IT・SE職を志望する就活生にとって、Web-CAB(自宅受検型CAB)は近年導入企業が急増している適性検査です。
Web-CABは日本SHL社のCABをWebテスティング形式に移植したもので、応募者は自宅のパソコンから受検します。
大手SIerや事業会社の情報システム子会社の選考序盤で、応募者の論理的思考力をオンラインで効率的にスクリーニングする目的で広く採用されています。
本記事では、Web-CABを採用しているSIer・IT業界企業を業界別に整理し、自宅受検ならではの時間管理・通信環境・操作対策まで体系的に解説します。
- Web-CABと従来ペーパーCABとの違いと自宅受検形式の特徴
- Web-CABを導入している業界別のSIer・IT企業一覧
- 自宅受検のWeb-CABで気をつけたい72分の時間配分と画面操作
- 志望企業に向けたWeb-CAB特化の対策ステップ
- 自宅受検のWeb-CABを採用する企業を効率よく把握したい人
- ペーパーCABではなくWeb版に絞った対策を進めたい人
- SIer・大手IT企業のWeb-CAB選考フローを知りたい人
- 自宅環境の準備や時間管理に不安を抱えている人
目次[目次を全て表示する]
Web-CABとは?自宅受検版CABの基本情報
Web-CABは、SHL社のCABをオンライン受検形式に再設計した自宅完結型の適性検査です。ペーパー版CABと出題分野は共通しつつ、時間と操作面で別物として扱う必要があります。
Web-CABの概要と開発元
Web-CABは、日本SHL社が提供するCAB(Computer Aptitude Battery)のWebテスティング版です。
正式には「CAB Webテスティング」と呼ばれることもあり、応募者が会場に行かず、自宅のパソコンから指定URLにアクセスして受検する仕組みになっています。
従来は会場集合型のペーパーCABが主流でしたが、コロナ禍以降のオンライン選考拡大により、Web-CABを正式採用するSIer・IT企業が急速に増加しました。
応募者にとっては移動時間と日程調整のコストが下がる一方、企業側にとっては短期間に多数の応募者を効率的にスクリーニングできるメリットがあります。
能力検査と性格検査(OPQ)の2部構成は変わらないものの、操作画面と時間設計はWeb-CAB専用に最適化されています。
そのため、ペーパー版CABの対策本だけを使ってWeb-CABに臨むと、時間切れに陥るリスクが高いのが実情です。
Web-CABの出題科目と試験時間(約72分)
Web-CABの能力検査は、ペーパーCABと同じく暗算・法則性・命令表・暗号の4分野で構成されます。
ただし、Web-CABの合計試験時間は約72分と、ペーパー版(約95分)より20分以上短く設計されています。
具体的には、暗算が約9分、法則性が約12分、命令表が約15分、暗号が約16分、性格検査(OPQ)が約20分という配分が標準的です。
1問あたりの解答時間に換算すると、ペーパー版より3〜4割短くなる分野もあり、解法を瞬時に引き出す速さが求められます。
また、画面上での問題提示・解答入力という操作上のクセが加わるため、紙ベースの対策のみだとWeb版の時間制約に対応できないケースが多くなります。
志望企業がWeb-CABを採用していることが分かったら、ペーパー版CABとは別の対策プランを組むのが鉄則です。
Web-CABがSIer業界で広く採用されている理由
Web-CABがSIer業界で急速に採用される理由は、オンライン環境下でも論理的思考力を高精度に測定できる点にあります。
SIer・大手IT企業はエンジニア採用人数が多く、応募者数も膨大になりやすいため、書類選考前後で素早くスクリーニングできるテストが求められます。
Web-CABは応募者を会場に集める必要がないため、企業側のオペレーション負担が小さく、応募者側もスケジュール調整がしやすい点が魅力です。
また、Web-CABの結果データはオンラインで即時集計されるため、選考スピードの向上にも直結します。
暗算・法則性・命令表・暗号というプログラミング適性に直結する4分野を維持しつつ、自宅受検というカジュアル化を実現したのがWeb-CABの最大の強みです。
結果として、独立系SIer・メーカー系SIer・通信系SIer・ユーザー系SIerのいずれもWeb-CABを正式採用するケースが増えています。
Web-CABを採用している企業の特徴
Web-CAB採用企業はペーパーCAB採用企業と重なる部分が多いものの、オンライン選考に踏み切った企業群に特徴があります。ここでは業界傾向・採用理由・規模の3観点で整理します。
