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はじめに
「就活がつらい」と悩む就活生は非常に多いです。
中には頑張りすぎて「就活うつ」になってしまう人もいらっしゃいます。
書類選考や面接で落ち続けると、まるで自分自身を否定されたような感覚に陥ってしまいますよね。
ここ数年は内定を数社取れる人とそうでない人の二極化が進んでおり、なかなか内定が出ず「自分は社会に必要とされてないのでは…」と悩んでしまう就活生が増えています。
つらい気持ちを切り替え内定を勝ち取るにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は就活がつらいと悩む就活生に就活がつらい理由とその対処法をご紹介いたします。
つらい就活に疲れる理由とその対処法とは?
就活中は「就活疲れたなぁ…」と誰しも一度は思うのではないでしょうか。
まず「就活は何故辛く、こんなに疲れるのか」という原因を探り、心の整理をしておきましょう。
そして就活のゴールを目指す為の対処法を考えましょう。
疲れた時の対処法を知る事は社会で働くうえでも役に立ちますので、すでに内定を取った方もぜひチェックしてみてください。
「就活がつらい」理由
何故こんなに就職活動はつらいのでしょうか?主な理由として考えられるのは以下の4つとなります。
①今まで「自分をプレゼンする機会」がなかったから
日本の大学では一部を除き「講義を受け勉強をしテスト(またはレポート)で、ある程度の成績を出せばー卒業できる仕組み」になっています。
学生生活は受動的な行為が多く、ゼミや課外活動で自己発信をする機会がない限り「自分をプレゼンする機会」は皆無ではないのでしょうか?
3年生になっていきなり就活で「この先の仕事を選び、企業に自分を売り込む」という能動的な行動を求められても困惑してしまうのは当然です。
②人事のおじさんが怖い
アルバイト経験がない人や年上の人と接する機会が無かった学生はまず人事のおじさん(女性もいますが)が「とても偉い人」「自分を査定してくる人」に見えて緊張してしまいます。
学生時代は横のつながりが主なので、いきなり縦社会の現実を突きつけられ困惑してしまう学生は多いです。
③黒髪+慣れないスーツが疲れる
髪型や服装が自由な大学生活から一変して、黒髪+慣れないスーツで普段行かない場所へ行き、知らない年上の社会人との面接はストレスが溜まりがちです。
普段とは異なる時間を過ごしているため、いつも以上に疲れがたまり、辛く感じることになります。
④落ちると自分自身を否定されたような気持ちになる
ESや履歴書等の書類選考、面接で落ち続けるとまるで自分自身を否定されたような気持ちになります。
真面目な学生は「このまま就職先が決まらないのでは…」「今までの努力は社会では評価されないのか」と落ち込んでしまいます。
特に就職浪人や留年をしている学生は、焦りを感じやすく自分を追い込む傾向があるので余計に就活が辛く感じることがあります。
就活に正解を求めるから
就活は受験などとは違い、合格日がいつやってくるのかが明確ではありません。
就活に正解を求めている方は非常に多いですが、何が正解かどうかを見つけることは誰しも簡単なことではありません。
むしろ正解なんてないのです。
どこまで上を目指し続けることや理想を追い求めても、就活に終わりはなかなか見えてこないでしょう。
就活というのは、自分で正解をなんとか見つけていかなければなりません。
そのためには自分がどこで納得できるか、妥協ができるかです。
納得がいかなければ永遠に就活は続いていくことになります。
そのために、自分自身で進む道を決断することが必要になります。
理不尽になれていないから
日本の社会では理不尽なことがたくさんあります。
これは就活にもあり得ることです。
たとえば自分がどれだけ優れた人物で、エントリーシートや履歴書を作成したとしても学歴だけで落とされてしまうこともあるのです。
そして面接の際にどれだけ自分が優れた人材であったとしてもある1人の人事担当の方と馬が合わなかった場合は落とされる可能性だってあります。
大手企業となってくると応募者数が膨大になってくるので足切りで学歴を重視されることも多々あります。
これはできるだけ効率的に次の選考へ進めるためには企業にとって仕方がないことかもしれません。
しかし人物像をしっかり見てもらえていないのは理不尽かもしれないですね。
