はじめに
今回はスポーツコーチバイトの実態に迫っていきます。
私は中学と高校でバドミントン部に所属していて大学生になってからは小学生のバドミントンコーチのアルバイトを経験しました。
そこでスポーツコーチバイトをやってみたいけど具体的に何をやるのか分からなくて不安な方に向けてスポーツコーチバイトの仕事内容や必要とされるレベル、スポーツコーチバイトをするメリットデメリットを実際に経験したことをもとに述べていこうと思います。
スポーツコーチバイトの仕事内容
そもそもコーチングとは選手に必要な知識や技術を教える仕事のことを言います。
そう聞くと難しい仕事のように感じますが、スポーツコーチバイトの場合、実際にはメインコーチのアシスタントであることが多いです。
もちろんアシスタントでも技術指導はしますが、準備や片付け、清掃など選手が練習しやすい環境を整える仕事でもあることを知っておきましょう。
また、私の場合のようにメインコーチがおらず、アルバイトでも全体の指導者を任される場合がありますが、難しいことは基本的に周りの大人方が教えてくれるので気軽に挑戦してみましょう。
では私が実際に行った重要な仕事を二つご紹介します。
選手に知識や技術を教える
先ほども述べましたが、スポーツコーチは選手に対して自身が経験してきた知識や技術を選手に教えます。
まず、知識面について詳しく述べていきます。
知識面では基本的にルールを教えたり、正しい道具の使い方などを説明します。
私の場合は自分が現役時代にどんな筋トレをしていたかなども選手に伝えていました。
続いて、技術面です。
技術面ではそれぞれの選手の特徴を捉え、その選手の得意なところ苦手なところを分析して修正できるようなアドバイスをしなくてはいけません。
私の場合はバドミントンの教本を買って読むなどして、選手に適切なアドバイスができるよに勉強をしました。
チーム全体を観察する
これは私がスポーツコーチバイトをしてみて気づいた大切な仕事です。
チーム全体を観察するということはチームのよい雰囲気を作る上で最も大切なことです。
チームの状態を普段から客観的に見ることができるのはコーチだけです。
練習中は常に選手の体調を気にかけたり、一緒にプレーをするなどしてチームや選手の状態を観察しましょう。
また、練習後のミーティングでは練習中に気づいたことや直すべきところ、あるいはその日の練習で良かったところなどを選手たちと共有することでチームの団活力が強まるはずです。
どれくらいのスキルが必要なの?
スポーツコーチバイトをする上でどれくらいのスキルが必要になるのかを気になる方は多いと思います。
確かに、スポーツコーチを職業としている方は選手を指導するためにその競技の選手として優れた実績や指導員としての資格が必要になります。
しかし、スポーツコーチバイトではその競技でそこまで実績を持っていない人でも採用しているスクールやクラブチームが多々あるのです。
そこでスポーツコーチバイトをしてみたいと思っている人の中で実績を持っている人と自分のスキルに自信がない人に分けて説明していきたいと思います。
実績を持っている人の場合
もしご自身がその競技の実績や経験をもっている場合は、十分スポーツコーチのバイトはできます。
というのも先ほど述べた通り、スポーツコーチバイトはメインコーチのアシスタントという形を取る場合が多いので、指導者の指示通りに動けば難しい仕事はないからです。
ちなみに、実績の例として私が働いていたスクールでは県大会でベスト16以上の成績を持っている人が多く働いていました。
また、その競技の経験や実績があると採用が優遇されやすいので、高い実績を持っているほど有利なバイトではあります。
自分のスキルレベルに自信がない人の場合
先ほど述べたように、その競技の実績があまりない人も求人に応募することができるところは多々あります。
つまりそこまで高い実績がなくてもスポーツコーチバイトはできるのです。
ただし、その場合は技術の面でアドバイスをするというよりかは準備や片付け、選手の引率などが主な仕事になります。
その競技の実績はなくても、ご自身がその競技を好きであったり、少しでも関心がある方は是非挑戦してみましょう!