Web-CABを導入する企業の業界分布
Web-CAB採用企業は、SIer・通信キャリア・事業会社の情報システム子会社に集中しています。
とりわけ独立系SIerとメーカー系SIerは、コロナ禍以降に紙ベースの受検形式からWeb-CABへ移行した企業が多数派です。
大手通信キャリアのシステム部門でもWeb-CAB導入が進んでおり、ネットワークSE・基盤エンジニアの選考でWebテスティング形式が標準化しています。
また、金融系IT子会社や事業会社の情報システム子会社でも、応募者の利便性向上を理由にWeb-CABを採用するケースが目立ちます。
逆に、機密性の高い研究開発職や特殊技術職を採用する企業の一部では、本人確認の観点から会場集合型のペーパーCABを残しているケースもあります。
Web-CABが急増している業界をひと言で表すと「オンライン採用に積極的なIT・情報通信領域」といえます。
企業側がWeb-CABを選ぶ運用上のメリット
企業側がペーパー版ではなくWeb-CABを選択する最大の理由は、採用オペレーションのスピードとコスト効率にあります。
会場の手配や監督者の配置が不要になるため、人事担当者の運用負担が大きく軽減されます。
また、Web-CABは応募者がスケジュールに合わせて受検できるため、エントリーから一次選考までのリードタイム短縮に直結します。
応募者数が数千人規模になる大手SIerでは、この運用効率の差は採用全体の成果に大きな影響を与えます。
さらに、Web-CABはオンラインで即時にスコア集計と分布分析ができるため、職種別ボーダーの調整も柔軟に行えます。
性格検査(OPQ)の結果と能力検査の結果を組み合わせて入社後の配属シミュレーションに活用する企業も増えており、ペーパー版にはない運用上の強みが評価されています。
Web-CAB採用企業の規模・知名度の傾向
Web-CABを採用する企業は、従業員数1,000人以上の大手SIer・IT企業が中心となっています。
とくに新卒採用人数が年間100名を超える大手SIerでは、応募者全員に同条件のスクリーニングを行うためにWeb-CABが選ばれる傾向にあります。
NTTデータ・SCSK・TIS・伊藤忠テクノソリューションズなどの独立系SIer大手は、いずれもWeb-CABを正式に採用しています。
富士通・NEC・日立製作所といったメーカー系SIerでも、グループ会社を含めてWeb-CABの導入率が高くなっています。
ベンチャー寄りのIT企業でも、応募者の選考効率を重視する企業はWeb-CABを取り入れるケースが増加中です。
そのため、SIer・IT業界志望者は「Web-CABはほぼ確実にどこかで遭遇する」前提で対策を組むのが安全策です。
【業界別】Web-CABを採用している企業一覧
ここではWeb-CABを実際に導入していると見られる企業を業界別に整理します。志望企業がリストにあるかチェックしながら、対策の優先順位を考えてみましょう。
独立系SIerでWeb-CABを採用している企業
独立系SIerは、Web-CAB導入が最も進んでいる業界です。
独立系SIerは応募者数が多く、書類選考前後の高速スクリーニングが必須となるため、自宅受検のWeb-CABが運用効率の観点で選ばれやすい傾向があります。
本サイトで把握している独立系SIerのWeb-CAB採用企業は以下のとおりです。
NTTデータ・SCSK・TIS・伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)・電通総研(ISID)・BIPROGY(旧日本ユニシス)・SCSKシステムマネジメント・JSOL
NTTデータは国内最大手の独立系SIerで、毎年数千名規模の応募を受け付けるため、Web-CABによる効率的なスクリーニングが定着しています。
SCSK・TIS・CTCはいずれも独立系SIerの代表格で、SE職・PG職の本選考でWeb-CABが用いられています。
電通総研(ISID)・BIPROGY・JSOLといった中堅大手の独立系SIerでも、本選考序盤でWeb-CABを採用しているケースが多数報告されています。
これらの企業を併願する就活生は、Web-CAB対策を最優先タスクとして組み込むのが鉄則です。
メーカー系SIer・電機通信子会社の採用企業
メーカー系SIerでは、親会社のシステム部門を担う子会社を中心にWeb-CABが導入されています。
近年は親会社本体の選考でもオンライン化が進み、メーカー系SIerグループ全体でWeb-CAB採用が広がっています。
