総合商社のインターンESを書く際のポイントを紹介。
その際には、商社がもとめる人物像を把握する必要がある。
インターンといえども優秀な学生を抑える意図もあるからこそ、本選考と変わらぬ視点でESを書くべきである。
業界ごとに異なるインターンシップの意図
インターンシップといっても、業界ごとに実施の目的が異なります。
そのため、ESを書く前に、まずはその業界が何のためにインターンシップを実施しているのかを知る必要があります。
今回は、総合商社について紹介します。
これを踏まえてESを書いてみましょう。
志望度の確認と優秀者の引き抜きが目的
総合商社のインターンシップの内容は、1DAYインターンシップや、企業説明会などの場合もありますが、インターンに参加したか否かが、その後の選考に関わってきます。
つまり、総合商社の場合、インターンシップに積極的に参加をすることで、志望度の高さをアピールできるということです。
また、インターンシップの選考プロセスは、例えば丸紅や三菱商事は過去にはESとグループディスカッションであり、2段階のフローを踏んでいることから、参加する切符を手にするのも難易度が高いといえます。
つまり、本選考前のインターンシップで優秀な学生と出会いたいという意図が込められていることが分かります。
2019年卒以降の動向は全く同じことはなくとも、似た傾向になるのは間違いないでしょう。
参加するのも枠が狭い総合商社のインターンシップ。
だからこそ、ESはしっかりと吟味して自分の納得のいくものを仕上げましょう。
インターンシップESの実際の設問
企業ごとに個別の設問は異なります。
過去の例として2社をみてみると、以下のようになっています。
2017卒丸紅のインターンES設問
- 過去を振り返りあなたは周囲からどのような人物だと思われていると考えるか(500文字)
- 大学(院)時代に、最も力を入れて取り組んでいた(または現在取り組んでいる)活動(400文字)
- あなたが丸紅のインターンシップに応募した理由と、このインターンシップにかける意気込み(300文字)
2018年卒三菱商事のインターンシップES設問
- これまで最も成長を実感したエピソード(何が成功のカギであったかも含めて)(400字)
- あなた自身、または身近な存在の経験や行動を踏まえて自身が考える「リーダー像」について(400字)
以上から、確かに設問の内容は異なるけれども、商社がどのような人材を求めているのかはわかります。
「どれくらいの熱意があり、さらにそれを行動に移せるのか」つまり、実際に商社が好む傾向にある「行動力のある学生」であるか否かを判断したいのです。
インターンシップといえども、できるならば優秀な学生は押さえ込んでおきたいのが企業側の思惑です。
すなわち、本選考と同様に、企業が求める人物像に自分が合致していることをしっかりとアピールしましょう。
総合商社が求める人物像
では、実際に総合商社ではどのような人材が求められているのでしょうか。
まず、専門商社に対して総合商社は多くの商品を扱っているので、専門への偏りや得意不得意が激しい人材よりは、オールマイティな人材を求む傾向にあるといえます。
それを踏まえ、以下3点が重大なポイントでしょう。
変化に柔軟に対応できること
商社は、時代の流れに左右されることや、日本とは常識の異なる海外で仕事をすることも多いです。
そのため、どのような局面においても柔軟に判断し、対応できる能力というのは欠かすことができません。
高いコミュニケーション能力
商社は自社製品を持っているわけではありません。
常にネットワークを広げて新たな療育を開拓していくことが求められます。
そのため、コミュニケーション能力が重要です。
行動力と実行力
良いアイディアは実際に現場に足を運んだり、人に話を聞いたり、行動を起こしてこそ思いつくものです。
ただ、その思いついたアイディアを実際に実行に移せなければ意味がありません。
周囲をも巻き込んで実行していく能力のある人材が必要とされています。