はじめに
大学3年生は就職活動が始まる時期でもあるため、通常のアルバイトには採用されにくい傾向にあります。
そういった状況に置かれている大学3年生でも、オープニングスタッフであれば採用される可能性は高いです。
オープニングスタッフは人間関係を1から築くことになります。
そのため、働きやすい環境にあり、研修も充実している人気の求人です。
本記事ではオープニングスタッフのメリットやデメリット、また就職活動とアルバイトを両立するためのポイントをお伝えします。
オープニングスタッフとは
オープニングスタッフとは、新しくオープンするお店で募集するスタッフのことです。
主にレストランやカフェなどの飲食店やコンビニなど、接客業での募集が多くなっています。
店舗が開店する前に研修やプレオープンなどを行うため、1からお店の立ち上げに関われるのです。
また、店舗によっては開店前から仕入れや商品の企画、プロモーションなどの接客以外の業務を担当することもあります。
したがって、アルバイトでいろいろな経験を積みたい方にとっては、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
オープニングスタッフのメリット・デメリット
オープニングスタッフのメリットは、業務を通して人間関係が築きやすい点です。
また、正社員から研修を受けられるため、その内容も充実しています。
一方のデメリットは、開店してすぐの時期は1人当たりの業務量が多くなり、お店も忙しくなることです。
また、忙しさも相まって、お客様からのクレームが増えるなどのトラブルも起こりやすくなります。
ここからは、オープニングスタッフのメリット・デメリットについて、具体的な内容をお伝えしましょう。
メリット
オープニングスタッフは、アルバイト未経験の学生でも働きやすい環境が整っている求人です。
具体的なメリットは「人間関係を築きやすい」「研修が充実している」という2点です。
どちらの点も、アルバイトを経験したことがない方や、接客業に携わった経験がない方にとって安心できるポイントかもしれません。
ここからは、その2点のメリットについての詳細をお伝えします。
現在アルバイトを探している方は、ぜひ参考にしてください。
人間関係を築きやすい
オープニングスタッフの特徴は、アルバイト先の人間関係を良好に築きやすいことです。
アルバイトをするうえで、お店の業務内容と同じくらい、またはそれ以上に人間関係は重要なポイントだと考える方も多いでしょう。
オープニングスタッフは開店する前の店舗で働くため、店舗をまとめる店長や社員数名以外は、ほぼ全員が初対面の状態で始まります。
アルバイトの開始時期も同じになるので、足並みをそろえて仕事を覚えられ、仲間意識も生まれるでしょう。
また、一緒に働く方は同期になるため、先輩・後輩という括りもありません。
したがって、気を使いすぎることなく皆が対等な立場で気軽にコミュニケーションを取ることができます。
加えて、はじめて顔を合わせるタイミングは同時期となるため、特定の仲良しグループという概念がありません。
その結果、業務を通して仲良くなりやすく、人間関係を築きやすいことが特徴と言えるのです。
研修が充実
オープニングスタッフは業務を教えるアルバイトの先輩が存在しないため、正社員から研修を受けることになります。
現場に配属された社員は、ほかの店舗でオープンに関わったり、経験を積んでいたりすることも多いです。
開店前ということもあり、研修のスケジュールもある程度確保できるため、1から丁寧に時間をかけて教えてもらえます。
お店が開店してからアルバイトを開始すると、慣れない状態で入ったシフトが土日など忙しいタイミングだった場合、上司や先輩もお店を回すことで手一杯になってしまい、業務の流れを教えることは難しいかもしれません。
オープニングスタッフは研修が充実しているという面で、これまでにアルバイトの経験があまりない初心者にとっても、働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
デメリット
ここまで、アルバイトに慣れていない方でも「オープニングスタッフとしてであれば働きやすそうだ」と感じるメリットを2点あげました。
しかし、その一方でデメリットも存在します。
それは「忙しい」「トラブルが起こりやすい」の2点です。
オープン直後は予測していなかった事態が起きることも特に多く、アルバイトスタッフばかりでは、その事態に対応できる人も少ないのが現実です。
ここからは、その2点のデメリットについて詳細を見てみましょう。
忙しい
新規オープンのお店は話題性だけではなく、広告を使って集客します。
テレビやSNSなど、多くの方の目につくところで特集された場合、オープンして数日は非常に忙しくなるケースもあるでしょう。
ときにはその話題性から、オープン直後だけではなく、数ヶ月にわたって、長期的に忙しくなる可能性もあります。
