はじめに
大学生にとって就活はとても重要です。
この一年でいかに振る舞えるかがその後の社会人人生を決めるといっても過言ではないでしょう。
とはいえ、どのような流れで就活を進めていけばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は就活の流れをしっかりと掴むために、いくつかの項目に分けて説明していきます。
就活生の方はぜひこれを参考にして就活に役立ててください。
就活スケジュール
何をするにもスケジュールをしっかり踏まえておくのは大切なことです。
あらかじめ日程を押さえておくことで、どういう行動を行えばいいか指針が決まりやすくなります。
何より最近の就活スケジュールは変動しやすくなっていますので、なおさらスケジュールを押さえておく必要はあるでしょう。
2025卒の就活解禁は大学4年の6月からです。
もっとも、これは選考開始であって、説明会自体は大学3年の3月から行われます。
スムーズに就活を行いたい方はこの段階から準備を進めておきましょう。
また、企業のインターンシップも3年の6月から始まりますし、就活生のほうでもこの段階から自己分析などを行っておかなくてはいけません。
自分の就職したい業界の分析も行っておきたいですし、OB訪問などのアポイントも行いたいです。
もちろんこれと並行して大学で行われる定期考査を受けなくてはいけませんし、卒論なども書かなくてはいけないでしょう。
あらゆる行動を、余裕を持って行えるようにスケジューリングはしっかりと行わなくてはいけません。
就活の進め方
スケジュールを見るだけでもやることが多すぎて大変そうだ、という印象を抱いた方も多くいるでしょう。
そのため、ここからは就活の流れを最初から一つひとつ順に見ていきます。
それぞれの項目で重要になってくる事柄を押さえておくことでやるべきことは明確になってくるのです。
インターンシップに参加
就活の第一段階とも呼べるのがインターンシップです。
インターンシップはいうなれば企業に仮就職するようなものでしょう。
これによって企業がやっている仕事や職場の雰囲気を知ることができます。
今となっては恒例行事ともなりつつあるインターンシップですが、実は当たり前になったのはここ最近のことです。
5年ほど前までは就活生の3人に1人程度しか参加していませんでした。
それが今では就活生の80%近くが参加するほどになっています。
それほど実際の企業経営を体験するというのは大切なことといえるでしょう。
インターンシップに参加する学生が増えるのに合わせて、インターンシップを複数こなす学生も増えています。
就活生の平均では4社インターンシップを受けるのが当たり前、多ければ10社近くのインターンシップをこなすという学生もいるのです。
さまざまな企業や業界の内情を理解すれば、社会人になってからアイデアを生み出しやすくなります。
インターンシップのメリットはその他にも、人脈を作ることで社会人になってから営業などで活用できるという面も見逃せません。
あらゆる点でインターンシップに参加することは不可欠となっているのです。
自己分析の実施
インターンシップと並行して行っておきたいのは自己分析です。
自分はどういう能力を持った人間なのか、どういう性格なのかを分析しておくことで、入るべき企業が明確になってきます。
自己分析はインターンシップを経験したうえで行うとなおさら効果的になります。
実際に行われる仕事を見てどう思ったのか、仕事を体験して自分に合っているかどうかを見極めることができるのです。
もっとも、こうした自己分析をどうやって行えばよいか迷ってしまう方も少なくないでしょう。
そういった方のために、最近では自己分析を行うためのサイトやアプリが増えてきています。
複数の質問項目に答えることで結果が出たり、テストを受けることで適正検査ができたりするものがあるので、積極的に活用するようにしましょう。
将来のビジョンを考える
自己分析と合わせて行っておきたいのが将来の展望を立てることです。
かつては終身雇用が保証されていたので、一つの企業に入ってしまえば後は定年まで同じ企業に勤め続けるのが普通でした。
しかし、現在では雇用は不安定化しています。
何よりトレンドになる業界はその都度移り変わっているので、社会人はそれに合わせて対応しなくてはならなくなっています。
せっかく苦労して入った会社なのに、不況にあおられて業績が悪くなってリストラされてしまった、ということは珍しくありません。
そういったことを防ぐためにも、就活生である内に将来のビジョンを持っておく必要はあるのです。
この企業でずっと働くのか、それとも転職を視野に入れつつ自分のスキルを高めるのか、といった計画をここで立てておきましょう。
業界研究・企業研究を進める
自己分析、将来のビジョンが固まったら次は企業の分析を行うべきです。
自分の志望する企業がどういった業務を行っているのか、どういう業績を上げているのか、といった分析は欠かせません。
