就職活動の適性検査では、「OPQ」を受検することがあります。
OPQは、日本SHL社が提供するパーソナリティ検査(Occupational Personality Questionnaires)です。
この記事では、OPQの例題を質問パターン別に紹介しながら、回答のポイントや効果的な対策法まで徹底解説します。
- OPQの基本情報と30の性格因子
- OPQの質問パターン別の例題と解説
- OPQの回答時の注意点と戦略
- 効果的なOPQ対策の方法
- OPQを初めて受検する人
- 性格検査の回答方法に不安がある人
- OPQの具体的な質問内容を事前に確認したい人
目次[目次を全て表示する]
OPQとは?基本情報と試験概要
OPQは、世界中で広く利用されているパーソナリティ検査のひとつです。ここでは、OPQの基本情報と試験の全体像を解説します。
OPQの概要と特徴
OPQは、日本SHL社が提供するパーソナリティ検査で、正式名称は「Occupational Personality Questionnaires」です。
最大の特徴は、能力検査を含まず性格検査のみで構成されている点です。
受検者の性格特性を30の因子に分類して測定し、職場での行動傾向やコミュニケーションスタイルを詳細に分析します。
OPQの結果は、企業が求める人物像と受検者の性格特性がどの程度マッチするかを判断するために使われます。
能力検査がないため「対策のしようがない」と感じる就活生も多いですが、質問形式や評価の仕組みを理解しておくことで、落ち着いて回答することができます。
世界各国で導入実績があり、日本でも大手企業を中心に多くの企業が選考に取り入れています。
OPQを導入している企業の傾向
OPQは、大手企業やグローバル企業での導入率が特に高い検査です。
コンサルティングファーム、総合商社、金融機関、メーカーなど、幅広い業種で採用されています。
日本SHL社が提供するSHLテストスイート(GAB、CAB、玉手箱など)とセットで導入している企業も多く、能力検査の後にOPQを受検するケースがよく見られます。
企業がOPQを導入する理由は、受検者の性格特性を客観的かつ定量的に把握できるためです。
面接だけでは見えにくい内面的な特性を数値化することで、採用のミスマッチを防ぐことを目的としています。
特に、チームワークやリーダーシップが求められる職種では、OPQの結果が選考に大きく影響することがあります。
エントリーシート提出後の選考段階で受検することが多く、Webテストの一部として組み込まれている場合がほとんどです。
他の性格検査との違い
OPQと他の性格検査の最大の違いは、「強制選択法」と呼ばれる独自の回答形式です。
一般的な性格検査(SPIの性格検査など)では、各質問に対して「あてはまる〜あてはまらない」の段階で評価する方式が主流です。
一方、OPQでは4つの文が提示され、その中から「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つずつ選択する形式です。
この形式により、受検者が自分をよく見せようとする「社会的望ましさバイアス」を軽減する効果があります。
また、OPQは30の性格因子を測定するという点で、他の検査よりも測定の細かさが際立っています。
SPIの性格検査が比較的大まかな性格タイプを分類するのに対し、OPQはより詳細な性格プロファイルを作成します。
このため、企業は「この職種に必要な性格特性を持っているか」を精度高く判断することが可能になります。
出題形式と試験構成
OPQの試験は独自の回答形式で構成されています。ここでは、具体的な質問形式、30の性格因子、所要時間について解説します。
強制選択法による質問形式
OPQの質問形式は、「強制選択法」と呼ばれる方式を採用しています。
1問あたり4つの文(ステートメント)が提示され、受検者はその中から「自分に最もあてはまるもの」を1つ、「自分に最もあてはまらないもの」を1つ選びます。
つまり、4つの文のうち2つを選択し、残りの2つには回答しない形式です。
この方式の特徴は、すべての選択肢が一見すると良い意味を持つ文で構成されていることが多い点です。
例えば「リーダーシップがある」「協調性がある」「計画的である」「柔軟性がある」のように、どれもポジティブな内容が並びます。
その中から相対的に「最もあてはまる」「最もあてはまらない」を選ぶため、自分の性格を正直に反映した回答が自然と導かれる仕組みになっています。
「あてはまる・あてはまらない」の5段階評価よりも回答の操作が難しいため、性格検査の信頼性が高いと評価されています。
