通信制大学に3年次編入するには?メリットや注意点を解説!

通信制大学に3年次編入するには?メリットや注意点を解説!

はじめに

通信制大学は、自分のペースで学べる点や、学費も安いのがメリットです。

そのため、通信大学への編入を検討している人も多くいらっしゃるでしょう。

ただ、通信制大学では授業形態などによって、スクーリングが欠点となる可能性もあります。

もし編入を考えるなら、事前に学校の情報収集をしておきましょう。

通信制大学に編入する際のポイントやメリット、注意点などを今回は解説します。

ぜひ、編入のポイントを押さえて、入学するかどうかの参考にしてみてください。

【通信制大学への編入】編入のポイント

通信制大学は、大卒資格を諦めていた人でも大学を卒業できるなどメリットが多くあります。

ただ通信制大学へ編入するには、一定の条件があります。

しかし、条件も厳しいものではありませんし、専門学校卒業後でも大卒の資格が取れるのは嬉しい制度でしょう。

入学試験も比較的簡単なので、書類選考のみという学校もあります。

通学タイプと比べても編入もしやすいと人気です。

もし通信制大学に編入を考えているなら、条件や単位認定なども確認してから入学してみてください。

編入の条件

通信制大学の編入条件は、高等専門学校、専修学校、短大や大学を卒業、もしくは、大学中退(2年以上通学している)などがあります。

もし、3年次に編入する場合は、後者が当てはまるので条件は厳しくないでしょう。

ただ、単位についてはもともと通っていた大学の単位が使えるとは限りません。

通信制大学でも認定法が違うので、事前に確認が必要です。

また、現在大学に通いながら通信制大学に通うことはできません。

二重学籍は禁止されているので、あくまで中退か卒業後に利用できる制度です。

通信制大学は2年次から編入可能

通信制大学は2年、3年、4年で編入できるケースが多いでしょう。

ただ、編入するために必要な取得単位の目安は、大学によっても異なるので、事前に確認が必要です。

たとえば、2年次編入なら26~32単位、3年次編入なら50~62単位、4年次編入なら74~92単位を取得していることが目安となります。

通信制大学での取得単位については、出身校(専門学校や短期大学など)の修了状況などにより、既取得単位が認められる学校もあります。

ただし、出身校や受けている科目によっても、認定内容が違う点には注意しましょう。

スクーリングなどがある場合でも、必要単位数には違いがあります。

また、通信制大学へ編入する前に、複数の大学などに在籍経験があっても、編入に必要な単位認定として合算されないので注意してください。

単位認定

単位認定の仕方には、「一括認定」と「1つずつ認定」の2種類があり、大学によって認定方法は違います。

一括認定の場合は、編入の条件を満たすだけで単位が認定されます。

たとえば、3年次の編入条件を満たしていれば、卒業に必要な単位の半分ほどが取得可能です。

一方、1つずつ認定の場合は、今までに取得した単位を大学側が精査して認定されます。

ただ、単位認定の方法は学校によって違うので、あくまでも目安としてください。

入学願書を出す前に、しっかりと確認しましょう。

一括認定

通信制大学では、条件さえ満たしていれば一括で単位の取得が可能です。

たとえば、3年次編入の条件を満たしているケースでは、編入する大学の卒業までに必要な124単位の約半分(62単位)が認定されます。

編入時に単位認定が多ければ、卒業するのも簡単です。

そのため、編入時の単位認定数が大学選びの参考になります。

また、一括認定は以前通っていた大学の科目などに関係なく、一律で認定されます。

もし大学側で「最大○○認定」となっている場合は、履修科目によって認定が変わることにも注意しましょう。

1つずつ認定

通信制大学で、単位認定が1つずつの場合は、学生自身が今まで修得した単位を大学側が精査、もしくは判断します。

