あなたの転職のきっかけは?様々なパターン別の転職のきっかけを紹介

はじめに

近年では終身雇用制度が崩れ、転職率が高まりつつありますが、実際に転職をする人は、何をきっかけに転職を決意するのでしょうか。

この記事では、転職者へのアンケート結果を元に、まず転職理由のランキングを確認し、その内容を踏まえつつ転職理由を4つに大別して概観した後、男女別や年代別の転職のきっかけを見ていきます。

転職を決めたきっかけランキング

2018年にdodaによって行われた調査によると、転職理由は、20代や30代では、他にやりたい仕事があることを挙げている人が最も多いという結果になっています。

一方で、年代が上がっていくごとに会社の将来性を不安視する人が増えていることも特徴的です。

男女別の結果では、男女いずれにおいても他にやりたい仕事があることを挙げる人が最多ながら、男性では会社の将来性を不安視する声、女性では残業の多さや休日の少なさをあげる声が目立っており、会社に期待しているものの違いが浮き彫りになっていると言えるでしょう。

転職を決めるきっかけは大きく分けて4種類ある

転職理由ランキングの上位に入っている理由としては、他には給与への不満やキャリアアップへの意欲、家庭環境の変化など、様々な理由があります。

しかし、それらの理由は、大きくまとめると、人間関係、仕事関係、社内の待遇、及び給与の4つに大別可能です。

それぞれの理由を詳しく見ると、転職者は、様々な事情や意図を持って転職活動を行っていたことがうかがわれます。

ここでは、それらの事情を、4つの分類に沿って詳しく見ていきましょう。

人間関係

代表的な転職理由の一つは、人間関係です。

職場での人間関係をうまく構築できないと、長く働き続けることは困難に感じられることでしょう。

上司との関係が悪化すれば仕事を教わることができなかったりパワハラを受けたりすることにつながります。

同僚との関係が悪化すれば、仕事に限らず、飲み会などのオフの場でも関係性がぎくしゃくしたものとなり、楽しみがなくなるでしょう。

そして部下との関係が悪化すれば、部署全体の業績が下がります。

いずれの場合でも、十分に活躍することができなくなることが、転職の大きな要因だといえるでしょう。

上司と合わない

上司のやり方と自分のやり方が合わないことは、働くにあたって大きなストレスになると考えられます。

頭ごなしに命令する上司など、上司側に大きな問題がある場合もあれば、部下であるあなたの側になんらかの非がある場合もあると思われますが、いずれの場合であっても、上司との関係がうまくいかないと、その先の昇進などにも響き、キャリア形成が思わしく進まないことでしょう。

また場合によっては上司に自らの実績を奪われるなど、社内いじめやパワハラなどの理不尽な扱いに発展しかねず、働く意欲も下がってしまうと考えられます。

その意味で、上司と合わせようと試みても、遂に合わせることのできなかった人は、最終的には転職を決意することになるのです。

パワハラ

上司との人間関係において特筆するべきなのが、パワハラです。

上司側の仕事自体に問題がないにもかかわらず単に合わないという場合と異なり、パワハラの場合は、明らかに上司側の仕事の仕方に問題があります。

権限を笠に着て、理不尽に怒鳴ったり、仕事を押し付けたりなどの嫌がらせを続けるような上司がいる場合は、一刻も早くその上司から逃れたいと考えるのも無理はありません。

仮にそこで我慢して仕事を続けたとしても、嫌がらせによる精神的な疲弊から、成果を上げられず、ひどい場合にはうつ病などの精神疾患を発症してしまうこともあるでしょう。

いずれにしても、嫌がらせがある場合に、なんらかのタイミングでそこから逃れることを決意して転職することは、大きな転職理由の一つだといえます。

会社の社風に馴染めない

特定の上司個人ではなく、部下や同僚など、他の社員との気質の違いも、転職を決意する大きな理由の一つです。

どこの会社もホームページでは聞こえのいい社風をアピールする傾向がありますが、掲載されている社風がどうであったとしても、実際の社風は入った人にしかわかりません。

その社風を形作る社員全体とどうにも反りが合わない場合も、様々なストレスを感じたり、あるいは社内いじめなどを受けたりして、転職を決意するきっかけになることがあります。