30の性格因子
OPQでは、受検者の性格を30の因子に分類して測定します。
これらの因子は大きく「人との関わり方」「考え方・判断の仕方」「感情・エネルギー」の3つの領域に分けられます。
- 人との関わり方:説得力、統率力、社交性、謙虚さ、協調性、面倒見の良さ など
- 考え方・判断の仕方:データへの関心、美的感覚、革新性、概念性、計画性、緻密さ など
- 感情・エネルギー:心配性、タフさ、楽観性、批判的思考、行動力、競争心 など
各因子は1〜10のスコアで評価され、スコアが高いほどその特性が強いことを意味します。
企業はこの30因子のスコアを自社の求める人物像と照らし合わせて、マッチ度を数値的に判断します。
重要なのは、どの因子のスコアが高ければ良いという絶対的な基準はなく、企業や職種によって理想的なプロファイルが異なるという点です。
例えば、営業職では「説得力」「社交性」「競争心」が重視される一方、研究職では「緻密さ」「データへの関心」「概念性」が重要視されることがあります。
所要時間と問題数
OPQの所要時間は、約30〜40分が標準です。
問題数は全体で68問程度が一般的で、1問あたり4つのステートメントに対して回答します。
1問にかけられる時間は約30秒程度が目安となりますが、厳密な制限時間は設けられていない場合もあります。
ただし、企業によっては全体の制限時間を設定していることがあるため、テンポよく回答を進めることが重要です。
1問に長時間悩んでしまうと、後半の問題に十分な時間を確保できなくなるリスクがあります。
理想的な回答ペースは、各質問に20〜30秒程度で直感的に答えていくことです。
深く考えすぎると、自分の本来の性格ではなく「こう答えるべき」という意識が働いてしまい、結果的に回答の一貫性が損なわれることがあります。
例題|人との関わり方に関する質問
OPQでは、人との関わり方に関する質問が多く出題されます。ここでは、実際の質問に近い例題を紹介しながら、回答の考え方を解説します。
リーダーシップ・協調性に関する例題
リーダーシップや協調性に関する質問は、OPQの中でも特に出題頻度が高いカテゴリです。
チームでの役割や他者との関わり方について、自分の傾向を問われます。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. グループの中で自然とリーダー役を引き受けることが多い
B. メンバーの意見を丁寧に聞いて、全員が納得する結論を出すことを大切にしている
C. 自分の考えに自信があるとき、周囲を説得して同意を得ることが得意だ
D. 目立つ役割よりも、縁の下の力持ちとしてチームを支えることにやりがいを感じる
回答のポイント
この質問では、統率力・協調性・説得力・謙虚さの4つの因子が同時に測定されています。
Aを「最もあてはまる」に選ぶと統率力のスコアが高くなり、Dを選ぶと謙虚さのスコアが高くなります。
重要なのは、「どれが正解か」ではなく、自分の本来の行動パターンに最も近いものを選ぶことです。
例えば、普段からチームをまとめる役割を担うことが多い人はAを選び、サポート役に回ることが多い人はDを選ぶのが自然です。
ここで無理に「リーダーシップがある方が有利だろう」と考えてAを選んでしまうと、他の質問で矛盾が生じ、結果的に信頼性の低い回答と判断される可能性があります。
OPQの強制選択法は、自分を偽ることが難しいよう設計されているため、正直に回答するのが最善の戦略です。
コミュニケーションスタイルに関する例題
コミュニケーションスタイルに関する質問では、他者との関わり方や情報伝達の傾向が問われます。
対面でのコミュニケーションだけでなく、議論やプレゼンテーションの場面を想定した質問も出題されます。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. 初対面の人とでもすぐに打ち解けて会話を楽しむことができる
B. 自分の意見を伝えるとき、データや根拠を示しながら論理的に説明する
C. 相手の感情に寄り添いながら、共感を大切にしたコミュニケーションを心がける
D. 大勢の前で発表するよりも、少人数で深い議論をすることを好む
回答のポイント
この質問では、社交性・データ重視・共感力・内向性に関する因子が測定されています。
Aは社交性、Bはデータへの関心や論理性、Cは面倒見の良さや共感力、Dは内向的な傾向に関連しています。
コミュニケーションスタイルは人それぞれ異なるため、正解はありません。
自分がどのようなコミュニケーションを取ることが多いか、普段の行動を振り返って回答しましょう。