本サイトで把握しているメーカー系SIer・電機通信子会社のWeb-CAB採用企業は以下のとおりです。
富士通・NEC・日立製作所・日立ソリューションズ・日立システムズ・富士通エフサス・NECソリューションイノベータ・NTTコムウェア
富士通・NEC・日立製作所のSE職採用では、本選考の一次スクリーニングとしてWeb-CABが配信されることが一般的です。
日立ソリューションズ・日立システムズ・富士通エフサス・NECソリューションイノベータといった主要子会社でも、Webテスティング形式のCABが導入されています。
NTTコムウェアは通信インフラ系SIerとして、ネットワーク基盤・通信システム志望者向けにWeb-CABを採用しています。
これらの企業は親会社本体とグループ会社の併願が多いため、グループ全体のWeb-CAB対策を一気通貫で進めるのが効率的です。
金融系IT・シンクタンク系のWeb-CAB採用企業
金融系IT・シンクタンク系では、基幹システム開発を担う子会社を中心にWeb-CABが導入されています。
銀行・保険・証券のシステム子会社や、シンクタンクのITコンサル職採用でWeb-CABを利用する企業が増えています。
本サイトで把握している金融系IT・シンクタンク系のWeb-CAB採用企業は以下のとおりです。
野村総合研究所(NRI)・日本総合研究所・大和総研・三井住友トラスト・システム・三菱UFJインフォメーションテクノロジー・みずほリサーチ&テクノロジーズ
NRI・日本総合研究所・大和総研の3大シンクタンクは、いずれもITコンサル職とエンジニア職を併願できる企業群で、Web-CAB対策は必須となります。
三井住友トラスト・システム、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、みずほリサーチ&テクノロジーズは、メガバンクの基幹システムを支えるIT子会社で、Web-CABが本選考の重要な関門です。
これら金融系IT企業を志望する場合は、論理的思考力に加えて性格検査(OPQ)の安定性もスコアに影響する点を意識しましょう。
通信キャリア・大手IT企業の採用企業
通信キャリア・大手IT企業では、ネットワーク基盤・システム部門を中心にWeb-CABが採用されています。
通信キャリア本体はSPIや玉手箱を使うケースが多いものの、システム子会社や技術職採用ではWeb-CABが選ばれる傾向にあります。
本サイトで把握している通信キャリア・大手IT企業のWeb-CAB採用企業は以下のとおりです。
NTTコミュニケーションズ・NTTコムウェア・KDDI(システム部門)・ソフトバンク(システム部門)・楽天グループ(エンジニア職)・Sky・富士ソフト・NTTテクノクロス
NTTコミュニケーションズはNTTグループの通信基盤を支える企業で、ネットワークSE職の選考でWeb-CABが用いられます。
KDDI・ソフトバンクといった大手通信キャリアでも、システム職・エンジニア職の選考ではWebテスティング形式のCABが採用されることがあります。
Sky・富士ソフトといった独立系IT企業は、組込ソフト・Webシステム開発で評価が高く、Web-CABを使った効率的な選考運用を行っています。
NTTテクノクロスはNTT研究所発の技術企業で、研究色の強い開発職にWeb-CABを採用しているケースが見られます。
事業会社の情報システム子会社・その他業種
事業会社の情報システム子会社や、その他業種のIT系職種でも、Web-CABによる選考が広がっています。
商社・メーカー・小売・運輸など、業種を問わずIT部門を強化する企業がWeb-CABを取り入れているのが近年の傾向です。
本サイトで把握している事業会社の情報システム子会社・その他業種のWeb-CAB採用企業は以下のとおりです。
JR東日本情報システム・東京海上日動システムズ・損保ジャパン・システムソリューション・JFEシステムズ・新日鉄住金ソリューションズ(現NSSOL)・JSOL
JR東日本情報システムは運輸インフラ系のシステム開発で、Web-CABを応募者スクリーニングに用いています。
東京海上日動システムズ・損保ジャパン・システムソリューションは保険業界のシステム子会社で、保険商品の基幹システム開発志望者向けにWeb-CABを採用しています。
新日鉄住金ソリューションズ(現NSSOL)は鉄鋼業界発のSIerで、製造業向けシステム開発でWeb-CABが選考に組み込まれています。
JSOLはNTTデータと日本総合研究所の合弁会社で、SAP導入・基幹システム刷新案件を中心にWeb-CABによる選考を行うケースが多数です。
