元大手新卒採用担当者がOB訪問のやり方を伝授!

これから就活を始める学生の方で、「OB訪問ってどこから手を付ければいいの?」や、「そもそも必要なの?」という言葉をよく聞きます。

今回は、元大手商社・IT企業の新卒採用担当者が、OB訪問のやり方や意義等を今だから語れる本音ベースでお伝えいたします。

OB訪問の意義

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まず、OB訪問は必要なのかの問いにお応えすると、必ずしもマストではないですが、その会社の選考には間違いなく役に立ちます。
選考過程で様々な立場の社員と会話できるチャンスがありますが、OB訪問ほどお互いが心を許して会話ができる場はないからです。

私もそうでしたが、どうしても社員面談等の場になると、「選考とは関係ないよ」とは言われながらも、選考につながっているのではと勘ぐってしまいます。

(会社目線からお伝えすると、選考に関係ないと言っているなら関係ない場合がほとんどです。)

そう言った心情になるのは、相手方が全くの初対面ということもありますし、よっぽどフィーリングが合わない限り少ない時間で心を許すことは難しいからと推測します。

 
社員面談時間は概ね30分から長くても1時間程度が普通です。

しかし、相手方がもし大学の先輩であればどうでしょう。
最初の会話の内容がガラッと変わってきます。

 
例えば、サークルは何サークルなの?や、○○のあのお店まだやっているの?等

共通項目が多いとそれだけ心を許せる要素が増えるわけです。

OB訪問の最大のメリットは、「共通項目のある社員とじっくり会社のことについて深く話せる。」ことです。

OB訪問をすることで、選考が有利になることはあまりないですが、志望動機作成や入社意欲、入社後のミスマッチを減らす等様々な面で自分にとって有用な情報が入手できます。

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OB訪問の手順

今回の手順については、おそらく一番多いであろうその企業に知り合いや先輩がいないケースを紹介します。

訪問方法や手続きはその会社によって手順やルールが定まっている場合がありますので、今回は一般例として紹介します。

OB訪問したい会社にOB訪問可否の連絡をする

まずその会社がOB訪問を受け付けているかを確認する必要があります。

ホームページを持っている会社や就活市場に掲載している会社は、採用に関する問い合わせのメールアドレスが掲載されていますので、まずメールで連絡しましょう。

メールアドレスの記載がない場合は電話での連絡になりますが、まずはメールで連絡することをオススメします。

 
電話は企業担当者の時間をその場で取ることになりますのでメールの方が心証は良いです。

メールを送っても2.3日返信が来ない場合は、「〇月×日にOB訪問の件でメールを送ったのですが届いていますでしょうか?」と電話で確認しましょう。

日程調整をする

OB訪問可能の場合、続いて日程調整に入ります。

会社からの返答で既に日程提案があった場合は別ですが、こちらから希望日時を連絡して調整する場合があります。
その際、OB社員が予定を社内で調整する時間もありますので、今日明日にという訳にはいきません。

少なくとも1週間後以降で複数日候補を出すと親切でしょう。
時間についてですが、あまり絞りすぎると、逆にOB社員の予定が決まり辛いことがありますので、「〇月×日の午前」のように幅をを持たせて提示すると会社側もより調整がしやすくなります。

 
例えば13:00~14:00まで等

最後に、確定した日時を復唱する意味で日時・場所・緊急連絡先等を確認しましょう。

 
メールでやり取りしていれば文面に付記すれば問題ありません。メールは文書として残りますので、勘違い等を防ぐことができます。

余談ですが、電話連絡をする時間帯は会社の営業開始の1時間後から営業終了の1時間前の間にするのが無難です。

また、12時から13時のお昼休憩も避けましょう。メールでの連絡も極端ですが、深夜にメールすることは避けましょう。
また会社からの返信は極力レスポンスを早くすることを心がけましょう。

3.訪問日までに準備をする

OB訪問のアポイントが無事取れた後は、当日に備えて準備が必要です。

選考タイミングによって質問する内容は変わってきますが、総じて言えるのは、ホームページや会社説明会で手に入るような情報を確認したり、業界の基礎知識を聞くようなことはNGです。

限られた時間の中で、興味ある会社の社員で且つ自分の先輩と話ができるチャンスはめったと訪れません。
改めて今回のOB訪問の目的と、自分が本当に知りたい内容を整理して臨みましょう。