例えば、ゼミやサークルでの自分の立ち位置を思い出すと、自然な回答がしやすくなります。
議論の場で積極的に発言するタイプなのか、聞き役に回ることが多いのか、日常的な自分の行動をベースに判断することが大切です。
企業の求める人物像に合わせて回答を操作しようとすると、後半の質問で矛盾が出やすくなるため、あくまでも正直に回答しましょう。
例題|仕事の進め方に関する質問
OPQでは、仕事の進め方や思考スタイルに関する質問も多数出題されます。ここでは、計画性や判断力に関する例題を紹介します。
計画性・実行力に関する例題
計画性や実行力に関する質問では、仕事の取り組み方や目標達成へのアプローチが問われます。
日常生活での行動パターンに照らし合わせて回答することが求められます。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. 何事もまず計画を立ててから取り組む
B. 状況に応じて柔軟にやり方を変えることを好む
C. 一度決めたことは最後までやり遂げないと気が済まない
D. 細かい作業よりも、大きな方向性を考えることに時間を使いたい
回答のポイント
この質問では、計画性・柔軟性・完遂性・概念性の4つの因子が測定されています。
Aは計画性の高さ、Bは柔軟性や変化への適応力、Cはタスクを最後までやり遂げる力、Dは全体像を重視する思考スタイルに関連しています。
企業や職種によって求められる特性は異なります。
例えば、事務職や経理職では計画性や緻密さが重視される傾向がありますが、企画職やコンサルティング職では柔軟性や概念的思考が評価されることもあります。
ただし、ここで重要なのは企業に合わせて回答を変えることではなく、自分の自然な行動パターンに基づいて回答することです。
無理に「計画的な人間」を演じても、他の質問で柔軟性に関する回答と矛盾が生じ、結果的に評価が下がるリスクがあります。
普段のレポート提出や試験勉強への取り組み方を振り返り、自分が計画型なのか臨機応変型なのかを正直に判断しましょう。
思考スタイル・判断力に関する例題
思考スタイルや判断力に関する質問では、情報の処理方法や意思決定の傾向が問われます。
論理的に考えるタイプか直感的に判断するタイプかなど、個人の思考の癖が測定されます。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. 重要な判断をするとき、まずデータや数値を集めて分析する
B. 直感やひらめきを大切にして意思決定を行うことが多い
C. 新しいアイデアを考えることが好きで、既存のやり方に疑問を持つことがある
D. 実績のある方法を踏襲し、着実に成果を出すことを重視する
回答のポイント
この質問では、データ重視・直感性・革新性・慎重さに関する因子が測定されています。
Aを選ぶとデータへの関心が高いと評価され、Bを選ぶと直感的な判断力が高いと評価されます。
Cは革新性や創造性、Dは実績重視や慎重さに関連しています。
いずれの選択肢もポジティブな内容であるため、「正解」は存在しません。
自分が課題に直面したとき、最初にデータを調べるタイプなのか、まず直感で方向性を決めるタイプなのかを正直に振り返りましょう。
ゼミの研究やアルバイトでの問題解決の場面を思い出すと、自分の思考スタイルを客観的に把握しやすくなります。
企業が重視する思考スタイルは職種ごとに異なるため、特定の回答が有利ということはありません。
例題|感情・ストレスに関する質問
OPQでは、感情のコントロールやストレスへの対処に関する質問も出題されます。ここでは、感情面に関する例題と回答の考え方を紹介します。
ストレス耐性・感情コントロールに関する例題
ストレス耐性や感情コントロールに関する質問は、職場での安定性を測るために重要視されるカテゴリです。
プレッシャーがかかる場面や困難な状況での行動傾向が問われます。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. 締め切りが迫っているときでも、冷静に優先順位をつけて対応できる
B. 困難な状況に直面すると、つい不安を感じてしまうことがある
C. 失敗しても気持ちをすぐに切り替えて、次の行動に移ることができる
D. 物事がうまくいかないとき、原因を深く分析してから対策を考える
回答のポイント
この質問では、タフさ・心配性・楽観性・分析力に関する因子が測定されています。
Aはストレス下での冷静さ、Bは不安を感じやすい傾向、Cは気持ちの切り替えの速さ、Dは分析的な思考に関連しています。
