はじめに
大学生活の中の大きな要素の一つにゼミがあります。ゼミというものを聞いたことはあるが、どんなことをしているのか、どのようにしたら入れるのかを知っている1、2年生は少ないのではないかと考えました。
そこで、ゼミの活動や選び方、ゼミ試験、その対策について書いていきたいと思います。
ゼミとは
いつから始まる?
3年生から始まるのが一般的ですが、1,2年生のうちに始まる大学もあります。
どんなことをする?
ゼミとは数名から数十名の学生たちが教授と共にあるテーマについて研究していく活動のことを言います。
1、2年生の時に身につけた基礎を基にして専門的なテーマについて研究していきます。最終的にはレポートやプレゼンテーションや論文などの形式で研究結果を発表をします。
文系にはどんなゼミがある?
文系のゼミにはレポートの書き方やプレゼンテーションの方法など大学や就職後に役立つ教養について学ぶものが多いです。文系のゼミは大きく人文学系と社会学系の2種類に分けられます。
人文学系
人文学系のゼミではテーマに対して議論をしたり論文を要約したりして発表したりします。人文学系のゼミには文学、歴史学、哲学、宗教学などを研究するゼミがあります。
社会学系
社会学系のゼミではフィールドワークなどの実習を行います。社会学系のゼミでは現代社会学や心理学、民俗学や社会人類学などを研究するゼミがあります。
理系にはどんなゼミがある?
理系では多くのゼミで実験を行い、特定のテーマについて深く研究していきます。理系のゼミは研究室と呼ばれることもあり、多くの研究室では実験を行い、その結果を基に研究を行います。
理系の研究室は大きく4種類に分けることができます。
理学系
数学や物理、化学や生物などについて研究するゼミがあります。
工学系
機械や電気、土木、建築について研究するゼミがあります。
農学系
農学、畜産学、園芸学、応用生命科学などについて研究するゼミがあります。
医学・薬学系
医学や薬学、それに関係することについて研究するゼミがあります。
ゼミ選びのポイント
興味のある分野か
長期間研究していく分野が興味のない分野では意欲がわきづらいです。入りやすそうだからなど安易な理由でゼミを選んでしまうと後々後悔するかもしれません。
そのため、興味ある分野を明確化し、それを研究していくことができるかという基準で選ぶことが大切です。
ゼミの雰囲気
ゼミには大学での活動とは別に合宿や飲み会などの活動があります。大学での活動の雰囲気とともにそれらのイベントの頻度や雰囲気が自分の性格と合うかどうかを見極めることが大切です。
ゼミや教授の評判
ゼミの雰囲気や興味のある分野であるかという基準で志望するゼミの数を絞ったあとにゼミの評判を参考に最終的な決定をすることが大切です。
ゼミの評判が良く、人気なゼミならば、優秀な教授のもとで価値のある研究ができると考えるからです。また、歴史があり、有名なゼミにはたくさんのOBがいるので、就活の有益な情報を知れる場合もあります。
ゼミ試験
時期
ほとんどの場合、2年生の後期に試験が行われます。
試験内容
面接
文系の場合、ほとんどのゼミで入会のための面接が行われます。そこを通過した人のみがゼミに入会することができます。
面接では志望理由や自己PRやゼミでしたいことや大学生活について質問されることが多いです。
GPA
文系の場合、GPAは選考の参考にされる程度ですが、理系の場合、GPAの成績順に希望の研究室に入ることができることが多いようです。
すべての教科のGPAで決められるのではなく、それぞれの学科の専門教科のGPAのみで決められることもあります。
ゼミ試験対策
情報収集
ゼミ試験の対策としてまずやらなくてはならないことが情報収集です。親しい先輩や友人からゼミの評判や成果などの情報を収集することが必要です。
志望理由
面接で聞かれる可能性が最も高いのが志望理由です。自分がどのようなことに興味があり、ゼミに入会後はどのような活動をして何を成し遂げたいかなどそれぞれのゼミに合った志望理由を作る必要があります。
自己PR
情報収集によって志望するゼミがどのような人を求めるかを知り、その人物像に合わせた自己PRを作ることが大切です。
まとめ
この記事を通してゼミがどのような活動をし、どのような基準でゼミを選ぶべきかを知れたと思います。それらの基準を参考に志望するゼミを選択し、十分対策したうえで試験に臨みましょう。