大学3年で退学は後悔する?退学する前に考えるべきこととは

はじめに

大学生活を送るなかで、学業面の不振や経済的な事情、病気やケガといったさまざまな要因により、休学や退学を余儀なくされる場合があります。

とりわけ昨今においては、新型コロナウイルスの影響から経済的に困窮し、中退を選択する学生もいるなど、決して他人事ではない厳しい状況が存在しています。

就職活動を前に3年次で退学し、以降の進路を決めることは学生にとって大きな決断となるものです。

今回は就職面での影響やほかの選択肢との違いをふまえ、退学を決断する前に考慮すべきポイントを解説します。

【大学3年生で退学する】退学のメリット

世間的には、退学というと学生自身が原因となっているかのような後ろ向きなイメージをもたれがちです。

しかし、実際には必ずしもそうとは限りません。

学生や学生の家庭が抱えている経済的な問題や医療上の理由によっては、問題の解決や改善につながる決断となる場合もあります。

また、大学を辞めることによって時間の余裕を得られたり、生活環境の改善をはかったりすることも可能となります。

こうした退学のメリットについて詳しく見ていきましょう。

自由な時間が増える

大学を退学することによる変化として、もっとも顕著なものは自由時間の増加でしょう。

学生の場合、講義への出席や研究室のゼミへの参加、課題や研究への従事などで1日の大半を学内に縛られることとなります。

また、学業以外ではサークル活動やアルバイトなどで時間を使うことになります。

したがって、自由に過ごせる時間は休日を含めても少ししかありません。

大学を辞めると学業に関わる時間が空き、自由な時間は圧倒的に多くなります。

そのため、今まで取り組めなかったことや仕事にかける時間を確保できるようになり、生活の自由度を上げることが可能になります。

学費による出費がなくなる

大学に毎年支払っている学費や授業料のほか、学生生活を送るのに必要な出費を抑えられる点もメリットの1つです。

実家から大学に通っていた場合は、毎日の交通費を負担する必要がなくなります。

また、遠方の大学に進学し、寮生活や下宿生活を送っていた場合は家賃やインフラ料金を支払う必要がなくなります。

経済的な事情によって生活が困難になっている場合は、退学することによって出費が少なくなり、現状を脱却できるといえるでしょう。

在学によるストレスの軽減

学生生活に対してストレスを感じている場合、退学することで気持ちを楽にできる可能性もあります。

たとえば学校の雰囲気になじめず、学内の人間関係が原因で精神的な苦痛を感じている場合は、大学を離れるという選択をすると解決のきっかけとなるでしょう。

また、学びたかった内容とは異なる分野ばかりで面白さを感じない、もともと勉強を苦手としている人にとっては、環境を一新してより生きやすい場所を選ぶという意味で退学がメリットになる場合もあります。

【大学3年生で退学する】退学の注意点

退学を選ぶことによって得られるメリットはいくつかありますが、一方で気をつけなければならない点もあります。

安易に中途退学をしてしまうと、就職活動の場面などで苦慮する可能性もあります。

また、大学を離れることによって自分から進路を狭めたり、職業や志望先を選ぶうえでの制約がついてしまったりする場合もあるため、注意が必要です。

ここでは、就職活動への影響を中心に、退学を選ぶ際の注意点について詳しく見ていきましょう。

最終学歴は高卒

中途退学の場合、修了している時点でもっとも高い学歴が高校となるため、区分としては高卒扱いとなります。

大卒区分となるには、もう一度大学入試を受験して大学に入り4年次まで修了する、または高等教育機関で必要な単位を取得して、学位授与機構から学士の学位認定を受けなければなりません。

履歴書に大学への入学と中途退学の経歴を記載することはできます。

高卒扱いではあるものの忘れずに、中退の経歴までアピールしたほうがよいでしょう。

就職できる企業の選択肢が減る

前項で説明したように、中途退学の場合は区分が高卒となります。

そのため、大卒以上の募集に対して応募することはできなくなります。

大卒の新卒採用と比べると、選択できる企業の数や職種が減ることについては注意が必要です。

また、就職した場合には給与水準に差がつくことにも気をつけなければなりません。

高卒の給与額で働くことになるため、大卒の新卒採用者と比べて収入に大きな差が生まれ、経済的には厳しくなります。

もし大卒以上を募集要件にしている職業を志望しているなら、退学については慎重に考える必要があるでしょう。

面接で退学理由を聞かれる

就職活動の面接においては、大学でどのように学びどのような経験をしたのか掘り下げられることになります。

その際、経歴が中途退学となっている場合には、どういった理由から修了ではなく退学となったのかを具体的にたずねられます。

退学理由をきちんと説明できるのであれば問題ありません。

しかし、理由もなくばく然と大学を辞めたということであれば、企業からの印象はよくないでしょう。

経済的な事情や病気などが理由でない場合もあるかもしれません。

そういった場合は「これまで専攻してきたこと以外のことを学びたい」「研究ではなく実務を通して実現したいことがある」といった、前向きに活動していく理由をもっている人のほうが採用に望ましい人材として受け取られます。