注意すべき点は、Bのようなネガティブに見える選択肢を避けようとしないことです。
すべての質問で「ストレスに強い」「不安を感じない」という方向の回答ばかりを選ぶと、回答パターンの偏りとして検出される可能性があります。
実際には、誰しも多少の不安を感じることがあり、それは自然なことです。
大切なのは、不安を感じることを認めつつ、それにどう対処するかという全体的なバランスです。
ストレスへの対処法は人それぞれ異なるため、自分の実際の行動パターンに基づいて正直に回答することが最善の戦略です。
楽観性・競争心に関する例題
楽観性や競争心に関する質問では、仕事へのモチベーションやエネルギーの方向性が問われます。
目標に対する姿勢や、困難を乗り越えるためのマインドセットを測定しています。
以下の4つの文から、自分に「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」をそれぞれ1つ選んでください。
A. 困難な状況でも「なんとかなる」と前向きに考えることが多い
B. 他の人よりも良い成績を出すことに強いモチベーションを感じる
C. 周囲と協力しながら、全員で目標を達成することにやりがいを感じる
D. 結果よりも、取り組む過程で自分が成長できたかどうかを重視する
回答のポイント
Aは楽観性、Bは競争心、Cは協調性、Dは自己成長への関心に関連する因子を測定しています。
競争心が高いことは営業職やコンサルティング職では評価される傾向がありますが、チームワークが重視される職種では協調性のスコアが注目されることもあります。
ただし、OPQの回答で重要なのは、企業に合わせることではなく一貫性を保つことです。
序盤で「競争心が強い」と回答しておきながら、後半で「協調性を重視する」と矛盾する回答をすると、信頼性が下がってしまいます。
自分が普段どのような場面でモチベーションを感じるかを振り返り、素直に回答しましょう。
部活やサークルでの経験を思い出すと、自分が競争型なのか協調型なのかが分かりやすいです。
また、楽観性についても、普段の自分の考え方に基づいて回答することで、自然で一貫した回答パターンを形成することができます。
回答時の注意点と戦略
OPQで適切な評価を受けるためには、回答時のいくつかの注意点を理解しておく必要があります。ここでは、実践的な回答戦略を解説します。
一貫性のある回答を心がける
OPQの回答で最も重要なのは、回答の一貫性を保つことです。
OPQでは68問にわたって様々な角度から性格特性を測定しており、同じ因子に関する質問が複数回出題されます。
例えば、「リーダーシップ」に関する因子は、直接的な質問だけでなく、チームワークや意思決定に関する質問の中でも間接的に測定されています。
前半の質問で「リーダーシップを発揮するタイプ」と回答しながら、後半で「目立つのが苦手」と回答すると、矛盾した性格プロファイルとして評価される可能性があります。
一貫性を保つためのコツは、回答する前に「自分はどういうタイプか」を大まかに整理しておくことです。
自分が「積極的にリードするタイプ」なのか「サポートに回るタイプ」なのかを事前に明確にしておくと、個々の質問で迷いにくくなります。
また、各質問に直感的に回答することも一貫性を保つための有効な方法です。
深く考えすぎると「この回答の方が有利かも」という打算が入り、結果的に一貫性が崩れてしまうリスクがあります。
極端な回答パターンを避ける
OPQでは、特定の因子に偏った回答パターンは不自然と判断される可能性があります。
例えば、すべての質問で「リーダーシップ」に関する選択肢ばかりを「最もあてはまる」に選んでしまうと、回答を操作していると疑われるリスクがあります。
人間の性格は多面的であり、リーダーシップが強い人でも協調性や慎重さを持ち合わせているのが自然です。
したがって、複数の因子にバランスよくスコアが分散するような回答が、結果的に最も信頼性の高いプロファイルとなります。
また、「最もあてはまらない」の選択でも注意が必要です。
常に同じカテゴリの文を「最もあてはまらない」に選んでいると、その因子のスコアが極端に低くなり、プロファイル全体のバランスが崩れます。
無理に偏りを意識する必要はありませんが、各質問に対して素直に回答することで、自然とバランスの取れた結果になるはずです。
OPQは「良いスコア」「悪いスコア」があるわけではなく、受検者の性格プロファイルと企業の求める人物像のマッチ度を評価するものです。すべての因子で高スコアを目指す必要はありません。
企業研究を踏まえた自己理解
