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【集団面接のマナー】はじめに
現在、個人面接のみならず複数で面接を受ける集団面接を行う企業が増えています。
集団面接ならではのマナーもあるため、事前に正しいマナーを身に付けておくと自信を持って面接に臨めます。
そこで今回は、知っておきたい集団面接のマナーをアドバイスしますので、初めて集団面接を受ける方はもちろん、自信を持って面接に臨みたい方も参考にしてみてください。
【集団面接のマナー】集団面接の流れ
集団面接とは、複数の人数で同時に受ける面接のことです。
多くの人数が集まり同時に面接を受けるので、周囲との差が明確になりやすいという悩みがつきものです。
採用担当者も集団面接での学生のマナーを気にしている方も多く、言葉遣いや立ち振る舞いなどさまざまな点に気を付けなければいけません。
自信を持って集団面接に臨むなら、まずは集団面接の流れをチェックしておくと安心です。
面接を受けるときに準備をしておくのは、質問に対する対策だけと思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに面接官の質問に対する回答を事前に考えておくことも大切ですが、集団面接のマナーを身に付けておくと他の志望者と差をつけることができるなどさまざまなメリットがあります。
まず集団面接において何よりも大切なのは笑顔で対応することです。
複数の志望者と一緒に面接を受けるとなると大抵の人が緊張してしまいますが、笑顔は面接官によい印象を与えます。
ポジティブな言葉を心の中でつぶやくなどリラックスできる方法で緊張をほぐしていきましょう。
初めて集団面接を受ける方は、どのような流れで進んでいくのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
事前に集団面接の流れを知っておくとイメージを掴みやすく、面接当日に慌ててしまうこともありません。
まず集団面接は、個人面接と同様に入室後に自己紹介や自己PRを行ったあとに面接官からの質問があります。
この他にも志望者からの質問の場を設ける企業もあるでしょう。
そして退室という流れになりますが、面接官はただ面接中だけでなく、面接前の志望者の態度も見ているので注意しなければいけません。
面接室に入室する前は応対室などで他の志望者たちと待つ時間が設けられています。
この時間についおしゃべりに夢中になってしまうという志望者もいますが、これは正しい集団面接のマナーを守れているとはいえません。
面接中だけでなく待機している間の態度もチェックされている可能性もあります。
集団面接以外の場でも言葉遣いや立ち振る舞いに失礼がないように気を付けましょう。
また、集団面接は個人面接よりも緊張しやすく、頭が真っ白になってしまうという方も少なくありません。
緊張を軽減して集団面接に臨めるように、自分がリラックスできる方法を見つけておくと安心です。
深く深呼吸をする、軽いマッサージやツボ押しをする他にも自分を落ち着かせる言葉をつぶやくなど、リラックス法を見つけておきましょう。
【集団面接のマナー】人事が集団面接で気にする3つのポイント
集団面接は複数人で受けるため、細かい部分まで見られていないだろうと油断しがちです。
ですが、複数の人が一堂に会するからこそ、人との違いが目に付きやすくなります。
きちんとしているといった良い面も目立つ一方、悪い面もクローズアップされてしまうので、気を付けなくてはなりません。
短時間で複数を相手にするから大丈夫などと思わず、集団面接で悪目立ちをしないように、次に掲げる3つのポイントには特に気を払いましょう。
清潔感があるかどうか
一緒に仕事をしていくうえでも、顧客や取引先の前に出すにも、清潔感はとても重要なポイントです。
自分では身なりを整えているつもりが、他の人と並ぶと浮いてしまうことも多いです。
清潔感はお風呂にきちんと入っている、朝顔を洗ってきた、髪をとかしてきたとか、そういった当たり前のことだけでなく、見た目の印象です。
男性なら整髪料などをギラギラに付けてかっこつけている、ネクタイなどが曲がっていても気にしない、スラックスがしわだらけ、靴が汚れているといったことがないよう、気を付けましょう。
女性も派手な髪型に気を付け、明るい髪色のカラーリングをしたり、長い髪を垂らしたり、巻き髪にする、ブラウスのボタンがハマっていない、靴が汚いなどの悪目立ちをしないように気を付けてください。
挨拶や言葉遣いなどの最低限のマナー
集団面接では自己紹介や質問に対する回答など、各人に発言の機会が与えられます。
そのため、話し方や声の大きさ、話す際の癖なども目立ちがちです。
挨拶の仕方や言葉遣いにも気を付けなくてはなりません。
話し初めに「えーっと」などと付けてしまう口癖がある方は、「はい。」に替えるなど、印象の悪い癖を直すように心がけましょう。
