新卒で就活を行う際に意外に気になる二次募集。
企業はなぜ二次募集を行うのでしょうか?
本記事では、内定がまだない方が気になる二次募集について紹介していきます。
- 二次募集と一次募集の違い
- 二次募集をする企業の特徴
- 二次募集をしている会社の探し方
- 二次募集で内定を獲得するための対策方法
- 二次募集に応募する予定の人
- 一次募集での結果が思わしくなかった人
- 選考のスケジュールを立てている最中の人
目次[目次を全て表示する]
【二次募集】そもそも二次募集とは何か
- 採用計画の不足分を補う為に実行される
- 行われない場合もある
二次募集とは採用活動で企業が行う追加募集のことです。
企業は1年ごとに採用計画を立てて採用活動を行っていますが その採用計画目標を満たせなかったり、内定辞退者がいた場合に行われます。
そのため、一次募集とは異なり、必ず行われるとは限らない点が、二次募集の大きな特徴と言えます。
二次募集の特徴 ・採用計画の不足分を補う為に実行される ・行われない場合もある
一次募集との違い
二次募集が一次募集と異なるのは主に募集人数や倍率などです。
二次募集は採用目標人数に対し不足した人数を補う為に行われます。
そのため、一次募集に比べて募集する人数は少なくなる傾向にあります。
また、二次募集は一次募集に比べて就活生からの認知度が低いので応募人数が少ないこともあります。
そのため、人気な大手企業を除くと一次募集に比べて倍率が低くなることが多いです。
これらの違いを把握したうえで二次募集に応募すると良いでしょう。
競争率は低め
二次募集の特徴として競争率が低いという特徴があります。
その理由は、二次募集が始まる時期に関係があります。
二次募集は一次募集を締め切ってから行われることが一般的なため、既に就活を終えている学生が多いです。
すでに就活を終えている就活生は、当然、二次募集の応募をしないため、一般的には競争率は低くなる傾向にあります。
内定が無い場合には、二次募集への応募も視野に入れて動くと内定を獲得できる可能性があります。
募集人数が少ない
二次募集は一次募集よりも募集人数が少ないです。
二次募集は、元々設定していた採用人数に満たなかった人数を埋めるために行われるものです。
企業にとって二次募集対応は追加コストになるので、辞退者の発生も加味したうえで、多めに内定を出すことが一般的です。
そのため一次募集で100名単位で募集をしていた会社でも、二次募集では1-5名程度の募集を行うことが多いです。
大手企業や人気企業の場合、数名の募集に対して応募者が殺到することがあり、倍率が高くなるケースもあります。
選考の期間が短め
二次募集の選考期間は一次募集に比べてかなり短くなる傾向にあります。
例えば、一次募集では内定までに3か月程度かかるのが一般的ですが、二次募集は1か月程度で終わることも多いです。
理由としては二次募集が、一次募集が終わってから4月までの短い時間の無い中で採用人数を合わせるために行われるものだからです。
選考時間の確保が難しいだけではなく、他社で内定が出てしまうリスクなどもあるので短い期間で選考が行われていきます。
一次募集でダメだった場合に二次募集でも応募できる?
一次募集でだめだった企業の二次募集を見ると、もう一度挑戦したいという気持ちはよくあるでしょう。
しかし、一次募集を通過できなかったというのは、企業の採用基準に満たなかったと言うことですので、二次募集で採用される確立は極めて低いと考えられます。
募集要項にも、一度採用試験を受けたことのある人の再度応募はできないと記されていることも多いでしょう。
新卒の就活で一度だめだった企業には縁がなかったと割り切ってしまうのが最善です。
【二次募集】二次募集を行う企業の特徴
二次募集を行う可能性が高い企業の特徴は下記の通りになります。
- 採用人数が多い
- あまり人気ではない業界
- スポーツ経験者や留学経験者など求める学生を絞っている
- 通年採用を行っている
このように、様々な特徴があります。
二次募集は一次募集が終わった際に採用人数が足りない会社が行うものですが、会社の種類は多岐に渡ります。
人気企業であっても、採用したい人数が多い場合には、採用目標人数に到達できておらず、二次募集を行うことがあります。
また、採用したい人数が少ない企業でも、選考のハードルが高かったり、応募者が少ない企業の場合は、採用目標に達していない場合は、二次募集が行われます。
二次募集を行う企業は様々で、一概にこれとは言えないということを押さえておきましょう。
採用人数が多い企業
採用人数の多い大企業では、新卒の採用を1クールで行うことは非常に難しいため、2回以上に分けて行うことが多いです。