OPQの回答を操作することは推奨しませんが、企業がどのような人材を求めているかを知っておくことは有益です。
企業研究を通じて求める人物像を理解しておくことで、自分の性格特性がその企業にフィットするかどうかを事前に判断できます。
企業の採用ページや求人情報には、「主体的に行動できる人」「チームワークを大切にする人」「論理的思考力のある人」など、求める資質が記載されていることが多いです。
これらの情報と自分の性格を照らし合わせて、自分と企業の相性を確認しておくことで、選考全体を通じた一貫性のあるアピールが可能になります。
ただし、企業に合わせて性格を偽ることは避けるべきです。
仮にOPQで企業に合わせた回答をして選考を通過しても、入社後にミスマッチが発覚し、結局は自分も企業も不幸な結果になりかねません。
企業研究はあくまでも「自分との相性を確認するため」に行い、OPQでは正直な回答を心がけましょう。
相性が良くないと感じた場合は、その企業の選考を受けるかどうか自体を再検討するのも一つの選択肢です。
効果的な対策法
OPQは性格検査であるため、能力検査のような問題演習は不要です。しかし、事前準備をすることで落ち着いて回答できるようになります。ここでは、効果的な対策法を紹介します。
自己分析を徹底する
OPQ対策の核心は、自己分析を徹底することです。
自分の性格特性や行動傾向を言語化しておくことで、回答時の迷いが大幅に減少します。
具体的な自己分析の方法としては、まず過去の経験を振り返ることが効果的です。
部活、サークル、アルバイト、ゼミなどでの自分の役割を思い出し、「リーダーを務めたか」「サポート役に回ったか」「計画的に進めたか」「臨機応変に対応したか」などを整理しましょう。
また、友人や家族に「自分はどういう性格だと思うか」を聞いてみるのも有効です。
他者から見た自分の性格を知ることで、自己認識のズレを修正できます。
自己分析の結果を紙やノートに書き出しておくと、受検前に見直すことができるため、回答の一貫性を保つのに役立ちます。
- チームでの役割:リーダー型 or サポート型
- 仕事の進め方:計画型 or 臨機応変型
- 思考スタイル:論理型 or 直感型
- コミュニケーション:積極型 or 傾聴型
- ストレス対処:自力解決型 or 相談型
模擬質問で回答の練習をする
OPQの強制選択法に慣れるために、模擬質問で事前に練習しておくことをおすすめします。
OPQ専用の模擬テストは一般に公開されていませんが、日本SHL社の公式サイトや就活情報サイトで出題形式に関する情報を確認できます。
強制選択法は「あてはまる〜あてはまらない」の5段階評価とは異なる独特の回答方式であるため、初めて受検する人は戸惑うことがあります。
事前に「4つの文から最もあてはまるものと最もあてはまらないものを選ぶ」という形式に慣れておくことで、本番での焦りを軽減できます。
練習の際は、各質問に20〜30秒程度で回答することを意識しましょう。
実際の受検でも、1問にかけられる時間は限られているため、テンポよく回答する練習が重要です。
また、回答した内容をメモしておき、後から振り返ることで、自分の回答パターンに一貫性があるかどうかを確認することもできます。
受検環境と心身の準備
OPQはWeb受検が基本であるため、受検環境の準備も重要な対策のひとつです。
安定したインターネット接続環境と、集中できる静かな場所を事前に確保しておきましょう。
Wi-Fiが不安定な場合は、有線LAN接続に切り替えるか、通信が安定する時間帯を選んで受検することをおすすめします。
受検中に通信トラブルが発生すると、回答がリセットされたり、再受検が必要になるケースもあるため、事前に接続テストを行っておくと安心です。
心身のコンディション管理も大切です。
OPQは30〜40分間の集中力が求められるため、疲労や睡眠不足の状態で受検すると、回答の質が低下する可能性があります。
受検前日は十分な睡眠を取り、当日はリラックスした状態で臨みましょう。
性格検査は正解がないため「失敗したらどうしよう」と不安になる必要はありません。
自分らしく、正直に回答すれば問題ないと心得ておくことで、余計なプレッシャーから解放されます。
受検案内メールに記載されている受検期限・推奨ブラウザ・受検に必要なIDとパスワードを事前に確認しておきましょう。期限切れや環境トラブルで受検できなかった場合、選考辞退と見なされることがあります。
よくある質問
OPQについて、就活生から寄せられるよくある質問とその回答をまとめました。
OPQで落ちることはありますか?
