就活を始めて2週間、PCのデスクトップに「企業.xlsx」「自己分析メモ.docx」「面接日程.txt」が散らかり、スマホのメモ帳にはOB訪問の走り書きが点在していませんか。
情報が増えること自体は悪くないのですが、置き場所がバラバラだと「あのとき聞いた話、どこにメモしたっけ」が毎日発生します。
Notionで管理しよう、と決めたところまでは良いものの、実際に画面を開くと「結局どの情報を、どこに、どう貯めればいいの」という壁に当たる人がほとんどです。
この記事は、その壁の正体を「情報の分類軸が決まっていない」という1点に絞り、就活で扱う情報を5つのカテゴリに切り分けてからNotionに落とし込む、というメタな順序で解説していきます。
各論の「ES管理のやり方」「企業マスタの作り方」を読む前に、ここで地図を持っておくと、あとから個別の運用記事を読んだときの吸収率が段違いに変わります。
- 就活で扱う情報が爆発する構造的な理由
- 就活情報を整理するための5カテゴリ分類の考え方
- 各カテゴリをNotionでどう持つかのメタ設計
- 5カテゴリをリレーションで繋いだ全体像のイメージ
- Notionで就活情報を管理したいが、何から手を付ければいいか分からない27卒
- 個別記事(ES管理・企業研究など)の前に全体地図が欲しい人
- すでにNotionを触っているがページが散らかってきたと感じている人
- スプレッドシートとメモ帳の往復に限界を感じている人
目次[目次を全て表示する]
就活で扱う「情報」が爆発する構造的な理由
そもそも、なぜ就活の情報はこんなに散らかるのでしょうか。原因は「量」ではなく「種類」にあります。ここを誤解したまま整理を始めると、フォルダが増えるだけで終わります。
就活は「種類の違う情報」を同時並行で扱うイベント
就活で扱う情報は、ぱっと挙げただけでも10種類以上あります。
志望企業の事業内容、社員のインタビュー、自分の長所短所、ガクチカのエピソード、受けるESの設問、過去に書いたES、面接日程、Webテスト期限、説明会のZoom URL、OBから聞いた話、家族に共有した志望理由、友人と交換した情報、と書き出すだけで頭がぐるぐるしてきます。
厄介なのは、これらがそれぞれ違う「賞味期限」と「使う場面」を持っている点です。
説明会のURLは当日まで、ESの下書きは提出まで、自己分析の素材は内定が出るまで、といった具合に、保存期間も参照頻度も全部違います。
同じフォルダに突っ込むと、いま要らない情報が常に画面に映って、必要な情報が埋もれます。
つまり、整理の第一歩は「片付ける」ではなく「情報の性質ごとに置き場所を分ける」ことなのです。
フォルダ思考のままだと必ず破綻する
多くの人がまずやるのは、「就活」フォルダを作って、その下に「企業A」「企業B」とサブフォルダを切る運用です。
これはWindowsやMacの感覚そのままで一見スッキリしますが、就活の情報には「複数企業をまたいで使い回す情報」がたくさんあります。
たとえばガクチカの素材は1つで、それを5社のESに使い回します。企業フォルダの中に置くと、5社分コピーするか、どこか1社に置いてあとで探す羽目になります。
また、選考スケジュールは企業横断で見たいのに、企業フォルダの下に予定を入れると「来週の予定を一覧で見る」ができません。
フォルダ思考の限界は「1つの情報が1つの場所にしか置けない」ことで、就活のように情報同士が網の目で繋がる場面ではすぐに行き詰まります。
必要なのは、フォルダではなくデータベースで持つ発想転換です。
Notionが向いているのは「分類軸を後から足せる」から
Notionが就活情報の整理に向いている理由は、見た目がきれいだからではありません。
本質は、データベース機能で「タグ」「ステータス」「リレーション」といった分類軸をあとから自由に足せる点にあります。