認定されるかどうかは大学側にかかっているので、一括認定とは違います。

そのため、通信制大学によって認定される単位数は変わる点にも注意してください。

1つずつ認定されるケースでは、一括認定と比べて単位を取るのは大変です。

また、通う大学や編入がいつの時期かによっても、認定数は違います。

まずは、単位認定方法を確認し、自分にとって無理のない大学を選ぶようにしてください。

入試制度

通信制大学の場合、入試は簡単との声も多く聞かれます。

なぜなら、書類選考のみのケースや、書類選考と面接だけの大学がほとんどだからです。

ただ、大学のなかには、小論文の提出を求められることもあるので注意してください。

通信制大学では原則入試がないので、出願だけで合格できるのは最大のメリットでしょう。

ただ、入学には資格が必要で、高等学校卒業者または入学年3月に卒業見込みの人となっている点には注意が必要です。

また、大学によっては、成績優秀な学生や経済的な理由で在学が困難な人への救済手段(奨学金など)がある学校もあります。

【通信制大学への編入】通信制大学のメリット

通信制大学のメリットには、まず学費が安い点、自分のペースで学習が可能な点、資格を得られる点、奨学金を利用できる点などがあげられます。

特に、ほかの大学と比べても学費が安いのは大きなメリットでしょう。

ほかにも、通信制ならではのメリットは、時間や立地に左右されない点です。

通信制大学でもスクーリングが必要な学校もありますが、オンラインで完結する大学も多くあります。

また、学費が払えない学生でも、奨学金を利用できるのは大きなメリットでしょう。

学費が安い

通信制大学の一番のメリットといわれるのが、学費の安さです。

たとえば、通信制大学の場合、入学金は2~5万、授業料は10万~20万円となり、通学制の大学と比べると圧倒的に安いことがわかるでしょう。

通学タイプの大学と比べてみると、初年度の学費は私立大学なら100万円以上かかりますが、通信制大学の場合では、14万円ほどで済むこともあります。

通信制大学の学費が安い理由は、施設の利用料がかからないからです。

学費が安くても、資格や専門的な知識が得られるのも大きなメリットでしょう。

自分のペースで学習できる

通信制大学は、自分のペースで学習できる点も魅力の1つです。

ただ、自分で管理できないと卒業までの年数が延びる、もしくは中退する危険性もあります。

通信制大学では、通学タイプの大学と違い、時間割もありません。

授業の形式は大学によっても違いますが、テキスト授業と映像型授業を採用するのが一般的です。

自分のペースで勉強ができるので、スケジュール次第では仕事との両立も可能です。

メリットを活かすためにも、しっかり自分の意志をもって学習するようにしましょう。

資格取得ができる

通信制大学は、通学タイプの大学と同じように資格取得が可能です。

たとえば、教員免許を見ても、英語、国語、数学、情報、家庭科などさまざまな科目を取得できます。

ほかにも、通信制大学で得られる資格には、臨床心理士、保育士など人気の資格もあります。

ただ、看護師と公認心理師の資格だけは、通信制大学を卒業するだけでは資格が取れない点には注意が必要です。

また、教員免許では、大学に課程認定があれば、不足している教職や教科専門科目を受けるだけで教員資格も取れます。

ただ、不足科目には個人差があることにも注意しましょう。

奨学金が利用可能

通信制大学では、すでに奨学金を利用済みの人であれば、前の大学からも引き継げます。

ただ、双方の大学に申請が必要な点には注意してください。

奨学金のタイプには「給与型」と「貸与型」があり、給与タイプなら返済義務も発生しません。

通信制大学では、スクーリングがない大学であれば卒業も簡単です。

ただ、勉強のペースは自分で考える必要があり、向き不向きもあります。

たとえ奨学金を利用できても、中途退学になれば、資格を得られず返済金が残る点には注意してください。

【通信制大学への編入】通信制大学にはどんな人がいる?

