実際に文系の方に聞いてみた!文系でもIT業界に就職できるのか?

実際に文系の方に聞いてみた!文系でもIT業界に就職できるのか?

近年、IT人材の不足が理由で、文系や未経験者を採用するIT企業が増えてきております。

ただ、実際にITに関わったことがないため、あなたがIT企業に就職するのはかなりハードルが高いと思っていませんか?
しかし、実際は経験者よりも未経験の方が活躍していることは多々あります。

実際に文系出身でIT企業で活躍されている方も多いため、ぜひあなたもこの記事を参考に、IT企業の就職を目指してみてはいかがでしょうか?

柴田 貴司
就活市場編集長
柴田 貴司

元理系大学院卒で今は就活市場編集長になります。

大学在学中、プログラムばかりしていた元エンジニアが文系でもIT業界に就職できる理由を今までの経験からまとめました。

 

最後には、文系でIT企業に就職した方との対談も行っておりますので、ぜひあなたも参考にしていただければと思います。

なぜ文系でも大丈夫なのか

まずは、文系・未経験でもなぜIT企業に就職できるのか、その理由をお話していきます。

数学にそこまで詳しくなくてもいい

ITは理系の仕事で数学ができなくてはいけない

と考えているそこのあなた。

実際にIT企業に就職するのに数学の知識はそこまでなくても問題ありません。
プログラムを作るのに簡単な計算などは必要ですが、高校や大学で学ぶような数学を使用することはあまりありません。

数学よりも重要なのが、パズルが得意かどうかになります。

例えば、数独というパズルがあると思いますが、こちらプログラムを作成するのとかなり似ています。

数独とは、9×9のマスを1~9で埋めるパズルになります。
各太枠の3×3のマスの中では、同じ数字を使ってはいけないというルールがあるため、それぞれの関係性を考えて解いていかないといけません。

一番左上の3×3のマスの中では、1は使うことはできません。
1行、1列、3×3のマスの1つでも完成させていくことで次の数字のヒントとなっていきます。

数学にそこまで詳しくなくてもいい

数独には数字は使われていますが、実際に数学が得意でなくても解くことはできます。
これはプログラムも同じことで、問題を細かく1つずつそのステップごとに分けていき、プログラムを作っていきます。

また、プログラムをデバックするという作業はプラグラムが実際に何をしているのかを1つずつ細かく確認し、その中からバグの原因を探し当て、修正していくものになります。

このスキルに関しては、数独と同じで練習すればできるようになるため、数学に詳しくなくとも、ITに就職し活躍することは可能になります。

技術よりもコミュニケーション能力が重要

次に、IT企業で働く上で求められている能力が、技術力よりもコミュニケーション能力であることが理由です。たしかに、技術力は必要ではありますが、それ以上にIT企業で働く上でコミュニケーション能力は重要になってきます。

開発したシステムを相手に説明するときや、チームで開発する際にあなたが開発した部分をチームに説明したり、お客様が求めている要望を聞き出し、その要望にあった提案をしたりなど、営業のような売り込むためのコミュニケーション能力ではなく、相手の話を理解し、しっかりと説明できるようなコミュニケーション能力が必要になります。

このスキルは理系で経験者でも身についている方は多くなく、また文系で未経験でも身についている方は多々いらっしゃいます。

この2つの理由から、文系でもIT企業に就職して問題ないです。

IT業界の具体的な仕事内容

文系未経験だと実際にどんな仕事をしているのかイメージがつかないと思いますので、ここからは、実際の作業内容やその作業を担当する職種も一緒にご紹介していきます。

先ほどお伝えした文系でもIT企業に就職できる理由はこの仕事に活かせるからなのかと一緒に理解していただければと思います。

  1. ヒアリング
  2. システム提案
  3. システム設計
  4. プログラミング
  5. システム検証
  6. システム導入
  7. 運用とサポート

この内、あなたがITのしごととしてイメージしている仕事は「4・5」のみになります。

それではここからそれぞれの工程についてご紹介していきます。

ヒアリング

まず、お客様にどんなシステムを開発してほしいかを聞き出す「ヒアリング」を行います。こちらの仕事は主に営業やPMやSEなど上流工程を担当する方が行う仕事になります。

