【例文アリ】鉄道業界の志望動機の書き方!業界の基本的な情報を押さえて効果的にアピールしよう!

【例文アリ】鉄道業界の志望動機の書き方!業界の基本的な情報を押さえて効果的にアピールしよう!

はじめに

生活の利便性を高めるインフラを支える鉄道業界は社会貢献ができる業界として魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。

実際、鉄道会社は交通の面のみならず、さまざまな事業で社会に貢献しています。

本記事では、そんな鉄道業界の事業内容や職種などの概要をはじめ、この業界を目指す人の志望動機の書き方について解説しています。

【鉄道業界の志望動機】志望動機はどこを見られるのか

就職活動では、必ず志望動機の明示を求められますが、企業は志望動機から何を見ているのでしょうか。

企業にとって重要なのは、その就活生が自社に役立つ人材であるか、現場でともに働きたい人物かどうかです。

そのため、採用担当者は就活生の志望動機から自社への熱意を持っているか、求める人材像に合致した人柄か、業務遂行に問題ないポテンシャルかを見ています。

企業が望む情報を把握できれば、それに応じて適切な志望動機を書けるでしょう。

熱意

志望動機に「なんとなく」と書くような学生はいないでしょう。

それもそのはず、志望動機は就活生がどれだけその企業に入社したいかという熱意が表れているものだからです。

内定を辞退せず入社して長く仕事を続けてくれる人、一生懸命働いてくれる人を選り分けるために、採用担当者はまず熱意で学生をふるいにかけます。

採用にかかるコストや時間を無駄にしないために、できる限り効率良く自社への貢献率が高そうな人材を選別しようとしているのです。

人柄

あなたの職場に、周囲の人とまったく考え方や意見が合わず、組織の方針に一切従わない人がいる場合を思い浮かべてみてください。

そういった人とは円滑なコミュニケーションが難しく、業務の遂行にも支障をきたすことは想像に難くないでしょう。

もちろん人にはいろいろな考え方があるため個性は尊重されるべきですが、あまりにまとまりがないと組織は立ち行かなくなってしまいます。

同じ方向を向いて目標に邁進できるよう、就活生の人柄が社風や組織の傾向に合っているかが重要視されるのです。

ポテンシャル

志望動機において、業務に対するポテンシャルが最重要と言っても過言ではありません。

どれほど入社に対する強い思い入れや熱意があり、人柄に対する評価が高かったとしても、企業で活躍するに足るポテンシャルがなければ内定の取得は難しいでしょう。

希望の職種や展開している事業で使うスキルの有無、これから自社に合わせて成長できる見込みがあるかどうかが慎重に判断されます。

志望動機を書く際は、その企業がどんな人材を求めているのかを事前にきちんとリサーチするようにしましょう。

【鉄道業界の志望動機】鉄道業界の基本情報

志望動機を書くならば、鉄道業界の基本について知っておかなければなりません。

なぜその業界なのか、どんな仕事をしたいのかという深掘りの基礎となるのは、すべて業界の基本情報です。

ここからは、鉄道業界について事業内容、主な職種、最近の動向の3つに分けて解説します。

今後より詳細な情報についてリサーチする場合も、基本から枝葉を広げていけば効率良く情報を探せるはずです。

まずは基本に立ち返り、具体的な志望動機を書くための足がかりにしましょう。

事業内容

鉄道業界と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり電車などの交通に関わる事業ではないでしょうか。