4.訪問当日のマナー

いよいよOB訪問当日。しっかり事前準備もした後にふと気になるのが当日の服装ですね。
決まりはありませんが、男性女性問わずリクルートスーツで行くのが無難です。

先輩とはいえあくまで取引先に訪問するイメージで臨みましょう。
当日は、集合時間の10分前には現地に到着しておきましょう。受付がある場合は、5分前を目安に取次ぎをしてもらいましょう。

会社のビルに入ればあなたも立派な訪問者です。
周りには将来のあなたの上司・先輩、お客様になるかもしれない人がたくさんいることを肝に銘じてください。

 
周りから見られている意識を忘れずに

電車遅延等突発的な事情で遅刻してしまうケースも考えられますが、やむを得ず遅刻してしまう場合は、遅刻が予想される時点で会社に連絡しましょう。

 
急げばぎりぎり間に合うという自分本位な判断はや禁物です。

ただし、やむを得ないとはいえ遅刻をした事実は変わりありません。

天災等を除き、防ぎようがある遅刻もあると思いますので、なるべく早め早めの行動を心がけましょう。そうすれば心にも余裕が生まれ、OB訪問の時間もより有意義な時間となります。

 
例えば会社の最寄り駅に30分前には着き、近くのカフェで質問のおさらいをする等

5.訪問後のお礼

無事OB訪問を終えてほっとしているあなた!
OB訪問はまだ終わっていません。最後に今回の訪問に対するお礼をしましょう。

お礼をする相手は、まず日程調整等をしてもらった企業担当者にメールで連絡しましょう。

 
日程調整まですべて電話で完結した場合は電話で伝えましょう。

その際、OB訪問をした社員の連絡先が分からない場合は、そのお礼文面の中に「応対頂いた〇〇様にもお礼したいが連絡先を教えてもらうことは可能か」と確認が必要です。

 
教えることができないと拒否された場合は、OB訪問のお礼と感謝の気持ちを文面に添えて返信すれば非常に丁寧です。

【OB訪問のやり方】OB訪問のアポイントを取る際の例文

OB訪問の際のアポイントを取る際には、一定の形式が必要です。

ここでは、その形式に沿ったメールや電話の例文を挙げます。

メールでアポイントを取る場合

メールで連絡を取る場合、初回と2回目以降の返信などでは、用いる定型文が少し変わってきます。

しかし、いずれの場合でも、冒頭と末尾は定型的な表現が使用されますので、一つのテンプレートとして覚えておくことが望ましいでしょう。

早速、それぞれの例を見ていきます。

 例1 初回のメール(相手が女性の場合)

OBは厳密には男性の卒業生を指す言葉ですので、相手が女性である場合は、代わりにOGを用いるようにしましょう。

件名と本文は以下のとおりです。

件名:OG訪問のお願い(○○大学 市場メアリー)

本文:

株式会社××

□□部△△課

高嶺 花子様

突然のご連絡、恐れ入ります。

私は、○○大学 工学部 電子情報工学科の市場メアリーと申します。

本日はOG訪問マッチング専門サイト「レディーゴー」にて高嶺様のことを知り、OG訪問をさせていただきたいと考え、ご連絡させていただきました。

私はビッグデータ解析の研究を行っており、自らの専門を活かしやすいIT企業への就職を希望しています。

その中でも、女性にとって働きやすいIT企業として、3年連続日本一の評価を獲得している貴社に特に強く興味を持ちました。

社内最年少の部長としてご活躍されている高嶺様からお話をお伺いすることで、貴社のことをさらに詳しく知りたいと考え、OG訪問のご連絡をさせていただいた次第です。

恐れ入りますが、以下の日程でご都合のよろしい日時はございますでしょうか。

・5月31日(金) 13:00~17:00

・6月3日(月) 10:00~20:00

・6月4日(火) 15:00~18:00

いずれの日程でもご連絡がつかない場合は、6月6日(木)から6月14日(金)までの間で、ご都合のよろしいお時間を教えていただけますでしょうか。

ご多忙のところお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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市場メアリー

○○大学 工学部 電子情報学科

電話:xxx-xxxx-xxxx

メール:mary.ichiba@xxx.com

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 例2 アポが取れた場合のメール(相手が男性の場合)

無事アポを獲得したら、お礼と確認のメールを送りましょう。

件名と本文は以下です。

件名:【OB訪問についてのご確認】○○大学の就活ジョンです。

本文:

株式会社××

□□部△△課

現場 一太様

お世話になっております。

○○大学 経済学部 経済学科の就活ジョンです。

OB訪問をご承諾いただき、誠にありがとうございます。

ご確認になりますが、ご都合の日時は、5月29日(水)午後3時、場所は☆☆駅北口広場ということでよろしいでしょうか。

よろしい場合は、当日ご指定の場所にお伺いします。

なお、万一何かございましたら、当日は以下の携帯番号までご連絡ください。

xxx-xxxx-xxxx

それでは、当日お会いできるのを楽しみにしています。

何卒よろしくお願い申し上げます。

-------------------------------------------------------------------

氏名:就活ジョン

所属;○○大学 経済学部 経済学科 ##ゼミナール 4年

電話:xxx-xxxx-xxxx

メール:john_shukatsu@xxx.ac.jp

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電話でアポイントを取る場合

電話でアポイントメントを取る場合は、代表電話番号を経由して取り次いでもらう場合と、記載された個人の連絡先に直接連絡する場合に大別されます。

また、流れとしては、すぐにアポの交渉に入れる場合と相手側が忙しくて今すぐ電話で交渉することができない場合の二つのパターンが主に考えられます。

早速、それぞれのケースを見ていきましょう。

区別のため、相手側の仮想的な返答は、カギカッコによって囲んでいます。

 代表電話番号経由で取り次いでもらって、その場でアポ取り交渉に入れた場合

「もしもし、私株式会社□□の中次です」

お忙しいところ失礼いたします。

私は○○大学4年生の市場ジョンと申します。

××部△△課の、活躍 本望様はいらっしゃいますでしょうか?

「少々お待ちください」

「お電話代わりました。活躍です。市場様、本日はどのようなご用件でしょうか?」

OB紹介サイト、フューチャーにて活躍様を知り、お電話させていただきました。

現在私は就職活動を控えており、IT業界への就職を希望しております。

中でも、直近5年間で業績を5倍に伸ばし、一気に業界アプリ部門第1位まで成長した御社には、大変興味を持っています。

つきましては、お忙しいところ恐縮ですが、OB訪問のお時間を取っていただくことは可能でしょうか?

「OB訪問ですね。かしこまりました。いいですよ。ご希望の日時はありますか?」

ありがとうございます。

それでは、5月31日金曜日の午後の時間帯、もしくは6月3日月曜日の午前中ではいかがでしょうか?

「少々お待ちください。そのお時間でしたら、5月31日金曜日の午後5時からであれば空いていますよ」

かしこまりました。

5月31日金曜日、午後5時ですね。

集合場所はどちらがよろしいでしょうか?

「当日、午後4時50分までに本社ロビーにお越しいただき、受付係にご用件をお伝えいただけますか?」

かしこまりました。

それでは、5月31日金曜日、午後4時50分までに、本社ロビーにお伺いいたします。

前日にご確認のメールをお送りしたいのですが、フューチャーにご掲載になっていたアドレスにメールを送信してもかまいませんか?

「かまいませんよ」

それでは、前日頃、johnichiba1234@xxx.comよりメールをお送りいたしますので、ご確認よろしくお願いいたします。

「承知しました。johnichiba1234@xxx.comですね」

はい。

本日はお忙しいところご対応いただきありがとうございました。

当日お会いできることを楽しみにしております。

よろしくお願い申し上げます。

「よろしくお願いしますね私も楽しみです。」

そうおっしゃっていただけまして幸いです。

それでは、失礼いたします。

「失礼いたします」

 相手に直接電話をかけたものの、都合がつかず、あとでアポ取り交渉を行うことになった場合

「はい、株式会社□□の多忙です」

「初めまして。私、○○大学3年生の就活メアリーと申します。本日は、大学のキャリアサポートセンターで多忙様のことを知り、OG訪問の件でご連絡させていただきたくてお電話しました。今、お時間はよろしいでしょうか?」

「申し訳ございません。

間もなく会議が始まりますので、今すぐのご対応はいたしかねます。

会議の終了後に折り返しお電話させていただきますが、ご都合のお時間などはございますか?」

「かしこまりました。私は、本日でしたら午後4時以降であれば、いつでもお電話での対応が可能です。」

「わかりました。では、会議の終了後、午後4時以降のどこかでお電話させていただきますのでよろしくお願いします。それでは失礼いたします」

「お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。」

【OB訪問のやり方】OB訪問で聞いておくべき質問

アポが取れたら、OB訪問に向けて、何を知りたいかをハッキリさせ、知りたいことに会った質問をするようにしましょう。

ここでは、その具体的な例を、目的別に紹介します。

志望動機作成の参考になる質問

志望動機作成の参考になる質問には、まず、相手の採用試験当時の志望動機や現在感じているやりがいなど、相手の方がその企業に当時あるいは現在感じている魅力を聞き出すものが考えられます。