OPQの結果だけで不合格になるケースは少ないですが、企業によっては性格検査の結果を重視して選考を行うことがあります。
OPQはあくまでも「不適性な人材を排除する」ためではなく、「企業と受検者のマッチ度を測定する」ためのツールです。
そのため、スコアが「良い・悪い」というよりも、企業の求める人物像と自分の性格プロファイルがどの程度一致しているかが重要になります。
ただし、回答の一貫性が著しく低い場合や、明らかに回答を操作していると判断された場合は、信頼性が低い結果として企業に報告されます。
この場合、能力検査や面接の結果に関わらず、選考で不利になる可能性があるため注意が必要です。
最善の対策は、正直に一貫した回答を心がけることです。
自分の性格に合った企業であれば、正直に回答することで自然とマッチ度が高くなるはずです。
OPQの結果は他の選考にも影響しますか?
OPQの結果は、その企業の選考全体を通じて参照されることが一般的です。
Webテストの段階だけでなく、面接の質問設計にもOPQの結果が活用されるケースがあります。
例えば、OPQで「リーダーシップ」のスコアが高かった受検者に対しては、面接で「チームをまとめた経験」を深掘りして聞かれることがあります。
逆に、OPQの回答と面接での発言に大きな矛盾がある場合、「性格検査で回答を操作した可能性がある」と判断されるリスクもあります。
したがって、OPQでは面接で話す内容と一致する回答をすることが重要です。
これは「面接に合わせてOPQの回答を作る」のではなく、「自分の本当の性格に基づいて両方とも正直に回答する」ということです。
自己分析がしっかりできていれば、OPQの回答と面接の受け答えは自然と一致するはずです。
OPQの対策にどのくらい時間をかけるべきですか?
OPQの対策に必要な時間は、数時間〜半日程度が目安です。
能力検査のような問題演習は不要であるため、対策にかかる時間は他の適性検査と比べて短めです。
具体的な対策の内容としては、OPQの出題形式(強制選択法)を理解すること、自己分析を行うこと、模擬質問で回答の練習をすることの3つが中心になります。
出題形式の理解は30分程度あれば十分です。
自己分析については、就職活動の中で既に行っている人も多いと思いますが、OPQ対策として性格特性に焦点を当てた振り返りを1〜2時間程度行うとよいでしょう。
模擬質問の練習は、強制選択法の形式に慣れることが目的であるため、30分〜1時間程度で十分です。
全体として、受検の1〜2日前にまとまった時間を確保して対策を行えば、十分に準備が整います。
ただし、自己分析が不十分な人は、もう少し時間をかけて自分の性格を深く理解しておくことをおすすめします。
まとめ
OPQは、日本SHL社が提供するパーソナリティ検査で、30の性格因子を測定する性格検査です。
4つの文から「最もあてはまるもの」と「最もあてはまらないもの」を選ぶ強制選択法が採用されており、回答の操作が難しい仕組みになっています。
大手企業やグローバル企業を中心に幅広い業種で導入されており、面接の質問設計にも結果が活用されることがあります。
対策としては、自己分析を徹底して回答の一貫性を保つことと、強制選択法の形式に事前に慣れておくことが重要です。
自分をよく見せようと無理をせず、正直に回答することが、結果的に最善の評価につながります。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート










