興和の選考で実施されるWebテスト(SPI)の種類・形式・出題科目の全体像
興和の採用選考フローとESの傾向、Webテスト通過後の面接準備のポイント
SPIの非言語「集合(ベン図)」を中心とした頻出例題と効率的な対策スケジュール
興和の本選考やインターン選考を控えていて、Webテストの種類と対策法を知りたい就活生
製薬・繊維・医療機器を手がける総合企業・興和の選考フロー全体を把握したい人
SPIの非言語(とくに集合・確率・推論)が苦手で、例題から効率よく対策をスタートしたい人
興和株式会社は、医薬品・繊維・建材・貿易・医療機器と多岐にわたる事業を展開する総合コングロマリット企業です。
一般消費者には「コルゲンコーワ」「キャベジンコーワ」「バンテリン」などのOTC医薬品ブランドで高い知名度を誇り、ドラッグストアや薬局での存在感は抜群です。
1894年創業という長い歴史を持ちながら、製薬・繊維・医療機器・建材・国際貿易という5つの柱を組み合わせた独自のビジネスモデルを維持しており、名古屋を本社とする老舗の非上場大企業として就活生からの注目度も高い企業です。
非上場でありながらグループ売上は数千億円規模を誇り、事業ドメインの広さと経営の安定性から、製薬・化学・繊維・貿易系を志望する学生のみならず、総合職・営業職・管理部門を目指す幅広い就活生にとって魅力的な選択肢となっています。
そのため選考の競争率は決して低くなく、Webテストでしっかりと点数を取ることが選考突破の第一条件になります。
興和の選考で報告されているWebテストはSPIが中心です。
本記事では、興和のWebテストの種類・形式からボーダーラインの目安、選考フロー、SPIの頻出例題(集合・ベン図)、企業研究のポイントまでを網羅的に解説します。
Webテスト対策を万全に整え、自信を持って興和の選考に臨めるよう、一緒に準備を進めていきましょう。
目次[目次を全て表示する]
興和のWebテストの種類と難易度
まず、興和の選考で課されるWebテストの種類・出題科目・受検方式をしっかり把握しておきましょう。テストの形式を知ることが対策の出発点になります。
興和で出題されるWebテストの種類
就活生の体験談ベースでは、興和の本選考ではSPI(Synthetic Personality Inventory)が出題されるケースが報告されています。
SPIはリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、日本国内で最も広く使われているWebテストのひとつです。
製薬・医療機器・繊維・化学・建材・貿易という多岐にわたる事業を持つ興和においても、幅広い職種・部門の基礎的な論理思考力・語彙力・数的処理能力を測る手段としてSPIが活用されていると考えられます。
SPIには「テストセンター形式」「WEBテスティング形式」「ペーパーテスト形式」などの受検方式がありますが、就活生の体験談を参照するとテストセンター形式での実施が多い傾向があります。
年度・職種によって出題形式が変わる可能性もあるため、選考案内メールに記載の受検方式を必ず確認してから対策を進めることが重要です。
また、合同選考イベントや早期選考ルートによっては、通常の本選考フローとは異なるWebテストが課されるケースもあるため、口コミサイト(ワンキャリア・unistyle・みん就など)で直近の情報を収集する習慣をつけましょう。
興和は非上場企業のため採用活動の情報がメディアに出にくい傾向がありますが、就活サイトの体験談を複数チェックして最新のテスト形式を把握することがとくに重要です。
エントリーを決めたタイミングでSPIと玉手箱の両方を一定レベルまで仕上げておく「先回り型対策」をとると、案内メールが来てから焦らずに済みます。
SPIは日本で最も多くの企業に導入されているため、興和の選考だけでなく他社の選考にも同じ対策が使い回せる点が大きなメリットです。対策コストあたりのリターンが非常に高い試験のため、就活全体の早い段階からSPIの対策を優先的に進めておくことをおすすめします。
なお、興和の場合は職種が営業職・研究職・生産技術職・管理部門職と複数にわたるため、職種によって課されるWebテストの形式が異なる可能性があります。自分が応募する職種の選考フローについては、説明会や採用サイトで個別に確認することが大切です。
Webテストの対策を始めるタイミングとしては、就活解禁(3年生の3月)を待たずに2年生・3年生の早い段階からSPIの基礎固めを始めることが理想です。特に非言語分野は公式の暗記や計算スピードの向上に時間がかかるため、長期的な視点で対策を積み上げておくことが本番での余裕を生み出します。
就活情報の収集には、就活掲示板・口コミサイトのほかにX(旧Twitter)での「興和 26卒 Webテスト」「興和 SPI」などのキーワード検索も有効です。リアルタイムに近い情報が個人のつぶやきとして共有されているため、最新の選考情報を得る手段として積極的に活用しましょう。
出題科目と試験時間
興和で採用される可能性が高いSPIは、言語・非言語・性格検査の3分野で構成されています。
テストセンター形式の場合、能力検査(言語・非言語)は約35分、性格検査は約30分が目安とされています。
言語分野では「二語の関係」「語句の意味」「文章整序」「空欄補充」「長文読解」など、語彙力と読解力を測る問題が出題されます。
非言語分野では「集合(ベン図)」「推論」「場合の数」「確率」「割合」「速度算」「損益算」「図表の読み取り」など、論理的思考力と計算力を問う問題が中心です。
性格検査はおよそ300問の質問に直感的に答えていく形式で、通常は能力検査の前に実施されます。
WEBテスティング形式の場合も能力検査は約35分・性格検査は約30分と同程度の時間設定ですが、自宅のパソコンから受検する点と、テストセンター形式に比べて計算問題の形式が一部異なる点に注意が必要です。
テストセンター形式では画面に1問ずつ表示され、回答後は前の問題に戻れません。1問あたり平均1分以内で解答するスピード感が求められるため、時間配分の練習を日頃から積んでおくことが重要です。
非言語分野のなかでも集合・推論・確率は配点が高めとされており、これらを得点源にできるかどうかが合否の境界線になりやすいため、本記事のH2-4で紹介する例題にしっかり取り組んでください。
性格検査では1問あたり数秒で回答していく必要があり、「企業ウケを狙った戦略的な回答」は一貫性を崩すリスクがあるため、なるべく直感的かつ自分らしく答えることが得策です。
言語分野では「長文読解」が最も時間を消費しやすい設問です。論説文や説明文の要旨を素早くつかむ訓練を日頃の読書習慣の中に取り入れておくと、本番でのタイムロスを最小限に抑えることができます。
