一般的なインターンを始めやすい時期とは?
インターンの募集時期については、企業によって異なります。
通年募集しているところもあれば、夏休み、春休み、冬休みなど大学が休みの期間にインターン生を募集しているところもありますので、気になる企業のホームページなどをチェックして早いうちからリサーチしておくと良いでしょう。
人気の企業ですと、応募者が殺到して、すぐに締め切りになってしまうこともあるので、時期を見逃さないことが大切です。
募集期間
8月は年間で一番インターンが多く開催される時期となります。
大学が夏休みとなる時期を利用して、サマーインターンを行っている企業が多いからです。
夏休みの前の6月~7月くらいから、申し込み受付をスタートする企業がほとんどなので、インターンに参加しようと思っている方はこの時期を逃さないようにしたほうが良いでしょう。
次いで多いのが、2月の冬休みの時期です。
2月にインターンが行われる場合には、年末から1月くらいに募集が行われることがほとんどです。
年末年始はあわただしい時期ですし、企業もお休みになってしまうこともあるので、募集のタイミングを逃さないように、スケジュールをよく確認しておくようにしてください。
参加のピーク
インターンの参加者が一番多くなるのは、8月です。
8月は大学も夏休休みとなるため、学生も参加しやすくなりますし、それを見込んでサマーインターンを行う企業が多いためです。
とくに外資系企業は、大学が夏休みの時期にサマーインターンを行っているところが多い傾向です。
中には、サマーインターンの合格者しか選考に進めないという企業もあったりしますので、外資系企業への就職を考えている方にとっては、8月はとても重要な時期となります。
また、8月ほどではありませんが、2月もそこそこインターンが多い時期となっています。
インターンを考えている方は、大学3年生の冬休みが近づいてきたら、いろいろとリサーチしておくと良いでしょう。
アンケートを実施した結果
【質問】 インターンシップの期間は平均でどれくらいがベター?
【回答数】 1日~2日程度:9 3日程度:11 1週間程度:21 2週間程度:44 1ヶ月以上:25
職場の雰囲気もつかめる2週間程度の期間が一番人気!
アンケートの結果2週間程度の期間が良いと答えた人が一番多い結果となりました。
- インターンシップは2週間は行かないと、お客様で終わってしまうので。(20代/女性/学生)
- 2週間ほど経てば、仕事の流れや企業の雰囲気を掴むことができると思うからです。(30代/女性/会社員)
- 1週間では仕事の内容も理解しきれないまま終わってしまう。1ヶ月もあると、取り組ませる内容が大きくなり、面倒を見る社員の負担も大きくなる。そのため2週間ぐらいがよい。(30代/男性/会社員)
職場の雰囲気を知り、仕事の流れをつかむためには2週間程度が最も良いと考える人が多い結果となりました。
日本は長期休暇が少なく、対応する社員の負担も大きいことから実際に2週間程度の期間でインターンシップを実施している企業が多いようです。諸外国の学生が在学中インターンシップ制度をフルに活用して職業体験を積むのに比べ、日本ではまだまだ短期間の職業お試し制度としての色合いが強いことがうかがえます。
お互いの理解を深めるためには1ヵ月以上が必要
アンケートの結果2番目に多かったのが1ヵ月以上という結果となりました。
- 実際に3ヶ月行ったのですが、中盤からかなり仕事を覚えてきて、そこそこ責任のある仕事を任されました。それにある程度長い期間いないと、仕事のルーティーンがわからないからです。(30代/女性/自由業・フリーランス)
- 1ケ月以上経験しないと お客様気分で終わると思うので、会社のしくみ、社会人として大切なコミュニケーション能力などを養うには1ケ月以上は必要だと思っています。(40代/女性/自営業(個人事業主))
- せめて1ヶ月はインターンで居ないと、学生にとっても企業にとっても、合うかどうかは判別できないと思う。(30代/女性/会社員)
実際に自分がやりたい職業がすでにある、又は就職先として望んでいる企業にインターンシップとして参加する場合には、少なくとも1ヵ月以上は体験の必要があるという意見が多く見られました。
インターンシップは単なる職場体験、職業体験というだけでなく職業のマッチング、企業とのマッチングもかねて行われます。自分の一生に関わる選択になるため、自分にあった職場か、仕事内容かをじっくり選び見極めることも必要となります。
雰囲気を知るだけなら1週間程度という意見も
アンケートの結果3番目に多かったのが1週間程度という意見でした。
- 長すぎるとその仕事の悪い面まで見えてきて就職する気がなくなりそう。少なすぎても仕事の内容を把握することができないので1週間がベター。(20代/女性/学生)
- 一週間あれば大体のことが分かるので、一週間がベストだと思います。(20代/女性/学生)
- 長期休みとはいえ、2週間以上割く余裕はなく、1週間が長すぎず短すぎずちょうどよかったから。(20代/女性/学生)
実際に体験してみると1週間程度が丁度良かったという声が多く上がりました。
まずは職場の雰囲気や、仕事内容がどのようなものなのかさわりだけでも体験できれば良いと考えている学生も多いようです。また、中にはあまり長くいると良いところばかりでなく悪いところにも目が行ってしまうため就職意欲を無くさないためにも短期間のほうが良いとする意見も目立ちました。
1週間程度の職業体験をなるべく多く経験してみて、最終的に最も良いと思った企業に就職を決めるのも1つの手段として有効です。
3日程度の気軽な職業体験に参加する人も
アンケートの結果4番目に多かったのが3日程度という意見でした。
- 1日だと少なく、十分な経験をすることができないと思い、3日程度にしました。また、1週間以上では、自分のやるべきことに集中できなくなる可能性があるので避けました。(20代/男性/学生)
- 長くてダラダラやるより短い期間きっちりやったほうがいいと思ったからである(20代/男性/学生)
- 私がしたインターシップはこのくらいの期間だったので選びました。(20代/女性/学生)
気軽な職業体験、職場体験として3日程度の期間で参加するという声もありました。
海外のインターンシップでは何年も無給で働き経験を積むというのが普通ですが、日本ではまだインターンシップの制度が根付いておらず、長期間1つの職場で経験や体験を積むという行為を負担に感じる学生も多いようです。
また、無給で働くという制度に疑問を持つ人が多いのも短期間での職業体験を求める原因の1つとなっています。
日本もますますインターンシップが重要に?