しかし、鉄道業界に属する企業には交通・鉄道の事業以外にも手がけている事業があります。

鉄道業界がカバーしている主な事業は、人や物の運輸に関わる鉄道事業、駅周辺の開発を担う不動産事業、小売などの流通事業という3本の柱です。

これらによって、人の移動を手助けし社会的なインフラを支えるとともに、地域の活性化にも貢献しています。

3つの事業で具体的に何を行っているのか、詳しく学んでいきましょう。

鉄道事業

鉄道事業は業界全体が標榜する最も重要な事業で、電車の運行管理を行っています。

駅や線路、電車そのものの整備・運行や、運用技術の開発などが主な業務です。

もともとはこの鉄道事業こそがメインだったものの、近年は少子化による利用者の減少など社会情勢の影響を懸念し、ほかの2つの事業に力を入れている傾向にあります。

電車や新幹線など鉄道車両による人の移動のみならず、貨物列車などでの物の輸送も業務の一つです。

安全かつ迅速に、人や物の移動を実現させるのが鉄道事業だと言えるでしょう。

不動産事業

鉄道業界では、駅周辺における不動産事業にも力を入れています。

自社で管理している鉄道の沿線付近などにおいて、住宅用のマンションやオフィスビルなどの建物の建設・開発を行う事業です。

鉄道路線の周辺で不動産開発を行えば、そこに人口が集中するため、不動産そのものと近辺の鉄道路線における利用者増加という2つの効果が期待できます。

また不動産事業の動向としては、主に民間の私営鉄道会社が力を入れている傾向が強いです。

流通事業

不動産事業以外にも人が集まりやすい事業として、流通事業を手がけている鉄道会社が多いです。

駅構内や沿線付近に、さまざまなテナントが集まるショッピングモールなどの商業施設の建設を行います。

日用品雑貨やスイーツなどの食品、レストラン、ファッションなど、テナントの種類は多岐多様です。

とくに、地域のお土産やその駅ならではの名物を打ち出せば、それを目当てに訪れる利用者の増加や沿線の価値創出に対する効果が期待できます。

メインである鉄道事業を中心に、人が集まる工夫を凝らすことで土地の価値を高めているのです。

主な職種

鉄道事業、不動産事業、流通事業の3つを回すためには、どのような職種が必要なのでしょうか。

鉄道業界に従事している人の主な職種は、営業、整備、サービス、不動産開発などです。

どの職種においても鉄道を通して人の役に立ちたいという気持ちが求められるほか、職種ならではのスキルや心構えが必要になります。

鉄道業界内における職種ごとの仕事内容や求められるものを確認して、自分がやりたい仕事や向いている職種を探してみましょう。

営業

ほかの多くの業界と同じく、鉄道業界にも営業職があります。

鉄道業界の営業職は、利用者に対する事業の宣伝や旅行商品の企画提案、沿線付近の商業施設など、自社で管理している不動産のPR活動などを行うのが仕事です。

一般的な営業職に求められるコミュニケーション能力のほか、自社のサービスにどのような価値を持たせるかというブランディングの能力や、事業全体の売り込みをかけるためのマーケティングのスキルなどが求められます。