非言語分野の「図表の読み取り」では表・棒グラフ・折れ線グラフから数値を正確に読み取り、短時間で計算を完了する処理速度が問われます。数値を紙に書き写しながら計算するスタイルを本番前に練習しておきましょう。
テストセンター形式のSPIでは、問題の難易度が正答率に応じてリアルタイムで変化するアダプティブ方式が採用されています。序盤で難しい問題が続いている感覚がある場合は、それが高得点圏で推移している証拠とも言えます。難問が続いても焦らず、最後まで粘る姿勢が最終スコアに直結します。
受検方式(テストセンター/自宅受検)
興和の選考で報告されているSPIは、テストセンター形式での実施が多いとされています。
テストセンター形式の場合は全国各地に設置された専用会場、またはオンラインテストセンターで受検します。受検期間内であれば日時・会場を自分で選べるため、スケジュール管理がしやすいのが特徴です。
人気企業の選考が集中する3〜4月は予約枠が数日先まで埋まることがあるため、案内を受け取ったらなるべく早めに予約を確定させましょう。
テストセンター会場では写真付きの本人確認書類(運転免許証・パスポート・学生証)の提示が必要です。計算用紙とボールペンは会場で貸与されるため、電卓・参考書の持ち込みはできません。
オンラインテストセンターを選ぶ場合は、Webカメラ付きのパソコン・静かな個室・安定した通信環境が必須です。受検中はカメラ越しに監視員が確認しているため、視線が画面から外れないよう注意が必要です。
自宅受検(WEBテスティング形式)の場合は有線接続での受検が強く推奨されます。通信が切断された場合に再受検できないケースもあるため、受検環境の整備を念入りに行いましょう。
テストセンター形式では過去に他社で受検した結果を流用できるため、メルカリや三菱商事など他社の選考で先にSPIを受けておき、手応えがあった結果を興和に提出するという戦略も有効です。
受検時間帯は脳がもっとも冴えている午前〜昼前が推奨されています。予約が取れる範囲で午前中の枠を優先すると、非言語の計算問題でミスを減らせる可能性が高まります。
テストセンター会場では他の受検者のキーボード音や空調音が気になる場合もあります。騒音が苦手な人はオンラインテストセンターの自宅受検枠を選ぶ手もありますが、自宅では通信・カメラの準備が増えるため、自分が集中しやすい環境を選択することが最優先です。
受検当日は予約時間の15〜20分前に会場へ到着することで、手続き(身分証確認・誓約書サイン)をゆとりを持って済ませられます。直前にバタバタ駆け込むと、能力検査開始時の集中力に影響が出やすいため注意しましょう。
WEBテスティング形式の受検時には、ブラウザのバージョンやOSの推奨環境が指定されることが多いため、必ず案内メールに記載の動作環境を事前に確認してください。受検直前にOSのアップデートが走って中断されるトラブルを避けるため、当日はOSやブラウザの自動更新も一時停止しておくと安全です。
受検環境を整えるうえで、テストセンター会場とオンラインテストセンターのどちらを選ぶべきかは、個人の集中しやすい環境・通信環境の安定度・移動の負担を総合的に判断してください。一般的には「自分の実力を最大限発揮できる環境」を優先することが、得点に直結します。過去にテストセンター会場で緊張しすぎてしまった経験がある人は、自宅受検でリラックスして臨む選択肢も検討する価値があります。
興和の採用・選考フロー
Webテスト対策と並行して、興和の選考フロー全体を把握しておくことが重要です。どの段階でWebテストが課されるかを知っておくと、対策のスケジュール感が立てやすくなります。
興和の選考フロー一覧
就活生の体験談ベースでは、興和の新卒採用選考は「会社説明会 → ES提出 → Webテスト(SPI) → 一次面接 → 二次面接 → 最終面接 → 内定」という流れで実施されることが多いと報告されています。
興和は非上場企業のため採用ページでの情報公開が限定的ですが、例年3〜4月に本選考の書類選考・Webテストが実施され、5〜6月に面接が進むスケジュールが多いと就活口コミに記載されています。
職種によって選考ルートが異なる場合があり、営業職・研究職・生産技術職・管理部門職などで面接の回数や内容が変わる可能性があります。
インターン(夏・秋冬)参加者には早期選考の案内が届くケースもあり、本選考より早い時期に内定が出る場合もあるため、興和を第一志望群に置いている学生はインターンへの積極的なエントリーが内定獲得への近道となります。
WebテストはES選考と同じタイミングか直後に実施されることが多いため、ES提出の前後でSPI対策を完成させておくことが重要です。
面接は複数回設けられており、一次面接は現場の若手・中堅社員が担当するケースが多く、最終面接では部長・役員クラスが登場するパターンが報告されています。
選考全体の所要期間はES提出から内定まで2〜3か月程度が目安ですが、職種やルートによって前後するため、興和の採用サイトおよび就活口コミサイトで最新のスケジュールを定期的に確認しましょう。
選考を通じて問われるのは、職種への適性・業界・企業理解の深さ・論理的なコミュニケーション能力の3点が柱となると言われており、面接対策はWebテスト対策と並行して早期にスタートすることが望ましいです。
選考の途中で他社の内定承諾期限が迫ってきた場合、興和の採用担当者に正直に状況を伝えれば選考を前倒ししてもらえるケースもあります。抱え込まずに相談する姿勢が、自分にとっても企業側にとっても建設的な対応になります。
選考フロー全体を通じて一貫したメッセージを発信し続けることが重要です。一次面接で語った志望動機・ガクチカのエピソードと最終面接で語る内容に矛盾がないよう、自分の軸をあらかじめ整理してから選考に臨みましょう。
興和のESの傾向と対策
興和のESでは「志望動機」「自己PR(ガクチカ)」「就職活動の軸」といった基本的な設問が中心となることが多いと体験談から報告されています。
志望動機では、コルゲンコーワやキャベジンコーワなどのOTC医薬品、繊維・医療機器・建材・貿易という複合事業のどの側面に魅力を感じ、自分のキャリアとどう結びつけるかを具体的に述べることが重要です。
「なぜ製薬メーカー全般ではなく興和なのか」「なぜ上場大手ではなく非上場の興和なのか」という点を自分の言葉で説明できると、ES通過率が高まります。
ガクチカは数字・規模・役割・困難をどう乗り越えたかの4点を盛り込み、PREP法(結論→理由→具体例→結論)で構成することでESの読みやすさが格段に上がります。
ESの内容は面接での深掘りのベースになるため、抽象的な表現を避け具体的なエピソードと成果数値を盛り込むことが通過のポイントです。