また、単純に企業を分析するだけでなく業界の分析も行っておきましょう。
この業界は果たして将来性がある分野なのか、自分が志望すべき業界なのか、といったことを分析することによって展望が開けてきます。
その他、自分が企業に就職するとなったときに、どの職種を務めるのかといった分析も行っておくとよいでしょう。
事務職に就くのか、営業職に就くのか、といったことだけでも仕事の内容は大幅に違ってきます。
自分のやりたい仕事や自分にとってやりがいのある仕事を見つけるためにも、これら一連の分析は欠かせません。
企業選びの軸を決める
先ほどの企業分析は企業の側を分析する方法でしたが、就活生の側でも何を軸にして企業を選ぶかを決めておくのは大事なことです。
たとえば給与を重視するか、業務内容を重視するかを決めておけば、数ある企業の中から志望する企業を絞りやすくなります。
給与がよくとも自分にとってはやりがいを感じない仕事ならば志望しないでおこう、と決めることはできるでしょう。
もちろん将来的な起業を見据えたうえで、資金をためるために給与のよい仕事に就くという考えを抱くのも大事です。
企業の提示する条件に従うだけでなく、自分があらかじめ決めておいた条件に照らし合わせて企業を選ぶほうが有意義な就活を行えます。
自己PRや志望動機の内容を考える
実際に企業を志望する際にはエントリーシートを提出しなくてはいけません。
一方で、書くべき内容が決まっていなければエントリーシートの記載が滞ってしまいます。
ですのでエントリーシートを書く前にあらかじめ自己PRや志望動機で書くべきことを決めておきましょう。
自己PRで書くべきことは、先ほど述べた自己分析を行っておけば明確になります。
さまざまな診断結果を照らし合わせたうえで、自分はここが長所である、自分はこういった経験をしたことがある、ということを書くようにしましょう。
志望動機を考えるうえでは、企業分析が役に立ちます。
その企業の業務内容を踏まえたうえで、こういった点に魅力を感じたから志望した、ということが書ければアピールになりやすいです。
企業にエントリーする
エントリーシートで書く内容が決まったら実際に企業にエントリーしましょう。
もっとも、この段階で行われるのはあくまでもエントリーです。
実際に説明会に参加することを約束するわけでもありませんし、エントリーしたからといって面接を行わなければいけない、ということもありません。
実際のところ、学生は複数の企業にエントリーしているのが普通です。
大体30社から40社エントリーするのが一般的で、多い人ならば100社エントリーしていることも珍しくありません。
気になる企業に片っ端からエントリーしても問題ないのです。
選考対策を実施
エントリーを行ったらエントリーシートを提出するよう企業に求められます。
あらかじめ書くべき内容を書いて提出、といきたいところですが、その前に一つやっておきたいことがあります。
それは選考対策を実施しておくことです。
就活生を選考するにあたって重視するポイントは企業ごとに違ってきます。
即戦力を重視する企業の場合やじっくりと育成をしたうえでスキルを身に付けてほしいと思う企業がいるのです。
そのため、企業に合わせて書く内容をアレンジしながらエントリーシートを書くようにしましょう。
エントリーシートを書き終えたら、筆記試験が行われます。
これについてもやはり対策は欠かせません。
書店などに行けば筆記試験対策用のテキストが売っていますので、欠かさずにチェックしておきましょう。
筆記試験に合格したら、最終段階の面接に臨まなくてはいけません。
何よりも対策が必要になってくるのはここでしょう。
言葉遣い、立ち振る舞い、服装など、さまざまなポイントをチェックされたうえで面接は行われます。
ここを乗り越えられなければ内定は勝ち取れないので、気を引き締めて臨むようにしましょう。
内定
面接を終えた後になると企業から通知がやってきます。
そこで内定の通知が出れば見事合格となるのです。
もっとも、内定と一口にいっても種類はさまざまです。
最近では内定と区別して、「内々定」と呼ばれる通知を出す企業も増えてきました。
内定が正式な通知である一方で、内々定はあくまでも非公式な通知です。
最近では就活生も複数の企業を受けることが多くなり、内定辞退を行うことが増えてきました。
企業もそれに対応する形で、こうした内々定を行うようになっているのです。
そのため、通知書に書いてある内容はしっかりとチェックするようにしましょう。
まとめ
就活は一年にわたって行われるものです。
長期間にわたって行われるため、そこまで焦る必要はない、とのんびり構える学生も少なくありません。
しかし、事前に準備をしておかないと内定を得ることが難しくなっているのもまた事実です。
一つひとつのスケジュールをしっかりとこなしたうえで内定を得られるようにしましょう。