たとえば企業データベースに最初は「業界」だけタグを付けていて、途中から「選考フェーズ」「優先度」「OB訪問済みか」を追加しても、過去のデータが壊れません。
就活は情勢が動く活動なので、3月時点で完璧な分類を考えようとすると失敗します。
「最低限の分類で始めて、あとから軸を足せる」道具を選ぶこと自体が、情報整理の8割を決めると言っても言い過ぎではありません。
Notionはそのための器として、現時点で最も柔らかい選択肢のひとつになっています。
- 就活情報が散らかるのは量ではなく種類の多さが原因
- フォルダ思考は1情報1場所の制約で必ず破綻する
- Notionの強みは分類軸を後から足せる柔軟さにある
分類設計に悩む前に、まず動く土台がほしい人へ
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業界・選考フェーズ・優先度といった分類軸が初期設定済みで、登録した瞬間から運用が始められます。
5カテゴリ分類の中心ハブとして使える設計になっているので、この記事を読みながら手元で動かすと理解が一気に進みます。
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就活情報を5つに分類する考え方
ここからは、就活の情報を5つのカテゴリに切る具体的なフレームを紹介します。覚えるのは「自分・企業・選考・環境・人脈」の5つだけです。
5カテゴリの全体像と切り分け基準
就活で扱う情報は、ざっくり以下の5つに切れます。
1つ目が自分情報(自己分析・強み・価値観・ガクチカ素材)、2つ目が企業情報(業界・企業・社員)、3つ目が選考情報(ES・面接・適性検査)、4つ目が環境情報(スケジュール・期限・連絡)、5つ目が人脈情報(OB・友人・家族)です。
切り分けの基準は「主語が誰か」で考えると分かりやすいです。
自分が主語なら自分情報、企業が主語なら企業情報、選考というイベントが主語なら選考情報、時間や場所が主語なら環境情報、人が主語なら人脈情報、というイメージです。
この5つは独立しているように見えて、後述するリレーションで全部繋がります。
大事なのは、最初に「この情報はどのカテゴリだろう」と1秒考えるクセをつけることです。
なぜ「5つ」がちょうどいいのか
分類は細かければいいというものではありません。
10個に分けると判断に迷い、3個だと粗すぎて1つのカテゴリに情報が偏ります。
5つというのは、就活で実際に扱う情報を網羅しつつ、人間が頭の中に常駐させられるワーキングメモリの上限に近い数字です。
みなさんも電話番号を覚えるとき、4桁ずつ区切って7桁や11桁を頭に入れていると思いますが、あの感覚に近いです。
5カテゴリならパッと指折り数えて「自分・企業・選考・環境・人脈」と言えるので、新しい情報に出会ったときの分類スピードが落ちません。
整理の運用は「迷わない速さ」が命なので、覚えやすい数に絞ることそのものが設計の一部になります。
カテゴリは「データベース1個」と1対1で対応させる
5カテゴリと決めたら、Notion側では1カテゴリ=1データベースと決め打ちします。
これは強めのルールで、「同じカテゴリの情報を複数のDBに分散させない」ことを徹底します。
たとえば自分情報のDBを「自己分析DB」と「ガクチカDB」に分けたくなる気持ちは分かりますが、最初は1つにまとめて、タグで「種別:自己分析」「種別:ガクチカ素材」と切るほうが運用が崩れません。
DBが増えると、後述するリレーションの設計が一気に複雑になり、毎回「あの情報はどっちのDBに入れたっけ」が発生します。
「カテゴリ5つ=DB5つ」という対応関係をシンプルに保つのが、長く使える設計の最大のコツです。
- 就活情報は自分・企業・選考・環境・人脈の5カテゴリで切れる
- 切り分けの基準は「主語が誰か」で1秒判断する
- 1カテゴリ=1DBの対応を崩さないことが長期運用のコツ
自分情報のDBは何から作ればいい?