興和は多角的な事業展開を強みとするため、「幅広い事業を通じて社会に貢献したい」という軸だけでなく、「自分の志望する職種(営業・研究・生産技術など)でどんな価値を出したいか」まで踏み込んで書けると評価が高まります。
提出前には第三者(キャリアセンター・先輩・就活エージェント)に読んでもらい、論理の飛躍や曖昧な表現を洗い出してもらうことを強くおすすめします。
締め切りの3日前には完成させ、一晩寝かせてから読み直すと冷静な目で見直せるため、推敲の質が上がります。
字数制限がある設問では、最後の1〜2割の字数を「入社後の具体的な目標」に使うとESの締まりが良くなります。「入社後にやりたいこと」まで書けている応募書類は、面接官に入社意欲の高さを伝える効果があるため、積極的に盛り込みましょう。
ESを書く際に意識したいのは「読み手の頭の中で映像が再生できるか」という観点です。抽象的な表現を避け、具体的な行動・葛藤・選択・成果のストーリーラインで構成すれば、採用担当者の心に残るESに仕上がります。特に「何百人もの応募書類を読む採用担当者が、あなたのESのどこで立ち止まるか」を意識して書くことが、書類選考通過率を高める鍵です。
Webテスト後の選考対策
Webテストを通過した後は複数回の面接が待ち受けています。Webテスト対策と同時並行で、面接準備も進めておきましょう。
一次面接では自己紹介・志望動機・ガクチカが中心に確認されるため、この3点を1分・3分・5分の3パターンで話せるよう準備しておくと対応力が高まります。
興和の事業は製薬・繊維・医療機器・建材・貿易と幅広いため、自分が志望する職種・部門に関連する事業への理解を深めておくことが、面接での会話の質を高めます。
競合他社(大正製薬・小林製薬・エスエス製薬など)と興和の違いを自分なりに整理しておくと、「なぜ興和か」を問われた際に説得力のある回答ができます。
面接官は現役社員が担当することが多いため、興和のプレスリリースや採用サイトの社員インタビュー記事を事前に読み込んでおくと、面接での会話に具体性が生まれます。
逆質問の時間には「業務での具体的なやりがい」「若手社員のキャリア形成の実態」「各事業部門の連携方法」など、ホームページからは読み取れない内容を質問すると印象が良くなります。
OB・OG訪問が可能な場合は、ビズリーチ・キャンパスやMatcherを通じて現役社員にコンタクトを取り、実際の働き方・キャリアパス・入社後のギャップをリアルな声として収集しておきましょう。
面接通過後の最終面接では入社意欲と覚悟が最も重視されるため、「なぜ興和でなければならないのか」を競合他社との比較を交えながら自分の言葉で語れるよう準備しておくことが内定への最後の鍵となります。
最終面接では役員・部長クラスが面接官となるため、一次・二次面接よりも「ヒトとして信頼できるか」「組織にフィットするか」を総合的に判断されます。回答の論理性以上に表情・声のトーン・受け答えの自然さが見られているため、緊張しすぎず自分らしさを出すことを意識しましょう。
面接全体を通じて一貫したストーリーを語り続けるためには、「自分の強み」「興和を選んだ理由」「入社後にやりたいこと」の3点を軸に、どんな質問が来ても対応できる「幹となるメッセージ」を1〜2文で作っておく準備が有効です。軸がぶれない就活生は、複数回の面接を経るほど評価が積み上がっていきます。
グループディスカッション(GD)が選考の一環として実施されるかどうかも口コミサイトで確認しておきましょう。GDが実施される場合は、チームの議論をまとめる「司会型」よりも、根拠を示しながら意見を述べる「論客型」の役割が評価されやすい傾向があります。チームの意見を聞きながらも、自分の視点を明確に打ち出せるバランス感覚が、GD通過のポイントです。
SPIの出題傾向と対策
興和の選考で中心となるSPIの頻出分野と効率的な対策法を解説します。出題パターンを把握したうえで重点的に演習することが、短期間での得点力アップにつながります。
言語分野の頻出テーマと対策法
SPIの言語分野では、「二語の関係」「語句の意味(同義語・反義語)」「文章整序」「空欄補充」「長文読解」の5テーマが頻出です。
「二語の関係」は「医師:病院」のような2つの語の関係を選択肢から選ぶ問題で、「職業と勤務先」「道具と使用者」「原料と製品」などの関係パターンを事前に覚えておくことで短時間で解答できます。
「語句の意味」は日常では使わない言葉が出題されることも多く、対策本の語彙リストを毎日10〜20語ずつコツコツ覚えていく長期的なアプローチが有効です。
「長文読解」は文章量が多く処理に時間がかかるため、日頃から論説文・コラムを読んで要旨を素早くつかむ訓練を積んでおくことが、本番での速読力向上につながります。
言語分野の語彙問題は1問あたり10〜15秒で処理することが理想とされており、語彙を暗記することで長文読解に時間を多く割けるようになります。
文章整序は接続詞(「しかし」「つまり」「したがって」「一方で」など)と指示語(「これ」「その」「このため」など)に着目すると論理の流れが見えやすくなり、短時間で正解にたどり着けます。
空欄補充は文脈の流れと直前・直後の文の意味を確認しながら答えを選ぶことが基本で、選択肢を一つずつ当てはめて「文章全体として意味が通るか」を確認する方法が有効です。
言語分野は一朝一夕では伸びにくい分野のため、対策初期から毎日少しずつ語彙と読解の練習を積み上げておく習慣が結果的に最短ルートになります。
長文読解では「本文に書かれていること」と「自分が知っている常識や推測」を混同しないことが最大のポイントです。問題の選択肢は本文の表現をそのまま使わず言い換えて作られることが多く、「本文のどの部分が根拠か」を確認する習慣が正答率を高めます。
語彙の学習には就活専用の単語帳(SPIの頻出語彙リストが載っている問題集の巻末など)を活用すると効率的です。意味を覚えるだけでなく、その語彙が使われる文脈のパターンもセットで押さえておくと、「語句の意味」だけでなく「空欄補充」や「長文読解」でも語彙の知識が活きるようになります。
「文章整序」の問題を解く際のもう一つのコツとして、まず「話題の導入文」と「結論文」を特定するアプローチが有効です。SPIの文章整序では、「問いを立てる文」が最初に来て「答えを述べる文」が最後に来るパターンが多く、これを見極めると残りの文の並び替えが格段に簡単になります。接続詞と指示語のチェックに加えて、導入・展開・結論の3段階を意識して読む訓練を積んでおきましょう。
非言語分野の頻出テーマと対策法
SPIの非言語分野では「集合(ベン図)」「推論」「場合の数」「確率」「割合」「速度算」「損益算」「図表の読み取り」が頻出テーマとして挙げられています。
「集合(ベン図)」はH2-4で詳しく解説しますが、2〜3つの集合の重なりと全体の関係をベン図に整理する問題で、練習問題を繰り返すことで確実に得点源にできます。