通信制大学に編入したいと考えている方が感じる不安は、通信制大学にどのような人が通うのかという部分です。

通信制大学と通学制の一般的な大学との違いは学費や授業の形態などさまざまです。

そうした特徴から通信制大学にはさまざまな方が所属しているため、ここではどのような人が所属しているのかについて詳しく解説していきます。

社会人

通信制大学の魅力の一つとして資格の取得や自分のペースで勉強できるという部分があります。

そのため、就職して働きながら自身のキャリアビジョンやスキルアップを目的として通信制大学に通っている方もいます。

そうした方は昼間に仕事をした上で自分の空いている時間に勉強をしているため、他の社会人と比べたら忙しいと言えるでしょう。

しかし、それでも勉強を続けているということは志が高かったり目標が高かったりする方が多くいます。

専門卒業後入り直した大学生

高校を卒業してから専門学校に通い、そこでさまざまな経験をすることで当初考えていたやりたいことや目標ではなく別のことをやりたいと考えるようになった方は専門学校を卒業してから通信制大学に入り直すという方もいます。

一般的な大学では学費が非常にかかるため、通信制大学で自分の興味のある勉強を自分のペースで学びつつそこまで学費がかからないという特徴があります。

そういった方は自分のやりたいことを見つけてそのために頑張っている方が多いことでしょう。

高校卒業後入学した大学生

高校卒業後にそのまま通信制大学に入学する方もいます。

一般的な大学に比べて金銭的、時間的な部分で余裕があるため、経済的な部分で一般的な大学への入学が厳しいと感じているものの大学へは入学したいと考えている方も多く入学しています。

そのような状況でも勉強をしたいと考えている方であるため、世間の大学生のイメージのような遊んでいるだけというよりはある程度自分で目標や目的のために勉強をしている方が多いです。

