就活で面接を受けていると必ず「簡単に自己紹介をしてください」といったようなことを言われた経験もあるかと思います。
いきなり自己紹介と言われても何を話したら良いか迷った人も多いでしょう。
しかし面接の導入で行われる自己紹介でも面接官はしっかりと目を光らせて、就活生を評価しています。
今回はそんな就活の面接で行われる自己紹介について詳しく解説していきたいと思います。
就活の自己紹介では何を話せば良い?
就活の面接で自己紹介を求められる機会もかなり多いです。
では就活の面接で自己紹介を求められたときにどのような内容を話せば良いのでしょうか?
具体的な内容について詳しく説明していきます。
基本情報
自己紹介ですのでまずは自分が何者であるかをしっかり相手に伝える必要があります。
そのため基本情報は絶対外せない内容と言えます。
具体的な内容としては氏名、大学名、学部名を答えておけば問題はありません。
この時自分の通っている大学のことを「〇〇大」と略さず、「〇〇大学」と正式名称で言うようにしましょう。
また学科も同様に、正式な名前を言えるようにしておくのも忘れないようにしてください。
面接で緊張のあまり名前を名乗り忘れたと言う人が度々いますので、こちらを抜かさないように気をつけてください。
学生時代に力を入れたこと
自分らしさをアピールする内容として学生時代に力を入れたことを話しましょう。
学業やアルバイト、サークル、ボランティアなど、話す内容は基本的には何でも構いません。
趣味や特技を自己紹介で話してみても良いでしょう。
学生時代に力を入れたことを簡単に話すだけでその後の話題も膨らむかもしれませんので、しっかり伝えておくことをオススメします。
気合が入りすぎて話しすぎないように注意しましょう。
企業に感じている魅力
なぜ自分がこの企業を志望したかについて軽く触れておくと、その後に控える志望動機を話す時間を有利に進められる可能性があります。
自分が企業に感じた魅力や志望動機を簡潔に話しましょう。
そうすると面接官の興味を引くことができ、その後志望動機を聞かれたときには自己紹介で話した内容を掘り下げて話せばいいので、非常にスムーズに面接が進みます。
あくまで自己紹介の中で言う項目なので長々と話しすぎないように注意しましょう。
長時間話してしまうと後で話すことがなくなるだけでなく、自分の評価を下げることにも繋がります。
感謝の言葉
就職活動で面接の場が用意されるのは当たり前のことと思ってはいけません。
就職を希望する人たちのために、企業側がわざわざその機会を設けてくれており、面接官は就活生のために時間を割いて面接を行なってくれていることを理解しましょう。
そのため自己紹介の最後に面接官への感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
自分の自己紹介の最後に「本日は貴重な時間を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」と付け加えるだけで問題ありません。
その一言で面接官の好感度もグンと上がるかもしれません。
自己紹介はどれくらいの時間話したら良い?
一般的に就活の面接で「自己紹介をしてください」と言われた時は1分以内でまとめるのが良いと言われています。
文字数に直すと250〜300文字程度です。
しかし中には「30秒で自己紹介をしてください」「3分で自己紹介してください」などと面接官側が自己紹介の時間を指定する場合もありますので、その時は面接官が指定した時間で収めましょう。
事前に30秒、1分、3分といったように複数パターン自己紹介を用意しておくといざと言う時に慌てずに済みます。
もし用意していなかった場合は先ほど説明した自己紹介の内容を盛り込んだり、抜いたりして上手く調節すると良いでしょう。
自己紹介で好感度を上げるポイントは?
自己紹介は面接導入で行われるので面接官の好感度に直結します。
自己紹介で面接官の好感度をアップできれば今後の面接を有利に進めることができるかもしれません。
この章では自己紹介で好感度を上げるポイントについて解説していきます。
ハキハキ話す
面接全体に言えることではありますが、面接官に伝わりやすい声量でハキハキ話すことを心がけましょう。
いくら素晴らしい自己紹介をしても、小さな声でボソボソと話していては自信がなさそうに見えてしまい、せっかくの内容がうまく伝わらないこともあります。
小さい声がダメだからといって大声で話すのもNGです。
普段友人と話すくらいのトーンと声量で問題ないでしょう。
馴れ馴れしくなってしまわないように要注意です。
また緊張のあまり早口で話しすぎないように気をつけてください。
笑顔
面接中に終始暗い顔をしていては、面接官に暗い人だという印象を与えてしまいます。
特に営業職など人と関わる機会の多い職種を希望している場合は、そのような印象を持たれてしまうと大きなマイナスになってしまう可能性もあります。
そのようなことのないように、面接で質疑応答をする際は笑顔で答えた方が良いでしょう。
緊張で表情が引きつってしまうのは仕方のないことですが、笑顔を無理に作ろうとして露骨な作り笑顔になってしまうとあまり良い印象を受けないので、自然な笑顔になるのが理想的です。
口角を少し上げるように意識しておくと自然な笑みになりますので、笑顔が苦手だと言う方は鏡の前で一度練習してみることをオススメします。
姿勢を伸ばす
面接中、猫背、貧乏ゆすり、手遊びをしたりしていませんか?