「推論」は「A・B・C・Dの4人の中でAはBより背が高い」などの条件を整理して確実に正しい命題を選ぶ問題で、条件を表や図に整理する訓練が効果的です。
「確率」は同時に2枚のカードを引く問題、サイコロを2回振る問題など、組み合わせを場合の数として列挙してから計算するアプローチが基本です。
非言語分野は対策の効果が出やすく、頻出パターンを繰り返し演習することで確実にスコアを伸ばせるため、対策本を最低3周して解法パターンを体に染み込ませましょう。
「速度算」では「A地点からB地点まで時速60kmで移動し、帰りは時速40kmで戻る」などの往復平均速度問題が頻出で、「距離÷時間=速度」の公式と比の計算をセットで練習しておくと効率的です。
「損益算」では「仕入れ値に30%の利益を乗せて定価を設定し、20%引きで販売した場合の実際の利益率は?」という形式が典型で、仕入れ値を文字(例:100)と置いて計算する方法が最も速く解けます。
「図表の読み取り」は表・棒グラフ・折れ線グラフから数値を正確に読み取る問題で、計算ミスを防ぐために必ず途中計算を紙に書く習慣をつけておきましょう。
「推論」の問題では「絶対に正しい」「必ずしも正しいとは言えない」「絶対に間違い」の3つを区別する力が求められます。可能性として正しいだけの命題を「絶対に正しい」と混同して選ぶミスが多いため、「確実に言えること」だけを正解とするルールを常に意識しながら問題を解きましょう。
「場合の数」では順列(並び順を考える)と組み合わせ(並び順を考えない)の違いを正確に区別することが第一歩です。「A・B・Cの3人から2人を選ぶ」は組み合わせ(3C2=3通り)、「A・B・Cの3人から2人を並べる」は順列(3P2=6通り)となります。この判断をスムーズにできるよう、典型問題を繰り返し解いておきましょう。
「割合」の問題では「比」を使った計算が頻出です。「A:B=3:5のとき、AはA+Bの何%か」という問題は「3÷(3+5)×100=37.5%」と素早く計算する訓練が必要です。割合は損益算・速度算・統計問題にも応用されるため、比・百分率・倍数の計算を反射的にできるレベルまで仕上げておきましょう。
非言語分野の難問に出会った際の「時間をかけるか・捨てるか」の判断基準も練習のうちに養っておきましょう。1問に2分以上かかりそうな場合は思い切って次の問題に進み、残り時間で戻る戦略を取るほうが、トータルの正答数を最大化できるケースが多いです。問題を捨てることへの抵抗感を本番前の演習で払拭しておくことが、当日の落ち着いたペース配分につながります。
対策本・アプリ・スケジュールの立て方
SPI対策の定番問題集としては、「これが本当のSPI3だ!」(SPIノートの会著)が最もおすすめです。
テストセンター形式に特化した対策をしたい場合は「これが本当のSPI3テストセンターだ!」、自宅受検(WEBテスティング形式)の可能性もある場合は「これが本当のWebテストだ!(3) WEBテスティング編」を追加すると万全の体制が整います。
スマートフォンアプリ(「SPI言語・非言語1500問」「Study Pro」など)は通学・昼休みの隙間時間を活用した毎日の演習に最適で、机に向かわなくても1日10〜15分の積み重ねで頻出パターンが定着します。
対策スケジュールの理想は選考3か月前からのスタートです。1か月目は問題集を1周して全体像を把握し、2か月目は苦手分野を重点演習、3か月目は時間を計りながら本番形式の練習を繰り返すという3段階のアプローチが効果的です。
模試サービス(キャリタス就活・ワンキャリアなど)で定期的に実力を測定し、弱点分野をリスト化して次週の演習計画に反映するPDCAを回すと、限られた時間で効率的に得点力を伸ばせます。
毎日30分の継続学習が、短期集中で詰め込むよりも確実な得点力アップにつながります。対策が遅れた場合は推論・集合・確率など配点が高めの分野を最優先に演習してください。
本番1週間前は新しい問題集に手を出さず、これまで解いてきた問題集の「間違えた問題リスト」を見直す総復習期間に充てると、当日の実力を最大限発揮できます。
就活エージェントやキャリアセンター主催のSPI対策講座も無料で受けられるケースが多く、独学に自信がない人は積極的に活用しましょう。
問題集の活用にあたっては「解いて正解しただけ」で終わらせないことが最重要です。正解した問題でも「なぜその解法で解けたか」を言語化できるよう意識することで、似た問題に形式を変えて出題されても対応できる応用力が身につきます。解説を読まずに答え合わせだけしている人は、同じ問題をパターン暗記しているだけで本質的な理解ができていないケースが多いため注意しましょう。
近年はYouTubeやUdemyにも無料・有料のSPI対策動画が多数公開されており、解説を聞きながら手を動かすスタイルで学びたい人には動画教材も非常に効果的です。苦手分野の解法だけ繰り返し再生できる点が紙の問題集にはないメリットのため、自分に合った教材を組み合わせて使いこなしましょう。
SPIの対策を継続するうえで、学習記録をつけることも非常に有効です。毎日の勉強時間・解いた問題数・正答率・間違えた問題のジャンルをノートやスプレッドシートに記録しておくと、自分の成長が可視化されてモチベーションを維持しやすくなります。また、どの分野に多くの時間を使っているかが分かるため、対策の偏りを定期的に見直すサイクルが作れます。
他の就活生と一緒にSPI対策に取り組む「勉強グループ」を作るのも、継続学習の強力な手段です。友人と問題を出し合ったり、解法を説明し合ったりすることで、一人では気づかなかった解法の抜け穴や理解の甘い部分を発見できます。特に集合・推論・確率などの論理パズル的な問題は、他者に解説することで自分の理解が格段に深まる効果があります。
SPIの練習問題・例題(集合・ベン図)
ここでは、SPIの非言語分野で頻出の「集合(ベン図)」に特化した練習問題を解説します。問題文をしっかり読んで図を書きながら取り組んでみてください。
集合(ベン図)問題の基本と解き方
SPIの集合問題は、2つまたは3つの集合が重なる部分(共通要素)の人数や割合を求める問題です。
集合問題を解くときの基本公式は次のとおりです。
「A∪B(AまたはBに属する要素の総数)= n(A) + n(B) ー n(A∩B)」
つまり、「AとBの少なくとも一方に属する人数」は「Aの人数」と「Bの人数」を足して、「両方に属する人数(重複部分)」を引いた値になります。
全体の人数から「AまたはBに属する人数」を引けば「AにもBにも属さない人数」が求まります。
ベン図を実際に紙に描いて数値を書き込んでいく習慣をつけることで、問題を視覚的に整理でき、計算ミスを大幅に減らすことができます。
