【アルバイトとインターンの違い】似たようで全然違う!アルバイトとインターンの違いを理解しよう

【アルバイトとインターンの違い】似たようで全然違う!アルバイトとインターンの違いを理解しよう

はじめに

近年は就職活動の一環として学生がインターンに参加することが当たり前になってきています。

とくに起業して間もないベンチャー企業や中小企業では半年から1年ほどの長期間にわたってインターンを実施することも珍しくなく、就職に有利になることもあります。

このような長期インターンでは報酬や給料が発生するのが一般的です。

学生が収入を得る方法としてはインターンの他にアルバイトという方法もあります。

どちらも働くことで仕事に関する知識やスキルを身につけられますし、収入を得られますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

ここではインターン(長期インターン)とアルバイトの違いについて詳しく解説します。

両者の違いをしっかりと理解した上で、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

【アルバイトとインターンの違い】似たようで全然違う?!

「企業において業務に携わる」「業務に携わることでお給料がもらえる」という点については、アルバイトもインターンも共通です。

ですから、「とにかくお金を稼ぎたい」という学生にとってはどちらでも同じと感じられるかもしれません。

しかし、両者は一見似ているようで実はまったく異なるものです。

そこでここからは、アルバイトとインターンの違いについて、その概念や目的、仕事内容など、さまざまな観点から詳しく見ていきたいと思います。

【アルバイトとインターンの違い】概要の違い

アルバイトとインターンの違いを理解する上で、両者の概念の違いを理解することはとても大切です。

まずアルバイトですが、これは非正規雇用の1つの形態であり、本来は「社会人や学生が本業や学業のかたわら収入を得るための仕事をする」ことを意味します。

一方、インターンは「Internship(インターンシップ)」の略称であり、「学生が企業や組織の中で業務に従事すること」を意味します。

アルバイトは一時的にお金を得る手段である

上で説明したとおり、アルバイトは「本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること」です。

つまり、アルバイトを行う一番の目的は「収入を得ること」になります。

もちろん、アルバイトを行うことでも仕事のスキルを身につけることが可能です。

たとえば、スーパーなどでレジ打ちのアルバイトをすればレジ打ちのスキルが身につくでしょうし、ファミレスなどでホールスタッフのアルバイトをすれば接客のスキルを磨くこともできるでしょう。

しかし、それが就職してから役立つかというと、決してそうとは限りません。

先程も言ったようにアルバイトの目的はあくまでも「お金を稼ぐ」ことであり、仕事内容よりも時給の良さで仕事を選ぶ学生の方が圧倒的に多いからです。

インターンは学生を対象とした就業体験である

収入を得ることが目的のアルバイトと違い、インターンの一番の目的は「起業の中で社員と同じような仕事を行うことで実務を体験すること」にあります。

自分が興味を持っている業界や企業の情報はインターネットや書籍などからも得ることができますが、このような情報は二次的な情報に過ぎません。

本当に自分に向いている仕事なのかを知るためには、実際に働いてみるのが一番でしょう。

その意味で、インターンの意義は非常に大きなものがあります。

長期インターンの場合は給料が発生するので、給料を目的にインターンに参加する学生がいるのも事実です。

しかし、基本的には就業体験が大きな目的であって、就職してからも活かせるスキルを養えるのがインターンの魅力と言えるでしょう。

【アルバイトとインターンの違い】業務の違い

アルバイトとインターンはその概念だけでなく、実際に携わることのできる業務の内容やレベルについても大きな違いがあります。

携わることのできる業務に違いがあれば、そこから学べるスキルや得られる経験なども変わって来るわけですから、どんな業務を経験しているかは就職活動のアピールポイントにもつながるでしょう。

ここではアルバイトとインターン、それぞれの業務の違いについて詳しく見ていくことにします。

アルバイトはマニュアル通りにこなせば良い仕事

学生が行うアルバイトとして代表的なものとしてはスーパーなどのレジ打ちや飲食店のホールスタッフ、ショップの販売員や荷物の運搬作業などがあります。

こういったアルバイト業務の場合、やるべき仕事はすでにマニュアル化されていて、学生はそのマニュアルに従って体を動かすという単純労働者としての性格が強いのが特徴です。

そのため、自分の頭で物事を考えて作業を効率化しようとしたり、より多くの成果を出すために何か新しい方法を考え出したりするなどを行うことはまずありません。

また、与えられる仕事の内容は正社員の補助的なものがほとんどであり、アルバイト先の企業の重要な業務に携われることもほとんどありません。

インターンにはマニュアルがない分裁量権が大きい

一方、長期インターンの場合は仕事に直結するスキルや経験を身につけることが目的となるため、アルバイトでは体験できないような重要な仕事を任せてくれるケースも珍しくありません。

仕事に慣れてくれば社員と同じ立場で仕事をこなすことも増えてくるので、実務スキルを大きく伸ばすことができます。

しかし、重要な仕事を任せられるようになれば、その責任も大きなものとなります。

自分の仕事の結果が会社の業績に直結するわけですから、「与えられた仕事をいかに効率的に実行するのか」、「より良い成果を出すためにはどういった工夫が必要なのか」を考えながら仕事をしなければなりません。