相手の方が当時考えた志望動機は、いわばその会社の採用試験の過去問の答えにあたります。

その内容をそのまま使うことができるとは必ずしも限りませんが、論理構造などは十分に参考になるでしょう。

一方、今感じているやりがいは、社会人ならではの視点から会社の魅力を語るものです。

志望動機作成にあたっては、「○○さんからこのようなやりがいがあるというお話をお伺いし、私に向いていると考えました」などといった形で、必要に応じて引用して志望動機を補強する直接的な材料にできる可能性があります。

続いて考えられるのは、その企業ならではの強みだと思う点を尋ねることです。

実際にその企業にしかない強みであれば、志望動機作成の際は、その点に魅力を感じたとアピールすることで、その業界でも特にその企業に入社したいという姿勢を鮮明に打ち出すことができるでしょう。

自己PR作成の参考になる質問

自己PR作成にあたっても、相手の方が当時書いた内容やその説明の仕方などは、過去問の答えとしてご自身のPRを作成する際の参考になります。

もしも相手が人事にも携わっている方である場合は、具体的にESの文案を見せて、推敲や改善点の指摘を頼んでみることも一手でしょう。

社会人、特に人事視点から見て不足している点がハッキリすれば、エントリー本番までにそれらの点を補い、より高く評価される文面を書くことができるからです。

また、お仕事していて社内にほしいと感じる人材の性格やスキルを尋ねてみるのもよいでしょう。

現場の社員が望んでいる特性が必ず人事に伝わっているとは限らないものの、それらのPRポイントを持っている場合は、適宜OB訪問で聞いた話を引用することで、社員の希望に合致したプロフィールの持ち主であることをアピールすることにつながります。

自己分析や企業研究の参考になる質問

自己や企業の立ち位置を客観的に把握するにあたっては、企業の強みに加え、弱みも聞いてみるとよいかもしれません。

弱みは、見方によっては伸びしろになるともいえるからです。

また、業務スケジュールなど、具体的な仕事内容も尋ねておくべきでしょう。

多くの場合、説明会などでは、実際の仕事内容を十分に詳しく聞けるとは限らないからです。

一方で、企業研究といっても、給与や有給休暇の日数、残業の量などは、あまり聞くべきではありません。

知りたいであろう情報を直接聞き出せないというのは何とも不便な話ですが、日本は未だに建前社会で、お金のために働くということを鮮明に打ち出す姿勢はマイナスの印象を与えてしまうからです。

これらのことは、建前になるOB訪問では聞くことができませんが、転職サイトの口コミなどで、匿名化された本音として掲載されている場合があるので、そちらから調べてみるとよいでしょう。

もっとも、言いたいことをハッキリ言うことを社風にしている場合は、状況次第ではこの限りではない可能性もあります。

相手や文脈に応じて、聞くことが言いたいことを明示する社風に合致するなどとして評価されそうな場合は、思い切って賭けに出るのも、まったくあり得ない選択肢ではありません。

あえていうなら、給与や残業などの禁じ手とされる質問の多くは、聞いてはいけないのは評価上マイナスになるからでしかなく、その限りでないなら確実に聞いておくべき重要事項だといっても過言ではないからです。

一般論には常に例外が存在します。

禁じ手とされる重要な質問事項については、最終的には自分が置かれた状況が一般論の当てはまる場か例外的な状況かを適切にかぎ分ける嗅覚もしっかり磨き、臨機応変に対応するようにしましょう。

まとめ

以上でOB訪問の手順を簡単にまとめました。

訪問だけといっても意外と手順が細かいと思われたかもしれません。とはいえ、手順は複雑ではありませんのできっちり抑えるポイントさえ守れば問題ありません。

大切な事は、「相手の立場に立って考える」ことです。
会社側の目線に立って、自分のこれから行う行動を客観視することが大切です。

本当に困った際は、大学のキャリアセンターに対応を相談するとよいでしょう。

皆さんの就活がより良いものとなるよう心から願っています。

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