競合他社に人気の企業があると、学生がそちらに流れがちなため、ブランド力の強い企業ではない場合、わざと2回に分けて採用を行うことで優秀な人材を確保しようとします。
あまり人気ではない業界
内定を出しているにも関わらず、学生が辞退することが多い人気の薄い業界や企業では、他の企業の採用が落ち着いた頃を見計らい、不足分を二次募集で補うという方法を取っています。
ただ業界自体が不人気というだけで魅力的な企業も多いため、まだ内定がない方は狙い所になります。
求める学生を絞っている企業
留学やスポーツに熱中していた人材を求める企業では夏以降に採用試験を行うところが多いです。
求める人物のレベルは他の会社よりも高く、難易度は上がりますが、留学や部活の経験をうまくアピールすることで納得して就活を終わらせられることでしょう。
通年採用を行っている
特に募集時期を定めずに採用活動を行う企業において、二次募集が行われることもあります。
そのような会社は、時期を定めて二次募集を行っているケースや、一次募集以降は年中採用活動を行っているケースなど様々なパターンがあります。
【二次募集】二次募集はいつから行われるのか
- 会社の規模間により変化する傾向がある
- 大企業は7月から、中小企業は9月からが多い
二次募集の時期は、企業の規模により異なります。
一次募集が早めに終わる大企業の方が募集開始が早いため、締め切りも早いことが多いです。
スケジュール感としては大企業だと7月から、中小企業だと9月ころから行われる傾向になります。
また、内定までの期間は大企業、中小企業に問わず1〜2か月程で行われる傾向にあります。
会社によって二次募集のタイミングや有無は異なるので、気になる会社の情報は逐一確認するようにしましょう。
【二次募集】二次募集は不利なのか
二次募集の採用枠で着目すべきは、一次募集の際に内定を出した顔ぶれから判断して、その中に足りない人材を二次募集の枠で埋めていくことです。
例えば、営業が欲しい場合や、変り種の人材が欲しい場合など、二次募集で求められるタイプには偏りが見られることが多くあり、判断基準がわからない学生側にとっては不利に働くことも多いでしょう。
一次募集で採用したレベル以上の人材でないと採用しないということもあり得ますので、こういったことから判断しても二次募集はハードルが高いといえます。
留学していた人やスポーツをしていた人を優先的に採用する企業もあるため、一般の学生にとっては狭き門になります。
一方で、中身を重視した採用が行われる傾向もあるため、自分のアピールすべきポイントを把握している人にとっては、二次募集は大きなチャンスであるといえるでしょう。
【二次募集】二次募集を行う企業の探し方
二次募集を行う会社の探し方はインターネットでの検索やエージェントに確認する方法があります。
基本的には一次募集をしている会社を探す方法と大きな差はありません。
- インターネットで検索する
- ナビサイトを活用する
- 大学のキャリアセンターを利用する
- 就活エージェントを活用する
自分に合った探し方で進めていくようにしましょう。
また、求人が偏る可能性があるため、様々なパターンの方法で探すことがオススメです。
インターネットで検索する
インターネットで「二次募集 ○○業界」「二次募集 募集中」などと検索することで、二次募集をおこなう企業を探すことができます。
一次募集の情報が多くヒットしてきてしまうため、【二次募集】という単語をつけて検索する方が効率が良いです。
二次募集の有無が公表された後に、スケジュールが発表される傾向にあるので、定期的にインターネットで検索してみると良いでしょう。
ナビサイトを活用する
マイナビやリクナビなどのナビサイト上でも二次募集を行う企業の求人を見つけることができます。
企業の一次募集の記載があった募集ページに情報が追記されることが一般的ですが、サイトによっては二次募集をまとめた特設ページがある場合もあります。
また、二次募集が開催された際にアラートが届く仕様のものもあります。
二次募集の応募を検討している会社がある場合はお気に入り登録などをして、定期的に確認すると効率的に探すことができます。
大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターに二次募集の求人が届いていることもあります。
二次募集用に採用サイトを変更したり、ナビサイトに出向するとなるとコストがかさむためキャリアセンター経由で募集を進める会社もあります。
普段から採用している大学のキャリアセンターへ求人を出すことも多いです。
二次募集に参加したいと考えている方はインターネットなどで検索するだけではなく、通っている大学のキャリアセンターにも足を運んでみてください。
就活エージェントを活用する