そこにはもちろんマニュアルなどはなく、裁量権がとても大きいのがアルバイトとの違いです。

【アルバイトとインターンの違い】求められるスキル・採用の難易度の違い

「お金を稼ぐ」ことが目的のアルバイトと「就業体験を通じて仕事に必要なスキルを学ぶ」ことが目的のインターンでは、当然ながら企業側が採用者に対して求めるスキルや採用条件・ハードルの高さなどに違いがあります。

ここでは、「アルバイトやインターンに応募するときにどのようなスキルが求められるのか」、そして「アルバイトやインターンに採用される際の基準にはどのような違いがあるのか」について詳しく説明します。

求められるスキル

アルバイトの場合、企業側から求められるスキルは、あまり多くありません。

すでに説明したように、アルバイトはあくまでも収入を得るための手段であり、基本的にはアルバイトとして募集される職種は誰にでもできる仕事だからです。

一方、インターンの場合は少し事情が変わってきます。

インターンは社員と同じ仕事を任せられることもあるため、業務で必要となるスキルが求められることがあります。

必要なスキルが不十分だと判断されてしまえば参加できないこともあるでしょう。

アルバイトはある程度の作業ができればOK

アルバイトでは何か突出したスキルが求められるケースはほとんどないと言って良いでしょう。

中には資格を取得していると時給アップにつながるような求人もありますが、一般的にはスキルよりも「時給分しっかりと働いてくれる人物か」が重要です。

たとえば、接客業であれば「明るくハキハキと受け答えができるのか」、「お客様としっかりコミュニケーションを取れるのか」といった基本的なことをおさえていれば問題ないですし、配送や引っ越しのアルバイトであれば「重い荷物を運ぶことができるだけの体力があるか」といったことが求められる程度でしょう。

もちろん学歴なども関係がなく、マニュアル通りに働くことができるならばOKといった場合がほとんどです。

インターンは社会人と一緒にビジネスを行うため、スキルが求められる

アルバイトと違ってインターンの場合は社員と同じように企業の戦力として働くことになるため、結果を出すためには相当のスキルを求められることになります。

たとえば、IT系のベンチャー企業はインターンを活発に行っていますが、このような企業ではインターンに参加するためにプログラミングスキルを求められることが少なくありません。

また、1人の社会人として振る舞うためには最低限必要なビジネスマナーを身につけているかどうかも求められます。

営業のインターンも盛んに行われていますが、他社との商談に出席したときに相手に無礼なことをしてしまうと自分の評価が下がるだけでなく、会社の評判も落としてしまうことになるからです。

採用の違い

アルバイトは大学生に限ったものではなく高校生や社会人、主婦など働きたい人すべてが採用の対象となりますが、一方でインターンの場合は大学生のみが採用の対象です。

しかも企業の一員として重要な仕事を任せられるケースもあることから、採用基準は自ずと厳しいものとなります。

「アルバイトの面接は大丈夫だからインターンも大丈夫だろう」と安易に考えていると、採用してもらえないでしょう。

アルバイトは働く条件のマッチやコミュニケーション能力があればOK

企業がアルバイトを募集する理由は何かと言えば、一番は「労働力を確保したい」になるでしょう。

すべての業務を正社員だけで回せるならば良いですが、そうなると固定費が増えすぎてしまって収益を圧迫してしまうことがあります。

人手が足りない時間帯だけアルバイトを入れることができれば少ない社員でも十分に仕事を回すことができます。

ですから、アルバイトを採用する基準としては「どれだけの時間働いてくれるのか?」、「シフトに柔軟に対応してくれるのか?」といったことが何よりも重要です。

その他には「コミュニケーション能力の高さ」や「やる気」といったことも、当然ながら採用の重要な基準となります。

逆にどんなにスキルがあっても働いてほしい時間帯に叩くことができないならば採用は難しくなってしまうでしょう。

インターンは企業とマッチしているかが重要。採用の難易度がかなり高いことも。

長期インターンは大企業よりも中小企業やベンチャー企業で積極的に導入されています。

なぜなら、優秀な人材を早めに囲い込むことで大企業に横取りされないようにしたいからです。

そのため、インターン参加が内定に直結するケースも珍しくありません。

このような理由から、インターンの採用では「自社の企業風土や雰囲気にマッチしているかどうか」が非常に重要になってきます。

もしマッチしていなければ採用したとしてもすぐに辞められてしまう可能性があるからです。

たとえ十分なスキルがあったとしても企業とのマッチングに問題があると判断されてしまえば選考で落とされてしまうこともあるので、面接などでは企業との相性の良さをアピールするようにすると良いでしょう。

