【レポートに役立つ】IT業界の業界研究

はじめに

就活するなら業界研究は必須だとよく言われます。

それは事実ですし業界研究はとても大切なことなのですが、根本的な部分を理解せずにいきなり始めてしまうと、得るものが少ないのもまた事実です。

面倒だ、どこから手をつければ良いかわからないと悩む人は多いですが、まずは業界研究の必要性や進め方を理解するところから始めましょう。

ここではIT業界の業界研究について解説します。

業界研究はなぜ必要?

業界研究が必要な理由は、自分の志望を固める要素を得るためです。

すでにこの仕事をやりたいと決めている人も、まだどんな仕事に就こうか迷っている人も、業界を知らずに最終決定することは本来できないはずです。

ESや面接の質問で、「なぜこの業界を選んだか」を問われることもあります。

実はその企業に入りたい理由は語れても、なぜほかの業界ではなくこの業界に入りたいかを確実に語れる学生は、とても少ないと言われているのです。

業界研究で大切なのは業界比較であり、志望業界をしっかり語れる人は、経済社会を全体できちんと捉えられているともいえます。

なぜその業界でなければいけないのか、他業界ではダメな理由をロジカルに説明できることは、あらゆる点で自分の評価を上げる近道といえるでしょう。

企業研究とは何が違うの?

物事を正しく理解するためには、枝葉からではなく森全体から見ろというのは昔からよく言われることです。

業界は産業や商業といったとても大きな社会のくくりであり、この例で言えばそれぞれの業界が大きな森といえます。

個別の企業はその森を構成している1本1本の木にあたり、企業研究はその木がどれくらいの大きさなのか、どのような花実をつけるのかを知ることといえるのです。

ただ、木そのものがとても素晴らしく見えても、どこに生えているのか森全体を知らずに正しく判断することはできません。

どのような規模の森なのか、これからまだ広がる可能性のある森なのか、人の社会にどのような利益をもたらしてくれる森なのか、その構造を知ることが重要なのは言うまでもないことです。

