自己PRの自由形式での作り方|作る時のポイントと注意点について解説

自己PRの自由形式での作り方|作る時のポイントと注意点について解説

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はじめに

現在就活中の学生はもちろん、転職希望の人や現役の学生など、自己PRの作り方で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

自己PRの作成と言っても、採用する企業側が決めたフォーマットに沿ったものもありますが、今回は「自由形式」での自己PRの作り方を解説して行きます。

そもそも、企業がなぜ自由形式を採用するのでしょうか。もちろんその理由についても理解をした上で、自己PRの作り方を解説して行きます。

自由形式と言っても「何をどう進めたら良いのか?」悩むところですよね。

本記事では、自己PRの基本的な文章の組み立て方はじめ、それぞれの項目で作り方のポイントを具体的に押さえながら作成方法をお伝えしますので、読み終えた時には、自己PRのコツがつかめているでしょう。

この記事を読んで上手にコツがつかめたら、自信を持って就活に臨みましょう。目指す企業はすぐそこですよ。

自己PRの自由形式とは?

企業が応募者に対して自己PRの提出を求める際に、自由形式を指定する場合が見受けられます。その場合の自由形式とはどのようなものでしょうか。

PRの自由形式とは、自由に記述ができるフリースペースを設けている選考書類はじめ、表現は「自由に記述して下さい」のような形のエントリーシートのことを指す場合が一般的です。作成にあたっては、自身の強みや長所を効果的に表現するといいでしょう。

通常の自己PRとの違い

では、通常の自己PRは自由形式のそれとどう違うのでしょうか。通常企業に提出する際の応募用紙は、ES(エントリーシート)が用いられますが、このESに予め設けられた一部の枠に文章を書くのが通常の自己PR形式とされます。

自由形式の自己PRは、特に何の指定もなく文章の提出が求められるようです。それ故、記述方式がパソコンであっても手書きであっても、自身の個性が存分に発揮できると言えるでしょう。

企業が自由形式を採用する理由

企業はなぜ自由形式を採用するのでしょうか。理由を知るためには「企業が求めているのは何なのか」ということを理解する必要があります。ここではそんな企業の意図を見て行くことにしましょう。

形式を企業が採用するのは「就活生の個性が知りたい」と言ったことの表れのようです。加えて就活生の個性を知ることにより、一歩踏み込んだ採用活用ができるでしょう。

就活生の個性や価値観を重視している

企業は就活生の自己PRについてどのようなところを重視しているのでしょうか。その一つが個性や価値観であるとされています。

つまり、企業は社会人としての経験が乏しい新卒者を採用する際に、将来のイメージを膨らませながら就活生の入社後のイメージを描いていると思われます。

それ故に自己PRでは、応募企業への熱意や自身の価値観をアピールする必要があるでしょう。

自社への熱意を確認したい

企業が求める人材に就活生がマッチしているのかということは、予め確認しておきましょう。

そして、就活生は「入社後にどう貢献していけるのか」や「どう活躍していけるのか」などの熱意をアピールしていくことが大切です。

何故なら企業は、就活生が入社後にどんな活躍をしてくれるのか、そのイメージを掴むことで、熱意を確認したいと考えているのです。

センスと表現力をみたい

企業が就活生に対して見たいとしていることの中に「センスと表現力」が挙げられます。何故なら、自由形式の自己PRだからこそ、文章以外にもその人の個性が知りたいと願う企業の意図がそこに垣間みられるからです。

更ににこのような能力は、仕事上において、例えばクライアントとのやり取りの中で活用されることもあれば、自社製品のアピールにも使われることがあると企業は見ているのです。

自由形式の自己PRの作り方

自由形式で自己PRを作成する時には何が必要なのでしょうか。その方法を紐解くヒントとして、そもそも企業が何を求めているのかといった視点に沿って考えてみるのはどうでしょうか。

企業が求めているとされるのは、企業への熱意はじめ就活生の価値観や個性などに加えてボキャブラリーを含む表現力や構成力などが挙げられます。

本記事ではPRの書き出しから文章の構成やレイアウト・キャッチコピー、そして写真・イラストに至るまでを項目順に解説して行きます。

  • 自分のアピールポイントを書き出す
  • アピールポイントに関するエピソードを付け加える
  • どのアピールポイントについて書くか決める
  • 文章構成を決める
  • 大まかなレイアウトを考える
  • 見出しやキャッチコピーを考える
  • 写真やイラストを用意する

