多くの企業で必ずと言っていいほど聞かれる「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」。
しかし、コロナ禍でガクチカなんてない!そもそも人生最後の夏休みと言われる大学時代に遊ばないなんて損だ!と思っている学生はとても多くいることでしょう。
だからといって、就活は失敗したくないし、大手に就職したいですよね??
そこで、本記事ではどうすればガクチカなしで大手企業から内定をもらえるのかを筆者(私)の実体験を通してお話したいと思います。
最後に就活時代の私のガクチカを大公開しています!!!参考になれば幸いです!
ガクチカがなくても闘える!!!
いきなりですが、私のガクチカは、飲食店のアルバイトと、高校時代の部活動経験のみでした。
学生時代は、アルバイトと遊ぶことしか頭になく、だらしない学生生活を送っていと思います(笑)
しかし、大手広告代理店やその他大手企業3社から内定をいただくことができました。
では、なぜ、私は大手から複数の内定をいただくことができたのか、自分なりに考えてみました。
【ガクチカのない学生必見】ガクチカとは?
ガクチカとはその人の「人柄や価値観」を見極めるためのものです。
そもそも新卒採用では、企業は「即戦力かどうか」は重視していません。
よって、実績や成果というのは大きなアピールポイントにはならないのです。
そして、人柄、価値観やこだわりなどは結果ではなく、過程に表れるものです。
ガクチカがない学生の闘い方
ESでは、やはり他の学生とは違うインパクトのある成果というのは目立ちます。
しかし、その過程での取り組みや考え方などが浅く、深く考えられていなければ面接で見抜かれます。
成果や経験において明らかにインパクトのあるガクチカがない人は、多くを語ることのできないESで圧倒的な差をつけることは難しいです。
しかし、文章構成次第でESは突破出来ます。
そして、勝負は面接での深堀対策、思考の深さ、コミュニケーション能力などを見せつけられるかどうかです。
ガクチカの文章構成
大前提として文章構成は正しく書く必要があります。
実感としては、内容がどうであれ、整えられて読みやすい構成の文章であれば、どんな企業でも書類選考は9.5割突破できます。
結論(何に取り組み、どんな結果を残したのか)
⇓
課題・困難(どんな課題・困難・挫折があったか)
⇓
原因と改善への取り組み(課題・困難の原因は何で、どんな目標を掲げ、どのように解決したか)
⇓
結果(初めの結論を言葉を変えて繰り返し)
その他:「課題に取り組んだ動機・あなた自身のどんなところが活かされたか・そこから学んだこと」などは深堀対策として考えておけば良い。
ESの文字数に余裕がある場合は、入れても良い。
担当者がガクチカで見ていること
極論を言えば、企業側はガクチカから自社でその人が活躍する姿をイメージできるかどうかを見ている。
その判断基準として、特に重要な要素は以下だと考えられる。
・思考力
・人柄と価値観
・努力の過程
・コミュニケーション能力(これは面接時の話し方含め)
【ガクチカのない学生必見】受かるガクチカの構成
内定獲得につながるガクチカには、書き方のコツがあります。
書き方はわかりやすい伝え方を意識するうえで重要なポイントであり、内容がどれだけ良くても、書き方が悪ければ受かるガクチカにはなりません。
反対に「強烈でインパクトのあるエピソードはないし…」と不安に感じている人でも、受かるガクチカの書き方を意識すれば、魅力的なガクチカに仕上げることはできるものです。
そのため書き方にこだわるときは、効果的なガクチカの構成を学んでおきましょう。
- 結論
- エピソード
- 入社後にどう生かすか
結論
ガクチカを伝えるときは、まず結論から触れます。
いきなりエピソードなどから触れていくと、結果として何を伝えたいのかはっきりしないことが多いからです。
聞く側にとっては「〇〇です」と結論から触れてくれたほうがわかりやすいため、結論から明確に述べるようにしましょう。
エピソード
ガクチカは、結論のみでは内容が非常に薄くなってしまいます。
「それを頑張ったのはわかったけど、具体的に何をしたの?」と思われてしまうため、結論のあとはエピソードを入れましょう。
どのような課題があってどう行動し、結果してどうなったのか、わかりやすくエピソードを伝えることが大切です。
エピソードが入れば結論として伝えたいことに、説得力や深みが増します。