自己分析の素材を1件1レコードで貯めていける、就活専用設計のNotionテンプレートです。
強み・エピソード・タグ・使ったES、といった項目が最初から並んでおり、思いついたエピソードをすぐに放り込めます。
あとから企業DBやESDBとリレーションで繋げる前提で項目が組まれているので、5カテゴリ運用との相性も抜群です。
ゼロから自己分析を始める27卒も、これまで散らかっていたメモを移行したい人も、最初の1ページとして使えます。
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カテゴリ1、自分情報の整理法
最初のカテゴリは「自分情報」です。自己分析や強み、価値観、ガクチカに使えるエピソード素材を貯めるDBで、就活全体の土台になります。
自分情報DBに入れるべき項目
自分情報DBには、エピソード単位でレコードを切るのが基本です。
1レコードに「タイトル(エピソードを一言で)」「種別(強み/弱み/価値観/ガクチカ素材)」「いつの話か」「学んだこと」「数字(定量化できる成果)」を持たせます。
たとえば「サークルで新入生勧誘の責任者をやって、前年比1.5倍の入会を達成した」というエピソードを1レコードにし、種別タグに「ガクチカ素材」、数字欄に「1.5倍/40人→60人」と入れる、といった具合です。
この粒度で貯めておくと、ESを書くときにエピソードを単位で取り出して組み合わせることができます。
「ガクチカ全文」を1レコードにしないことがポイントで、文章ではなく素材を貯めるイメージで運用します。
自分情報は「完成品」ではなく「素材」を置く
自分情報DBで一番ありがちな失敗が、「ガクチカ完成版」「自己PR完成版」を1レコードにしてしまうパターンです。
これをやると、企業ごとに微調整した完成版が10個以上できて、どれが最新版か分からなくなります。
正しい運用は、完成品はESDB側で持ち、自分情報DBには「素材」だけを置くことです。
素材とは、エピソード、数字、感情の動き、学び、といった小さな部品のことで、これらをESDB側で組み立てて完成品にします。
素材と完成品を分けると、企業Aと企業Bで同じ素材を使いつつ、企業ごとに違う組み合わせを作る、ということができます。
みなさんも、料理で言えば食材と完成料理を別の場所に置くと思いますが、それと同じ発想です。
「価値観」だけは別ビューで取り出す
自分情報DBの中で、価値観だけは少し特殊な扱いをします。
価値観は数が少なく(多くて10個程度)、企業選びの軸として何度も参照する情報なので、1つの大きなDBの中に埋もれていると探しにくくなります。
そこで、自分情報DBに「種別:価値観」のレコードを置いた上で、種別でフィルタしたビューを別途作って、サイドバーから1クリックで開けるようにしておきます。
こうすると、1つのDBにまとめる原則を崩さずに、価値観だけを取り出した専用ページを持つことができます。
Notionのビュー機能は、こういう「同じデータを違う角度から見せる」ことが得意で、自分情報DBはビューの使い方を覚える練習場としてもちょうどいいカテゴリです。
- 自分情報はエピソード単位で貯める
- 完成品ではなく素材を置くのが鉄則
- 価値観は専用ビューで取り出すと使いやすい
カテゴリ2、企業情報の整理法
2つ目のカテゴリは「企業情報」です。業界、企業、社員といった「自分の外側」の情報を貯めるDBで、5カテゴリの中でも最もレコード数が多くなります。
企業情報は「企業マスタ」を中核に置く
企業情報DBの中核は、1社1レコードで作る「企業マスタ」です。
項目は「企業名」「業界」「事業内容(1行)」「採用ページURL」「マイページURL」「優先度(S/A/B/C)」「選考フェーズ(エントリー前/書類選考/1次面接/...)」あたりが最小構成です。
1社の情報を全部1レコードにまとめようとせず、「すぐ参照する情報だけ」を企業マスタに置くのがコツです。
競合分析メモや社員インタビューの感想は、別のメモとしてリンクで繋ぎ、企業マスタ自体は一覧で見たときにスッキリしている状態を保ちます。
企業マスタが重いと一覧表示が遅くなり、開く気が失せて運用が止まります。
業界と社員は「企業マスタからのリレーション」で持つ
業界情報や社員情報を企業マスタに直接書き込まず、別DBにしてリレーションで繋ぐと運用が伸びます。
