効率的に学び、成長した点をアピールするのも効果的です。
アルバイトの内容が志望職種と直接関係がない場合でも、そこで培ったスキルや経験をどのように志望職種に活かせるかをアピールすることが大切です。
一見関係がないように見えるアルバイトでも、志望職種との間に共通点を見つけることは可能です。
たとえば、接客業での顧客対応スキルは営業職やマーケティング職に通じる部分があります。
また、バイトでリーダーシップを発揮した経験があれば、チームマネジメントなど志望職種に応用できる点があるかもしれません。
【アルバイトのガクチカ】まとめ
ガクチカは、就活において定番の質問です。そのため、対策さえしっかりしておけば、周囲との差をつけられるチャンスでもあります。
アルバイトでの経験を上手にアピールできれば、面接官に入社後のあなたをイメージしてもらいやすくなります。
良いイメージを持ってもらうためにも、ガクチカではアルバイトでの経験を上手にアピールしましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
この経験では、課題を見つけ、具体的な解決策を提案し、成果を出した点が明確に示されています。
主体性とリーダーシップを強調しつつ、今後の活用方法にまで言及しているため、説得力のある自己PRになっています。