スポーツコーチバイトのメリット3選
ここでは私が実際にスポーツコーチバイトをして良かったと実感したことを3つご紹介します。大きく分けると、自分の好きなことでお金を稼ぐことができる、選手の成長や勝利の喜びを一緒に分かち合える、自身の技術が向上するの3点です。それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
自分の好きなことでお金を稼ぐことができる
このバイトをするメリットの一つ目は自分の好きなことでお金を稼ぐことができるという点です。
自分が得意なスポーツをしてお金を稼ぐことができるのはアスリート選手かアスリートコーチになるしか方法はありません。
その中でもスポーツコーチバイトはアスリートやアスリートコーチになるよりも難易度が低いので特におすすめです。
私自身も自分の好きなことでお金を稼げることがどれほど幸せなことか実感しました。
選手の成長や勝利の喜びを一緒に分かち合える
二つ目は自分が教えている選手が成長したり試合に勝つと、選手と共に喜びを分かち合えるという点です。
コーチという仕事は選手の1番近くでサポートできる仕事なので、選手の成長を日々感じ取ることができます。
また自分の教えた選手たちが試合に勝利したときは自分のことのように喜びを感じることができます。
大人になるにつれてスポーツをする時間を取るのが難しくなり、スポーツで成長したり勝利する喜びを得られる機会が減っていきます。
このアルバイトを通じてそんな貴重な機会を得ることができるのはメリットの一つです。
自身の技術が向上する
自分が教える側の立場に立つことで今まで意識していなかった自身のフォームやプレーを見直す良い機会になります。
選手を成長させるためには指導者側も成長しなければいけないのだとのバイトを通じて実感させられました。
スポーツコーチバイトのデメリット3選
スポーツコーチバイトをする上でもちろんデメリットもあります。大きく分けるとコミュニケーションの必要性、土日出勤、スポーツ用具にかかる費用などが挙げられます。これらのデメリットを詳しくみていきましょう。
人とコミュニケーションを取らなければいけない。
スポーツの技術を人に教えるにはまず選手との距離をつめる必要があります。
というのも、心を許した相手からのアドバイスは受け入れやすいからです。
私は小学生にバドミントンを教えていましたが、最初の頃はあまり自分の話を聞いてくれませんでした。
ですが、休憩時間や練習外の時間で選手たちとコミュニケーションをとることで選手の警戒心が解けてようやく自分の話に耳を傾けてくれるようになったのです。
バイト先によっては教える相手が小学生かもしれませんしご年配の方かもしれません。
幅広い年齢層の方とコミュニケーションをとるのが苦手な方にとっては向かないバイトかもしれません。
土日出勤が多い
スポーツスクールやクラブチームは平日だけでなく学生や社会人が休みである土日祝日に行われる可能性が高いです。
実際に私の場合も毎週土曜日と日曜日のどちらか一方は必ず練習がありました。
また、長期休みになると練習回数が増え、身体的に疲労が溜まることも多かったです。
コーチングバイトを探す場合は必ずそのスクールがどれくらいの頻度で活動していて、
一週間の最低出勤数がどれくらいなのかを調べておきましょう。
スポーツ用具にお金がかかる
スポーツコーチバイトをするとなるとスポーツ用具にお金がかかります。
私の場合、その日のアルバイトでラケットのガットが切れてしまい、ガットを張り直す金額とその日稼いだ金額が同じになってしまうという日もありました。
スポーツによってスポーツ用具の消耗量は変わるので、私のようにラケット競技をする方は特に注意しておきましょう。
スポーツコーチバイトをする上で大切なこと
私が実際にこのバイトを経験して感じた大切なことを2点ご紹介します。
スポーツコーチバイトをする前にこれらのポイントをしっかり確認しておきましょう。
自分のアドバイスを強要しない
私がこのバイトをしてみて気をつけるべきだと感じたのは自分のアドバイスを強要しないということです。
選手はあらゆる人から様々なアドバイスを受けています。
自分のアドバイスはあくまで正解の一例であって、その選手にとっての正解は自分自身で選択しなくては成長できません。
自分のアドバイスを強要して選手自身の成長を妨げないようにしましょう。
自分と選手の怪我に気をつける
選手の怪我は言うまでもなく気を付けなくてはいけません。
少しの油断で大きな怪我に発展し、その人の選手生命を奪ってしまう可能性もあります。
常に選手が安全にプレーできる環境を作りを心がけましょう。
そしてここでポイントになるのが選手だけでなく自分の怪我にも気を付けなくてはいけません。
というのもコーチが怪我をして選手の指導ができなくなってしまうと他のコーチの負担が増えたり、最悪の場合練習を中止せざるを得なくなります。
練習を楽しみにしている選手がいることを忘れず、自分も怪我をしないように気を付けましょう。
最後に
私はスポーツコーチバイトをする前に人にスポーツを教えた経験がなかったので、他人に
スポーツを教えるということがとても不安でした。
ですが、実際にこのバイトをしてみると学びや成長が得られるだけでなく、なにより自分の好きなスポーツを選手に教えられることがとても楽しかったです。
スポーツコーチバイトに興味がある方は是非挑戦してみてください。