沿線の広報やPR活動、誘致活動など幅広い業務を手がける職種です。

整備

鉄道車両の安全な運行に欠かせないのが、整備の仕事です。

車両や線路の点検、信号など、関連設備の監視を行います。

人の命を乗せて運ぶ車両を取り扱う以上、いい加減な作業では済まされません。

作業に真摯に向き合い、丁寧に仕事をこなす几帳面さや、安全を守るという自覚と責任感が求められます。

状況に応じて夜間や屋外、悪天候での作業などもあるため、身体の頑強さや体力も必要です。

鉄道車両の運行を裏から確実に支えたい人に、向いている職業でしょう。

サービス

鉄道業界のさまざまな事業を広く支えているのが、サービス業に従事する人々です。

メインの鉄道事業で言えば、運転士、車掌、乗務員、駅員などがそれにあたります。

実際に鉄道車両を動かしたり、運行中の鉄道に指令を出したりするほか、窓口などでの案内が仕事です。

また、流通事業における自社直営の店舗のスタッフなども、接客のためのサービス業従事者と言えます。

利用者と直接やり取りする機会が多く、鉄道業界の仕事が役立っていると実感しやすい職種です。

<h4>不動産開発

鉄道業界の不動産事業や流通事業において、大切な役割を担うのが不動産開発です。

鉄道の沿線付近の土地を購入し、人が集まるための施設を建設するなどの開発を行います

ただ無作為に何でも作れば良いわけではなく、地域住民の層や地理条件などの状況を分析し、利用者の見込みを勘案して現実的な計画を立てることが重要です。

そのため、地に足のついたリサーチ能力や企画推進力などが求められます。

沿線を活気づけて、地域に貢献したいという人に向いている仕事です。

最近の動向

人々の交通を支える鉄道業界ですが、最近の動向はどうなのでしょうか。

多くの業界は常に社会情勢の影響を受けて動いていますが、鉄道業界もその例から漏れることはありません。

感染症の流行や少子化、またIT技術の発展といった社会や市場の影響を受け、動向を変化させています。

キャリアや新たな事業展開など将来的な展望を描くためにも、直近の動向は押さえておきたいところです。

鉄道業界における最近の動向について、詳しく見ていきましょう。

コロナウイルスの影響

鉄道や沿線の周辺施設の利用者は、お出かけや旅行を楽しむ人や仕事で使うビジネスマンです。

しかし、新型コロナウイルスによる感染症の流行により、プライベートのお出かけは難しくなり、仕事もリモートで行う企業が増えました。

その結果、鉄道の利用者が減り、業界全体が大きな打撃を受けています。

国内の利用者のみならず、これまで海外から訪れていた観光客が激減したことで収益が減少しました。

運輸事業においても赤字になるなど、鉄道事業に関しては厳しい状況が続いています。

非鉄道事業の加速化

鉄道事業の停滞により、路線の拡張による収益拡大はあまり見込めなくなっています。

そのため、沿線付近の開発など、鉄道事業以外に力を入れる傾向が強いです。

マンションや戸建てなどの住居を建設し「駅チカ」の物件として販売や貸借に回すことで直接の収益とするほか、沿線や周辺の商業施設における利用者を増やす狙いがあります。

少子化の進行による将来的な利用者減少の影響を緩和するため、見込み利用客となる層を増やす施策とも言えるでしょう。

また、クレジットカードやお買いものにも利用できる交通系ICカードなど、非鉄道事業が加速化しています。

IT技術の導入

社会全体におけるIT技術の発展により、鉄道業界でもIT技術導入の機運が高まっています。

とくに近年注目されているのが、Mobility as a Service、略してMaaSと呼ばれるサービスです。

MaaSは、電車やバスなど複数の交通手段を利用する際に移動ルートの最適化を図ったり、予約や料金の支払いを一括で行えたりするサービスとなっています。

各種交通手段の切り替えをシームレスに行い、ストレスを軽減することで利用満足度を向上させる狙いです。

また、交通全体の混雑回避や交通困難者への対策にも効果があります。

【鉄道業界の志望動機】志望動機を書く準備

志望動機を含め、選考書類というものは、何の準備もなくいきなり書き始めてうまくいくほど簡単なものではありません。

企業の採用担当者は毎年山のような選考書類をさばき、出だしから適当な書類は読み飛ばされてしまいます。

しっかり最後まで読んでもらうためには、自己分析、業界研究、企業研究といった下準備に裏打ちされた説得力が必要です。

それぞれの準備で何をすれば良いのか、詳しく見ていきましょう。

自己分析

志望動機を書くうえで、自己分析は最も重要です。

自己分析と言うと「自分に何ができるのか」や「自分に向いている仕事は何か」を知るためのものだと思われがちですが、そのほかにも「自分は何をしたいのか」を知ることができます。

この「自分は何をしたいのか」が志望動機において大切なのです。

あなたが何をしたくて鉄道業界を、そして志望先の企業を選ぶのかを深掘りしてみましょう。

また、分析して得られた自分の強みや長所、短所などの情報を分かりやすく整理しておくことが大切です。

自己分析について詳しく知りたい場合は、こちらの記事からどうぞ。

業界研究

業界研究の深度は、あなた自身がどれだけ鉄道業界に関心を寄せているかという熱意の大きさに比例します。

志望動機を適当に書いて内容が頓珍漢なものになってしまうと、採用担当者から「言うほど鉄道業界に興味がないのでは」と思われかねません。

そこで、業界研究をしっかり行って、鉄道業界の特徴や動向、将来性などを確認しまとめておきましょう

どのような企業があるか、業績上位の企業の特徴や共通点は何か、業界全体の課題は何かなど、選考に役立つ情報も多いはずです。

業界研究について詳しく知りたい場合は、こちらの記事からどうぞ。

企業研究

志望動機を書くならば、企業研究は欠かせません。

鉄道業界における、企業の基本的な情報を企業のホームページやパンフレットなどから収集しましょう

ほかにも業界関連の書籍や、企業で働いている人を対象とした口コミサイトなどからも情報が得られます。

また、企業が就活生に求める人物像を把握し、自分の強みや長所の中から当てはまるものを選別しましょう。

どこの企業でも良いわけではないことを示すため、志望動機はその企業のみに特化したものに仕上げる必要があります。

つまり、どんな企業にも当てはまるような内容にするのではなく、特定の企業でしか通じないような内容にするということです。

競合他社とはどこが違うのかを比較し、その企業でなければだめな理由を示せるようにしましょう。

企業研究について詳しく知りたい場合は、こちらの記事からどうぞ。

【鉄道業界の志望動機】志望動機の構成

人に伝えるための文章を書くときは、構成に気をつけると良いでしょう。

志望動機の場合は、なぜ鉄道業界の企業に入りたいのかという結論、その根拠となるエピソード、入社後どう鉄道業界に貢献するのかというもう一つの結論といった3つのシンプルな構成にします。