入社後にどう生かすか
ガクチカでエピソードを伝えたあとは、入社後にそのことをどう活かしたいのか、将来的なことに触れましょう。
ガクチカのスーパーで何を学んだのかあらためて伝えたうえで、今後働くうえでの活かし方を具体的に話していきます。
お客様とのコミュニケーションに触れてきたのなら、たとえば同じようにコミュニケーション能力を活かして顧客との良好な関係作りに活かしたいと伝えましょう。
ガクチカから得た学びは採用担当者が重視しているポイントです。
学びを明確に伝えること、そのうえで将来にどう活かしたいのか触れることを忘れずに、効果的なガクチカを作成しましょう。
【ガクチカのない学生必見】陥りやすい間違え
ネットの様々な情報に惑わされて、右往左往し、何が正しいのか分からなくなっている人は多いのではないでしょうか?結論を言うと、正解はありません。
ただ、抑えるべきポイントは間違いなくあります。
そのポイントを2つ紹介します。
実績や結果にとらわれる
実績や結果にとらわれて、嘘の成果や実績を書く人はよくいます。
例えば、〇〇サークルの代表としてチームを最下位から準優勝させました、あるあるですよね。
ですが、大事なのは、結果ではなく、努力の過程であり、その出来事をどのように捉え、どこまで深く考えられているかという思考の深さです。
あなたが最も深く考え、語れる1つのことを人生の中から見つけ、それをガクチカとするのが内定への最短ルートです。
企業に合わせすぎる
企業に合わせすぎるがあまり、個性が消えてしまっては本末転倒です。
そもそも、そのような学生に魅力はなく、受からないと思いますが、もし受かっても入社後後悔するでしょう。
どんなに今入りたいと願っている企業でもあなたに合わない企業というのはあります。
それでも入りたいと思うかもしれませんが、あなたが就活で見えているその企業というのは、全貌の10%もないとある企業の役員の方がおっしゃっていました。
就活はマッチングです。
学生も選ぶ側であり、企業も選ぶ側です。
あなたの個性を最大限に見せつけて、それを受け入れてくれる企業に入社するのが、5年後後悔しない最善の選択になるでしょう。
自分の価値観や強みを整理しない
自分が嬉しい・悔しいと感じる場面や、自分が得意としているものなどを整理せずに書き始めると、自分の軸が分からなくなる可能性があります。
ガクチカがないと感じる人は、特に自分自身の内面に目を向け、自分の価値観や強みを深く理解することが重要です。
これは、自分の本当の興味や長所、短所を知る手段にもなります。
自分が幸せと感じる状況はどんな時か、何に挑戦して充実感を得るのかを把握することで、自分自身の軸を明確にし、それを軸にしたガクチカを見つけ出すことができます。
自分が頑張ったことを書き出す
自分が頑張ったと思えることを、思いつく限り書き出してみましょう。
学業、アルバイト、趣味、ボランティア活動など、どんな小さなことでも構いません。
その中での具体的なエピソードや、なぜその活動を始めたのか、どのように行動したのか、その結果どんな成果を上げたのかも合わせて記述すると良いでしょう。
自分が頑張ったことを振り返ることで、自己理解を深め、面接やエントリーシートでの自己PRに生かすことができます。
また、自分がどんな状況で力を発揮できるのか、どんなことに熱中できるのかを理解することが、将来のキャリア形成にも役立ちます。
ありきたりにしてしまう
サークル活動、アルバイト、ボランティア活動など、多くの学生が経験していることをガクチカの題材にする人は多いです。
そのためガクチカは、内容がありきたりになりがちです。
準備を怠ると企業に対して自分を十分にアピールできなくなってしまうことがあります。
自分の強みや仕事に活かせる可能性がある点を強調することで、オリジナリティのあるガクチカに仕上げることが重要です。
例えば、一般的なアルバイト経験でも、そこで培った特別なスキルや、他人とは異なる工夫を行いで問題を解決したエピソードなどを取り上げることで、自分のユニークな価値を示すことができます。
ガクチカを簡潔にまとめすぎてしまう
ガクチカは履歴書やエントリーシート、面接で使用するため、簡潔にまとめることが求められます。
しかし、簡潔さを追求するあまり、内容が薄くなってしまったり、説得力を欠いたりするリスクがあります。
企業に響くガクチカを作成するためには、簡潔さを保ちながらも内容の充実を図ることが必要です。