時間的なプレッシャーがかかるテスト本番でも、ベン図を素早く描くことが確実な正解への近道となるため、この後の例題を通じてベン図作成のスピードを上げていきましょう。
2つの集合だけでなく、3つの集合が絡む問題も出題されます。3つの集合問題では「3つ全てに属する人数」「いずれか2つに属する人数」を段階的に整理していく必要があるため、練習問題で解法の流れをしっかり体に染み込ませておくことが大切です。
問題文に「少なくとも」「いずれか」「のみ」「両方」「どちらでもない」などのキーワードが含まれる場合、それぞれが指す集合の範囲が異なるため、言葉の定義を正確に読み取る力も合わせて練習しましょう。
ベン図を描く際は円の大きさに意味を持たせる必要はありません。問題の条件を正確に整理することが目的のため、ざっくりとした2〜3つの重なる円を素早く描いて各領域に数値を書き込む練習を積んでおきましょう。テストセンターでは貸与される計算用紙を積極的に活用してください。
集合(ベン図)例題①〜③と解説
以下の3つの例題を通じて、集合問題の典型パターンをマスターしましょう。
【例題①:2集合の基本パターン】
あるクラス40人を対象に「数学が好きか」「英語が好きか」をアンケートした。数学が好きと答えた人は24人、英語が好きと答えた人は18人、どちらも好きではないと答えた人は6人だった。このとき、数学と英語の両方が好きな人は何人か。
A. 6人 B. 8人 C. 10人 D. 12人
→ 答え:B. 8人
(解説)公式「n(A∪B) = n(A) + n(B) ー n(A∩B)」を使います。「どちらも好きではない」が6人なので、「少なくとも一方が好き」な人数は 40ー6=34人。34=24+18ーn(A∩B) より、n(A∩B)=42ー34=8人。ベン図で確認すると:数学のみ=24ー8=16人、英語のみ=18ー8=10人、両方=8人、どちらでもない=6人、合計40人で一致します。
【例題②:2集合・求める値の変形パターン】
100人の就活生にWebテストを実施した。SPI受検経験がある人は65人、玉手箱受検経験がある人は50人だった。両方の受検経験がある人が30人のとき、どちらの受検経験もない人は何人か。
A. 10人 B. 15人 C. 18人 D. 20人
→ 答え:B. 15人
(解説)「少なくとも一方の受検経験がある」人数=65+50ー30=85人。「どちらの受検経験もない」人数=100ー85=15人。ベン図を描くと、SPIのみ=35人、玉手箱のみ=20人、両方=30人、どちらでもない=15人で合計100人になることが確認できます。例題①と同じ公式を使っていますが、「どちらの受検経験もない人数」を最後に求めるという手順が追加されている点が変形パターンです。
【例題③:3集合パターン】
あるグループ60人に「A社・B社・C社のインターンに参加したか」を調査した。A社のみに参加した人は15人、B社のみに参加した人は12人、C社のみに参加した人は10人、A社とB社の両方(C社含まず)に参加した人は5人、B社とC社の両方(A社含まず)に参加した人は3人、A社とC社の両方(B社含まず)に参加した人は2人、3社すべてに参加した人は3人だった。どの会社のインターンにも参加していない人は何人か。
A. 7人 B. 9人 C. 10人 D. 12人
→ 答え:C. 10人
(解説)各領域の人数を合計します。A社のみ=15、B社のみ=12、C社のみ=10、AとBのみ=5、BとCのみ=3、AとCのみ=2、3社全て=3。合計=15+12+10+5+3+2+3=50人が少なくとも1社に参加した人数。どの会社にも参加していない人=60ー50=10人。3集合の問題で「〇〇のみ」と「〇〇以上」が明確に区別されている場合は、各エリアの人数を直接足し合わせる方法が最もシンプルで計算ミスが少なくなります。
集合問題の実戦的な解答テクニック
集合問題を本番で確実に得点するための実戦テクニックをまとめます。
まず、問題文を読んだらすぐにベン図を描くことを習慣にしてください。頭の中だけで処理しようとすると計算ミスや条件の見落としが増えるため、紙(テストセンターでは貸与される計算用紙)に円を描いて数値を書き込んでいきます。
「〜のみ」という表現は、「その集合だけに属してほかの集合には属さない」を意味します。「少なくとも〜」は「1つ以上の集合に属する」を意味します。「両方(すべて)」は「複数の集合の積集合(重複部分)」を意味します。この3つのキーワードの定義を確実に区別できるように練習問題で繰り返し確認しましょう。
2集合の問題は「公式に代入するだけ」で解けるケースがほとんどですが、3集合の問題は段階的に各エリア(3つ全て・2つのみ・1つのみ・どれでもない)の人数を埋めていく必要があります。ベン図の各エリアの合計が全体の人数と一致するかを必ず検算しましょう。
集合問題は1問あたりの解答時間の目安が1〜2分程度ですが、図を描く時間を含めてもこの範囲内に収められるよう、例題を何度も練習してスピードを養いましょう。
テストセンター形式では難易度が徐々に上がる仕組みになっているため、基本の2集合問題を素早く正解して、難度の高い3集合問題に時間を使えるペース配分を意識することが高得点への鍵です。
問題によっては「〇〇の最大値は?」「〇〇の最小値は?」という形式で出題されることもあります。この場合はベン図上で重複部分の大きさを変動させながら、条件を満たす範囲内での最大・最小を求める考え方が必要になります。「両方に属する人数は最大でも〇〇人を超えられない」「少なくとも〇〇人はいる」という上限・下限の考え方を練習問題で体得しておきましょう。
テスト本番では集合問題が1問で解決するケースと、複数の小問(ア・イ・ウ)で構成されるケースがあります。複数小問の場合は最初の小問で求めた値を次の小問で使うことが多いため、最初の計算ミスがすべての小問に波及するリスクがあります。最初の計算は特に丁寧に行い、ベン図の各エリアの合計が全体と一致するかを必ず確認してから次の小問に進む習慣をつけましょう。
集合問題の練習には、問題集で解いた後に「同じ問題の数値を変えて自分で出題し直す」セルフ出題法が非常に効果的です。自分でバリエーション問題を作ることで、解法の仕組みを本質から理解できているかを確認できます。正解するだけでなく「なぜそう解けるか」を説明できるレベルまで理解を深めておけば、出題形式が変わっても柔軟に対応できる応用力が身につきます。就活仲間と問題を出し合う学習スタイルも、集合問題のマスターを加速する手段として取り入れてみてください。
興和のWebテスト通過率・ボーダーライン
Webテスト対策を効果的に進めるために、ボーダーラインの目安と通過率の傾向を知っておきましょう。正確な数字は公表されていませんが、就活体験談から見えてくる目安を解説します。
興和のWebテストのボーダーはどのくらい?