志望先が納得できるような意欲を感じる理由が答えられるよう、意欲的に取り組みましょう。

【大学3年生で退学する】退学する前にもう一度よく考えよう

ここまで説明してきたように、退学という選択は時間や経済上のメリットがあります。

その一方で、就職活動での制約や企業の印象に影響をおよぼすデメリットもあります。

必要な単位を取得できなかった、大学に行くのが面倒くさくなったなど、安易な理由で選ぶようなものではないと理解できたことでしょう。

後悔のない決断をするためにも、前提として「なぜ自分は退学を選びたいと考えるのか」という理由を今一度考えてみる必要があります。

退学の理由は明確か

ある日突然に「退学しよう」と考える人はまずいません。

きっかけとなる出来事や根本的な原因があり、その問題に対処する手段として退学を考えるというのが一般的な流れといえます。

まずは退学を考えた理由やそのきっかけについて、整理して考えましょう。

もし友人関係や学びたい分野の変化などが原因となっている場合、カウンセリングや相手との対話、あるいは転部や研究室の異動によって解決できる可能性もあります。

最初から退学にこだわるよりも、落ち着いて自分の状況を整理してみることが大切です。

退学以外の方法で解決できることも

心身の不調や病気によって勉学を続けることが難しくなっている場合、退学以外にも解決できる方法はあります。

たとえば、大学の休学制度を利用して半年や1年の時間を設けられれば、その期間を治療や精神のケアに充てることができます。

通学しながらでは難しい治療方法もまとまった時間のでおこなえるため、症状の根治や手術を考えている場合は1つの手段となりえるでしょう。

また、旅行やボランティアといった勉学以外でのやりたいことを実行することで、大学生活ではできない出会いや経験に巡り会える可能性もあります。

せっかく受験勉強をして入学した大学です。

時間をかけてでも学びたいという意志があるのなら、退学せずに済む手段を検討してみるとよいでしょう。

休学も考えてみよう

休学制度を利用することで、大学に在籍した状態のまま長期間休みを取ることができます。

病気やケガが原因で講義への参加が難しい、家庭の事情で実家に長期間戻る必要があるなど、正当な理由であれば却下されることはまずありません。

また、長期で海外留学をする際に休学制度を利用することもあります。

現在の学業以外でやりたいことがある場合、退学ではなく休学して取り組むというのも1つの方法といえるでしょう。

休学制度について、詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。

退学後にやりたいことはある?

退学を考えるうえでもっとも重要なのは、「退学後に何をやりたいのか」という点です。

カリキュラムを修了せずに大学を去るということは、それ以上にやりたいことがある、または取り組まなければならないことがあるという前提で周りから見られます。

どのような内容でもかまいませんが、明確な目的や目標をもって退学すれば、就職活動においても不利になることは少ないでしょう。

また、3年次で中退する場合は、大学で2年以上学んできたという学力面での実績も注目されています。

単純に「働く必要があって退学を選んだ」とするよりも、学んできたことを活かして「このような領域の現場で仕事に取り組みたい」と主張するほうが企業からはよい評価を得られるでしょう。

退学後目的がないのは注意

退学をしたという事実に満足して、ただばく然と時間を過ごすことだけはやめましょう。

大学を退学した時点で学歴としては高卒扱いとなるうえ、就職をしないままでいると、そのまま空白期間が延びることになってしまいます。

あとになって慌てて就職活動を始めても、経歴の空白期間についてたずねられることになります。

そのうえ、退学についても後ろ向きな理由を邪推される可能性があるのです。

取り返しのつかない後悔をしないよう、退学後に何をやってどう経歴を残すのかということは具体的に考えておきましょう。

将来の見通しをもつ

大学を中途退学した場合、一般に採用枠は新卒ではなく中途採用となります。

普通に修了まで在学し続けた場合や、高校卒業見込みの新卒学生と比べると、不利な立場で就職活動をおこなうことになるのです。

しかも経歴上、最終学歴は高卒扱いとなります。

そのため、応募できる企業や職種について少なからず制約が生じることとなるため、注意が必要です。

こういった不利益が生じることはあらかじめ理解したうえで、退学後どのように活動していくかを考えましょう。

高卒向けの採用案件について情報を集めておくのはもちろんのこと、スキルアップや資格勉強、勤務内容について具体的なイメージをしておくことが、その後の活動において重要となります。