丁寧な言葉遣いで、落ち着いて相手に聞こえやすい声でハキハキと話すようにしてください。
それだけでも好印象が残せます。
集団面接中の立ち振舞い
複数の人が並べば、立ち振舞いの良い、悪いも目立ってしまいます。
入室する際から退室するまで、気を引き締めて臨みましょう。
立っている時、イスに座っている間も、背筋を伸ばすことが大切です。
猫背気味になったり、首をすくめたり、自信がなさそうな表情で立つのではなく、背筋をピンと伸ばして、面接官のほうを向き、堂々とした姿勢で臨みましょう。
座った時の足の位置や手の置き方にも気を付けます。
姿勢や座り方だけでなく、話す時の姿勢や他の人が話している間の姿勢、面接官から質問を受ける姿勢も重要です。
話す時は面接官の目を見ながら堂々と話す、面接官が話をする際も目を見ながら、うなずくなどし、無表情で固まってしまうのはよくありません。
他の人が話す際は興味がないといった素振りではなく、その方の話に真剣に耳を傾けるようにします。
【集団面接のマナー】入室のマナー
準備が整い面接官から声が掛かったら、いよいよ入室の時間です。
面接室に入室する際のマナーとしてまず気を付けなければいけないのは、ドアをノックするということです。
複数の志望者がいる場合、初めに入室する人のみがドアをノックすればよいのではないかと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、たとえ誰かが一度ドアをノックしていたとしてもノックをせずに入室してしまうのはマナー違反です。
これはドアが開いていたとしてもノックをしなければならず、忘れがちになってしまう集団面接のマナーとなっているので注意しましょう。
また、入室時には協調性をチェックされていることもあります。
そのため、自分だけのことを考えるのではなく他の志望者にも気遣い入室することも大切です。
他の志望者が入室しやすいように気配りを行うと面接官からも協調性がある人物だと思ってもらえるかもしれません。
さらに面接官に挨拶することも忘れてはいけません。
入室後は面接官に挨拶をしますが、入室するときはもちろん、挨拶するときも面接官にお尻を向けてしまうことがないように一礼します。
挨拶は、人柄を表す絶好のチャンスでもあります。
面接官によい印象を持ってもらえるように、ハキハキとした大きな声で明るく挨拶をしましょう。
その際にも笑顔で対応することを忘れず、面接官の目を見て気持ちのよい挨拶をすることが大切です。
その後は用意された椅子のところまで歩き、志望者全員が揃うまで立ったままで待つことが正解です。
持っているバッグなどの荷物はどうすればよいのだろうかと悩む方も多いかもしれませんが、自分の荷物は立っている側と反対側に置くことが正しいマナーです。
また、コートは畳んでバッグの上に置くようにしましょう。
集団面接は複数の志望者と一緒に面接を受けていくため、周囲と違う立ち振る舞いをしてしまうと自信がなくなってしまうことやマナー違反が目立ちやすくなります。
そのため、事前に正しい集団面接のマナーを身に付けることが欠かせません。
また、自分の立ち振る舞いに自信を持ち、堂々と行動することも集団面接の場では大切なことです。
他の志望者の立ち振る舞いが気になってしまうこともありますが、自分が身に付けた集団面接のマナーは正しいと信じて自信を持って行動するようにしましょう。
【集団面接のマナー】面接中のマナー
集団面接の場では、自己紹介や自己PRの時間が設けられている企業が多くあります。
入室した順番で自己紹介や自己PRを行っていくところがほとんどですが、企業の中には挙手をさせ順番を問わずに行うところもあるでしょう。
自己紹介や自己PRを行う際には、「よろしくお願いします。」と挨拶をしてからスタートすると好印象です。
すべての志望者の自己紹介や自己PRが終わったあとは、面接官からの質問があります。
質問内容は企業によって違いますが、自分の想いやよさをしっかりとアピールできるように事前にいくつかの質問をピックアップし回答を考えておくと面接時に焦ってしまうこともありません。
面接中は自分を最大限にアピールできる場でもありますが、ただ面接官の質問に答えるだけでなく挨拶や言葉遣い、立ち振る舞いにも気を付けることが大切です。
もちろん、他の志望者が自己PRをしている間も失礼のない態度で耳を傾けるようにしましょう。
他の志望者が受け答えをしている間は、どのような態度で耳を傾けることが正しいのでしょうか。
それは、やはり他の志望者の話を真剣に聞いているという態度を見せることが大切です。
面接官は傾聴力も見ているため、自分が質問に答えている時間ではないからといってボーッとしていることはおすすめできません。
他の志望者が話をしている間は、大げさにならないように軽く頷きながら真剣に耳を傾けましょう。
気を抜かずに姿勢を正し、他の志望者の話に耳を傾けている姿は、とても印象がよいです。