業界DBは1業界1レコード、社員DBは1人1レコードで作り、それぞれ企業マスタからリレーションで参照します。
こうすると、たとえば「IT業界の動向まとめ」を1か所に書いておけば、IT業界に属する全企業から自動的にその情報を参照できます。
社員DBも同じで、「Aさん(企業X所属)」というレコードを1つ作れば、企業マスタのXのページからAさんの情報がリンクで開けるようになります。
OB訪問で複数の企業の社員と話す場面では、この設計が一気に効きます。
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企業情報の更新タイミングを決めておく
企業情報は黙っていると古くなります。
採用ページの内容、選考フェーズ、社員から聞いた話、いずれも数日経つと記憶が薄れ、メモも放置されます。
運用ルールとして、「説明会の直後」「面接の直後」「OB訪問の直後」の3タイミングで企業マスタを開く、と決めておくと崩れにくいです。
イベントが終わった瞬間に5分だけNotionを開き、企業マスタのページに今日の気付きを1〜2行追記する、というルーティンを作ります。
5分というのが大事で、これ以上長く取ろうとすると続きません。
就活は半年〜1年続く長期戦なので、「短く・頻繁に・必ず」のバランスが運用継続のカギになります。
- 企業マスタにはすぐ参照する情報だけを置く
- 業界DB・社員DBをリレーションで繋ぐと拡張しやすい
- 更新タイミングをイベント直後5分と決めて崩れを防ぐ
カテゴリ3、選考情報の整理法
3つ目のカテゴリは「選考情報」です。ES、面接、適性検査、Webテストといった「選考イベントごとに発生する情報」を貯めるDBになります。
選考情報は「設問単位」でレコードを切る
選考情報DBで一番重要なのは、ESを「企業単位」ではなく「設問単位」でレコード化することです。
1社のES全部を1レコードにすると、「この企業のESに何を書いたか」は分かっても、「ガクチカでこの素材を使ったESはどれか」が一覧できません。
設問単位でレコードを切れば、「設問種別:ガクチカ」「使った素材:サークル新入生勧誘」「企業:X社」というタグで横断検索ができます。
あとからフィルタで「ガクチカ設問だけ」「同じ素材を使ったES全部」といった切り出し方ができ、設問単位の蓄積が次の企業のES執筆を加速させます。
この設計は手間に見えますが、3社目のESを書く頃には、1社目より明らかに執筆スピードが上がります。
面接情報は「事前想定」と「事後振り返り」を分ける
面接情報も同じく1面接1レコードで持ちますが、レコードの中身を「事前想定」と「事後振り返り」の2ブロックに分けて構造化します。
事前想定には「想定質問」「自分の回答メモ」「逆質問リスト」を、事後振り返りには「実際に聞かれた質問」「うまく答えられた点」「詰まった点」「次までにやること」を書きます。
この構造を最初に決めておくと、面接前後で「何を埋めればいいか」が明確になり、振り返りが続きます。
振り返りメモは、似た業界の次の面接の事前想定に流用できるので、選考が進むほど準備の質が上がります。
面接は数をこなすほど慣れますが、記録を残さないと「慣れ」が次に活きません。
適性検査・Webテストは「期限管理」が9割
選考情報の中で、適性検査やWebテストは性質が異なります。
これらは「内容を貯める」よりも「期限を絶対に逃さない」ことのほうが重要です。
選考情報DBに「種別:Webテスト」のレコードを作り、「受検期限」プロパティを必ず埋めて、期限が近い順に並べたビューを作ります。
Webテストは、案内が届いてから1週間程度で締切が来ることが多く、油断すると複数社の期限が重なります。
カレンダービューに切り替えれば、月単位で受検期限の山がどこにあるかが一目で見えます。
「貯めるDB」と「見張るDB」の両方の役割を選考情報DBに持たせることで、ESの質と期限管理を両立できます。
- ESは設問単位でレコード化する
- 面接情報は事前想定と事後振り返りを構造化する
- Webテストは期限管理ビューで見張る
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同じ素材を使い回したESを横断検索できる設計なので、3社目以降のES執筆スピードが目に見えて変わります。