これからの人生について具体的な見通しを立てておきましょう。

【大学3年生で退学する】退学後に就職を成功させるポイント

退学後に就職活動を進めるのは、新卒の学生と比べると不利な条件があります。

またキャリアセンターのような支援体制や、人とのつながりがないこともあって、全般に厳しい状況となりがちです。

そのような状況でも企業から内定をもらい、就職する人はいます。

大学中退の経歴があっても就職を成功させるために、どのようなことを心がけ、活用していけばよいのでしょうか。

ここでは4つのポイントについてピックアップしましたので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

心に余裕をもつ

就職活動をおこなうにあたっては、心に余裕をもって行動することが大切です。

一斉に選考がスタートする新卒採用と異なり、中途採用者向けの採用情報の公開や応募選考の時期は企業によって異なります。

また、企業は一から社員を育てるというよりは即戦力としての活躍を期待して選考をおこなっています。

自分の理解している分野が、応募先の企業の業務と合っているか冷静に見極める必要があるのです。

焦って手当たり次第にエントリーするのではなく、まずは時間をかけて自分に合った企業を調査しましょう。

必要なスキルを身につける

新卒採用の場合、入社前から長期間をかけて業務に必要な知識やスキルを指導する企業もあります。

しかし、中途採用の場合は内定後すぐにでも働ける人を期待しています。

中途退学の人に対しても実務に従事できるだけのスキルを求めているのです。

したがって、退学者の就職活動においては即戦力としてのスキルをアピールしていくことが重要です。

希望する企業や業種に有利となる資格を持っていれば採用される可能性も高くなります。

就職活動と並行して資格取得を目指し勉強するのもよいでしょう。

就活支援機関を活用する

新卒採用を目指す大学生と違い、退学者の就職活動では企業の情報を集めたり、書類作成や面接の練習をしたりするのは難しくなります。

もちろん自己流でうまくこなしてしまう人もいます。

しかし、書面の体裁についての知識や会社訪問時のマナー、面接の受け答え方などについては他人の助言を得たほうがよい場合もあるでしょう。

そうした場合に頼れるのが、ハローワークや就活エージェントなどの就活支援機関です。

1人では行き詰まってしまった、何から手をつければよいかわからない場合は、積極的に助けを借りるとよいでしょう。

ハローワーク

ハローワークは各都道府県の地域ごとに設置されている公共の職業安定所です。

ここで取り扱っている採用情報の多くは35歳までの若年層を対象としています。

したがって、大学中退者にとって応募可能な案件を見つけやすい場所となっています。

また、就職にあたって必要となるスキルや資格についての講座の実施や、就職活動の相談や面接対策の指導といったサポートも受け付けているのです。

気軽に就職相談や履歴書の書き方などを話し合えるので、何か困ったことがあれば訪問してみるとよいでしょう。

民間の就活エージェントも

中退者向けの就活エージェントを活用するのも、就職活動を効率よく進めるポイントの1つです。

独力で仕事を探しても、中退者に対して理解のない企業が相手だと不採用になってしまう場合もあるかもしれません。

中退者向けにサービスを展開している就活エージェントに登録し、利用することで、そういったリスクを避けながら自分の経歴やスキルにマッチした企業を探すことが容易になります。

チャットやメールを通して、自分にあった企業や就職に関する相談を親身に手助けしてくれるので、ハローワークとも併用するとよいでしょう。

面接対策をおこたらない

採用選考において重要となるのは面接対策です。

書類や実績の段階で、中途退学という肩書きは自分以外の応募者に対して不利に働いている場合もあります。

そのような評価の差をくつがえし、企業からの好印象を獲得するのが面接選考といえるでしょう。

中途採用の候補に対して、企業はスキルや経験だけでなくその人自身の人格や雰囲気を注視しています。

チーム内での連携力や社会人としての規範をもった人物であると理解してもらうためにも、面接練習は欠かさずおこないましょう。

ハローワークや就活エージェントを活用し、対面やビデオチャットでの模擬面接を繰り返しおこなうのも効果的です。

想定される質問の答えを用意しておく

中途退学を決断したことについて、その理由や退学後の生活状況について確実にたずねられます。

また、学業から離れたことで空いた時間をどのように使っているのかも、重要な質問となってきます。

こういったたずねられるであろう内容を予想し、具体的に答えられるようにしておきましょう。

現行通りの羅列やQ&A形式の箇条書きにまとめるのではなく、口頭で答える言葉としてどう話すべきかを考え、文章にしておくのがおすすめです。

退学は慎重に!よく考えて後悔しない選択をしよう

大学の中途退学は、人生において重大な決断となりえるものです。

本当に途中で辞めてしまうのが正しいのか、それともほかの方法を選ぶことで解決できる状況なのか、冷静に見極めたうえで判断しなければなりません。

もし退学を選ぶしかなかった、そうすることが最適だと考える場合には、退学したあとのビジョンをよく考えておくことが大切です。

なぜ退学したいと考えているのか、退学したあとにどう生きていくつもりなのかをよく考え、自分にとってベストな選択をしましょう。

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