この場合は、社員から明らかな問題行為を受けたのでない限り、どちらの側に非があったと明示することはできません。

しかし、合わない会社に入ってしまったという事実が成果や意欲の低下につながる以上、転職を考え始めるのは自然なことだといえるでしょう。

仕事関係

人間関係の次に多い理由は、仕事関係です。

仕事内容そのものが合わない場合は無論ですが、能力が高いがゆえにキャリアアップを図ったりヘッドハンティングされたりした場合も、広い意味では仕事に関する理由での転職だといえるでしょう。

このパターンでは、人間関係や社内待遇などを理由にする場合と異なり、必ずしも元の会社の側に問題を感じたからだとは限らないことが大きな特徴です。

そのことを踏まえつつ、仕事関係での転職はどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

やりたい仕事じゃない

ホームページ上などで書かれた業務を実際にこなしていたとしても、その業務が本当にやりたい仕事だったかは体験してみないとわからない節があります。

インターンシップなどによってある程度の体験ができる場合はいいのですが、そうでない場合は特に、会社に入ってしまってから仕事内容が思っていたものと異なったという感触を受けることも多々あるでしょう。

このような場合に、改めて本当にやりたかったことができる職場を求めて、転職を決意することは、よく見られるパターンの一つです。

このパターンは、ランキングで確認したように、特に若い人で目立つ傾向があります。

これは、年を取れば取るほど、経験を積んでイメージとのギャップを克服した人が増え、内容の違いを転職理由にしようとは思わなくなるからだと考えられます。

キャリアアップするため

仮に仕事内容が希望と合致していたとしても、同業他社がさらに評価の高い企業である場合や、社内環境から出世の見通しを立てにくい場合などにおいて、自社を出て他の会社に移ることで、さらなる挑戦ができるのではないかと考える人たちが選ぶのが、キャリアアップの道です。

このような人たちは、市場価値を高めることやさらなるスキル習得などを目指して、転職を決意する傾向があります。

なお、中には新たなスキルの習得を目指し、まったくの異業種への転職を決意する人たちもいますが、このようなケースも、前の仕事内容を嫌だと思っていなければ一種のキャリアアップ目的の転職だといえるでしょう。

いずれにしても、キャリアアップ目的の転職は、元の会社を越えて挑戦する意欲が見られることが大きな特徴です。

ヘッドハンティングされた

ヘッドハンティングも、仕事関係での転職の理由の一つです。

ヘッドハンティングされるような人材は基本的に優秀であり、場合によっては現状の待遇や給与に不満を持っていることもあります。

そのような人材にとって、より待遇の良い会社への引き抜きは願ってもいない船であり、大きな転職のきっかけとなるでしょう。

他方で、ヘッドハンティングされた人すべてが転職するわけではありません。

現状に満足している人や、会社愛が強い人などであれば、待遇の向上よりも会社にとどまることを選びやすいでしょう。

このように考えると、ヘッドハンティングによる転職は、一見すると仕事関係が理由のように見えますが、あまりにヘッドハンティングされやすい会社の場合は、陰に別の理由が隠れている可能性もある点には要注意です。

社内の待遇

人間関係や仕事関係と並び大きな転職理由の一つであるのが、社内の待遇の問題です。

有給休暇を消化できなかったり、福利厚生に満足していなかったりする場合もありますが、中でも多いのが、休日出勤や残業をめぐる問題を理由とした転職です。

仮に仕事内容が好きであったとしても、労働時間が長すぎれば余暇を十分に取ることができず、仕事意欲の減退や成果の低下につながり、ひいては転職を決意せざるを得なくなるのだと考えられます。

残業が多い

残業が多い場合は、転職を決意する大きな理由となります。

サービス残業が多く、残業代が出ない場合は無論のこと、そうでない場合でも残業の時間が多ければ多いほど休息を取りづらくなり、ともすれば過労で倒れることにもなりかねません。

過労死を免れたとしても、そのギリギリのライン上まで酷使されるような労働環境であれば、心身ともに疲弊し、仕事への意欲は低下し、実績も上げにくくなります。

そのような環境に身を置き続けることをやめ、より良い就労環境を求めて転職を決意するのは、至極自然な流れだといえるでしょう。

また、そこまで劣悪なブラック企業でなくても、各人の体力に比べて多く感じられる水準の残業量の場合は、転職を考える一因になり得ます。

休日が少ない

多くの会社が週休2日制を導入しているものの、中にはそれほどの休暇を取れない会社もあることでしょう。

そのような会社で働くことをいったん決意したとしても、家庭環境の変化や体力の低下など、様々な理由から、休日が少なすぎては身が持たないと考えるに至るケースが存在します。