志望企業がWeb-CABかペーパーCABかは、エントリー後の受検案内メールに明記されているのが基本です。「ご自宅のパソコンから受検」「指定URLにアクセス」と書かれていればWeb-CAB、「指定会場へお越しください」とあればペーパー版CABと判断できます。SIer業界では近年Web-CABが優勢で、ペーパー版を残しているのは一部の研究開発系企業に限られる傾向です。
大手企業のWeb-CAB選考データと通過率
ここでは大手SIer・IT企業のWeb-CAB選考で押さえておきたいボーダー目安、通過率、運用上の注意点を解説します。
大手SIerのWeb-CABボーダー目安
大手SIerのWeb-CABボーダーは、正答率6〜7割がひとつの目安といわれています。
NTTデータ・野村総合研究所などの就職人気ランキング上位企業では、7割前後の正答率が安全圏とされます。
SCSK・TIS・伊藤忠テクノソリューションズといった独立系SIer大手も、応募倍率の高さからボーダーは6.5〜7割を意識する必要があります。
富士通・NEC・日立製作所のメーカー系SIerでは、おおむね6〜7割前後のスコアが通過水準とされます。
金融系IT子会社では、基幹システム責任の重さから6.5割前後を狙うのが安心ラインです。
Web-CABはペーパー版より試験時間が短いため、同じ正答率を出すには対策の精度がより重要となります。
志望企業の業界水準を参考に、各分野の目標正答率を設定して計画的に対策を進めましょう。
Web-CABの通過率と応募倍率の傾向
大手SIerのWeb-CAB通過率は、4〜6割程度とみられています。
応募者数が数千人規模となるNTTデータ・野村総合研究所・SCSKなどでは、Web-CAB段階で半数前後が絞り込まれる傾向にあります。
とくにシンクタンク系・外資系コンサルのIT部門では、Web-CABの足切りラインが高く、通過率が4割を下回るケースもあります。
独立系SIerの新卒採用では、Web-CABと書類選考を組み合わせて、応募者全体の半数強が次選考に進むケースが多くなっています。
一方、メーカー系SIerや事業会社の情報システム子会社では、Web-CABで極端な足切りを行わず、6割前後の応募者が通過することも珍しくありません。
志望企業ごとの応募倍率と通過率の傾向を踏まえて、自分が目指すべきスコア水準を逆算するのが対策の出発点です。
Web-CAB結果の有効期限と使い回し
Web-CABの結果は、原則として企業ごとに個別に受検するケースが大半です。
応募者側で結果を使い回すことはできず、エントリー企業ごとに固有のURLから新たに受検する必要があります。
ただし、同一グループ企業内(例:日立グループ・富士通グループ)では、関係会社の選考で同じ結果を参照する運用がなされることもあります。
有効期限は企業の選考シーズン中に限定されるのが一般的で、本選考期間中は最初のスコアが採用判定に用いられます。
応募者にとっては「本命企業を受ける前に練習受検でWeb-CABの操作感を掴む」戦略が有効です。
志望度の低い企業を1〜2社先に受けてWeb-CABの画面・時間配分に慣れてから、本命企業に挑むのが安全な進め方となります。
Web-CABの自宅受検環境と効率的な対策法
Web-CABはペーパー版と違い、自宅の環境がスコアに直結します。ここでは通信環境・時間配分・教材選びまで、Web-CABに特化した5つの対策ポイントを整理します。
通信環境とパソコン環境の事前チェック
Web-CABを安心して受検するには、安定した有線LAN環境を確保することが第一です。
無線LANは電波状況によって接続が不安定になることがあり、受検中に通信切断が発生するとスコアに影響する恐れがあります。
可能であれば受検前にスピードテストを行い、上下回線とも10Mbps以上の安定した環境であることを確認しておきましょう。
パソコン本体はノートPCでもデスクトップでもかまいませんが、画面サイズが13インチ以上のほうが問題表示と図形操作がしやすくなります。
ブラウザは指定されたものを使用し、受検前にバージョンアップと不要なタブのクローズを行っておくと安定性が高まります。
もし家庭の通信環境が不安定な場合は、大学のPCルームや図書館の有線環境を活用するのも一つの選択肢です。
72分の時間配分と分野別のペース管理
Web-CABの試験時間は能力検査だけで合計約52分(暗算9分・法則性12分・命令表15分・暗号16分)と非常にタイトです。
暗算では1問あたり15〜20秒、法則性は1問あたり30〜45秒、命令表は1問あたり40〜60秒、暗号は1問あたり50〜70秒のペースが目安となります。