1:自分のアピールポイントを書き出す

アピールポイントの書き出しが良いと、好印象を与えやすくなります。そして、ポイントを書き出すためには次のような項目に注意することがお勧めです。

一つは自身の強みとも言える結論を先に書くことです。そして次に、端的な一文で要点を伝えて行きましょう。最後に「〇〇です」と言った言い切りの表現を使うことで、学生側の自信の有無がアピールできるでしょう。

何よりも採用担当者の目に留まる書き出しを心がけたいものです。

2:アピールポイントに関するエピソードを付け加える

アピールポイントを効果的に伝えるためには、具体的なエピソードを加えると良いでしょう。その場合、1〜3つのエピソードがベストと言えそうです。

ここで大切なことは、曖昧なエピソードではなく、自身がこれまでに経験してきた具体的な事や特に印象に残っている事などを付け加えることです。それにより、相手もイメージしやすくなり、結果的に説得力が増すことにも繋がるでしょう。

3:どのアピールポイントについて書くか決める

どのアピールポイントについて書くのかを決めるには「相手にわかりやすく伝える」と言うことを念頭におくことが大切でしょう。

アピールポイントに関わるエピソードについては多すぎると読みにくいため、1〜3つ程度挙げるのが良いとされています。加えて、アピールしたいことに関する経験や、それに至るきっかけなど具体的に書くと良いでしょう。

例えば、学生時代に特に打ち込んだことに焦点を当て、困難から乗り越えたことなどは説得力があります。

4:文章構成を決める

自己PRは基本的には次のような構成に従って書いて行きましょう。「最初に結論」そして「裏付けとなる具体例」、最後に「入社後の活かし方」と言った順番です。

先ずは「アピールしたいことは何なのか」と言った結論から入ります。次にそのことに纏わるエピソードなどの具体例を交えながら、自身の強みに至った内容を書いて行き、最後には自身が採用後にどのように役立つのかを示して行くのです。

5:大まかなレイアウトを考える

自己PR文章の構成が決まったら、それに沿ってレイアウトを考えてみましょう。

自由形式なので書き方に制限がなく、例えば雑誌のような表現も可能で、アピールポイントを強調するような見出しにしてエピソードをつけ添えるやり方がお勧めです。

その際、文字の大きさを変えたり、文字の色を変えたりすることで印象的なPRとなって行くでしょう。

6:見出しやキャッチコピーを考える

キャッチコピーがあると、採用担当者から興味を惹きやすくなるようです。何よりも読んでみようと思わせることが大切ではないでしょうか。

その方法として、自身の性格をモノなどに喩えたり、ことわざをもじって自身の個性を表現してみたりしてはいかがでしょうか。

例えば自身が「みんなを導く灯台です」と書くと、メンバーのまとめ役としてのアピールができます。

7:写真やイラストを用意する

PRに写真やイラストを使用することで、見やすさとわかりやすさが増す上に、印象的な自己PRを作ることができます。

例えば、ここで自身の撮った写真などを加えることにより、就活用に撮った写真などとは違う一面をアピールすることが可能でしょう。

更に、自身に纏わるエピソードやデータを伝えたい時にグラフを活用すれば、より効果的なアピールとなってきます。

自由形式の自己PRで差別化を図るポイント

自己PRで差別化を図るためには何が必要でしょうか。

それには興味を惹くためのキャッチコピーが必要でしょう。そして、伝える際には自身が撮ったような写真でアピールすることや、印象に残るようなレイアウトでわかりやすい自己PRを心掛けたいものです。

差別化を図るポイントは、何よりも採用担当者の興味を惹き、読んでもらう必要があります。そんな時に役立つヒントを本記事で解説して行きます。

  • 目を惹く見出しやキャッチコピーを考える
  • 適度に写真やイラストを取り入れ具体的なイメージを伝える
  • 印象に残るレイアウトにする

目を惹く見出しやキャッチコピーを考える

目を惹く見出しやキャッチコピーを考える上で、実はシンプルにした方が企業に伝わりやすいと言った見方があります。

一方で企業は、キャッチコピーから「自己分析」や「伝達能力」を見ていると言います。それゆえ、自身の性格をモノに喩えてみたり、ことわざから引用してみたりすると、目を惹きやすいのではないでしょうか。