興和のWebテスト(SPI)のボーダーラインは、公式には一切公表されていません。
しかし、就活サイトの体験談や口コミ情報を参照すると、SPI全体で7割程度がひとつの目安とされていることが多く、安全圏を狙うなら7〜8割の得点を目標に設定することが推奨されます。
興和は人気の非上場大手企業であり、製薬・繊維・医療機器という安定した業界での就職を望む就活生からの応募が集中するため、ボーダーが一定水準以上に設定されていると考えられます。
ボーダーを下回ってしまうと、ESの内容や志望動機の完成度に関係なく、書類段階で選考が終了してしまうケースもあります。Webテストはあくまで最初の足切り条件と捉えて、確実にクリアできる実力を身につけることが最優先です。
SPIのテストセンター形式では「正答率×問題難易度」によって最終スコアが算出される仕組みになっており、簡単な問題だけに正解してもスコアは伸びにくく、難易度の高い問題に正解できれば一気にスコアが押し上がります。
模試サービスで偏差値60以上が安定して出せるレベルまで仕上げておけば、興和のボーダーも十分にクリアできる可能性が高いと考えられます。
ボーダーぎりぎりを狙うのではなく、「大きく上回るスコア」を目標に据えて対策することで、当日のコンディション不良や緊張に左右されない安定した突破力が身につきます。
テストセンター形式の場合、他社選考でSPIを先に受けて手応えのある結果を取得しておき、その結果を興和の選考に提出する「使い回し戦略」も有効です。本番前に2〜3社の選考でSPIを受けて感覚をつかんでから最良の結果を提出するアプローチを検討しましょう。
ボーダーの考え方として、言語と非言語のバランスも重要です。「非言語が得意だから言語は捨てる」という偏った対策は危険で、両分野で一定水準を確保した上で総合スコアを高めるアプローチが最も安全です。言語7割・非言語7割のバランスを保ちながら、苦手分野の底上げを並行して進める戦略を取りましょう。
興和の採用倍率と難易度
興和は非上場企業のため採用人数や応募者数の公式データは公開されていませんが、就活生の体験談から推察すると競争率は一定以上であることが伺えます。
製薬・医療機器・繊維・建材・国際貿易という複合事業を展開する総合コングロマリットとしての安定性と、コルゲンコーワ・キャベジンコーワ・バンテリンなど知名度の高いOTC医薬品ブランドの存在感から、毎年一定数の就活生が選考にエントリーするとされています。
学歴に明確なフィルターがあるかどうかは公開されていませんが、内定者の傾向として難関大〜中堅大まで幅広いと口コミサイトに記載されており、学歴よりも志望動機・適性・コミュニケーション能力が重視される傾向があると言われています。
採用倍率の高さに圧倒されるかもしれませんが、Webテスト・ES・面接の全工程で対策を積み重ねることで十分に内定を狙える企業であるため、倍率の数字に怯まず目の前の対策を着実に進めることが大切です。
特に非上場大手は採用活動の情報が外部に出にくいため、就活サイトのレポートやOB・OG訪問を通じた情報収集が、他の就活生との差別化につながります。
「全工程きちんと対策する」だけで上位の競合層に位置取れるため、見かけの倍率に怯まず、ESの質・Webテストのスコア・面接準備の3点を着実に積み上げていく姿勢が結果につながります。
採用倍率の数字は年度や職種、応募ルートによって大きく変動するため、特定の数字に一喜一憂するよりも、自分が「合格者の集団に入れる質の応募書類とテスト得点を持っているか」を客観的に確認する方が建設的です。先輩や就活エージェントに自分のESを見せてフィードバックをもらうと、自分の競争ポジションが把握しやすくなります。
テスト結果の使い回しはできる?