お客様が求めているものに関して情報を聞き出し、後のシステム提案につなげていく必要があります。

そのため、コミュニケーション能力だけでなく、開発に関する知識も必要になってきます。

システム提案

ヒアリングを行った後は、自社で開発可能なシステムがどんなものになるのかをお客様に提案する仕事を行います。

このときに、お客様が求めている機能全てをシステムに反映させるのが困難なこともあります。それらを理由を添えて伝えられるようなコミュニケーション能力が求められます。

システムの提案も、営業や上流工程を担当する方の仕事となります。

システム設計

システムの提案を行い、お客様からゴーサインがでた後は、実際にシステムを開発するための設計図を作成いたします。

システムの仕様であったり、どんなプログラムを開発する必要があるのか、既存のシステムが流用できるかなど、実際に開発を始める前の準備をここで行います。

このシステムの設計は、上流工程を担当する方の仕事になります。

プログラミング

システムの設計が終わった後は、システム設計で作成した設計書を読み取り、実際にプログラミングを行い、開発していきます。

この仕事は主にプログラマの仕事になります。

1人で全てのシステムを開発することはほとんどなく、チーム単位でプログラミングを行い、助け合いながら開発は実施します。

また、プログラムを開発したら終了ではなく、あなたが担当した部分の説明をする必要があります。

そのため、プログラマはプログラミングの能力だけでなく、コミュニケーション能力も重要になってきます。

システム検証

プログラミングが終わると次に行うのがシステムの検証になります。

こちらは、開発に携わる全ての方々の仕事です。

あなたが担当した部分の検証だけでなく、実際に開発完了したシステムが設計書通りにできあがっているのかを確認していきます。

この作業は、正直一番地味な作業ではありますが、最重要な仕事になります。

実際に納品した後に不具合が発覚してしますとお客様に迷惑がかかってしまいます。

そのため、このシステムの検証は念入りに実施する必要があります。

実際に何をするかといいますと、開発したシステムの細部まで一から見直していく作業になります。

あなたが開発したプログラムであれば、この部分ではこんな動作を行っているなど事細かく確認していくことが必要です。

ただ、システム全体での検証となると、開発した方が違うプログラムを組み合わせていくので、お互いの意思疎通が重要となってきます。

ここでプログラミングのときにでてきた説明が重要となってきます。

この説明がチーム内で理解していただけないと不具合が残ったままお客様に納品することになりますので、やはりIT企業に就職する際はコミュニケーション能力が重要になってきます。

システム導入

システムに検証が終わると、お客様にシステムの導入を行っていきます。

実際に開発したシステムの使い方やできることなどをお客様に伝えていくことがメインになります。

また、お客様先で設定しなければいけない部分などがあれば、その設定も行っていきます。

こちらの仕事は、上流工程の方や開発のサポートをする方の仕事になります。

運用とサポート

システムを導入したからといってそれで終わりではないです。

導入した後、お客様がシステムを利用する際の質問や不具合の修正などアフターフォローを行う必要があります。

サポートデスクでの対応や新たな機能の追加など、よりお客様に満足していただくために、この作業は欠かせないものになります。

こちらは、主に保守・運用を担当する方、サポートデスクの方が行う仕事になります。

以上のように、システムを開発するだけでも様々な作業があります。

さらに、それぞれの仕事でコミュニケーション能力は欠かせない能力になるため、この点でも文系が採用される理由にはなります。

企業を選ぶ際のポイント

次に、文系でIT企業に就職した際に、将来的に活躍するための企業選びの軸をご紹介していきます。

研修制度

まずは、研修制度です。
文系でもIT企業に就職することはできますが、基本的なITのスキルを持たないため、入社してすぐにプログラムを作ることはできません。

そのため、研修は必須なのですが、どの企業も「研修を実施している」と打ち出していると思います。
なので、研修の中でも重要なポイントを私の経験からお伝えさせていただきます。

実際にプログラミングを作るかどうか

座学ベーズの研修を実施している企業は多いのですが、実際に1つのプログラムを一から作る研修を実施しているかがまず1つ目のポイントになります。

大学の勉強も同じになりますが、実際に何に役立つのかわからないことが多々あると思います。
研修も同様で、実際にこの研修が仕事のどんなところに活用できるのかを知っておく必要があります。

そのため、実際にあなた自身の手を動かして、何かを作り上げるということを行っている必要があります。

私自身もプログラミングを学ぶ際に行っていたこととして「自分が作りたいものをとりあえず作ってみる」ということを行っていました。
わからなければ、インターネットで検索するとやり方を教えてくれたので、どんなものでもある程度作り上げることができました。

その結果、自分自身でシステムを開発したりすることができましたので、ぜひあなたも企業を選ぶ際は、研修を確認していただければと思います。

製品よりも一緒に働く人

あなたは、IT企業を選ぶ際に、その企業の製品を軸にして企業を探していないですか?

間違いではないのですが、製品を軸にするよりも「一緒に働く人がどんな人なのか」を見ておくほうがいいです。

ITは基本チームで1つの製品を作り上げることが多いです。
そのため、コミュニケーションは欠かせない仕事になります。

もし、会社の社風が合わないと、そのチームにいることが嫌になり早期離職につながります。
せっかく就職したのに、それではもったいないと私は思います。

そのため、製品ではなく、まずは働いている人がどんな人なのかを見るようにしましょう。

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