また、有給休暇の日数が限られている場合や取得が困難である場合もまた、広い意味では休日が少ないと判断されるケースに該当するでしょう。

有給休暇の消化も推奨されつつありますが、現実的に一人あたりの業務量が多い場合、どうしても有休を実際に消化することは容易ではありません。

結果として、実際に取れる休日数が少なくなり、盆や年末年始なども休みにくくなると、疲労が溜まって転職を考えるきっかけになることもあります。

休日も仕事をしなくてはいけない

名目上の休日が多くても、休日出勤が多ければ実際に休める日数は減ります。

このため、休日出勤が多い場合もまた、転職を決意する一因です。

休日出勤の場合は、大抵は休日出勤手当が出ますが、いくら手当が出たとしても体を休めることができなければ疲労がた溜まります。

仮に過労死に至るレベルではなかったとしても、溜まった疲労は意欲の低下や成果の伸び悩みなどとして現れ、さらにストレスを増大させるという悪循環に結びつきかねません。

一般的には、休日と勤務日のメリハリをしっかり付けている方が、疲れを残すことなく仕事に取り組むことができ、実績も上げやすいでしょう。

結果として、無理せず働くことができる場を求め、転職を決意することにつながるのです。

給料

給料が安いこともまた、転職のきっかけとなる大きな理由です。

調査によっては、他の理由を上回り第一位に立つこともあり、そうでない調査においてもほぼ常に上位に入るため、給与条件は転職における重要なキーだといえるでしょう。

ここで言う給与は、大別すると通常の月収と、賞与の2つに区別されます。

月収がそれなりにあっても、賞与が出ない場合もまた、転職理由になることがあるのです。

いずれの場合でも、最終的な年収が伸びないと、より豊かな生活を求めて転職するきっかけになると考えられます。

詳しく見ていきましょう。

給料が安い

月収が安い場合は、生活水準にも影響するため、なんらかの形での給与アップを目指すこととなります。

社内での昇進など、昇給の見込みが立っていればまだいいのですが、そうではない場合には、外部のより給与の良い会社を探し、転職を考えることになるわけです。

このパターンの転職の場合は、事前にオンライン上で適正年収などを調べ、その額と実際の収入との差に愕然として動くことも多く、多くの転職活動者は、少なくとも適正年収以上の収入を求めて条件を探すこととなります。

また、適正年収が不明であっても、生活水準に満足がいっていない場合なども、増収を求めて転職を考えるきっかけになることもあるでしょう。

いずれにしても、根底にはより豊かな生活を望む意図が隠れていることが特徴です。

ボーナスがない

たとえ月収がそれなりにあっても、賞与がなかったり、少なかったりすると、最終的な年収はそれほど高くなりません。

そこで、ボーナスの条件も、転職を考える一因として挙げられます。

ボーナスは、一般に好調な企業が業績の一部を従業員に還元するために出すものであるため、その多寡は景気や業績に影響されるものです。

結果として、わずかな景気変動でも大きな影響を受けやすい中小企業などでは、どうしてもボーナスを出しにくい傾向が見られます。

また大企業であっても、業界や業績によっては、ボーナスの減額などとして年収がマイナスになる可能性も考えられるでしょう。

そのような企業の賞与体系に満足できない人が、よりボーナスの多い会社を求めて転職活動に乗り出すことは、多分に考えられるわけです。

年代別の転職を決意するきっかけ

ここまで、転職の大まかなパターンを概観してきましたが、実際の転職のきっかけには、年齢ごとに異なる傾向が見られます。

これは、年代が異なると業務経験や見ている社会像が異なり、転職を決意する背景も変わってくるからです。

たとえば、若い年代ほど仕事内容の違いを理由にする傾向があるのは、経験不足などによるものだといえます。

ここでは、20代から40代までのそれぞれの年代について、上位3つの転職理由と、その背景を概観していきましょう。

20代

20代の転職理由の上位を占めているのは、実際の仕事内容とやりたい仕事内容が違ったこと、給与が低いこと、及び残業が多いことの3つとなっています。

仕事の経験がまだまだ少ない分、20代の人が仕事に期待するものは多く、その分だけ実際の仕事の内容や仕事でもらえる給与などに幻滅し、より良い環境を求めて転職するパターンが目立つのだと考えられます。