あなたがどんな経験をしたのかを具体的に説明し、その経験から得た学びや、仕事にどのように活かせるかを明確にしましょう。
また、自分の経験がどのように将来の職場で役立つかを示すことで、簡潔ながらもインパクトのあるガクチカを作成することができます。
ガクチカを完成させる前に、人に見せない
ガクチカは自分の強みや、仕事に活かせるポイントをアピールする場所です。
そのため、客観的な視点を得ることが非常に重要です。
ガクチカを完成させる前に、親や友人、就活のアドバイザーなど第三者に見せ、彼らからのフィードバックをもらいましょう。
他人からの意見やアドバイスを聞くことで、自分が見落としていた点や改善すべき部分を発見することができます。
親や友人は、あなたの性格や経験をよく知っているため、個人的な側面から有用な意見を提供できます。
また、就活アドバイザーは、採用のプロセスや企業側の視点を理解しています。
彼らの意見を参考にしてガクチカを磨き上げることで、自己PRの質を高め、より効果的な就活を行うことが可能になります。
ガクチカのない学生は、上記の7つの間違えに陥りやすいので、注意が必要です。
ガクチカを作る際には、自分の強みや、仕事に活かせそうなことに焦点を当て、オリジナリティのある、簡潔でわかりやすいガクチカを作成しましょう。
【ガクチカのない学生必見】ガクチカで意識するべきこと
ガクチカで私が特に意識していたことを3つ紹介します。
この3つができていれば、間違いなく他の学生と大きく差別化できます。
カラーで描けている?!
担当者があなたのガクチカを頭の中でカラーで描けるほどイメージしやすいかどうかが大切です。
ESの時点では文字数制限があるため、詳細に伝えることは難しいかもしれませんが、面接での深堀質問に対しては、鮮明に場面と状況が思い描ける内容と伝え方を準備しておくといいでしょう。
自分ではその判断がつきづらい場合には、OB訪問などで実際に社会人の方に聞いてもらうことをおすすめします。
思考の深さ
思考の深さとは、1つの物事・経験に対してどこまで深く考えられているかということです。
深く考えられている人は、どんな深堀の質問にも答えられます。
例えば、何か物事に取り組んだ動機というのはよく聞かれると思いますが、動機を考えて終わりではいけません。
「中学の部活で県大会には行けず、挫折をした経験があって、負けず嫌いな性格から高校バスケで県大会に挑戦した」からさらに深く考えると、「挫折をした時に他にどんな行動特性がある?なぜ負けず嫌いなの?県大会ではなくもっと上を目指さなかったの?あなたは個人的な理由で県大会目指してたけど、チームのみんなはどうだったの?などなど、、、、無限に考えられます。」
何事にもなぜ?どうして?と疑問に思い、深く考えられるかどうかはどの業界・職種においても求められます。
過去・現在・未来を意識
過去の経験がどのように活かされ、今にどんな影響を与えたか、それによって今どんな事をしているか、そして、将来それをどのように活かせると思うか、最終的なビジョンは?
最終的な目標まで一貫してつなげていくことが大切です。
就活で話すこと全てを過去・現在・未来で一貫して考えられている学生はとても強いです。
【ガクチカのない学生必見】多くの就活生が使っているガクチカのテーマ
ガクチカのない学生は、他の学生がどんなテーマを使っているのかも参考にしましょう。
ここからは、多くの就活生が使っているガクチカのテーマを紹介します。
学業
学業をガクチカのテーマにする場合、重要なのは成績そのものではなく、それをどのように成し遂げたか、またはその学業で特別な成果を出したかです。
例えば、プレゼンテーションコンテストで入賞したり、特定のプロジェクトで工夫を凝らして受賞した経験は、素晴らしい実績としてアピールできます。
また、何かを長期間継続して成し遂げた場合、その継続力や負けず嫌いな性格を強調することで、企業に自分の忍耐力をアピールすることができます。
これらの経験は、自分がどのように困難に立ち向かい、どのように解決したのかをアピールする良い例となります。
ゼミ
ゼミ活動をガクチカのテーマにする際には、自分が行った研究やプロジェクトに重きを置いてアピールしましょう。
ここでのポイントは、単に参加したという事実よりも、自分がどのように貢献し、何を学んだかを明確にすることです。
自分が主導した研究テーマの選定、研究過程で直面した問題とその解決策、また具体的な研究の成果とその意義などを詳細に説明します。
これにより、自分の分析能力、問題解決能力、そして専門性をアピールすることができます。
特に、研究が実際の社会問題に関連している場合、それをどのように企業活動に応用できるかを示すと、より強力なアピールになります。
長期インターン
長期インターンを経験している学生は、実際の職場での仕事を行っているため、即戦力としての価値が高さをアピールできます。
専門的な知識や技術の習得だけでなく、チームワーク、プロジェクト管理、クライアントとのコミュニケーションなど、実務に必要な多様なスキルが含まれます。
インターン中に取り組んだプロジェクトや達成した成果、そこで学んだ業務のポイントや得た学びなどを具体的に説明することで、採用担当者に対して自分がどのように価値を提供できるかを示しましょう。
サークル活動
サークル活動においては、学生同士が協力し合いながら活動を進める中で、コミュニケーション能力や責任感などが自然と身につきます。
これらの経験は、企業においても重要な資質となるため、採用担当者にとって共感しやすく、印象に残りやすい内容とも言えます。
例えば、サークルでのイベント企画や運営、対外的な交渉などは、自分がいかに効果的にチーム内で働き、成果を出せるかを示す良い例です。
これらの経験から得た学びやスキルを具体的に説明することで、就職活動において自分の能力を最大限にアピールすることができます。
アルバイト
アルバイトの経験をガクチカにする際は、多くの人が似ている経験を書く可能性が非常に高いです。
そこで、客観的に見ても評価されていることがわかる内容や、成果だけでなく、その成果を得るためにどのような行動・施策を行ったかなど、プロセスを話すことが非常に重要です。
特にガクチカにおいては結果ではなくプロセスが重要であるとされており、どのようなことを学んだかをアピールするのが重要だからです。
また、その学びを活かし、企業に入社した際にどのように貢献できるのかについても具体的に書くことができれば、より良い印象を与えられるはずです。
ボランティア
ボランティアをガクチカにする際は、ボランティアに取り組もうと思ったきっかけや、そのために取り組んだこと課題と取り組み、学び、それを入社後にどのように活かせるかなどについて詳しく書けると良いでしょう。
特にきっかけや環境、内容など、多岐にわたるボランティアを行っていた人は、より自分ならではの臨機応変の対応などを書くことができれば良いでしょう。
あなたが何を考えながら、ボランティアに取り組む上で工夫をし、問題解決や状況をより改善するために取り組んできたのかについて詳しく説明しておくことが重要です。
これにより、あなたがどのようなことに取り組める人材で、どのようなことに工夫ができるのか、努力を続けられるのかについてより詳しく説明することができます。
【ガクチカのない学生必見】私の就活時の例文大公開!!!
私が就活時代実際に書いていたガクチカを紹介します。
オープン以降、私達の店舗は常に3位以下でした。
その原因は、お客様へのアンケート調査から、マニュアルに沿っただけの接客だと考え、接客に付加価値を与える施策を2点考え、実行しました。
1点目は、最低限の実践的な知識を一問一答形式でまとめ、共有しました。
2点目は、営業前に予約表からお客様情報や予約内容を見て、誰に・何を・どのようにサジェスチョンするかや、各接客の注意点をリーダーを中心に全員と共有する時間を設けました。
その結果、肉とワイン共に継続的に1位を取ることができました。
例文のポイントと解説
・構成に沿っている。
・面接官が突っ込んで深堀してくるところを想定して書いているため、面接で深堀対策をしやすい。
・数字を用いて規模感や取り組んだことを分かりやすくし、エピソードのイメージをしやすくする。
【ガクチカのない学生必見】まとめ
このように、私はとても平凡な飲食店のアルバイトのガクチカで就活を乗り切ることができました。
その理由は、上記のことを意識したこと、特にどこまでも深く考えたこと、過去・現在・未来を様々な角度から考え抜いたことにあると考えています。
インパクトのあるガクチカがないのであれば、ESで大きな差をつけることは難しいです。
しかし、一見平凡なガクチカでもいいんです。
結局、面接数回を通して角度を変えつつ、何度も何度も深く深く聞かれるのですから!
その時に、話せば話すだけ深く考え抜かれたガクチカというのを目指して、面接で圧倒的な差を見せつけ、内定を勝ち取りましょう!