就職活動中のみなさんが必ずと言っていいほど経験をする筆記試験。面接とは違いこれはこれでまた難しい部分がありますよね?
「いきなりこんな問題出されてももうやり方を忘れた(もしくはわからない)…」
そんなあなたのために、今回は筆記試験について解説したいと思います。
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就活における筆記試験とは?
就職活動で企業が行っている筆記試験とはどのようなものなのでしょうか?
まずはそんな筆記試験について解説したいと思います。
企業が筆記試験を行う理由とは?
そもそもなぜ企業が筆記試験を行うのでしょうか?
- 志願者の足切りとして利用している
- 志願者の性格を見ている
- 志願者の適正を見ている
主にこの3つが理由だと言われています。
多くの人が志願してやってくる大手企業では面接だけでさばくのは難しく、こういった筆記試験を行うことにより足切りをして面接の負担を減らしているようです。
また、志願者の性格や適正などを確認して、志願者自身がその会社に合っているのか、合っていないのかを判断しています。
筆記試験にもいろいろな種類がある
筆記試験と一言に言ってもさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?
次はそんな筆記試験の種類について解説したいと思います。
SPI
内容
- 基礎能力検定 (35分)
- 性格検査 (30分)
大手・中小企業問わず最も多くの企業で利用されている筆記試験です。
大きな特徴としては、中学や高校で習う問題が多く出題されるため比較的簡単な問題が多いことです。しかし、とにかく時間が短いため短時間で問題を読み解く能力が試されます。
玉手箱
内容
- 計数理解(44分)
- 言語理解(37分)
- 英語(20分)
- 性格検査(30分)
主に大手企業などで実施されている試験で、先程のSPIに比べると時間も長く難しい印象が強い内容となっています。ただし、問題がとても難しい言うわけではなくSPI同様に中学・高校レベルの知識で解けるという特徴もあります。
TG-WEB
内容
- 計数・従来型(18分)
- 計数・新型(8分)
- 言語・従来型(12分)
- 言語・新型(7分)
- 英語(15分)
- 性格テスト(10~30分)
SPIや玉手箱に比べると実施している企業がかなり少ないです。そして、SPIと玉手箱に比べると問題が非常に難しく、未対策の場合だとほぼ確実に撃沈してしまう特徴を持っています。
そのためこちらに関しては必ず対策が必要と言っていいでしょう。
以上が就職活動における筆記試験の解説でした。
現状ではこの3種類の試験がありますが、それぞれ内容・傾向が異なっていることに注意しましょう。
性格検査は勉強してもほとんど意味がない!?
SPIなどの筆記試験に必ずあるのが性格検査です。
他の分野は勉強したり問題に慣れることで対策できますが、性格検査に関しては勉強をしてもほとんど意味がないかもしれません。その理由に関して解説したいと思います。
性格検査はあくまでも企業に合う人材か確かめるためのもの
性格検査はその人が本当にこの企業の仕事などに適しているのかを確かめるために行っています。
判断基準はその企業ごとに異なることも多く、あまり対策をしても意味がありません。
後々困ることにもなる
仮に対策をしてその企業に入れたとしても、仕事内容が思っていたものと大きく異なったり自分に合わないと感じて、最終的に会社を辞めてしまう、などと困ったことになる可能性があります。
以上を踏まえて、性格検査などに関しては対策してもあまり意味がないどころか後々自分が困ることにもなりかねないと思っておいたほうがいいでしょう。
筆記試験の対策はいつからするべき
「就活で筆記試験を受けなければならないけれど、一体いつ頃から対策を始めたらいい分からない」と困っている学生も多いことでしょう。
まず、筆記試験を就活のどの時点で受験することになるのかということについてですが、これは志望する企業がどのような受験方法で筆記試験を行うのかによって異なります。
筆記試験の中でももっとも採用企業が多いSPIテストの場合、学生が受験会場に集まってパソコンを使って受験するテストセンター方式の場合は就職活動の広報活動が解禁される大学3年の3月1日からスタートします。
一方、志望企業でペーパーテストを受ける場合は面接解禁時期である大学4年の6月1日からのスタートです。
つまり、テストセンターを受験する学生は大学3年の3月1日までに、ペーパーテストを受験する学生は大学4年の6月1日までに試験対策が終わるようにスケジュールを組み立てなければならないということになります。
筆記試験の対策はどのくらい勉強すればいいの?