いずれの場合も、「企業に伝わりやすい」方法で臨むと良いでしょう。

適度に写真やイラストを取り入れ具体的なイメージを伝える

写真や手書きのイラストを使用することにより、自己PRに視覚的なインパクトが加わり、わかりやすいアピールポイントを伝えることができます。

ここで大切なことは、イラストの技術が拙いものであったとしても、自身の気持ちが採用担当者に伝われば、その結果心をも掴むことになるでしょう。

印象に残るレイアウトにする

印象に残るレイアウトとはどんなものでしょうか。自由形式の自己PRならではのレイアウトについて見ていきます。

そのやり方として「漫画風のコマ割り」を使用する方法もあれば、「新聞風」に見出しを使いながら文章でまとめてみる方法もあります。

また、身近なところで「LINEのトーク画面」や「ツイッターの投稿欄」などのレイアウトも参考にしてみるのもよいでしょう。

自己PRを自由形式で書く時の注意点

自由形式で自己PRを書く時には何に注意すべきでしょうか。文章作成の前提として「企業が何を求めているのか」を理解することで、効果的な自己PRができます。

本記事では、基本構成はじめ、アピールポイントの絞り方や具体的なレイアウト、そして図やイラストなどに注意を払いながら、事前に確認すべきことに注意を払いながら具体的に解説して行きます。

  • 自己PRの基本構成は意識して書く
  • 読みやすい文章を心がける
  • アピールポイントは1つにしぼる
  • レイアウトばかりを意識しない
  • 図やイラストは入れすぎない
  • 指定条件があるかは作成前に確認する
  • 白黒コピーになることも考えて作成

1:自己PRの基本構成は意識して書く

一般的に自己PR作成の文章構成を決める上で、大事なポイントがあると言われています。それは「結論」「具体例」「入社後に活かせるイメージ」と言った内容でしょう。しかも、この順番で書くことに大事な意味があるとされています。

最初の結論で要点を伝えることにより、「どうしてそうなったのか」と言った興味を惹きつけながら、具体的なエピソードへ展開して行きます。そして最後は、入社後にどう役立てるのかへと導いていくのです。

ここで大切なことは、導入部分で「〜と思います」などの曖昧な表現よりも「〜です」のように言い切る方が表現としての説得力があるようです。

2:読みやすい文章を心がける

自己PRを作る時に、自身のアピールにあまりにも集中してしまうと、読み手に違和感を与えてしまう事になるので、読みやすさがポイントとなります。

そのためには「曖昧な表現」や「ネガティブな内容」そして「ダラダラな文章」を避けることです。

採用担当者には「具体的でポジティブ」な内容で、わかりやすく簡潔な文章で伝えることにより、自己PRがより魅力的に仕上がります。

3:アピールポイントは1つにしぼる

自身をアピールすることに意識が行きすぎるあまり、書きすぎることが往々にしてありがちです。

アピールポイントを複数にした場合、往々にして何が言いたいのかについての焦点が定まらなくなり、内容が薄くなってしまいます。

大切なことは「相手にわかりやすく伝える」ことでしょう。そしてアピールポイントに関わるエピソードは、1〜3つ程度に絞ると読みやすい内容になるでしょう。

4:レイアウトばかりを意識しない

印象に残るレイアウトについては既にこの記事で紹介しましたが、大切なことはレイアウトがどのようなものかではなく、「自己PRがどのようなものであるか」のように自己分析に関わる本質的なことでしょう。