【IT業界】業界研究のやり方・研究の例

業界研究の重要性が理解できたところで、具体的に業界研究を進めていきましょう。

前述した通り、まずは業界全体をしっかり知ったうえで企業を見ていくのが正しい進め方ですので、この順序は守ってください。

また業界を知ることは現在の社会環境を知るだけでなく、将来性を知ることにもなります。

もちろん予測の域は出ませんが、世界経済を全体で捉え、これからの成長性を探る視点を養うこともできるでしょう。

それではIT業界の業界研究のやり方について解説します。

【IT業界】①IT業界の概要と現状

IT業界とはどんな業界なのか、まずは概要を再認識し、現状を調査します。

書籍や専門誌・新聞・Webサイトなどから情報を得て、全体像と傾向を把握しましょう。

IT業界のITはご存知の通りInformtion Techologyの頭文字であり、日本語では情報技術と言います。

IoTやICTといった新しい言葉も生まれていますが、常に技術が発展し、もはや社会インフラを支える一大業界となりました。

インターネットを使用するあらゆる社会生活や電力・鉄道などを支えていることを考えれば、その業界の大きさや今後の成長性は疑いようもないでしょう。

非常に期待の持てる業界であることがわかります。

【IT業界】市場規模

IT業界の市場規模は約15兆円です。

伸び率は約3%で過去5年以上緩やかな上昇を続けていますが、社会の動向に大きく左右される業界のため、システム導入などが急増すると一気に跳ね上がる可能性もあります。

市場規模を見る場合は、過去5年程度の動向と直近の動きを調べ、成長性を見極めることが重要です。

今が良いから良いというものではなく、業界全体のベクトルを見る目を持ちましょう。

また、社会の動向に影響を受けやすいか受けにくいか、世界経済がどうなっているかもあわせて読み解く必要があります。

IT業界は景気に左右されやすい側面がありますので、今後世界のニーズがどのように変化していくかもあわせて考えることが業界研究のコツといえるでしょう。

【IT業界】現在のトレンドとなっている事柄

IT業界は技術業界ですので、どのような技術トレンドがあるかを知ることはとても重要です。

2019年にIT業界で起こった代表的な事柄は、企業のAI導入やメガクラウド、5Gの登場などが挙げられます。

特にAIは今後世界を変えていくと言われる技術であり、産業デバイスだけでなくヘルスケアなど一般生活の身近な分野にまで台頭してきたことがトレンドといえるでしょう。

このようにBtoBなのかBtoCなのか展開分野の方向性も見るようにすると、社会生活への影響力を知ることができます。

また直近のトレンドとしてキーワードに注目するのも良い方法です。

たとえば5Gもそうですが、IT業界ではDX(Digital Transformation)というキーワードも登場しています。

これはデジタル技術でより良い暮らしに変えていこうとする試みですが、こうした言葉にも敏感になると良いでしょう。

【IT業界】どのような事業を行っているか

とても根本的な事柄ですが、具体的にどのような事業で人に利益をもたらしているかは重要です。

IT業界にはざっくり分けてインターネット・Web事業、情報処理サービス事業、ソフトウェア・ハードウェア事業などがありますが、それぞれを分野別に研究すると理解が進みます。

一般に身近なのはやはりWeb関連ですが、就活で業界研究をするならBtoCだけでなくBtoBの事業もしっかり理解しておく必要があります。

業界にどのような事業があるかを把握しておくことで、この後進める企業研究がよりスムーズになるメリットもあるでしょう。

自分が携わりたい事業を絞り込むのにも役立ちます。

【IT業界】②IT業界の主な企業や企業に関する情報

業界が全体的に理解できたところで、いよいよその業界を支える主な企業を調べる段階に移ります。

前項で述べたように業界をいくつかの事業ごとに分けて整理しておくと、それぞれの事業分野で強い企業をピックアップするのに役立つでしょう。

たとえば、インターネット・Web事業で強いのはこの企業、情報処理サービス事業で強いのはこの企業といったように、業界の内部構造を正しく把握するのに役立ちます。

そうしたうえでそれぞれの企業に関する情報を集めることで、さらに業界への理解を深めることが可能となります。

【IT業界】主な企業

IT業界で主な企業といえば、一般的によく知られている大企業の名前が次々に思い浮かぶのではないでしょうか。

たとえば、Amazonやヤフー、楽天やLINEといった大企業、GoogleやDeNAなどといった身近な企業名が挙がってきます。

ただ、今挙げた企業はすべて、インターネット・Web事業に強みを持つ企業です。

つまりここだけで終わりにしてしまうと、IT業界の業界研究ができたとはいえません。

そこで情報処理サービス事業に強い企業を調べてみると、NTTデータ、IBM、富士通などのほか、アクセンチュアなどが挙がってきます。

ソフトウェア分野ならマイクロソフト、日本オラクル、サイボウズなど、ハードウェア分野なら日立製作所や富士通、NEC、SONYなどが挙げられます。

いずれも名だたる大企業ですが、主な企業を知るには事業ごとに仕分けして考える必要があることがわかるでしょう。

【IT業界】関連する業界

IT業界の関連業界には、電気通信事業者などが分類される通信業界が挙げられます。

通信業界とは電話やインターネット、光ファイバーだけでなく無線なども含めた通信インフラ全般を扱う業界ですが、ネットワークエンジニアなどはIT業界だけでなく通信業界の所属であることが少なくありません。