本番で「分からない問題に時間を使いすぎる」のは典型的な失敗パターンで、迷ったら次の問題に進むスキップ判断力が必要です。
性格検査(OPQ)は約20分で約100問前後を回答するため、1問あたり10〜12秒のペースで進めることになります。
練習段階から本番と同じ時間配分でタイマーをセットし、画面表示型の問題に脳を慣れさせるのが攻略の鍵です。
分野ごとに残り時間表示を活用し、「○分経過したら次の分野に切り替える」というルールを自分の中で決めておくと、本番でペースを崩しにくくなります。
自宅受検ならではの注意点(中断・なりすまし禁止)
Web-CABは自宅受検という性質上、本人受検と中断防止のルールが厳格に運用されています。
家族や友人による代行受検(なりすまし受検)はもちろん禁止で、後日面接時に類似問題で実力が確認されるとスコア乖離から不正が発覚するケースがあります。
受検中はトイレ・電話・スマホ操作などで席を離れることは原則できず、画面の切替や他アプリの起動も避けるべきとされます。
静かで誰にも邪魔されない空間を確保し、受検前にトイレを済ませて飲み物を手元に置くなど、最低限の受検準備を行ってから開始しましょう。
近年は監視型Web-CAB(カメラ録画・画面録画ありの形式)を採用する企業も増えており、自宅受検=ゆるいというイメージで臨むと足元をすくわれます。
応募企業の受検案内メールで監視型か非監視型かを必ず確認し、それぞれの形式に合わせた準備を整えましょう。
対策スケジュールの立て方(本番3か月前から)
Web-CAB対策は、本番の2〜3か月前に着手するのが理想的です。
大学3年次の冬〜4年次の春にかけてSIerの本選考が集中するため、3年生の秋には準備を始めるのが安全策となります。
最初の1か月は対策本を1冊通して解き、暗算・法則性・命令表・暗号の出題範囲と自分の弱点を把握しましょう。
2か月目は弱点分野の反復演習を中心に進め、解法パターンを定着させます。
本番1か月前からは、Web-CAB形式の模擬試験で時間配分と画面操作の感覚を磨きます。
志望度の低い企業を「本命前の練習受検」として活用すると、本番のWeb-CAB操作感を体感した状態で本命に臨めるためおすすめです。
Web-CABに対応した問題集・対策アプリの選び方
Web-CAB対策の王道は、CAB対策本+Webテスティング形式の対策アプリの併用です。
市販のCAB対策本にはWeb-CAB対応の最新版が多数あり、書籍冒頭に「Web版」「自宅受検」と明記されているものを選ぶのが基本です。
対策アプリは画面上で問題を解く感覚を養えるため、本番のWebテスティング形式に直結する練習ができます。
スマホアプリの中には暗算・法則性・命令表・暗号の分野別練習機能があり、隙間時間の反復に向いています。
無料の練習サイト・模擬試験を併用することで、本番形式の操作感に慣れておくことも大切です。
志望企業がWeb-CAB採用と分かったら、紙ベースの対策だけで終わらせないことが最重要ポイントです。
分野別の重点対策(暗算・法則性・命令表・暗号)
Web-CABで高得点を取るには、4分野それぞれの解法パターンを瞬時に引き出せる状態まで仕上げる必要があります。
暗算は四則演算の高速化が鍵で、暗算アプリで毎日10分程度の反復を続けると、本番の処理スピードが大幅に向上します。
法則性は図形の規則性を見抜く力が問われるため、複数の図形を瞬時に比較するパターン認識練習が効果的です。
命令表は指示記号の意味を完全に暗記し、複数命令の連続適用を反射的に処理できるレベルまで反復しましょう。
暗号は最初は難しく感じますが、解読の規則性を理解すれば得点源にしやすい分野です。
性格検査(OPQ)については、自己分析を深めて回答の一貫性を保ち、矛盾した回答を避けることが重要です。
本番1週間前には模擬試験で時間配分の最終確認を行い、コンディションを整えてWeb-CABに臨みましょう。
- STEP1:CAB対策本(Web版対応)で出題範囲と弱点分野を1か月以内に把握
- STEP2:分野別アプリと模擬試験で解法パターンを反復・自動化(2か月目)
- STEP3:志望度低めの企業で練習受検→本命前にWeb操作と時間配分を体感(本番1か月前)
Web-CAB採用企業に関するよくある質問
Web-CABを志望企業の選考で受ける可能性がある就活生から、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。準備の最終チェックに活用してください。
志望企業がWeb-CABかペーパー版か事前に分かる方法は?