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カテゴリ4、環境情報の整理法
4つ目のカテゴリは「環境情報」です。スケジュール、期限、連絡先、ログイン情報といった「就活を進めるための周辺情報」を貯めるDBになります。
環境情報は「予定」と「期限」と「アクセス情報」の3種
環境情報は中身がやや雑多なので、最初に「予定」「期限」「アクセス情報」の3種に切ると整理しやすいです。
予定は説明会・面接・OB訪問など「日時が決まっているイベント」、期限はESや適性検査の「締切日」、アクセス情報はマイページのURL・ID・パスワード・連絡先メールアドレスです。
これらは1つのDBにまとめて、「種別」プロパティで切り分けるのがおすすめです。
分けたい気持ちは分かりますが、たとえば「面接予定」と「面接の締切」は実質ほぼ同じ情報を持つので、DBを分けると二重管理になります。
1DB+ビューで分ける、という原則をここでも守ります。
カレンダービューで「ダブルブッキング」を物理的に防ぐ
環境情報DBを作ったら、必ずカレンダービューを1つ用意します。
カレンダービューは、レコードを月カレンダー上に並べて表示する機能で、同じ日に複数の予定が入ったら一目で見えるのが強みです。
就活では、午前に説明会・午後に面接・夕方にOB訪問が同じ日に重なることがよくあります。
リスト表示だと時系列がわかりにくく、ダブルブッキングに気付くのが直前になりがちです。
カレンダー上で見れば、「この日は予定が3つあるから、もう面接を入れない」といった事前のブロッキングができます。
これだけで日程調整のミスが激減します。
アクセス情報は「セキュリティ」だけ別配慮する
アクセス情報、特にパスワードを含む情報は、Notionに保存すること自体には問題ないものの、共有設定とログイン管理には少し気を配る必要があります。
具体的には、就活用Notionワークスペースを個人利用と分けるか、少なくとも「就活」ページの共有設定を「自分のみ」に固定します。
うっかり「Webで公開」してしまうとパスワードが検索エンジンに載る事故が起きるので、共有設定は必ずチェックします。
パスワードはマスキングして「最後の3文字だけ書く」運用や、別のパスワードマネージャと併用する手もあります。
環境情報DBは便利ですが、扱う情報の中で最も事故時のダメージが大きいカテゴリなので、一度だけ慎重に設計しておきましょう。
- 環境情報は予定・期限・アクセス情報の3種で切る
- カレンダービューでダブルブッキングを事前に防ぐ
- パスワード類は共有設定を必ずチェックする
カテゴリ5、人脈情報の整理法
5つ目のカテゴリは「人脈情報」です。OB・OG、友人、家族、エージェント担当者など「就活を一緒に走る人」の情報を貯めるDBになります。
人脈情報DBは「人を1レコード」で作る
人脈情報DBは、人を1レコードにして作ります。
項目は「名前」「所属(企業/大学/エージェント)」「関係性(OB/友人/家族/担当者)」「最後に話した日」「次に聞きたいこと」あたりが基本です。
この「最後に話した日」と「次に聞きたいこと」が運用上のキモで、これがあると「久しぶりに連絡を取るタイミング」と「何を話すか」を毎回ゼロから考えなくて済みます。
OB訪問は1回で終わらず、2回目・3回目と関係を深めると情報の質が上がるので、リピート訪問の管理がしやすい設計にしておくと差が付きます。
人を1レコード化することは、ドライに見えて、実は関係を続けるための仕組みになります。
会話ログは別DBにせず「人レコードの中」に書く
人脈情報DBには、その人と話した内容のメモを直接書きます。
「会話ログ用のDBを別に作って人脈DBとリレーションで繋ぐ」設計も可能ですが、最初は人レコードの本文に時系列で追記するシンプルな運用で十分です。
「2026/04/12 1回目訪問。仕事内容を聞いた。〇〇という話が印象的」「2026/05/03 2回目訪問。志望動機の壁打ちをしてもらった」のように追記していきます。
1人のページを開けば、その人とのこれまでのやり取りが時系列で全部見える状態になり、次に会うときの準備がしやすくなります。