またお店がオープンしてすぐの時期は、いつどれくらい忙しくなるか、お店側もまだわかっておらず、スタッフもまだ仕事に慣れていません。
ときにはスタッフが足りなくなることもあり、一人ひとりの業務量が多くなって、忙しくなることもあるのです。
まだ仕事に慣れていない緊張感や、忙しさが相まって、体力を消耗することもあるでしょう。
トラブルが起こりやすい
オープンしたての時期は、トラブルが起こりやすいこともデメリットとしてあげられます。
研修はしっかり行うものの、実際にオープンしてみないとわからないことも多々あります。
オペレーションがしっかりしていないままでサービスを提供した場合、ときにはお客様からクレームをもらうこともあるかもしれません。
そのようなことが起きてしまうと、口コミなどにより、今後の店舗の売り上げにも悪い影響を与えてしまいます。
またお店の開店直後はまだ実践できておらず、業務に対して不慣れであることもあり、イレギュラーに対して柔軟な対応をできる人が少ないです。
オープン直後の忙しさも相まって、従業員がみんなバタバタしやすく、対応が遅れるなどでさらにトラブルが起きやすくなる可能性もあります。
大学3年生は通常のアルバイトに採用されにくい?
大学3年生は、通常のアルバイトに採用されにくいといわれています。
その理由は「シフトに入れないという印象がある」からです。
大学3年生はすぐに就職活動が始まるため、必然的に「アルバイトに集中できないのではないか」と思われてしまいます。
また、もう1つの理由は「働く期間が短い」ということです。
大学3年生は1~2年生と比較して卒業までの期間が短く、その間就職活動や卒業旅行などで長期的にシフトに入れなくなることもあります。
アルバイトを採用するために、お店も時間や費用をかけて動いているため、一度採用したらできるだけ長く働いてほしいと思っています。
そのため、大学3年生は通常のアルバイトに採用されにくいのです。
ここからはその理由の詳細についてお伝えしましょう。
シフトに入れないという印象
大学3年生は、シフトに入れないという印象をもたれがちです。
主な理由は夏から就職活動を控えているため、アルバイトに集中できないからです。
お店側はできるだけたくさんシフトに入り、早く仕事を覚えてもらいたいと考えています。
そのため、大学3年生は敬遠されやすくなってしまうのです。
またアルバイトの採用であれば、これまでの経験などは特に重視されないため、未経験であってもシフトに入りやすい大学1年生や2年生を採用することが多いです。
そして、シフトに入ったとしても急な面接や説明会などが入り「シフトを交代してほしい」という要望も出てくる可能性があります。
そのような急な要望に都度代理を募集する、場合によっては代理が見つからず、店長や社員が出勤することにもなるため、急なシフト交代はできるだけお店側も避けたいと考えています。
働く期間が短い
大学3年生は1~2年生と比較して、卒業までの期間が短いため、その分アルバイトとして働ける期間も短いです。
なぜなら、その間にも就職活動や卒業旅行などでシフトに入れなくなる期間もあるからです。
お店側は、基本的に長期で働いてもらえる人を募集しているため、そういった状況にある大学3年生はアルバイトに落ちることが多くなってしまいます。
また学生のアルバイトとはいえ、採用をする際には面接や募集活動など、お店側は多くの手間と費用をかけています。
万が一退職者が出た場合、また採用に関する手間が発生するため、担当者は非常に忙しくなってしまうのです。
そのため「一度採用したらできるだけ長く働いてほしい」というのがお店側の要望です。
オープニングスタッフは採用されやすい理由
大学3年生は通常のアルバイトでは残念ながら採用されにくいことをお伝えしました。
しかし、オープニングスタッフであれば採用される可能性が高くなります。
その理由は、募集人数が多いからです。
特にオープン直後は、お店の宣伝などを行うことで注目度が高くなり、多くのお客様の来店が見込まれます。
また、その忙しさからすぐに辞めてしまうアルバイトもいるため、多くの人手が必要になるのです。
ここからは、オープニングスタッフでは採用されやすい理由の詳細についてお伝えします。
募集人数が多い
オープニングスタッフは募集人数が多いため、大学3年生でも採用される可能性は高いです。
お店側もオープン後は非常に忙しくなると予測しているので、その分混雑に対応できる人員が必要となります。
人手不足はクレームにもつながってしまうため、お店側はできるだけ多くの働き手を確保したいという意向があります。
またお店の注目度が高くなり、お客様が殺到した結果、忙しさについていけず、アルバイトがすぐに辞めてしまう割合も高いのです。
スタッフが辞めてしまうと、また採用に注力しなくてはならないため、お店はオープンの段階でできるだけ多くのスタッフを確保する必要があります。
このことから大学3年生であっても採用されやすい傾向にあるのです。
就活との両立は?