学生のうちはなかなか理不尽な経験をしていない方が多いでしょう。
社会になると就活以上に理不尽な経験がいくつもあります。
就活の時点で社会の理不尽さを消化していけるよう、柔軟性を身につけられるようにしましょう。
そのためには気持ちの切り替えが必要です。
理不尽な不採用になっても次に進めるように多くの志望企業を見つけておくと安心です。
内定が多いほうが勝者に見えるから
内定を複数頂いている学生は勝者に見えるからというのも挙げられます。
でもそれは仕方のないことです。
その学生はそれだけ魅力がある学生なのかもしれません。
他社と比べるのはお門違いです。
ただそれが勝者かといったらそうではないのかもしれません。
彼らはもしかするといくつも内定を貰っているとしても、第一志望の企業では不採用になった方も必ずいます。
内定をいくつも貰っている人物こそが勝者とは言い切れないのです。
彼らもきっと何かを妥協して複数内定を頂いた企業から選んでいる可能性も高いからです。
内定の数こそが勝者とは言い切れないので自分は自分であり、前を向いて次の選考に進むように心を切り替えて就活を進めていくと良いでしょう。
就活がつらいときの対処法2選
ここから、就活がつらいときの対処法を2つご紹介いたします。
【対処法①】学内学外問わず仲間を作る
まずおすすめの対処法は「仲間を作ること」です。
同級生や先輩・後輩とも悩み相談や情報交換はできますが、希望業種が違ったり相手との関係性によって話せる限界があるものです。
知らない人と話すのが苦でない人は就活セミナーや会社説明会、面接の会場で同じ立場の就活生に話しかけてみましょう。
同じ会社や業界を志望する人とは価値観が似ている可能性が高いですし、何より同業他社の情報交換が出来ます。
一人で情報を集めるのは限界があり「情報を集めるには人に会うのが一番」と言う人もいる位、人と会う事は情報収集で重要です。
「知らない人と話すのはちょっと…」という人は就活のSNSで悩み相談や情報交換をしてみましょう。
新たな発見があるかもしれません。
就活に限らず物事を続けるために、「仲間を作ること」は重要です。
【対処法②】別の業界を見てみる
あなたは「この業界でないと!」と頑張って就活を続けていませんか?マスコミや商社など人気の業界はライバルも多く、内定の難易度も高くなります。
世の中には様々な仕事があり、中にはニッチ(すき間産業)で知名度は低いながらも隠れた優良企業が存在します。
筆者の知人のケースですが、友人に誘われ付き合いで業務用ポンプの会社の説明会へ行った所、人事の話に興味が湧き、選考を経てとんとん拍子に内定、入社しました。
その会社は知名度は低いものの、産休や育休制度など福利厚生が充実しており風通しも良く長く勤めている社員が多いホワイト企業でした。
色々な業界の仕事を知る事が出来るのは就職活動の時だけです。せっかくの機会なので広い視野で様々な業界を調べてみましょう。
就活のゴールとは?
「就活のゴールは内定を取る事じゃないの?」と思う就活生は数多いですが、実はゴールはもっと先にあるのです。ここでは就活のゴールとは何かを見ていきましょう。
ゴールは「早く内定を得ること」ではない
就活のゴールはずばり「自分に合った企業に入り長く勤める事」です。
就活を続けると「大企業や人気企業に入り稼ぎたい」「内定を多く勝ち取りたい」「つらいから早く内定を得たい」と思ってしまいがちですが、いくら待遇が良い会社に入ってもすぐ辞めてしまえば意味がありません。
大事な「新卒カード」は人生で一度きりで、日本では一般的には新卒で入る会社が一番条件が良いとされています。
もちろん待遇は長く勤めるうえで大事ですが、それより重要なのは「自分が長く勤められそうな職種や環境、社風なのか?」という事です。
今一度自分の就活のゴールを見直してみましょう。
就活が辛くても頑張るべき?
胃が痛い、眠れない、食欲がないなど体調に支障があるときは就活を休みましょう。
個人的な体験談になりますが、筆者は希望した企業に入社後ハードワークで体調を崩したときに医師に「体を壊してまでしなければいけない仕事など、どこにもない」と言われました。
どうしてもやりたい仕事だったので当時は医師の言葉に疑問を感じましたが、今では本当にその通りだと思います。
まだ就活が頑張れそうな人は方向性を見直したり面接対策を行うなど、地道に頑張りましょう。
自分に合う企業を見つけるためには?