ここでは、それぞれのパターンについて、20代特有の背景などを詳しく見ていきましょう。

やりたい仕事ではなかった

20代における最大の転職理由は、実際の仕事とやりたい仕事とが異なったことです。

背景としては、基本的に社会経験がほとんどないことが挙げられます。

仮に入社前に企業研究を行っていたとしても、その当時の研究結果からは想定もできなかったような思わぬ仕事をする羽目になることもあるでしょう。

また、事前にやりたいと自分で考えていた仕事が、実際にやってみると想像以上にハードで自分に合わないと感じてしまうケースも、転職の具体的な事例として存在します。

いずれの場合でも、経験不足であるため、自分のやりたいことや実際の仕事内容を十分に考えることができなかったことが、より自分のやりたいことにマッチする仕事を探してやり直すきっかけとなることが特徴です。

給料に不満

どんなに優良企業であっても、20代の初任給は基本的にたかが知れています。

最初こそその低い収入で何とか我慢できたとしても、昇進や昇給の遅い企業であればあるほど、長い間我慢せざるを得なくなります。

その結果、満足のいく生活やそれを支える収入を求めて、転職を決意するのです。

最近では、若手向けのハイクラス転職サイトなども存在するため、より高い収入を求める若手は、満足のいく収入を実現できる会社を探せるサービスを利用し、より収入の良いキャリアと、豊かな生活を目指すことになります。

若い分だけ大きな成長の可能性を秘めていることから、最初の会社で経験やスキルを磨いてさえいれば、ことに実力主義を導入している会社においては年収1,000万以上など、より高い収入を実際に実現するケースもあるのが特徴です。

残業が多い

社会経験の浅い20代にとっては、予想以上に多い残業時間によって、意欲を削がれることもしばしばあります。

残業が多ければ疲労が蓄積し、その疲労やストレスによって実績を上げることもままならなくなり、悪循環にはまりかねません。

ことに経験の浅い20代の場合は、過去の経験に物を言わせて実績を維持することも困難であるため、社内でも成長性の見込めない社員などとして疎外されることにもつながりかねません。

人によっては若さゆえに体力こそなんとかなっても、長期的には耐えられないと判断して見切りをつけることもあるでしょう。

いずれの場合でも、結果として多すぎる残業に耐えかねて、残業時間がより少なく、勤務と休みのメリハリがしっかりしている企業を探し、そのような企業で実績を上げていくべく、転職を決意することになるのです。

30代

30代の転職理由の上位を占めているのは、新たにやりたい仕事ができたこと、会社の将来への不安、及び給与への不満の3つです。

20代と類似している理由も見られるものの、その背景にある事情はやや異なるものがあります。

これは、30代の場合は、20代に比べると業務経験を積んでおり、社会全体についても20代よりも幅広い視野で捉えるようになっているからです。

そこで、次は30代の転職理由について、それぞれの背景を詳しく見ていきましょう。

他にやりたい仕事ができた

30代の最大の転職理由は、やりたい仕事と実際の仕事が一致しないという点でこそ20代と一致しているものの、背景として新しい仕事に取り組みたいという意欲が見られる点で事情が異なります。

経験の浅い20代が少し試してみただけで自分とマッチしない仕事だと判断してすぐに別の職を求めるのとは異なり、30代の場合は、通常は約10年の勤務経験があります。

この勤務経験の中で、他の業界と接触したり、今やっている仕事への飽きを感じたりして、新しい仕事を求めるのが、30代におけるやりたいことと実際の仕事の乖離が生じる主な原因です。

他の業界の社員と接触してそちらに興味を持った場合を中心に、具体的に移行する業界を意識した転職活動が見られることが特徴です。

会社の将来が不安

長く勤務していればしているほど、時代の変化や会社自身の業績の変化を目の当たりにすることとなります。

30代ともなると約10年は勤務していることになるため、20代に比べて自分の会社にとってのリスク要因や、将来的な見通しなども見えてくるものです。

結果として、自らの会社がその先さらに10年、20年と続いていくか疑問に思い、先行きへの不安を抱く場合や仮に会社そのものの先行きを不安に思わずとも、社員としての自分が将来リストラされる可能性に思いを馳せることになります。