オープニングスタッフは大学3年生でも採用されやすい傾向にあります。
しかし、仕事に慣れてくるタイミングで就職活動がスタートします。
アルバイトと就職活動の両立は時間の制限もあり、難しいかもしれませんが、アルバイト探しのポイントを押さえれば、就活との両立は可能です。
短時間で働ける求人や、シフトに融通が利く求人を見つけることで、就職活動の時間を確保できます。
ときには忙しいこともありますが、アルバイトと就職活動をうまく両立すれば、本番の就職活動でも学生時代に頑張ったこととしてアピールできるでしょう。
ここからは、就活とアルバイトの両立方法をお伝えします。
どのような条件で探すべきか
アルバイトと就職活動をどちらもこなすためには、アルバイト先の条件が重要です。
忙しい就職活動の合間をぬって、空いた時間を有効活用して働ける条件のアルバイトを選びましょう。
また就職活動中は急に面接が入り、シフトに出られなくなることもあるので、代理が見つかりやすいアルバイトや、自由なシフトで好きな時間に働けるアルバイトを探すこともおすすめです。
どのような条件でアルバイトを探していくべきか、その詳細をお伝えします。
短時間で働ける
就活期間では、就職活動が最優先事項となるため、短時間で働ける仕事を見つけることが大切です。
その日のスケジュールによっては、朝から夜まで面接や、説明会に参加することもあるかもしれません。
そのため就職活動がピークになる時期は、アルバイトの時間を割くことが難しくなるでしょう。
そのハードな日程の中でアルバイトと両立するためには、隙間時間の活用がカギとなります。
しかし面接の際に発生する交通費や生活費のために、収入はなるべく下げたくないのが就活生の本音でしょう。
1日の予定が終わった夜の時間帯だけシフトに入れる仕事や、説明会・面接の間の隙間2〜3時間で働くことができる仕事を探しましょう。
忙しい就職活動の合間をぬって短時間で働ける条件のアルバイトを選ぶことが、両立のポイントです。
シフトが柔軟である
就職活動では企業説明会やインターン・面接が入り、急遽シフトに出られなくなってしまうことが多いです。
そのため固定シフトではなく、勤務時間をある程度自由に申請できる、自由シフト制が採用されているお店を探しましょう。
就職活動中は「明日、明後日面接に来られる時間はありますか?」と採用担当者から急遽聞かれることも多く、前日や前々日に選考日程を確保する必要があります。
万が一企業が指定した日にアルバイトが入っていた場合、シフトをほかのスタッフに代わってもらうこととなりますが、誰も見つからなかった場合は店長などに迷惑をかけてしまいます。
自由シフト制の仕事、もしくはアルバイト同士でシフトの交換ができるという条件のバイトを選びましょう。
まとめ
今回は、オープニングスタッフとして働くメリットとデメリットについてご紹介しました。
メリット・デメリットや就活との兼ね合いもあるため、ぜひ参考にしてみてください。