【通信制大学への編入】編入までのスケジュール

通信制大学は、4月入学と10月入学など、年に2回募集している大学がほとんどです。

大学を選ぶときに、どちらの時期に編入するかで、迷う方も多いでしょう。

ただ、4月入学も10月入学も、編入までのスケジュールに大きな変わりはありません。

2ヶ月前と1ヶ月前でやるべきことは決まっているので、スケジュールには余裕をもたせましょう。

やることが終われば、あとは入学まで少し準備するだけです。

通信制大学では、入試のない大学がほとんどなので、試験対策は必要ありません。

2ヶ月前

もし、通信制大学に入学を考えているなら、2ヶ月前には大学の情報収集を始めましょう。

通信制大学では、何を学べるのか、どんな分野の資格を取りたいのかも決めることが大切です。

大学選びで失敗しないためにも、インターネットや情報誌などでとにかく情報を集めます。

必要と感じたなら、資料請求なども行いましょう。

通信制大学では、学べる分野も非常に広くあり、どの大学を選ぶかで資格取得のスピードも変わります。

4月入学にしても10月入学にしても、2ヶ月前には情報を集めておいてください。

1ヶ月前

情報収集が終われば、どの通信制大学に入学するかも決められるでしょう。

2ヶ月前には情報収集をしますが、1ヶ月前になれば、書類の準備を始めてください。

出願に必要な書類など、用意すべき書類は多くあります。

たとえば、所定の入学志願書、最終学歴での成績証明書、卒業証明書(高校卒業者は調査書)、志望動機を書いた書類、健康診断書、戸籍謄本などがあります。

必要書類をそろえるのには時間がかかるため、ギリギリで慌てないように、1ヶ月前までには用意するようにしましょう。

出願

書類などが用意できれば、次に出願の手続きに移ります。

出願受付開始から終了まで、2日ほどと短い大学もあるので注意が必要です。

大学によっては、インターネット上で出願登録ができるところもあるので、選ぶ大学の出願方法はチェックしておいてください。

ただ、一般的に出願書類は郵送で提出します。

また、大学にもよりますが、入学の不可に関係なく、返却や開示が禁止されるケースもあります。

出願書類に不備があると選考が保留になるので、しっかりと書類を準備しましょう。

入学手続き

通信制大学での合格発表は、出願受付期間終了から2週間後が一般的です。

もし、現在通っている大学に退学届を出すなら、合格発表後のタイミングで出しましょう。

もし、合格発表前に退学して編入先の大学が不合格となれば、どちらの大学にも属していない状態になってしまうからです。

入学を断られるケースも想定して、もし在籍中の大学があるならタイミングには注意が必要です。

ただ、入学手続きは簡単ですが、大学によっては面接が行われるケースもあります。

また、出願書類に不備があるケースでは連絡が来ることもあり、出願期間中は連絡がいつでも取れるようにしたほうがいいでしょう。

合格の可否は、郵送で書類が届きます。

合格となれば、書類は今後必要なものなので、しっかりと保管しましょう。

【通信制大学への編入】注意点

通信制大学への編入では、いくつか注意点もあります。

たとえば、完全オンラインタイプとスクーリングが中心になる学校など差があること、秋に入学すると、学年末が夏になってしまう点などです。

特に、スクーリングがある大学は、交通費や時間が余分にかかるなど、デメリットも大きくなりがちです。

資格を得られる点などは同じですが、どのような授業形態になっているかの確認は必要でしょう。

また、学年末が夏になるのは海外ではおなじみですが、日本では認知度が低めです。

事前に情報収集をし、失敗を防いでください。

完全オンラインとスクーリング中心がある

通信制大学では、オンライン授業中心の場合とスクーリングもある場合があります。

もし、通信制大学のメリットを得たいなら、学校に通う=スクーリングが多い大学には注意しましょう。

スクーリング中心の大学では、昼間と夜間、通年などのタイプがあることにも注意が必要です。

せっかく通信制大学を選んでも交通費などがかかるのであれば、メリットも少なくなります。

入学する前に、ホームページなどで確認し、「授業形態が思っていたのと違った」などの失敗を防ぐことも大切です。

秋入学の場合、学年末が夏になる

通信制大学で秋に入学した場合は、学年末が夏になる点は注意しましょう。

夏に忙しくなり、遊ぶのを我慢しなければならない可能性があるのはデメリットだからです。

また、同期が少ない、もしくは日本の一般的な制度とずれが生じるなども問題でしょう。

ただ、メリットもあります。

留学する場合であれば、多くの国が秋入学を採用しているので、学校の時期を合わせられる点はメリットといえます。

また、秋入学では、就活が2回できるのもメリットでしょう。

たとえば、2023年秋卒業のケースでは、23年卒としても、24卒としても就活できるのは魅力的です。

ほかにも、秋入学のメリットとして、仕事や生活が落ち着いた頃に入学が可能な点、願書の出す時期に焦ることがない点、4年半と長めの大学生活を送れる点などがあります。

ただ、秋入学の場合であっても、大学によっては卒業が3月になるケースもあるので注意しましょう。

もし、秋に入学するのであれば、デメリットも確認し、余裕のあるスクールライフを送ってみてください。

まとめ

通信制大学への編入のポイントや単位認定の方法、大学で得られるメリット、注意点などを紹介してみました。

通信制大学では、学費が安い点や自分のペースで学習が可能な点、資格取得ができる点、奨学金を使える点など、メリットも多くあります。

また、通信制大学のほとんどは、入試が必要なく書類選考であるため、入学が簡単なのも嬉しいところです。

ただ、デメリットとして、オンライン完結ではなくスクーリングが必要になる大学があるのは気をつけたい部分です。

編入の条件や単位認定の違いなどは確認しておかないと、卒業にも影響するでしょう。

また、メリットでもある自分のペースで学習できる点や奨学金などは、人によってはデメリットに転じます。

通信制大学では、ペースを守って勉強を続けられるかどうかは大切な要素です。

もし、1人だとモチベーションの上がらない人は、通信制大学は避けたほうがいいでしょう。

まずは、通信制大学のメリットとデメリットを確認し、自分に合っているかどうかを考えてみてください。

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