では、筆記試験対策は具体的にいつ頃から手を付けるべきなのでしょうか。
これは自分の受験日から筆記試験対策に必要な勉強時間を逆算することで求められます。
一般的に筆記試験の対策には50~60時間の学習時間が必要です。
仮に60時間の学習時間を確保するとなりますと、毎日一時間の勉強ならおよそ2ヶ月、毎日2時間の勉強ならおよそ一ヶ月かかることになります。
ですから、3月1日までに対策を終わらせるには大学4年の1月1日、もしくは2月1日からスタートするのがベストのタイミングと言えるでしょう。
もちろん、学力に自信がないのでもっと時間をかけてじっくりと対策したい人はそれ以前からでも構いません。
また、一日12時間勉強すれば5日間で対策が終わることになりますが、就活前は履歴書やエントリーシートの記入、面接対策などにも時間を費やさねばならないので現実的とは言えません。
筆記試験の対策をする際のポイント
ここでは限られた学習時間の中で効率よく筆記試験対策を進めるためのポイントを紹介します。
やみくもに勉強するのではなく、具体的な試験内容や傾向を把握しなければ対策は立てられません。
情報収集のポイントを押さえてください。
どんな問題が出題されるか傾向を掴む
就活で実施される筆記試験にはいくつかの種類があることはご存知でしょうか。
主なものとしてはリクルート社による「SPI」や日本エス・エイチ・エル社の「玉手箱」、ヒューマネージ社の「TG-WEB」などがあります。
これらの筆記試験では出題科目は同じでも問題の傾向や難易度、出題形式などは大きく異なります。
SPIは出題範囲や難易度が平均的で基礎学力が試される傾向がありますが、玉手箱は出題範囲が広くより広い知識が求められますし、TG-WEBはSPIや玉手箱に比べて難易度が高いのが特徴です。
筆記試験対策を行う時は、自分の受けるテストがどの種類になるのかを確認した上で、その試験の出題傾向や難易度に合わせた学習をしなければなりません。
同じ問題集を何周も解いていく
筆記試験の対策を始めるために書店に行ってみますと、たくさんの問題集があってどれを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。
どの問題集を選んでもいいのですが、手当たりしだいに購入してすべて手を付けるという勉強方法はオススメできません。
基本的に問題集は一冊の内容を通して学習することですべてのジャンルをマスターできるように作られています。
自分に合っていると思う問題集を一冊だけ選んでその問題集を繰り返し解いていくことで十分な対策が可能ですので、たくさんの問題集に手を出すのは時間的にも費用的にも非効率です。
また、問題集を自分で購入せずにサークルやゼミの先輩から古いものを譲ってもらうこともあるでしょう。
筆記試験の種類が同じであれば出題傾向はある程度共通してしますが、3年前や5年前のものとなると傾向が大きく変わっていることも考えられます。
せっかくの対策が無駄にならないようにできるだけ最新版の問題集を使うようにしましょう。
対策中も時間配分に注意する
就活の筆記試験は難易度自体が高くて難しい場合もありますが、それよりも厄介なのが出題数に比べて回答時間が短く設定されているという点です。
もしも分からない問題があった時に長時間考え込んでしまうと他の問題を解くための時間がなくなってしまい、問題をすべて解く前に試験時間が終わってしまいます。
筆記試験対策ではただ単に問題の解き方を覚えるだけでなく、大量の問題を制限時間内に解く練習も必要です。
普段から問題集を解く時は時間配分を意識するようにしましょう。
可能であれば、本番の試験の前に模擬試験を体験しておくのもオススメです。
分からない問題はすぐに答えを見ながら解いてみる
解けない問題が出てきた時、どうにかして自力で解いてやろうと長時間粘ってしまう人がいますが、これは効率の悪い勉強法です。
試験対策の目的は試験本番でしっかりと正解を導き出せることであり、練習中に間違うことは決して恥ずかしいことではないからです。
分からない問題があればすぐに答えの書いてあるページを見てしまいましょう。
そこに書かれている正解までの正しい手順をしっかりと理解して、次に同じ問題が出てきた時に正解を出せるようになっていれば何の問題もありません。
筆記試験に落ちる人と落ちない人
筆記試験の詳細などに関して解説してきましたが、今度は筆記試験に落ちてしまう人と落ちない人の違いについて解説したいと思います。
筆記試験で落ちる人の特徴
事前準備や対策などが不十分
やはり筆記試験に落ちてしまう人は試験に対する対策などが不十分である特徴があります。
直前の勉強で済ませようとする
中には試験ぎりぎりのときに勉強する人も多く居ます。はっきり言って就活での筆記試験は一夜漬けなどで解決できる試験ではありません。常に日頃から勉強しておく必要があります。
そもそも問題に慣れていない
筆記試験の内容をよく知らずに挑む人も落ちやすい人の特徴です。事前にどんな試験があるのかを知った上で対策しておく必要があります。
以上が筆記試験に落ちてしてしまう人の特徴でした。
主な共通点としてはやはり単純な「準備不足」であることが多いですね。
筆記試験に落ちにくい人の特徴
事前に準備や対策などを行っている人
どんな試験がありどこを勉強すればいいのか?事前に調べて勉強などを行っている人は筆記試験に落ちにくい傾向があるようです。
筆記試験になれている人
何度も筆記試験などを受けていてすでに試験に慣れている人も落ちにくいようです。
やはり慣れと言うものは大切なようですね。
筆記試験はとにかく慣れるしかない!
筆記試験を突破するには一番良い手はなんでしょうか?
それはとにかく慣れることです。
筆記試験に慣れが必要な理由
筆記試験は出題される問題はさまざまですが、問題の出され方は基本的に似たようなものが多いです。つまりある程度慣れておけば勉強法も自然と出てきて実際の試験の際もそこまで悩むことなく問題を解くことができるようになります。
そして、一番の理由は「時間」です。
筆記試験の場合は問題を単純に解くだけではなく、短い時間の中で問題を解かないといけません。勉強すること以外にも、筆記試験自体に慣れることが必要です。
問題になれるには実際に解いてみるしかない
筆記試験の問題に慣れるには実際に問題を解いてみて問題自体に慣れていくしかありません。最近ではネットなどで問題を実際に解いてみることができます。ネット以外でも本などがたくさんでていますのでそれで慣れる方法もあります。
ネットの場合は就職筆記試験模擬(国社英数SPI)Free版がおすすめ
今すぐに始めるとしたらネットで実際に模擬試験をやってみるのが一番早いです。
そこで就職筆記試験模擬(国社英数SPI)Free版というものを利用して試しに受けてみるといいでしょう。
http://www.jikkyo.co.jp/webmogi/exam/select/25
こちらは無料で模擬試験を体験することができ、しっかりと答え合わせなども行えるので筆記試験を体験してみるにはもってこいだと思います。もし今、簡単に筆記試験を経験してみたいと言う方がいらっしゃいましたら是非利用してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上が筆記試験で落ちる人と落ちない人の特徴とその対策法の解説でした。
対策方法これ以外にもたくさんあるので自分にあった対策方法を試してみるのが一番です。
ぜひ当記事も含めてご活用ください!