志望企業がどちらの形式のCABを採用しているかは、エントリー後の受検案内メールを確認するのが最も確実です。
メール本文に「ご自宅のパソコンから指定URLにアクセスして受検してください」と書かれていればWeb-CAB、「指定会場へお越しください」とあればペーパー版CABと判断できます。
事前情報としては、就活口コミサイトでの過去の受検報告や、OB・OG訪問での聞き取りも参考になります。
近年のSIer業界は大半がWeb-CABに移行しているため、「とりあえずWeb-CAB対策を優先する」スタンスでも大きな失敗は起きにくくなっています。
ただし、研究開発職や特殊技術職の選考では、ペーパーCABを残している企業もあるため、応募職種によって形式が変わる可能性も意識しておきましょう。
志望企業ごとの形式を早期に特定することで、対策の方向性を最適化できます。
Web-CABとペーパーCABで対策本は同じでよい?
CAB対策本は基本的な出題範囲が共通のため、1冊で両方の対策に対応できます。
ただし、Web-CABはペーパー版より時間が短いため、対策本に加えてWebテスティング形式の模擬試験で時間感覚を別途トレーニングする必要があります。
最新版のCAB対策本では、Web-CAB対応の解説章や時間配分シミュレーションを掲載しているものが多くなっています。
対策アプリやオンライン模試を併用することで、紙だけでは得られない画面操作の慣れも積み上げられます。
志望企業の形式(Web-CAB/ペーパーCAB)を早めに特定し、メイン教材+形式別補助教材の組み合わせで対策するのが効率的です。
形式を見極めずに対策本だけ周回していると、本番で時間切れに陥るリスクが高くなる点に注意しましょう。
Web-CABの性格検査(OPQ)はどこまで重視される?
Web-CABの性格検査(OPQ)は、企業によって重視度が大きく異なりますが、能力検査と組み合わせて総合評価されるのが一般的です。
大手SIerやシンクタンク系のエンジニア採用では、能力検査でボーダーを超えた応募者の性格検査結果を詳細に確認するケースが多くなっています。
SE職では「論理性・正確性・ストレス耐性」が、ITコンサル職では「対人理解・指導性・論理思考」が重視される傾向にあります。
性格検査は対策しすぎると回答の一貫性が崩れる原因になるため、自分の自然な傾向を素直に答えるのが基本姿勢です。
ただし、極端な選択肢(強くそう思う・全くそう思わない)に偏ると評価が極端化するため、適度なバランスを意識しましょう。
能力検査と性格検査の両方をバランスよく仕上げることで、Web-CAB全体の評価を最大化できます。
Web-CABはペーパー版と比べて受検時間が短く、自宅環境の不安定さがスコアに直結します。受検前の通信環境チェックと、本番と同じ画面操作に慣れる練習は、対策本を1周することより重要です。受検案内メールが届いたら、すぐに通信速度確認・ブラウザ更新・受検環境の整備を行いましょう。
まとめ
Web-CABは、SIer・IT業界の本選考で広く採用されている自宅受検型の適性検査です。
独立系SIer・メーカー系SIer・金融系IT・通信キャリアのシステム部門・事業会社の情報システム子会社など、IT領域を中心に幅広い企業がWeb-CABを採用しています。
NTTデータ・SCSK・TIS・富士通・NEC・日立製作所・伊藤忠テクノソリューションズ・野村総合研究所といったSIer・IT業界の主要企業が、Web-CAB採用企業として並びます。
試験時間は合計約72分とペーパー版より短く、画面上での解答という操作上のクセも加わるため、Webテスティング形式に特化した対策が不可欠です。
大手SIerのボーダーは正答率6〜7割が目安で、人気企業ほど高水準のスコアが求められる傾向にあります。
対策は本番の2〜3か月前から開始し、対策本+Webテスティング対応アプリ+模擬試験の組み合わせで4分野(暗算・法則性・命令表・暗号)を徹底的に反復しましょう。
自宅受検という特性上、通信環境の事前チェックと時間配分の練習が、本番のパフォーマンスを最大化する最大のポイントです。
本記事で紹介した業界別のWeb-CAB採用企業一覧を参考に、自分の志望企業がWeb-CAB採用かをまず確認し、自宅受検に特化した対策スケジュールを組み立ててIT業界の選考突破を目指してください。
Web-CABは早めに対策を始めれば短期間でスコアを大きく伸ばせるテストであり、自宅環境の整備と時間管理の準備を怠らなければ、SIer・大手IT企業の選考突破率を着実に高めることができます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート











