「インターンシップに応募したいけれど、志望動機ってどう書けばいいんだろう?」 「書いてみたけれど、これであっているのかわからない。」 「何を書けば、良い印象を持ってもらえるのだろうか?」 インターンシップに興味がある方なら、みなさん一度は志望動機の書き方で躓いたことがあるのではないでしょうか。
インターンシップを行う上で何よりも大切なのが、選考を突破することです。企業側から「ぜひ来てほしい。」と思われなければなりません。
本記事では、インターンシップの志望動機の書き方やポイント、例文について紹介します。本記事を読むことで、適切な表現で志望動機を書くことができるでしょう。志望する業界でのインターンシップ選考に向けて、是非参考にしてください。
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インターンシップにおける志望動機の目的とは
志望動機は自社と学生にとって、より良いインターンシップにするために問われています。
そもそもインターンシップとは、職業体験を通して企業や業界、働くことへの理解を深めることを目的としています。
企業側としてはインターンシップを導入することで、就職後のミスマッチを防ぐことや離職防止に期待をしています。そのため、インターンシップの採用においては自社と学生がどれだけマッチしているかという点を重視する傾向があります。
学びたいことや求める要件、人柄や将来像、熱量などを摺り合わせて、その後に繋がるようなインターンにするために、志望動機は問われているのです。
企業に自分の人となりをアピールする
志望動機は単純に志望する理由をアピールするだけではなく、自身のアイデンティティについてもアピールしていかなければなりません。しかし、自分をアピールするネタがなく悩む学生さんがとても多いのが現状です。
自分をアピールする際にはインパクトのあるエピソードではなく、エピソードから学んだことや成長した点を自分の言葉で伝えるようにしましょう。自己分析ができているかも大事なアピールポイントになるからです。
強みだけではなく弱みを分析し、志望するきっかけとなったエピソードを見つけることが大切です。
特別な経験がなくても、これまでの学生生活を振り返れば課題を乗り越えた経験や、目標に向かって努力した経験があると思います。行動の問題点を分析できる姿勢や課題解決能力を、自身の性格や人柄を織り交ぜて伝えましょう。
企業は就活生の目的意識を図る
企業に対して「何のために参加したいのか」という具体性のある目的を伝えなければなりません。
「勉強したいから」「成長したいから」などといった大まかな理由ではなく、詳細に伝えることで強い説得力を持ちます。企業はその情報で自社とマッチするのかを確認していくからです。また、企業によってはその後の採用にも影響があるといいます。
インターンシップ選考通過は学生にとっては一つのゴールかもしれませんが、インターンシップ自体はあくまでゴールではありません。インターンシップに参加するためではなく、将来や自身の成長を考えた目的を考えてみましょう。
インターンシップの志望動機を書くときのポイント
では志望動機の目的を把握したところで、実際に志望動機を考えてみましょう。
当然ですがインターンシップには人数制限があり、選ばれるところから始まります。数多くの学生の中から選ばれるためには、凡俗な内容だと目に留めてはもらえないでしょう。
いきなり志望動機を書き始めるのではなく、事前に情報をまとめて整理することで、書くべき内容が明確になってきます。
押さえるべきポイントは以下の6つです。
- 企業に求めていることを明確にしておく
- 参加理由を明確にしておく
- 企業に興味を持った理由を書き出しておく
- 求める人材・人物像を理解しておく
- 参加することで何を得たいかを明確にしておく
- その企業でしかできないことを把握しておく
企業に求めていることを明確にしておく
多くの企業は、志望動機で「自社と学生がマッチするか」を重視しています。ミスマッチとならないためにも、自身が企業に求めるものを明確にしていく必要があります。
募集ページなどに記載されているプログラムなどを参考に、そのインターンシップやプログラムで自身がどうなりたいのか、何を知りたいのか、何を経験したいのかを考えてみましょう。
参加理由を明確にしておく
まず、インターンシップでの志望動機を伝える上でとても重要なのは、参加理由です。
インターンシップはあくまでも任意参加です。何のために参加するのかをしっかり伝えることで、その後に続く自身の考えを企業理念と合致させて伝えることができます。
企業が求める人材像が自身の将来像と合致している点をアピールできるような理由を探してみましょう。企業側に「ぜひ参加してほしい」と思ってもらうことが大切です。
企業に興味を持った理由を書き出しておく
興味を持つきっかけは人によって様々ですが、それを具体的に言葉で説明しようとすると難しいものです。
当時、自身が興味を持ったきっかけを思い出してみましょう。
感覚的なことなので少し難しいかもしれませんが、企業側は採用準備サイトで自社の強みや思いをアピールしているので、その思いが伝わっていることをアピールできると、より「なぜ選んだのか」という点に説得力がついてきます。
一つのサイトの情報だけではなく幅広く調べ、自分なりのきっかけを表現しましょう。
求める人材・人物像を理解しておく
企業はインターンシップの先にある就活を視野に入れて、インターンシップの機会を設けています。そのため経営理念やビジョン、社風とマッチした将来像をもった学生を探します。しかし、ただ「マッチしています」とだけアピールしても、企業側には響きません。
企業の経営理念・ビジョン・社風を理解することは勿論、その求める人物像に自身がマッチすると考えるに至った理由や、エピソードなどの実績をアピールすることが大切です。
参加することで何を得たいのかを明確にしておく
インターンシップについて興味を持つきっかけは人それぞれですが、就活に向けて周囲が動き始めたことに焦ってインターンシップに申し込む方も多いのではないかと思います。
しかし、インターンシップは参加することを目的にしてはいけません。インターンシップを通してなりたい自分を想像することが大切です。
なりたい自分に向けて、このインターンシップではどのような成長をしていきたいのか、やりたいこと、経験したいことを考えてみましょう。なりたい自分が思い浮かばない場合は、まずインターンシップのプログラムなどを参照すると考えやすくなります。
その企業でしかできないことを把握しておく
企業の公式サイトをみると、どの企業も力を入れて取り組んでいる内容をみることができます。業界分析をする中で、志望する会社の他にも何社かピックアップし比較してみましょう。
また、事業内容だけではなく教育方針や地域の特性、CSR活動なども立派な理由になります。企業の広報紙を読んでみたり、OB・OG訪問をすることで得られる情報もあります。自身のエピソードに「ここでしか活かせない経験」「ここだから活きる考え」を加えて説得力を強化しましょう。
インターンシップの志望動機の適切な書き方
志望動機を書く準備が出来たら、実際に志望動機を書いてみましょう。押さえるべきポイントは7つです。各ポイントを順に整理していくことが大切です。
パターンに落とし込みフレームワークに沿って書き進めることで、伝わりやすい文章を作ることができます。
冒頭にインターンシップへの参加理由を書く
まず冒頭では結論となる参加理由から書き始めましょう。繰り返しになりますが、企業が志望動機で知りたいのは「なぜこのインターンシップに参加しようと思ったのか」です。
結論を冒頭に持ってくることで目的が分かりやすくなり、数ある志望動機の中でも担当者の目に留まる可能性が高くなります。
簡潔にわかりやすい表現を用いる
志望動機は簡潔にし、長い文章にならないように気をつけましょう。冗長な文章は読みにくく稚拙な印象を与えてしまいます。「なぜ志望したのか。」という問いに対して短い文章で伝えられうように、わかりすい表現を用いて一文にまとめましょう。
自分の言葉で素直に書く
エントリーシートは学生から企業に向けたラブレターだと比喩されることがあります。記入する内容が単調であったり、ありきたりな内容では相手には届きません。
また、自分の能力を誇示したり過大に書くようなことも控えましょう。その後のインターンシップでの活動や就職後のミスマッチに繋がりかねません。シンプルにありのままを書くようにしましょう。
その企業でなければならない理由を盛り込む
志望動機ではその業界を志望した理由だけではなく、業界の中でも「この会社でなければならなかった理由」が必要になります。数ある企業の中から選んだ理由を明確にすることで、他の学生との差別化も図られ説得力をつけることができます。
インターンシップ期間中に取り組みたいことを書く
インターンシップ期間中に取り組みたいことや、将来どうなりたいのかを具体的に書きましょう。インターンシップのプログラム内容や実際の業務、商品や自身のスキルなど、内容は様々で構いません。
担当者が将来働く姿をイメージできるように、求めている人材であることをアピールしましょう。
具体的な根拠・エピソードを交えて書く
最後にその考えに至った根拠を示します。インターンシップに興味を持った背景をエピソードを交えて書いていきましょう。
結論にエピソードが繋がるように実体験をわかりやすく伝えていきます。特別なエピソードでなくても構いません。大切なのは根拠を明確に書くことですので、伝えやすい自分の経験を基に書いていきましょう。
志望動機の最後は「言い切り」の表現で締める
志望動機の文末は、言い切り表現で締めるようにしましょう。不確定な言い方をするのではなく、スッキリと言い切ることが大切です。
中途半端な形で終わってしまうと、ここまで書いてきた志望動機への信頼性がなくなってしまいますし、自信がないイメージを与えかねません。ポジティブなイメージになるように、しっかりと意見を言い切るような文末にしましょう。
インターンシップの志望動機の例文
ここまで、志望動機のフレームワークについて紹介してきました。
ここからは、例文を使って志望動機を紹介していきます。3つのパターンに分かれていますので、参考にしてみてください。
仕事内容に興味がある
震災以降、地域に貢献出来る密着した仕事を希望しており、公務員であれば地域のために尽力できるのではないかと考えインターンシップを志望しました。
大学時代にボランティアに参加した際、職員の方々が熱意を持って参加されている姿を拝見しました。私がたくさんの方々に支えられて今があるように、将来今度は私が誰かの助けになりたいと思っております。
そのためにも、このインターンシップを通して創生事業について身をもって経験し、知見を広げていきたいと思っております。
自分のスキルを活かしたい
私は現在、外国語を専攻しており御社のインターンシップを通してスキルアップしたいと考え志望致しました。
大学時代、アルバイト先で外国籍の方を円滑にご案内が出来ないことがありました。諦めずにTOEICの勉強や英会話スクールに意欲的に取り組んだところ、英語圏の方にも褒めて頂けた経験があります。
御社には数多くの有資格者が在籍し、現場での対応を一番近くで身をもって体験させて頂けるということで、さらなるスキルアップが出来ると感じました。
このインターンシップを通して、御社の掲げる「期待を超えるご案内を」という経営ビジョンについて自分に何が出来るのか、肌で感じて見つけていきたいと思います。
その業界・企業に興味がある
御社の「技術を絶やさず創造し続け新たなサービスを生み出す」という理念に魅力を感じ参加を決意致しました。
私は情報工学を専攻しており、以前よりIT技術を活用した教育について興味を持っておりました。私自身御社のサービスを活用しており、場所や時間に縛らずに教育を受けられた経験は代えがたい宝物です。
インターンシップでは、開発業務や設計業務を通し仕事への理解をより深めていきたいと考えております。将来的には開発業務に尽力し、教育を望む人達が今よりも機会を得られる場を増やしていくのが目標です。
短い期間ですが、御社でのインターンシップを通して知識を吸収し、技術者としての知見をしっかりと補っていきたいと考えております。
インターンシップへの志望動機は適切な表現で書きましょう
インターンシップはあくまでも本選考とは別物になりますが、担当者は同じ場合が多くあります。表現や内容には注意しましょう。
特に、自身を過大に表現をしたり謙遜しすぎたりする表現や、企業に対するリスペクトに欠ける文章にならないように何度も推敲しましょう。