アメリカやイギリスの学生は入学当初からインターンシップを利用し、約半数の学生が無給でありながら将来の就職のために技術を磨き職業体験を積んだのちに就職することが当然のことのように行われています。これはインターンシップは単なる職業体験、職場体験の場ではなく将来の就職のためのコネづくりやスキルアップのために必要な手段として浸透しているからです。
日本では2週間や1ヵ月の短期間で行うインターンシップが主流ですが、大学入学当初からインターンを受け入れる企業も出始め、学生の関心を集めています。
今後インターンシップの活用がより良い就職先を得るための手段としてますます注目されそうです。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年10月06日~2016年10月20日
■有効回答数:100サンプル
結局インターンに参加するタイミングは自分次第!
インターンを始めやすいのは、夏休み、冬休みなど大学が休みの期間ですが、必ずこの時期に参加すれば良いということではありません。
インターンに参加する際に、一番大切なのは、時期ではなくて、自分自身のやる気です。
企業によってはインターンを通年募集しているところもありますし、やる気さえあれば、いつでも参加することは可能なので、焦ることはありません。
タイミングにこだわるよりも、インターン求人が出ていないときは、自分から積極的に問い合わせるなど、即行動することのほうが大事なのです。
思い立ったら即行動
インターンに参加したいと思ったら、即行動するようにしてください。
人気の企業のインターンは募集を開始して、すぐに締め切りになってしまうことも珍しくありません。
後で応募すればいいと思って、のんびりしていると募集期間が終わってしまい、チャンスを逃してしまうこともあるので、注意してください。
参加したいと思ったインターンが見つかったときには、即エントリーしておいたほうが良いでしょう。
何か気になる点があったら、その場ですぐに企業の担当者に問い合わせるなど、できるだけ早めに行動することが大事なのです。
インターンの情報は自分で取りに行く
インターンの情報については、大学の就職課、企業のホームページ、求人サイトなどから得られますので、これらの情報をこまめにチェックしておくと良いでしょう。
自分が希望するインターンを見つけるためには、ただ良い求人情報が出るのをぼーっと待っているのではなくて、自分から積極的に取りに行く姿勢が大事です。
興味がある企業について早い段階からいろいろとリサーチしたり、大学の先輩や友人などから話を聞いたりなどしておけば、自分に合ったインターンが見つかりやすくなります。
積極的にインターンを探している姿勢を見せれば、学校、友人、先輩などから良い情報が自然と集まりやすくなるのです。
募集欄がなければ直接聞いてみよう
求人サイトで検索しても、参加したいと思っている企業がインターンの求人が見つからないこともあるかもしれません。
そんなときでも、すぐにあきらめない姿勢が大事です。
求人サイトには載せていないけれど、自社のホームページで募集しているという企業もあるので、隅々までチェックして、インターンの募集項目がないかチェックしてみてください。
ホームページにも求人がなかったときには、直接人事担当者にコンタクトを取って、問い合わせてみるのも良いでしょう。
直接聞いてみることで、良い情報が見つかる可能性もありますし、やる気を買われて面接のチャンスをもらえることもありますので、求人がないからとあきらめずに積極的に行動してみてください。
会社の動向や最新情報はSNSから取ろう
インターンの情報を探す際には、企業のホームページや求人サイトだけでなく、SNSもチェックしてみることをおすすめします。
Twitter、Instagram、Facebookなどで情報を発信している企業も多いので、もしかしたら良い情報が見つかるかもしれません。
中には、SNSでユーザーとコミュニケーションを取っている企業もありますので、いろいろとコンタクトを取ってみるのもおすすめです。
SNSでしたら、直接電話したりメールしたりするよりも、気軽にやり取りができるというメリットもあります。
また、SNSをチェックすることによって、その企業の動向、新商品や新サービスなどの情報も得られるようになります。