これらの不安から逃れ、安心して働き続けられる環境を求めて、一定割合の30代はより安定して続くであろう会社を求めて転職することを決意するのです。

給料に不満

30代でも、給与が伸び悩み、不満を抱く場合はあります。

大きな背景としては、給与の伸び悩みから将来的な出世の予測が立ってしまうことや結婚や出産に伴う家庭環境の変化により、年収の増加分を考慮してもなお、それ以上に必要な出費が増えることが考えられる一因です。

場合によっては、30代くらいになると親の介護の問題なども発生し、その分だけさらに必要出費が重なることもあるでしょう。

そのような諸々の事情から、30代であっても、さらなる収入増加を求めて転職活動に乗り出す場合があります。

この場合は、年収が最も大きな条件になることやすでに一定の勤務経験があることから、ハイクラス転職サービスが活用される傾向が目立つことが特徴です。

40代

40代の転職理由の上位を占めているのは、会社の将来への不安、リストラ候補になってしまったこと、及び独立の3つです。

30代よりもさらに経験を重ねている分、社会の変化に自分の会社がついていけているのか、また今後ついていけるのかを疑問視するのはある意味当然の傾向ですが、リストラや独立など、それ以外の理由には、40代ならではの背景が見られます。

ここでは、それぞれの理由について詳しい背景を見ていきましょう。

会社の将来が不安

40代の場合は、仮にこれまで転職してこなかった場合、約20年間勤めた会社を見ることとなります。

この20年の間に、スマートフォンが発売され、テレビは地上波デジタルに移行し、AIサービスやドローンが実用化されるなど、社会全体で大きな変化が相次いできました。

結果として、20年前は盤石に見えた企業であっても、変化に対応しきれずに不安定になっているように思われる事例も徐々に生じ始めています。

そのような事情を鑑みて、定年までの折り返しの職業人生を同じ会社で過ごすかは、40代にとっては大きな分岐点となるでしょう。

その分岐点で、最新の社会情勢を鑑みてより安定していると思われる企業に移ることを決意した人たちが、転職活動に乗り出すのです。

リストラ候補になった

会社が不安定化していると、40代の頃から徐々にリストラの対象になる可能性が出てきます。

一般には、年代の上がっている社員ほど、将来的な成長性が乏しい割には給与が高いと思われがちだからです。

50代であれば、早期退職という選択もまだ何とか可能かもしれませんが、よほどのことがない限り40代でのアーリーリタイアメントは容易ではありません。

そこで、仮にリストラされても働き続けられるように、リストラ後を見据えて新しい企業を探すこととなります。

リストラを行う会社がある一方で、会社によっては、あまりにも社員が若手に偏っているがゆえに、あえてベテラン社員を探す場合も存在します。

40代であれば、まだそのような会社に移るチャンスがあるため、転職することになるのです。

独立

40代社員の転職の理由の一つが、独立です。

人によっては長年の夢があり、その夢を実現するために開業資金を貯めている場合もあります。

その資金を用い、他の企業に転職するのではなく、起業したり商売を始めたりなど、一から独立するのが、40代特有の転職パターンです。

これは、独立支援制度がある企業や、社内ベンチャーを導入している企業などで顕著な傾向があり、独立開業の場合は、転職サイトなどのサービスを使うわけではないという点にも大きな特徴があります。

40代で独立する背景には、人生経験と残りの職業人生の長さのバランスが最も取れているということが挙げられます。

経験があり、かつ体力もまだ維持できているからこそ独立するのです。

男女の転職のきっかけを紹介

以上、年代別の転職の背景を見てきましたが、ここから先は、男女別の転職の背景を見ていきたいと思います。

男女共通の理由もある一方で、男性には全体的にキャリアや収入の向上を望む傾向が、女性には全体的に待遇の向上を望むことや家庭環境の変化に適応することを求めて転職する傾向が見られる点が異なります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