企業によっては、志望者から面接官に質問する時間を設けているところもあります。
挙手をして自ら質問をすることは勇気が必要ですが、面接官に印象を残すなら迷わず質問すべきです。
集団面接の場では、他の志望者よりもどれだけ面接官に自分をアピールできるかが勝負になります。
複数の志望者で面接を行うので、表現力や表情などを効率よく比較することができるのも面接官側のメリットです。
言葉遣いや態度だけでなく表情なども評価対象となっているため、面接中は自身をしっかりとアピールできるように正しいマナーを身に付け面接に集中することが大切です。
【集団面接のマナー】退室マナー
すべての志望者の自己PRが終わったら集団面接は終わりです。
面接官からの終了の声が掛かったら即座に退室の準備をしましょう。
まず自分の荷物を持ち面接官に挨拶をし一礼したあとに退室します。
退室する順番は、ドアに近い人から面接室を出ていくことが正しい集団面接のマナーです。
ドアに近い人は、列が乱れてしまうことがないようにスムーズにドアの前まで移動しましょう。
退室する際には、面接官にお礼の挨拶をすることを忘れてはいけません。
ただ挨拶するだけでなく一礼すると、より好印象です。
ドアは最後に退室する人が閉めます。
退室し終えると一気に緊張から解放されますが、まだまだ気を抜いてはいけません。
面接が終わり会社から出るまでは、面接が続いていると思って自分の立ち振る舞いに気を付けることが大切です。
集団面接の流れやそれぞれのシチュエーションに合わせたマナーをチェックしてみると一見大変で難しいのではないかと思う方も多いかもしれません。
しかし、集団面接を受ける前に何度か練習するとどのような流れで面接を受ければよいのかわかりやすくなります。
実際に集団面接の場に行き、いきなり自分が身に付けたマナーがあっているのかを確かめることはおすすめできません。
面接当日に自信を持って立ち振る舞うことができ、質問に回答できるように事前に集団面接のシミュレーションをしてみることが大切です。
集団面接の練習をする際には、一人で行うのではなく友人や家族に付き合ってもらい複数で行うとよいでしょう。
ただ一人で面接の練習を行うよりも複数で行ったほうが集団面接の雰囲気をしっかりと体験することができます。
集団面接の練習を通して不安に感じた部分は、必ず解消しミスがない状態で面接当日を迎えるようにしましょう。
【集団面接のマナー】悪い意味で集団面接で目立ってしまう人の特徴
複数の人が並ぶ場だからこそ、他の人ができても自分ができないなど、マナーをわきまえないと、悪目立ちをしてしまい、面接官の印象を悪くしてしまいます。
どんな振舞いが悪い意味で目立ってしまうのか、代表的な特徴をご紹介します。
自分に当てはまる癖がないかを確認し、集団面接までに改善を図れるよう努力しましょう。
一人で長く話してしまう
面接時間が限られている中で、複数の人が順に話す機会を与えられます。
持ち時間が特に決められていないからと言って、他の人に負けまいと長く話してしまうことや自分が得意なテーマだからと、これみよがしに話すようなことはやめましょう。
だからといって、他人を気にしすぎて一言で終わるのはもったいありません。
自分の立場を明らかにし、自分の考えを明確かつ簡潔に述べられるようにしておきましょう。
他の人と全く同じ話をしてしまう
準備していたのに他の人に言われてしまったと焦ってしまい、知らないテーマや想定外の質問をされて答えに窮し、同じような回答をするのは避けましょう。
予想される質問については、話がかぶらないよう、2つから3つの回答を準備しておくと安心です。
質問への答えが見つからない時も、「〇〇さんと同じ意見で」と内容を踏襲するのではなく、その場で一生懸命考えて述べ、素直に「初めて聞く話でしたのでお恥ずかしいのですが、私としては~と思います。」と自分なりの意見をまとめましょう。
他の学生の話を聞いていない
自分の番が終わったからと勝手な方に目線を向けることや興味がなさそうな表情をするのはやめましょう。
自分の番を待っている間は、緊張で人の話が入ってこない方もいるかもしれませんが、相手の方に顔を向けて傾聴の姿勢を取ることが大切です。
人の話をしっかり聞いていないと、同じ発言をして話がかぶることもあるので気を付けましょう。
挙動不審
緊張のあまり目線が行ったり来たりする、他の人の行動につられたり、やっぱり違うと行ったり来たりする、いきなり人の話に割り込んだり、自分の番ではないのに発言するような挙動不審にならないよう、落ち着いて臨みましょう。
まとめ
今回は、知っておきたい集団面接の正しいマナーについて解説しました。
事前に集団面接の正しいマナーを身に付けておくと自信を持って面接当日を迎えることができ、希望する企業の採用通知を受け取る確率も高まります。
今回紹介した集団面接のマナーをしっかりと身に付けるのはもちろんのこと、他の志望者と差をつけられるように服装や持ち物などもチェックしておきましょう。