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人脈情報は「企業マスタとリレーション」で価値が爆発する
人脈情報DBの真価は、企業マスタとリレーションで繋いだ瞬間に出ます。
人レコードに「所属企業」プロパティを置き、企業マスタの企業を選ぶようにしておくと、企業マスタの各企業ページから「この企業の社員(知り合い)」が一覧で出るようになります。
選考が進んだ企業のページを開くと、「この企業の人で誰と話したことがあるか」が即座に分かり、面接前に相談できる人がすぐ思い出せます。
就活の人脈は「持っているか」より「持っていることを忘れていないか」のほうが大事で、リレーションで繋いでおくと必要なときに必ず思い出せます。
5カテゴリを別々に運用するのではなく、繋ぐことで全体が動き出すのが、この設計の本当の狙いです。
- 人脈情報は1人1レコードで持つ
- 会話ログは人レコードの中に時系列で追記する
- 企業マスタとリレーションで繋いで価値を引き出す
5カテゴリをリレーションで繋ぐ全体像
ここまでで5つのDBが揃いました。最後に、これらをリレーションで繋いで「就活情報の全体地図」として完成させる手順を見ていきます。
中心は「企業マスタ」、自分情報と人脈情報がぶら下がる
5DBを繋ぐとき、中心に置くのは企業マスタです。
企業マスタを中心に、選考情報(ES・面接)、人脈情報(社員)、環境情報(その企業の予定・期限)、自分情報(その企業のESで使った素材)、の4つがリレーションで放射状に繋がるイメージです。
こうすると、企業マスタの1つのページを開くだけで、「その企業に関する全情報」がワンビューで見えるようになります。
選考フェーズ、提出済みES、関係する人、次の予定、使った素材、これらが1ページにまとまっていれば、面接直前の準備にかかる時間が劇的に短縮されます。
就活で起きる「あの情報どこだっけ」の8割は、企業マスタを中心ハブにすることで消えます。
自分情報は「ESDB経由」で企業と繋ぐのがコツ
自分情報DBを直接企業マスタに繋ぐと、「この企業で使えそうな素材」を毎回手動で選ぶ必要が出てきます。
そうではなく、自分情報DB→ESDB→企業マスタ、という2段リレーションで繋ぐのが綺麗です。
ESレコードに「使った素材(自分情報DBへのリレーション)」と「提出先企業(企業マスタへのリレーション)」を持たせれば、自然に「企業ごとに使った素材」が辿れます。
このやり方なら、素材の使い回しパターンが見え、特定の素材を「何社で使ったか」「どの設問で使ったか」も追えます。
自己分析を進めるほどに、素材とESがネットワーク状に絡まり、後半の選考ほどES執筆が楽になるという構造ができあがります。
最初から完璧を目指さず「段階リリース」する
5DBを全部リレーションで繋いだ完全版を、最初から作る必要はありません。
むしろ、いきなり完璧を目指すと、設計に時間を取られて肝心の就活が進まない本末転倒が起きます。
おすすめの順序は、まず企業マスタだけ作る、次に自分情報DBを作る、そしてESDBを作って自分情報DBと企業マスタの両方に繋ぐ、人脈情報DBは2社目のOB訪問が決まってから、環境情報DBは説明会が増えてきてから、という段階リリースです。
必要になったタイミングで増設するほうが、各DBに「自分が本当に使う項目だけ」が残り、運用が崩れません。
整理は「先回り」より「困った瞬間に作る」のほうが続きます。
- 中心は企業マスタ、4つのDBが放射状に繋がる
- 自分情報はESDB経由で企業と2段リレーションする
- 5DBは段階リリースで必要になったときに作る
選考スケジュール全体を1ページで見たい人へ
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カレンダービューとフェーズ別ボードビューが最初から組まれており、ダブルブッキングや締切忘れを物理的に防ぎます。
企業マスタとリレーション済みの設計なので、5カテゴリ運用の「環境情報」枠としてそのまま使えます。
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就活情報整理に関するよくある質問
5カテゴリ分類の話をすると、運用面でいくつか共通の質問が出てきます。ここではその代表的なものに答えていきます。
5カテゴリに収まらない情報はどうする?