男性が転職をするきっかけ

女性と比べて、男性に多く見られる転職の理由は、給与への不満と出世目的の2点です。

昔に比べると共働きの家庭も増えてきて、女性の社会進出が進んできたとはいえ、まだまだ男性を稼ぎ手と捉える考え方が社会的にも、男性自身にも根強く残っていることが背景として考えられます。

それぞれ、男性特有の背景を詳しく見ていきましょう。

給料に不満

男性が給料に不満を持つ理由はいくつか考えられます。

1つ目は、絶対的に年収が少ないことで、この場合はより豊かな生活を求める意図があるのが特徴です。

2つ目は、他の同年代の男性に比べて相対的に年収が少ないことで、この場合は、周囲の男性に負けないように、主に自尊心を満たすためにより良い条件の転職先を求める傾向が見られます。

3つ目には、家庭を作ったことによる出費の増加も考えられます。

このケースでは、絶対的な出費の増加の他、家庭内の小遣い制に対抗し、自らの小遣いを増やすことを狙っている場合もあるのが特徴です。

いずれの場合においても、現状の給料よりも良い給料がもらえる会社を探し、そこに転職しようとする傾向があります。

出世のため

出世やキャリアアップ目的での転職は、給与アップ目的の転職とも深い関わりがありますが、主に社会的地位や名誉の面に重きが置かれている点が特徴です。

大手企業であればあるほど、部署のポストは一般的には社員数に比べて少なくなります。

このため、特に大会社での出世に行き詰まりが見えてきた人が、中小企業など別の企業での役員待遇などを狙って転職するケースもあります。

また、若手の場合は、年功序列型の会社を辞めて、実力主義が導入されている会社に移ることで、よりスピーディーな出世を狙う場合もあるのが特徴です。

したがって、出世目的の場合は、若手ほど実力主義の企業に、年齢が上がるほどポストを約束してくれる企業に転職しようとする傾向があります。

女性が転職をするきっかけ

女性特有の転職のきっかけは、結婚や出産などの家庭環境の変化によるものが目立ちます。

結婚や出産そのものを直接的な理由としている場合はもちろんのこと、そうでない場合であっても、待遇や給与の改善を望む背景には、しばしば同じ理由が隠れているものことがあるのです。

それぞれについて、女性特有の背景を詳しく見ていきましょう。

結婚・出産

結婚や出産は、女性にとって大きな転機となります。

男性にとっても大きな転機であるとはいえ、女性には妊娠や出産に伴う身体の変化など、男性に見られない影響が生じるからです。

このため、特に元々所属している会社が育児休暇を導入していない場合は、将来を見据え、育児休暇の取れる会社へと転職するケースがあります。

また、育児休暇を取得できない企業に入ったまま出産した場合、一時的に退職し、状況を見ながら別の企業へと職場復帰する場合やマタハラなどのハラスメント被害を理由に別の企業を探す場合もあるのが特徴です。

いずれの場合でも、出産などを理由に転職する場合、子持ちでも安心して働けるような好待遇の職場や育休制度の充実している職場を選ぶ傾向が目立ちます。

給料や待遇面

家庭環境の変化がある場合は特にそうですが、そうでない場合も女性は待遇の良い職場を望む傾向があります。

背景には、将来的な家庭環境の変化に対応する目的や、男女待遇の差への不満などが挙げられるでしょう。

男女待遇の差が問題になる場合は、不満は待遇そのものではなく、給与差への不満という形で現れることもあるのが特徴です。

この場合は、女性であることによる不利益を被らない、男女共同参画の進んでいる企業を選ぶなどの傾向が見られ、給与差のみならず、出世できないことへの不満が隠れている場合もしばしばあります。

より良い待遇を求めて転職する背景には、家庭環境の変化以外に、男女平等を望んで不平等を感じる会社から離れるケースもある点は、注意するべき特徴だといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

ここまで、転職理由の4つの大きな分類を踏まえ、年齢別や男女別の転職理由の違いや、その背景を見てきました。

あなたにも当てはまるような事情がある場合は、転職を考えるのも一つの選択肢です。

しかし、転職しなければ求めるものが得られないとは限らないので、幅広く道を探して、ご自身に最も合う選択肢を選びましょう。

そして、転職することを決意した場合は、ご自身の転職理由を踏まえて、次は真に望むものが得られる企業に入れるように企業を選んできましょう。

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