SPIのテストセンター形式の場合、過去に他社で受検した結果を使い回すことが可能です。
テストセンターでの受検データは最新の結果が自動的にシステムに保存され、別企業の選考時に「最新結果を提出する」を選択することで新たに受検し直すことなく送信できる仕組みになっています。
使い回しを活用する際は、事前に「練習企業」でSPIを受けて手応えをつかんでおくことが効果的です。受検中に問題の難易度が徐々に上がっていく感覚があれば高得点を取れている可能性が高く、逆に終始簡単な問題ばかりだったと感じた場合は正答率が伸びていない可能性があるため、再受検を検討してください。
一方でWEBテスティング形式や玉手箱が出題された場合は企業ごとに改めて受検が必要で、使い回しはできません。選考案内メールでテスト形式を必ず確認しましょう。
テストセンター結果には有効期限が設定されているケースもあり、古い受検結果では使用できないこともあるため、前回の受検から長期間が空いている場合は最新の状況を確認してから提出可否を判断してください。
複数回受検した場合は最新の結果に上書きされる仕組みのため、自信のない結果で不用意に上書きしないよう、再受検前には十分な対策を完成させてから臨みましょう。
性格検査については能力検査と同じ受検結果として企業に提出されるため、能力検査の結果を流用する場合は、それに紐づく性格検査の回答もセットで提出される点を忘れずに確認しておきましょう。
使い回しを使うか再受検するかの判断基準としては、「言語・非言語ともに最後の方の問題が解ききれず難しいと感じた」場合は使い回し、「全体的にスムーズに解けて時間が余った」場合は実は易しい問題ばかりで正答率が伸びていない可能性があるため再受検、というのが体験談ベースの目安として参考になります。
性格検査における「一貫性」の担保についても準備が必要です。SPIの性格検査では同じ内容の質問が設問の言い方を変えて複数回出題されており、前の回答と矛盾した答えをすると「一貫性スコア」が下がる仕組みになっています。性格検査を受ける前に「自分はどういう性格の人間か」を大まかに整理しておき、各質問に対して一貫したトーンで答えられるよう自己理解を深めておきましょう。ただし、過度に作り込もうとすると逆に一貫性が崩れるため、等身大の自分を素直に表現することが最善策です。
興和のWebテスト対策に取り組む際は、SPIだけでなく玉手箱の基礎も押さえておくことが保険として機能します。玉手箱はSPIと問題形式が大きく異なり(四則逆算・表の空欄推測・趣旨判定など独自形式)、SPIの対策本では対応できません。玉手箱形式が指定された場合に備えて「これが本当の玉手箱だ!」を1周しておくと、当日に形式変更があっても落ち着いて対応できます。SPIと玉手箱の両方をある程度仕上げておくことで、他社の選考にも幅広く対応できるため、就活全体の効率が上がります。
興和の企業研究・会社概要
Webテスト対策と並行して、興和の企業研究をしっかり進めることが選考突破のもう一本の柱です。面接での志望動機・業界理解の深さを裏付ける基盤として、ここで会社概要と事業の特徴を整理しておきましょう。
興和の基本情報と事業概要
興和株式会社は1894年(明治27年)に愛知県名古屋市で創業し、2024年時点で130年以上の歴史を誇る老舗の総合企業です。
本社は愛知県名古屋市中区錦二丁目に置き、東京・大阪・福岡など全国の主要都市に拠点を展開しています。
グループ全体の事業ドメインは「医薬」「繊維」「医療機器」「建材」「国際貿易」の5領域にわたり、製薬会社としての顔と商社・建材メーカーとしての顔を併せ持つ複合コングロマリットである点が他社との最大の差別化要素です。
医薬品事業では、一般消費者向けのOTC医薬品(市販薬)として「コルゲンコーワシリーズ(風邪薬・鼻炎薬)」「キャベジンコーワ(胃腸薬)」「バンテリンコーワシリーズ(鎮痛・筋肉疲労)」など知名度の高いブランドを複数展開しています。
医療用医薬品事業では高脂血症治療薬・眼科領域の薬品なども手がけており、OTC市場だけでなく処方薬市場でも存在感を発揮しています。
繊維事業では綿・合繊・毛などの素材から産業資材・インテリア素材まで幅広い繊維製品を取り扱っており、創業当初からの事業基盤として現在も継続しています。
建材事業では遮熱・断熱・防音性能を持つ外装材や内装材を製造・販売しており、住宅・非住宅の両市場に向けた建築資材を提供しています。
国際貿易事業では輸出入・三国間貿易・海外市場開拓を手がけており、アジア・北米・欧州を中心に幅広いネットワークを構築しています。
グループ会社も含めると、メディカル・ヘルスケア・ライフスタイルという幅広いカテゴリで事業が展開されており、単独の事業会社では実現できない多角的な価値創造が興和グループの大きな強みのひとつです。
興和はコルゲンコーワやキャベジンコーワなどのブランド認知度を活かしたテレビCMやドラッグストアでのプロモーションにも積極的に取り組んでおり、マーケティング・ブランドマネジメントに興味を持つ就活生にとっても魅力的なフィールドがあります。
興和の強み・特徴と選考でのアピールポイント
興和の最大の強みは、医薬・繊維・建材・貿易という多様な事業を1つの企業グループとして束ねているため、景気サイクルや特定業界のリスクに左右されにくい安定性にあります。
OTC医薬品のコルゲンコーワ・キャベジンコーワ・バンテリンコーワは、ドラッグストアでの知名度が高く、景気後退局面でも需要が落ちにくい生活必需品的な商材であることが収益の安定基盤となっています。
非上場企業であるため四半期決算の短期的な株主圧力を受けず、長期的な視点での事業投資や人材育成ができるという点も、就活生が入社後のキャリアを考えるうえでの強みです。
繊維事業・建材事業という製造業としての技術・製造ノウハウと、国際貿易事業の海外ネットワークを組み合わせることで、多角的なビジネス展開が可能な点が他の純粋製薬会社にはない独自性です。
「なぜ興和か」を面接で問われた際には、このような「医薬品ブランドの知名度×事業の多様性×長期目線の経営」という3軸の組み合わせが自分の志望動機とどう結びつくかを具体的に語れるよう準備しておきましょう。
OTC医薬品の新製品開発・マーケティングに関わりたい志望の場合は、既存ブランドの改良品や新カテゴリへの展開事例を事前に調べ、自分が入社後に貢献できる具体的なアイデアや視点を持っておくことが志望動機の説得力を高めます。
営業職を志望する場合は、興和の製品がドラッグストア・調剤薬局・卸会社・医療機関など複数のチャネルを通じて流通している点を理解したうえで、自分がどのチャネルに携わりたいかを具体的に語れると、営業職としての適性がより伝わりやすくなります。
研究職・生産技術職を志望する場合は、医薬品の製造承認プロセス(GMP・治験・薬事申請)や繊維・建材の品質管理・製造工程への関心を示すことが、専門性への適性評価につながります。在学中に学んだ専門分野と興和の製品・技術領域の接点を明確に語れるよう準備しておきましょう。
競合他社との比較と業界理解
興和の競合として意識されることが多い企業には、大正製薬・小林製薬・エスエス製薬・第一三共ヘルスケアなどのOTC医薬品メーカーが挙げられます。
大正製薬はリポビタンDやパブロンなどの強力ブランドを持つ大手であり、小林製薬はブレスケア・熱さまシートなどユニークな市場創造型の製品で知られています。
興和との最大の違いは、OTC医薬品事業に加えて繊維・建材・貿易という非製薬事業を持つ複合企業である点で、業界の分類としては「製薬会社」よりも「総合商社寄りの製薬コングロマリット」に近い位置づけと言えます。
面接で業界の比較を問われた際には、「純粋な製薬会社ではなく、複数事業の相乗効果でリスクを分散しながら成長できる企業文化に魅力を感じた」という視点で語ることが、興和ならではの企業理解として評価されやすいです。
繊維事業については、アパレルサプライチェーンのサステナビリティ(リサイクル繊維・環境配慮素材)というテーマも近年業界全体で注目されており、興和の繊維事業がこの潮流にどう対応しているかを調べておくと業界理解の深さをアピールできます。
建材事業については、2050年カーボンニュートラルに向けた断熱・省エネ建材の需要拡大という大きな追い風があり、この市場トレンドと興和の建材製品の強みを結びつけた企業研究を行うと、面接での差別化が図れます。
医薬品業界全体の動向として、後発医薬品(ジェネリック)市場の拡大・OTC医薬品のセルフメディケーション促進政策・薬局の機能高度化という3つのトレンドが押さえておくべきポイントです。興和のOTC医薬品事業がこれらのトレンドとどう関わっているかを自分なりに整理しておくと、業界の構造的な理解を示す質問に対して自信を持って答えられます。
「10年後に興和でどんな価値を生み出したいか」という最終面接でも問われやすい質問に備えて、興和の5つの事業ドメインのうち自分が携わりたい領域を絞り込み、そこで自分の強みや専門性をどう活かすかを具体的なビジョンとして語れるよう、企業研究と自己分析を組み合わせて準備しておきましょう。
興和は非上場企業であるため、決算資料や有価証券報告書などが一般公開されていない場合があります。そのため企業情報の収集には、就活サイトの企業ページ・採用サイトのトップページ・プレスリリース・社員インタビュー記事・OB訪問の4つのルートを組み合わせることが重要です。特に社員インタビュー記事は「実際の業務内容」「入社の決め手」「職場のカルチャー」を生の言葉で伝えてくれるため、ESや面接での語り口に具体性と信頼性をもたらします。
興和の強みとして「130年以上の歴史を持つ安定企業」という側面を語る際は、単に「安定しているから志望した」という消極的な動機に聞こえないよう注意が必要です。「長い歴史の中で蓄積されたブランド・技術・チャネルのアセットを活かして、自分が新しい価値を加えていきたい」という積極的・建設的な視点で語ることで、面接官にポジティブな印象を与えられます。
OTC医薬品市場では、ドラッグストアのPB(プライベートブランド)製品との競争激化という課題も存在します。コルゲンコーワやキャベジンコーワなどの興和ブランドが今後どのように独自性を保ち、消費者の信頼を維持・強化していくかという戦略的視点を持っておくと、マーケティング・営業志望の就活生として一歩踏み込んだ企業研究を示すことができます。こうした業界の課題認識は、面接での「興和の今後の成長課題をどう見ているか」という質問への備えとしても機能します。
まとめ
興和のWebテストの対策ポイントと選考全体のポイントを最後に整理しておきましょう。本記事で解説した内容を一つずつ着実に実践することが、興和の内定への最短ルートです。
興和の本選考では、就活生の体験談ベースでSPI(テストセンター形式が中心)が出題されるケースが報告されています。
言語・非言語・性格検査の3分野で構成され、テストセンター形式の場合は能力検査約35分・性格検査約30分が目安となっています。
ボーダーラインは就活体験談から7割程度が目安とされており、安全圏を狙うなら7〜8割以上の得点を目標に設定して対策を進めましょう。
非言語分野では「集合(ベン図)」「推論」「確率」「速度算」「損益算」が頻出です。とくに集合問題はベン図を紙に描きながら段階的に数値を埋めていく解法を体に染み込ませることで確実な得点源にできます。
対策本(「これが本当のSPI3だ!」など)を最低3周して解法パターンを定着させ、模試サービスで定期的に実力を測定しながらPDCAを回す学習スタイルが得点力を最短で伸ばします。
選考フローはES提出→Webテスト→複数回の面接という流れが基本です。Webテスト通過後の面接では志望動機・ガクチカ・業界理解の深さが問われるため、SPI対策と並行して自己分析と企業研究も早期から進めておきましょう。
興和は医薬・繊維・建材・貿易を1グループで展開するコングロマリットという独自のビジネスモデルを持ちます。「なぜ興和か」を問われた際には、複数事業の多様性と安定性、長期目線の経営スタイルという差別化ポイントを自分の志望動機と結びつけて語れるよう準備しておくことが内定への最後の鍵となります。
Webテストは対策の努力が得点に直結しやすい分野です。早めに対策を開始し、集合・推論・確率などの頻出例題を繰り返し演習して確実に合格ラインを超えられる実力を身につけ、自信を持って興和の選考に臨んでください。
興和の選考はWebテストを突破してこそ、面接という本番の舞台に立てます。本記事で解説したSPIの解法テクニック・例題・選考フロー・企業研究のポイントをひとつずつ実践して、万全の準備で選考に挑んでください。
テストセンター形式のSPIは他社選考でも広く使われているため、興和対策を通じて磨いたSPIのスコアは就活全体での大きな武器になります。早期から対策を始め、SPIを「苦手な試験」ではなく「準備すれば確実に得点できる試験」として位置づけ、一歩ずつ着実に実力を積み上げていきましょう。
また、企業研究・OB訪問・ESの推敲・面接練習といった選考全体の準備を、Webテスト対策と並行して進めることで、興和の選考フロー全体を有利に進める下地が整います。Webテスト・ES・面接の三位一体で選考全体を最適化する意識を持ち、自信を持って興和の内定を目指してください。
SPIの集合(ベン図)問題は、本記事で解説した基本公式「n(A∪B)=n(A)+n(B)ーn(A∩B)」と、ベン図を描いて各エリアを埋める手順を身につけることで、本番でも確実に得点できる分野です。例題①〜③のパターンを繰り返し解いて解法を体に染み込ませ、2集合から3集合まで対応できる汎用的な思考力を養っておきましょう。
最後に、興和の選考で内定を獲得した就活生の共通点として挙げられるのは、「Webテスト・ES・面接のどの段階でも手を抜かなかった」という徹底した準備姿勢です。どれか一つが突出していても、他の段階で失点すれば内定には届きません。本記事で解説した各対策を総合的に実践し、興和の選考を有利に進められる万全の準備を整えてください。
就活は長期戦です。興和の選考を突破するために積み重ねたSPI対策・企業研究・自己分析のすべてが、他社の選考でも活きる汎用的な実力として蓄積されていきます。焦らず、一つひとつの準備を丁寧に重ね、自信を持って興和の選考に挑んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