【アルバイトとインターンの違い】給与の違い

アルバイトも長期インターンも給料が発生する点は同じです。

中にはアルバイトで学費や生活費を稼いでいる学生もいると思いますが、インターンに参加するためアルバイトをする時間が取れなくなってしまっても、インターンでアルバイトと同じ程度、あるいはそれ以上の収入を得られる可能性もあるので、就職活動を見据えて積極的にインターンに参加してみましょう。

ここではアルバイトとインターンの給与について詳しく説明します。

アルバイトは平均時給1000円ほど

アルバイトの時給は職場や職種、地域などによって異なりますが、基本的にはそれぞれの地域の最低賃金に準じた金額となっています。

具体的には首都圏で950円~1,000円程度、地方の場合は800円~850円といった金額が一般的です。

アルバイトは基本的に誰でもできる簡単な仕事内容となっているので、かなり体力的にハードな仕事などでない限りは、この金額からスタートすることになるでしょう。

アルバイトとして長く働き続けていたり、働きぶりが良かったりする場合には昇給するケースもあります。

また、アルバイトリーダーになると特別手当が出る職場もあります。

ただし、昇給や手当は僅かな金額であり、数十円から100円程度が相場です。

インターンには平均時給がない?!

6ヶ月を超えるような長期インターンの場合は基本的に給与が支払われます。

給与は時給として支払われる職場もあれば、日給として支払われることもあります。

インターンの時給の相場は1,000~1,500円程度、日給は7,000~1万円程度と言われていますので、時給自体はアルバイトとあまり変わりません。

給与面でアルバイトと一番違うのは、職種によってインセンティブが発生するケースがあることです。

たとえば、営業職のインターンでは新規顧客を獲得することに成功すると「1件につき○○円」といった成功報酬が発生します。

ですから、限られた勤務時間であっても成果を出せば出すほどお金を稼ぐことができることになります。

【アルバイトとインターンの違い】得られるメリットの違い

これまで説明してきたようにアルバイトとインターンは仕事をすることで給与をもらえる共通点はあるものの、その目的や意義、求められるスキルなどには大きな違いがあります。

ですから、アルバイトとインターンでは得られるメリットというものも当然のことながら違って来るということになります。

アルバイトをしようかインターンに参加しようか迷っているという人は、それぞれのメリットを理解した上でどちらを選ぶかを判断するようにしましょう。

アルバイトはコミュニケーション能力がつきやすい

アルバイトをするメリットの1つは「コミュニケーション能力を養える」という点です。

アルバイトの職場では学生をしているだけでは出会うことのない幅広い年代の人と接することになるので、人とのコミュニケーションの取り方が自然と身についてきます。

コミュニケーション能力は就活の面接でも大いに役に立つので、ぜひとも身につけておきたいスキルでしょう。

また、就職が決まって実際に仕事をするようになってからもコミュニケーション能力はとても大切です。

仕事で成果を出すためには1人だけの力ではなかなかうまくいきません。

他の社員と1つのチームとして力を発揮することが求められることが多いので、この点でもコミュニケーション能力はとても大切です。

インターンは最高の自己成長の場である

インターンに参加するメリットはスキルアップによって自分の価値を高められるという点です。

単純作業がほとんどのアルバイトと違って、インターンはその企業の中核的な事業に関わる重要な仕事を任せてもらう機会も多く、それだけ学べるスキルや知識も多くなります。

インターンを通じて身につけたさまざまなスキルは就職活動で自分の能力をアピールする際の大きな武器となりますし、入社後すぐに活躍するための土壌を築くためにも役立てられます。

また、1人の社会人として仕事を経験することでビジネスマナーやパソコンの知識なども身につけられます。

そういった意味では、インターンは自己成長のための最高の場であると言えるでしょう。

内定に直結することも?!

単純に企業の労働力確保のために募集されるアルバイトと違って、長期インターンシップは新卒の採用を兼ねて行われることがよくあります。

大企業ではインターンが内定に直結するケースはあまりありませんが、優秀な人材を早めに確保したい中小企業やベンチャー企業などではこの傾向は顕著です。

6ヶ月や1年といった長い期間にわたって仕事に必要な知識を学生に身につけてもらって、就職したらすぐに即戦力として活躍してほしいというのが企業側のもくろみです。

もちろん、早めに内定を得たいという学生にとっても、これは大きなメリットになります。

ただし、このような企業ではインターンに多くの学生が応募することがあるため、インターンの選考が非常に厳しくなるということも覚悟しなくてはなりません。

まとめ

アルバイトとインターンのどちらを選んだら良いのか迷っている学生のために、両者の違いについて詳しく解説してきました。

どちらも仕事をして収入を得るという点で似ているように思えますが、実際にはまったく別物であるということがわかっていただけたと思います。

アルバイトの目的はあくまでもお金を稼ぐことです。

誰でもできる簡単な仕事がほとんどであり、採用についてスキルなどが求められることはないものの、身につくスキルもあまり多くはありません。

一方、インターンは1人の社員として企業の中で働くことになるため裁量権は大きくなりますが、その分責任も大きなものとなります。

しかし、責任が大きい分だけリターンも大きく、場合によっては内定に直結するケースも見られます。

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