先にトレンドとして5Gを挙げましたが、これはまさに通信業界での大きなトピックスでもあります。

業界には電気通信事業者なども数多くあり、スマートフォンのキャリアなどはここにあたります。

関連業界を知ることは当該業界への理解を深めるためにも大切なことですし、自分が実際に働くことを考えたとき、適性を探るのにも重要な役割を担うでしょう。

【IT業界】IT業界内でのシェア率

IT業界内ではどの企業がどれくらいのシェアを占めるか、パーセンテージを知ることはとても重要です。

業界全体を知るためには、まず直近の業界全体の売上高ランキングをチェックして、その後に事業分野ごとに詳しく調査するのがオススメです。

たとえば2019年度を見ると、業界の売上1位は富士通、2位はNEC、3位はNTTデータでした。

富士通のシェア率は、出荷額・出荷台数ともに23~25%となり、18~22%のNECをいずれも上回る結果となっています。

業界内シェア率を見る場合は、単に1位のパーセンテージを見るだけでなく、全体を大手何社でシェアしているか均衡を見ることもポイントです。

最大手1社が独り勝ちしているのか、それとも上位が団子状態なのか、全体の傾向を掴むようにしましょう。

【IT業界】平均利益率

平均利益率は企業の経営状態を見るのにとても参考になる数字であり、非常に重要ですのでぜひ注目してください。

企業の利益率にはいくつか種類があり、売上高総利益率(粗利率)・売上高営業利益率・経常利益率の3点は特に注目すべき数字です。

IT業界の2019年の平均利益率ランキングを見ると、1位ナレッジスイート、2位ソフトマックス、3位システムサポートという結果でした。

利益率は単純に言えば企業が儲かっている指標といえますが、異常に高すぎると逆にリスクもあるので知っておくと良いでしょう。

たとえば、ビジネスに必要な成長資金を投じていない、従業員へ還元できていない、クオリティに問題があるといったような懸念です。

もちろんすべてがそういうわけではありませんが、自身が就職先を選ぶ際には一歩踏み込んで考えることも大切です。

【IT業界】③業界の将来性・未来予想

IT業界に限りませんが、業界の将来性を知るためには10年後に社会がどうなっているかを想像するのが一番です。

多くの専門家が独自に予測を立てていますので、そうした人たちの意見をできる限り多く集めつつ、自分なりにビジョンを描いてみることも重要といえるでしょう。

特にIT業界は変遷がとても速く、なかなか未来予測が難しい業界でもあります。

技術革新のスピードも関係してきますので、直近の感覚を大切に、リスクを計算して予想することが大切です。

昨今キーワードとして挙がっているのはAIやIoTなどですが、それらの発展の延長上に将来があるのか、それともまったく違った新しい技術の上に未来があるのかは誰にもわかりません。

今ある材料から将来の人の生活スタイルを予想し、理想を実現するため具体的に何ができるか、ビジョンを描ける人になりましょう。

【IT業界】最後にわかったこと・感想を書こう!

業界研究を終えたら、単に知り得た事実を並べるだけでなく、自分なりにわかったこと、考えたこと、導き出したことをまとめましょう。

前項でも触れましたが、そこに自分なりの将来の理想形や社会の在り方、技術革新性なども盛り込んだビジョンを描ける人は評価されます。

つまり業界研究は業界の現状を知るだけの行為ではなく、これから人に何ができるか、何を目指していくべきかを導き出すための行動でもあるのです。

企業が社会貢献で担うべき役割やそこで自分にできること、やりたいことを見つけることが一番重要だといえます。

レポートでは研究した結果をまとめ、最後に業界の未来を見据えた感想を添えましょう。

これからの就活においても大いに役立つ資料となるはずです。

【IT業界】まとめ

業界研究は就活を進めるうえでとても大切な行為であり、実施するのはほかでもなく自分自身のためです。

就職したい企業探しから始めるのではなく、まずは社会の全体構造を把握することから始めましょう。

すでにやりたい仕事や就きたい職種が決まっている人にも、まだ何も決められていない人にも有効な手段です。

書籍やWebなどからできるだけたくさんの情報を集めるのが近道ですが、情報は常に更新されますので、最新のものを参考にすることを忘れないでください。

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