就活エージェントから情報収集する方法が最も効率が良いです。
就活エージェントに情報が入った段階で共有してくれるので、定期的に検索などの行動を起こす必要がなくなります。
一方で、エージェント会社で連携している企業の二次募集の情報しか手に入らないため、情報が偏る可能性があります。
エージェント経由で情報収集をする場合には、利用するエージェント会社を増やすなどの対策がオススメです。
【二次募集】二次募集で採用を勝ち取るポイント
二次募集では「どうして二次募集に応募しているのか」というのが内定を左右する大きなポイントになります。
- 留学していたため
- スポーツや研究に打ち込んでいたため
というような理由は二次募集において非常に有効になります。
そのような学生に二次募集で差をつけるには
- 実際に就活をしている中で本当にやりたい仕事がみつかった
- 就活をしている最中にその企業を知った
などのように、この仕事ではないといけないという熱意を伝えるのが重要です。
また、二次募集の頃にもなると、就活で多くのことを経験しているので、一次募集の時に培われた経験を活かし、再度自分を見つめ直すことをおすすめします。
応募書類にもこれまで以上に工夫をこらし、話し方や表現方法など多くの引き出しを増やすことで、この企業で働きたいという意思を企業に伝えることが出来れば、難関の二次募集でも内定につながります。
二次募集に応募した理由を整理する
面接時に「なぜ二次募集に応募したのか」と聞かれることが多いです。
理由は「留学していた」「公務員試験を受けていた」「一次募集の締め切りに間に合わなかった」など様々なので整理しておきましょう。
基本的にはネガティブな理由ではなく、ポジティブな理由であることが重要です。
ネガティブな理由で二次募集に応募している場合でも、ポジティブな方向に言い換えるか、別な理由を話すようにしましょう。
説得力のある志望動機を作る
二次募集は一次募集以上に、志望動機の説得力が求められます。
理由としては、企業は内定辞退を避けたいからです。
企業にとって、追加募集である二次募集で内定辞退を出されてしまえば本末転倒になります。
採用コストや採用スケジュールに限界があるので、企業はより熱意が高く、入社する見込みの高い学生に内定を出したいと考えています。
そのため、志望動機は一次募集に比べて綿密に作りこんでいくことが重要になります。
これまでの選考を振り返る
二次募集に受かるにはこれまでの選考での反省点を改善することが重要です。
二次募集は一次募集に比べて採用人数が少なく、倍率が高くなる可能性があるためです。
先ずは、一次募集でその会社を受けなかった理由や、まだ採用活動を継続している理由を明確にしましょう。
その次に一次募集の結果を振り返り、対策を練ることが重要です。
自分のどこが良かったか、どこを改善すべきだったかを整理し二次募集に活かすと良いでしょう。
中小企業やベンチャー企業も見てみよう
大手企業の追加募集は基本的に、内定辞退者が出て募集人数を割ってしまったときの調整としての役割が大きいです。
したがって、追加で募集する人数はごくわずかであることが多いです。
そのため、大手企業の追加募集だけを狙うのはリスクが高いと言わざるをえません。
実は、みなさんがまだ出会っていない、中小企業やベンチャー企業のなかにも素晴らしい企業はたくさんあります。
中小企業やベンチャー企業には、大手企業よりも規模が小さいために、一人あたりの仕事の裁量が大きいなど、大手企業にはない良さがあります。
ぜひ、中小企業やベンチャー企業など、今まで見ていなかった企業にも積極的に目を向けてみてください。
就活アドバイザーに相談しよう
二次募集をしている企業を自力で効率よく見つけ出すのは、かなり骨の折れる作業です。
どこを探せばいい企業に出会えるのかがわからず、困っている方も多いのではないでしょうか?
そんな悩みを抱えているなら、一度就活エージェントに相談してみましょう!
就活エージェントは就活のアドバイザーです。
あなたがやりたいことをベースに、あなたにピッタリの企業を紹介します。
就活市場では、みなさんの就活をサポートしています!ぜひお話を聞かせてください。
二次募集でも諦めずに挑戦し続けましょう!
新卒の就活において二次募集は企業が必要とする人材が学生側にわかりづらかったり、的を絞った学生の採用を行ったりすることから、難易度は高いと言えます。
しかし、これまでの就活の経験を活かして、一次募集以上に落ち着いた態度で臨むことも可能です。
自分を見つめ直すことで本当に就職したい企業や、やりたい仕事が明確になっているという点から見ても、これまで以上に企業に仕事への熱意をアピールすることができます。
あなたも内定がないから就職できないと諦めるのではなく、二次募集に全力で望むようにしましょう。