「就活コラム」「業界レポート」「ニュース記事」など、5カテゴリにきれいに収まらない情報も出てきます。
結論として、これらは企業情報DBか自分情報DBのどちらかに寄せるのが現実的です。
業界レポートは企業情報DBに「種別:業界レポート」のレコードとして入れ、自分の気付きや考察は自分情報DBに「種別:学び」として入れます。
新しいカテゴリを作りたくなる気持ちはわかりますが、5を超えた瞬間に運用が崩れるので、かなり強めに我慢します。
どうしても収まらないものだけ「その他DB」を1つ追加してまとめておく、という妥協ラインを設けても良いです。
分類の純度より、運用の継続を優先する判断軸を持っておきましょう。
スマホからの入力はどこまで使える?
NotionはiOS/Androidの公式アプリがあり、スマホからのレコード追加・編集もできます。
就活中は移動中に思いついたことをすぐ書き留めたい場面が多く、スマホアプリの使い勝手が運用継続を左右します。
おすすめは、スマホのホーム画面に「自分情報DB」と「人脈情報DB」のショートカットを置いて、思いつきレベルの情報を1タップで追加できる状態にしておくことです。
細かいリレーション設定や企業マスタの整備はPCで、思いつきメモはスマホで、という役割分担を最初に決めると、運用が滑らかになります。
ただしスマホの小さい画面でフィルタやリレーション設定をいじるのは効率が悪いので、設計作業は必ずPCで行いましょう。
テンプレートはゼロから作るべき?既製のものを使うべき?
結論、既製テンプレを使ってから不要部分を削るのが圧倒的に早いです。
Notionの設計は「ゼロから作る」と「あるものを直す」で必要な労力が10倍くらい違います。
就活で扱う情報の構造はパターン化されているので、就活向けに作られた既製テンプレをベースに、自分の運用に合わない項目を消していくほうが、本当に必要な構成にたどり着くのが早いです。
就活市場が無料配布しているNotionテンプレも、5カテゴリ分類の考え方をベースに作ってあるので、この記事の内容と整合します。
まずは動かしてみて、3日後に「使わない項目」が見えてきたら削る、という順序で整えていくのが現実的です。
- 5カテゴリに収まらない情報は近いカテゴリに寄せる
- スマホは思いつきメモ専用、設計はPCで
- テンプレは既製を使って削る方が圧倒的に早い
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過去のメモを横断検索できる設計なので、紙のノートでは絶対に到達できない再利用性が手に入ります。
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まとめ
就活情報の整理は、ツールを変えることではなく、情報の分類軸を持つことから始まります。
「自分・企業・選考・環境・人脈」の5カテゴリを覚え、新しい情報に出会うたびに「これはどのカテゴリだろう」と1秒考えるクセをつけるだけで、置き場所に迷う時間が消えていきます。
Notionはこの5カテゴリを「1カテゴリ=1DB」で持つのに最適な道具で、リレーション機能で繋いでいけば、企業マスタを中心とした就活情報の全体地図が完成します。
大事なのは、最初から完璧を目指さず、企業マスタから順に段階リリースしていくことです。
困ったタイミングで次のDBを足していくほうが、自分の運用に合った構成が自然に育ちます。
この記事で説明した分類軸を頭に入れた上で、各論記事(自己分析・企業マスタ・ES管理・スケジュール管理・OB訪問ノート)を読みに行くと、個別のテクニックが5カテゴリのどこに位置するのかが明確になります。
情報の整理は就活の合否そのものではありませんが、整理できている人ほど考える時間に余裕が生まれ、結果として選考の質が上がります。
27卒のみなさん、まずは1つのDBから始めて、ぜひ自分だけの就活情報マップを育てていってください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート








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