姿勢が悪かったり、癖が出てしまうとだらしない印象を面接官に与えてしまいます。
社会人になると会議や取引先との会合などもあり、その際に姿勢が悪かったりすると「この会社は大丈夫か?」と思われてしまうかもしれません。
そんなことになってしまわないように面接中は姿勢に細心の注意を払いましょう。
立って話す時は猫背にならないように背筋をピンと伸ばし、ビシッと立って話すのが理想です。
また座っている時は両足をしっかり地面に着け、肩を開いて左右どちらかに傾かないように注意してください。
さらにあまり深く腰掛けず、浅めに座り背筋を伸ばし、手は膝の上に置いて、手遊びをしないように意識しましょう。
面接官の目を見て話す
緊張したり返答に困ったりすると、ついつい目が泳いでしまい「自信がないのかな?」というような印象を相手に与えてしまいます。
基本的に自分が話している時は面接官の目を見ながら話すようにしましょう。
ただしずっと面接官の目を見ていると、面接官も目のやり場に困ってしまいますので、話がひと段落したら一旦目線を外し、再び話始める際に目線を元に戻すような形にするとお互いに話しやすいです。
もし人と目を合わせることが苦手だという人は、面接官の鼻やネクタイの結び目あたりを見ながら話すとしっかり前を見て話すことができますのでおススメです。
下を向いてはなすことのないように注意しましょう。
感謝の気持ちを伝える
前章でも説明した通り、面接官も通常の業務時間を割いて面接をしてくれています。
簡単でいいので面接官に感謝の気持ちを伝えると、面接官の印象も良くなることでしょう。
間違っても「面接が行われて当たり前」なんて考えを持つことはしないようにしてください。
面接で自己紹介をする際のNGポイント
ここまで就活の面接での自己紹介の際に話すべき内容や面接官の好感度をアップさせるポイントについて解説してきました。
今回は絶対にやってはいけないNGポイントについて解説していきます。
自分が無意識にやってしまっていないか思い出してみてください。
長い
自己紹介を求められて長々と話すのはやめましょう。
「30秒で自己紹介をしてください」といったように時間を指定された場合はそれに従えば問題はありませんが、「自己紹介をお願いします」と時間を指定されなかった場合、思わず話しすぎてしまう人も多いです。
集団面接だと他の人も話す時間があるので、一人が長く話しすぎてしまうと面接時間が長引いてしまいます。
自己紹介は1分程度で収めるようにしましょう。
必要な情報を話さない
自己紹介で必要な情報を話さないというのも、聞かれたことに答えていないと言うことでマイナス評価の原因になります。
具体的には氏名や学校名を言わないといったことです。
「自分はそんなことない」と思う人も多いかと思いますが、緊張していると意外と言い忘れてしまったりといったことがあります。
まずは落ち着いて氏名と学校名を言ってからその他の項目を話すようにしましょう。
自己PRと混同している
自己紹介と自己PRを混同してしまっている就活生はかなり多いです。
自己PRとは自分の強みをエピソードなどを通して面接官に伝えることであって、自分がどのような人間かと言う基本プロフィールを伝える自己紹介とは大きく異なります。
そのため自己紹介で自己PRをしてしまうと、面接官の意図とは違う回答をしてしまうだけでなく、その後の自己PRで話すことがなくなってしまいます。
この二つの違いはしっかりと理解しておきましょう。
聞き取りづらい
自分のことを簡単に知ってもらう自己紹介で聞き取り辛い声で話すのは論外です。
大きすぎても煩わしく思われてしまいますが、面接官に聞こえるようにハキハキと話すように心がけましょう。
どんなにすばらしい内容でも聞こえていなければ何の意味もありません。
就活で使える自己紹介の例文紹介
ここまで就活の面接での自己紹介について解説してきました。
この章では実際の面接でも使える自己紹介の例文を紹介していきたいと思います。
自分の自己紹介を考える際の参考にしてみてください。
自己紹介例文1
〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました、〇〇です。
ゼミではアジア圏のの経済発展と課題について研究しており、同じ分野を研究している他大学の学生との意見交換会にたびたび参加していました。
将来は国際的に活躍したいと思っており、中国をはじめとするアジア圏での事業を拡大中の御社に魅力を感じ志望しました。
本日はよろしくお願いいたします。
自己紹介例文2
〇〇大学〇〇学部4年の〇〇です。
大学では主に経済学を学んでおり、卒業論文では観光地で活性化した地域について研究しました。
旅行が趣味で友人とはもちろん、年に5、6回一人旅にも出かけます。
一人一人の好みに合わせてスケジュールを組むのが好きで、一緒に旅行に行く友人や家族からは毎回好評です。
本日は、このような貴重な時間を頂きありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介例文3
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
在学中は飲食店でのアルバイト活動に力を入れており、アルバイトでの経験から接客の楽しさや、利用者ごとに納得してもらう難しさを学ばせて頂きました。
御社に入社した際は、アルバイトで培った経験を活かし、、日々向上心を持って学んで行こうと考えております。
少々緊張しておりますが、本日はどうぞ宜しくお願いいたします。
まとめ
ここまで就活の面接での自己紹介について解説してきました。
面接を受けていると最初に「自己紹介をお願いします」といわれ困った経験のある人も多いことでしょう。
しかしこの自己紹介から既に面接は始まっており、面接官は就活生を評価しています。
是非この記事を参考に、自分なりの自己紹介を考えてみてはいかがでしょうか?