なぜ鉄道業界に入りたいのかという部分と、入ってからどうしたいのかという部分がぶれないよう、一貫性を意識することが大切です。

結論:なぜ鉄道業界・企業を志望するのか

志望動機の冒頭には、結論として鉄道業界を志望する理由、とりわけその鉄道会社を選んだ理由を述べましょう。

これから何について話すかという触りの部分でもあるため、分かりやすいよう端的に一文でまとめるのがおすすめです。

先に結論を持ってくることで、文章の全体に1本の芯を通しやすくなります。

これにより話が脱線してしまうことを防ぎ、しっかり志望動機について語るための準備が整う、文章のテーマそのものとも言えるでしょう。

根拠:鉄道業界や企業を志望するに至った経緯

結論で述べた鉄道会社を志望する理由を補強するために、次は根拠を持ってきましょう。

鉄道業界を志望するようになった経緯や、その鉄道会社を選ぶに至ったエピソードを述べることで、結論に説得力を持たせられます。

ただし、採用担当者を納得させるためには、根拠にきちんと筋道が通っていなくてはなりません。

突飛な内容や、論理の飛躍をきたさないように気をつけましょう。

また、自分が分かっていること、知っていることは案外他人と簡単に共有できるものではありません。

伝わりにくそうな専門用語は減らし、なるべく詳しく説明するようにしましょう。

結論:入社後にどう貢献するのか

最後にもう一つの結論として、鉄道会社に入社したあと、どう貢献できると考えているのかを述べましょう。

この部分は、あなたのスキルや人柄をにじませ、この人なら活躍してくれそう、大きく成長してくれそうという期待を抱かせるような表現にするのがおすすめです。

注意したいのは、最初に述べた志望動機そのものと言っていることが矛盾しないようにすることです。

全体を通してちぐはぐなことを言ってしまうと、その志望動機の信憑性が下がってしまうでしょう。

それを防ぐためにも、きちんと頭から終わりまで一貫性のある文章を目指すことが大切です。

【鉄道業界の志望動機】志望動機の例文

「私が貴社を志望しているのは、貴社が社会を支える鉄道業界の中でも、細やかなサービスでお客様の満足度向上に努めている企業であるためです。

たくさんの人やものの移動を短時間で長距離行える鉄道は、地域にとって欠かせないインフラの一つです。

人やものを動かすことで地域を活気づけ、貢献したいと感じたため鉄道業界を志望するようになりました。

私は人に喜ばれることや笑顔を見ることがとても好きで、お客様の満足度を重視する貴社の社風に惹かれました。

入社後は、私の強みであるコミュニケーション力を活かし、お客様の満足度向上につなげ、地域に愛される企業作りに貢献したいと考えております。」

【鉄道業界の志望動機】志望動機の注意点

企業の採用担当者に響く志望動機を書くためには、自分本位な内容になってしまってはいけません

直接対面して話すわけではない選考書類の段階でも、書類の向こうにはそれを読む人がいることを忘れないようにしましょう。

基本的には、相手に伝わりやすいように意識して書く、入社後の様子をイメージできるように書くといった点が重要です。

自分が鉄道業界にとって、そしてその企業にとって役立つ人間であることをアピールしましょう。

どう貢献したいのかを書く

鉄道業界での志望動機を書くにあたって、社会に貢献したいからという理由を掲げる人は非常に多いです。

しかしながら、広い目で社会全体を見渡すと、そもそも社会に貢献していない企業などはありません

企業に入社して働くことでほぼ自動的に達成できる目標と言っても過言ではなく、単に「社会貢献したいから」とだけ書くと志望動機としては弱くなってしまいます。

鉄道業界での仕事を通して、どのような形で社会に貢献したいのかを具体的に書くようにしましょう。

安定性を志望動機にするのはNG

鉄道業界はすでに社会的なインフラとして定着しているため、いつまでも必要とされ続けるであろうという安定性はたしかに魅力的です。

しかし、基本的に安定性や労働条件を志望動機として用いるのは望ましくありません

こういった理由はかなり自分本位に捉えられ、ほかの安定性が高い業界内により労働条件の良い企業があれば、自社は切り捨てられるのではないかという懸念を抱かせます。

その企業でなければならないという熱意も伝えられないため、書くべきではありません。

その企業を志望する理由を肉付けしよう

鉄道業界そのものへの志望動機も重要ですが、さらに重要なのは個別の企業を志望する理由です。

従って、鉄道業界の特徴だけに注目するのではなく、その鉄道会社ならではの特徴を掴みましょう。

業界を志望する理由をメインに志望動機を書いてしまうと、鉄道業界内ならばどこの企業でも良いのではと捉えられてしまいます。

つまり、その企業でなければという熱意のアピールにはつながりません。

逆に、その企業を志す理由を具体的に述べられれば、自社に対して強い関心と熱意を持ってくれているという印象を与えられます

まとめ

鉄道業界は、社会に対する貢献性の高い魅力的な業界です。

鉄道事業のみならず、多角的な視点から地域の振興に一役買っています。

社会情勢の影響を受け、業績の向上に難儀している点はあるものの、今後不要になることも考えにくく、安定性が高い業界だと言えるでしょう。

志望動機を書く際は、そんな鉄道業界に自分がどんな影響を与えられるかを考え、何ができるか、何をしたいかを伝えられるような文章にすると効果的です。

鉄道業界について理解し、熱意の伝わる志望動機を書きましょう。

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