では自分に合う企業を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか?
2種類の方向性で考える事をおススメします。
①企業の社風やワークスタイルが自分と合っているか
社風や仕事観に合わない会社に入ると、会社に違和感を感じてつらい社会人生活を送ることになってしまいます。
女性の場合産休や育休制度があるかどうかも重要です。
説明会に行った時に、人事や先輩社員の雰囲気や発言をよくチェックしておきましょう。
②自分のキャパシティを超えた仕事ではないか
20代の頃は体力があるので「やる気があれば大丈夫」と思いがちですが、体力面や精神面でのキャパシティは人それぞれ違います。
特に社会人として働いていく上で重要なわりに、就活生が見落としがちなのが「就業体力」です。稀に何時間働いてもピンピンしている人を経営者などで見かけますが、多くの人は残業が多いと精神的にも肉体的にも負荷がかかります。
バイトや勉強などで「自分の拘束時間の可能範囲」を見極めましょう。また一般的に40代以降は体力が次第に落ちていきますので、その辺も考慮しましょう。
通勤時間や仕事内容、残業時間などを総合的に判断して仕事を選ぶようにしましょう。
つらい就活はゴールを設定してアプローチを変えてみよう
就職活動が長期化すると「いつ終わるのだろう…」と悲観的になりがちですが、ゴールを設定して細切れに目標を作る事で就活疲れを防ぐことが出来ます。
就活のゴールに向けた細切れ目標を書き出してみる
「自分に合った会社に入る」ためにはどうすれば良いのか、「説明会へ行く」「業界研究をする」など方法をノートに書きだしてみましょう。
更に「今週は2社説明会に参加する」「今月は3つのセミナーに出席」など細切れに書きだしていき、目標を具体的にしていきましょう。
週や月単位で目標を達成して一歩ずつ地道にゴールにアプローチする事が大事です。
「ひたすら努力する」ではなく「適切なアプローチ」をする
睡眠時間などを削ってひたむきに努力をする事が美徳とされがちですが、体を壊したり方向性を間違えていては意味がありません。
細切れにした目標に対して「適切にアプローチする」と考えましょう。
睡眠時間や息抜きの時間はしっかり確保し、心身共に万全の体制で説明会や面接に臨んだ方が成功確率が高くなります。
結果が出ない時はアプローチのやり方を変えてみましょう。
ESの内容をキャリアセンターや先輩に見直してもらったり、就活仲間と面接のロールプレイングをしてみる事をおすすめします。
他者に見てもらうと自分では気づかなかった部分を改善する事ができます。
自分の就活を常に「アップデート」するよう心がけましょう。
割り切って見切りをつけるか、納得するまで活動するか
希望している業種や職種を追い続けるべきか、自分が入れそうな企業へ行くか…。
就活で抱えがちな悩みですが、個人的にはとことんやり切って見る事をおすすめします。
たとえ志望した業種へ入れなかったとしても「これだけ頑張る事が出来た」という自信に繋がりますし、気持ちの切り替えも早くなります。
また苦労して得たものに人間は価値を感じますので、獲得した仕事に価値を感じプライドを持って仕事をする事ができます。
就活で苦労する事は決して無駄ではなく、「長く仕事をするために必要な過程」と前向きに捉えましょう。
これで「つらい就活」から抜け出そう
今回の記事をまとめると以下の通りになります。
- 就活がつらいのは当たり前
- 仲間を作ったり、様々な業種の説明会に参加するなど視野を広げよう
- 就活のゴールは自分に合う企業で長く勤める事
- 意外と重要なのは「就業体力」
- 細切れ目標に向けて適切にアプローチ
- アプローチ方法を変えたい時は誰かに見てもらう
- どうしても入りたい業種や職種はとことん頑張ってみる
就活がつらい時は仲間を見つけ、ゴールを設定し時にはやり方を変えてみる。
勉強や部活と共通していますね。自分のメンタルの限界を知り、ストレスに対処する事は社会人生活でも重要です。
就活のつらい思いは決して無駄ではなく、将来自分の仕事に価値を感じるための大事な過程なのです。
今「つらい」「疲れた」と感じる全ての就活生が、この記事を読んで将来実りのある社会人生活を送ることが出来るように願っています。