ここで意識すべきは、なぜ応募企業に入りたいと思い、入社後にどのような活躍がしたいのかを理解することです。

5:図やイラストは入れすぎない

いくら自由形式であっても、自身の個性を出すあまり図やイラストを入れすぎたり、それだけで提出したりすると、会社への配慮不足となってしまいます。

大切なことは、相手の立場を考えることや、社会人としてのマナーを守ることなので、ここでは「入れすぎ」に注意すると良いでしょう。

6:指定条件があるかは作成前に確認する

自由形式のPR作成時の注意点として、作成方法が手書きの場合のように、企業から指定の用紙サイズやテンプレートの指示をされる場合があるようです。

もちろん指示には従わなければならないので、手書きの場合には、予め下書きなどの準備をして臨みましょう。この場合、間違うと手間がかかるため、下書き準備が鍵を握ることになります。

このように、指定条件は、必ず作成前に確認することが大切です。

7:白黒コピーになることも考えて作成

自由形式で自己PRを作成したものは、レイアウト作成時などで多色使いになりがちです。そして企業によっては、複数の面接官などに、提出された自己PRを白黒コピーにして渡す場合があるようです。

このような場合に備えて、色使いはできるだけ多色使いを避けて、3色程度に押さえておくと良いでしょう。

アピールポイントが思いつかない時の考え方

自身のアピールポイントについて、思いつかない時はどうしたら良いのでしょうか。その時の考え方として、学生時代に頑張ったことを思い返してみることがお勧めです。

例えば学生時代に「ガクチカ」で自身がお金を費やしたことや、友人から頼りにされていたことなど、日常の習慣を一覧化することで自己アピールがより具体的になることでしょう。

  • 学生時代に時間とお金を費やしたことは何か考える
  • 継続して欠かさずやってきたことは何か考える
  • 友人に頼りにされていることはないか考える
  • 周りから褒められたこと・感謝されたことを思い出す

学生時代に時間とお金を費やしたことは何か考える

アピールポイントについてどうしても思いつかない時の考え方として、自身の学生時代がどうであったかを振り返る方法はどうでしょうか。

その一つとして、自身の習慣を一覧化してみることをお勧めします。そこから見えてくることの一例に「学生時代に時間とお金を費やしたことは何か」に行き当たりませんか。そして、考えがまとまれば、そのことについて具体的に書いてみましょう。

継続して欠かさずやってきたことは何か考える

アピールポイントについて思いつかない時のヒントとして、さまざまな切り口からの自己分析が自己PRの発見となるでしょう。

その一例が継続して欠かさずやってきたことで、例えばボランティアやサークル活動など自身で目標を掲げながらやり遂げたことなどを挙げることができるのではないでしょうか。

友人に頼りにされていることはないか考える

自身について友人から頼りにされていることはないかを考えた時、例えば友人の相談には親身になれることや、面倒見の良さと言ったことが自身の長所である場合には、それがアピールポイントになる場合があるでしょう。

また、自身でわからない時には友人や知人、場合によってはアドバイザーなどの第三者に聞くことも方法の一つと考えられます。

周りから褒められたこと・感謝されたことを思い出す

自身が学生時代に褒められ、感謝したことがないかを思い出してみると良いでしょう。

例えば、大学教授の手伝いを行った時に、論文の執筆内容や誤字・脱字のチェックをして、教授から感謝されたことなどは、アピールポイントとして活かせるのではないでしょうか。

作成は手書きとパソコンどっちがいい?

自己PRの作成方法について先ずは手書きの場合、手間と時間が掛かることは容易に想像できます。メリットとしては、癖などの個性を見せることで採用担当者にその思いが伝わりやすいことが挙げられるでしょう。

一方パソコンの場合は、手軽に作業できて簡単なので、傾向的にはこちらを選ぶ人が多いようです。

ではどちらがいいのでしょうか。応募先の仕事内容に応じて、どちらでも対応できる準備をしておくことがベターであると言えそうです。

コツをつかんで自由形式の自己PRで高評価を得よう!

自己PRを自由形式で作成する場合、自由が故に個性の出し過ぎや「何を書けばいいのか」など悩みが尽きません。

そんな時、コツをつかむことで高評価を得る書き方があります。

それは「読みやすいレイアウト」や「具体的で目を引くようなキャッチコピー」であったり、強みを示すような結論から入って課題解決へと導くような「文章構成」などです。

そして、「人間性」や「会社への貢献度」、そして「センスとスキル」など採用担当者が評価する自己PRのポイントを押さえて高評価を得ましょう。

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